2018年6月9日土曜日

Thesis_修了制作が始まりました

三年半なんて長いと思っていたけど、気づいたら卒業まであと数ヶ月。
つまりは修了制作提出まであと三ヶ月?やばいな

他人の目を感じないとつい怠けてしまうタイプなのでまたブログを書き始めることにしました。
制作での心境の変化や、教授から言われたことなどを書いていこうと思います。

今週はいろいろあった。
水曜日に修了制作のミニチュア展示があって、
昨日は大学の知り合いでテラスハウスで有名になった半田くんがサイアークに遊びに来て、
今日は担当のアンドリューザゴ先生とのエスキースがありました。


ミニチュアでは引っ越しでバタバタしてたせいもあってあまり成果が出せなかったけど
思い描いているイメージに近いものを提出することは出来ました。
発展できてないことについて色んなアドバイスももらったけど、
付和雷同せずに自分にとって何が一番合ってるのかをちゃんと取捨選択していかないとと思います。
もともと頑固なので変に人の言ったことを取り入れようとせず
直感を信じてやってみよう。

今日のエスキースでも先生は
「君たちができることは他の人のマネや、社会ではやっていることの模倣ではなく、
自分の独自のインテリジェンスとロジックを発展させることだ。」

と言っていました。
一生に一度の修了制作。
他の人にマネできないこと、
自分だからできることを追求しようと思う。

昨日半田くんと会って、
社会人として株式会社を作って、
一人でLAまで出張に来て、
色んな知識や考えに貪欲に生きているのを見たら
私もうかうかしてられないなと思った。

彼は適材適所だからいいんだよって言ってたけど、
やっぱり社会人になるためにはある程度の準備をしなきゃと思う。

建築の知識だけじゃなく、
一人の人間としてもっと大きくなりたい。

小さいことで落ち込んだり、
付和雷同せずに
自分の直感を信じて前に進むのみ。

着実に前に進もうと思った週でした。
賞を取ることが全てじゃないけど、
やるからには一番を目指して頑張ろう。

2017年2月12日日曜日

ボルダリング始めました。

気づいたらもう長いこと更新してなかった留学記ブログ。
もしも留学を志して読んでいてくれた人がいたら更新サボっていてすいません。

慌ただしい生活の中、気づいたら3年の大学院生活ももう二年目。
半分が終わってる。
毎日毎日を大切に生きなければと思いなおしました。

最近友人とボルダリングを初めて、
週三日ほど朝7時から壁を登っています。
朝型の生活と運動を始めたら、思考が前向きになりました。

アーティスト肌の太宰治みたいなもんもんとした制作もいいけど
アメリカにいるうちはこの朝型テキパキな体制で行こうと思います。

趣味も学問も充実すべし。




グループワークに苦戦してた二年目の秋学期は最終的に良い結果で終わりました。

効率の良さと合理性と妥協というのは紙一重だと思いつつ、
無駄な作業を徹底的に省くプリセラの働き方には学ぶことがたくさんありました。

日本人やアジア人の精密な作業は素晴らしいけど、
妥協してでも効率よく時間内に終わらせる西洋人の姿勢は日本人も見習わなくてはと思います。

大金払って、こんな年まで学生してるなんてって思っていた留学前、
留学するに遅いなんてない。
時間と機会があるのなら、誰でもするべきです。

ハーバードやコロンビアに留学してたら
もっと実践的な、
社会に出たらすぐに役に立つような建築を学べたんじゃないかなと
後悔したこともあります。

でもサイアークの
完全にアート寄りな、
完全に担当の教授次第で系統の異なるスタジオは
他のどこの大学に行ってもないなじゃないかなと思います。

評価も先生に好かれたもん勝ち!
ってドロドロな政治色の色濃い体制には最初は驚愕でしたが
社会に出たらもっと残酷な世界なんだろうと思います。

建築の実施コンペも審査員に好かれたもん勝ち。

でもそんなレッテルを覆すような作品をつくって
一気に高評価される人もいます。

サイアークはそんな厳しい現実を体験できる
そして建築の新しい可能性を自由に探究できる
とっても刺激的な場所だと思います。

モチベーションの高くない生徒も沢山いますが、
社会に出たら自分でやってくしかないし、
それも含めて本当によい環境だと思います。

周りに引っ張られて行きたい人には向いてないと思いますが、
やりたいことを自分で持っていて、
まわりに関係なく自由に制作したい人には最高の場所だと思います。

今日はびっくりするほど前向きな気分なので久しぶりにブログを書きました。

留学するかどうか迷っている人は、
なんとしてでも資金を調達して飛び出してみてください。



ボルダリングの1コースずつ制覇できた時の喜びは、
夢に一歩ずつ近づいていくような気分です。

明日ももう一つ、壁を登れますように。

2016年10月30日日曜日

最悪のミッドタームと嬉しい知らせ




今週の月曜にスタジオのミッドタームが終了しました。

なぜかまたもや一番バッターにされてプレゼンをすることに。
準備は早さが取り柄のプリセラのおかげで時間内に終わり、
バタバタせずにプレゼンに挑みました。

しかし結果は今までで一番最悪なものとなりました。

講評に来た講師陣が視覚的にジャッジする人たちだったのと
一番初めだったために先生たちが全然集中してなかったこと。

なんのフィードバックも貰えませんでした。


最初は悲しくて凹んでいたけど、
一番最初にプレゼンしても、
ものがカッコよければ絶対に受けるはず。

思えば提出二日前に、作品を全然気に入れずにイライラしていた自分がいた。
あの時、もう時間ないから仕方ないから進めよう
と妥協したから全然かっこよくも美しくもないものになってしまった。

いつも自分は集中すると時間も忘れてしまうし、
納得するまで眠るなんてできない。

しかし今回のグループワークではプリセラがタイムキープをしてくれるから
健康的に進められる。
その反面、納得するまでデザインできているかと言われると
なんとも言えない。

時間内に納得のいくものを作るのが最高の条件だが
やっぱり人生はそんなに簡単じゃないから
良い作品を制作するには犠牲がつきものな気がする。

でもでも西洋人たちの合理的な文化も取り入れるべき

この悔しさをバネにファイナルに向けて頑張ろう。


そんな最悪な出来事の後に嬉しい知らせがありました。
去年私が提出したポートフォリオの出来が良かったらしく、
優秀な作品として学校に保管されることになりました。
大学院1年生のポートフォリオ制作の授業に参考作品として使われるそうです。

ポートフォリオは最低限のものしか載せてなかったし、
奨学金のためだけに作ったので
まさか褒められるなんて予想してなかったので嬉しかったです。

一喜一憂。
一発逆転は出来ないけど、
毎日少しずつ取り戻そう。

2016年9月20日火曜日

秋学期初ピンナップ

後で思考の過程を振り返るため、
またサイアーク外の人が学校のことを知れるように
スタジオの進行状況を書いていこうと思います。

今年入ってきた日本人の子も私のブログを読んで留学準備していたようです。
意外と更新を待っている人も多いのかと思うので
徒然なる毎日を書いていこうと思います。

久しぶりにちゃんとした文章を書こうとしたらむつかしい。笑
英語も日本語もちゃんと使わねば。

今日は2GA(マスターの二年目のこと)課題の初ピンナップでした。
サイアークでは基本的に週三日スタジオ(設計製図)があるのですが
一クラス40人を四つのグループに分けて4人の先生が教えます。

そして去年は個人で年間通しての作業でしたが、
今年は二人でのグループ課題になります。
コミュニケーションをいかにとるかが課題になりそうです。
私のパートナーはメキシコ生まれアメリカ育ちの女の子。
元グラフィックデザインを学んでたこともあって、
作業は早いし、線描がとても綺麗で感心しています。
迷惑かけないように頑張らねば。

今学期のスタジオは中層ビルの設計課題。
エクササイズ1は他の中層ビルの事例を元に、
中層ビルのボイドとボリュームがどのように接しているか調査し、
ボリュームを再構成するという課題。

なんですが、課題の本文を誤解していて、
一週間私は的外れなことをしていたのです。

昨日の夜ルームメイトと話していて自分の間違いを発見!
零時を回ってから作業を進め、なんとかピンナップするものは完成したものの。。。

2時からのスタジオで、10時に学校に行ったらみんな黙々とグループで作業をしていました。
焦る焦る。
私の相方は学校のバイトで2時まで来れないし、
焦りと緊張の中私も作業を進め、一時にピンナップ。

20チームのドローイングが並んだら
自分たちの線描の荒さがとても目立っていました。泣

相方も2時に戻ってきて合流。

「まあ、次頑張ろう!w」
と苦笑いで迎えたプレゼンでしたが、
一人の先生が相方のコンセプトを気に入ってくれて好評に。笑

予想できないもんだね

と終わった後はハイファイブをして二人とも安堵でした。

二年目は一年目よりももっと言葉や理論に気をくばらねばという感じです。
課題の読み間違いに注意。笑



2016年8月10日水曜日

奨学金ゲット

長い夏休みになると思っていたけれど、気づいたらもう8月!
ポートフォリオ提出して日本に帰って、LA周辺を旅行して、
気づいたら奨学金の結果も出ていました。

つまりはもうすぐマスターの二年目が始まる。
わくわくそわそわです。

このブログを読んでいる人は留学を志している人が多いと思います。
日本の建築業界狭いといえども、やっぱり留学情報を得るのは難しいものです。

タイトルにあるように、
先日奨学金審査の結果が出ました。

留学生はあまり貰えないと聞いていたのであまり期待してなかったのですが
なんと
学費半額分を貰うことができました!

他のクラスメイトに聞いたら
自分よりも少ない金額だったり
一銭も貰えなかった人がいたり。

サイアークの奨学金審査は
5月末のポートフォリオ提出、
一年間の成績、
経済的環境、
によって審査されるようです。

先輩たちからは、
教授のお気に入りの人がもらえるから
いくらフォリオ頑張っても留学生は貰えないよ

って聞いていたのですが、そんなことなかったです。


思えば一年を通して、講評会では好評だったし、
先生方からも好かれているとは感じていました。

サイアークは評価が公平じゃないって聞いていたけど
意外とちゃんと努力すれば公平に評価されるんだなと思いました。

二年目がグループワーク。
パートナーの足を引っ張らないように、
二人で最高のものが作れるように頑張ります。

2016年5月8日日曜日

俺は三井、諦めの悪い男だ(春セメ終了)


もう2週間前のことですが、春セメスターがついに終わりました。
過程が悪すぎてどうなることかと思ったけど、
最終的に高評価を貰いました。
ラッキーもここまで続くと本物かも?

現在はサイアークのspring show 2015-2016にて模型とパースが展示されています。

タイトルについて疑問に思っている方も多いかもしれないので説明します。笑

このセメスターは最終的に先生たちから高評価を得られたものの、
時間には間に合わない、
プレゼンの2時間前までレンダリングをしている
などなど本当にぐだぐだなセメスターでした。

多分インストラクターとのコミュニケーションがうまくいかなかったのが大きいかもしれませんが。。。
大金を払ってここまで来て勉強してるのに、どうしよう
と焦ってばかりの毎日。

最終講評三日前にほかの生徒が8枚すべてのレンダリングを終わっている時に、
わたしは3枚しか終わっていない。。。

模型もなんとか3dプリントしたものの、
まだまだ修正箇所が残っていた。

前のセメスターはあんなに好成績だったのに、
もうみんなに抜かれてしまった。
もう最悪だ。

と嘆いていた時にふと思い出したのが、スラムダンクの名言。
「諦めたら試合終了ですよ」
安西先生から三井寿に告げられた言葉。

そんな投稿をインスタグラムでしたら
友人から
「俺は三井、諦めの悪い男」
と、大好きなミッチーの名言が出ました。

そう。
どんな時も諦めた瞬間にすべて終わってしまうし、
諦めの悪い人間が最後に笑うはず。

スラムダンクのことを思い出してから、
なんだか吹っ切れて、
寝る間もなくレンダリングを完成させました。

建築はスポーツじゃないけど、
スポーツと同じくらい熱い心が必要だと思いました。

アメリカ人のように計画的に進めることはやっぱり大切なので
次回はこの土壇場の集中力をもっと早く使えるように励みます。

Don't try, Just do it!


2016年2月24日水曜日

春セメミッドターム終了

大学院留学をしてからブログの更新が一気に減ってしまった。
できれば毎週更新したいのにズボラでいつもこうなってしまう。とほほ。

昨日無事に春セメスターの中間発表が終わりました。
今回の課題は彫刻家のドローイングから建築をつくりだすというもので
日本で学んだコンセプトや敷地の条件から作り出していくプロセスとは全然違う進め方で
とっても苦戦しました。

しかしながら、ラッキーな性分のわたしなので
プレゼン一週間前になんとかデザインが湧いてきました。
レビューは優秀な生徒がセッションの一番最後に発表するようになっているのですが、
また最後に発表することが出来ました。ひとあんしん。

外部からのクリティークもわたしの形態に興味をもってくれて、
同級生や他の学年の生徒からも好評をいただきました。

しかし、今回の進め方は本当に悪くて、
みんなが二日ごとに着々とデザインを更新している中、
模型を一週間つくらなかったり、
デザインを180度変えたり、
授業をサボったりと本当に良くない時間を過ごしていたことを後悔しています。

こんなマイナス思考もまだまだ日本人なのかもしれないけれど、
やっぱり
反省無くしては成長なし
だと思うので、身をひきしめて頑張ろうと思います。

そしてもう一つ、
学部で建築を学んだにも関わらず、
なんでMarch2の代わりにMarch1に入れられたんだろうと
なんで経験のない人たちと一緒にわけわかんないことをしてるんだろう
と何度も不満に思い、後悔していたけれど
この学年に入ってよかったと思い直しています。
建築への先入観がない分、フレッシュな思考が出来る。
グラフィックデザインや彫刻を学んだ人たち、
また全然アートに関係のない人たちの思考は本当に面白い。

先週あった小さなレビューである先生に
「君のデザインは本当に洗練されていてデザインとして素晴らしい。
 でも、この課題に関係なく君の中にはもう形が決まっているんじゃないか。
 このデザインから離れるのは難しいかもしれないが、
 もっと頭をやわらかくして、新たな道を歩んでみたらどうかな。」
と言われました。
ごもっとも。
ここに新しいことをしに来たんだから、
今まで自分でしてきたデザインの思考を忘れて、
スポンジになって新しいことに挑戦しなくてはと思いました。

ちょっと意訳したので実際に言われた言葉も書いておきます。笑
I think your work is amazing, and there is much potential.
But, the problem is that you already decided this design in advance.
It is hard to do, but today, you should put this design to the post box,
and open the door to new place. Forget what you have.


日本の円もだんだん回復しているし、
世の中良い方向に向いてるかな。
この気流に便乗しつつ、春セメスター後半、
謙虚に大胆にがんばろう。