2024年ライブ情報

 1月27日(土)調布市 CAMPICK STAND & FACTR
オープン12:30 ライブ13:00頃〜(投げ銭)
福岡史朗、青山陽一熊谷太輔

2月10日(土)所沢 Mojo
『LONESOME STRINGS and another story 2024』














京都〜大阪〜名古屋「3」発売記念ツアー
2月23日(金祝)京都 サロンド毘沙門
オープン19:00 スタート19:30
ミュージックチャージ3500円
福岡史朗、青山陽一熊谷太輔

2月24日(土)大阪 音凪
オープン18:00 スタート19:00
ミュージックチャージ3500円
福岡史朗、青山陽一熊谷太輔

2月25日(日)名古屋 猫と窓ガラス
オープン16:30 スタート17:00
ミュージックチャージ3500円
福岡史朗、青山陽一熊谷太輔

4月2日(火)渋谷 BYG
「完結編・荒野の5人」
三匹夜会×福岡史朗band
18:30オープン 19:30スタート
予約3800円 当日4300円
「三匹夜会」
ライオン・メリィ(vo,key) 
西村哲也(vo,gt) 
熊谷太輔(vo,dr)
「福岡史朗band」
福岡史朗(vo,gt) 
青山陽一(gt)
ライオンメリィ(key)
熊谷太輔(dr)

5月24日(金)下北沢 lete
福岡史朗

7月7日(日)阿佐ヶ谷 harness
「唄処せいじ」
田所せいじ 福岡史朗



福岡史朗ニューアルバム 11月26日(日)発売。
FUKUOKA SHIRO, BEAR, LION& BLUE / 3

参加ミュージシャン

11月26日(日)渋谷BYG福岡史朗「3」発売記念ライブ。
出演 福岡史朗、熊谷太輔、青山陽一
開場18:00 開演19:00
料金 前売¥3,000 当日¥3,500
当日からニューアルバム「3」の販売を致します。
よろしくお願い致します!



 2023年の3月中旬頃にダイちゃん(熊谷太輔氏)から電話がありました。

それは2020年に録音したメリィさん(ライオンメリィ氏)とのジャムセッションを仕上げたいというものでした。

 

 コロナ前に録ったその音源はメリィさんがピアノやオルガンを思いつくままに即興で弾き、ダイちゃんがそれに合わせてドラムを叩くといったものでした。

即興と言えども曲やリズムのバリエーションは多彩でその時点で既にとても良い感じでした。

私は録音担当だったので一曲ギターを少し弾いたくらいで(特に必要もなかった)演奏には参加しませんでした。

その日のセッションが終わり次はどんな展開になるのかなと楽しみにしておりましたが…程なくコロナがやってきました。

残念ながら想像した次の展開には至らず、人との接触を避ける日々にこのセッションは自然消滅しました。


 振り返ると2023年に世間がコロナと共存する事に決めるまでの間に私は多くのものを失いました。

私に限らず皆さんもそうだったのではないでしょうか。

能動的な関わりでは無かったのですが、このセッションも失ったもののひとつでした。

ダイちゃんから連絡を貰ってから早速音源を探し出し、改めて当時の録音を聴きなおしました。

既に面白いものでしたが、もっと面白くしたいという個人的欲求が沸々と湧き上がってしまい、私が関われそうな音源に思わず手を加えてしまいました。

ヤマハのアンサンブルミキサーというアナログ機材がスタジオにあるのですが、それに内蔵されているリズムボックスに合わせて二人が演奏している曲が数曲ありました。

適当にマイクを立てて録音していたにも関わらず、それぞれの楽器が分離よく聴こえる状態だったので、二人の演奏を部分的にカットして、そこに新たなバースやフックを付け加え厚かましくも歌まで乗っけてしまうという暴挙を犯してしまいました。

ところがそんな滅茶苦茶なやり方だったにも関わらず二人の演奏が新たに加えた展開にピタッとハマる奇跡の様な瞬間があり興奮を覚えたものです。

嬉しくなってしまい、ついつい再構築作業は一曲に止まる事なく数曲に及んでしまいました。


 後日、調子に乗ってダビングしたものを一旦ダイちゃんに聴いて貰いました。

どうやら気に入って貰えたようで作業をそのまま続ける事になりました。

再構築した曲に合わせてダイちゃんがドラムやパーカションを丁寧に叩き直した事で、バラバラだった演奏が接着剤で止めた様にひとつにまとまりました。

一緒に新たな曲も作りました。

ちょっといつもと違うやり方で、ダイちゃんが叩き出すビートに合わせて後から曲を乗せました。

その曲でダイちゃんは「ラップ」も披露しております。

 

 青山さんには全ての曲でギターを弾いて貰いました。

どんな曲でも直ぐ対応できて、短い滞在時間でも曲の肝になるイントロやリフをひねり出し、おまけに僕の知らないコードを教えてくれるありがたい存在です。

青山さんの演奏を聴きたければヘッドホンで右耳に集中してください。

青山さんはだいたい右側にいます。

政治思想とは別の話です。

 

 メリィさんには再構築した音源の他にも新たに作った曲のダビングをして貰いました。

メリィさんは天才なので、ほぼ全てワンテイクOKなのです。

嘘じゃないです。

いつもそうです。

何故あんな芸当が出来るのか知り合ってもう何年にもなりますがいつも新鮮にびっくりしています。


 磯崎くん(磯崎憲一郎氏)にも一曲ベースを弾いて貰いました。

磯崎くんは世の中の事象を何でもビートルズに例えて話せるビートル人です。

ちょうどビートル人に弾いて欲しい曲があったのでヘフナーピック弾きでよろしくと依頼しました。

でそのように演奏してくれた次第です。

 

 ここまで書いてはたと違和感を覚えております。

そもそもこれはダイちゃんのプロジェクトだったのに、いつの間にか私のものになっておるではありませんか。

アルバムタイトルも名義も僕の新譜という事になっている。

果たしてこんなことが許されるのでしょうか。

私はダイちゃんとこのプロジェクトのおかげでコロナによる喪失感を埋める事ができたと言うのに。

恐ろしい…。


 今回の暴挙は次にダイちゃんのソロアルバムを録音する事とカンロ飴を差し上げると言う事で許して貰おうと考えております。



2023年ライブ情報

2023年

2月26日(日)渋谷 喫茶Smile

NEW HORIZON Vol.3

DJ&LIVE 18:00~22:00 投げ銭


3月18日(土)吉祥寺 MANDA-LA2

福岡史朗「Prism」&「4」CD発売記念ライブ

開場18時 開演19時 前売¥2500 当日¥2800

福岡史朗(vo.g.pf)松平賢一(g)青山陽一(b,g)オキョン(perc)熊谷太輔(ds)

チケット予約

https://tiget.net/events/224477


4月23日(日)渋谷 喫茶Smile

NEW HORIZON Vol.4

DJ&LIVE 18:00~22:00 投げ銭


5月28日(日)大久保 ひかりのうま

『やわらかい図書館 2』
open12:30 start13:00
出演:
幸木野花
福岡史朗
棚木竜介と図書館
チケット¥2400(+1drink)
フード:『餃子屋ミナミナ』の水餃子
📮予約
clublunatica@icloud.com
〈件名に「5/28やわらかい図書館予約」本文に「お名前と枚数」を書いてお送りください〉


6月9日(金)下北沢 lete

福岡史朗

open19:30start20:00

予約3000円 当日3300円


名古屋〜大阪〜京都

6月17日(土)名古屋 猫と窓ガラス

福岡史朗

開場18:30 開演19:30

チャージ3000円


6月18日(日)大阪 音凪

「音凪12周年記念企画 福岡史朗ginjinナイト」
開場18:00 開演19:00
チャージ3000円+1ドリンク(別途要)
〈音凪イベント予約方法 〉
★電話 06-6353-8515 まで営業日のみになります。
★メール otonagi20110601@yahoo.co.jp
まで 
①ライブ名②お名前③人数④連絡先(電話番号)をお知せください。
確認後返信メールを送信します。
受信にて予約完了となります。
★各種SNSのDMにてもメールと同要項で受付ます


6月23日(金)京都 サロンド毘沙門

福岡史朗

開場19:00 開演20:00
チャージ3000円


7月23日(日)渋谷 喫茶Smile

NEW HORIZON Vol.4

DJ&LIVE 18:00~22:00 投げ銭


10月15日(日)名古屋 猫と窓ガラス

「福岡史朗の絵を眺めながらTシャツを買おうか悩む会」

イラスト展示期間は10月8日(日)〜10月15日(日)
最終日15日(日)にイラスト、Tシャツ、トートバックの販売と投げ銭ライブやります!

開場18;00〜

当日、お昼過ぎ15時から近藤智洋さんのライブがあります。

近藤くんかっこいいので二本立てでお願いできれば幸いです!!



11月26日(日)渋谷BYG

 福岡史朗「3」発売記念ライブ。

出演 福岡史朗、熊谷太輔青山陽一
開場18:00 開演19:00
料金 前売¥3,000 当日¥3,500
当日からニューアルバム「3」の販売を致します。
よろしくお願い致します!

12月2日(土)〜17日(日)西荻窪 sawyer cafe

福岡史朗「Tシャツとその原画展」

12/2(土) Opening Live 出演:福岡史朗 18:00open 18:30start チャージ:1000円(ドリンク別) 12/16(土)Closing Live 出演:福岡史朗・熊谷太輔・青山陽一 18:30open 19:00start 

チャージ:2500円(ドリンク別)


12月29日(金)下北沢 lete

「帰ってきた福引大会&熊谷太輔生誕祭」

福岡史朗、熊谷太輔青山陽一

Open 19:30 / Start 20:00
Charge 予約 ¥3,000 + drink / 当日 ¥3,300 + drink



4/福岡史朗

2022/12月3日(土)に新譜「4」を発売いたします。


 制作に取り掛かった当初、私はビートルズの記録映画「ゲットバック」にすっかり感化されていたので次作は是非ともバンドでスタジオライブアルバムを作りたいと考えていました。

しかしそれは諸々の事情で都合が付かず残念な事に断念せざるを得ない事態となりました。

 そこで往生際の悪い私は独りでスタジオライブアルバムに近い録音物を作ろうと思いました。

大袈裟な書き様ですがそれはピアノの弾き語りを基にして多重録音するというものです。

歌と伴奏を同録にすれば全ての要素を多重録音にするよりもライブ感が醸し出されて上手くすれば目論み通りの物になるのでは無いかと思ったのです。

 が、普段ピアノを弾かない(そもそも弾けない)私にとってそれはかなり難しい試みでした。

単純なピアノ伴奏もままならないのに弾き語りですから。

 

 実はこれには事情がありまして当時コロナワクチンを打った後遺症で左脇のリンパ腺がおおいに腫れまして、恐らくその影響からだと思うのですが左手中指に力がほぼ入らなくなり(今は改善してます)ギターでコードが押さえられなくなっていたのです。

病院に行きMIR検査なども受けたのですが原因不明という診断になすすべ無し、ならばギターの代わりにピアノでやってみるかという考えに至った次第です。

 私クラスの優秀なピアニストともなりますと左手は親指と小指くらいしか使用しないので中指は立てる以外には無用な物となります。

 歌はそこそこ上手くいったのにピアノが駄目、ピアノは弾けたのに声が裏返るみたいな事を3万回くらい繰り返しどうにかこうにか11曲を録音しました。

どうしてもテンポがキープできず数曲はリズムボックスを導入しましたがそれ以外は純然たる弾き語りなのであります。

 コロナの隙間を縫って松ちゃんとユッキーにも少し手伝って貰ったのでちょっとだけバンドです。

それではあまり普段と変わらないでは無いかという誰かの声が聞こえた気がしましたがそんな事はないのであります。

これは明らかに私にとって新基軸であり炊き立ての白米にブルーベリージャムを乗せて食べるくらい画期的な試みだったのです。


 この三年でライブの収益はほぼ無くなりCDも以前ほどは売れません。

以前は売れていたような書き振りですが元々売れないのに輪をかけて売れません。

ブルースです。

淡谷のりこの感じではない方のブルースです。

 製作費の捻出もままならぬ状況でしたが念仏を唱えて何とか搾り出しました。

わずかに残った歯磨き粉のチューブを破いて歯ブラシに擦りつけた感じです。

それ故にこれまで健太郎さんにお願いしていたマスタリングも今回は自分でやりましたしデザインはマキくんではなく高校の同級生のクマシロくんに頼みました。

クマシロくんは無茶な頼みができる数少ない友達です。

メリーさんにはビリープレストンをやって貰いたかったのですが今回はタイミングが合わずお願いできませんでした。


 これはもう新基軸なのであります。


 高校生の頃クマシロくんとは授業が始まる前に互いのノートや教科書を交換して授業そっちのけで落書きを描きあった仲です。

私の教科書はクマシロくんの落書きで溢れクマシロくんのは私の落書きで溢れていました。

クマシロくんに当時の落書きを再現して貰いそれをそのまま今回のアルバムジャケットにしました。

 思えば最初にバンドを組んだのもクマシロくんとでした。

二人ともビートルズが好きでビートルズみたいになりたいと思っていましたが残念な事に情熱で才能は補えなかったのであります。

決して悲嘆に暮れている訳では無いのですがバンド結成時に思い描いていた我々の未来は少なくともこんな感じでは無かった筈です。

 当時の我々は自分達を大天才であると信じて疑わない恐れ知らずの若者でありました。

私などは8ビートが理解できず4拍目と8拍目に付けるべきアクセントをどうしても1拍目だけにつけてしまう習性があり、どんなタイプの曲でもインディアンがトーテムポールの周りで踊る様な曲に変化させてしまう大天才であったにも関わらずです。

クマシロくんにしてもエンディングが近づくと楽曲の特性など完全に無視して必ず脈絡のない奇声をあげる大天才でした。

 昨日の事の様に思い出せる出来事でも長く生きていると多くの事が昔話になります。

大体が笑い話なのですが少し哀しかったりもします。


 アルバムタイトルの「4」はシロウの「4」ではなくて、あと何枚アルバムを作れば気が済むのかなと考えた時に出てきた数字です。

ここからカウントダウンが始まり3~2~1続くのであります。

「4」には自慢できる様な曲や革新的なアレンジがある訳ではないのですが、この微妙な仕上がりに私はとても満足しています。

2022年に起こった色々な出来事を曲と一緒に自分の記憶に留める事が出来たと感じたからであります。

良いのも悪いのもです。 

長々と取り止めの無い話を失礼いたしました。

ウヒョヒョヒョヒョ!


追伸

夏のツアーの折「今年はCD出ませんね」とのお言葉を名古屋シマウマ書房の鈴木氏に頂き「ならば!」と一念発起いたしまして年内発売に漕ぎ着けたのでございます。

優しい「本の虫」さんに感謝いたします。


福岡史朗(斑鳩ジョニー)













偽者 / 大久保由希
2022/8/12ギンジンレコードより発売

前作から11年振りのサード・アルバム。ルーツであるソウル・ミュージック、R&B、ファンク、ブルースを中心として、
ロックンロール、ラテン、レゲエなど多彩な楽曲を収録。ドラムスとウォッシュボードの中原由貴(双六亭)
パーカッションのOkyon、ギターの福田慎が参加。自身のスタジオで録音、ミックス。
マスタリングは高橋健太郎。

~ユッキー待望の新作に寄せて~

これが大久保由希による11年振りのアルバムなのですね。

恐らく首を長くして待っていた方も沢山いらしたのではないでしょうか。

斯く言う私もその一人です。

話はそれますが私は毎年アルバムを一枚出すと決めています。

都内で月2回くらいのペースでライブをしてその合間に2~3ヶ月かけてレコーディングをします。

アルバムをリリースしたらバンドでレコ発ライブ用のリハーサルを重ねます。

そして東京でのレコ発ライブが終わると次に名古屋~京都~大阪にツアーして回ると言うのがここ数年のパターンでした。

この状態を維持するのはなかなかどうして結構忙しいのであります。


レコーディングはラフなベーシックトラックに合わせて大久保さんにドラムを叩いて貰う事から始まります。

バンドはドラムが肝なのでレコーディング作業も一番時間がかかります。

この作業が終わると私や松ちゃんが曲に肉付けを施します。

曲によっては、たまたま遊びに来てくれたメリーさんや青山さんの力を拝借する事もあります。

そうやって集めた音を私がミックスしてアルバムを完成させます。

完成までの流れを簡単に書きましたが事はそんなに単純ではありません。

下準備もあるのです。

そんな音源に聞こえないかもしれませんがあるのです。

大久保さんには事前に楽曲を理解して貰うために私が多重録音したかなりラフなデモ音源を渡します。

曲の構成や大久保さん独自のアプローチを録音前に考えて貰うためです。

それから大久保さんは個人練習を積んでリズム譜面を用意してからレコーディングに臨んでくれるのが常となっています。

自称天才ドラマーの私が思いつかず叩けないフレーズを大久保さんは叩いてくれる訳です。

私が愛しのメリーさんに捧げたライオンメリーという曲のリズムパターンなどが良い例かもしれません。

一度聞いて頂ければ幸いです。

ご購入頂いても差し支えありません。(ライオンメリー/福岡史朗&フリル

話が大きくそれました。

すいません。

ここで私が書きたかったのは大久保由希さんはとても忙しかったのだと言う事です。


この11年の間に大久保さんの生活は当然のごとく変化しました。

最大の変化は母親になった事でしょう。

子供は可愛くて愛おしい存在ですが子育てには自己犠牲が伴います。

新生児期の3時間おきの授乳から始まり、離乳食~オムツ~熱が出たぁ~わぁ~幼稚園だぁ~小学校だぁ~うぅ~。

自分の事は二の次になります。

それでも子供と共に享受する喜びがそれらの困難を遥かに凌ぐので子育ては成立する訳です。

しかし母親業に加えて何か事を成すとなると実際に睡眠を削るくらいしか方法がない時期もあっただろうと思います。

それに加えて私とのバンドにその貴重な時間を割かれてもいた訳ですから11年かかっても無理はない!


コロナウイルスの影響でこの二年間はバンドで集まる機会もライブする機会もほぼありませんでした。

不幸な出来事ではありますが神が大久保由希にニューアルバムを作る機会を与えたのだと考えるとそんなに悪いことばかりではないなと思えます。

実際アルバムの内容は11年間の出来事が反映された素晴らしいものだと私は感じます。

粒ぞろいの楽曲に加えてほとんどの楽器を独りで多重録音しているのも凄いと思います。

フリューゲルホルンなんかも吹いてます。

楽器はなんでもこなします。

本人曰く「ただやってみているだけ」だそうです。

そんな大久保由希を私は尊敬してやみません。

私はこの11年振りの新譜を聴き終えて「すごく良いではないですか!!」と呟いたところであります。


福岡史朗


2022LIVE予定

6/26(日)渋谷 喫茶Smile

NEW HORIZON Vol.2

DJ  17:00~21:00 投げ銭

高橋カズアキ(BANANA FISH) 

増田邦男(べた凪)

LIVE 19:00~ 投げ銭

福岡史朗&GINJIN(大久保由希、おきょん、松平賢一)


7/29(金)名古屋 猫と窓ガラス

福岡史朗&GINJIN(大久保由希、おきょん、松平賢一)

開場18:30 開演19:30 ¥3.000


7/30(土)京都 サロンド毘沙門

福岡史朗&GINJIN(大久保由希、おきょん、松平賢一)

開場19:00 開演20:00 ¥3.000


7/31((日))大阪 音凪

「音凪11周年記念企画 ギンジンナイト」

福岡史朗&GINJIN(大久保由希、おきょん、松平賢一)

開場18:00 開演19:00 ¥3.000


8/28(日)渋谷 喫茶Smile

NEW HORIZON Vol.3

DJ  17:00~21:00 投げ銭

高橋カズアキ(BANANA FISH) 

LIVE 19:00~ 投げ銭

福岡史朗ソロ


10/23(日)渋谷 喫茶Smile

NEW HORIZON Vol.3

DJ  17:00~21:00 投げ銭

高橋カズアキ(BANANA FISH) 

LIVE 19:00~ 投げ銭

阿部広野&武末亮&森田文哉
福岡史朗ソロ

『GINJINとBM's』
出演:青山陽一 the BM’s(青山陽一vo,g、伊藤隆博kbd、千ヶ崎学b、中原由貴dr,vo)
   福岡史朗&GINJIN(福岡史朗vo,g、松平賢一g、おきょんdr,perc)
開場:16:00 開演:16:30
予約:3500円 当日:4000円(+order)
※ 9/23より予約開始

大久保由希「偽者」発売記念ライブ
出演 大久保由希と偽者/福岡史朗&松平賢一
開場18:00/開演19:00
料金 3000円
1st stage 福岡史朗&松平賢一
2nd stage 大久保由希と偽者
参加メンバー/大久保由希(ボーカル、ギター)新井健太(ベース)中原由貴(ドラムス)Okyon(パーカッション)
ゲスト:福田慎(ギター)

■ 18:00-22:00
■ @渋谷 宇田川 シスコ坂『喫茶SMiLE』
■ Bar charge 500+Drink
■ No music charge 投げ銭よろしくです。
★ DJ
高橋カズアキ(RADIO BANANA*FISH)
増井邦男(べた凪ラジオ)
斑鳩☆ジョニー(Ginjin Record)
★ LIVE
べた凪(増井邦男+ドクター伊藤)
福岡史朗
プラスマイナスクリーム
(カズアキ 美陽 & ウッチー)

『HEY!』福岡史朗ライブドキュメント

2021年12月26日、約二年振りに福岡史朗、松平賢一、福田恭子、大久保由希が集まり、最新アルバム「Prism」の収録曲を全曲演奏しました。
「HEY!」はその模様を収録したドキュメンタリー作品です。
ゲストミュージシャンに青山陽一(Guitar)、森田文哉(Saw , Bottle)を迎えた映像もあり、とても充実した内容です。
撮影と編集は双六亭が担当。
久方ぶりのバンドの姿をご堪能ください!


配信期間は2022年2月11日(金)から28日(土)まで


チケット販売はこちらから→https://teket.jp/2767/10406





2021/11/1発売 Prism/福岡史朗

Prism/福岡史朗


         Amazon


参加ミュージシャン

松平賢一:ギター 福田恭子:コンガ、ボンゴ、ドラム

森田文哉:ノコギリ 青山陽一:ギター

ライオン・メリィ:ピアノ

マスタリング:高橋健太郎

デザイン、イラスト:真木孝輔


収録曲

01.プリズム 02.加速度 03.ザクロ 04.ケトル 05.友達 06.タガネ

07.ふたり 08.この美しい日々 09.タールの海 10.瞬間のメロディー 

11.コロナド 12.トリクモサルサイ


『HEY!』福岡史朗ライブドキュメント

2021年12月26日、約二年振りに福岡史朗、松平賢一、福田恭子、大久保由希が集まり、最新アルバム「Prism」の収録曲を全曲演奏しました。

「HEY!」はその模様を収録したドキュメンタリー作品です。
ゲストミュージシャンに青山陽一(Guitar)、森田文哉(Saw , Bottle)を迎えた映像もあり、とても充実した内容です。
撮影と編集は双六亭が担当。
久方ぶりのバンドの姿をご堪能ください!

チケット販売はこちらから→https://teket.jp/2767/10406




ギンジンスタジオで録音した音源をリリースするための新しいレーベルを作りました。
しかしレーベルとは名ばかりでこれはギンジンスタジオで作った録音物であるという印みたいなものです。
それは大した威力は発揮しないばかりかマイナスに作用する事も充分に考えられます。
それでもこのロゴをつけてCDをリリースしたいという物好きはいるのでしょうか?

鈴木晶久というシンガーソングライターがいます。
彼がGIANT DISCからCDをリリースする事になりました。
ご購入はこちらからお願いいたします!






GIANT DISCという名前のレーベルを作りました。

今どきCDなどと言う前時代的な形態でアルバムを発表すること自体バカバカしいと感じる向きも在ろうかと思いますがそこは人情でございます。

配信などと味気のない事を申されるな、私はパッケージされた円盤状の物体に音を入れて心の満足を得たいのです。

音の入った物体を眺めるのが好きなのです。

そんな人間はどうやら私ひとりだけではなかった様です。

思い起こせば一昨年の暮れ、私のもとに独りの男がやってきました。

COVID19がやってくる以前の話です。


男の名前は鈴木晶久。

彼を知ったのは双六亭というグレイトなバンドのギタリスト、ボーカリストとしてでした。

かつて双六亭の録音に参加させて貰った事があったので彼のことは当然知っていましたが親しいとまでは言えない関係でした。

そんな彼がぎこちなく私の前に登場したのでした。

彼の希望はギンジンスタジオで録音してギンジンレコードからCDをリリース出来ないかというものでした。

スタジオは存在しますがギンジンレコードは目下のところ流通をお願いしていた会社が倒産してしまった事もあり彼のCDを預かるには心許ない状況だったのでその旨を伝えました。

そんなやり取りの中で互いの近況を語るうちに彼のお母さんが少し前にお亡くなりになられた事を知りました。

彼がさほど親しくもない私の元に意を決したかの様に現れた理由がそこにある様な気がしました。


程なく録音が始まりました。

彼が作ってきたデモテープは完成度が高くそのままリリースしても差し支えないと思いましたが、せっかくここに来て録音するならと、スタジオでの作業はキーボードやラップスチールギターや普段彼が使った事のない楽器に挑んでみたりとさながら録音実験室といった様相を呈していました。

表情の乏しい彼ですが恐らくその状況を楽しんでいた様に見受けられました。

なぜなら口角が少し上がっていたからです。

彼はいつもぎこちなくやって来てぎこちなく帰って行くのです。

そうして作業を進めたベーシックトラックに時光真一郎氏が素晴らしいベースラインをダビングしてくれたので曲が立体的になりました。

さあこれからという矢先に奴がやって来たのです。

COVID19。

作業は中断を余儀なくされて断続的なものになってしまいました。

しかし今にして思えばそれは悪い面ばかりでは無かったように思います。

時間を置く事で気づかなかった曲想を感じとる事ができ、新たなアイデアが浮かびアレンジや歌詞を手直ししたりする事が出来ました。

作業が長引いたお陰でライオンメリー氏や青山陽一氏にダビングして貰える機会も得る事ができました。

結果的に彼は非常についていました。

そして高橋健太郎氏にマスタリングで音に磨きをかけて貰い、真木孝輔氏に素晴らしいパッケージをデザインして貰い足掛け三年ほぼ一年のコロナブランクを経てようやくCDが完成した訳です。

せっかくCDを発売するのだからギンジンレコードではなく他に新たなアイコニックな存在となるレーベルを作ることにしました。

それがGIANT DISCです。

本来のレーベルとは違い独立したミュージシャンの寄合所みたいなものになれば良いなと考えています。


録音を通じて私と鈴木氏は以前よりは随分と親しくなりました。

つい先日、完成したCDを持って例によってぎこちなく彼はやって来ました。

いつもの様に表情は乏しいですが口角が少し上がっていました。

一緒に完成したアルバムを通して聴きました。

とても良いアルバムに仕上がったと思いました。

このアルバムを君のお母さんに捧げようと私が言うと彼は恥ずかしそうに笑いました。

生きていると色んなことがあります。

嬉しいこと腹の立つこと悲しいこと楽しいこと。

なんでもソロ名義でアルバムを出すのは10年振りとの事。

本人は意識せずともその年月に見合った成果が現れた作品だと思います。

よかった、よかった!


ジョニー斑鳩