割高だと思って売却し、安いと思う銘柄に乗り換えたが、売った銘柄はその後も上がりけて悔しい思いをする
しかも買った株は上がらずイライラする
安いのに何故上がらないのか?
納得できずに時間だけが過ぎていく
こういう事は良くあることだ
そもそも株は、安いだけでは上がらない
誰かが買う、普段よりも多くの投資家が買う、現値よりも高く価格まで買い進む、そういう投資家が出現しないと株価は連続的には上がらない
安いか高いか、それは計算的な世界の判断だ
しかし、「安いから買う」という行動は、情動的な世界の判断だ
何かに背中を押されて株を買う、それが買いの行動だ
別の言い方をすれば、株価が安い局面は・・・
第1フェイズ
今の株価を安いと思うが買わないフェイズと
第2フェイズ
今の株価を安いと思うし、今後は上がるだろうから買うフェイズ
・・・・の2つのフェイズがあるのだ
今はどのフェイズにあるのか?
この判断が株式投資では重要な判断なのだ
では、第1フェイズから第2フェイズに移行するキッカケは何だろう?
それは投資家を「今の株価は安い、でも今後は上がるだろう、だから、買おう」と思わせるインパクトを持ったイベントやニュースの出現だ
どのニュースがそれなのか?
その判断は、毎日の観察の積み重ねで「あれっ!、おやっ!」と感じるものだ
この項目・データとあの項目・データを見ておけばワカリマス、という性質のものではない
なお、長期低迷していた株価が反転上昇に転ずるときには以下のような事が良く起こっている
業績などのファンダメンタルズが改善を見せた様子はないにも関わらず、株価が上昇を開始し、ジリジリと上がり続けるのだ。
特に循環株と言われる銘柄には、これが多発する
この時、過去の循環株の起承転結・春夏秋冬の変遷を認識していない投資家は、何故こういう事が起こるかを理解できない
誰かが何か変な株価操作をしている、みたいな感情を覚えたりもする
起こっていることは・・・・
1:なかなか上がらない株に嫌気した投資家が安値にもかかわらず投げ売り離脱した結果、PERが極端に低くなってしまった2:そろそろ冬が終わってビジネスの春も近そうな時期だ
・・・そういう時に、業績予想は低いままで変化しないが、低すぎるPERの正常化というPER上昇によって株価がジリジリと上がるのだ
この株価のじり高は、循環株の株価サイクルを体で理解していない投資家には、ファンダメンタルは悪いままなのに株価が上がるなんて納得できない、オカシイと感じる不機嫌な株価上昇なのだ
そして株価が倍近くなったころに、業績などの底打ちや将来業績の改善、などといったニュースが報道されるものだ
実に循環株の起承転結、春夏秋冬は面白く奥が深く、猛烈に儲かるのだ