(新)笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記  旧ブログ→http://blog.goo.ne.jp/hanakoba0506

それでも笑いたい場合

お笑いのことを語るのが、
どうにも流行らない気がして、ずいぶん敬遠ぎみになっていたのですが、
ここのとこ蓄積された情報で
どうしても書きたいことが出たので書きます。

トンツカタンの森本さんが
「なぜ芸人をやるか」という問いに対して、
「ロマンでしかない」と答えるのを耳にしました。
お金持ちになりたい、女性にモテたい、有名になりたい、テレビスターになりたい。
どの欲望も「芸人」という職業では遠回りで、
ほかのアプローチ、たとえば今だとユーチューバーですか?になったほうが
早いし確実。
いくら才能があって忙しくしても、今、この時点で職業「芸人」は、
まったく効率が悪い。
だから、「芸人=格好いい」という一点のみで
「芸人」として生きるしかない。

と、わたしの勝手な解釈が一部入っていますが、
そんなことを言っていました。

ずいぶん前から
一度テレビで売れた芸人さん以外は、
ライブでネタをやる
とかでは
もう生活できなくなってきている。
え!すごい面白いのに!え!
っていう、リアクション、「先月の給与」というお題で何度したでしょうか。

芸人と言いつつも
何かプラスアルファの特技や専門分野で世に出ている人のほうが多いかもしれません。

それは芸人としてのスキルを使いつつ、
目的は笑わせることではないな、って近頃思います。
芸人さんがスゴイ!ってことは
当たり前ですが、
別に
有名大学出ていて、難しいクイズに答えたからって、
私は何のテンションも上がりません。
あくまでも私は、です。
腹抱えて笑いたいから。
だが、でも、しかし。
田畑藤本もロザンも、
カズレーザーさんも
芸人としてのスキルもものすごくあるわけです。
よしログ(ネット配信)で田畑藤本見るけど、
話術がしっかりあって、別に頭いいキャラがなくても
十分、楽しめる。

いま売れてない「若手」と言われる芸人さんは、
力量と才能と、情熱のある人ばかり
なのかもしれません。
そうでない奇跡の人も、もちろんいる。
見ている側は、ますます芸人さんは尊い
なんて感謝するわけですが、
ちょっと待ってくれよ。
それでいいのか?
以前、わたしはエレキコミックの笑いを見つけたから
もういいのだ
と一度思ったことがあります。
エレキコミックさえ、コントライブを続けてもらえれば、
もうどうでも。
でも、やっぱりそれでいいとは、思えない。

見ている側の笑いを尊ぶ気持ちが
世の中全体に広がらなくては
このままでは、
ますますユーモアのない世界になるではないか。
その担い手になる若い芸人さんたちが、
お金はないけど、情熱で!
なんて言わせていて良いわけがない。

お金を産んで、それで、それだけで生活ができて、
見てる側も演じる側も幸せになれる方法を考えなくちゃ。
とりあえず、お金を払いたくなる方法。
わたしはグッズかなぁ。
見た記念に何か買いたくなる。
でも吉本のグッズは芸人さんの儲けとあんまりリンクしていない気がするので
買わないけど。

目的はシンプル。
ただ笑って生きていきたいだけ。

この話を書きながら
エレキコミックのやついさんのことを考えていました。
もうずっと何年も前から、
芸人、ストイック、ネタ、笑い
だけでは回って行かないと気づいていたんだろうな、って。
見せないところでストイックに毎年ネタ作りして、新しいめちゃくちゃ面白いものを生み出しているけど、表層では、それ以外の得意なことでやっている。
「人」を売るためにメールマガジンを開設したり。
「志向が変わっていく、人間だから」とどこかでお話されていました。
そういうことだ、って今頃気づいた。

「人」が好きなのだったら、それでいいんだよね。
投資したい人にシンプルに課金する。
ファンの芸人さんさえ潤っていたら、自分に見返りあるから。
でもさ、私はずっと死ぬまで笑いたい。
新しいもので、その時代の、採れたてのもので。
そうなると、全体のことを考えなくてはならない。
笑いは衰退してはいけない。
考えよう。

面白いと思うものを言って行こう。

今、面白いと思っているもの。
おこたしゃべり。
3時のヒロイン。
さらば青春の光