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「音楽関係の古い本」と「最近のデジタル配信ミュージック」--- 私が好きなこと(3)

2024.03.26(15:18)

20240304 自宅庭のクリスマスローズ1

学生時代以降から、最近まで「そのうち読もう、と買っておいた音楽関係の本」が、私の書斎兼PCルームには数十冊あります。
たとえば、最近折に触れて参照しているのは「スーパー・ロック・ギタリスト」(1985年1月10日刊)と、キネマ旬報社のエッセンシャル・ガイド3冊で「カントリー」「ブルース」「ソウル」(1996年5月、6月刊行)、さらに1974年11月のニュー・ミュージック・マガジン増刷の「ブルースのすべて」。ほかにも、ジャズ関係の本はとてもひとつひとつ書いていられないくらいたくさんあります。
こういう本は、今ではどんなに欲しくても買えません。
当時レコードやCDはとても高価で、あれこれ聴きたくても数多くは買えないし、仕事も忙しくて、音楽を聴いている時間がなかったけれど、それでも「そのうち読もう」と買っておいたのでした。

ところが、あらゆる分野の音楽配信が、書斎の27インチPCの画面(Apple Studio Display)から、ドルビー立体音響配信で聞こえてくるようになって、私にとってこんな楽しい時代がくるのなら、「この数十冊を買っておいてよかった!!」とつくづく思っているのです。
クラシック、ジャズ、ロックなど、世界中の音楽を何でも楽しめる「デジタル音楽配信時代の到来」を迎え、「そのうち読もう、聴こう」と買っておいた数十冊の本は、いまや宝物です。買った当時の評価が書かれていて、それをいま読むことができるということは、それぞれの音楽の、各時代ごとの評価もわかる、ということです。

さて、デジタル・ミュージック配信の話題ですが、Amazon、Spotify、Apple Musicと、この数年いろいろと試してきました。
まず、Amazonですが、彼らはCDを売りたいので、販売したいCDがあれば何でも推奨してきます。だからあまり当てになりません。
Spotify はさすがにこの分野の老舗で、古い曲から新しい曲まで品揃えが豊富です。
そして Apple Musicですが、昨年初めの頃は、「品揃えがまだまだだなあ…」という感じでした。
ところがこの1年間に猛烈な勢いで Apple Music が充実してきました。古い時代のアルバムでも、ほとんどなんでも聴くことができるようになってきました。
Apple社は、最終的にパソコン(Mac)や iPhone を販売したいのです。だから Apple Musicを充実させれば、大勢の人々が Appleの製品に引き寄せられ、買ってくれる、と考えている。
資金力があるので、ロック、クラシック、ジャズなど各分野それぞれに専門家を雇い、彼ら専門家が心の底から「このアルバムはよい!」と思えば、詳細なコメントを添えて推奨してきます。
Amazon のように、「在庫のCDを販売したい」という目論見などないので、推奨コメントには下心もなく、コメントを書いた専門家の言葉にも迫力があります。かなり詳細な推奨コメントが付けられています。

また、音楽の分野でかなり厄介なのはクラシックで、作曲家、演奏者など、それぞれ視聴者の好みがうるさく、細かい分類が必要です。
Apple社はそこで何をしたかというと、クラシック専門の配信会社(カリフォルニアの Primephonic社)を買収したのでした。それがいま成果が出てきて、最近のクラシック分野の充実度合いには目を見張るものがあります。
50年代のような古い時代の録音から、最新の録音まで、品揃えはとても潤沢になり、過去には Spotifyでしか聴けなかったCDが Appleでも聴けるようになりました。
そこで、私は Amazonと Spotifyの 有料配信を解約しました。現在は Apple Musicだけにしています。(音質を抑えた無料配信は、AmazonでもSpotifyでも、いまでも聴くことができます。広告が入りますけど…)

Apple Music は 27インチの画面からドルビー立体音響で聞こえてくるし、庭で草むしりをしたりするときは、Apple社のイヤホンをつけてiPhoneで聴けばよい。
私にとっては夢のような時代の到来です。自社の製品を販売したい彼らは、世界中の国々に専門家を置いて、アフリカだろうがアジアだろうが、その国で流行しているジャズやロックや民族音楽を収集して、私に聴かせてくれるのです。

ただし、問題点もあります。Apple Musicを充実させたい彼らは、次々とソフトを更新してきます。
ところが、Apple の製品にはガイドブックが存在しません。「適当にいじってみてね」なのです。
ただ、Appleの製品には「強いファン」がいます。ネットを検索すれば、Apple社の正式ガイド以外にも、親切な人がガイドを書いてくれていて、「こんなこともできるぞ」と気がつく。それがまた楽しい、というのが、「Appleファン」なのです。

さて、久しぶりにこうしてブログを更新しましたので、またしばらくの間は、コメントに私の「承認」を求められることはなくなるでしょう。ご迷惑をおかけしました。
なお、写真は3月4日にSONYのミラーレス一眼レフで撮影した自宅花壇のクリスマスローズです。

私が好きなこと(2)

2024.02.12(14:15)

20240124 根岸森林公園 梅林の満月
 2024年1月24日 根岸森林公園 梅林の満月

 1969年から1980年代にかけて、私は数多くの映画を見てきた。
 69年頃は高田馬場パール座のような名画座へひとりで出かけていくか、WMC(ワセダ・ミステリクラブ)の先輩・友人たちと映画館のロードショウを見に出かけたが、1973年に就職してからは、勤務先の近くの映画館へひとりで見に行くことが多くなり、80年代に入った頃はレンタルビデオを利用するようになった。
 1981年に電気通信総合研究所と称するNTTの外郭団体に出向し、時間がかなり自由になったので、レンタルして見たビデオの数はとても多い。恋愛物やコメディ、特撮映画やアクション主体の映画など、いろいろなジャンルを楽しんだ。
 2年間の出向期間を終えて勤務先の銀行支店へ戻ると、やがて突拍子もなく忙しくなり、映画どころではなくなり、かみさんも子育てに忙しくなった。
 80年代の後半以降、世間ではどんな映画が流行っているのかわからなくなった。
 退職して、債権管理会社へ出向するようになってから、ある程度余暇を楽しめるようになったが、あまりに長期間映画を見ていなかったので、今年8月下旬、Amazon Prime Videoを利用して集中的に映画を見てみようと決めたとき、どんな映画を見たらよいか、おもしろいと評判になったのはどんな映画なのか、さっぱりわからなかった。
 しかし、「過ぎ去った期間を穴埋めしよう」と決心すると、根が研究熱心なので、Amazonの方針とか、評価の星マークとか、一般サイトでの評判とか、いろいろと情報集めをして、次第に鼻がきくようになってきた。
 8月下旬から1月26日まで、合計ちょうど100本の映画を見た。

 私は昨年、Appleの Mac StudioというPCと、Studio Display というスピーカー付きの27インチディスプレイを買ったのだが、この組み合わせで映画を観ると、映画を4K以上の画質でドルビー立体音響で楽しむことができる。いったいどういう仕組みなのかさっぱりわからないが、映画館で観るのと同等の、迫力のある映画を自室で楽しめるので、すっかりやめられなくなった。
 しかし、さすがに100本もの映画を観ると、少し休憩しようか、という気にもなってくる。
 映画を観るペースは少し落として、今年は2月以降、再び美術館巡りを再開しようか、と考えている。

 なお、KAEDE さんのコメントに、「どんな映画を観ているか気になる」と書かれていましたが、評判のよい映画を調べて、恋愛物、コメディ、アクション、SF、歴史物など、あらゆるジャンルを観ています。

 さて、この打ち明け話、音楽に話題を変えて、また数日後に続く…かもしれません(笑)



私が好きなこと

2024.01.26(09:00)

20230124 根岸森林公園の夕暮れブログ用
 2024.01.23 iPhone撮影の「夕暮れの根岸森林公園」

 私は1969年4月に早稲田大学政治経済学部政治学科に入学し、「ワセダ・ミステリ・クラブ(WMC)」というクラブに籍を置いた。
 WMCは、1957年に江戸川乱歩を顧問として発足した早稲田大学の文芸サークルだ。
 ミステリ小説だけでなく、SF、ホラー、ファンタジー、幻想小説、純文学、ライトノベルなど、多岐にわたるジャンルを対象とし、50年以上にわたる活動歴を誇り、数多くの作家・評論家・翻訳家等を輩出してきた。卒業生には北村薫、宮内悠介などプロとして活躍している方々もいる。
 「部室」というものは存在しなくて、モン・シェリという喫茶店が部員の溜まり場所となっていた。
 私は「ミステリもSFも好きだから」と加入したのだが、そこへ理工学部からY、商学部からMが「SF好き」として加入してきた。
 私はどんな小説でも楽しめるが、「数少ないSF好き」ということから、私とYとMは意気投合した。
 WMCの諸先輩には映画好きの方たちも多く、私たちは高田馬場パール座(いわゆる名画座)ほか、数々の映画館へロードショウも見に出かけた。
 また、Yは音楽好きでもあり美術好きでもあったから、私とYとMは、モン・シェリをあらゆる文化的活動の拠点としていた。数えられないほど数多くの映画を見て、数多くの本を読み、数多くの美術展を楽しみ、数多くの音楽を聴いた。
 勉強はしていたのか、と問われそうだが、当時は学生運動のさなかであり、4年間の大半は、教室がロックアウトされていたのだった。

 さて、拙宅の2階の私の自室には、ボロボロになりかけたノートが数冊存在する。毎日どのような文化的な活動をしたかが記録されている。このノートは私が早大に入学した1969年(昭和44年)の12月11日から始まる。
 どんな本を読み、どんな映画を楽しみ、どんな美術展を鑑賞しにいったかだけでなく、どんな音楽を聴いたか、どんな漫画雑誌を読んだかまでが記録されている。さすがに、記録はやがて飛び飛びになりながらも、1980年6月の「スターウォーズ第5作を観た」という記述を最後に終わっている。1980年の初め頃は、「藤沢乗馬クラブのどの馬に騎乗したか」まで、細かに記録されていたのだが…。

 さて、ここで言いたいことは何かというと、このブログではあまり話題にしたことがなかったが、「映画と美術と音楽」は、「植物観察や写真」などよりも、私にとってはずっと昔から、自分の生活に深く根ざした「私本来の趣味的な活動」だった、ということだ。

 9月15日から当ブログの更新を放置したままにして「いったい何をしていたのか」と問われれば、映画と音楽に傾倒していた。
 美術鑑賞は「植物観察」と同様に、単に外出する暇がない、との理由からストップしたままだ。
 「○○歳を過ぎたら自分の好きなことをして生きよう」というようなことを主張している書籍をときどき見かけるが、孫の世話などに時間を取られながらも、私はただ「好きなことをしていた」というだけに過ぎない。
 それと、年末年始にも庭の花々の写真は撮っていたのだが、PCに取り込む前に誤ってメモリをフォーマットしてしまったこともある。年末年始はそのくらい忙しかったのだ。
 さて、この「今までブログに書いたことがなかった打ち明け話」は、また数日後に続く…(かもしれない)(笑)

自宅庭のキキョウ(桔梗) -- 2023.09.15

2023.09.15(12:25)

20230804 自宅庭 桔梗1ブログ用

ジューンベリーの木の下の桔梗は、昨年同様2本あったのだが、私が草刈りに行ったり来たりするうち、1本を踏みつけてダメにしてしまった。

もう1本も同様になりかけていたが、かみさんが助け起こし、支えを施したので、この1本が危うく残った。

雄性先塾のため、今年の写真は8月4日雌性期のものだけとなった。

20230804 自宅庭 桔梗2ブログ用

90mmマクロでの撮影だが、背景との十分な距離がとれているので、背景がほどよいボケのある写真となった。

Photoshopは、次から次へと生成AIを組み込んでくる。画像の一部(たとえば建物)を別の建物に変えてしまう、などということが簡単にできるらしい。新しい機能を試すのは大好きだが、私自身が忙しくてとても追いつかない。

一方、「ノイズリダクションを手動で行わずに AIに任せてしまう」ということは、かなり以前から実行している。細部の再現が圧倒的に美しくなる。



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