2023年5月7日日曜日

2023/04 Monthly News

2023年04月 Monthly News

前回のアップデートからあっという間に半年が過ぎてしまいました。これを書いているのはすでに5月ではあるのですが、4月号(新年度ニュース)としてアップします。


1. 新メンバーの加入など

2023年3月で5名の学生が修了・卒業し、2名(レイイラさん、栗原さん)が研究室を卒業(就職、他大学院への進学)し、3名が4月からも引き続き研究室で(博士後期課程進学2名(Beakさん、Li Weiさん), 博士前期課程進学1名(住井君))頑張ることになりました。進学の皆さんはこれからも是非がんばりましょう。

また、2名の大学院生(博士前期)(深津さん・福田君)、2名の学部生(工・都市環境システムコース)(柴山君、長谷さん)が新たなに研究室メンバーとなりました。

さらには、技術補佐員として、渡辺玲奈さんが加入しました。

現メンバーは、計26名となりました。

教員・研究員:5名、技術補佐員:6名、博士課程学生:7名、修士課程学生:6名、4年生:2名


2. 新たなプロジェクトの採択(山本さん)

2月末に結果は出ておりましたが、山本さん(特任助教)が、科研費(若手研究)に採択されました。おめでとうございます!

超高頻度全天候光合成・蒸発散データに基づく植生ストレスの広域診断(若手研究)


3. 日本学術振興会 特別研究員 2名始動!

当研究室の張北辰さん(D2), 山貫緋称さん(D1)が、それぞれ、日本学術振興会 特別研究員(DC2, DC1)に採用されまして、特別研究員としての活動を開始しました。

日中の新世代静止衛星によるアジア・オセアニア域の高頻度陸面モニタリング(張北辰)

観測ビッグデータに基づく土壌炭素収支モデルの構築と気候変動予測へのインパクト(山貫緋称)


4. 3月がなかなか終わらない・・・

昨年度の仕事がなかなか片付かずに3月45日は余裕で超えてしまいました。3月は重要案件が入ってしまい、そちらに時間を費やしてしまったために、他の仕事が停滞してしまいました。方々に迷惑をかけつつも、ようやく片付きそうな感じです。


5. 今年度の目標を設定

今年度の研究室の目標は、研究室から「英語論文10編」の投稿を目標とします。昨年度も同じ目標でしたが、なかなか進まずにおりました。今年度はいくつか原稿ができつつある案件がありますので、10編投稿は確実に達成したい。その中の半分以上は今年度中にacceptまでたどりつきたいと思っています。質の良いJournalをめざしてがんばります。

2022年10月5日水曜日

2022/10 Monthly News

2022年10月 Monthly News

早いもので、今年度も半分を過ぎ、後期の授業も始まる時期になりました。先月もいろんなことがありました。

1. AsiaFlux2022での発表

コロナ以降、初めての海外出張ともなる「AsiaFlux 2022」(クチン・マレーシア)に、山本・市井で参加・発表をしてきました。市井は、AsiaFlux委員長になり、初めての対面でのAsiaFlux Conferenceとなり、非常にワクワクしながら数日間を過ごしました。

AsiaFluxでは、マレーシアの組織委員会のパワーに感銘を受けました。もともと2020年に開催予定だった会議がやっと開催できた喜び、オンサイトでの開催の喜び、などを十分に味わうことができたよい会議となりました。

市井・山本は、静止衛星関連の研究発表、宣伝活動を行ってきました。他の会議参加者とよいディスカッションもできたと思います。

また、写真なども、アップしたいと思います(しばしお待ちください・・・)


2. JSPS学振特別研究員に2名が採択

本研究室から初めてのJSPS学振特別研究員への採択がありました。しかも2名(DC1, DC2各1名ずつ)!今回の経験をもとにして、学生さんたちでその術を伝授しつつ、どんどん採択者が増えたらよいと思っています。まずは採択された学生におめでとうと伝えたいです。


3. 観測データ解析の授業を実施しました

9/14-16の間を基本の日程として、集中講義(実習)として、観測データ解析(大学院生向け)を実施しました。この授業は主に衛星データ解析のためのプログラミング(Python)に慣れてもらうことを目的とした実践的な内容となっています。今年は、地図の描画などの部分を加筆し、少しだけ、教科書もパワーアップしました。いずれ公開しますが、もう少しお待ちください。

2022年9月4日日曜日

2022/09 Monthly News

市井研究室 ニュースレター 9月号


8月もあっという間に過ぎ去りました。特に、8月は、休暇を取ったり、大学の節電目的の研究室全体での休暇などがあり、非常に短かったような気がしております。我々のグループは、8月は少しゆったりとしていたかもしれませんが、いろいろと動きまくっておりました。

1.特任助教・研究員の着任

9月1日より、研究室に新しいメンバーが2名加入しました。特任助教のWang Ruciさん、研究員に相当するDaniel Henriさんです。Wangさんは主にVISITなどの陸域モデリング(環境省推進費)を研究課題として担当し、Daniel Henriさんは、地上観測、衛星観測、機械学習による炭素フラックスの広域推定(科研費 学術変革A)を担当します。また紹介は追ってしますが、大幅なパワーアップになることと期待しております。

2.大学院の入試

8月16日に博士後期課程、17日に博士前期課程の入試が行われました。本研究室では、博士前期課程4名合格、博士後期課程2名合格となりました。新たなメンバーも含め、研究室の活動に非常に期待をしています。

3.JSPS研究拠点形成事業のキックオフ会合

コロナで少し動きが遅れたものの、静止衛星陸面モニタリングに関するキックオフ会合をオンラインで実施しました。8月30日に約30名の方の参加を頂きまして、本プロジェクトの全容の紹介(市井)、千葉大CEReSにおける静止衛星の状況(樋口さん)、大気観測の状況(入江さん)、熱赤外プロダクトの状況(山本さん)などの説明を行い、その後、参加メンバーの自己紹介を行いました。特に、数名の方から、是非、海外連携を進めたい、との言葉などを頂き、まさに本事業が、希望者の方々に、希望を実現させるお手伝いができればと思っているところでした。

4.AOGEO TG-3 Taskgroup Meetingの開催

9/1に、AOGEO TG-3 (Task Group 3; Carbon and Greenhouse Gases; Carbon and GHG)の部会を開催しました。今回も昨年と同じようにオンラインでの開催です。WMOの方を含め、様々な方にご講演をいただき、その後、9/28-30に開催される第15回 AOGEOシンポジウムにおけるステートメント案を準備しております。急にもかかわらずご発表頂いた方々には非常に感謝をしております。



2022年8月11日木曜日

2022/08 Monthly News

 

市井研究室 ニュースレター 2022年8月号


あっという間に前期も終わりました。7月もいろんなイベントがありました。

1. Tsolmon Renchin教授の滞在期間の終了

2か月にわたり滞在頂いたモンゴル国立大学のTsolmon Renchin教授が2か月間の滞在を終え、帰国されました。あっという間の2か月間でしたが、モンゴルに関する陸域CO2収支、という観点で研究を進めることができました。Tsolmonさんグループで観測されたデータセットを活用し、私が作ったMachine-learningによるCO2フラックス推定結果、その他衛星データなどを活用した研究です。特にこれまで私自身単にNon-Vegetationと扱っていた地域に対して国家プロジェクトで植林をしており、黄砂による災害を防ごうとしている、といったところは、非常に新鮮味がありました。論文も原稿まではある程度できましたので、あとは完成に向けてひと踏ん張りです。

滞在記などもTsolmonさんにいただきまして、CEReSニュースレター7月号に掲載予定です。

2. 新たなメンバー3名の加入

研究室に3名の方が新たに入りました。研究室事務業務全体を支える久世さん、静止衛星関連のプロジェクトを支える鈴木さん、AsiaFluxなどのデータ処理を推進する矢沢さん、の3名です。研究室のWebにはひとまずお名前だけでもアップしております。今後、いろいろと研究室を盛り上げていただくことになります。




3. 修士論文発表会

7/20に修士論文発表会がありました。本研究室からは2名のM2学生が発表を行いました。おつかれさまでした!
タイトル・氏名は、研究室Webに記載しました。

4. 静止衛星プロジェクトに関するミーティング

7/5-7にかけて、千葉大CEReSで、静止衛星に関するプロジェクトに関する研究会合を開催しました。ハワイ大学より三浦教授にも駆けつけていただき、国内の研究仲間も集い、非常に濃い3日間になりました。静止衛星関連については、今年度より5年の期間で手厚いサポートを頂けることになっておりますので、今後、世界の中で大きく飛躍できるようにがんばりたいと思っております。メンバーも充実し、いよいよこれからです!


5. 温室効果ガス観測衛星からに関する会議(IWGGMS-18)でセッションの座長を務めました

本当は研究発表もできれば、、とは思っていたのですが、時間的に厳しく、座長・聴衆としての参加となりました。この会議、何度か、出席・発表しておりましたが、すでに18回目になっているところに感銘しました。非常にシャープで高いレベルの研究ミーティングだと思います。最終日の最終セッションで座長を務めました。

6. 苫小牧サイト訪問

7/15-16の日程で、北海道の苫小牧観測サイトに出かけ、土壌呼吸観測と、フラックスタワー観測のサイトを見学、研究の打合せ、アウトリーチ活動などを行ってきました。アウトリーチ活動として、国立環境研究所の一般公開(夏の大公開2022)において、苫小牧サイトからの中継に参加しました。動画も公開されており2:37:00付近からちょこっと出演しております。



7. 新たな計算・ストレージサーバの導入

主に静止衛星のデータ処理を目的として、新たなサーバーを導入しました。約500TBのストレージですが、まだまだストレージが必要です。順次導入を進めます。ようやく初期設定も完了し、動き出しています。研究が効率的に進むようになるとよいです。






2022年7月1日金曜日

2022/07 Monthly News

 

市井研究室 ニュースレター 2022年7月号


怒涛の6月でした。

1. JSPSの外国人研究者招へいプログラムで、モンゴル国立大学のTsolmon Renchin教授が2か月間、本研究室に滞在します。モンゴルについての陸域炭素循環の変動解析、というテーマでの研究にも取り組みます。また、アウトリーチやCEReS全体向けのセミナーなども予定しております。

2. JpGUが無事(!?)に完了しました。今回は、研究室から5件の発表(市井・田口・山貫・Li Jiawei・橋本)を行いました。また、セッションチェアとして1件、co-chairとして1件のセッション開催をしました。久々の現地開催とのこともあり、研究仲間とよいひと時を過ごしました。

3. 科研費の採択がありました。今年は絶好調!

観測ビッグデータ駆動型の広域陸域水・物質循環推定による陸域生態系変動の診断、学術変革領域研究(A) (公募課題) 代表:市井和仁、2022-2023年

環北極域における超高頻度衛星観測データの創出による陸面劇的変動の早期高精度検出、挑戦的研究(萌芽)  代表:市井和仁、2022-2024年

スパースセンサ最適化による費用対効果の高い観測位置決定手法の開拓、挑戦的研究(萌芽)、代表:小槻峻司、2022-2024年(分担)

4. 研究室の3名のメンバーがAsiaFlux Conference (2022.09, マレーシア)にAbstractを投稿しました。市井・山本・山貫、です。久しぶりの海外出張になりそうです。

5. 6/17-18と、名古屋で静止衛星に関する研究会合を行いました。愛知県立大学のグループに主催していただき、三重大学の方もいらして、2日間よいディスカッションができました。と、同時に、おいしいナゴヤメシも久しぶりに食しました(風来坊、味仙)。そういえば、2020年2月のコロナ直前時期にも、名古屋で同じグループでミーティングをし、その際は、ドキドキしながら、山ちゃんに行きました。あれから、2年半がすぎ、このグループから、静止衛星のビッグなプロジェクト2件の採択を受け、これから5年間が研究者としての勝負ですね!と、モチベーションを上げてきました。




2022/06 Monthly News

市井研究室 ニュースレター 2022年6月号

5月に起こったいろんなことを記載します。

1. 大学院受験を目指す学生さんの研究室見学

8月に予定されている大学院入試に向け、当研究室の見学を希望する方々との面談を何件か行いました。研究室の学生にもいろいろと手伝ってもらいながらの見学・面談でした。5/28土にはコース全体での大学院説明会も行いました。

コース説明会の様子はCEReSニュースレター5月号にも掲載しています。

2. JpGUの口頭発表セッション

JpGU(日本地球惑星科学連合)2022年の学会が、幕張メッセで行われました。今回は、本研究室からは、口頭1件、ポスター4件の発表となります(ポスターはまだ1件のみ完了)。

JpGUの様子は以下にも写真を掲載しました

3. 測量学(千葉大・都市環境2年)授業

今年度から新しく始まった授業「測量学」、初年度はやはりそれなりに大変で、毎回、教科書をしっかり勉強して、授業に臨んでいます。ハイブリッドなのが心理的に大変だったりするのですが、オンラインの皆さんは授業をフォローできているのか少々気になったりします。

4. 特任研究員・助教の面接

本研究室で公募をかけている特任研究員・教員の面接を行いました。その結果、まず、1名の方に採用をしたい旨の決定をしました。候補者の方は9月より勤務、とのことで、今からすでに非常にワクワクしております。

一方、当研究室の公募ですが、まだ2名ほど研究員の枠があります。候補者が決定するまで公募は開けておくつもりです。

科研費基盤S(静止衛星を用いた陸域モニタリング) 公募書類には書いてないですが、最大4.5年ほどの期間でじっくりと研究に取り組むこともできるよいポジションかと思います。

JAXA, 科研費その他 (光合成量など陸域フラックスの推定) JapanFlux, AsiaFluxなどの国際観測データを用いて炭素フラックスを広域推定します。


・・・ちょっと簡単ですが、以上!

2022年5月1日日曜日

2022/05 Monthly News

市井研究室 ニュースレター 2022年5月号

つい先日久しぶりにNewsletterをアップしましたが、定期的には毎日1日を目指しておりますので、4月に起こった様々なことをまとめていきます。

研究室は今まさに大きく動いています!

1. 科研費基盤S研究 GEO-ECOMON (仮略称)が採択され始動!

日本学術振興会の科学研究費補助金 基盤研究(S)課題「第三世代静止気象衛星群による全球高頻度観測は陸域生態環境理解に何をもたらすか?」が、採択されました。市井が研究代表者となり、て、今後5年間で非常に恵まれる環境で研究を進めることができるようになりました。研究チームとしては、本センターから5名の教員、愛知県立大、三重大、産総研、の強力なメンバーで構成しております。(海外の協力者も多く含まれています)

2. 留学生が次々に来日し研究室がますますにぎやかになりました

COVID下で、留学生の来日ができていなかったのですが、4月になり、来日が始まりました。現在のところ4名中3名が来日し、2名は隔離期間も完了し、研究室にも直接来れるようになりました。新4年生も研究室配属が完了し、研究室での活動を始めています。新しいメンバーの加入もあってか、研究室が非常に活力にあふれているような印象を持っています。

この調子でがんばりましょう!

3. 学振特別研究員の申請書ラッシュ

数名の学生さんがチャレンジをしています!個人的には、自身の研究を振り返る、非常に良い機会だと思っていますので、申請の資格があるメンバーは是非出しましょう!としております。

4. 研究員・事務補佐員などの公募の継続

当研究室では、研究活動を盛り上げてくれる、特任研究員or特任助教、技術補佐員、事務補佐員の方を複数名募集しています(します)。こちらは正式な公募要領がでていないものは、近いうちに正式な公募を出します(それまでは簡易アナウンス)。

(1) 特任研究員or特任助教

・静止気象衛星による陸域物理量推定に関する研究(基盤S静止衛星陸域モニタ研究)

GCOM-C SGLI、他衛星を用いた陸域炭素フラックス推定研究 (GCOM-C他)

陸域モデリング・データ同化に関する研究(学内プロジェクト、環境省推進費)

(2) 技術補佐員・事務補佐員

静止衛星による陸域モニタリング研究に関わる技術補佐、事務補佐

5. 自身の戒めのために、昨年度ほとんど達成できなかった論文目標の再掲

今年度こそ、研究室を挙げての成果創出の年に。(目標は高く10以上!)

・ひまわり8号:太陽光を用いた陸域モニタリングに関する論文x2編。

・ひまわり8号に関して、熱赤外を用いた陸域モニタリングに関する論文x2編

・ひまわり8号:光合成量、LAIの推定x各1編

・シベリア2020年ネタ(T君の力を借りて解析が進みました)x1編

・ESM(CMIP-6)の結果を用いた解析、いっちゃいましょうx1編

・日本の土壌呼吸を推定しようx1編

・中国が熱い!?x1編

・GCOM-C GPP/NPPのアルゴリズムに関してまとめなければx1編

・実は、私が主導しつつ、まとめきれていない研究が数々・・(一つ二つは)