こちらのページに見るとおり、IMFが2024年4月版の世界経済見通しを発表した。その中から、私の関係国であるロシア・NIS諸国のGDP成長率の数字を抜き出し、上表のように整理してみた。
ロシアに関しては、IMFによる今年1月の予測では2024年が2.6%成長とされていたのだが、今回の予測で3.2%へと上方修正された。2025年についても1.1%から1.8%へと上方修正された。IMFはロシア経済に関してはすっかり藪医者と化しており、当初冴えない予測を示して、その後それを上方修正するということが続いている印象だ。
ウクライナに関しては、2025年以降の高い成長率が示されているが、これは「その頃には戦争も終わり、復興景気が訪れているのではないか…」という希望的観測によるものではないか。現実には戦争の行方に左右されることは言うまでもない。
カザフスタン、アルメニア、ジョージアといった国は、ロシアからの出国者が押し寄せたり、ロシア向け迂回取引のルートになったりして、その恩恵で高い成長率が続いており、今後もしばらく続く見通しのようだ。
ところで、IMFはアゼルバイジャン・アルメニア・ジョージアを「中東・中央アジア」の中に分類しており、さすがにそれはどうなのかと感じた。アゼルバイジャンは中東産油国そのものだろうが、ジョージアは仮にもEU加盟候補国であり、アルメニアもその方向にシフトしている。
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