福井史料ネットワークへようこそ

福井史料ネットワークは2004年7月18日の福井豪雨を受け、7月25日に結成されました。

  • 代 表:松浦 義則(福井大学名誉教授)
  • 副代表:多仁 照廣(涛声学舎)
  • 事務局:外岡慎一郎(敦賀市立博物館)
  • 事務局電話:0770-25-7033(敦賀市立博物館、暫定)
    Mail:ts253996@ton21.ne.jp(暫定)

結成
2004年7月25日午後1時、歴史資料ネットワークから3名、京都造形芸術大学歴史遺産研究センターから1名の計4名が福井県文書館を訪問され、被災資料の救済・保全方法などについて地元の文化財関係部局・大学などと協議をおこないました。

活動開始

《敦賀短期大学学生への呼びかけ文書 2004.7》

「福井史料ネット」へ参加を!!今回の福井豪雨で被災した歴史資料の救出と保存・修復を支援するボランティア団体「福井史料ネット」が活動を始めました。被災地の生活復旧が優先ですが、こうした災害によって、汚れたり、破損した歴史資料が捨てられてしまうことは大変残念なことです。地域の歴史を語る資料を失うことは、地域の人々のアイデンティティ喪失にもつながりかねません。「福井史料ネット」は、被災した歴史資料を今後も末永く伝えていくためのお手伝いをする団体です。被災地での資料救出から救出資料の修復まで、仕事の種類はたくさんありますが、学生の皆さんの積極的な参加を求めたいと思います。

こうした活動に関心のある学生は、まずメールで外岡研究室に登録してください。アドレスはです。

折り返し活動の詳細・予定などを連絡します。

活動の記録へ

2004年度活動総括はこの本にまとめました。

若狭湾沿岸地域総合講座叢書7 『史料の被災と救済・保存ー福井史料ネットワーク活動記録』 (敦賀短期大学地域交流センター、2006年、同成社、ISBN4-88621-377-4、520円+税)

現在

その後、幸いにも福井県は深刻な自然災害に見舞われることなく平穏に打ち過ぎています。2004年以降各地で発生した自然災害とこれに対応した資料救出活動等についても側面的な参加しかできてきませんでした。

福井史料ネットの構成/実働メンバーのほぼすべてが公務員(博物館学芸員等)と教員であること、福井県内に歴史系の専門課程を有する大学が現在は存在せず、福井大学教育地域科学部、敦賀短期大学地域総合科学科にそれぞれ歴史を専攻する学生が若干名あるのみという環境条件に規定されてのことと考えます。

しかし、自然災害は時と場所を選びません。また、これまで福井史料ネットの活動を実質的にリードしてきた澤博勝さんが2010年9月に急逝されたことは、多くの皆様に悲しみをもって受けとめられたところです。澤さん亡き後の福井史料ネットをどのように維持し、活動の拠点を再構築していくかを検討するなかで、事務局の再生とこのブログの立ち上げが提案されました。

そこに、突如、東北地方太平洋沖地震の報があらゆるメディアを通じて伝えられてきました。平穏な時節であれば福井所在の歴史資料の現状把握が当面の作業となるはずでしたが、初夏から盛夏にかけて被災地への入部も必要となることが予想されるなかでのブログ立ちあげとなってしまいました。

「歴史資料ネットワーク」をはじめ、各地の史料ネットとも連携を深め、協働の実を上げる場として今後とも役だっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

(お知らせ)

敦賀短期大学が2013年3月31日をもって廃止となりましたので、事務局を敦賀市立博物館に移しました。公共機関であるため、身動きが取れないこともございますが、一応の連絡窓口としては今後も機能していけると考えます。人事異動等により博物館が事務局機能を果たし得なくなった場合は、適切な後継事務局に移転します。