フリーペーパー研究室

フリーペーパー研究室

街で簡単に手に入るフリーペーパーを独自の視線で研究するサイトです。

 
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カフェチェーン「プロント」のフリーペーパーはマガジンハウスが制作しているようで、充実した商品となっています。

今回の特集内の見出しに、「プロダクトデザインはなぜモテるのか?」とあります。こんな感じでかっこいいっぽいことを言っていこうぜーという雰囲気のフリペになっております。
プロント
タブロイド版、20P、オールカラー。これで91万部も発行しているなんて、大成功しているフリーペーパーです。
常に有名人が表紙を飾っています。そのカラクリは編集部の場所にあり。アーティストの取材が多く行われる東京ではなく、あえて大阪。ライブなどで来阪しているアーティストはスケジュールがゆるいのでインタビューの時間もとってくれやすい。

そして気持ちもリラックスしている。そのエアポケットを狙っている構造が素敵(妄想)。

http://www.flying-postman.com/
ウェブで仲良くなった女の子が参加しているというフリペを郵送でいただきました。

音楽に重点を置きつつ、特集が面白くって、デザインレベルがハイクラス。素敵!
http://www.scrapmagazine.com/index.html

きものライブイベントやスクラップラジオ、屋上イベントなど、いろんな事をミックスしながら楽しんでいるそうです。

一番の魅力はそこで、かかわっているスタッフが楽しんでいる雰囲気が伝わっていることです。

軽い文体が好きです。ホームページを引用すると、ボランティアスタッフ的な人募集ってところがその味を伝えやすいと思うので引用させていただきます。

ボランティアスタッフを募集しております。カメラマン、イラストレーター、WEBの人、編集、ライター、営業その他もろもろ。とにかく、もう人が宝なわけですよ。君の中にある宝物を見せてみろって話ですよ。必要なのはボランティア精神と、何か今までになかったものを作り出そうっていう意思と、ぼんやりした編集長を助けたいっていうやさしい気持ちです。やさしさって尊いものですね。我こそはって人はぜひともメールください。 (引用おわり)

話を戻すと、フリーペーパーは思いつきでつくるとだらだら長いだけの文章がつづられるものだけどSCRAPは長い文章もデザインマジックでうだうだしてないのです。素敵!
求人広告をつくっている会社がフリーペーパーを乱発している。

都市部ではなく、地方に特化できることを売りにしていて、主にパート向けなのだけど、後発の会社はこれに勝負をかけている。

注目はドーモ。

静岡からじわじわと首都圏など都市部に進出してきていて、大阪でも今年ぐらいから出てきている。昨年ごろ○ロムエーに求人が掲載されていたけれどこれって競合誌に載せているのでは? と思ったもの。

さて前置きが長くなったけれどここでの注目は表紙がかっこいいこと。

かっこいいというよりか、ほかのフリペは表紙がダサい。どこもおっさんが考えたとしか思えない状態になっている。

そして表紙の写真がきっと誰にでも受け入れられることが大きい。

バイト中のモデルさんを撮影しているけど、背景に写る小物もちゃんと撮影しているのできっと手間隙かけている。

どんなに中身がたいしたことないときでもきっと手に取ることだろう。フリペは表紙で決まるのだ。
東京に出張された方からメトロミニッツをいただきました。ホームページによると、東京の地下鉄で配布されているフリーペーパーらしい。

2005年2月20日のコンテンツを引用すると、

■ TOPIC FEATURE
先生、ボクたちを天ぷらの名店に連れていってください
■ 01:
『究極の朝ごはん ~納豆編~』ネバリなくして、ニッポンの朝メシなし!
■ 02:
絶滅危惧な銭湯に浸れ!? …題して、「レッド・データ銭湯 05」。…熱っ
■ 03:
春はスーツで遊びたい! ってことで、コットン+オトナなスニーカーはいかが?
■ 04:
日本の大人に売れている、世界の子供部屋図鑑。ページを開けば、世界のインテリア動向にまず驚き、ついでに世界の子育て事情にもビックリします。
■ 05:
居眠りなんてもったいない! 電車の中はケータイでゲーム天国!!
■ 06:
うまいものは部長に訊け!! 新橋発、大阪経由、台北行き。汽笛一声、味の旅に出発進行!?
■ 07:
木村祐一の体育感 7回戦「自分の特長に気づくことも、スポーツ上達のコツ!!」
■ 08:
GNC=国民総クール。2005年版ライフスタイルの1好2サンプルを「news DELI」で見つけました!!
■ 09:
ジャズ・クラシック「着うた®」サイト『a tempo』
今月は 新しいJazzの夜明け! SOIL & 1PIMP2 SESSIONSのおすすめ vol.5
■ 10:
選りすぐりの最先端の芸術作品に直接触れてみよう!
■ 11:
観客動員、超莫大。舞台セットも超巨大。で、会場が体育館?
■ 12:
GIRLS ARE AMBITIOUS! 韓国映画はまだまだ発展途上中のようです
■ 13:
例えばこんな理想的な環境でルージュ選びはスマートにしたいものです
■ 14:
鐘の音が運んでくるものとは? 時刻? 自由? それとも「幸せ」!?
■ 15:
山田五郎のMade in TOKYO vol.25 「江戸幸」のおろし金
■ 16:
『MUSISION新江古田』で音楽と仕事の“素敵な二重生活”を送ろう
■ 17:
これだけの舞台、見に行けますか? 自宅でゆったりプレミアシート、舞台もテレビで愉しむ時代

http://www.metromin.net/

と、盛りだくさん! こんな充実したフリペができたら、そのへんの雑誌は困るだろう。

で、特に注目すべきはターゲット把握力。なんせ地下鉄を利用する人なんて幅広い。若いビジネスマン対象にしているからだと思うけど、原稿の文字数がたいてい決まっていて、フリペ独特のごっちゃり感はなく、デザイン上すっきりしていて、きっと通勤の間に読める。

もしかしたら半分に折って読んだほうが通勤ラッシュでは読みやすいかも。見出しのつけ方が好感もてる。

メトロミニッツ
関西のテレビ局の中で、読みごたえのあるフリペをつくっているのは、毎日放送だと考える。

見出しの工夫、切り口が素晴らしい。たとえば「見てください!技術自慢ヘリコプター」「明石家電子台 着ぐるみができるまで!」「あん! 24時」など、その場の臨場感あふれる情報がすぐに手に入る(当然)ポジションにいればこそ。

その多くを広報さんが執筆していて、記者では絶対に潜入できないところまでとりあげている。そしてうちわうけにおわらない。このようなパッケージはローカル局こそ行うべきだと思う。
南部再生の南部とは、尼崎南部地域を指します。

地域に根ざしたフリペは非常に魅力的ですが、南部再生の魅力はそんなアンチョクなところではなくて地域の巻き込み方が実にブラボー!であることです。

要所要所で大きな影響力がある人をとりあげています。

ホームページも充実。
http://www.amaken.jp/nambu/

 
http://paper.tarry.info/

タリィ、最大の魅力はデザインコントロールです。写真の良さを引き立たせるための、背後でささえるデザイン。2色刷りの利点を最大限に活かせていることも素敵です。

コンテンツの雰囲気をかえても全体的な統一感を失わないところが素敵です。これはデザインだけでカバーできる問題ではなく、執筆する人の人選なども関係することと思います。