【食】伊勢丹ワインガチャ 12回分の「お楽しみBOX」結果全部見せ

こんにちは、ガーリエンヌです。

ワインが好きで、いろんなショップで手ごろなワインを買うのを楽しみにしている私ですが、年に4回(+α)お祭りがあります。

それは #伊勢丹ワインガチャ!!!

これは正式名称ではなく、私が勝手に呼んでいる名称で、正確には三越伊勢丹オンラインで売られている「WEB限定お楽しみBOX」です。ラインナップはその時々で微妙に変わるのですが、2023年7月現在は5500円、11000円、22000円。

愛好家にはおなじみのこのシルエット

このワインガチャの特徴は、何が当たるかマジでわからんギャンブル性が高すぎるということ。それで個人的に「ガチャ」と呼んでいるわけですが、公式サイトの言葉を引用しますと

375ml又は750mlのワインが3~12本入っているお楽しみBOX。どんなワインが入っているかは届いてからのお楽しみ。内容は赤ワインのみ・白ワインのみ・スパークリングのみ・バラエティーセットのいずれかが届きます。

「とにかく何でもあり」すぎて、説明しているようで説明になっていない! 世の福袋はもう少し「泡のみ5本」とか「赤白ミックス」とか条件が絞られているものですが、そこは天下の三越伊勢丹リカーセレクション。わしらのワインセットは全部自慢のセレクトだぜ!ということでしょう。

三越伊勢丹では季節ごとに「リカーセレクション」として種類豊富なワインセットが売りに出されます。春ならロゼ多めだったり、夏なら爽快系の白の特集が組まれたり。各インポーターいちおしの趣向を凝らしたワインセットたちです。

このワインガチャはどうやら、前シーズンに販売されていたワインセットの在庫整理の目的がある模様。伊勢丹から送られてくるリカーセレクションの冊子を捨てずにとっておくと、届いたセットがどれだったのか答え合わせができて楽しいです。

もちろん在庫整理といっても、そもそもお得なワインがさらにお得(だいたい値段の倍以上のセットが届きます)なので、ワイン好きにはたまらないお祭りというわけです。

2022年夏から回し始めた私のガチャ履歴は、1年間で12回に到達。そこで、これまでの結果を全部お見せしたいと思います。

【1】2022年7月 7700円ボックス

ギリシャワイン5本セット、インポーターはモトックス。

内訳は泡1本、白3本、赤1本でした。ギリシャワインは一般的にはマイナーですが、過去旅行したことがあり、現地でワインのおいしさに感動していました。まさに「定価ではなかなか買わないけど当たるとめちゃくちゃ嬉しいセット」。このセットのおかげで沼に落ちたと言っても過言ではありません。

【2】2022年7月 5500円ボックス

白ワイン6本セット、インポーターはトゥエンティーワンコミュニティ(ワインショップソムリエ)。

1と同時に購入。暑い時期に嬉しいスッキリ系白6本セットです。目玉は左から3本目の「バルフォー」。近年注目されつつあるイギリスワインで、一度飲んでみたかったんですが、普通に買うと4000円くらいするので機会がなくて。高いのとお手頃なの、バランスのいいセットでした。

【3】2022年8月 5500円ボックス

白ワイン6本セット、インポーターはトゥエンティーワンコミュニティ(ワインショップソムリエ)。

おかわりのつもりで期間中にもう一度ガチャを回して届いたのがこちら。2と同じインポーターで内容的にも割と似ていますね。ヴィオニエは同じものが入ってました。目玉は左端のシャブリで、さすがのおいしさだったので単品購入したいと思いました。

3回分の結果に気をよくした私。約3か月後に次のガチャが開始。条件反射で回した結果……「赤い10月」として歴史に刻まれる驚きのセットが届くことになるのです(※刻まれてません)。

【4】2022年10月 7700円ボックス

【5】2022年10月 5500円ボックス

写真上(7700円)がボルドー金賞赤ワイン12本セット。インポーターは巴ワイン・アンド・スピリッツ。写真下(5500円)が各国周遊赤ワイン10本セット。インポーターはセンチュリートレーディング(伊勢丹の自社インポーター)。

なんと一気に赤ワインが22本も届いてしまったのです。知ってた、それがこのワインガチャのルールだって……途方に暮れていたら、夫に「赤ワインの墓場みたいになってるじゃん」と言われる始末。

いやいや、どのワインもおいしいものばかりでした。特に周遊セットのほうはオーストリアやポルトガルなどレアめの産地と出会えて楽しかったです。ただ個人的な好みが泡≧白>>赤なので、圧倒的物量を前におののいてしまったのでした。

衝撃冷めやらぬ11月、なんとブラックフライデーセールということで、イレギュラーな時期にまたワインガチャが開催されてしまったのです。伸るか反るか……いや、伸るしかない!

【6】2022年11月(ブラックフライデー) 5500円ボックス

赤ワイン6本セットでした。ありがとうございました。インポーターはヴィノスやまざき。

フランスとイタリアのセットだったと思います。いやこれも2000~3000円台のワインだけあって全部おいしかった、おいしかったよ……。

こうして28本の赤ワインとともに越冬し、年が変わって2023年。新年一発目のワインガチャがやってまいりました。

【7】2023年2月 11000円ボックス

きたーーーー!!!!! シャンパーニュ入りスパークリング6本セット。インポーターは三国ワイン。

泡好きなので、これはまごうことなき「大当たり」。初めて1万円ボックスを買ったのですが、さすがのクラス感でした。シャンパーニュが2本、ひとつはAYALAというのも嬉しい。左から3本目のポール・ベルトローもじつは定価7000円くらいで、とてもおいしいシャンパーニュでした。

【8】2023年2月 5500円ボックス

7と同じタイミングで買った5500円ボックス(写真下)は、またまたボルドー金賞赤ワイン12本セット。インポーターはロイヤルリカー。

ひと箱がお高め泡セット、もうひと箱がデイリー赤セットというのは、組み合わせ的にもバランスが良かったです。

【9】2023年4月 11000円ボックス

赤ワイン5本セット、インポーターはバラバラ。

こちらはカタログを確認すると「ワンランク上のフランス赤ワインセット」ということでした。おそらく一番高いのは左端のサンテミリオンで定価は7000円超。これまではセットごとに全部同じインポーターでしたが、このセットはバラバラだったのが興味深いところ。伊勢丹バイヤー企画とかなのかな。

【10】2023年4月 5500円ボックス

9と同時購入。赤ワイン5本セット、インポーターはフィラディス。

カタログを確認すると「冬にぴったりこくうま赤」ということで、コート・デュ・ローヌやボルドーの重め赤のセレクション。個人的にいちばん気に入ったのは右端の「フアンヒル」ブルーラベル。同じシリーズのSAKURAがもともと好きなのですが、これは最上級キュヴェ(定価5000円)ということで、まろやかな甘みとフルーツ感、でもしつこくない……!と感動しました。

そして……本日、最新のガチャ結果が届いたので速報でお知らせします!

【11】2023年7月 11000円ボックス

ブルゴーニュ白ワイン6本セット。インポーターはファインズ。

「白ワインの最高峰とも言えるブルゴーニュを手頃に飲みたいという、ブルゴーニュ好きにもご納得いただける白ワインをご用意しました」との悩ましいうたい文句。どれも定価で買うと3000~4000円はするものばかりで、手頃といってもさすがのラインナップです。高騰を続けるブルゴーニュなので嬉しい! これで酷暑を乗り切れそう!!

【12】2023年7月 5500円ボックス

シャンパーニュ入りスパークリング5本セット。インポーターはディオニー。

ナチュラルワイン中心の軽快な泡5本。定価では1万5000円だったようで、5500円ボックスとしては値段的にもかなり当たりだったのではと思います。知らないインポーターだったのですが、自然派に強い会社らしく、私の好きなルナーリアやル・タン・デ・ジタンも取り扱っており、こりゃ間違いなく私好み……! これで酷暑を乗り切れそう!!(2回目)

以上、全12回の戦歴すべてを開陳いたしました。

回によってもちろん好み・好みじゃないはあれど、普段自分では選ばないおいしいワインと出会え、さらに運が良ければお宝を引き当てられる伊勢丹ワインガチャは、私にとって本当に魅力的です。これからも販売が続く限り無限に回し続けるでしょう。あれこれ言っても、どうせ全部飲んじゃうんで……。

@girliennes

【COMIC】「マンガMee」オリジナル漫画おすすめ10作品

こんにちは、ガーリエンヌです。
集英社の女性向け漫画アプリ「マンガMee」。『NANA』や『君に届け』といった名作が読めるということで、ダウンロードしている方も多いかと思います。王道から新作まで多数の少女漫画・女性漫画がそろい、無料で読み進められるものが多い(1日に読める上限あり)のも特徴です。

今回ご紹介したいのは、マンガMeeオリジナル作品。要は紙の雑誌ではなく、アプリだけで連載している作品です。ドラマ化された『サレタガワのブルー』をはじめ、人気作は紙のコミックス化されるものも。

この1年、アプリで作品を読み漁ったなかから、いま花園magazineで紹介したい作品はこちら! ※画像をタップすると試し読みページに飛びます

『隠したがりの同期くん』(袖山みみり先生)

可愛い絵柄で、テンポよく読めるオフィスラブコメ。「ヒロインが筋肉大好き女子」という設定なのですが、告白するときに両手でプロテインのシェイカーを振っていたり、細かいギャグが随所に効いていて、読みながらずっと笑ってしまいます。もちろん胸キュンも! 悪人が出てこないのもすごく今っぽい。ふたりのチャーミングなやりとりを延々見ていたくなります。

『ぽちゃっと恋をメシあがれ!』(Studio Mee)

ヒロインが作中で何度も痩せたり太ったりする設定が斬新。いきなり美女に変身する、もつれあったはずみでキスする、出張先で宿の手違いで同じ部屋に泊まるなど、少女漫画の定石が、食べ物関連のギャグで彩られながら、これでもかとぶち込まれて気持ちがいい。ヒーローが当初かなりの俺様(でもヒロインに振り回されてる)ですが、あとで伏線回収されるのでご安心を。

『肉と恋』(結木万紀子先生)

こちらも食べ物系(?)。イケメンだけど無気力な学生生活を送っていた主人公が、野獣のように食いまくるクラスメイトの女子・肉原とひょんなことから仲良くなって始まる青春ストーリー。とにかく肉原さんがふてぶてしいまでの存在感で、読んでいるだけで元気になれる。一方で10代ならではの悩みや葛藤が徐々にわかる展開もぐっときます。来週最終回!

『ハジメテノサツジン』(甘味先生)

名門女子校を舞台に繰り広げられるサスペンス。早い段階で殺人事件(!)が起き、巻き込まれたような形の主人公がいったいどうなっていくのか、読んでいて不安になるのに、目が離せません。個性豊かなキャラクターが予想を裏切る行動をしたり、怖いのになぜか笑えてしまう展開があったり、すごい…と毎回うならされています。どうにか救われてほしい!

『奈落の花』(あいだ夏波先生)

『スイッチガール‼』で知られるあいだ先生のタテカラー作品。バナーからしてクセが強いんですが、とにかく話が面白くて止まらない! 女同士のドロドロもの…で終わらず、人の心の醜い部分も含めて連帯し合いたい、と感動的な気持ちにさせられるヒューマンドラマ。48話の「…さ! あたしはオヤジに貢がせに あんたは女に貢がせに お仕事しなきゃ借金返せないからね!」というジュリのセリフが好きすぎます(読めばわかる)。完結済み。

『大キライとプロポーズ〜入れ替わった婚約者がガチクズだった件〜』(東ねね先生)

プロポーズを受けた日。幸せいっぱいのはずが、婚約者と中身が入れ替わってしまった!? しかも次々と明らかになる、彼が隠していた“ガチクズ”な素顔…。途中まで、婚約者が本当に嫌なやつで「こんな男とは早く別れたほうがいい! あっ、入れ替わってるから別れられないじゃん…詰んだ」状態なんですが、物語が進むにつれ応援ポイントが増え、最終的には「あなたたち永遠に幸せになってね」と親のような気持ちになっていました。感動をありがとう…。完結済み。

『きみのすきなひと』(こう森先生)

恋より仕事、な編集者のヒロインの前に現れた、謎めいた年下男子。偶然の出会いかと思いきや、彼にはひとつの思惑が…。ロマンスとミステリーの塩梅がちょうどよく、静かなのにエモい、独特の世界観があります。ファッション誌編集部が舞台だけあって、キャラクターの髪型&ファッションがみんな可愛くておしゃれなのも見ていて楽しい。完結済み。

『横濱デッドウォーカー』(髙井野花先生)

死体が苦手な警察官・大上が配属されたのは「特殊犯特別対策係」。個性豊かなメンバーたちと、「しゃべる死体」殺人事件の捜査に当たることになるが…。どちらかというと淡白な絵柄ながら、怖さ、エグさの表現が秀逸で、ヒェッとなりながらも読む手が止まりませんでした。ハマる人はかなりハマる作品だと思う。全14話と短めですが、話数以上の読みごたえ&余韻があります。完結済み。

『偽り姫のメソッド』(Studio Mee)

物語の悪役に転生した女優のヒロインが、持ち前の演技力でアンハッピーエンドを回避し、生き残りを目指す! 花園magazine創設メンバーである高野麻衣さんが原作を担当。異世界ものらしく華やかな画面、衣装、背景も魅力です。「あの冴え冴えと輝く美貌を嫌がる女なんて居ませんわ…」というセリフなど、“麻衣節”を感じながら読むのも個人的な愉しみです。

ここまで9作品ご紹介しました。そして最後の1作は…宣伝も兼ねてご紹介させてください!

『死にたい人妻と溺愛強盗』(Studio Mee)

モラハラ夫と冷たい結婚生活を送る銀行員の礼。唯一の心の拠り所は、年下の優しいキッチンカー店主・美希生と、素でおしゃべりできるランチタイムだった。そんなある日、隠れて避妊薬を飲んでいたことが夫にばれ、仕事を辞めさせられることに。絶望する礼の前に現れたのは…覆面の銀行強盗! しかも正体は美希生!? 大金と礼を奪い去り、キッチンカーに乗り込んだ美希生は、「あなたのことが好きだから、このお金を楽しく使いきって、流氷で一緒に死のう」と持ちかける。失うものがない礼は心中の旅に同意するが、美希生の真の目的は別にあって…?

スタジオ分業制の本作、わたくしガーリエンヌがストーリーを担当しております(佐井識名義)。まさか自分が少女漫画の殿堂、集英社で原作を書くことになるとは。とはいえ直球の溺愛ものになるわけもなく、大金が舞い散り、思惑や因縁が交差し、ラブとスリルとミステリーが彩るエンタメ作品となっております。

趣味で小説を書き始めて丸12年、これまではひとりで細々と(喫茶マリエールという仲間はいたけど)創作にいそしんできましたが、自分の妄想が美麗な線と色で漫画になっていくのが本当に楽しいです。そのへんの制作裏話も、おいおいどこかでできたらなと思っています。

気になった作品があったら、ぜひ読んでみてください。アプリのダウンロードはマンガMeeの公式サイトもしくは直接App Storeからどうぞ~!

@girliennes

【Fashion】1週間コーディネートを撮影してわかったこと

お久しぶりです、ガーリエンヌです。
こちらを更新していない間も、ちまちまとコンテンツを発信してはいました。その最たる例が、Twitterで3~4か月に1度のペースで更新している「実録1週間コーディネートシリーズ」です。

最新の更新は、2022年9月。

実録1週間コーディネートとは、その名の通り、同じ週の月曜日~日曜日の7日分、実際に着たコーディネートをご紹介するものです。

2019年6月から開始し、2022年9月分で12回目に。すべての投稿はガーリエンヌのnoteから見られます。

ご覧いただければわかるとおり、イットなブランド品やファッション性の高いアイテムを使っているわけではないですし、普通体型ですし(なので置き写真で構成してる)、我こそはファッショナブル人間!と思っているわけでもありません。でも自分なりのおしゃれは好きだし、日々何をどう考えてコーディネートを選んでいるのか、という思考実験そのものがコンテンツになりうるのかなと。

実際の生活から抽出しているので、Tシャツ+パンツのみ、みたいな日ももちろんあります。それも含めて楽しんでもらえたらな、と考えています。

そんな気持ちでやっている1週間コーディネートシリーズですが、いろいろとメリットがありました。

・自分の持っているアイテムを把握でき、たりないもの、次に買うべきものが見つかりやすくなる

・翌年以降、「この時期って何着てたっけ?」をすぐ振り返られる

・自分が長く着るもの、逆にすぐ手放すものの知見が蓄積され、買い物に失敗しづらくなる

3年分の投稿を見返していると、「またこれ着てる!」アイテムもあれば、買ったけどこのあとすぐ手放したんだよな……というアイテムもあります。

ちなみにもっとも頻出なのは、これは納得ですが、黒のシンプルなストレートパンツ。

Omekashiで2014年に買ったもの。つまりもう8年もはいている! 間違いなく3周分くらい元をとっています。9.5分丈くらいなのがちょうどいい。ちなみにデニムは私にとっては普段着ではなく気合を入れてはくものなので、登板率は低めです。

次によく着ていたのが、緑色のロングスカート。

5000円くらいでプチプラだったんですが、ウエストゴムでらくちん、元気が出る色で、お気に入りです。あと見てくれた人のいいね率が高い気がする。

トップスの登板率は割とばらけていますが、このロイヤルブルーのニットはよく着ているかな。

ジャストフィットなシルエットと、やっぱり色が好き。5~6年前にdholicで買ったもの。なのでこれもプチプラ……というか、お手頃価格だったからこそ気負わずバンバン着られるという側面もあるよね。

この秋は、トレンドのツイードベストを買ってみました。面倒くさがり&重ね着が苦手なので「1枚で着られない服は買わない」という信条があり、ベストやジレの類には手を出してこなかったんだけど、トップスだと思うからダメなんだ、ベストはアウターもしくは小物だなと考えたら、アリだなと。ポケットつきのものを買ったので、ポケットのないワンピなどに重ねると便利な気がしている。

あとはよくはいていたキャメル色のパンツがくたびれて処分したので、代わりになるようなワイドシルエットのパンツと、主役級のニット、ハイブランドのアクセサリーか小物を買えたらな、と思っています。

@girliennes

食卓を彩るお気に入りの器

こんにちは、Chiaです。久しぶりの更新となりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。以前の記事で「大人になると、とくに女性は健康、園芸、食器の話題が増えがち」説が挙げられていましたが、私も例に漏れず「食器沼」にハマった一人です。特にステイホームが日常となってからは、自炊する機会が増えたため、料理に合う器を探すようになりました。

というわけで、今回はお気に入りの器を時系列で振り返ってみたいと思います。

■小鹿田焼

持っている器の中でも古株で、10年以上前に購入しました。新婚当初だったので、人を招いたときにも使えるような、インパクトのある大皿が欲しいと思って雑貨屋さんで購入。小鹿田焼については詳しく知らなかったのですが、厚みがあって土の温もりがあるのと、飛び鉋の模様がヘリンボーンのようで素敵だなと思いました。最初は恐る恐る使っていたのですが、かなり丈夫なことがわかったので、今では和洋問わず大皿料理には頻繁に登場する一枚です。ボリュームのあるお肉などを乗せても受け止めてくれる懐の広さがあります。

■やちむん

小鹿田焼と同時期に購入したのが沖縄のやちむんです。こちらも厚みがある焼き物で、「丈夫そうだな」と思って購入しました。そして実際に割れにくいです。柄がカラフルで素朴な雰囲気があって、和食よりも洋食やエスニックに合わせることが多いです。特に暑い国の料理にはぴったりだと思います。

■城進さんの器

ステイホーム中に購入したのが、三重県の伊賀で作陶されている城進さんの器です。アフリカの泥染の模様をモチーフにしたという鉄絵のシリーズは、無国籍な雰囲気が魅力的で、やや無骨な感じながら温かみを感じます。勝手に色合いがアボカドっぽいなと思って、ワカモレの器にすることが多いですが、豆を使ったサラダ、煮物などを乗せることもあります。

■巳亦敬一さんのグラス

札幌市にてガラスの器を制作している、巳亦敬一さんのグラス。 北海道で最も古い歴史を持つガラス工房の三代目だということですが、どことなくレトロな雰囲気が素敵です。自家製ジンジャーエールや炭酸水+レモンを入れると、暑い日にも涼しげで気に入っています。大量生産のものとは違い、空気が入っていたり、透明ではなかったり、厚みがあったり、個体差があるのが手作りのガラス製品の魅力。グラスならしまう場所もあまり取らないですし、使用頻度も高いので、お勧めしたい一品です。

いかがでしたか。今回はたまたま「つちもの」=陶器ばかり紹介していますが、いずれ「いしもの」=磁器も紹介できたらなあと思います。コロナ禍でなかなか雑貨屋巡りや窯元に行くことができませんが、オンライン陶器市なども開催されているので、また気になる器をチェックしていきたいなと思っています。

(Chia@skintmint)

【Music】2010年代のベスト曲<ガーリエンヌ編>

2019年12月31日、つまり2010年代最後の日にお送りします。ガーリエンヌの「2010年代ベスト」曲編です。

10. Spending All My Time/Perfume(2012)

Perfumeは、私にとってはずっと「本人たちには非常な敬意を払っているけど、楽曲的にこれだ!というのがじつはない」という存在でした。が、それを上書きしてくれたのがこの曲。多くを語らず、機械的に同じ歌詞が繰り返されるだけ…のはずなのに、この典雅さと、発せられるメッセージの大きさよ。いちポップグループの域を脱して、彼女たちの生き様そのものが音楽になっている証拠だと思う。
「東」を想起させる制服のようなファッション、超能力実験をテーマにしたというビデオも、2010年代のトピックある百合SFを先取りしている…と言っても言い過ぎではないはず。

9.Do Or Die/Doverman Infinity(2016)

2010年代のエンタメエポックメイキングといえば、LDHのHiGH&LoWシリーズを外すことはできません。
「Higher Ground」も「Run This Town」も「Top Down」も大好きだけど、カラオケでいちばん歌ったのが、山王連合会のテーマソングであるこの曲。

付きまとう試練 神からのご指名
また俺かよ けどもう動じねぇ

一発目からこのパンチライン。全編、己を鼓舞しまくる歌詞に最高にたぎる。
細かいこと言うと、自分自身に対して歌っているだけでなくて、さらっと「Let me take your heart to my story」の一言が入ることで、仲間や“君”がいるって存在を感じさせるのも上手いなーと思います。
HIROさん! 20年代もお世話になります!!

8. Your Best American Girl/Mitski(2016)

日米ハーフ、2019年のフジロックのステージも話題を呼んだミツキ。この曲に関しては、もう本当にサビの歌詞がすごい。

Your mother wouldn’t approve of how my mother raised me
But I do, I think I do
And you’re an all-American boy
I guess I couldn’t help trying to be your best American girl

あなたのお母さんは、私が母にどう育てられたかなんて、わかることはないでしょう
でも私はわかる、わかると思う
あなたは生粋のアメリカンボーイ
私はあなたの「ベストアメリカンガール」にはなれない

深夜のツイッターか? というくらい心の声がダダもれなのに、メロディと完全に一致していて、曲のサビとして成立している。何回聴いても一緒になって胸を引き裂かれるほどエモーショナル。

7. You Need Me, I Don’t Need You/Ed Sheeran(2011)

素朴な容貌の赤毛のフォークシンガーが、マシンガンのごとき早口で、皮肉たっぷりの歌詞を歌う…見事に度肝を抜かれました。その後もヒット曲を連発しているけど、私はこの曲がいちばん好き。
最後に一瞬だけ本人の顔が写るモノクロのビデオも超クール。

6. The Sound/The 1975(2016)

シンセサイザーがきらめくキャッチーなダンスチューンであると同時に、シビアな失恋ソング。「君が近くに来たら、心臓の音でわかるんだ」とサビで歌って、ハッピーなラブソングに見せておいて、思いきり裏切るのがこのバンドらしい。
個人的に大好きな映画である『世界一キライなあなたに』(2016)の重要シーンでかかったことも含め、強烈に「2010年代」のイメージで刻印されています。

5. Teenage Dream/Katy Perry(2010)

大人だからこそ歌える“Teenage Dream”の説得力。
この曲を発表したのは、ラッセル・ブランドと婚約して幸せの絶頂の時期。現実は、その数年後に破局を迎えてしまうのだけど、「We can dance, until we die / You and I, will be young forever」と歌われる瞬間の真実は永遠。

4. Young And Beautiful/Lana Del Rey(2013)

変わり映えがしない、マンネリなどと言われようとも、アーティストにはしつこく繰り返し取り上げるべきテーマがある。ラナ・デル・レイにとってのそれは、愛を捧げること、喪失、そしてアメリカの夏の美しさについて。
3つの要素が見事に結晶化したこのバラードは、『華麗なるギャツビー』の世界観そのままに、聴く者を白昼夢のような陶酔に引きずり込みます。

3. Lean On/Major Lazer & DJ Snake feat. MØ(2015)

10年代はDJがスーパースターになったディケイドでもありますが、それを象徴するメガヒット曲。三つ編み×アディダスというアイコニックなファッション、ピンクが印象的なインドの風景、ゆるいダンスのビデオも中毒性が高くてハマりました。
あと何度聴いても、どうしても雨宮まみさんのことを思い出しちゃうね。

2. Boom Clap/Charli XCX(2014)

Boom,Boom,Boom Clap!という直球のイントロが脳天に響くたび、曲が終わるまで3分間、(気分的に)直立したまま聴きとおしてしまう。
暴力的なまでの瑞々しさは、青春としか言いようがない。その後のDIY精神を忘れないキャリアも頼もしく、次の10年でいよいよ大成しそうなアーティスト。

1. We Found Love/Rihanna feat.Calvin Harris(2012)

合法ギリギリの“聴くドラッグ”。サマーソニック(2012)で流れたときは会場が異様な狂乱状態に陥って、私も頭が真っ白になった。
目を背けたくなるのに凝視してしまうビデオも含めて、2010年代でもっとも危険で刹那的で、そして哀しいラブソングです。

【次点】

The Chemichal Brothers「Swoon」(2010)
Talor Swift「We Are Never Ever Getting Back Together」(2012)
Aimer「RE:I AM」(2013)
The Naked And The Famous「Hearts Like Ours」(2013)
ゲスの極み乙女。「猟奇的なキスを私にして」(2014)
Ariana Grande feat.Iggy Azalea「Problem」(2014)
Qrion「beach」(2015)
Rina Sawayama「Alterlife」(2017)
Ariana Grande「Thank You,Next」(2018)

2010年代の総評に関しては、【Music】2010年代のベストアルバム<ガーリエンヌ編> もご覧ください。

それではみなさん、良いお年を!

@girliennes