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Posted by オオサカジン運営事務局 at

2022年04月03日

合成ダイアモンドについて

合成ダイアモンド記事読売新聞より


   ①合成ダイアモンド
読売新聞にて令和4年2月12日に
合成ダイアモンドの記事が掲載されていました
気になるところがあり、呟いてみたいなと
思っていたが今になってしままいました

私が、鑑定士をしていた頃、手に入れた
合成ダイアモンドが手元に二つあります
今から三十数年前に入手した合成ダイアモンド原石です
もちろん、合成ダイアモンドを製造した会社名も明らかで
二つの合成ダイアモンドは、違う製造元です




私が入手した時は、天然ダイアモンドの方が安価であった
しかし、コストは需要があれば、技術が向上しいずれダウンする
近い将来に市場に合成ダイアモンドが出回ることは想像していました



合成ダイアモンドが宝石として認知したいのであれば、
天然ダイアモンドの価格より少し安価に
止めておく必要があります
儲かるから、売れるからと量産すれば価格は、暴落し
アクセサルー感覚となり宝石ではなくなるからです
それとともに、天然ダイアモンドも価格は
下がっていく恐れがあります

合成ダイアモンド記事読売新聞より2

新聞記事には、日本ジュエリー協会が、
「合成ダイアモンドは宝石ではない」と明言しています
その根拠は、宝石の条件である「希少性」
がないためだと言っています

ここで、宝石の基本的なことを少し理解していただくための解説です

宝石とは、鉱物です
鉱物にある条件を満たしたものが、鉱物から宝石と名乗れます
でも鉱物は鉱物で人間が勝手にそのように呼んでいるだけです
その条件とは
①美しいこと
②希少性
③耐久性の三つです

では、鉱物の分類方法を説明すると次のようになります
①化学組成
②結晶構造の二つです
宝石の分類に対しては、三つ目として
③人工的に処理が行われているかいないかです

ここでもう一つ理解をしておかなければならないことがあります
化学組成と結晶構造が同じなら、同じ鉱物と言えます
例えば、ダイアモンドがなにでできているかと言いますと
炭素(C)です 結晶構造は、等軸晶系になります
炭素で構成され、その結晶が等軸晶系ならダイアモンドと言うことです
天然の産物なら天然ダイアモンド、
工場で作られたダイアモンドなら合成ダイアモンドと呼ばれています

人工的に作られた宝石が、天然に存在する場合を
「合成宝石」と呼び、人工的に作られた宝石が
天然に存在しないものであれば、「人工宝石」と呼ばれます
このような違いで、合成と人工の名称を区別しています

ダイアモンドの模造品であるキュービックジルコニアは、
ダイアモンドの条件を満たしていない
天然にも存在しない人工宝石です
合成ダイアモンドでも人工ダイアモンドでもありません

はなしは、戻ります
「合成ダイアモンドは宝石ではない」と明言している
根拠は、宝石の条件である「希少性」だと述べています
炭素は、地球上にいくらでもあります
工場で天然のダイアモンドが生成できる条件が整っているならば
原料がいくらでもあるのだから、作り放題です
もちろん生成するためのコストはかかりますが
「希少性」と言われると疑問符が付くのは仕方がないと思います

宝石の条件は、「希少性」である希少であるがゆえに
人は、それを求める 手に入れたくなる
では、そんな希少な宝石がどこの宝石店にもあります
沢山のダイアモンドが飾ってあります

ダイアモンドより希少な宝石は存在します
でもその宝石は、一般的ではありません
ダイアモンドより知名度は劣ります
宝石業界の「希少性」は希少過ぎないことです
「希少」と言う価値が突出してはいけないのです
人も同じかもしれません でも、認めてくれる人もいます

インクルージョン(内包物)の少ない宝石は、希少で美しい
とても希少価値があります 尊ばれます 憧れます

ほとんどの天然ダイアモンドには、何らかの
インクルージョンが存在します
あたりまえです ダイアモンドが成長する段階で
周りに存在するほかの物質と出会うのですから
気の遠くなるような、成長過程において
誰にも会わなかった方が不思議です

会わなかったから希少です 純粋です
工場では、他の鉱物に逢わないでしょう
ここでは、会わないことが普通です

生まれてきたダイアモンドは生まれてきた環境により
同じように見えてもその希少性という意味は変わってきます

つづく
  


2021年12月07日

②あたなは ダイヤモンドの原石だ

「あたなは ダイヤモンドの原石だ」と言われたら嬉しいですよね。
わたしも、誰かに言われたら思わず
「そんなことないですよ。」と言いながらもにやけてしまいます。
でも、ダイヤモンドの原石にもいろいろあります。
磨かれるダイヤモンド、磨くダイヤモンドどちらがいいとか、
必要とかではなく両方が必要です。
磨く方が、なければ、磨かれる方は、原石のままです。

宝石は鉱物です。
しかし、鉱物は全てが宝石とは呼ばれません。
ある条件を持ったものだけを人は宝石と呼んでいます。
宝石の勉強を始めるときに学びます。

①美しさ
②希少性
③耐久性


これらが普通の鉱物が宝石となるための条件です。
宝石ですからもちろん美しくなくては、いけません。
美しさは、宝石としての第一条件ですね。
そこで、考えてほしいのですが、「美しい」とか「そうでもない」
と人が感じるラインは人により違いがあることです。
また、何をもって「美しい」と感じるのかも人それぞれです。

二つ目は、「希少性」ですが、もちろん道にゴロゴロと
あれば、宝石として価値がないといえます。
では、稀な存在であればいいのでしょうか。
希少であればあるほど価値が上がるのでしょうか。
ダイヤモンドより希少性の高い宝石はもちろんあります。
市場に供給できなければ、ネームバリューは上がりません。
価値は、ほしい人が多くいれば上がります。
有名でない宝石は、需要は多くないためにマニアの鉱物になります。

最後に「耐久性」ですが、美しくて、簡単に手にできないのも。
せっかく手に入れても、すぐに自分の前から消えてしまっては悲しいですね。
自分が、消えるまでずっとそばにいてほしいと願います。

今まで、お話をさせて頂いたこの3つの条件が宝石にとって大事なのです。
でも、価値と言うものは、人それぞれ違っています。
みんなが一緒の価値観を持っていれば、順位が生まれます。
みんなが、大切に思っていることが違うから、
みんなが一等賞でみんなが宝石なのです。



宝石の講師をして間もないころ、
私は友人の結婚式でスピーチを頼まれました。
前日まで何を喋ろうかと悩んでいました。

ドキドキ・ドキドキ・自分の番がやってきました。
緊張を抑える為にだいぶ飲んでいたのでマイクの前に立ったときは
覚えたことを忘れてつい言ってしまいました。

「彼、新郎はまさしくダイヤモンドです!!」
言った後、「しまった」と思いましたが、もう遅い。
彼には、①の美しさがない お世辞にも
と、思った私はとっさにマイクに向かって話していました。

「彼は、ごらんの通りがっちりした体格の持ち主です。
病気ひとつしません!!
耐久性は申し分ありません。
また、面倒見も良くそこらへんにゴロゴロいるような
男でもなく希少性バツグンの人間です。
さて、ダイヤが宝石と呼ばれるには、条件があります。
耐久性・希少性、最後の条件は美しさですが・・・
(少し間が空きました。)
ご覧のとおり希少性バツグンの男です。いやいや。
人の役に立つことを率先して行動する。
え〜と。ごめんなさい。
ひとつ足りません。彼の心は美しいです。見た目は、ご覧の通りです。
宝石の美しさは、見た目ですから。
だから、ダイヤはダイヤでも工業ダイヤです。
固くて人の役に立つ、なくては、ならない地球上一の工業ダイヤです。
みんなをピカピカに、磨いてくれる。そんな彼は丈夫で長持ち!!
死ぬまで回りの人たちは輝き続けること間違いなしです。
だから、新婦になる○○さんはいつまでも輝き続けるでしょう!!
おしあわせに。。。」

思いのほか笑いと拍手をもらいました。
これが最初です。宝石って、人と同じと思ったのは。
美しくなくても愛しい宝石もあるように
あなたのまわりにも、欠点があっても愛しい『人(やつ)』っていませんか?
  


Posted by gem2 at 18:47Comments(0)ダイヤモンド

2021年11月11日

私の宝石感性

宝石業界、福祉業界このまったく違う世界
どちらの世界も飛び込んだわたしです。
どちらもその世界へ行くとき戸惑いはありました。
でも今は、二回も人生を楽しめたように感じています。
 二回とも後悔は、していません。充実感でいっぱいです。

天然資源と社会資源この二つの資源を有効利用が
できるとは若いころは想像もしていませんでした。

宝石業界にいたころつづっていたブログを
還暦を過ぎた私が、思いのままにまとめました。

興味があればお付き合いください。

私ですが

①プロローグ
私は、30代から宝石の鑑定士・講師を
20年にわたって仕事にしていました。
毎日のように顕微鏡をのぞいていました。
顕微鏡の向こうには、宝石の生い立ちがありました。
宝石の中に取り込まれた異物、表面にある特徴が
その宝石の歴史を物語っていました。
そんな宝石たちと多くの出会いをしました。



その後、「笑い」について興味を持ち
「お笑いセミナー」の講師である
ある方との出会いで人生の転機を迎え
50代から福祉の業界に就くことになりました。

福祉業界には、内にも外にも
多くの事情を抱えている人と出会いました。
生活面での支援、身体的な支援が必要な人
人生の終焉を迎えようとする人
本人の気持ちと家族の気持ちのずれ
そこには多くの語れない事情、運命、環境など
沢山の人に出会っても同じではありませんでした。
同じような光り方はありませんでした。

ある日のこと、フトしたことに気が付きました。
宝石が人に 人が宝石に思えたのです。

「あの人は、ガーネット。この人は、トルコ石」
「なんだ!!みんな宝石?」
「結局、みんな宝石と一緒。光り方がそれぞれ違うだけ」

たくさんの光かた

30代で感じたこの感覚は、
年を重ねるとより人を知りたくなりました。

気になった人を知りたくなるように 
宝石を知ればあなたも見えてきます。
あなたのまわりにもいるはずです。
「宝石な人(やつ)は。。。」

「おやっ?」と思ったら、「あの人は何の宝石かな?」
と、想像して見て下さい。

それでは、そんな私の出会った「宝石な人(やつ)」を紹介します。

人はみんな宝石ですから。。。
きっと、そう思えるはずです。
  


2020年03月19日

「ソーシャルキャピタル」と「ソーシャル・インクルージョン」

真珠の真実


「ソーシャルキャピタル」とか「ソーシャル・インクルージョン」
という言葉を聞いたことがありますか?

福祉業界に身を置いているとときどき耳にします。
とても大事な言葉ですが、でも実際は理解しにくい言葉です。
ネットで調べると、いろいろと出てきますが、
一番分かりやしい文章で、次のように説明されています。

ソーシャル・インクルージョンは、「全ての人々を孤独や孤立、
排除や摩擦から援護し、健康で文化的な生活の実現につなげるよう、
社会の構成員として包み支え合う」という理念である。
ソーシャルキャピタルとは、「社会・地域における
人々の信頼関係や結びつきを表す概念。抽象的な概念で、
定義もさまざまだが、ソーシャルキャピタルが蓄積された社会では、
相互の信頼や協力が得られるため、他人への警戒が少なく、
治安・経済・教育・健康・幸福感などに良い影響があり、
社会の効率性が高まるとされる。直訳すると社会資本だが、
インフラを意味する「社会資本」とは異なる。「社会関係資本」と訳される。
他者への信頼、つきあいや交流、社会参加などを要素とする。
ソーシャルキャピタルが豊かなほど、人々の協調行動が活発になって、
治安、経済、健康、幸福感などへ良い影響があり、
社会の効率性が高まるとされる。」

ご理解をいただけましたでしょうか?

「宝石の講師を経験して、全く別の世界の福祉業界に何故、行ったのですか?」
と、ときどき聞かれることがあります。

それは、生きている限りどの業界に身を置いていての福祉業界は、
避けられないですよ。」と答えています。介護をされる側、する側。

紙一重です。

では話は戻ります。
私なりに「ソーシャル・インクルージョン」・「ソーシャルキャピタル」
を宝石にたとえて、説明をしたいと思います。

「日本では、ダイアモンド、ルビー、エネラルドといった輝かしい宝石は、
残念ながら産出しません。輝かしい宝石は、産出しないそんな日本ですが、
温かみのある光を放つ宝石、真珠が日本では、唯一自慢できる宝石です。
輝かしい宝石達と違い真珠は、生い立ちが他の宝石達と違います。
生物の営みにより形成されます。真珠は母貝に違った組織、
つまり砂などが体内に入ったとき苦しいから、
辛いからといって吐き出すのではなく、
自分の体内に留め、身体を守っている貝の部分と同じ成分を分泌し、
その入ってきた物質を違和感なく、そのものすべてを受けいれ包み込みます。
(このことを、福祉業界では、ソーシャル・インクルージョンといいます。)
貝と内包物(インクルージョン)が互いに育み合い成長したからこそ
真珠は温かみのある輝きを放つ宝石になります。このような営みは、
真珠だけではありません。私たちの周りでも育まれています。

上司と部下。先輩と後輩。親と子。施設の職員と利用者。
地域住民。施設。地域と子供。子供食堂。NPOなどなど。
私たちは、視野を広げると真珠のような関係が
どこにもあることが見えてきます。

でも、見えているだけでは、それは、
暖かい光を放つ一つ一つの真珠でしかありません。
それはそれで、とても価値の高いものですが、
そららが、一つになればもっと素敵な関係になることでしょう。

繋がれば、無限の美しさが引き出されます。想像してください。
真珠のネックレスを社会が築き上げる未来を。
このことを「ソーシャルキャピタル」と宝石にたとえて、
私は理解をしています。そのような社会がきたらいいですね。

宝石の勉強と福祉の勉強をそれぞれ学んで
そのような考えを持つようになりました。
無理やりかもしれませんが、
私の頭の中は、宝石の知識をベースに
これからも福祉のあり方を日々考えています。
  


Posted by gem2 at 20:17Comments(0)ひとりごと

2018年08月19日

ラピス・ラズリは個性の集まり

ラピスラズリの拡大写真

ラピス・ラズリは12月の誕生石
写真はラピス・ラズリの30倍の拡大ですオドロキ

地球に見えるような 晴れ
夜空に見えるような ピカピカ

スターのように輝いているのは
  パイライト音符
  空にぽっかり浮かんでいる白い雲は 
  カルサイト音符

藍い空は4つの鉱物が演出しています
 ラジェライト音符
 アウィン 音符
 ソーダライト音符
 ノーゼライト音符

ラピス・ラズリという宝石はこれら6つの鉱物の芸術です
同じ6つの鉱物の芸術ですがその表現方法はさまざまです

最初の写真のラピス・ラズリは
カルサイト部分が多いため
宝石としては残念ながら価値は低いですタラーッ

ラピスラズリの拡大写真2枚目


逆に宝石品質のラピス・ラズリは肉眼で見ると
藍 一色で魅力ありますが
拡大には地味になりますタラーッ

付き合う距離によって
それぞれの魅力に気づきます !

ラピス・ラズリという宝石はこれら6つの鉱物の芸術です
誰がいいとか 悪いとか 持って生まれた色が違うとか
それらは 一番とか二番とか順位でなくて個性です
それぞれの個性が集まって一つの新しい宝石が生まれますピカピカ

プラスだとかマイナスだとか考えるより大事なこと
長所があれば短所があるように欠点だと思わないで
それはすべて個性としてとらえること
個性と個性が手を取り合って新しい宝石をつくってくださいクローバー
  


Posted by gem2 at 18:02Comments(0)ラピス・ラズリ