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2024年5月14日火曜日

服を長もちさせる

1枚の服を長く着るのはとてもいいことであると同時に、
21世紀を生きる私たちがやらなければならない事項のひとつです。

では、服を長もちさせるにはどうしたらいいでしょうか。

織物、あるいはTシャツや下着に使われるニット素材、
これらはひとの肌に似ていると考えてください。
ひとの肌は何に弱いでしょうか?
摩擦と紫外線です。
ほとんどの生地も肌と同様、摩擦と紫外線に弱いのです。

まず摩擦です。
生地同士がすれたり、あるいは生地とその他のもの(バッグなど)がぶつかって、すれると、そこに摩擦が生まれます。
摩擦が生まれた結果、生地は薄くなったり、毛玉ができたりします。
薄くなりすぎたり、毛玉ができすぎたりすると、やがて生地は破けます。
服を長もちさせるためのひとつのポイントは、摩擦を少なくすることです。

服の摩擦は、日常的な生活の動作の中でも起こりますが、
最も大きな摩擦は洗濯の最中に起こります。
服は洗濯による摩擦に弱いのです。
水洗いだけではなく、ドライクリーニングも同様です。
例えば大切なコートがあるとすれば、全体洗いの回数を少なくするほうが、
よりきれいな状態で服を長もちさせることができます。
全体洗いをしないときは、襟、袖口、食べこぼしなど部分的に洗うといいでしょう。
また、ウール素材のコートでしたら、ブラシをかけるのがお勧めです。

次に紫外線です。
肌と同様、服の素材も日に焼けます。
日に焼けた結果、色あせが起きます。
特に、コットンやシルクなど、自然素材は紫外線に弱いです。
長期間、服をタンスやクローゼットにしまわず、
室内のハンガーラックにかけているだけでも日焼けは起こります。
服も肌と同様、ずっと光りにさらしてはいけないのです。

色あせした衣服は、全体を染め直す以外、修理する方法はありません。
また、黒やネイビーのTシャツやシャツは、洗濯によっても色あせします。
濃い色の服の色あせは目立ちますので、注意しましょう。

そのほか注意したいのはシミです。
これも肌と同様、古びれて見えるのでなるだけシミはつけないほうがいいでしょう。
コーヒーやトマトソースなど、食べこぼしのシミは、
そのままにしておかないで、早めの処置でかなりの部分が防げます。
最終手段として漂白剤を使う手がありますが、生地が傷みますので、
なるべく漂白剤は使わないで、その前にきれいにするようにしましょう。

シルク素材の汗じみは、着たら、その日のうちに洗うことで大分防げます。
シルクのブラウスなら洗えるものも多いので、
部分的にでも、すぐに洗うといいでしょう。
自宅で洗えないものは、汗しみがつかないように、インナーを工夫するようにしてください。

そのほか、服もモノですから、ボタンが割れたり、ファスナーが壊れたりします。
割れたボタンは違うものと取り換えれば問題ありませんが、
ファスナーの修理は一般的には難しいので、その服はそこで壊れたと考えていいでしょう。
また、コートの共布ベルトをなくした場合は、共布ではなくとも構いませんので、
一般的な皮革のベルトで代用しましょう。
ファッション的には何ら問題ありません。

これ以外でどうにも防ぐことができないのがポリウレタンに代表されるウレタン素材です。
ウレタンは、紫外線、酸素、熱に弱いため、存在するだけで劣化します。
いくら紫外線を防いでも、熱や空気に触れるのを完全に防ぐことはできません。
そのため、服、靴、バッグなど、使用しないで置いておくだけでも、
素材は分解され、溶けていきます。
一度分解された素材はもとに戻りません。
コーティングはべたべたになり、ウレタンフォームはもろもろとくずれ、
ストレッチのためのポリウレタンは伸びたまま戻りません。

ポリウレタン混合の素材、ポリウレタンコーティング、ウレタン素材は、
長もちしないものと考えてください。
そうはいっても、今売られている商品の中からすべてのウレタンを排除することは不可能です。
これらのものを買うときは、消耗品として使うものだけにしましょう。

2000年以降、特にポリウレタン素材が使われた服、靴、バッグがふえてきました。
セカンドハンドのものを買うときはこの点に注意してください。
古いものでポリウレタンが使われているものを買うと、
もう既に分解されている可能性があります。
そういったものはもう使えませんので、買ってしまわないように気を付けましょう。

 

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こんな方々に最適です。

 これまでファッションレッスンを受けた方々の感想としては、
・毎日のスタイリングが楽になった。
・被服費が減った。
・いろいろ値上がりしている中、本当に助かっている。
・おしゃれな人認定された。
・もっと早く知っておけば被服費が節約できたのにと後悔。
などです。

 詳細はこちらにあります。






2024年5月8日水曜日

セカンドハンドは宝の山


既製服と呼ばれる大量生産品が作られるようになったのは1960年代です。
60年代から70年代にかけて、日本ではアパレル産業が発展しました。
それにより、家庭で、あるいはオーダーにより、個人のために一点ずつ作られていた洋服は、同じものが大量に作られる、いわゆる大量生産品となっていきました。
参照資料はこちら

セカンドハンドとして手に入れられるものは、
主にこれらの既製服、あるいは大量生産品の靴やバッグとなります。

言うまでもないことですが、年数がたてばたつほど、
セカンドハンド品はふえていきます。
1980年代に、セカンドハンドの古着を買おうとしても、
それほどたくさんの中からは選べなかったでしょう。
また、古着屋といえば、アメリカやヨーロッパから輸入した古着を扱う店がほとんどでした。
しかし2020年代、状況はすっかり変わりました。
日本国内に古着を買い取る店舗もふえ、
手放す人も多くなりました。
その結果、膨大な量のセカンドハンドが売られるようになりました。

古着、あるいはセカンドハンドと聞いて、
それは単に誰かが着たお古であり、
くたくたで、着るのがやっとなほどのものばかりと考えている人も多いかもしれません。
しかし、実際はそんなことはありません。
古着、あるいはセカンドハンドの服や靴、バッグは、
必ずしも、今現在売られている新品のものよりもクオリティが劣っている、
というわけではないのです。

環境省が発表したこのグラフによると、
1990年代、日本では衣服1枚当たりの価格が6,848円だったのに対して、
2021年には2,785円になっています。
一方、2010年以降の供給量は1990年代の1.5倍から2倍です。
これが意味するところは、
ひとり当たりの年間購買枚数はふえているもの、1枚の単価は下がっているということ。
衣服はサービスではなくモノですから、
原材料や工賃その他がかかります。
原材料を下げて、クオリティだけを上げるということは、まずありえません。
クオリティが高いものを作るにはそれに見合った原価が必要です。
このことが意味するのは、今の人たちが買う1枚のクオリティは、
1990年代のそれよりもずっと下がっているということです。

特に下げてきたのは素材です。
1990年代は豊富にあったウール、コットン、リネン、シルクといった天然素材の衣服が、2000年以降、急速にポリエステル、ナイロン、アクリルといった化学繊維にとってかわりました。
化学繊維の素材であれば安く、品質が悪いとは一概に言えません。
もちろん中にはクオリティが高く、高価な化学繊維もあります。
しかし、単価が安く大量に生産される衣服のほとんどは品質の低い化学繊維で作られています。

1990年代の若者は、今よりもずっと単価も高く、かつクオリティの高い服を着ていました。
実はこの傾向は世界的なもので、日本だけのものではありません。
世界的に低いクオリティのアパレル製品が大量に出回っていったのがこの20年余りの出来事です。

しかしだからといって、クオリティの高いアパレル製品が存在しなかったのかといったら、
そんなことはありません。
それらは実際、存在し、売られていました。
しかし徐々にそれらの価格は上がり、
クオリティの低い安い製品との価格差が大きくなっていきました。
例えば、10万円台で買えたトレンチコートが、今では100万円近くになっています。

さて、ここでセカンドハンドです。
現在、出回っているセカンドハンド品は、古いものでは1970年代から、
新しいものでは、それこそ前年のものまでさまざまです。
また、大量に売られたものが大量に出回りますから、
セカンドハンド店によっては、ここ20年ばかりに大量に作られたクオリティの低いアパレル製品ばかりのところもあるでしょう。
私たちが探すべきなのは、そんなクオリティの低いものではありません。

セカンドハンドとして流通しているものの中には、
高価であったもの、大事に着られていたものが多く含まれます。
高かったものほど大事に扱うのは、世界中どこの人も同じです。
これら、そこそこ高価で、大事に扱われていた、クオリティの高いセカンドハンド品こそ、私たちが手に入れるべきものです。
理由は、現在、同じ価格ではそのクオリティのものを手に入れることはできないからです。

それはまさに玉石混交です。
私たちには、玉を見つける識別能力が必要になります。
素材やパターンで見分けるのが基本ですが、
それができないのなら、ブランドタグで識別してしまえばいいでしょう。
現に世界じゅうで、オールドセリーヌを探している人がいるぐらいです。
また、例えばフィービー・ファイロの時代のセリーヌであるとか、
マルタン・マルジェラ時代のエルメスなどというように、
デザイナーのアーカイブを探している人もいます。

セカンドハンドから何か選ぶときに問題があるとすれば、
それが現在のトレンドと離れすぎて、
古臭く見えるのではないか、という点でしょう。

それを克服するには2つの方法があります。
ひとつは、自分のスタイルを確立して、
トレンドとは関係なく、それを貫き、
自分のスタイルに合致したものを選ぶこと。

ふたつ目は、定点観測によりトレンドを把握し、
今のトレンドと変わらぬシルエットを持つアイテムを選ぶことです。
面白いことに、流行は繰り返されます。
定期的に70年代風、90年代風というときがやってきます。
観察していれば、トレンドがどこへ向かうのかわかってきますから、
そのトレンドに沿ったものをセカンドハンドの中から見つけ出せばいいでしょう。

セカンドハンド品だけを身に着けていたら、
誰かに古臭いと思われはしないかと心配している方もいるかもしれません。
古臭く感じるのは、主にシルエットと色の問題なので、
常に今の気分を把握しているか、
あるいは自分のスタイルを貫いていれば、その心配杞憂に終わります。

それよりも、セカンドハンドの中から素材、デザイン、パターン、縫製とも、
クオリティが高いものを着ているほうが、驚くほどに素敵に見えるのです。
これがいかほどのものなのかは、やってみた者でないとわからないでしょう。

まずは、よさそうなものが売っているセカンドハンド店を見つけましょう。
それがないのなら、自分が好きなブランドをフリマアプリなどを通して探してみましょう。

クオリティの低い、けれども価格が高いものにお金を使うぐらいなら、
同じ金額でセカンドハンドから最高のものを選ぶほうが、
ずっとおしゃれで素敵なルックが作れるのが今の時代です。

お金もかからず、サステナビリティに配慮したサーキュラーファッションの実践にもなる。
これほど最高なことはほかにないとは思いませんか?

 ※写真:1970年代のものと思われるイタリア製のランバンのコート。セカンドストリートで1700円でした。


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などです。

 詳細はこちらにあります。

2024年5月5日日曜日

服は捨てないで回す

 

           ※セカンドハンドのラルフローレンのチュニック

ファッションには2種類あります。

一枚の服が、生産され、消費者に買われて、消費者に廃棄される。
これは一方通行の線上の動きです。
これをリニアファッションと呼びます。

もう一つは、一枚の服が生産され、消費者に買われ、消費者が再び売り、また誰かに買われ、着られなくなったら資源として集められ、リサイクル素材となり、また生産される。
これは円を描くように回っていきます。
これをサーキュラーファッションと呼びます。

2019年に環境省が発表したレポートによると、
日本では66%の衣料が可燃ごみ、あるいは不燃ごみとして廃棄されています。
これは「リニア」ファッションであり、
「捨てるおしゃれ」の結果です。
(詳しい資料はこちらの環境省によるレポートにあります)

ほんとうの意味でおしゃれな人は、まだ着られる服を可燃ごみ、あるいは不燃ごみとして捨てません。
要らなくなった服は回します。
ほんとうにおしゃれな人が実践するのはサーキュラーファッションです。
サーキュラーファッションを意識することが、本当のおしゃれで素敵な人がすることです。

服を回すにはさまざまな方法があります。
・誰かにあげる
・リサイクルショップやフリマアプリで売る
・寄付する
・リサイクル、リユースボックスへ入れる
・資源ごみとして地域の自治体で回収してもらう
などです。

もちろん服はモノなので、破れたり、壊れたりして着られなくなります。
しかしそんなものでも、下着を除いては、資源ごみとして出すことは可能です。
工業用のウエスとしての使い道が残っています。

また、人間なので、サイズアウトや好みに合わない、
また環境が変わって着る必要がなくなった、ということも起こり得ます。
その際は、売るに限ります。
ボタンが一つないジャケットや、共布ベルトがないコートでさえ売られていますから、
着られないもの以外、ほとんどのものは売ることができます。

リサイクルショップで最低価格で買い取ってもらうのではなく、
フリマアプリでなるべく高く売るためには、
自分が要らなくなっても誰かが欲しくなるようなものを買う必要があります。
そのためにはある程度クオリティが高く、長く着られるように作られているものを選ばなければなりません。
回していくためには、手放すときだけに意識を向ければいいのではなく、
手に入れるときにこそ、注意深く考えなければならないのです。
ただやみくもに捨て続けても、
おしゃれで素敵な人になどにならなかった例をもう既に皆さんもご存知でしょう。

手に入れるときに注意すべきなのはそれだけではありません。
選べるならば、
リサイクル素材や、
または環境に対する負荷が低い自然素材を選ぶ必要もあります。

当然のことながら、セカンドハンドやヴィンテージを選択することも重要です。
世界にはもう既にたくさんのセカンドハンドやヴィンテージであふれていますし、
それらを扱うショップも身近なものとなりました。
下北沢や高円寺に行かなくても、リサイクルショップやフリマアプリで簡単に誰でも買えます。

最終的に要らなくなった服は資源として回します。
市町村のゴミの出し方を調べれば、衣類の資源ごみの日はいつなのかわかるでしょう。
市町村で資源ゴミの回収がない場合は、リサイクルボックスを探しましょう。

そうやって、できうる限り服を回していきます。
それがうまくできるようになったなら、
あなたのクローゼットはすっきりし、
毎日着るものに困ることもなくなり、
いつも新しいものを買わなければいけないという強迫観念から解放され、
気付いたら、被服費も大幅に減っているでしょう。 

そうしてうまくなればなるほどに、
あなたのスタイルは確立し、
外からの目も気にならなくなるでしょう。

そんな状態になった暁に待っているのが、
おしゃれで素敵な人になった自分なのです。
それはきっと、ずっとなりたいと思っていた自分です。
どうせならば、生きている間にそうなってしまったほうがよくはありませんか?
来世なんか待たずにね。

 

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 詳細はこちらにあります。

2024年5月3日金曜日

2024年5月26日(日)「アロマを使ってなりたい自分になる」WS参加者募集のお知らせ

 

2024年5月26日(日)「アロマを使ってなりたい自分になる」ワークショップを開催します。
キネシオロジーの手法を使って、それぞれの目標を設定し、アロマスプレーを作ります。
使用するエッセンシャルオイルと芳香蒸留水は自家製のものを中心に使います。
5月の自家製精油はレモンとブラッドオレンジ。オールドローズの芳香蒸留水も持参します。

内容は、
簡単なキネシオロジーのやり方(自分に合うものを見分ける方法)、
目標作り、
エッセンシャルオイルと芳香蒸留水を使って目標の達成を助ける香り作り、
になります。
アロマスプレーそれぞれ目標に合った配合を私がキネシの手法でチェックして選びます。
ただのいい香りではなく、その人に今必要な香りになります!

※目標の例
・毎日、英語を2時間勉強することは私にとって簡単です。
・私は自分自身を大切に扱います。
・私はいつも楽しく身体を鍛えます。
・私は今もこれからも若々しく健康的です。
・私はどんどん自分らしい美しさに近づきます。
・私は毎日楽しく勉強できます。
・いつも簡単に片づけができます。
・いつも簡単に勉強ができます。
・いつも健康的な体重を維持します。
などです。

※予定している自家製芳香蒸留水→ブラッドオレンジ、オールドローズ
 予定している自家製精油→レモン、福原オレンジ、小林みかんその他です。

日時:2024年5月26日(日曜日)
時間:15:20~16:45 ※いつもより遅い時間のスタートになります。
場所:神奈川県藤沢市 藤沢駅から徒歩14分の会議室(参加者にお伝えします)
募集人数:10名
対象:どなたでも
参加費:4000円(アロマスプレー30ミリリットル代込)
新たに親子料金(高校生のお子様まで)を設定しました。
親御さんお一人+高校生までのお子様で、
講義代+アロマスプレー2本分で5500円です。

主催:オフィス小林

参加ご希望の方は、
・お名前(本名)※親子参加の場合にはお子様の学年も明記
・緊急の連絡先(携帯番号など)を明記
メールの件名「5月アロマ」として、
fateshowthyforce@gmail.com
小林までご連絡ください。
 ★
・目標やなりたい方向性がある方、また逆に、なりたい方向がわからない方でどうするのがいいかわかるようになりたい方にもお勧めです。キネシオロジーを使うと、自分に何が向いているかがわかります。

・この日は15時20分スタートです。始まる前に江の島、鎌倉へ行くのもお勧めです!

2024年4月26日金曜日

捨てないおしゃれ

 

           ※90年代のヘルムートラングのジャケット

多くの人が欲しがるのは結果、そして証拠です。
自分が思っているだけ、自分が言っているだけでは、
どんなことも納得しないでしょう。

おしゃれな人は捨てない人、
捨てるのではなく回す人、
そういう人が素敵だよ、とこのブログを書いた当初から書き続けてきました。
しかし、それを信じた人は少なかっただろうと思います。
なぜなら、多くの人が走ったのは真逆の方向だったから。

しかし今、ずっと言い続けてよかったと心底感じます。
結果も出ましたし、証拠もあります。

結果とは、ファッションレッスンを受けたり、本を読んで実践してくださった皆さんの現在の姿です。
ここまでやっていれば文句ないでしょう、
という領域までできている人がほとんどです。
(ほとんどというのは、レッスンを受けた方全員の最近の姿を知っているわけではないからです)
当初はそれほど顕著でなかった結果もここへきて明らかな差となってあらわれています。

ではその結果は客観的な指標なのかという問題です。
それは他人からいただく言葉で判断できます。
つい先日も「皆さん、素敵な格好ですね」と知り合いではない方に言われたばかりです。
また、ハイアットリージェンシーのサロンへ行ったときも、
捨てない、そしてセカンドハンド(つまり回す)のおしゃれで訪れた我ら二人は、
入口から入って真正面の、誰からも見られる大きなソファの席に通されたのでした。

自分で自分の装いを宣伝しなくとも、
またインスタでたくさんタグ付しなくとも、
外からこんな言葉をいただきます。

捨てないおしゃれは、
「最も新しいことが最もおしゃれ」の対極をいくものです。
それは、自分のスタイルを確立し、
そのスタイルに必要なアイテムを少しずつ集めていき、
その結果、素敵に見えるというものです。
少しずつ集めていくのでそれには時間がかかります。
今日習った、はい、明日からおしゃれになった、というわけにはいきません。

自分のスタイルを構成する服、靴、バッグはそんなに簡単に見つけられません。
自分のスタイルは誰かと同じでも、誰かのお勧めでもないからです。
それは自分自身で見つけるもの。
それを見つけるのにも、それと出会うのにも、両方時間がかかるのです。

自分のスタイルで作られる「捨てないおしゃれ」はすたれません。
何年前の写真を見ても素敵だなと思える映画俳優のポートレートのように、
いつ振り返っても、自分のスタイルの装いをしているので、
古い自分も安心して見られるのです。

もちろん、人間ですからサイズが合わなくなって着られなくなったり、
環境が変わって必要なくなる、ということはあります。
「捨てないおしゃれ」実践者は、
自分が要らなくなってもすぐに売れるような服を集めるので、
そうなった暁にはすぐに売るのです。
それは捨てるではなく、回すです。
1枚の服は、モノとしてもう着られなくなるまで回り続け、
最後はリサイクルされ、新しい素材に生まれ変わります。

気候変動や地球環境、そしてグローバルサウス問題に配慮した行動は、
その人の自尊心を高めます。
「捨てないおしゃれ」はすればするほど自己肯定感が高まるのです。
一枚を長く着ること、
セカンドハンドを取り入れること、
リメイク、リサイクルすること、
シェアすること、
すべて誇らしく他人に話すことができます。

これは、おしゃれのためにいつも新しいものを買わなくてはいけないと思い込んできた強迫観念からの解放です。
もうそんなことは気にしなくていいのです。
おしゃれに関していつもびくびくしていた自分との決別です。

「捨てないおしゃれ」は、単なるおしゃれを超えたものです。
それがあなたに与えてくれるのは、
新しい自己像であり、満足と安心です。

そして他人はそんなあなたを見て、
「いつでも新しい服を着た人」という凡庸な呼称ではなく、
「世界に通用する最も新しい考えを持つ知的で素敵な人」という、
輝く称号で呼ばれるでしょう。
それこそが、誰もが本当に欲しかったものではないでしょうか。

 

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2024年4月24日水曜日

自分のスタイルがあなたを救う

2024年4月現在、円相場は1ドル154円。
これは約34年ぶりの水準です。
34年前とは1990年あたり。
長く生きてきた人は、この年を経験し、覚えているでしょう。
このころ、日本のデザイナーたちがパリコレで多く認められるようになり、
世界のファッションに大きな影響力を与えた時代です。
表参道を歩く若者たちは、この日本のデザイナーの作る服を着て、
仕事へ行き、カフェでお茶を飲み、美術館や映画館、ライブ会場へ向かったのでした。

このころ、アパレル製品の多くは日本製でした。
もちろん木綿や羊毛など、原材料の多くは輸入でしたが、
それでも日本産の生地を使い、日本で縫製されたものを、
日本の若者たちが自分たちで稼いだお金でそれを買って、着て歩いていました。

一枚の価格は決して安くはありません。
私の記憶では、当時、パンツやセーターは2万円程度、
ジャケットは4,5万円といったところでした。
これがコレクションに参加しているブランドとなると、もっと高くなります。
コートで10万円以上したでしょう。

まだインターネットに接続する人が多くはない時代、
ファッションに関する情報は雑誌や新聞、そして一部テレビのみでした。
コレクションは招待されなければ見ることができず、
多くは雑誌に掲載される写真によって、その内容を確認しました。

そのころの若者は皆それぞれ違う格好をしていました。
今ほど、同じものが大量に生産されることはなかったので、
全く同じ格好の人と表参道の交差点ですれ違う確率は非常に低いものでした。

もう一点違うことがあります。
このころの若者は、服を1年や2年で捨てたりはしませんでした。
2万もするスカートやパンツや、10万もするコートをすぐに捨てたりするわけがありません。
ある程度長く着るのはごく普通の一般的なこと。
自分で働いたお金で買った、安くはないコートやジャケットを大事に着る。
しかも工夫を凝らして着る。
その結果、おしゃれな若者が表参道の交差点に多く集まりました。

2000年に入るころ、その様相が一変します。
大量生産の安い衣料の出現です。
2000年の円の相場は1ドル107円前後。
1990年代に比べて円高になりました。
1990年代に始まった生産工場の海外移転は加速し、国内生産品は徐々に海外生産品にかわりました。
その結果、2024年の現在、日本製の衣料は全体の2%にまで減りました。

大量生産の安い服が出現したため、
購買する1枚の単価は低くなりました。
同時に、所有枚数と捨てる枚数もふえました。
新聞や雑誌が情報源だった時代は終わり、インターネットがそれにとってかわりました。

1枚は安い、たくさん買う、たくさん捨てる。
アパレル製品は今や、週刊誌のように扱われるようになりました。
またその方法、つまりたくさん買って捨てるこそがおしゃれなのだと吹聴する言説も散見されたため、
多くの人がその方法を採用しました。

一方、この方法を採用しなかった人々が一部います。
その人たちは、安くはない服を、少し買い、捨てないでとっておきました。
それは90年代のおしゃれな若者と同じ方法でした。

2024年4月、円安によって維持できた前者の方法は、ほとんどの人にとって不可能なものとなりました。
理由は、円安によるインフレ率と同等に、可処分所得がふえていないからです。

今、安心しているのは後者の、安くない服を、少し買い、捨てないでとっておいた方法を採用した人達です。
厳選された服をとっておいたので、今慌てることはありません。

慌てていない理由がもう一つあります。
後者の人は、一枚を長く保持し、着続けるため、
常に自分のスタイルについての考察を余儀なくされました。
そのため知らず知らずのうちに自分のスタイルができ上がりました。

よくあるテレビや雑誌の変身コーナーは、
確かに変身後のほうが変身前よりも見栄えがよくなってはいますが、
そこにその人のスタイルはありません。
スタイルは、その人のことをよく知らない他人には作れません。
そして何より、スタイルを作るのには時間がかかります。
一枚の保持が長ければ長いほど、その人独自のスタイルも完成に近づきます。

皆さんが大好きなシャネルの言葉があります。
「ファッションは移り変わるが、スタイルは永遠」

"La mode se démode, le style jamais."

安く新しい服をたくさん買っては捨てるを繰り返す。
それは確かにファッションでした。
それを楽しく思った人も多いでしょう。

しかし、1990年と同じ為替相場では、それはもう無理なのではないでしょうか。
それがもう無理になったということは、街行く人々が証明しています。
アパレル業界は輸入品に頼っています。
よって、円安になったなら、価格は1.5倍から2倍に上がるでしょう。

この状況からあなたを救うには、ファッションをやめて自分のスタイルを作ること。
日本語で言うなら、流行を追いかけるのをやめて、
自分なりのおしゃれを追求する方向へと、
自分自身の行動を転換すること。
短時間で安くは手に入りません。
それがスタイルというものです。

 

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・いろいろ値上がりしている中、本当に助かっている。
・おしゃれな人認定された。
・もっと早く知っておけば被服費が節約できたのにと後悔。
などです。

 詳細はこちらにあります。

 

2024年4月13日土曜日

4月28日(日)WS[アロマを使ってなりたい自分になる」参加者募集のお知らせ


 

2024年4月28日(日)「アロマを使ってなりたい自分になる」ワークショップを開催します。
キネシオロジーの手法を使って、それぞれの目標を設定し、アロマスプレーを作ります。
使用するエッセンシャルオイルと芳香蒸留水は自家製のものを中心に使います。
4月の自家製精油はレモンと青レモン、福原オレンジのすっきり若々しい香りが中心になります。レモンとオレンジで、楽しさとやる気が出る香りを作りましょう。

内容は、
簡単なキネシオロジーのやり方(自分に合うものを見分ける方法)、
目標作り、
エッセンシャルオイルと芳香蒸留水を使って目標の達成を助ける香り作り、
になります。
アロマスプレーそれぞれ目標に合った配合を私がキネシの手法でチェックして選びます。
ただのいい香りではなく、その人に今必要な香りになります!

※目標の例
・毎日、英語を2時間勉強することは私にとって簡単です。
・私は自分自身を大切に扱います。
・私はいつも楽しく身体を鍛えます。
・私は今もこれからも若々しく健康的です。
・私はどんどん自分らしい美しさに近づきます。
・私は毎日楽しく勉強できます。
・いつも簡単に片づけができます。
・いつも簡単に勉強ができます。
・いつも健康的な体重を維持します。
などです。

※予定している自家製芳香蒸留水→レモン、福原オレンジ
 予定している自家製精油→レモン、福原オレンジ、小林みかんその他です。

日時:2024年4月28日(日曜日)
時間:13:20~14:45
場所:神奈川県藤沢市 藤沢駅から徒歩14分の会議室(参加者にお伝えします)
募集人数:10名
対象:どなたでも
参加費:4000円(アロマスプレー30ミリリットル代込)
新たに親子料金(高校生のお子様まで)を設定しました。
親御さんお一人+高校生までのお子様で、
講義代+アロマスプレー2本分で5500円です。

主催:オフィス小林

参加ご希望の方は、
・お名前(本名)※親子参加の場合にはお子様の学年も明記
・緊急の連絡先(携帯番号など)を明記
メールの件名「4月アロマ」として、
fateshowthyforce@gmail.com
小林までご連絡ください。
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・目標やなりたい方向性がある方、また逆に、なりたい方向がわからない方でどうするのがいいかわかるようになりたい方にもお勧めです。キネシオロジーを使うと、自分に何が向いているかがわかります。

・2回目以降の参加者はカードとキネシオロジーで簡単リーディングもします。自分でどうしたらいいのか、わかるようになります。