2011年8月15日月曜日

DVD制作について

 
GINで制作しているDVDは単なる手順物ではなく、正直かなりマニアックな物が多い。
 
 
その分、内容を伝えることはとても大変。
 
 
そのため、私はその内容を伝えるために多分一般的なDVD制作者は取らないであろう編集手法を取っています。


多分、その方法が見てくれた人に最も伝わり易いであろうと思っているが、とても時間がかかる方法です。
 
 
それは「自分が出来るまで練習し、その中で気付いた点を全てリストアップした上で、それに合う映像を合わせる」という方法。
 
 
つまり、DVDが出来るころには自分も同じことができるようになっている。
 
 
「そんなの考案者の言葉通りにやればできるでしょ」とお思いのあなた。 それはちゃいまっせ。
 
 
先にも書きましたが、GINで制作(撮影)させていただいている人達は、どなたもそのアイデアを10年以上あたためつつ微妙に進化させて来た人達です。
 
 
意識的に改変した部分ももちろんありますが、そういう人達に多いのが「無意識のうちにやっている小さな動き」であり、それが一番の曲者ですねん。
 
 
それこそが一番の「コツ」にもかかわらず、本人もそこには気づいていません。


そしてその「コツ」の存在に気付くためには「実際にゼロからやってみる」必要があるわけです。
 
 
さらにそれを言葉に変え、それに合う映像を重ねることでやっと1本のDVDになります。
 
 
そのため、解説文はとても細かくなってしまいます。
 
 
英語訳を手伝ってくれているORION本人が、英訳が終わるころにはちゃんと出来るようになっているぐらいの解説内容です。
 
 
しかし、当たり前の動きに見える中に潜む小さな「コツ」を掘り起こして文章化するのは頭が湧きそうになります。
 
 
言わば「歩く」という単純作業を「体重を右足に乗せた状態から前方に移動させ、体が倒れる前に左足を右足より前に出して地面に付け、その後体重を左足の上に移動させる」と言いかえるような作業が続くわけです。
 
 
そのため、GINのDVDには基本的に本人の音声は収録されません。
 
 
セリフ噛んで撮り直すのが大変というのものありますが、10分ぐらいの映像のために2~3時間カメラを回してあらゆる角度から撮影し、その中から説明に合う映像を数秒だけ切り出すという作業の連続だからです。
 


そんなこんなでGINのDVD制作ペースは企画から発売まで、かなり時間がかかります。
 
 
現在撮影しているものが3つありますが、年内に2つ完成できれば良いかな~という感じですわ。
 
 
 
 
と、言うわけで、ふじいあきら氏のクラシックパスのDVDはまだまだ先になりそうです。
 
 
お許しを。