“「多様性を維持することは大切」というフレーズに対して欺瞞的なものを感じていたのだが、その理由の一端が分かった。「誰にとって大切か」という重要な部分を明言してないからなのだわ”
“きみは老いおとろえるのとおなじ速さで成長する”
(「ソネット集」・p20)
“自然がきみを刻印用につくったのは、たくさんの複製がほしいからだ。原型のまま死なすためではない。”
(「ソネット集」・p21)
“多くの人は、「わたし」が「命」を「所有している」と思っている。自分は自分「の」命の主人である。命を持っているから、生きてこの毎日を過ごしている。 けれどもほんとうは、「命」が「わたし」を「所有している」のだとしたら? 「わたし」というこれが、命によって表れている現象だとしたら? わたしがいま生きている時間というもの。わたしの「わたし」という在り方。それらが命の在り方のひとつだとしたら? わたしを通して為されているのは、わたしではなく、命のほうだとしたら?”