バトン

rinjiさんから来たVIDEOGAME BATONです。


1.Total volume of game files on my computer(コンピュータに入ってるゲームファイルの容量)

 約2GB(Fate+ヴェドゴニア

2.Game playing right now(今進行中のテレビゲーム)

 『バイオハザード4』と『モンスターハンターP』。

3.The last video game I bought(最後に買ったテレビゲーム)

 『バイオハザード4』と『モンスターハンターP』(同時に買った)

4.Five video games I play to a lot, or that mean a lot to me(よく遊ぶ、または特別な思い入れのある 5 作)

 『ワンダと巨像

  初めて巨像と対峙したときの恐怖が忘れられない。「勝てねーよ!」って思う(笑)
  だからこそ、山のような巨体にしがみついて、やっと弱点を見つけてぶっ倒した時の
  爽快感がすばらしい。

 『ICO』

  世界観がすばらしい!痛みすら錯覚するほどのキャラクターの存在感。
  本当に完成されたゲームは「続編が欲しい」なんて思わないものだ。
  このゲームがまさにそれ。

 『東京魔人学園

  「オカルト」「伝奇」「アクション」「萌え」…
  私の好きな要素がコレでもかと詰め込まれ、しかも破綻していない。
  キャラクターゲームの一つの完成系だと思う。

 『ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット

  『自由』というゲームの中でもっとも表現しにくいテーマに本気で取り組み、
  かなりのクオリティでそれを達成したゲーム。
  ロボットをカスタマイズして、闘技場でバトルしたり強盗団と闘ったり。
  化石を発掘したり、自分の部屋を借りて内装いじったり、株までできる。

 『ファイナルファンタジーⅩ』

  シナリオはFFシリーズの中でも屈指。見知らぬ世界に飛ばされた主人公が
  『異邦人』の視点でその世界の矛盾に気付き、ヒロインを守るために奮闘する
  心の流れが、きちんとプレイヤーにシンクロするように作られている。


5.Five people to whom I'm passing the baton(バトンを渡す5名)

  はてなには知り合いがいないので打ち止めです。ゴメン。

PLUTO 1

 
鉄腕アトムのエピソードの中で一番好きだった「史上最大のロボット」
を、浦沢直樹がリニューアル!
私は全然知らなかったので、コンビニでコミックスを見かけたときは
本当にびっくりしてしまいました。

刑事ロボ「ゲジヒト」の視点から、次々と「殺され」ていく世界最強
のロボットたちの事件を追っていくわけですが、ひたひたと迫る
「眼に見えない恐怖」が、「MONSTER」で培われた浦沢ならではの
見事な描写力によって描かれており、安易なリメイクやオマージュを
超えたSFスリラーに仕上がっています。

最後のページでは「きたきたぁーーー!!!」と叫びたくなるほど
良いところで終わっており、もう次巻が読みたくてつらいです(^^

本当、うれしい不意打ちでした。

流行り神

流行り神 警視庁怪異事件ファイル (通常版)
 
「友達の友達に聞いたんだけど…」
という語り出しで口伝されていくさまざまな「都市伝説」。
口裂け女」や「人面犬」など、陳腐ながら不思議なリアリティーをもつこれらの
噂は、本当にただの作り話なのでしょうか?
 
このゲームは「警視庁に密かに存在する怪事件専門の捜査課」に配属された主人公
となって、そんな「都市伝説」の中に潜む危うい真実を解き明かしていく推理アド
ベンチャーです。
 
まず、システム的な特徴として以下の3つを解説しておきましょう。
 
①カリッジ・ポイント
このゲームでは、カリッジ(勇気・度胸)ポイントというのが設定されていて、
いくつかの選択肢はこのポイントを消費しないと選べないようになっています。
これは、英雄的な行動や、一見無謀に見える行動が事件を解く鍵になることもある、
ってのを表現したかったと思うんだけど、「要カリッジ」のマークのある選択肢って、
妙に意識してしまうので何かうっとうしい感じ。
悩んだ末に、カリッジ・ポイント消費して無謀な選択肢を選んだら、ただの引っ掛け
でがっかり…ということがしばしば起こります。
 
②セルフ-クエスチョン
ストーリーの合間に自問自答を行い、推理をまとめていくモード。
これ自体は、推理アドベンチャーとしての雰囲気を盛り上げる良いシステムだと思う
けど、どうしても選択肢の制限の中で自分の思った通りの推理が組み立てられなくて、
もどかしい思いをすることも多い。
(いや、私の推理がズレてるのかもしれないけど…(笑))
せめて、組み立てた推理をキャンセルしてリトライできるようにして欲しかった。
 
③思考ロジック
一口で言うと、人物相関図を自分でエディットしながら事件を推理していくシステム。
捜査を進めるうちに、最初空白だった人物相関図のパネルに関係者の名前が追加され
ていき、それぞれの関係を示す矢印が表示されます。
この矢印の説明欄にプレイヤーが、ゲーム中入手した「殺害」とか「親子」とかの
キーワードを当てはめていく事で、事件の人間関係を把握していくわけです。
これは結構気に入りました。

キーワードの設定を間違えると、関係のない人間を犯人にしたり、ピントのずれた
推理になってしまい、その後の採点フェイズで「不可」になってしまうので、
けっこうドキドキさせられます。

厳しいことを言うと、ここでも選択肢の制限によるもどかしさを感じてしまうの
ですが、それでもゲーム進行に応じて、相関図が「出来ていく」感が新鮮で、
他のゲームでは味わえない「推理の楽しさを」感じることができました。

出来上がった相関図を見ていると、つくづく「事件」とは人間同士の「関わりあい」
から生まれてくるもんだと実感させられます。
…いや、人間の関わりから生まれるトラブルが「事件」なのかな?


さて、それではストーリーのほうですが、雰囲気はぶっちゃけ、「和風X-ファイル
というか、「X-ファイルケイゾク」という感じ。
シナリオはドラマ仕立てで、用意された複数の事件を、順にクリアしていく形式です。

タダの暗くてこわーいだけのホラーアドベンチャーではなく、適度なユーモアや
娯楽性があり、物語にぐいぐい引き込まれます。

こわもての巨漢の癖に怖がりの相棒や、関西弁を話す昼行灯の女上司。
そして、主人公を手助けしてくれる若き民俗学者と、友人の美人監察医(それぞれ
オカルトに対する主張が正反対で、X-ファイルの主人公コンビを思わせます)
などなど、登場キャラクターも非常に個性的です。

惜しまれるのは、シナリオのボリュームが少ないという点。
導入編の軽い話と完結編を合わせて、たった4話ですよ!?
(隠しシナリオは外伝なので除く)
はっきり言って、この手のドラマ形式を意識した物ならば、最低でも6話は必要
ではないでしょうか。

おそらく、マルチストーリーや思考ロジックに対応するため、膨大な分岐が必要
となり、1話ごとの開発的負担が大きくなりすぎたため、これが限界だったのだと
思いますが、キャラクターも設定も魅力的なだけにものすごく不完全燃焼な感じです。
 
個人的には、テレビドラマでもマンガでも小説でもいいから、続きの話を観てみたい
と思ってしまいました。
 

HELLBOYのアクションフィギュア

ninjato2004-08-15


帰省して秋葉原に買い物に行ったときに見つけました。
フィギュア類はなるべく我慢するようにしてるんだけど、
コレは駄目だった(笑)

もともと原作のコミックが大好きって事もあるけど、
とにかく作りこみが凄くて、特に付属の拳銃が、
グリップの木目まで再現されていてかっこ良いのです。

劇場版ではなく、コミック寄りのデフォルメが効いた
顔立ちもラブリー♪

「ん〜、その表情いいねいいねぇ〜
ノって来た!ノって来たよぉ〜!!」

などと、怪しいカメラマンになりきって撮った写真を
載せておきます。

スチームボーイ

 
歯車とボイラーだけで、ご飯が三杯いけてしまう。
そんな「スチームフェチ」(笑)には絶対オススメの映画です。
 
CMでおなじみの一輪バイクのチェイスを始め、気球の巨大アームVS蒸気機関車
とか、蒸気動甲冑の軍勢とか、主人公と蒸気オーニソプター(羽ばたき飛行機)との
空戦とか、とにかく「これでもか!」という密度で詰め込まれた奇妙なメカのアクション
の数々。
そして極めつけは、もくもくと蒸気を吹き出しながら浮上する、巨大なスチーム城!
 
最近は、「CMで観たアクションが最大の見せ場だった…」という、がっかりな映画
も多いのですが、本作は「アクションに次ぐアクション!」という形容が決して誇張で
ないだけの充実度があり、「こういった世界観が大好き!」という人ならば、
お金を出して観に行っても損はないと思います。
 
監督の大友克洋は、以前「大砲の街」という短編アニメーションを制作していて、
これが「スチームフェチ」的に、かなり「濃い」作品だったのですが、彼の「蒸気熱」
は、この一作だけでは冷めなかったんですねぇ…(というか、むしろ火がついた?)
 
とにかく、「俺はスチームパンクがすきなんだぁぁぁ!!!」という監督の情熱が、微笑ましい
ほどに画面から伝わってくる点。この映画で私がもっとも評価しているのはそこです。
 
一方、苦言を述べさせてもらうと、娯楽作品としての構成がかなり甘いです。
と、いうかドラマ面はちっとも面白くありません。
ヒロインとのロマンスとか、やりたくないなら最初から入れなきゃいいのに…(^^;
 
なんか、続編があるって話なんだけど、コレだけ長い間「スチーム」創ってきて、
まだやれるんですか大友監督!? …見事です!!

新本格魔法少女りすか

新本格魔法少女りすか (講談社ノベルズ)

新本格魔法少女」…なんかときめくタイトルでしょ?
だいたい分かると思うけど、いわゆる魔法少女モノのパロディー。
「小学生の女の子」「変身アイテム」「大人になってパワーアップ」という、
魔法少女の「お約束」を踏まえながら、「ミステリー」「猟奇」「クトゥルー神話
のスパイスを効かせたクールでブラックなストーリーに仕上がっています。
 
そのくせ「魔法少女モノ」としての「萌え所」もちゃーんと押さえられていて、
「ごめん、謝るのがわたしなの」という「りすか」の奇妙な口調や、語り部役の
少年「キズタカ」との友情(?)、挿絵の西村キヌさん描くステキなコスチューム
(腕には手錠のブレスレット、腰のホルスターには、変身アイテムのカッターナイフ)
など、このままアニメ化して欲しいと思う程、見所も満載!
 
「実は彼女、クトゥルー神話でもっとも人気のある『あの方』の娘なんですよー」
なんて言葉にピクッと反応してしまう、そんなあなたには特にオススメです!

灰羽連盟

灰羽連盟 COG.1 [DVD]

気がついたとき、彼女は大空の中を墜落していた。
手の中には一羽のカラス。
眼下に広がる巨大で古びた街の全景が、視界にぐんぐんと迫ってきて…
 
「グリの街」の外れにある「オールドホーム」には「灰羽」と呼ばれる
羽の生えた天使もどきの少年少女が住み着いている。
主人公の少女「ラッカ」は「繭」から生まれたばかりの新米の「灰羽」。
彼女の名前は、「繭」の中で見ていた夢にちなんで付けられた(空を落下=ラッカ)。
記憶を失って生まれてくる彼女らが、「繭」の夢を名前にするのは、それが
「しきたり」だから。
 
「グリの街」は「しきたり」が多い。
 
灰羽」はお金を使ってはならない。
灰羽」は古着以外を着てはならない。
灰羽」は仕事を見つけて、街に奉仕しなければならない。
そして、すべての住人は、町の外に出てはならない。
 
これらはすべて、「しきたり」によって定められたこと。
少女「ラッカ」は、オールドホームに住む少女たちと共に、「灰羽」としての
生活を送るうちに、「しきたり」に縛られたこの世界に疑問を感じるようになる。
 
その想いに引きづられるように、「世界の秘密」へと迫る「ラッカ」。
それは、危険に満ちた「禁忌」へと至る道である。
彼女が、そこで垣間見た「真実」とは…?

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個人的にあまりに「好き過ぎて」どうもうまい紹介文が書けないのですが、
日本アニメには数少ないタイプの、この作品の独特な雰囲気だけでも
感じていただけたでしょうか?
 
この作品の原作は、キャラデザインも担当している安倍吉俊の「オールド
ホームの灰羽達」という同人誌です。
 
好きなんですよねぇーこの人の絵。
もちろんキャラクターの顔立ちとかも好きなのですが、それ以上に、あの枯れた
色使いや揺らぎのある線のかもし出す「世界観」がすばらしいのです。
うまく説明できないんだけど、作者自身の内にある「魂の暗さ」っていうかそういう
部分に共鳴するものを感じます。(一方的にだけど(笑))
 
アニメというのは集団作業であるため、こうした原作の「世界観」をそのまま再現
することは難しいのですが、この作品の場合、演出も美術も音楽もすばらしくて
その全てが、正しいベクトルに向かっているように感じました。
 
おそらく各スタッフが、本当の意味で安倍さんの「世界観」に共感して、全力を
結集した結果だと思うのですが、さらに大きな要素として安倍さん自身が
全ての脚本を担当している、という点が挙げられるでしょう。
 
いや、これ本当凄いことですよ!?
そもそも、1クール(12話)程度の作品であっても、通常は数人のライターが分担
するのが当たり前なのに、いくら原作者とはいえプロのライターでもない人間が
初めての脚本作業で全話を一人で書き下ろすのにどれくらいの体力と期間が
必要なのか、私には分かりません。(ちなみに「原作」の同人誌は一話分にも満たない
分量です)
 
物語は最初、灰羽になりたての少女ラッカの視点で、グリの街でのまったり
ライフから綴られていくのですが、仲間の灰羽の「巣立ち」をきっかけに生まれる
世界への「疑問」、それは彼女自身を「罪付き」へと追いやっていくことになります。
一転してのダークな展開は、決して不快なだけではなく魂を絞るような切なさに
満ちていて、それらはクライマックスに向けて「もう一人の(真の)主人公」の想いへ
と収束していきます。
 
…うわダメだ!全然まとまらない(笑)
 
本当は、「グリの街」と「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」に共通する
「閉じた世界」について語りたいけど、もうグチャグチャなのでいつかリベンジする
ことにして、今日は撤退します(TT)