2011年2月11日金曜日

Internet Explorerの文字化け

12月の中旬過ぎに、私のサイトが文字化けをするようになった。他にも私の作ったサイトが文字化けをしている。
調べてみると、どうやら12月15日に公開されたWindows Update KB2416400(MS10-090)を適用すると、文字コードが、俗にJISコードと呼ばれる文字コード「iso-2022-jp」「CR+LF」のページが文字化けする問題が発生することが解った。

「Microsoft サポートオンライン」によると
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KB2416400 には、JIS (Japanese Industrial Standard) エンコーディングの自動検出を無効にする修正プログラムが含まれています。
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と書かれているが、なぜそんな事をしたのかの説明は一言も書かれていない。他も調べると、どうやらInternet Explorerの脆弱性を解決する為に行われたらしい。
一応リロードする事で直るのだが、Microsoftのせいとは言え、対応しなければならない。まったく何て言うことだ!!。

Dreamweaverで作成していたので、テンプレートを変更すれば簡単にすむかと思っていたら、今度はHTML内のテキストが文字化けしてしまった。仕方がないので、HTMLエディタですべてのページのコードを書き換え「UTF-8」で保存し直した。
1月中旬までに、やっと3つのサイトを、多言語用文字コード「UTF-8」改行コードは「LF」に変更を終えた。
幸い一番大きなサイトは、顧客の要望で「Shift_JIS」で作っていたので助かったが、個人のサイトはまだ残っている。

ところが、これを書いていて、確認の為に未修正のサイトを見に行ったら、文字化けしていない。調べてみると、2011年2月9日公開の「MS11-003」を適用することで問題が修正されるとなっていた。
まったく、修正に費やした時間をどうしてくれるんだ。

2010年12月8日水曜日

Windows Vistaでも動いていた、Home Page Reader3.01

ずいぶん間が空いてしまいましたが、先月半ばにパソコンが突然成仏してしまい、ブログ用に書きためていた文章が無くなってしまいました(!_!)しくしく
皆さんも、こまめにバックアップを取りましょうね。

久しぶりの講習会で、受講者用のパソコンのOSがWindows XPからWindows Vistaに変更されていた。これまで体験をしてもらっていたアクセシビリティチェックツール(Web Accessibility Toolbar)が使えなくなっている。とっても良いソフトなので、早く対応版が出てくれる事を待望しています。

逆に講習会の最中に気がついたのだが、対応をしなくなったはずのHome Page Reader3.01がインストールされていて動いていた。正確に動いているかはわからないが、音声体験をしてもらう程度は問題ないようだ。

Home Page Readerは私がこの仕事を始めたときからの付き合いで、気に入っていたのだがサポートが終わってしまったのだ。利用者も多く、アクセシビリティをチェックするためにも多く使われていたので、残念でならない。
視覚障害者がソフトを変える事は晴眼者がソフトを乗り換えるより遙かに大変だと思う。私にしたって、仕事で使うとは言え、チェックをするために新しい高額なソフトを購入するのはかなりの負担になる。

取りあえず今は、Home Page Reader固有の機能を使わずに読み上げて、見た目では確認しにくいアクセシビリティのチェックをしているが、JIS規格準拠などの報告書にはアクセシビリティサポーテット検証結果を書く必要があるので、やっぱり新しいソフトを買う必要があるか……(^^;)タラー

2010年10月24日日曜日

講座で感じた違和感

21日の「改正版 JIS X 8341-3:2010の「レベルA」を正しく実装するための初級トレーニング講座」のための資料として、最終的に38項目をPower Pointにした。

しかし、話していて何となく変な感じがする。これまで6年間JISに関して講演をしていた時と違う違和感を覚える。この不安な感じは何なんだろう。

自分が自信を持って話していない気がする。内容は違っているとは思わないが、単に受講生のレベルが高かったせいか、あるいは勉強不足と言う事なのだろうか?。

今までのJISがアバウト故に、これまでの経験を通して、自分の感覚や感性を信じて話をしていた。理屈も内容も基本的に同じなのに何故、何でこんなに空々しいというか、他人事みたいな感覚なんだろう。

2010年10月13日水曜日

チェックリストの作成

ウェブアクセシビリティ基盤委員会から発表されている、「WCAG 2.0 実装方法集」の翻訳版や、同委員会の「実装チェックリストの例」を参考に、実際にHTMLとCSSを使ったサイトをチェックするための「実装チェックリスト」を作成した。

動的変化や閃光の可能面積など、よく解らない実装方法もあったが、よく解らないものは、該当する物が出てきた時に調べることとして書き出して、レベルAとしては79項目となった。

この中から今回、初級コースとして教えるのは、Flash、映像、音声、時間制限、JavaScriptなど通常あまり使わない物を除いて、46項目とした。

これを基に、講演のPower Pointデータの修正と演習課題の修正用ページを作成することになる。

2010年10月7日木曜日

どうなんだろう?

新しいJISが出れば、きっと動きがあるだろうと、今か今かとずっと待っていた。しかし、一月以上経つが何となく動きが見えない。困ったナー。

いったい何を売りにすれば良いのだろう。自分の立ち位置がよく解らない。旧JISを作ったハマちゃんも、そろそろ役割は終わったのではないかと思ってしまう。(^^;)タラー

そもそも、WebのアクセシビリティにJISがあるって、どれ位の制作者が知っているのだろう。と言うか、アクセシビリティ自体だって、どうなんだろう?。

自分がその分野の中にいるから多くの人が知っているような気がしているだけなのかも知れない。
ましてや利用者に至っては殆どの人は知らないのかもしれない。

高齢者や初心者は、サイトが使いにくいのは、「自分の理解力がないから」とサイトのせいではなく、自分のせいにしているかも知れない。

だとすれば、JISにこだわらずに、より多くの人に使いやすいサイト作りのために、できる事は何なのか考える必要があるのかも。

JIS規格に準拠すると言うことは手段であって、目的ではないのだから……。

2010年9月29日水曜日

突っ込みやすくなったかな

そう言えば、アクセシビリティがでた当初は、下手に書いて「出来てないじゃないか」とか言われたら困るから「ガイドラインを載せない」「アクセシビリティに対応しています」とかをサイトに書かない、なんて言う所があった。

逆に、良く理解もしてないのに「アクセシビリティ対応」とか「JISに準拠させます」なんて言う制作業者が現れたりしたっけ。

今回は、良く理解していない制作会社は簡単に「JISに準拠します」なんて事が言えなくなるし、指摘するのも根拠をハッキリ示せるので、この面では良いのかも知れない。

他にもアクセシビリティに対応しようとしているCMSの状況はどうなるのか。少し心配。

2010年9月28日火曜日

戸惑い

新しいJIS規格が出た事によって、2004年の「ガイドライン」から2010年の「達成基準」へ移行した訳だが、どちらかと言えば広める為の旧JISから、曖昧さを取り払ってどうすれば達成したと言えるのかハッキリさせたのが新JISと言えるだろう。

今まで曖昧さが有ったから、ある意味アクセシビリティに取り組めていたのが、細かい実装方法や検証方法がハッキリした事によって、新しいJISをどう位置づければ良いのか?。今後、サイトにどう対応させようか模索しているのかも知れない。

私自身も「新しいJISにどう向かい合えば良いのか?」、「本当に対応出来るのだろうか」と思うのだから、みんなもきっと同じような戸惑いがあるのかも知れない。

とは言っても、取りあえず新しいJISを教えていく立場のハマちゃんとしては、何とかしなければならない(^^;)冷や汗タラー