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データ部ログへようこそ!

こちらは「図書館の本屋さん」こと株式会社図書館流通センター(TRC)の
データ部による、MARCと本に関するブログです。
pink2.gif TRC MARCに関する情報をお探しの方はこちら。
red.gif とにかく本が好きな方には本のご紹介もあります。
orange.gif 一息いれたい方はこんなコンテンツをどうぞ。


2024年4月23日

辺境フィールドワーク

本日は「週刊新刊全点案内」2354号の発行日です。
掲載件数は985件でした。

*こんな本がありました*
「京大地理学者、なにを調べに辺境へ? 
 世界の自然・文化の謎に迫る「実録・フィールドワーク」」

水野一晴(著)
ベレ出版(2024.4)

世の中は間もなくゴールデンウィーク。ブログで紹介するのに、紀行案内記的なジャンルでよい本がないだろうか、とざっと眺めていた時に目に留まったのがこちらでした。
「旅行案内」ですが、「辺境」です。京都大学名誉教授で地理学者の著者が、1990年代から2010年代に、専門であるアフリカのほかヒマラヤ、アンデス、絶海の孤島などを訪れフィールドワークを行った際のあれこれをまとめたもの。
実際にその地を訪れての調査により土地独自の自然環境と人間の暮らしのかかわりなど、フィールドワークで得られる地理的知見がふんだん。なかなか行けない「辺境」ですが、想像上でも経験できるような気持ちになりました。

2024年4月22日

ADEAC2024春の公開情報その3

こんにちは。3週間にわたってお伝えしてきたADEAC春の公開情報も本日が最終回です。
今回は2~3月に大きく資料・機能が追加されたものや画面リニューアルが行われたものをご紹介します。

◇『上三川町立図書館/上三川町デジタルアーカイブ』(3月1日更新)
上三川町出身の創作折り紙作家・吉澤章氏の作品やプロフィールを紹介する吉澤章ORIGAMIミュージアムが追加公開されました。
吉澤章氏は折り紙作品の美術的地位を高め、「国際折り紙研究会」を設立して海外で日本の創作折り紙を広めた人物で、国内外で高く評価されています。
このページでは「クジャク」や「ゴリラ」といった複雑な折り紙作品や、「羊の面」「バッファロー」の折り紙を3D撮影したものをご覧いただけます。

◇『昭島市デジタルアーカイブズ/あきしま 水と記憶の物語』(3月1日更新)
明治から令和にかけての昭島市の写真を集めた「写真でたどる あきしまメモリーズ」のページが公開されました。
年代・エリア別に写真を探せるほか、地図上のポイントからその地点の今と昔の写真を比較できます。
また、「アキシマエンシス所蔵の化石資料」への資料追加も行われています。

◇『泉大津市/泉大津市ORIAMデジタルヒストリー』(3月22日更新)
スペシャルコンテンツ「探検!いずみおおつ」と「泉大津と毛布産業」を公開されました。
「探検!いずみおおつ」は泉大津市の歴史や文化財について学べる、地域学習にうってつけのページです。
泉大津市やアーカイブに掲載されたい資料に関する詳しい解説も載っていて大人でも楽しめます。
バーチャルな泉大津市をゲーム感覚で探検しながら地域について学べる「イズミオオツGOGO!!」というコンテンツもプレイできます。

「泉大津と毛布産業」は「日本一の毛布のまち」である泉大津市の毛布産業について特集したページで、毛布産業の発展した歴史や毛布の製造工程に関する動画・バーチャル展示室を閲覧したり、3Dパノラマで再現された毛布工場の内部を見学したりすることができます。

◇『守谷市/守谷市デジタルミュージアム』(3月25日更新)
画面が大幅にリニューアルされ、使いやすくなりました。
ほかにも、市内の遺跡から出土した考古資料や伝統文化を伝える映像資料の追加、『守谷現代史』『守谷総鎮守八坂神社の祇園祭』といった刊行物のフルテキスト掲載が行われています。
守谷市の歴史や文化についての多角的な情報が掲載されたサイトとして今後も更新されていきます。ぜひ郷土学習等にご活用ください。

◇『さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―』(3月29日更新)
歌人・大西民子氏の全短歌(10,791首)を対象にテーマ検索ができるページが追加されました。
「20代ごろ」に詠まれた「家族」に関する歌、のように時期やテーマを組み合わせて検索ができます。

今回の紹介は以上です。
毎年春の時期は数多くの更新・新情報があり、紹介しきれなかった機関やコンテンツもたくさんありますので、ぜひ色々なデジタルアーカイブをチェックしていただければと思います。

2024年4月19日

グループで活動するか、ソロ活動か~分類・件名のおはなし・136~

何冊かの異なる本だけど、共通するタイトルがついているいわゆるシリーズもの。
TRC MARCでは、「全集」と「シリーズ」という2種類に区別しているのをご存知でしょうか?
個人全集や続き物の物語、箱入りのセットで刊行される児童書など、本タイトルに巻数がついているものが「全集」です。
一方、本タイトルは単独で扱うものの共通したタイトルが別についている場合があり、それを「シリーズ」と呼んでいます。
分類・件名を付与する場合、「全集」なのか「シリーズ」なのかが非常に大事になってきます。


「全集」の場合は、原則として全巻に同じ分類・件名を付与します。
全巻に共通する分類を背ラベルに採用することで、その「全集」は図書館の棚の同じところに置かれることになります。グループで活動するのです。

「イラストしごと事典 1 野菜がみんなに届くまで」
「イラストしごと事典 2 自動車がみんなに届くまで」
「イラストしごと事典 3 映画がみんなに届くまで」
→分類・件名は3冊とも、同じ「366.29 職業」を付与しています。


「シリーズ」の場合は、ソロ活動です。「シリーズ」に共通する分類・件名は付与せず、個々のタイトルごとに分類・件名を付与します。

「古生物学者と40億年 (ちくまプリマー新書)」
「君主制とはなんだろうか (ちくまプリマー新書)」
→それぞれ「457 古生物学」と、「313.6 君主政治-歴史」という別々の分類・件名を付与しています。

次のようなものも「シリーズ」にしています。

「ワニのひみつ (飼育員さんもっと教えて!)」
「カバのひみつ (飼育員さんもっと教えて!)」
→それぞれ「487.96 わに」と、「489.84 かば(河馬)」を付与しています。


ただし! グループに属したままソロ活動をするアイドルがいるように、「全集」であっても個々のタイトル(=各巻タイトル)に対応する分類・件名も付与する場合があります。

「イラストしごと事典 1 野菜がみんなに届くまで」
→各巻分類・各巻件名「621.4 蔬菜 流通」を付与しています。

「イラストしごと事典 2 自動車がみんなに届くまで」
→各巻分類・各巻件名「537.09 自動車工業」を付与しています。

「イラストしごと事典 3 映画がみんなに届くまで」
→各巻分類・各巻件名「778.09 映画産業」を付与しています。

各巻分類を背ラベルに採用すれば、グループをバラしてソロの主題で配架することができます。

このような違いがある「全集」と「シリーズ」。
「全集」としてMARCを作成するのか、「シリーズ」としてMARCを作成するのかを常に意識して分類・件名を付与しています。

2024年4月18日

とにかく紙をたくさんめくっていた記憶

4月の雑記テーマは「わたしの新人時代」その3です。

私は中途入社組で最初はパート社員でした。大学で司書課程は修めたものの、教授に「いま多くの自治体では図書館勤務に司書資格を求めていないので、この中で本当に司書職に就く人はいるかいないか」と言われ、前職は図書館とはまるで関係のない職種でした。(データ部あるあるかも)
やっぱり本に関係した仕事をしたいなぁと思い、受けた面接では「たくさんマニュアルがあって、覚えることが多いですが大丈夫ですか?」と当時のチーフに聞かれたことを覚えています。


所属はデータ部新刊目録班。勤務地は現在の茗荷谷駅近の本社ビルではなく、少し離れた場所にある元倉庫と聞くビルでした。荷物用の大きなエレベーターは大人が5~6人寝転がれそうな広さがあったような...、いつも少しワクワクしながら乗っていました。
既に他のメンバーの部ログで登場していますが、画面が暗く文字が緑色の専用端末(目には優しいが、検索できる項目が少なかった)が一人一台あり、ミシン目付きのつながった紙に印刷されてくる連帳プリンター(なかなかな音がしました)はフロアに1台だったような...、大きな窓からはお隣の教育の森公園が見えて、桜や紅葉など良い眺めでした。


確か初日は「このマニュアルをコピーしてね」「大量だから他の人が来たら、間に入れてあげてね」と言われ、少しドキドキしながらコピー機に張りついていました。「覚えることが多い」と言われた通り、マニュアルは厚み約1.5cm×2種(更にたくさんあったことを後々知る)。1日2日読んだ後に、先生役の先輩がTRC MARC作成的に易しい本を選んで渡してくれ、目録入力作業を始めました。マニュアルを調べつつ入力、先生が間違った箇所を訂正してくれ、説明を受け、該当箇所のマニュアルを確認という流れは今も変わりません。


今はシステム上でいつ誰がどのように更新したかをログで確認できますが、当時はできなかったため、打ち出したゲラを大きなホチキスで綴じて保管していました。また、今は図書に挟むタグシートでMARCナンバーは勿論、各作業がどこまで進んでいるか、所在もすぐにわかりますが、そうなる前は図書に挟んだ紙に管理コードやMARCナンバーを書き込んでいました。そこに資料を調査した結果や判断根拠等、いろいろメモもしていたので、この紙も輪ゴムで束ねて保管していました。


思い起こすとアナログな作業が多く、なんと便利になったものかと感慨深いものですが、当時のそれはそれで懐かしく思い出されます。

2024年4月16日

地球からロマンを追う

本日は「週刊新刊全点案内」2353号の発行日です。
掲載件数は1169件でした。

*こんな本がありました*
まじめにエイリアンの姿を想像してみた

アリク・カーシェンバウム(著),穴水 由紀子(訳)
柏書房(2024.4)

もし地球以外の星にも生命がいたら、どんな姿をしているだろうと想像を膨らませたことのある人も多いのではないでしょうか。
動物学者の著者によるこの本は、エイリアンの姿や進化を地球の動物のそれを参考にしながら考えています。
地球の人類が無線を扱い始めたのはほんの150年前だそうです。つまり地球からの無線が宇宙に届くとしてもその範囲はたったの150光年先まで。
たどり着くまでに何千光年もかかる星がたくさんある宇宙に、地球の人類と同じくらいの文明を築き上げている生命体がいたとしても、それを知ることはまだ不可能といえます。
そんな中、我々が知る唯一の生命が育まれてきた星である地球を前提にしてエイリアンについて考えるのは、堅実な方法なのかもしれませんね。

生命こそ今はまだ見つかっていませんが、いてもおかしくない環境の星は見つかっているようです。
果たして一番最初に見つかる地球外生命はどんなものなのか、これからが楽しみですね。

2024年4月

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