2024年4月20日土曜日

年間売上1兆円。TDKの電池事業

16日(火)TDK・OBパソコンクラブの勉強会があった。(ネット上でも配信・写真上)テーマは「電池の基礎知識と最新技術動向」。講師は現役のKさん。Kさんは東北大学大学院博士課程修了。科学研究振興機構の研究員等を経てTDKに入社した。
82才のジイさんになって、こんなピカピカの研究者の話を聞けるなんて、なんて贅沢なんだろう。

TDKはカセットテープのメーカーとして有名だが、今は電子部品メーカーである。年間売上2兆円。そのうちの半分が電池なのである。
TDKは1970年より電池事業に着手。1993年リチウム電池用電極製造。2005年、中国の電池メーカーATL社を100億円で買収。ATLの創業者は、起業前にTDKの中国法人に勤務していた。
ATLはapple社のスマホ、タブレット向けにリチウム電池を納入。売上が急拡大した。100億円で買収した会社の売上が年間売上1兆円となり、TDKの屋台骨を支えている。
(写真・下は中国副健省にあるATL社タウン)






2024年4月14日日曜日

「小澤征爾を偲ぶ」東条碩夫さんの講演に全国から仲間が集う。

 
 昨日(13日)、音楽仲間の団体、「龍ヶ崎ゲヴァントハウス」の春の特別講演会があった。公演テーマは「小澤征爾さんを偲んで」講師は東条碩夫先生(元・FM東京音楽プロデューサー、現音楽評論家)
 
東条さんは小澤征爾が25才でバーンスタインのアシスタントになった当時から、小澤さんの才能を確信。1971年からはFM東京の音楽プロデューサーとして、小澤さんのコンサートの収録を手がける。小澤さんは東洋人として、ベートーベンやブラームスといった西欧の音楽をどこまで表現できるかに挑戦。2002年には東洋人として初めて音楽の本場、ウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任する。東条さんは海外ではウィーンよりもパリでの小澤さんの評価が高いのを実感しており、フランスのオペラ劇場の音楽監督になっていれば、より小澤さんの才能が発揮できたのではないか。と語った。
 講演会終了後、場所を牛久シャトー(写真・上)に移して東条さんを囲む懇親会。17名が参加。北海道、名古屋、福島からも会員がかけつけた。ゲヴァントハウスのメンバーは60才から80才代。職業も小生のような年金生活者から学校教師、研究者と多彩。
 私はTDKで宣伝の仕事をしたが、1971年、TDKは東条さんがプロデュースしたクラシック生収録番組のスポンサーになった「TDKオリジナルコンサート」である。東条さんとは50年以上にわたる長いお付き合いである。小生82才、東条さん85才。元気でお付き合いできる幸せを嚙みしめた一時でもあった。


2024年4月8日月曜日

「橋のない川」住井すゑの生涯

  先月、私の家から2,5キロのところにある「牛久市住井すゑ文学館」を尋ねた。
この文学館は2018年に建てられたのだが、「灯台下暗し」で今まで尋ねたことがなかった。
この文学館はすゑの書斎があった建物を改装したものである。書斎が再現され、ゆかりの品や本が展示されている。
 彼女の代表作「橋のない川」が部落問題研究所の雑誌「部落」に掲載されたのは1958年59才の時、そして最終刊となる第7部を書き終えたのは1992年90才の時だった。そしてこの年、日本武道館で「90歳の人間宣言・いまなぜ人権が問われるか」という講演を行っている。この講演会には8,500名のファンが詰めかけた。
 北条常久さんが書いた「橋のない川 住井すゑの生涯」を再読した。
 すゑは奈良県の出身だが、なぜ、牛久に文学館があるのか。それは彼女の夫、犬田卯が牛久の出身だからだった。すゑと犬田はどうして知り合ったのか。すゑは博文館が出版している「少女世界」「文章世界」に作品を投稿していた。犬田は博文館の編集部員だった。
 「橋のない川」第一部にこんな文章がある。
 進吉は対岸を上流を向いて駆け出す。ふでも上流を向いて走りつづける。「ああどこかに橋があるはずや。」しかし、川幅は広く、対岸は丈余の雪で上流にも下流にも橋はない。ふでは、愛しい夫の進吉にどうしても会えない。手放しでふでは泣いた。ふでは恋しかった。ただただ進吉が恋しかった。
「橋のない川」は600万部売れたといわれ映画にもなった。住井すゑは佐多稲子、林芙美子、円地文子と並ぶ昭和を代表する作家である。


2024年4月2日火曜日

ドイツの名車フォルクスワーゲンで鴨川へ/マイスター集合

 私が会員になっている「NPO法人 龍ヶ崎ゲヴァントハウス」のメンバーのお一人であるKさんからお誘いがあった。鴨川(千葉・房総半島)にある研究室にオーディオ装置と音楽ライブラリーがあるので聴きにこないかというのである。
3月31日8時30分、団地近くのコンビニに行くと、仲間3人が待っていた。車を見て驚いた。ドイツの名車フォルクスワーゲンである。高齢ということで、助手席に乗せていただいた。視界も広く、ナビ装置も最新。車内にはマーラーのシンフォニーが流れる。
会の「ゲヴァントハウス」という名称はドイツの地方都市ライプツィッヒのコンサートホールの名称である。仲間は音楽だけではなく車もドイツ車を愛好している。鴨川に着いて、東京からきたもう一人の仲間と合流した。彼の車もやはりドイツ製。BMWだった。ワーゲンのナビを見ると、後に着いてくる彼のBMWが写っている。(写真・上)彼に聞くとドイツの車は車体がシッカリしているという。ドイツはマイスター(職人制度の最上級)の国。GNPで日本を抜いた。
鴨川の研究室に着く。日本の音楽・オーディオのマイスターが勢ぞろい。12時から夜の9時30分まで、音楽・オーディオ談義。途中、電源コードによる音の違いのテスト、Kさんが購入した新品のスピーカのセッティングなど盛りだくさんだった。
翌日(4月1日)は鴨川グランドホテルの温泉を楽しみ、展望台で鴨川市の全景を展望。(写真・下)帰途に着く。途中、徳川四天王の一人、本多忠勝の居城である大多喜城見学。夕刻4時、フォルクスワーゲンは無事、団地のコンビニに到着した。<4日、Kさんの車もドイツ製(アウディ)だということを知った。>



2024年3月29日金曜日

GGで準優勝。午後はワーグナーの楽劇(5時間)に挑戦!

 3月は秋田行とか、孫娘からの誕生食事会の誘いなど、いろいろあったが、27日(水)はまたまた記録すべき日となった。

この日、8:30~年度末のグランドゴルフ大会。40名参加。なんとホールインワン2発(25m、30m)。トータルスコア79。男子の部で準優勝。今後、こんなことはないだろう。
12:30帰宅。昼飯を食べ終わるなり、着替えをして上野に向かう。午後3時~上野・東京文化会館で「東京・春・音楽祭」がある。出し物はワーグナー作曲「楽劇トリスタンとイゾルデ」。昨年6月チケットを購入し、この日を待ちわびていた。
上野公園口に出ると、桜の開花はまだだというのに観光客でごった返していた。外人客が多い。文化会館に入る。平日のせいか年配のお客さんが多い。小泉元総理の姿もおみかけした。
このオペラ終演予定は7時45分、幕間にビールをいただく。グランドゴルフの後でもあり、居眠りをするのではないかと心配したが、86才の巨匠ヤノフスキーの指揮によるNHK交響楽団、名歌手達の饗宴にわれを忘れた。終演後、観客総立ちのカーテンコールに指揮者、歌手達は何度も呼び出される。(写真・下)
音楽評論家・東条碩夫氏は「トリスタンとイゾルデ」は「ドイツオペラ最大の傑作であり、音楽史上3本の指に入る名作」だという。
小生クラシック音楽を聴いて70年。その価値がやっと理解できるようになった。



2024年3月21日木曜日

池上 彰さん、宗教を語る(下)世界三大宗教

 池上さんは、世界の三大宗教についても語った。それを私なりにまとめてみた。

①世界三大宗教といえばキリスト教、仏教、イスラム教。信者の数からいうとヒンズー教が多いがインドに集中している。②ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は違う宗教だけど、この世界をお造りになった唯一絶対の神様を信じるという意味では同じである。③キリストは救世主という意味である。➃マリアからイエスという子が生まれた。そのイエスが十字架にかけられて亡くなって救世主になった。イエス・キリストというのは苗字と名前ではなく、救世主イエスという意味である。⑤ユダヤ教の聖書に神様がこの世を造ったとある。宇宙は闇に包まれていたが「これに光あれ」と神様がいうと、昼と夜に分かれ、神様は6日間かけてこの世界を造り、7日目に休息をとった。これが一週間のはじまりである。⑥神様の言葉をまとめたものが「聖書」である。「新約聖書」「旧約聖書」というが、新約は翻訳という意味ではない。「旧約聖書」とはユダヤ教時代、神様がこの世界を造った時代の人間との契約。新約聖書とはイエスが十字架にかけられて復活した時代の人間との契約というこである。⑦イスラム教とユダヤ教は対立しているように見えるが、それだけではない。土地争いなのである。

日本では宗教について語るのはタブーである。これは戦前、戦中からの反省からきている。日本は戦前、戦中、神道を国家神道といって国民に押し付けた。キリスト教、仏教を信じる人を「神道を信じないのはけしからん」といって刑務所に入れた。戦後は国がそういうことをやってはいけない、ということで公立の学校では宗教から距離を置くようになった。(知識として歴史の教科書で教えている)

池上 彰さんの宗教解説はまさに「目から鱗(ウロコ)」だった。




2024年3月17日日曜日

孫娘からの誕生プレゼント。大手町フォーシーズンでお食事

 私は3月生まれ。
14日(木)はシニア(老人)クラブでの誕生パーティ。グランドゴルフ、龍ヶ崎ゲヴァントハウスなど4つのグループに所属して人生を楽しんでいることを披露。
15日(金)は後輩にゴルフに誘っていただく。バンカー越え、池越えに果敢に挑戦。
16日(土)は、孫娘に大手町フォーシーズンホテルのランチに招待された。妻も一緒だった。これは、全く予想外だった。まず、招待先が孫娘というのも驚きだったが、場所が大手町のフォーシーズンホテルというのも驚きだった。この日はグランドゴルフの大会の予定があったが、こちらをキャンセル。慎ましい生活を心情としている妻も孫娘の招待とあっては断るわけにはいかない。二人とも一流ホテルに出向くような衣装は持っていないがしょうがない。
さすがに大手町フォーシーズンホテルは異次元である。東京では帝国ホテルが有名だが、その威容を上回る。ロビーからして先が見えないほど広々としている。
指定されたレストランは200メートルのタワービル39階。席について驚いたのは眼下に皇居の森が見える。昭和生まれの私にとっては、天皇陛下がお住まいの御所を見ながら食事するなど恐縮の至りである。向かいに座った孫娘の姿も眩しく見えた。(写真)
料理はミシュランの星に輝いたシェフが「豊潤な人生」をテーマにして調理したイタリア料理。妻は「冥土の土産」といいながらいただいた。
 個人主義が高まる近年、若者の行動をみて、これも時代の流れと思っていたが、祖父母に感謝の気持ちを伝えたいという孫娘の思いに心が和んだ。このような気持ちがあれば、これからの孫娘の人生も豊かなものになるに違いない。
19日が私の誕生日、82才になるとともに、結婚55年を迎える。