まだ Amazon のページもないようですが “Tales from the Yawning Portal” の日本語版『大口亭綺譚』が 2019 年 2 月に発売されます!
ゲイリー・ガイギャックス御大の著作『恐怖の墓所』 『巨人族を討て』をはじめ、名作シナリオ七作品で税込 6,480 円という、ひとり二冊は買える価格になっています。
第五版だけでなく、すべての世代の D&D ゲームプレイヤーにおすすめです。
漫画 NARUTO 第 41 巻をみて CD&D ゲームにそのまま参考になるくらい、ダンジョンの警戒と攻略がよくできている場面がありましたので、ここで紹介します。
敵キャラクタによるダンジョンの警戒
味方キャラクタの行動
ゲームにおいて PC がダンジョンに正面から無警戒に侵入しようとする場合は、何人か死亡させるくらいのほうが緊張感があって面白い気もしますが、セッションの時間が限られている昨今の環境では時間の無駄と思われてしまうかもしれません。
他にも攻殻機動隊『イノセンス』に登場するガイノイド製造プラント船の攻略は、とても凝っていた印象がありますので、再び目にする機会があれば D&D ゲームプレイに役立てるようプロットを分解したいと思います。
お久しぶりです。今日は日本語コンパニオンプレイヤーズマニュアル P.7 の下記の一文について、実際に何人のガードが必要か計算してみました。
パープルワームが町を襲撃したとしたら、ガードたちは皆、通常に戦ってのみこまれる危険を冒すよりもワームの上に折り重なろうとするであろう(このモンスターを停止させるには何ダースもの人数が必要になるだろうが)
日本語青箱 P.55 より Purple Worm の主要な能力は下記の通りです。このほか丸のみされた場合、毎ラウンド 3-18 点の損害を被ります。低レベル・キャラクタでは勝つ見込みのない強さです。
プロパティ | 値 |
---|---|
WR | 39 |
HD | 15* |
攻撃 | かむ 1 / 刺す 1 |
損害 | 2-16 / 1-8 + 毒(対毒 ST 失敗で即死) |
出現数 | 1-2 |
サイズ | 長さ 100f 幅 8-10f |
Purple Worm 一体を押さえこむためには 3 ラウンド連続で WR + 1d20 のレスリング判定に勝たねばなりません。となると、ガード側の WR は 59 点目標となり、ガード全員が 1HD の場合 12-13 人いれば Purple Worm を押さえこめます。(リーダーと集団構成員の HD が同一の場合、集団構成員ひとりあたり WR 5 点で計算されてしまうため)
リーダーが 2HD 以上の場合は 59 人必要です。
押さえこみには、体格による参加人数制限がありますが Purple Worm の幅は人間の身長を超えているため 100f という体長を考えると 15 倍以上あると考えてよいかと思います。
押さえこみ後、ガード側は毎ラウンド 1-6 点の損害を与えられます。
Purple Worm の hp の期待値は 15 × 4.5 = 67.5 点。ガードによる押さえこみは期待値 3.5 点の損害とすると最速で 20 ラウンドとなりますが Purple Worm は対デスレイ ST 判定を成功させることで損害を無効にできます。このとき出目 20 で押さえこみが解除されます。