日曜日, 11月 04, 2007

何を観る(2)

先のエントリ「何を切る」というタイトルは、ただの一視聴者として、ちと不遜であるかと反省。

1月経過したので、だいたい視聴ルーチンも安定してきた。
“先期は偶然チェックしたものに当たりが多かった”ので、今期は状況の許す限り初回をチェックしてみよう、という方針は正解だった。おかげで以下の作品がルーチン入りした。

みなみけ
 原作未読。しょっぱなの印象は、「これも日常萌え系かあ」だったのだが、絵の感じと独特のテンポでついつい2話目もチェックして、もうルーチン入り決定。キャラのデザインと絵作りがなんか心地よい。“スケッチブック”のような、いかにもコミックをアニメ化した、という作風と随分異なるのは原作のトーンの違いなのかな。
 原作未読のせいで、特に先入観なく作品に接することができたのがよかったのかもしれない。

 なんかまあ、特に力を入れずに観られる作品の優先順位が高くなっている。癒し系強しというところか

もやしもん
 原作未読だったが、CONTINUEなどのアニメ誌でなんとなく雰囲気はつかんでいた。第1話視聴後、かみさんが原作買ってきて、第2話視聴までには原作読了。
 原作に忠実な設定・展開である。
 “おお振り”と同様、原作ではキャラがちょっと固くて、また書き分け(特に女性)に難があるのだが、アニメではきっちりキャラが設定されており声優さんの腕もあり、それぞれの存在感がしっかりしている。

 特筆すべきは菌たちが実に愛嬌があること。
 今クール我が家全員が気に入っていて、とにかくオリゼーが大人気。
 OPのCG、EDのクレイアニメ、どっちの菌たちもとってもかわいい。

 ぬいぐるみ付第6巻予約しちゃったよ。

しおんの王
 この作品については、女流将棋マンガが原作ということは知っていた。
クオリティは・・・・・・さておき、原作知らなかったもので、ミステリ展開に興味が残りまだ視聴継続。

ただ、この番組、何故か時間変更のデータリンクに失敗して録画失敗が多い(すでに2回)。話繋がらなくなったらギブアップするかな。

あと、今更ながらコードギアスも再放送をフォロー中。評判に違わず面白いなあ。
 

土曜日, 11月 03, 2007

’07年上半期アニメ視聴総括

もう11月になってしまったが、上半期のアニメを総括しておこう。

ベスト3は「おおきく振りかぶって」「精霊の守り人」「ラブ☆コン」だ。
他にも楽しんだ作品はいくつかあるのだが、限定された時間内で、選ぶとすればどれか、という観点で、これら3つが抜きんでていた。

1.おおきく振りかぶって
 1週間のうちで、なんといってもこれが楽しみだった。夜遅いのもあいまって、何度ナマで観たことか。(^^; 上記3本の中からさらに1本選ぶとしたら、やはりこれである。

 放送開始時のエントリで、真っ先にその出来を絶賛したが、最後までその評価は変わらなかった。
まあ、第2話でちょっと、「あれ?」っとなったことはあったが、結局そこはたいしたことなくて、それ以降は没問題だ。

本当に、これほどまでに原作に忠実で、しかも原作で表現しきれないかった部分までをアニメとして構成し、そしてなんと言っても最後まで、次の週が楽しみでワクワクしてた、というのは久しぶりの体験である。 

さらに、このアニメは業界内部でも注目度が高かったようで一般アニメ誌からクリエーター関係誌、そして制作サイドブログと色々と情報が出ており、制作の裏側がわかって非常に面白かった。
これらの記事を読んであらためて、この作品の作りこみの凄さを知ることができた。
一口に「原作に忠実な面白さ」といっても、アニメとしてそれを実現するには、実に色々な項目をクリアしなければならないのだな、ということが改めてわかる。
原作者からスタッフの皆さんまで、楽しいアニメを送り出してくれて本当にありがとう。

原作が全然貯まってないのでいつになるかはわからないが、続きが本当に楽しみな作品である。



2.精霊の守り人
 「読んでから観るか、観てから読むか」、というのは角川映画/文庫でのメディアミックス路線の先駆けとなる名コピーであるが、私は断然、原作派である。 
そして、最近のドラマやアニメなどは放映にあわせて原作本もずらっと本屋にならぶので、

・初回/番宣をみる
 ⇒面白いかな
  ⇒原作チェック
   ⇒以降、いかに原作を料理してくるかに注目

となることが多い。

この「精霊の守り人」についても、アニメ視聴開始からそれほど間をおかずに原作文庫本を手に入れた。で、何度か原作を読んでしまおうかと思ったのだが、アニメが進むほどに、「この作品はアニメで構築された世界観で最後まで観ておきたい」という思いが強まってきてしまった。それほどアニメ版はそれ自体で見事に完成されていたのだ。
もちろん怒涛の終盤に至って、原作を読みたーいという欲求も限界に来ていたので、最大の山場を終えたアニメ最終話のひとつ前視聴後、原作を一気に読了し、心静かに最終回を迎える、という流れになった。
結果的には原作を読まないでおいたのは正解であった。物語の基本骨格はほぼ原作通りなのであるが、終盤に至るまでの肉付けと人物像の掘り下げ方は、それはそれは緻密であり、数々のオリジナルエピソードも物語全体の奥行きと広がりを豊かにしており、仮に、原作者が脚本を担当したのだ、と言われたら、疑いもなく信じてしまっただろう。それほどの出来だと思う。

もし、原作を読んでしまったならば、「ほお、こんなエピソードで掘り下げに来たか」とかついつい演出の出来という目で話を捉えてしまったであろう。このようなアニメに出会ってしまうと今後は原作チェックの是非についても判断に迷うことになるな。

もちろん原作も非常に面白く語るべきことが多々あるのだが、これについてエントリを改めよう。

これだけ絶賛しておきながら、なぜ「おお振り」についで第2位か?、と思われるであろう。
客観的には作品としての評価は、多分ほとんどの面でこちらが上である。
が、それゆえにこの作品に向き合うには、こちら側にもそれなりの力の入れ具合が必要であり、まあ、前半はその余裕がちょっとなかったというわけで、ようするに私のヘタレ故、第2位ということである。

BS放送だったため観ていない人もまだいるだろう。
再放送がBS2で11月5日深夜から始まる(毎週2話)
このエントリをこの時期にあわてて起こしたのも、一人でも多くの人に、精霊の守り人を見てほしいからだ。日本人が日本人として満喫できる数少ないファンタジーの傑作であることは間違いない。
是非ごらんあれ。

3.ラブ☆コン

これ完全ノーマークだった。
番組改変期でTBS土曜6時枠が30分繰り上がった時のタイマー設定がそのままだったので、たまたまレコーダーに残っていたのをチェックしたのが始まり。

最初は
  「関西弁がちょっと不自然かなぁ」 とか

  「少女マンガのデザインをそのままキャラに起こした感じだな」 とか

  「そこまで慢符多用したらアニメじゃなくて動く紙芝居になっちゃうぞ」

などと思ってたのだが、第1話終わるまでには、そのテンポと掛け合いの間の良さで家族で爆笑しながら楽しんでたよ。特に、カミさんが女子高生の微妙な心理のアヤのところに「でしょ」とフォローをいれ、大谷の鈍感さ加減に「あー、これだから男子は」っと突っ込みをいれ、そのとばっちりを私が喰らうという流れができるにあたっては、完全に家族用コンテンツになったしまったのであった。
その後、カミさんの大谷への突っ込みと、そのとばっちりは、当然のことながら、息子どもへとシフトしたのだが。

序盤のテンポの早さも特筆すべきところだ。だいたい、いまだかつて前半1クールでバレンタインを2回もこなすなんて構成あり得ただろうか。で、後半は3学年目をじっくりと描きつつ、イベント満載でダレさせない。見事である。最後まで楽しませてもらった。

第1回で、全く関心なかった我が家をがっちりつかんだこのアニメ、演出・構成の出来もさることながら、小泉役の岡村明美のキャラによるところが大きいと思う。
ワンピースのナミ役でアイデンティファイされているのだが、考えてみると、ナミも小泉リサも、このキャラにマッチする声優さんというのは、あんまり思いあたらない。
仮にあの人なら、いや、あの人ならなどと考えてみたものの、

 元気があって、時にしおらしく、けど真っ直ぐに図太くて、はじけることもできるが、キれていない、

などというのは難しいよね。最初関西弁にちょっと違和感があったのだが、すぐに勢いで気にならなくなった。声優さんの適応力って凄い。キャスティングディレクターの力量も凄いということになるのだろうな。

月曜日, 10月 08, 2007

何を切る?(’07/10月期 ~)

HDDデッキ新規投入をいいことに、テレビ欄で見かけたアニメ新番組を片っ端から録画してたりする。

上期では、たまたま録画してたのが当たりだったり(ラブ・コン、精霊の守り人、クレイモア)、評判を知るのが遅れてフォローし切れなかったのがあったり(黒の契約者)したので、今期は、まあ、どこまでフォローできるかわからんがとりあえずディスクの容量が許す限りチェックしてみようと思ったわけで。

基本方針は「スルー」。予備知識はほとんどなしなので、まあ大半は予約をはずせるであろう、
さて。


・バンブーブレード
 女子高生の剣道部の話ね。OPがまだ未完成だったり、カメラワークがもひとつだったり、まあちょっとひねったスポーツものかな程度。 これは以後スルーできるな・・・・・

・・・・・・・・と、思ったら最後にタマちゃん覚醒の引き。

ううううう、定番すぎるが、それゆえに鉄板の引きだ。
負けた。2話目も付き合おう。
  べ、べつにタマちゃん萌えとか、そうゆうんじゃないからねっ (って誰に言い訳してんだ)


・スケッチブック
 美術部を舞台とした、まったり系か。4コマが原作なのかな。
 まあ、この手のはがんばってフォローしなくてもいいか。たまたまテレビつけたらやってた、というタイミングで観ればいいよな・・・・・・・

・・・・・・・・と、思ったらなにげに九州弁が。

ううううう、地方を問わず、お国ことばがポロッと出てくるのって、かなりツボなんだなあ。
その中で九州方面は特にいい。 しょうがないあなあ、継続かあ


・素敵探偵ラビリンス
 何というかタイトルからしてスルーでOKそう。ま、一話ぐらいは観ておくか・・・・・・・・・

・・・・・・・・んんっ? 大地震で崩壊して遺棄された東京が舞台とな。 いわゆる終末ものとかザ・デイ・アフター系の設定はちと捨てがたい。くぅ、これもまだ切れない。


しゅごキャラ
 キャラのギャップに悩む女子高生が主人公か。ちょっと面白そうかも・・・・・・・・

 ・・・・あ、これ魔法少女ものだったのか。よかったあ、これでなんとかパスする自分的口実ができたわ。


考えてみたらアニメを観ない理由って、時間的制約以外には、そんなにないな。
こんな調子じゃ全然切れないがな。

#まだ半分も観れてない。まだスタートしてないのものあるというのに・・・・
  今クール、外画は完全にギブだ。

ブログ紹介バックアップ(07/7~)

ブログ紹介を変更したのでバックアップ(’07年7月~)と

読書やTV・映画関係についての雑記です。
今クール(7月~)チェック予定は「牛に願いを」(フジ 火曜日10時から)

メインの「涼宮ハルヒの憂鬱」のアニメ映像分析なのだが、当分はドラマ・アニメを中心に色々と雑文を。なんだかんだいっても「らき☆すた」しっかりとフォロー中。じわじわと面白くなってきた。
「牛に願いを」は結局途中でパス。モラトリアムっている若者達の成長を順番に描いていきつつ、農村が抱える問題を合わせて提示していこうという意図だったのであろうが、ドラマとしてのストーリーに広がりが感じられなくて、ギブ。

あとドラマは「受験の神様」もフォローしてたのだが、HDDビデオクラッシュで途中まで。再放送あるかなぁ。

らき☆すたは最後までフォロー。それなりにハマったといえよう。原作全部買ったし。DVDはかろうじて我慢できた。 そういえば地デジ対応デッキ買ったから“らき☆すたを愛すようになったか”の記事は半分ぐらい実現したことになる。

土曜日, 10月 06, 2007

アニメ:CLANNAD第1話

CLANNAD第1話。

結構期待している。予備知識ほぼゼロ。
 
泣きゲー原作ということは知っているが、ゲームはやったことないし、Air,Kanonといった京アニ先行作品も観たことない。

ハルヒにハマってからアニメ視聴頻度が激増したのだが、ついつい「なるほど、こんな演出もあるのか」といった感じで、アニメの作り方に気が行ってしまいがちになってしまっている。

これはいくない。
もうちょっと素直に作品に向き合ってアニメを楽しむ姿勢を取り戻さなくては。

そうゆう訳で、まっさら状態で視聴するCLANADを楽しみにしていたところの第1回。


ほうほうサクラ散る中のセピアオープニングからカラーへの転換でボーイミーツガール
    ・・・・・・って、ハルヒと似てるぞ。

おお、その窓際の座席はキョンの後ろだぞ、 
  望遠構図を揺らすのは、 
     屋上への視点は、 
        そのフォーカスは、、

って、

      もっと素直に作品を鑑賞しろぉ >自分


 いやね、放送第2話「憂鬱Ⅰ」は、ほんと、DVDが擦り切れるほど繰り返し観たのね、「見た目のカメラワーク」関係のエントリ、その他のために。 であるからこそ、今回のCLANAD第1話であらためてわかった。
 「憂鬱Ⅰ」は、実に石原監督のスタイルど真ん中であったのだ。

と、同時に今回は、その自分のスタイルを真っ直ぐに、奇をてらうことなく前面に出していくような意志を感じたよ。

 今後がほんとに楽しみである。


あと、エンディングの歌とアニメが、すっごく良かった。 みんなの歌みたいな感じなんだけどね。

たぶん、この作品は家族がテーマなんだろう。きっと話が進むにつれてさらに心に染みてくるエンディングになりそうだ。