2009年4月19日日曜日

美少年酒造まとめ

こんばんわ。偽装ニュースのお時間です。


三笠フーズの偽装米問題から業界構造までに発展、社長辞任、民事再生法といきました。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090228/crm0902280134005-n1.htm


 三笠フーズ(大阪市北区、破産手続き中)による事故米の不正転売事件で、殺虫剤「アセタミプリド」に汚染されたベトナム産うるち米の流通状況のほぼ全容が、捜査関係者らへの取材で判明した。大手商社が政府から買い戻した際の価格は1キロあたり1・4円で、三笠フーズなど計6社を経て酒造6社に売却された時点では最大70倍に跳ね上がっていた。ほとんどが書類だけの取引にもかかわらず、仲介業者が多額の利益を上げており、米取引の不透明な実態が改めて浮かび上がった。

 大阪府警などの合同捜査本部は、農薬「メタミドホス」が含まれる中国産もち米についても、同社社長の冬木三男容疑者(73)らが山形県の食品製造会社に「食用」と偽って販売したとして、来月2日にも不正競争防止法違反(用途の誤認惹起)の疑いで再逮捕する方針。

 アセタミプリドが残留していたのは、東京の大手商社が外国産米の最低輸入枠(ミニマムアクセス)に基づき、平成19年2月に輸入した7000トンの一部。いったん政府に販売したが、検疫の結果、598トンからアセタミプリドの含有が確認され、同商社が非食用の事故米として買い戻した。

 買い戻し費用は商社が加入していた保険で全額が補償されたものの、輸入時の荷降ろし費や運賃は自己負担となったため、実質的には1キロあたり約1・4円(総額約84万円)の経費がかかった。

 商社は9月、佐賀県の米穀販売会社に非食用事故米として販売したが、この段階で価格は1キロ約8円(同478万円)にアップ。佐賀の販売会社はさらに10円上乗せし、三笠に18円(同1076万円)で卸したという。米は商社の保管先から三笠の九州工場に直接運搬されており、佐賀の会社は書類上の取引だけで約600万円の利益を上げた。

 以後の売買は、丸山茂夫容疑者(60)が経営する「マルモ商事」(佐賀県)と三笠元顧問の宮崎一雄容疑者(77)が個人で営む「サン商事」(福岡市)が仲介。三笠のグループ会社「辰之巳」が1キロ50円(同2990万円)で買い取る手法で値段を釣り上げ、サンから辰之巳への納品書で「特定米穀白米」(食用)に偽装された。

 この間、マルモとサンは1キロ5~6円を上乗せして転売。伝票だけの取引にもかかわらず、それぞれ約300万円と約360万円の利益を上げていた。

 一方、辰之巳は、熊本と鹿児島の酒造会社4社には直接、2社に東京の酒卸売会社を通じ、75~98円で販売。価格の差は、冬木容疑者らが事故米のブレンド率に応じて決定していた。辰之巳の利益は最も多い計約3000万円に上っていたとみられる。


汚染米出荷先 [編集]
茨城県
藤永製菓
東京都
アサヒビール、福徳長酒類
富山県
麻生圓兵衛商店
福井県
幸池商店、福井物産、福穀食糧、前田充商店
岐阜県
岐阜米穀卸、タナカ商店
愛知県
きよめ餅総本家、きくや、福田商事
三重県
ミルズカトウ
滋賀県
親玉本店、粉卯商店、大菅製菓
京都府
上賀茂保育園、関西米穀市場、京山
大阪府
大阪ランド(紺谷米穀)、サガン商会、大豆油糧大阪支店、アワジヤ、上野忠、タンバヤ、辰之巳、ツジヒサ、藤原穀粉、マツウラ、大和商会大阪北営業所、ウメダ商事、播彦、モリモト
兵庫県
朝日屋商店、五百城ニュートリイ、明植堂、播磨屋、三島製菓、かん川本舗、合資会社・総本家かん川、宮崎蜜月堂、巴屋、春光堂、大穀、コムズジャパン、大阪屋商事、延命寺商店、栄和飯店、香港点心菜館、広島屋菓子舗、御菓子司京香堂、日乃出庵、ミツヤ本舗、恵記商行、中和堂製菓、小谷商店、力餅、カネトミ商店、桔梗堂、白鷺陣屋、杵屋、アワジヤ商店、村井製菓、小川堂安芸国、ゑびす屋、泉屋菓子店、松岡月見堂、栃泉(本社工場)、谷常製菓
奈良県
御菓子司いろは、寿堂、おのえ製菓、小原製菓、指月堂、西尾菓舗、金時堂、たかまつ、小川一歩堂、前田商店、白井梅花堂、ナカガワ
和歌山県
農事組合法人遊農、天巳大神神路本部、米定商店、きたの
鳥取県
お菓子処かわしま、田口彦商店、つるだや、山根甘泉堂、かめや菓子本町店
岡山県
和菓子たむら、コウリョー、大月、菊花堂、みづゑ菓子店、白十字ファクトリー、栄太楼菓子司、西楽庵、御菓子処清邦庵、昭和堂、天龍庵、甘月堂、風美堂、おふく、平川本店・雪舟庵、西平光月堂、ファリーヌ、頌山堂
広島県
多津美家、小田風美堂、協業組合・浜だんな製菓
福岡県
浮羽物産、河商、サン商事、山川食糧、馬場物産、光酒造、J−アグリ
佐賀県
マルモ商事、村岡商店
熊本県
田野製菓、田崎製菓、美少年酒造、合資会社塚本製粉、六調子酒造、抜群酒造合資会社、霜上製菓、森本商店、久保商事(熊本支店)、熊本菓房、司屋菓舗、招美堂菓舗、菓舗梅園、大西商事(熊本営業所)、阿部永和堂、梅田屋製菓、田口製菓、菓舗木村屋、天草食糧、深田製菓、橋本製菓、野村製菓、園田製菓舗(園田製菓店)、上野商店製餡部、おざや製菓、合資会社菓子の末広、菓心梅山、園田菓子舗、彦一製菓(彦一本舗駅前本店)、松永製菓、橋本製菓、伊藤製菓店、肥後ふるさと万頭、菓子工房MOMO太郎、お菓子のふくさ屋、内田福寿製菓、山本商店、豊田宝月堂、岩田商店(饅頭屋)、園田製菓店、宮本菓子店
宮崎県
香菊、岩切、ベルグレフィン、水野屋、井上松味堂、石渕屋、ハタ花月堂、服部巷製菓、井之上製粉、ささりん堂本舗、西岡商店、深水、上野静華堂、お菓子のさとう、岩崎、309、日向庵、つるや菓子舗、弁天堂、大福堂菓子舗、工藤菓子店、わにつか堂、石川菓子店、しょうき庵市場店、浩屋、中武菓子店、かしわ樹、田園、よし田菓子舗、川崎菓子店、あかり茶屋、香久堂、いなはる菓子舗、天ヶ城茶屋、きくや菓子舗、谷口菓子舗、黒木製菓、斉藤菓子店、深町、雀おどり、天竜庵、ことぶきや、松月堂、さくら庵、南国屋今門、山ろく路、まきひら、河野製菓(高原)、奈良屋菓子店、のじり茶屋、おぐらや、川村製菓、大黒屋菓子店、おかし花月、長倉菓子舗、三原菓子店、伊井菓子店、紅葉堂、亮栄、柚木崎菓子舗、秋田屋、桃乃屋、志津屋、はとや、くろき菓子店
鹿児島県
西平本家、喜界島酒造、馬場園商店、しのはら食品、味覚屋、若松産業、おかしの冨士屋、冨久屋、長崎屋、東京屋菓子店、吉川菓子店、佐伯菓子店、田代製菓、ぎんじ堂、中鶴菓子店、末野菓子店、ウエストコーポレーション、西酒造
その他
日清医療食品(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)


三笠フーズが30年以上も酒造会社に裏金提供 原料米差し替えで  (1/2ページ)

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090331/crm0903310151001-n1.htm


 事故米の不正転売事件で起訴された三笠フーズ(大阪市)が、事件の被害企業となった熊本県の老舗酒造会社との取引で、原料米の等級を低く差し替えることで生じた差額を裏金として酒造会社側に提供していたことが30日、わかった。

 原料米の加工精米を委託された三笠側が、等級の高い原料米を市場で安い米と交換することで裏金を捻出していた。両社による「裏金づくり」は、30年以上にわたって行われていたという。

 三笠フーズ社長の冬木三男被告(73)=不正競争防止法違反罪で起訴=が、大阪府警など合同捜査本部の調べに対し、こうした事実を供述。酒造会社の社長は産経新聞の取材に対し、裏金づくりが行われていたことを認め、「悪いことだという認識はあったが、苦しい経営状態の中で不良債権の穴埋めなどのために行っていた」と説明した。

 酒造会社側の説明によると、同社は平成19年、三笠フーズのグループ会社「辰之巳」に、国産の特等米500俵(30トン)の精米加工を委託した。辰之巳はこの米を低い等級の米に買い替えて精米し、酒造会社に納入。さらに、買い替えで生じた差額分140万円を冬木被告が同社社長に手渡ししていたという。


 この酒造会社は日本酒や焼酎などすべての酒を国産米で製造しているが、多くの酒で原料米の銘柄を特定する表示はしていない。このため、等級の低い国産米の使用について、社長は「許される範囲内と思っていた」と説明している。

 また、捜査関係者によると、冬木被告は差し替えによる裏金の一部を三笠側も得ていたと話しているが、酒造会社側は、差額全額が提供されているとの認識だったという。

 両社の取引関係は30年以上に渡る。原料米の差し替えによる裏金づくりは昭和40年代に始まり、平成19年までほぼ毎年行われており、酒造会社社長は多い時で二百数十万円を冬木被告から受け取ったという。

 この酒造会社は明治創業の老舗。事故米転売事件では、三笠側が殺虫剤に汚染された非食用のベトナム産うるち米を販売した酒造会社6社のうちの1社で、被害企業となっている。



酒造用の米と、食用の米ってのは品種も違んだけどなあ。

http://www.nakataya.com/sakamai.htm

グレードとしては酒造米>一般米 なわけで。
もしかして、すりかえを前提に一般米を仕入れたのかな。
まあ、好意的に見るのならば、一般酒には一般米で十分なわけで、その分を差し替えたのかな。

で、差し替えに対する業界の見方

三笠フーズ裏金工作 業界「どこでもやってる」

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090331/crm0903310201002-n1.htm

 三笠フーズ(大阪市)をめぐる事故米転売事件に関連し、酒造りの原料米を差し替えるだけで利益を生み出すというコメをめぐる「錬金術」が、また明らかになった。今回明らかになった裏金づくりは、複数の業界関係者が「どこでもやってる」と業界全体に広く浸透していた疑いを示唆した。差し替えられたコメは品質についてノーチェックのまま酒造会社に納められたケースもあり、食品を製造する企業としての「食の安全」に対する意識の低さも露呈した。

 「こんなことは昔から行われている。酒造会社にとっても米業者にとってもおいしい話で、だから成立する」。原料米の差し替えについて、関西のある米卸業者はそう話した。

 この業者によると、米業者は酒造会社から精米を依頼された酒米を「主食用」と偽って転売するケースもある。酒米ではなく食用米とした方が一般的に売値が高くなるためだ。転売益は酒造会社と米業者で折半する構図で、ある業者は「どこでもやってること。だって、簡単にもうけられる方法でしょ」と話した。

 大阪府内の米卸会社の元幹部も「『さしかえ』という呼び方で約20年前に日常的にやっていた」と明かす。酒造会社から精米を依頼された酒米を主食用の米と偽って小売店に卸し、せんべいや家畜の飼料など加工用に使われる安いくず米を購入。酒造会社には、精米したくず米を「酒米」として戻し、差額の利益を得ていたという。


 三笠フーズ社長の冬木三男被告(73)との裏金づくりが発覚した熊本県の酒造会社では、こうした米の差し替えは昭和40年代から続いてきた。一時期やめた時期もあったが、「どこの酒屋でもやっていることだから」と周囲に言われ、やがて再開するようになったという。

 一方、原料米の差し替えは安全面で深刻な問題もはらんでいる。精米業者によると、いったん精米されると見分けがつかない場合があり、酒造会社の知らないうちに危険な米が納入される可能性もあるという。

 冬木被告は捜査当局に、「国産の原料米を安い米国産の米と交換した」と話しているが、酒造会社側は「あくまでも等級の低い国産米で、外国産米という認識は全くない」と否定する。

 等級が低い米でも人体に害はない。だが、同社の製造担当者によると、冬木被告からは「この米になりました」と納入されるだけで、米の品質に関する具体的な説明はなかった。実際にどのような米が納入されたのかはノーチェックだったという。


美辞麗句を並べたラベルがむなしいですねえ。


で、結局裏金問題が発火点となり社長辞任へ。

裏金問題で社長辞任へ 熊本の美少年酒造

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090401/crm0904011251011-n1.htm

 事故米の不正転売事件で被害企業だった美少年酒造が三笠フーズ側との取引で長年にわたって裏金を受け取っていた問題で、美少年酒造の緒方直明社長(61)は1日、熊本県城南町の本社で報道陣に対し「続けることは前提として考えていない。筋道がついてから辞める」と述べ、辞任の意向を明らかにした。

 この日は午前8時ごろから、本社に全従業員約50人を集めて経緯を説明。従業員からは「信頼してついていけるように経営者としてしっかりしてほしい」などの意見が出たという。

 緒方社長は3月31日夜、熊本市内で記者会見し、裏金づくりの事実を認め「経営が厳しくて不良債権の処理が進まず、決算も粉飾した。消費者の皆さまには一言の弁解もできない」と謝罪。今回の裏金問題について、「事故米の問題とは別であることを理解してほしい」と説明した。



経営を取り巻く環境は厳しい、とのことだが、20年前から厳しかったのでしょう。そのための裏金作りだろうし。


しかし、社会はもっと厳しかったようです。

美少年酒造が倒産 「汚染米」「裏金」が影響

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090417/crm0904171717020-n1.htm

 三笠フーズ(大阪市)による汚染米の不正転売事件で被害企業とされたが、後に別の取引で三笠側からの長年にわたる裏金受領が発覚した熊本県城南町の美少年酒造(緒方直明社長)が、熊本地裁に民事再生法の適用を申請、保全命令を受けた。申し立ては16日付。負債総額は約19億円。

 帝国データバンクによると、同社は明治12年創業。日本酒需要の落ち込みなどで、平成20年9月期の売り上げはピーク時の五割強の約13億円にとどまった上、同年9月に三笠側からの仕入れ米に汚染米が混入していたことが表面化。裏金問題も発覚して返品が相次ぎ事業継続は困難と判断したとみられる。



どこの酒蔵も状況が厳しいのは一緒なのでしょうね。
しかし、まじめな酒蔵ならいざしらず、こういった取引が横行しているならば業界自体厳しいのでしょう。

偽装は6種類268製品、社長が指示 新庄・ワラビ産地偽装問題

こんばんわ。偽装ニュースのお時間です。

偽装は6種類268製品、社長が指示 新庄・ワラビ産地偽装問題

http://yamagata-np.jp/news/200904/19/kj_2009041900325.php


 山菜加工販売業の斎藤食品工業(新庄市鳥越)がロシア産のワラビを「国産」「山形県産」などと偽って表示していた疑いが浮上した問題で、斎藤淳社長は18日、代理人の弁護士を通じてコメントを出し、「わらび水煮」など6種類268製品について、少なくとも2004年ごろから偽装表示し、確認が取れた去年4月以降、原料の原産地を偽った製品は約336トンに上ることを明らかにした。偽装は斎藤社長の指示だったとしている。同社は、事業を停止し、自己破産の手続きを進める方針。

 斎藤社長のコメントによると、同社は16、17の両日、県と東北農政局山形農政事務所、独立行政法人・農林水産消費安全技術センターの調査を受け、山菜を加工した製品の偽装表示が確認された。

 斎藤社長は「中国産野菜の残留農薬が社会問題化した07年ごろから中国産の製品が売れなくなった」とし、徐々に原産地を偽装する割合が高くなったと説明。ロシア産にとどまらず、中国産の山菜を国産、山形県産と表示して販売していたことをほのめかす内容となっている。

 原産地を偽装していたのは「わらび水煮」「ふき水煮」「たけのこ水煮」「ぜんまい水煮」「なめこ水煮」「山菜ミックス」の6種類で268製品に上る。08年度は一般消費者向けと業務用として、産地を偽った水煮を約336トン販売したとしている。

 最終的には▽偽装表示製品が全体の約30%▽ロシアや中国など外国産原料を正しい表示で販売した製品が約65%程度▽国産原料を正しい表示で販売した製品が約5%だったという。

 製品の販売先については、県などの調査に支障が出る可能性があるとして明かしていない。県などの調査に全面協力し、全容解明に努めるとした上で、消費者と取引先をはじめとする関係者の信頼を裏切り、迷惑を掛けたとして、あらためて謝罪している。



調査が終わった後、山形県はこの結果を発表してくれるのでしょうか?


「山形県 食の安全・安心」
http://www.pref.yamagata.jp/convenience/food/

「ホーム » 組織別一覧 » 総務部 » 食品安全対策課 」
http://www.pref.yamagata.jp/ou/somu/020071/public_html

2009年4月12日日曜日

フキ、ごぼうの偽装

こんばんわ。偽装ニュースのお時間です。


フキ水煮を産地偽装、中国産を山形県産と表示=県が業者に改善指示


 中国産のフキを使って製造したフキ水煮を山形県産と偽って表示し販売したとして、山形県は24日、日本農林規格(JAS)法に基づき、食品製造加工業「二戸食品」(山形県最上町)に改善を指示した。(2009/03/24-18:19)


http://www.jiji.com/jc/zc?k=200903/2009032400875&rel=j&g=soc

ゴボウ産地偽装、元社長を逮捕=中国産を「茨城産」-福島県警


 福島県南相馬市の野菜加工会社「原町パッケージセンター」が、中国産ゴボウを「茨城県産」と偽り商品を販売していた事件で、福島県警は12日、不正競争防止法違反の疑いで、元社長島秀正容疑者(54)=浜松市北区三方原町=を逮捕した。県警によると、容疑を認めているという。
 逮捕容疑は昨年3~11月、中国産ゴボウを「切ごぼう」などの商品に加工し、茨城県産と虚偽の表示をして、福島、宮城両県内のスーパーなどに計8720袋を販売した疑い。(2009/04/12-12:53)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2009041200048


需要期ですなあ。

2009年3月28日土曜日

ヤミ専従:取材に調査結果を少なく説明 農水省課長ら更迭

偽装ニュースのお時間です。

ヤミ専従:取材に調査結果を少なく説明 農水省課長ら更迭

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090326k0000e040037000c.html

農林水産省職員の組合ヤミ専従疑惑で、調査を行った秘書課が一部報道機関の取材に、判明したヤミ専従とみられる職員数を過少に説明していたことが分かった。調査結果の説明文書も偽造していた。農水省は虚偽説明の事実関係を確認。26日付で同課の松島浩道課長(51)を官房付に、西浦博之調査官(39)を秘書課付に更迭した。

 農水省は08年3月、この問題の内部告発を受けた。このため全国46の地方農政局・事務所などの組合幹部1395人を対象に、4月1日現在の勤務実態など、同月中に3回の調査を実施した。

 その結果、最初の調査で、給与を受け取りながら無許可で労働組合活動に専念するヤミ専従の疑いがある職員が142人いたが、2回目には48人、3回目でゼロになった。この件について、1月からの一部報道機関からの取材に、調査は2回で最初の調査でヤミ専従とみられる職員が48人しかいなかったと説明。その説明内容に沿った文書も偽造し、取材を受けた際に手渡した。最初の調査結果が142人と多かったため、最初の調査結果を隠そうとしたとみられる。

 こうした取材対応について、松島課長は事前に井出道雄事務次官と佐藤正典官房長に伝えていたという。

 井出事務次官は会見で「虚偽説明をするとは私も官房長も聞いていなかった。ご迷惑をおかけして申し訳ない」と陳謝した。

 農水省は、秘書課長の後任に26日付で今城健晴政策課長(49)を充てた。【奥山智己】

 ◇石破農相、農水省の体質を批判
 農林水産省秘書課の虚偽説明について、石破茂農相は26日、毎日新聞の取材に対し「(都合の悪い事実を)『なかったことにしよう』という体質がまだ残っている。大臣が代わり、半年で一切なくなるようななまやさしいものではない」と、昨年起きた汚染米問題などでも問われた農水省の体質を批判した。その上で「私自身が(調査に)関与し、人(担当者)を入れ替えて実態を徹底的に明らかにする」と述べた。【工藤昭久】


ヤミ専従なのが問題なのか、虚偽説明が問題なのか、どちらかというと後半が問題のような気がします。


ヤミ専従とは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9F%E5%B0%82%E5%BE%93

ヤミ専従(やみせんじゅう)とは労働組合の役員が、勤務時間中に正規の手続きをとらずに、職場で勤務しているように装いながら給与を受給しつつ、実際は職場を離れて組合に専従している状態のこと。


給料ドロボーじゃないですか。氏名公開していいと思うんですけどね。
警察官、地方公務員なども「国民に対する犯罪」で処罰してしまえばいいのに。

2009年3月27日金曜日

ハマグリ偽装で是正指示

偽装ニュースのお時間です。

漫画「BLEACH」キャラ悪用 ハマグリ偽装で是正指示http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090325/crm0903251828023-n1.htm

 大分県杵築市の水産物販売会社「高橋水産加工」と2業者が、中国産ハマグリ100トン以上を大分県産に偽装表示して販売するなどしていたことが25日、農林水産省と大分県の調査で分かった。県は同日、日本農林規格(JAS)法に基づき、高橋水産加工と元従業員(22)に対して表示の是正指示を出し、農水省も徳島市の男性(33)に対して、同様の是正指示を出した。

 業者らは、漫画「BLEACH」のキャラクター東仙要などを代表にしたダミー会社の名前で偽装ハマグリを販売するなど、さまざまな隠蔽(いんぺい)工作を行っていた。

 農水省によると、高橋水産加工は平成19年11月から20年5月、中国産ハマグリ63トンを大分県産に偽装するなどして販売。さらに、20年12月から今年2月、元従業員と徳島市の男性が同様の偽装をすると知りながら、2人に対して中国産計89トンを販売した。

 高橋水産加工から中国産を仕入れた2人は、計63トンを大分県産などとして偽装販売した。仕入れの際には「誠水産」「枢木(くるるぎ)水産」という法人登記のない団体を使い、販売時は、東仙要やテレビゲーム「ザ・キング・オブ・ファイターズ」のキャラクター草薙京といった架空人物を代表にしたダミー団体名を使っていた。また、ニセの産地証明書なども発行するなどしていた。

 こうして販売された偽装ハマグリは、卸売業者を通じて全国の小売店などで販売されていたという。大分県産のハマグリは年間13トン程度で、偽装業者の販売量は本物を大幅に上回っていた。


キャラ名つかった時点で気づけよ…。
まあ、アニメ見てないとわかんないかー。


大分県水産試験場
http://www.mfs.pref.oita.jp/

大分県の水産ガイド(PDF)
http://www.mfs.pref.oita.jp/planning/guide/H19%20oita%20no%20suisan.pdf

うーん、具体的な数字を出したものは無いなあ。

2008年9月11日木曜日

タケノコ偽装、栃木県さくら市の業者製造

偽装ニュースのお時間です。

タケノコ偽装、さくら市の業者製造
県が改善指示…社長「消費者におわび」

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20080910-OYT8T00743.htm

「国産」、「徳島産」などと表示されたタケノコの水煮 中国産のタケノコ水煮を「国産」と偽装表示して販売したとして大阪市の業者が農林水産省から改善指示を受けた問題で、偽装表示した20商品のうち10商品は、県内の食品加工会社で製造されていた。さくら市喜連川の「凍頂物産」の森田稔社長は10日、取材に対し、偽装表示したことを認め、「消費者を裏切ってしまった。おわびするしかない」と謝罪した。

 農水省や県によると、調査の結果、大阪市の農産物加工販売会社「丸共」が、商品製造を委託している凍頂物産に偽装表示の話を持ちかけたことを認めた。丸共は、〈1〉中国産タケノコの在庫を大量に抱えていた〈2〉スーパーから国産品を求められた〈3〉売り上げ向上のため――などの理由を挙げたという。

 県は10日、凍頂物産に対し日本農林規格(JAS)法と景品表示法に基づく改善指示を行い、丸共に対しても景品表示法に基づく改善指示を行った。

 森田社長によると、丸共とは20年以上前から取引があり、最近では売り上げの半分以上が丸共との取引によるものだという。偽装表示を始めたのは約2年前だといい、「中国産製品に対するイメージが悪くなっていった時期、丸共側と『国産じゃなきゃだめだ』と話した。借金もあり、偽装の話に乗るしかなかった。偽装しなかったら倒産していた」と釈明した。

 県によると、「国産 香るたけのこ」など10商品で、原材料のタケノコの98%が中国産だったのに、「国産」「徳島産」などと表示。丸共は、今年4~6月に凍頂物産から仕入れた商品142トンのうち、132トンを主に関東地方のスーパーなどに卸し、県内で約2トンが販売されていた。中国産のタケノコの仕入れ価格は国産の3分の1程度だったという。


栃木県さくら市ってどの辺なのかさっぱりなんですが。

シーズン物は偽装の対象になりやすいですな。

2008年9月10日水曜日

防カビ剤混入なのに「未使用」表示 ポッカのレモン商品

偽装ニュースのお時間です。

防カビ剤混入なのに「未使用」表示 ポッカのレモン商品

http://www.asahi.com/national/update/0908/NGY200809080008.html

 飲料大手のポッカコーポレーション(本社・名古屋市)は8日、レモン果汁を使った「ポッカレモン100」など5製品について、06年に防カビ剤の混入を把握していながら未使用と表示して販売していたと発表した。7月下旬に公正取引委員会に指摘されるまで対応を怠っていた。賞味期限内の450万本は自主回収する。

 ポッカによると、ポッカレモン100の「300ml」「450ml」と「600mlポッカ焼酎用レモン」「1Lポッカ業務用レモン」「Vマーク(バリュープラス)600ml焼酎用レモン」に、収穫後の生果の表面に塗布するイマザリルが混入。それにもかかわらず、ラベルに「収穫後すぐに搾汁するので、収穫後防カビ剤は使用しておりません」と表示して販売した。濃度は食品衛生法の基準値の5ppm以下の0.01~0.04ppmで、現段階で健康被害は寄せられていない。

 防カビ剤は、イスラエルから輸入したレモン果汁に混入。同社は「加工段階で混入した」と説明し、防カビ剤付きレモンが意図的に原料に使用された可能性は否定した。

 同社は99年3月からポッカレモンに防カビ剤を未使用と表示してきたが、イスラエルの業者が06年に提出した検査成績書で防カビ剤の混入が発覚。だが、食品衛生法の基準以下だとして、同社品質保証室の室員が表示の変更を不要と判断した。

 今年3月にも同社の検査で検出したが対応せず、公取委に指摘されて表示変更を決定。消費者への公表は準備がすべて整うまで後回しにされた。伊藤哲文専務は記者会見で、対応が遅れた理由を「景品表示法に抵触する恐れがあるという認識が社内になかった」と説明した。
 


「食品衛生法の基準以下だとして、同社品質保証室の室員が表示の変更を不要と判断」っていうのが解せないんですけどね。意図的に原料に使用しとるやんけ。

商品の包装材料を変更、取引先に通知するのが面倒だったんだんでしょうねえ。包装材料の廃棄だけで数百万掛かるでしょうし。


http://www.pokka.co.jp/em080908.html

ポッカレモン製品の表示に関するお詫びと自主回収のお知らせ

 平素は弊社製品に格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

 この度、弊社製品「ポッカレモン100」などのレモン製品を対象にパッケージ表示の妥当性に関して調査を行った結果、「ポッカレモン100」および「ポッカ焼酎用レモン」などの一部におきまして、製品の表示が消費者の皆様の誤認を招く恐れがあると判断し、表示の改善を行いました。

 弊社は、原料となるレモン生果において収穫後の防カビ剤(ポストハーベスト)は使用していない旨の表示を行っておりましたが、実際には防カビ剤イマザリルがごく微量ながら原料果汁に含まれており、表示内容が適正でないと判断しました。

 お客様やお取引先様ならびに関係各位に多大なるご迷惑をおかけいたしますことを心より深くお詫び申し上げます。

 つきましてはお手元に下記対象製品(表示改善前)をお持ちで、返金をご希望のお客様におかれましては、誠にお手数ではございますが、下記お客様相談室まで送料受取人払いにてお送りいただきますようお願い申し上げます。後日製品代金を定額小為替にてお返しいたします。

 なお、今回判明したイマザリルの量は、食品衛生法により安全性を加味して定められた使用基準に比べてもごく微量であり、製品の安全性には全く問題はございません。また現在は表示の改善を行なった製品を出荷しております。

  弊社といたしましては、今後このような事態が生じないよう、製品の適正な表示記載に万全を期す所存でございます。何卒ご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。


現地で果汁に加工して国内に持ってきていたのかなあ?それとも国内で加工?おそらく前者だろうけど、それでもイマザリルを使わざるをえない状況なんだろうなあ。