$映像力 えいぞうりょく-稲城チラシ

上映会のチラシ,いろいろ試行錯誤したあげく「稲城今昔」をわざとたすき掛けに配置しましたが,印刷が出来上がってみるとちょっと気になりました。なんだろう?と人目を引き付ける算段でしたが,ひねりすぎでした。素直に並べるべきだった。
そのことを友人に相談したところ,写真のように掲示すると「稲城」に眼がいくようになるというアイデアをもらいました。なるほど「稲城」が眼に飛び込んでくると,「今」や「昔」も「いまむかし」「今昔」と読めます。いかがでしょうか。
上映作品は以下の通りです。8ミリ,16ミリ,そして写真を使って記録した稲城の今昔。映像が歴史的文化財であることがうなずけます。
$映像力 えいぞうりょく
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2007年の9月稲城で,12月に調布で,映像作家・故浜田英夫さんの上映会をしましたが,今回は,地元稲城の駒沢女子大学園祭で,稲城に関連する作品4本の上映会を開催することになりました。
■日時:10月10日(土)11日(日)上映は11時~,14時~(各90分ちょっと)
■場所:駒沢女子大学2号館3階 2-309教室(階段教室)
     地図 http://www.komajo.ac.jp/uni/access.html
★同時に浜田さんが生前撮りためた稲城の写真の展示も行います。
効果測定 探究学習の指導記録映像を分析することで、学習指導に必要な視点が育つかどうか、その効果を実証するため、学生たち(教員志望の大学生)が映像のどこで何を捉え、どんな討議をしているか、3組の学生の分析作業もまた映像で記録しました。プロジェクターの画面と同じパソコン画面を入れこんで撮影した簡易的ながらこれもまた2画面映像です。
 私が映画の仕事を始めた1960年代の終わり頃、映画制作の師である上野耕三(監督)は「実用映画」という考え方を提唱しました。今回の映像記録と、その分析の映像記録(ややこしい!)はまさに実用映画そのもの。ここでいう「実用」とは、目的、用途に最適という意味で、今では当たり前のことですが。

 理科の探究学習(小学校6年電磁石)の授業記録(DVD)を分析する学生たち。2人組であらかじめ子どもたちと同じ教材を使って探究学習を体験した後、インストラクターの助言を受け討議しながら分析を進めます。分析の視点は、学習者が自分の頭で考えているか、何がわかって何がわからないか、そして教師はそうした学習者の状況を読み取って適切に指導しているか。映像は4グループ分(各1時間)あり、グループワークの様子を比較検討することも出来ます。
 実はこの授業記録映像の分析の目的は、教師を目指す学生に、子どもの興味、疑問、理解の状況を読み取る力、引き出す力、子どもが自分で探究する活動を導き支援する力をつけるために、学習指導の基本的な視点を育てることなのです。

 複数の画面を同時に映写するマルチ映像は、博覧会や展示会などの映像表現として開発され発展してきましたが、実用の世界では古くから監視システムなどに使われ、教育の分野でも授業の分析研究に使われてきました。画面の数は目的によって異なりますが、私が昨年から参加している研究チームでは、理科の授業記録を2画面合成で作成しています。左上は教師の活動を中心に撮影した映像、右下は生徒の1グループの活動を捉えた据え置きカメラの映像。この方法で、授業の展開、教師の一斉指導、個別指導、生徒のグループ活動と一人一人の学習、それら相互の関係などを詳細に分析することが出来ます。
柳北のスケッチ

1分間スケッチのアルバムの最後に小学校のスケッチが貼ってあった。
台東区浅草向柳原(むこうやなぎわら/当時の町名)の柳北小学校。学校は統合され今は無いが、戦災でも焼け残った鉄筋3階建の重厚な校舎は残っていて、なんと今はフランス大使館にリースされ、在日フランス人学校「リセ・コレージュ. フランコ-ジャポネ 柳北校」となっている。スケッチは当時住んでいた家の方角から見たもので、休み時間に遊んだ屋上への出口、ぐるりと巡らされた高いフェンス、そして戦後は使われていなかった煙突などが描かれている。学校の手前の林は柳北公園の樹木で、学校の左の煙突はお風呂屋さん。要素はちゃんと揃っているが位置が多少ずれているのは構図の関係だと思う。写真と絵のちがいがここでも分かる。
 新旧校舎の写真が下記のryuw-1さんという方のブログに載っていた。白いペンキで化粧された校舎はちょっと悲しいが、元気でがんばっている姿はうれしいものだ。
http://blog.goo.ne.jp/ryuw-1/e/c8fe6877a89a294b7f6fcfb6276f45ee
1分画自画像

 今から54年前、10才、小学4年のときに学校で1分画というのを描いた。クラスのみんなが名刺大の紙に自画像を1分で描く。クラスの人数分(50数枚)描きお互いに交換してアルバムを作った。
 そのアルバムが見つかったので、今度のクラス会でみんなの写真を撮り10才の自画像と現在の写真を並べてまたアルバムをつくったら楽しいだろうと思う。いや、学校の思い出は必ずしもいい思い出ばかりとは限らないから、いやだと思う人もいるかもしれないが…。
 僕の自画像はジャンパーを着ている。ジャンパーは前がチャックで風を通さないので、とても温かかった。髪の毛がハリネズミのように立っているのは、毛がこわくていつもぼさぼさだったからで、それが自分の特徴だと意識して描いたのだろう。写真と絵の役割の違いが分かるような気がする。
     横山1   横山2

 28年前に私が制作にかかわったPR映画「雪とたたかうーある電話駐在員の半生ー」(24分)がインターネットで見られるようになったことは、3年前にこのブログでお知らせしましたが、その後一時メニューから外されたのが最近復活しました。この映画を企画した日本電信電話公社東北電気通信局福島電気通信部(長い!)、現在の東日本電信電話株式会社福島支店(やっぱり長い!)、通称NTT東日本福島支店ホームページの「動画でわかる通信の軌跡」の中にあります。
http://www.ntt-east.co.jp/fukushima/doga_story/index.html

 メニューではサブタイトルを「通信を守る」と変えていますが、映画の中身は前のままです。なるほど「ある電話駐在員の半生」では電話会社のPRに直接は結びつきませんが、雪から通信を守るという内容は今もPR効果があるということなのかもしれません。
 それにしても、なぜ当時の電電公社の地方部局が「ある電話駐在員の半生」などというドキュメンタリー映画をつくったのか。私の知り得たところによると実はこうなのです。
 
 当時、つまり70年代末、電電公社の労働組合「全電通」の中でも福島支部は大きな力をもっていて、管理者にとって悩みの種だった。そこへトップとして赴任して来た福島電気通信部長が、豪雪地帯の電話駐在員横山さんが退職を前に職員研修会で語った話を聞いて感動した。やれ超過勤務だ、やれ過重労働だと文句をいい要求ばかりする組合員に対して、横山さんの電話マンとしての誇り、気概、そして何よりも「言う前にやるべきことをやれ」という責任感の強さを、お説教でなく事実で示せば説得力がある、と思いついた彼は、即刻、横山さんのドキュメンタリーを作って職員研修、新人研修などに使うことを決めた、というわけなのです。

 記録映画社から請け負った私が現地調査とインタビューを行い、それに基づいてベテラン監督上野大梧さんがシナリオを書き、目的が目的ですからできる限りシナリオに基づいて再現する方式で、撮影の藤井敏貴キャメラマンには現場の演出も頼みました。例年より雪の少ない冬でしたが、現地の皆さんの全面的協力を得て一週間のロケを終え、その後は私が編集、ナレーション書き、録音などの最終仕上げを担当しました。監督として発注者の企画意図を意識しましたが、意識しすぎて、エンディングなどもっとさりげなく心に響くようにできなかったかと今更ながら悔やんでいます。
 出来上がった映画が実際に職員研修でどう受け止められたか、組合対策にどう効果を上げたかは聞いていません。しかし、制作目的からもこの映画が労働現場で意図的に使われたことは確かですから、今こうしてインターネットで見られる状況で、しらばっくれるわけにはいきません。この映画はこれで良かったのか?と自問自答しています。(このサイトは時々変わるようなのでぜひお早めにご覧いただき、コメントなどいただければ嬉しいです)
尚、3年前のブログは下記にあります。
http://ameblo.jp/eizoryoku/entry-10002025969.html#cbox


5月にDouDou のパーカッションオーケストラが来日します。日本が主催して横浜で開かれるアフリカ開発会議の記念イベントとして行われるもので、5月16、17が横浜関内ホール、20日が東京国際フォーラムです。詳しくは写真をクリック、そして下記のサイトでご覧下さい。
http://www.conversation.co.jp/schedule/doudou/

DouDouのパーカッションオーケストラはさまざまな種類のサバールの合奏です。私はビデオでしか見たことがありませんが、その迫力は素晴らしいものでした。ダカールではサバールパーティーで小編成のサバール合奏は何度か聞きましたが、身体がバラバラになって飛び散るようなド迫力でした。今回は19人の合奏です。こんなのが生で見られる機会はそうあるものではありません。横浜では和太鼓との競演もあります。皆さんにもおすすめしたいと思います。