2013年 02月 11日
Paul Krugmanが説明する経済学と進化学の類似性 |
個人的に好きな山形浩生氏のHPで面白い翻訳がありました。
「経済学者は進化理論家から何を学べるだろうか」
著名な経済学者であるPaul Krugmanが1990年代に行った講演の翻訳みたいです。結論は、「モデルは使うものであって使われちゃダメですよ」ということのようですが、その過程の進化学と経済学の類似性に関する説明が秀逸です。事実、進化学の総合説の考え方や、ジョン・メイナード・スミスのESSのモデルなどは、新古典派の均衡モデルと考え方はほとんど同じです。
また、スティーブン・ジェイ・グールドの位置づけを、著名な経済学者ジョン・ケネス・ガルブレイスのそれと同じと言い切ってしまっているところなどは、言いたいことが分かって苦笑してしまいました。
「ジョン・ケネス・ガルブレイスは、世間的には大経済学者の見本と未だに思われていますが、ほとんどのまじめな経済学者には知的な素人できちんと考えをつめるだけの根気がないやつに見える、というのも有名な話だと思います。で、進化論でも話は同じです。」
クルーグマンが、進化学の世界を正しく認識していることがよく分かる講演でした。進化学と経済学どっちにも興味を持ったことのある人は面白く読めること請け合いです。
「経済学者は進化理論家から何を学べるだろうか」
著名な経済学者であるPaul Krugmanが1990年代に行った講演の翻訳みたいです。結論は、「モデルは使うものであって使われちゃダメですよ」ということのようですが、その過程の進化学と経済学の類似性に関する説明が秀逸です。事実、進化学の総合説の考え方や、ジョン・メイナード・スミスのESSのモデルなどは、新古典派の均衡モデルと考え方はほとんど同じです。
また、スティーブン・ジェイ・グールドの位置づけを、著名な経済学者ジョン・ケネス・ガルブレイスのそれと同じと言い切ってしまっているところなどは、言いたいことが分かって苦笑してしまいました。
「ジョン・ケネス・ガルブレイスは、世間的には大経済学者の見本と未だに思われていますが、ほとんどのまじめな経済学者には知的な素人できちんと考えをつめるだけの根気がないやつに見える、というのも有名な話だと思います。で、進化論でも話は同じです。」
クルーグマンが、進化学の世界を正しく認識していることがよく分かる講演でした。進化学と経済学どっちにも興味を持ったことのある人は面白く読めること請け合いです。
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by m5d6
| 2013-02-11 01:39
| 思考