mac OS X 10.6 の azerty キー配列

(この投稿は過去に書いたものの転載です)


フランス語入力 Mac French キーボード覚え書き。

気づくことなどがあれば、加筆予定。

OS環境:Mac OS X ver. 10.6.1
キーボード:MacBook Pro (JIS)


まず、標準。一部記号配列が windows と違う。
オレンジ色のキーはデッドキーで、
例えば、「^」を押した後で「a」を押すと、
« â » が入力される。
デッドキーを押した後、space キーを押せば、
記号そのものが入力できる。


shift

shift を押すことで上段から数字が入力できるのは windows と同じ。
よって、アクサン付き大文字は shift を押しても入力できない。
ただし、caps キーで大文字にすることが可能。(windows では不可)


option(alt)

option(windows の alt に相当)を押した場合は、
windows では入力できない記号がかなり打てる。
« … œ æ など。(windows なら Alt + テンキーで文字参照)

ついでに、見た目ではわかりにくいのだが、
option + space でNBSP(espace insécable)が打てる。
これは、通常のスペースと違って自動改行の対象にならない。
言い換えると、NBSPの前後の単語は一つの単語扱いになる。
フランス語(フランス)では約物(?, !, ;, : など)の前に空白を入れるので、
そういうときに約物が行頭に出ないようにするために使う。-

option + shift + space だとキーボードの切り替えになるので注意。


option(alt) + shift

さらに shift を組み合わせることで、大文字や、対の記号が打てる。
» Œ Æ など。

「へ」キーの - と – の使い分けに注意。
「へ」単独の - は、HYPHEN-MINUS(Unicode : 002D)で、通常 trait d'union で使うのはコレ。
option + shift +「へ」の – は、EN DASH(Unicode : 2013)で、使うとすればリストの頭など。
あと、option +「へ」の — は、EM DASH(Unicode : 2014)で、主に会話文の導入など。

ただし、この辺の使い分けはフランス人も結構適当。
しかも、Unicode には、HYPHEN-MINUS[trait d'union-signe moins](002D)とは別に、
HYPHEN[trait d'union](2010)という、‐ があるのだが、キーボードからは打てない。


caps

caps を押した場合、windows と違って、
アクサン付き文字もそのまま大文字になる。
windows では、shift を押した状態と同じになる。
例えば、上段は数字が入力される。
Mac でも、 French - Numerical を選べばほぼ同じ状態になるよう。
この場合、shift を押すと別の記号になるアクサン付き文字などの大文字は、
デッドキーとの組み合わせ以外では入力できない。

French 選択後は、「英数」キーと「かな」キーで、
French と ひらがな(日本語)とを切り替えられる。
ただし、日本語入力中に「英数」キーを二度押ししても、
英数文字にはならない。
(Mac では、日本語入力中に「英数」キーを二度押すと、
未変換の文字が英数入力された状態になる。
windows で変換中に F10 を押すのに近い。)