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雨降り夜。
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狂ったように本を読み、漫画を読み、隙間を埋める。
そして糸が切れたように眠る。それが理想。

誰の言葉か忘れてしまったけれど、「人生には物語が必要」とはよく言ったもの。
気が付けばいつも物語を求めている。

文学、音楽、芸術、映画、舞台、人生。

ふと、私は物語を「堪能」しているんじゃなくて、「消費」しているんじゃないか、と怖くなる。
好みのつもりで選択してるはずの海外文学を読みだして数年。
その間に現代日本(つまり、自分のいるこの時代、この場所、この人生)を舞台にした小説は片手あれば十分。
特に恋愛物は読めない。
等身大の恋だの愛だの、生生しくて最後までたどり着ける気がしない。
(物語は逃げ場にもなる。そう思うと救われる。物語の中まで毎日と地続きなんて堪らない)

そんな中、再読した遊知やよみさんの「福屋堂本舗」のコミックス8巻。
(珍しくも現代日本。しかも結婚話)

耐えて、笑い続けてきた雛が「笑って」と言われ、「もう十分やろ かんべんして」と涙を流すシーンに思わず泣いた。
以前読んだ時は切なくなっても涙は出なかったのに。

物語は逃げ場、救い、楽しみ。
それを実感した一冊。
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2012年も残すところ、あと僅か。
この一年、目に見えた大きな変化はなかったけれど、ゆるやかに変わり続けた一年でした。


相変わらず毎日本に喰らいついて漫画読んではときめいて、絵を眺めては感動する。

友達と大はしゃぎして笑って、いろんな話を聞いてもらっては感謝する。

猫にもふもふかまってもらって、家族とおいしいねってごはんを食べる。

仕事では、いつもいろんな人に助けてもらう。


なんてことない、毎日だけど。
よい日々をありがとうございました。


今年は「好きなもの、欲しいもの」に自覚的になれた。

いつもなんとなく好きだったものを「なぜ好きなのか」と考え続けた一年。
少しわかると、もっと好きになって欲しいものもふえる。

来年も好きなものを好きと言える勇気をもって過ごせますように。

よいお年を。


秋の何が好きって、金木犀の香りが好きっ。
て、考えながら仕事に行く日々です。

いい季節になりました。


秋のお出かけを思い描いてうっとりしながらも、結局10月の週末はほぼ図書館詣でで終わりゆく…。
まぁいいか、読書の秋とも申しますし。

万聖節を間近に控え、ケルトに酔い痴れつつもハロウィンに懸想し、枕元にはホラーミステリ。
GABOOOM!!なスプラッタもいいですが、夜が長くなるこの季節、曖昧な怖さに慄くのもまた一興。

ほんとは怖いの、苦手だけれど。
でもでもまぁ怖いところはほら、私の貧相な想像力にかかればいい具合にマイルドになるし。

日本ホラーが数冊続いたところで、そろそろ海外のノワール小説も読みたくなってきた。
ポーでも読もうかな。ポーはミステリも好きだけど、ノワールはもっと好き。


こわいーでも気になるーこわいーと戦々恐々の最中、がくりと眠りに落ちるのが正しい夜の過ごし方。

長い夜をやり過ごすには、これが一番。


Cracks/汚れなき情事


Twitterにてお薦めいただいた暗黒乙女映画「汚れなき情事」。

全寮制女子寄宿学校、抑圧された世界、そこで生きる少女ら…と聞けば見るしかありませんじゃないか。
残念ながら日本では未公開だったらしく、DVDを探してくることにしましょう。

まったく、秋は暗黒乙女にはぴったりの季節です。
なんだか野ばらちゃんの「それいぬ」が読みたくなってきました。
わたしたちの王子様は夏のビーチにはおりません。秋の小道にいらっしゃるのです。
一雨来るたびに寒くなる、とも言いますが、一雨来るごとに夜も長くなっていくような気がする。
そんな言い訳めいて、寝坊する朝です。

朝とかもう、二日に一回来るぐらいのペースでいいよ…。


途端に寒くなってきたせいか、ここのところ浴びるように茶を…特に紅茶を飲んでます。
健康診断では毎年「水分取りすぎヨ」と釘刺されてるにも関わらず、そして月末健康診断にも関わらず、仕事中読書中、所構わずカップ片手にうろうろ。

職場の休憩室に紅茶の100P大箱置いた犯人は私です。
丸善の書棚に檸檬を置くつもりで置きました。すいません。


ここの所、頂き物のお茶がたくさんで日々の暴飲も難なくカバー。幸せなことです。

食後のお気に入りはこの前頂いたルピシアの焚火。
すっきりした烏龍茶に果物の香り、水仙の彩りは目にも楽しい。
甘い余韻がほっとおいしい秋のお茶です。

ルピシアのマルシェのお土産…うう、来年こそは参戦したいもの。


食後に落ち着きたいときのお気に入りは、これまた頂き物のペニンシュラの烏龍茶。
透き通った小金色が綺麗で、ガラスのポットに入れてうっとり眺めてます。

こんなに香りのいいお茶があるなんて!しかも口当たりがさらりとしていて心地よい。
贅沢な気分になれる異国の味。

ただ、こうゆいい烏龍茶って茶葉が粒…。
慣れてないせいで、毎回さじ加減に怯えてしまう…。
(どこぞのわかめかってくらい、茶漉しがぱつんぱつんになってて怯えた)


寒い夜には熱いミルクティー。
普段お茶はストレートで頂くのだけれど、冬のミルクティーだけは甘く甘くしてしまう。

で、茶葉はアールグレイ!
アールグレイの癖のある香り(でも大好き)とまったりミルクの組み合わせはもはや正義。
スターバックスのラベンダーアールグレイのティーラテとか、考えた人にこれでもかと拍手を贈りたい。

ただ、子どもの頃どこだったかで頂いたカモミールのミルクティーが忘れられない。
ハーブ屋さんだっただろうか…すごく美味しかった。レシピ知りたい…。


季節ごとに飲みたいお茶はいろいろだけれど、秋から冬が一番似合いの季節だと思う。
そんな気持ちを狙い撃ちしたかのように来る、DEMMERSのメルマガ…。
オーストリアフェア…ですって…!?

いやもう、そろそろ京都出店してもいいと思うよ、DEMMERS…。
(六本木は遠い。いや、ウィーンよりは近いけど…やっぱり遠いよ)


米津玄師/恋と熱病


ここのところ、車中でずっと聴いてる「diorama」。

一編の物語のようにアルバム通して聴くのも好きだけど、ついつい特定の曲だけ拾ってしまう。
あめふり婦人、vivi、恋と熱病、乾涸びたバスひとつ…が主な迷路。

そして美和ちゃんの「愚かな願い」と行き来する。
そんな秋の夜長。
秋雨降る降る夜。
ぼんやりしてるうちに季節は移ろいで行くようです。

9月は体調の変化に振り回されっぱなしの一月でした。

自分の体が自分の思うままにならないとは、なんと厄介なことかと今更ながらに痛感。
体だけが好き勝手動いちゃってるような、乖離していく感覚は恐ろしいものです。
普段は省みない健康に感謝。

とゆことで、せっかくのお休みがたくさんあった9月をこれでもかと無為に過ごしてしまったので、これからはもうちょっとお出かけしたいところ。
美術展は遠出するよいきっかけになって、出不精な自分にはいい口実。
(いつもは気乗りしない遠出でも、この絵のために…!と思えばどこでも行けちゃいそう)

東京もいいなーと考えていたけれど、金沢もすごいことになっている!
金沢21世紀美術館の「ソンエリュミエール、そして叡智」は是非見に行きたい。
最近絵画ばっかり眺めてたので、体全体で感じる何かにも触れたい欲が湧いてきたところ。丁度いい。
(そして展示される作家さん方の一覧の豪華さに眩暈がした)

今月中に行ければ「ソンエリュミエール - 物質・移動・時間」も見れるけど、それを諦めて紅葉に染まる秋の金沢もいいよなぁと思う。
実は泉鏡花記念館も未踏破だし、すごいよ!って教えて貰った金沢市立中村記念美術館にも行ってみたい。
四高の雰囲気も大好きだ。

京都もいいけど、金沢は秋がよく似合う。

秋の装いに身を包んで、お出かけしたい。
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ぷいぷいの香港特集を眺めつつ、旅の風情を書き付けておかねば…の気持ちに駆られる。
香港とマカオの日々。


香港はもう、おいしかったです!の一言に尽きるくらいおいしい毎日。
常に何か食べていた気がする。もぐもぐ。
ベトナムやバリでも思ったけど、アジアはほんとごはんがおいしい。幸せ。
途中から写真撮るのもやめてごはん食べてた。

ごはんを食べるためにはお腹に空きが必要で・・・。

親鳥の後ろをつきまとう雛のように、地図に強い同行の後ろをボケーと歩いて街を散策。
(ほんとすみません、ありがとございました…)

口をあけて眺めた香港の街並みは、ただただもう立体的。
ジャックと豆の木か?と思うくらいにょきにょき伸びてる高層ビルの足許には、ノスタルジックなアジアの街角。
そこかしこに繋がっている空中回路やエスカレーターは、まるでエッシャーの絵の中みたい。
不思議な感覚です。

空が狭いんじゃなくて、地面が広いんだろうなーと思いながら歩くのはとても楽しかったです。

あ、あとサークルKを見つけたり、警察官の方々とすれ違うときはこっそりものすごくソワソワしてた。
絶対「恋する惑星」に嵌りすぎたんだと思う(663号ー!!)


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マカオは生憎のお天気だったけれど、始終ザビエルの事を想いながら歩いてました。
聖ヨセフ教会で彼の右腕の骨を眺めていた日本人観光客が「ザビエルの骨…ザビ骨…」と呟いていたのが忘れられません。ザビ骨・・・。

マカオの街並みは中国、というよりもインドネシアとかベトナムみたいな東南アジア!って雰囲気。
街角にブーゲンビリアが咲いているのが可愛いったら。
コロニアル調の風情がそこここに残っていて、香港とはまた違った感覚で街歩き。
(ドン・ペドロ5世劇場には名前だけでもうドキドキソワソワ。いや、ペドロ違いなのは分かっているんですけれども…!)

昼の姿とは一転、夜は派手。ド派手。
お嬢様学校に通う大人しい女学生が夜になると…みたいな衝撃(こうゆギャップが大好きです)。
マカオは夜こそが本当の姿なんじゃなかろうかってくらいの変身っぷりでした。派手…。

数あるカジノのなかでも一番ときめいたのがベネツィアン。
ベネツィアの貴族の館をイメージした外観には惚れ惚れ。
つい先日ヴェネツィア展で穴が空くほど眺めた模型が、目の前に…!ドゥカーレ宮殿!!
…ヴェネツィア、未踏破ですけれども。

香港の夜景に負けないくらいのネオンに目を細めながら、堪能。
一見悪趣味も極めれば感嘆。


香港、マカオ、現実通り越して幸せな休日でした。
楽しすぎて、滋賀での日常が色褪せるのなんのって(特に仕事中)。

お誘いいただき、ありがとでした。

 
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香港の街角で出会ったかわいこちゃん。きゅ…きゅん…!
 

ずっとソフィヤがみてる

最近Twitterの手軽さに堕落してブログほったらかしてた。
本読んでてうわー!!となったその瞬間に書けるTwitterもいいけれど、つらつら吐露できるブログもまた違った味わいがあるよね…と反省。



閑話休題。


いろんなところで使いまわしてる上記のソフィヤ。
そうですよ、レーピン展!
来週末まで渋谷でやってるレーピン展!関西には年が明けないとやってこないレーピン展ですよ!(怨…)

エルミタージュやらマウリッツハイスなど大型(でも大味)展覧会を差し置いて、実は一番楽しみなレーピン展。あとリヒテンシュタイン展。
ソフィヤが日本に来てるなんて、ほんとどきどきします。

でもどきどきとか言いながら、レーピンを知ったのは中野京子さんの『怖い絵』シリーズで…というにわかレーピンファンだったする。
ロシアの絵画って馴染みがなくて、池田先生の『女帝エカテリーナ』とかアナスタシアとかインペリアル・イースターエッグ程度にしか知らない…。

レーピンの「皇女ソフィヤ」だって、『怖い絵』でエピソードを読んでなかったら好きになってなかったかもしれない。
ので…展覧会の前に小説何冊か読んでロシア史を予習しておかねば。
(が、ロシア文学って死にたくなりそうなのしか思い浮かばない。どうしよう)

愛しのソフィヤに会うために!


- 落とし穴 -

「学ベルリン」とかセンスの欠片も感じられんコピーのせいで回避してしまったベルリン美術館展。
その後、国立西洋美術館何やってるのかね…と調べたら11月からマックス・クリンガーの連作版画展やるよーとかなんて仕打ち!

今年だけでも各種展覧会で数回彼の手袋シリーズに打ちのめされている。
ひどい…!みたい…!
しかもデルヴォー展(コピーについてはもう何も言わんでおく)と微妙に被ってる!

でも森美術館で来月末までやってるアラブ・エクスプレス展も気になるんだよなー…。
うう…上京計画立てねば。


KOTOKO に行って来ました。

最近はなんでもかんでも衝動のままにTwitterで呟き散らかしてるけど、KOTOKOで感じたことはじっくり反芻したかったので、こちらに。

ゴリゴリネタばれるし、散漫なので…すいません。





琴子が田中に歌う「のの様」。
こんなの聴いたら田中は消えるしかないよね…と理由なく思う。
なんでかはうまくわかんないけど、このシーンの直後に消えた田中を見て、「やっぱりなぁ…」と思う。


途中から、琴子がこどもを手にかけてしまわないか…ひたすら怖かった。
(このシーンの間、ベビーベッドを思い出してた)
でも、「こどもが見知らぬところで引きずりまわされるくらいなら、自分の腕の中で看取る」という気持ちは分からなくもない。
ある意味物凄く傲慢な、重すぎる愛。
私にはできない愛し方だけど、よくわからん誰かにぶっころされるより、愛してくれる人の手にかかって死にたいよ。

いやでもこれって消去法の幸せだと思うので、ラストシーンの大二郎の折る青い折鶴と、ばいばい、に救われる。
なんてハッピーエンド、ずるい。
勝手に救われた気になる自分。



正直、観る前は精神のバランスが崩れてしまうほど大事な「こども」、と言う存在がいまいちよく分からなかったので、ちゃんと最後まで見れるかな…と不安もあった。
これはどう足掻いても「もたざる者」には知りえない境地だと思ったので。

でも観ている最中は始終、どうか幸せになっておくれ…と泣きそうになって眺めていた。
そんなに頑張り続けなくてもいいんだよ…!と叫びたくなったのは、多分、育てて貰った「こども」の立場から観てるんだろうなぁ、と今になって思う。

母親って、母親って…恐ろしい役目だなぁ。
(それに気付いたのは母親の手を離してしまった、エクス・こども、だからだろうか(いや、まだか…?)


母親にはならないかもしれない自分。

もしかしたら、一生母親の恐怖を味わうことはないかもしんない。
今だって「子を思う母の気持ち」は思われる側からしかわかんない(思われる側はいつだって身勝手)。

母親は、かつて少女だった女がなるものならば、母親にならなかった元・少女の女は何になるんだろう?
観終わって、ふと、そんな事を思う。




4月7日公開 KOTOKO


生きろ、生きろ、生きろ。


キャッチコピーが耳に響く。
Mr.akakon.JPG


あけましておめでとうございます。
今年もよい年になりますように、祈りながらお正月。

大晦日は歌い納め後、温泉行って一年を振り返り、お正月は初売りに精を出す。
ああ、有意義なお正月。

そういえばお正月休みは8連休とかどうなってるのこれ、な感じになっているのだけれど、出かける予定はない。
どっか行かんのかという上司さんのお言葉に「いつも通り暗い映画みて正月過ごします」と返した言葉通り、今からいつも通り暗い映画みてこようと思う。

年末TUTAYAで「そういえば今年の正月は薔薇の名前だったかや」と思いながらハンナを借りる。
今年も修道士繋がりということで「神々と男たち」にしようかなぁと考えたけど、さすがになぁと思ってちょっと保留。
でもうずうず気になるので、たぶん次回借りる。

そんな感じで始まった今年の目標は、20代女子っぽいことする、です!
もう無理そう!
今年ももう終わり。
なんだか途中から急加速で気付いたらもう終わり??と不思議な感じ。
ワープ。

今年も劇ができたり、いろんなところに行ったり、新しい出会いもあったり。
実り多い1年でした。

来年も年末に、よかったわーと言える年になりますように。
今年も過ぎ去ろうかとしているこの頃。
思い返せば、この1年も懲りずに色んな本を読んだことよなぁ。

読書の波とか流れも大きく、ゆるやかに変化した1年でした。

昨年末から本格的に手を出し始めた海外翻訳小説にどぼりとハマったこと。
そして、古典(と言い切れないけど)も読み始めたこと。

私にとっては読書の喜び再発見!みたいなエポックメイキング。


海外ミステリで続き気になる!と夜なべしたのは特捜部Qシリーズ。特に1作目。
カールのちょっとアウトローな所かつ、でも真面目なところが大変好き。
北欧のお国柄に触れられるのも楽しい。

ひきずりまくった小説は『エアーズ家の没落』、『忘れられた花園』、『嵐が丘』、『レベッカ』とか。
つまりお館モノ。
一族の歴史と秘密を閉じ込めた館の最後を看取る作品は特別に惹かれるところ。
お館モノMVPの『13番目の物語』はジェーン・エアを読んだのでぜひとも再読したい。

忘れられた~はこのミスでもよくランクインしてるけど、ミステリってよりは女性の生き様とか、大河ロマンみたいな印象(『音もなく少女は』もある意味同じカテゴリに)

大河ロマンで言えば、『古書の来歴』の大河パートは切なくて苦しくてたまらない。
大河パートだけ切り取って読みたい。

相変わらずルネッサンスに頭の先まで浸かってた1年の中、一番ときめいたのは『地上のヴィーナス』。
一生に数度しか言葉を交わさないのも成立する愛ってすごいわ。
人々の思いとフィレンツェの歴史の行く末がうまく混ざってる感じがなんとも言えない!


などなど無節操に色々読んだけれど、今年の読書MVPはマキアヴェッリの『君主論』。
読んでいてとても楽しい、妄想する、ためになる、だけでなく!
この1冊で読書の方向性が変わったから。

この本をおもしろく読めたおかげで、今まで手が出なかった古典に近づけた気が。
(小説部門MVPはなんだかんだホーソンの『緋文字』かもしれない)

来年の楽しみは、高嶺の花だった古典を読む。
カンタベリー物語と危険な関係とデカメロン読みたい。わかりやすい(笑)

そして野望は塩野七生さんの『ローマ人の物語』を揃えること。ふはは。
(十字軍物語は…文庫、出たら…!)


本ばっかり読んで過ぎる1年、幸せかな。
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Coccoさん ザ・ベストクリップ集きた…!

すごくすごく楽しみにしてたので、部屋をきれいにして、お香を焚いて、お茶入れて、万全の準備で鑑賞。
「花柄」と「群青の谷」以外は全部見てるんだけど、やっぱりまとめてみたいじゃないか。

ついでに溜まったCoccoさん関連の雑誌を切り抜きしながら鑑賞。
いろいろ読み返したりしながら、ああ…と浸る。


「花柄」のPVがすごい。

ベスト盤で何度も聴いているのに、PVみて初めて「ああ、こんな曲なのか」と勝手に実感。
すごく、ダイレクトな作品。
「カウントダウン」より衝撃。

なんだろう、色彩豊かなんだけど、それ故にという感じ?
ルドンの色溢れる絵を眺めてる感覚に似てる気がする…。
思わずリピートでみてしまった。

まことに、まことに勝手ながら「花柄」の聴き方が変わってしまった。
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前から行こうね、と誓っていた大阪遊びがようやく実現。
そんなつもりもなかったはずなのに、気付けば大阪食道楽の休日になってしまった…。

やっと、憧れのラデュレのサロンに行けた…!
スミレのケーキとバニラ薫るセイロンを堪能。

スミレのケーキとか考え付くのって、やっぱフランス人だからかしら??
甘く淡い花の味が、まさに幸せの味。うう…おいしい…。

堪能しつつ、スミレといえば、フランスよりもオーストリア・ハプスのイメージ(ゲルストナー…シシィ!)
わかりやすすぎる自分の発想に辟易。


次回はアフタヌーンティーをぜひ堪能したいところ。
そしたら、幸せすぎて死ねるかもしれない…。

ONE OK ROCK/NO SCARED


ONE OK ROCKが突いてくる心の琴線はLINKIN PARKに酔いしれる感覚と同じよなぁと思う夜更け。
勝手にtakaとチェスターを同じ好みカテゴリに収納している辺りが…。

nassan.jpg
なっさん


約半年取り組んでいた芝居が無事に楽日を迎える。
仲間のみなさま、お手伝いのみなさま、観に来てくれたみなさま、ありがとうございます!
(写真は楽屋裏のなっさん。まさかの御髭騒動)

1日に3公演もしたのも初めて。
他にもいろいろ初めてづくしでてんやわや、公演はいつもお祭り騒ぎでやっぱり楽しい。

社会人になってもこうやって演劇できる嬉しさや、仲間でわやわやできる幸せを噛み締めつつ。

次はお疲れさま会企画だわー、と動きださねば。


とりあえず、一息ついて。
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華麗に滑り込み。
京都えき美術館にて開催されてた「ルドンとその周辺-夢見る世紀末展-」に行ってまいりました。

ルドンの絵をこんなにたくさん一度に眺めたのは初めてで、まるで夢見心地。

序盤は黒の時代。
ルドンと言えば目玉(だと勝手に思っていますけれども)、今回も目玉はじめ蜘蛛やらなんやらいっぱい。
一見不気味に見えるけれど、眺めているとどこか親しみの湧く…。

黒って見ててざわざわ不安になる黒と、ふと落ち着く黒があると思う。
ルドンの黒は落ち着く黒だなぁと思いながらうっとり。

夜、目を閉じているときの黒、というか、眠りの黒というか…包まれる感じ。
石版画集の『夢のなかで』って名前、まさに!と膝を打つタイトル。
そう、まさに夢の中の黒。うわー好きだー!

「夢想」の連作と「瞳をとじて」がとても好き。


黒の後は一転、溢れる色彩に視界が広がる油彩や水彩画。

今回の一番のお気に入りは「オフィーリア」!
こんな静かなオフィーリアって初めて。
オフィーリアって鮮烈な死に方なせいか、激しさとか悲しさとか滲み出るイメージだったけど、
ルドンのオフィーリアはまるで水に溶けていくような静けさ。

ルドンの色溢れる油彩は、鮮やかであればあるほど怖い印象だったので、こんな色もあるのかーと目から鱗の1枚。


ルドンの他にもまさかのモロー!ムンク!ぎょえー!
(ムンクは「叫び」しか知らなかった子供の頃があったなんて信じられない)

ムンクの「マドンナ」は特に好きな一枚なので、また見れて嬉しい。
その横に「ドラキュラ」もあるあたりがとても嬉しい。

初めて見たマックス・クリンガーの版画集「手袋」がすごくおもしろい!
誘拐されたり、崇められたり、女性用の優雅な手袋。
女性の手袋ってとこがなんともフェティッシュ!

で、結局、まんまと図録(素敵な装丁)を買って帰ってきました。
眺めながらひとり、世紀末気分に浸ろうと思う。

Sweet Song / Cecile Corbel


冬眠の前触れか?と思うくらい眠い秋の夜長。
目覚めが悪いのはいつものことなれど、意識持ってかれちゃうくらいの睡魔と闘う日々。

眠くなる前に抗わずに寝る、とすでに降伏することに決めた。
せめて快適な眠りを…と、眠る前に聴くのはセシル・コルベルさんのアルバム。

Sweet Songの歌詞や調べがとても好き。
とても心地よくて聴いててうっとりしちゃうのか、毎晩アルバム3曲目のSweet Songで召されてしまいなかなか通して聴けないのが淋しい。


が、昨夜ついにコルベルマジック無効…。
(この方法で最近健やかに眠っていたのに…!)

昨日の深夜、苛々して目覚める。
目覚めたとき、理由も無いのに激しく苛々(深夜じゃなかったら叫ぶか壁蹴るかというほどの)。

薬こえー、ほるもんぱねー、と思いながら再び寝る。
眠れてよかったよ…。

元気ロケッツ/Curiosity


元気でない夜も、おいしいもの食べて、友達に電話して、ルミちゃん眺めたら元気でる!
先日友人と「なぜ積極的に異性との交際に至ろうとしないのか、我々は」という重い議題を話し合った。
有体に言ってしまうと「なんで彼氏作らんねん、おまえら」というあたり。

議論(泣き言?)の末に出た結果は、「恋とはトキメキを求めてするもの!」な一面があるので、普段本や漫画、映画、絵画などなどから致死量クラスのトキメキを接種しているので、これといって彼氏は必要ない。
のではないか、というところで落ち着いた。

確かに心が飢えたら芸術が満たしてくれるし、お腹が減ればおいしいモノに癒される。トキメく。
現実の恋愛でしか得られないものもアルヨネーということも理解してるし、痛感もするけど、現実の恋愛だって芸術が与えてくれる種類のトキメキを与えられんじゃんって言っちゃったらそれまでだよなぁ。

つまりは「めんどいっ」ってことだけど、ふとテレビで種の保存にまさしく命かけてる他の生物の皆さんをみるとホント頭の下がる思いです、種の保存に積極的でない私って生物として立つ瀬がないわー、と話したら、

「じゃぁ、彼氏欲しくなるように本とか一切絶ってみては如何か」と提案された。

「そんなん死ぬわ」と即答したとき、ああ、こりゃモテねぇわ、と実感した次第であります。


前置きが長くなりましたが、つまり、『純潔のマリア』2巻、大変おもしゅろうございました。
マリアの啖呵とエゼキセルの葛藤に大変トキメかさせていただきました。(本題)
いよいよますます秋深まる、今日。
そのわりにあったかいお休み週末で快適に過ごしております。

ずっとやらねば、と思っていた魔窟の掃除と衣替えを完了。
一念発起しないといつまでたっても手がつけられない。
仕事終わって乱れた部屋に帰ってくると、空焚き中のやる気タンクもさらに焦げ付くという塩梅。

乱れた部屋は精神の乱れを生み出すの、です!!
と、自分を(主に)叱咤(たまに)激励して、のこのこ掃除。

途中、いつも捨てられない大学時代のノートとレジュメを今回こそ始末する、始末してやると心を鬼にするも、
結局ノートは捨てられず、懸想しまくった宗教のレジュメと興味深かったロシアのレジュメは捨てられず。
(ドキュメントスキャナ、導入本気で考え中)

今になって読み返しても、興味深い内容です…。もっかい講義受けたい。


いろんなマーラに襲われつつも、なんとか夕方には終わり、快適になった部屋は他人の部屋のようで落ち着かない。
まぁ1ヶ月もすればどうせ乱れて、いや、いい感じにこなれてくるだろうから、まぁ…うん。

部屋も綺麗になったので、心置きなく引きこもって読書に勤しむ事にする。
読む本溜まってて、ほんと、仕事なんか行ってる場合じゃないんだよ。
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ライブTカ・・・カワー!!


Coccoさんのザ・ベスト盤ライブ5本〆 IN Zeppu Osakaに行ってまいりましたー!やんややんやー!!

なんとなんとの2列目!
整理番号が100番台だったからもしや…と思ってたらもしやでした。
さ、さすが先行抽選…。

こっこさん登場の際「ち、近ー!!」と狼狽、歌が始まってどばー。
で、結局最後まで終始涙目。

カウントダウンから始まって、強く儚いものたち、Raining…と、こっこさんの足跡を辿るようなライブ。

他のライブだと飛んだり跳ねたり口ずさんだり、音楽を楽しむというライブの楽しみ方をするけど、
こっこさんだけは放心したように胸の前で手を握って、祈る気持ちで聴き入る。
自然とこうなってしまうんだもの。

そうなるのは私だけじゃないようで、普通一番激しくなる最前列組みの皆様ですら微動だにせず食い入るようにステージを見つめてしまうご様子。
やっぱり、歌を聴いて涙してしまうのは、私の中でこっこさんだけ、と実感。

それに、小学生の頃にRainingで知って、意識的に聴き出した中学生の頃、初めてこっこさんのライブに行った大学生、東京までライブに駆けつけた社会人・・・と、私の半生を一緒に過ごした歌たち。
こっこさんの歌う姿を見ながら、いろんなことが思い出されて、感慨深い。

「この人のCDが欲しい!」と初めて思って自分で買った一番最初のCDがこっこさんのサングローズ。
(中学生のお小遣いでは、クムイウタとどっち買うのかものすんごく悩んだ)

テスト勉強中はこっこさんのアルバムを1枚聴いたら次のアルバム、と飽きずに何度もループで聴いた。

当時はお金なくてアルバム買えなくてレンタルしてた。
でも歌詞は形として欲しい、でも今みたいにネットで歌詞検索なんて出来なかったあの頃。
夜なべして歌詞カードをノートに手書きで写してたなぁ。

思春期の私のもやもやしたものが、全部こっこさんの歌の中にある気がしてました。
なんてひとりよがり、なんて自分勝手、なんて思春期!
今となっては苦笑いだけれど、思春期を無事に過ごせたのはこっこさんのうたのおかげ…だと信じてます。

あの頃の自分は、まさか、ずっと想い続けてこんな近くで聴けるだなんて思ってなかっただろうな。

とてもとても大切なライブでした。
ありがとです。
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南の島に行きたい逃げたい妄想が蔓延していた上半期。
沖縄に行ってまいりました。

いやー、食べて!はしゃいで!酒飲んで!な三日間でした。
台風はじめお天気が大変心配だったけど、なんとも恵まれた日々でよかったよかった。
ご一緒してくだすったみなさま、楽しい時間をありがとう。

初日の国際通りでいきなり物欲丸出しな一同。
そんなところが…好きよ、みんなっ。
空腹絶頂で食べたご飯の後、満たされないのかサーターアンダギーを買い食い後、散々酒の試飲をしてアイスを喰らう。
前回の沖縄で沖縄らしいアイス食べたので、今回はブレずにサンフランシスコチョコミント!
いつも食べてるチョコミントがチョコ8:ミント2だとすれば、ここのはチョコ4:ミント6くらいのミント率の高さで大変うまし。
そう、これぐらいミントー!な方が絶対おいしい。と思う。
(こっちにもBLUE SEALできないかなぁ…)


二日目は古宇利島で初海水浴。
海に縁遠い場所に住んでいて尚且つアウトドアに馴染みのない家に育つと海水浴なんて上級なイベントを経験する機会もなく大人になってしまった。

うきわも借りてもらっておおはしゃぎで入水。
海は綺麗な碧だわ、ぶかぶか気持ちいいわ、このまま東シナ海の藻屑になってもいいかと思った。
その横で犬神家の一族のスケキヨごっこしてる仲間たちを見て、あんな成れの果ては如何かと気付き、藻屑案は水泡に帰す。

泳いだ後は再びBLUE SEAL。
どんだけ好きなのさ。

夜は寄り道して宿泊先近くのアメリカンヴィレッジ。
空腹に屈した一部に唆され(語弊)、ふらふらとホットドックの誘惑へ。
アメリカーンな味のホットドックが美味しい!

最終日の朝は首里城。
本殿へと続く階段を一段一段昇るたびに気持ちは真鶴@テンペストに憑依されてく気分。
ああ…聞得大君がなしはどこで女官を鞭打ちまくったのかしら、どきどき。

写真は首里城にいたシーサーの凛凛しい後姿。
あんまりその・・・すばらしいお尻だったもので。

沖縄の青い空に映える鮮やかな赤いお城の佇まい。
やっぱり南の国は鮮やかな色が良く似合う。

関西に帰ってきて海の色の違いにびっくり。
こっちの曇った海の色も好きだけど、トルコ石溶かしたみたいな海の色も素敵。

ああ、ありがとう沖縄。
このテンションのまま、明後日はCoccoさんのライブ。
しあわせ。
 
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