2024年1月24日 根岸森林公園 梅林の満月
1969年から1980年代にかけて、私は数多くの映画を見てきた。
69年頃は高田馬場パール座のような名画座へひとりで出かけていくか、WMC(ワセダ・ミステリクラブ)の先輩・友人たちと映画館のロードショウを見に出かけたが、1973年に就職してからは、勤務先の近くの映画館へひとりで見に行くことが多くなり、80年代に入った頃はレンタルビデオを利用するようになった。
1981年に電気通信総合研究所と称するNTTの外郭団体に出向し、時間がかなり自由になったので、レンタルして見たビデオの数はとても多い。恋愛物やコメディ、特撮映画やアクション主体の映画など、いろいろなジャンルを楽しんだ。
2年間の出向期間を終えて勤務先の銀行支店へ戻ると、やがて突拍子もなく忙しくなり、映画どころではなくなり、かみさんも子育てに忙しくなった。
80年代の後半以降、世間ではどんな映画が流行っているのかわからなくなった。
退職して、債権管理会社へ出向するようになってから、ある程度余暇を楽しめるようになったが、あまりに長期間映画を見ていなかったので、今年8月下旬、Amazon Prime Videoを利用して集中的に映画を見てみようと決めたとき、どんな映画を見たらよいか、おもしろいと評判になったのはどんな映画なのか、さっぱりわからなかった。
しかし、「過ぎ去った期間を穴埋めしよう」と決心すると、根が研究熱心なので、Amazonの方針とか、評価の星マークとか、一般サイトでの評判とか、いろいろと情報集めをして、次第に鼻がきくようになってきた。
8月下旬から1月26日まで、合計ちょうど100本の映画を見た。
私は昨年、Appleの Mac StudioというPCと、Studio Display というスピーカー付きの27インチディスプレイを買ったのだが、この組み合わせで映画を観ると、映画を4K以上の画質でドルビー立体音響で楽しむことができる。いったいどういう仕組みなのかさっぱりわからないが、映画館で観るのと同等の、迫力のある映画を自室で楽しめるので、すっかりやめられなくなった。
しかし、さすがに100本もの映画を観ると、少し休憩しようか、という気にもなってくる。
映画を観るペースは少し落として、今年は2月以降、再び美術館巡りを再開しようか、と考えている。
なお、KAEDE さんのコメントに、「どんな映画を観ているか気になる」と書かれていましたが、評判のよい映画を調べて、恋愛物、コメディ、アクション、SF、歴史物など、あらゆるジャンルを観ています。
さて、この打ち明け話、音楽に話題を変えて、また数日後に続く…かもしれません(笑)
2024.01.23 iPhone撮影の「夕暮れの根岸森林公園」
私は1969年4月に早稲田大学政治経済学部政治学科に入学し、「ワセダ・ミステリ・クラブ(WMC)」というクラブに籍を置いた。
WMCは、1957年に江戸川乱歩を顧問として発足した早稲田大学の文芸サークルだ。
ミステリ小説だけでなく、SF、ホラー、ファンタジー、幻想小説、純文学、ライトノベルなど、多岐にわたるジャンルを対象とし、50年以上にわたる活動歴を誇り、数多くの作家・評論家・翻訳家等を輩出してきた。卒業生には北村薫、宮内悠介などプロとして活躍している方々もいる。
「部室」というものは存在しなくて、モン・シェリという喫茶店が部員の溜まり場所となっていた。
私は「ミステリもSFも好きだから」と加入したのだが、そこへ理工学部からY、商学部からMが「SF好き」として加入してきた。
私はどんな小説でも楽しめるが、「数少ないSF好き」ということから、私とYとMは意気投合した。
WMCの諸先輩には映画好きの方たちも多く、私たちは高田馬場パール座(いわゆる名画座)ほか、数々の映画館へロードショウも見に出かけた。
また、Yは音楽好きでもあり美術好きでもあったから、私とYとMは、モン・シェリをあらゆる文化的活動の拠点としていた。数えられないほど数多くの映画を見て、数多くの本を読み、数多くの美術展を楽しみ、数多くの音楽を聴いた。
勉強はしていたのか、と問われそうだが、当時は学生運動のさなかであり、4年間の大半は、教室がロックアウトされていたのだった。
さて、拙宅の2階の私の自室には、ボロボロになりかけたノートが数冊存在する。毎日どのような文化的な活動をしたかが記録されている。このノートは私が早大に入学した1969年(昭和44年)の12月11日から始まる。
どんな本を読み、どんな映画を楽しみ、どんな美術展を鑑賞しにいったかだけでなく、どんな音楽を聴いたか、どんな漫画雑誌を読んだかまでが記録されている。さすがに、記録はやがて飛び飛びになりながらも、1980年6月の「スターウォーズ第5作を観た」という記述を最後に終わっている。1980年の初め頃は、「藤沢乗馬クラブのどの馬に騎乗したか」まで、細かに記録されていたのだが…。
さて、ここで言いたいことは何かというと、このブログではあまり話題にしたことがなかったが、「映画と美術と音楽」は、「植物観察や写真」などよりも、私にとってはずっと昔から、自分の生活に深く根ざした「私本来の趣味的な活動」だった、ということだ。
9月15日から当ブログの更新を放置したままにして「いったい何をしていたのか」と問われれば、映画と音楽に傾倒していた。
美術鑑賞は「植物観察」と同様に、単に外出する暇がない、との理由からストップしたままだ。
「○○歳を過ぎたら自分の好きなことをして生きよう」というようなことを主張している書籍をときどき見かけるが、孫の世話などに時間を取られながらも、私はただ「好きなことをしていた」というだけに過ぎない。
それと、年末年始にも庭の花々の写真は撮っていたのだが、PCに取り込む前に誤ってメモリをフォーマットしてしまったこともある。年末年始はそのくらい忙しかったのだ。
さて、この「今までブログに書いたことがなかった打ち明け話」は、また数日後に続く…(かもしれない)(笑)
ジューンベリーの木の下の桔梗は、昨年同様2本あったのだが、私が草刈りに行ったり来たりするうち、1本を踏みつけてダメにしてしまった。
もう1本も同様になりかけていたが、かみさんが助け起こし、支えを施したので、この1本が危うく残った。
雄性先塾のため、今年の写真は8月4日雌性期のものだけとなった。
90mmマクロでの撮影だが、背景との十分な距離がとれているので、背景がほどよいボケのある写真となった。
Photoshopは、次から次へと生成AIを組み込んでくる。画像の一部(たとえば建物)を別の建物に変えてしまう、などということが簡単にできるらしい。新しい機能を試すのは大好きだが、私自身が忙しくてとても追いつかない。
一方、「ノイズリダクションを手動で行わずに AIに任せてしまう」ということは、かなり以前から実行している。細部の再現が圧倒的に美しくなる。