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データ部ログへようこそ!

こちらは「図書館の本屋さん」こと株式会社図書館流通センター(TRC)の
データ部による、MARCと本に関するブログです。
pink2.gif TRC MARCに関する情報をお探しの方はこちら。
red.gif とにかく本が好きな方には本のご紹介もあります。
orange.gif 一息いれたい方はこんなコンテンツをどうぞ。


2024年4月25日

トウモロコシの香り

4月の雑記テーマは「わたしの新人時代」その3です。

どこの会社でも、誰でも、配属先によって新社会人生活が違ってくるのは言うまでもありません。データ部であってもそれは同様。各チーム異なる形でTRC MARCにかかわっているので、どのチームに配属されるかで、新人時代はもちろん、その後の仕事の仕方が変わってくる感があります。

私が新卒で配属されたのは「図書館蔵書」でした。
文字通り、図書館から蔵書をお預かりして、目録を作成してお返しする部署です。

目録を作成する業務の大筋や、それに使うシステムは新刊でも蔵書でも変わりません。

しかし、新刊になくて蔵書にあるもの...。それは箱。私の新人時代の思い出は、箱に始まり箱に終わると言っても過言ではありません。

図書館の蔵書は箱に入った状態で図書館から送られてきて、MARC作成後また同じ箱に詰めて返送します。

まず箱を開ける時。

図書館で詰めて送られてくるので、箱の大きさや種類はまちまちです。図書輸送に特化した頑丈なケースもあれば、ミカンやリンゴなど特産品の箱、ドラッグストアで見るような箱まであります。更にそこに多様な形態の本が詰まっています。1箱に2,3冊百科事典のような大きな本がドンと詰まっていることもありますし、何の変哲もない普通の大きさの箱に薄い冊子が200冊以上入っていたことも...。やわな段ボール箱が本の重さに耐えられず持った瞬間に底が抜けそうになった時は大慌てしたものです。

箱を開けたら数を数えてヒットチェック(TRC MARCの累積にその図書がないか確認する作業)。累積に該当する図書のMARCが存在した分(ヒット分)は箱に戻し、存在しなかった分(未ヒット分)だけを棚やブックトラックに出してMARC作成作業をします。

そして箱に詰める時。

図書館から送られてきた箱に、本が傷つかないように緩衝材を入れつつ返却する本を詰めてお返しします。この緩衝材がなぜかトウモロコシっぽい香りがしてちょっと好きでした(誰にも同意してもらえませんでしたが)が、箱詰め作業は大の苦手。

送られてくるときにギュウギュウに詰まってきた本は、頭を使わないと同じ箱には詰まりませんし、輸送中に傷つかないようにと詰め物を詰めると嵩が増えるので箱が閉まらないこともしばしば。だからといって箱の中にスペースがあまりすぎると、どんなに緩衝材を詰めても本が中で動いてしまって具合が悪いのです。しかも運ぶ時に重さがかたよって持ちづらい。時々箱から溢れる本を前に途方にくれたものでした。

そのうち目録の作業にも慣れて、箱詰めをすることもなくなりましたが、トウモロコシを茹でたり、コーンスープを飲むと、新人の頃のことを思い出します。

2024年4月24日

きょうのデータ部☆(4/24)

今年もデータ部の胡蝶蘭が咲きました!

P20240424.jpg

以前にこちらでご紹介して以来、今もきれいに咲いています。
お世話しているデータ部員の手腕に感動。
植物を育てるのが苦手な私にはあこがれの存在です。

2024年4月23日

辺境フィールドワーク

本日は「週刊新刊全点案内」2354号の発行日です。
掲載件数は985件でした。

*こんな本がありました*
「京大地理学者、なにを調べに辺境へ? 
 世界の自然・文化の謎に迫る「実録・フィールドワーク」」

水野一晴(著)
ベレ出版(2024.4)

世の中は間もなくゴールデンウィーク。ブログで紹介するのに、紀行案内記的なジャンルでよい本がないだろうか、とざっと眺めていた時に目に留まったのがこちらでした。
「旅行案内」ですが、「辺境」です。京都大学名誉教授で地理学者の著者が、1990年代から2010年代に、専門であるアフリカのほかヒマラヤ、アンデス、絶海の孤島などを訪れフィールドワークを行った際のあれこれをまとめたもの。
実際にその地を訪れての調査により土地独自の自然環境と人間の暮らしのかかわりなど、フィールドワークで得られる地理的知見がふんだん。なかなか行けない「辺境」ですが、想像上でも経験できるような気持ちになりました。

2024年4月22日

ADEAC2024春の公開情報その3

こんにちは。3週間にわたってお伝えしてきたADEAC春の公開情報も本日が最終回です。
今回は2~3月に大きく資料・機能が追加されたものや画面リニューアルが行われたものをご紹介します。

◇『上三川町立図書館/上三川町デジタルアーカイブ』(3月1日更新)
上三川町出身の創作折り紙作家・吉澤章氏の作品やプロフィールを紹介する吉澤章ORIGAMIミュージアムが追加公開されました。
吉澤章氏は折り紙作品の美術的地位を高め、「国際折り紙研究会」を設立して海外で日本の創作折り紙を広めた人物で、国内外で高く評価されています。
このページでは「クジャク」や「ゴリラ」といった複雑な折り紙作品や、「羊の面」「バッファロー」の折り紙を3D撮影したものをご覧いただけます。

◇『昭島市デジタルアーカイブズ/あきしま 水と記憶の物語』(3月1日更新)
明治から令和にかけての昭島市の写真を集めた「写真でたどる あきしまメモリーズ」のページが公開されました。
年代・エリア別に写真を探せるほか、地図上のポイントからその地点の今と昔の写真を比較できます。
また、「アキシマエンシス所蔵の化石資料」への資料追加も行われています。

◇『泉大津市/泉大津市ORIAMデジタルヒストリー』(3月22日更新)
スペシャルコンテンツ「探検!いずみおおつ」と「泉大津と毛布産業」を公開されました。
「探検!いずみおおつ」は泉大津市の歴史や文化財について学べる、地域学習にうってつけのページです。
泉大津市やアーカイブに掲載されたい資料に関する詳しい解説も載っていて大人でも楽しめます。
バーチャルな泉大津市をゲーム感覚で探検しながら地域について学べる「イズミオオツGOGO!!」というコンテンツもプレイできます。

「泉大津と毛布産業」は「日本一の毛布のまち」である泉大津市の毛布産業について特集したページで、毛布産業の発展した歴史や毛布の製造工程に関する動画・バーチャル展示室を閲覧したり、3Dパノラマで再現された毛布工場の内部を見学したりすることができます。

◇『守谷市/守谷市デジタルミュージアム』(3月25日更新)
画面が大幅にリニューアルされ、使いやすくなりました。
ほかにも、市内の遺跡から出土した考古資料や伝統文化を伝える映像資料の追加、『守谷現代史』『守谷総鎮守八坂神社の祇園祭』といった刊行物のフルテキスト掲載が行われています。
守谷市の歴史や文化についての多角的な情報が掲載されたサイトとして今後も更新されていきます。ぜひ郷土学習等にご活用ください。

◇『さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―』(3月29日更新)
歌人・大西民子氏の全短歌(10,791首)を対象にテーマ検索ができるページが追加されました。
「20代ごろ」に詠まれた「家族」に関する歌、のように時期やテーマを組み合わせて検索ができます。

今回の紹介は以上です。
毎年春の時期は数多くの更新・新情報があり、紹介しきれなかった機関やコンテンツもたくさんありますので、ぜひ色々なデジタルアーカイブをチェックしていただければと思います。

2024年4月19日

グループで活動するか、ソロ活動か~分類・件名のおはなし・136~

何冊かの異なる本だけど、共通するタイトルがついているいわゆるシリーズもの。
TRC MARCでは、「全集」と「シリーズ」という2種類に区別しているのをご存知でしょうか?
個人全集や続き物の物語、箱入りのセットで刊行される児童書など、本タイトルに巻数がついているものが「全集」です。
一方、本タイトルは単独で扱うものの共通したタイトルが別についている場合があり、それを「シリーズ」と呼んでいます。
分類・件名を付与する場合、「全集」なのか「シリーズ」なのかが非常に大事になってきます。


「全集」の場合は、原則として全巻に同じ分類・件名を付与します。
全巻に共通する分類を背ラベルに採用することで、その「全集」は図書館の棚の同じところに置かれることになります。グループで活動するのです。

「イラストしごと事典 1 野菜がみんなに届くまで」
「イラストしごと事典 2 自動車がみんなに届くまで」
「イラストしごと事典 3 映画がみんなに届くまで」
→分類・件名は3冊とも、同じ「366.29 職業」を付与しています。


「シリーズ」の場合は、ソロ活動です。「シリーズ」に共通する分類・件名は付与せず、個々のタイトルごとに分類・件名を付与します。

「古生物学者と40億年 (ちくまプリマー新書)」
「君主制とはなんだろうか (ちくまプリマー新書)」
→それぞれ「457 古生物学」と、「313.6 君主政治-歴史」という別々の分類・件名を付与しています。

次のようなものも「シリーズ」にしています。

「ワニのひみつ (飼育員さんもっと教えて!)」
「カバのひみつ (飼育員さんもっと教えて!)」
→それぞれ「487.96 わに」と、「489.84 かば(河馬)」を付与しています。


ただし! グループに属したままソロ活動をするアイドルがいるように、「全集」であっても個々のタイトル(=各巻タイトル)に対応する分類・件名も付与する場合があります。

「イラストしごと事典 1 野菜がみんなに届くまで」
→各巻分類・各巻件名「621.4 蔬菜 流通」を付与しています。

「イラストしごと事典 2 自動車がみんなに届くまで」
→各巻分類・各巻件名「537.09 自動車工業」を付与しています。

「イラストしごと事典 3 映画がみんなに届くまで」
→各巻分類・各巻件名「778.09 映画産業」を付与しています。

各巻分類を背ラベルに採用すれば、グループをバラしてソロの主題で配架することができます。

このような違いがある「全集」と「シリーズ」。
「全集」としてMARCを作成するのか、「シリーズ」としてMARCを作成するのかを常に意識して分類・件名を付与しています。

2024年4月

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