hinognu’s diary

バックギャモンとコントラクトブリッジに関して書いています。

バックギャモン名人戦

久しぶりの更新です。

先日中村順子さんとの名人戦ベスト8の試合に勝利し、ベスト4進出を決めました。これで5年連続のベスト4進出になるのですが、この5年間の軌跡を忘れないうちにまとめておこうと思います。

 

2016年

この年は初めてのベスト4進出で、準決勝の対戦相手は市川勝規さんでした。内容は伯仲していたのですが、1away-9awayクロフォードから逆転され負けてしまいました。この時に、市川さんから「思ったより強くなってて驚いた」と言われたことが自分としては嬉しくて今でも憶えています。この年の優勝は横田で、先を越されたことが悔しかったです。翌月の日本選手権で優勝したので勝手に追いついた気になっていました笑。このころはまだまだ弱く、今から考えるとなんでそんなに自信に満ち溢れていたのか全く分かりません。ある程度強くなるとトップクラスに追いついたと考えてしまうよくある現象が自分の身にも起きていたんだと思います。

 

2017年

名人戦東京リーグは調子が良く、この年も予選を通過しベスト4まで戻ってきました。準決勝では横田と対戦し、熱戦の末敗れました。棋譜を取っていなかったので詳細な内容が思い出せません。翌日の決勝では望月さんと解説を担当しました。今でもYoutubeで観ることができます。

https://www.youtube.com/watch?v=KWVOvtdTKMs

2年連続で準決勝で負けてしまったことはそこまで気になりませんでした。もっと強くならないと勝ち切るのは難しい、と自分で分かっていたからです。

 

2018年

この年の記憶がほとんどなく、ベスト4にまた到達していました。準決勝では2017年の名人である田中準一さんに勝利し、遂に初の決勝進出を果たします。決勝では景山プロと対戦し、完敗しました。内容も結果も完敗で、残念でしたが清々しい気持ちでもありました。また強くなってこの舞台に戻ってくればよい、と思っていたからです。もちろんそんな甘い世界ではないので、盤聖戦ではこの年も全く勝てませんでした。ただこの年に初のレーティング1300到達を果たし、手ごたえは感じていました。

 

2019年

去年のことなのでまだ記憶がしっかりあります。去年はJBLの歴代最高レーティングを更新し、名人戦も順調に勝ち進み準決勝では田中達也さんと対戦しました。当たり前のことなのですが、本当に毎年強いプレイヤーしか残っていません。清澄白河の集会室で準決勝の2試合が行われ、部屋は広く非常に快適でした。いっぷくで解説会が行われ、多くの方が観戦してくださったことは嬉しかったです。結果は負け。試合が終わってからはもう一つの準決勝、望月プロVS中村慶行プロの試合の終盤を観戦していたのですが、この二人の熱気というか、集中力には圧倒されました。遊びでやっている人と真剣にやっているプロの格の違いを感じました。それにしても一体僕はいつ名人になるのでしょう?

 

2020年

今年の名人戦の東京リーグも好調で、コロナの影響でオンライン対戦になったリーグ戦最終戦では片上大輔さんに勝ち、1位タイで決勝トーナメント進出を決めました。東京1部リーグに参加してから、2,1,2,1,1位で毎年必ずリーグを通過しています。赤坂の地、冬限定でギャモンの神様が舞い降りています。場所と時期の限定はあるものの、ありがたいです。それだけ通過していればさぞPRは良いんだろうと思われる方もいるかもしれませんが、PRの勝敗はだいたいいつも五分五分ですね。今期も3勝3敗でした。もちろん参加者のレベルが高いからです。

決勝トーナメントでは景山さんにベスト16で勝利しました。これは個人的には、2016年の日本選手権決勝、2017年のラスベガスオープンラストチャンス決勝に続いて人生で3番目に嬉しい勝利でした。このランキングは名人を獲得した時に更新される予定です。

ベスト4の対戦相手は中村慶行名人盤聖に決まりました。おそらく名人戦の決勝トーナメントでの対戦は初、それ以外でもロングポイントマッチを戦うのは初めてかと思います。一時は入院されていましたが体調も回復されたようで安心しました。相手にとって不足なし、というか最強の相手です。

 

今年はベスト4がリアルでの対戦になるか全く未定ですが、開催地は東京で間違いないでしょう。僕はぜひリアルで対戦したいですね。それまでに万全の準備をしておきたいと思います。

王位戦

先週末の3連休に、池上会館で王位戦が開催されました。

片上大輔さんが優勝し、13年ぶりに王位に返り咲きました。おめでとうございます。

 

僕はメインは1-2で敗退、ラストチャンスも初戦で敗退し、ダブルスでは準優勝したものの、良い成績は残せませんでした。棋譜は残っているので、これから見直します。

 

会場がこれまでの文京シビックセンターから、池上会館に変わったので、少し交通の便は悪くなりました。駅からも少し歩きます。ただ、食事ができるお店は駅の周りにいくつかあったので、その点は困ることはありませんでした。

施設は文京シビックと遜色なかったですね。部屋が少し狭いと思いましたが、気にするほどではありませんでした。

 

決勝の解説会がなかったのは残念でした。1Fの部屋にプロジェクターがなかったとしたらしょうがないことなのですが、やはりオープンの大会なので、決勝は大型スクリーンで大勢で観戦したいですね。僕は最終日は疲れていたので早めに帰ったのですが、表彰式はどうだったんでしょう。

 

実行委員長の長尾はよく頑張ったと思います。もちろんその他のスタッフの方々の働きも素晴らしいものでした。ありがとうございました。

 

バックギャモンの大会は、そもそもが収益を目的としたイベントではないので、スタッフの方々はとても苦労されています。また、当然参加者はお客様ではないですし、運営スタッフと一緒に大会を作り上げているという一体感が共有されるといいですね。近年は全くの新規参加者が増えてきましたが、どの方もしっかりしている方が多く、ギャモン界が健全に発展しているように感じます。

 

王位戦に参加された方で、疑問点や改善点を見つけた方は気軽に実行委員会までメッセージを送るのがいいと思います。参加者の声によって、来年以降の大会がよりよくなると思いますし、スタッフの励みにもなります。

 

次の大会は、3月の大阪オープンになりそうです。また来月からは盤聖の決勝トーナメントがスタートします。どちらも優勝できるように日々の鍛錬を怠らないようにしなければ…。

 

 

名人戦

9/29,30に赤坂で名人戦がありました。

本当はこのブログでは棋譜の見直しをしようと思っていたんですが、時間が取れないまま王位戦が明日に迫っているので、感想だけ書きます。

 

まず、景山さん名人位獲得おめでとうございます。強いです。大舞台でトッププレイヤーと対戦する機会は少ないので、貴重な時間でした。

 

僕自身はというと、ポイントにまとめるとこんな感じです。

①懸案事項だった、時間の使い方は問題なかった。

②25Pのキューブアクションに対応しきれなかった。

③単純に、まだ弱かった。

 

①に関しては、準決勝では点数の動き方が激しかったこともあり、最後まで余裕をもってプレイできました。基本的に、時間があれば正解できると思っているので、なくなると精神的にもあせります。

時間が無くなる原因は、マッチの序盤で考えすぎるからです。対処法は模索中です。家での練習は時間無制限なので、実戦練習が足りないのかもしれません。

 

②は、純粋に経験が少ないので、頭で考えているロジックがうまく実際のポジションにスライドできなかった。また、普段とは大きく異なるキューブアクションをするのに勇気が出なかった場面もあった。自分を信じられないと勝てないですね。ノーダブルでエラーをもらうのは僕にとってはとてもよくないことで、決勝ではこれが何回もありました。

 

③はもうそのまんまですが、まだ実力不足でした。バックギャモンの技術はすべてPRに集約されます。今回はその数値が悪かった。(楽しみ方は人それぞれだと思います、念のため)王位戦、盤聖決勝トーナメント、次期名人戦でもっと強くなりたいですね。2~3点台はまだしも、4点台だと絶対にmochy,michyには勝てないですからね。

 

2年前に日本選手権を優勝した時に、世代交代しますと言ったものの、まだ出来ていないです。もう2回くらいブレイクスルーがくれば、交代なんですが…笑

 

皆さん、明日から王位戦楽しみましょう!

コントラクトブリッジ⑧

今日のIMPでのハンド。

 

4S by N リード:CA(4th)

ビットではWがSのデュルリをダブルして、Cを示した。

 

Axxxx

Jx

AKJT8

x

 

KQJ

KQTxx

97

xxx

 

CA,CxをNでラフして、HJを出したらすぐにEがAで上がって、Cxコンティニュー。

 

どうプレイしますか?

 

実際はSが4-1ブレイクなのでSKだけ勝ってからHを上から出し続けると、SでラフされたらSAでオーバーラフしてSを集めて残ったハートをとれば、S5H3D2でメイク。

Sを2回集めてしまうと、SAでオーバーラフした後にダミーに戻るエントリーがない。

 

 

 

U25合宿・足利オープン

既に1か月近くが経過していますが、U25合宿と足利オープンの振り返りをします。

 

U25合宿は今年で8回目くらいです。僕は第1回から毎年参加していますが、とうとう来年で25歳を迎えることになります。

この合宿が僕のバックギャモンに大きな影響を与えたのは間違いありません。今の若手の多くは何度もこの合宿に参加しています。これもU25基金の出資者の方々と、望月さん&景山さんの指導あってこそです。

 

棋譜を解析して、ポジションを検討する。このプロセスをいかに徹底できるかが、バックギャモン上達のカギです。そして、最善手を正しい原因から導くことが最終目標になります。

強くない人は、最善手を様々な、間違った理由から導くことが多いです。そのポジションに関しては正解を選べても、いくつかの要素の中から本質的なものを見つけ出さなければほかのポジションで応用できません。

 

来年以降、U25プロジェクトを主導してくれる若手を探しています。いくつか候補はいますが。

 

足利オープンは、大成功だったと思います。小澤さんの運営は見ていて全く不安感がありません。合宿でもお世話になりました。僕は元々プライズに興味のあるタイプではありませんし、ロングポイントマッチは好きではありません。なのでこの大会の方式は自分に合っていました。久しぶりに対戦する方も多く、楽しい1日でした。

来年以降も継続されれば嬉しいですね。

 

次は王位戦ですね。僕はその前に名人戦があるのでそれに向けて備えなければ。課題は体力と集中力、そして持ち時間のコントロールです。3度目の正直なるか。

コントラクトブリッジ⑦

本に出てきそうなハンド。

WeVul

 

AKQTxx

AJx

xx

Kx

 

x

Qxx

Ax

AQJxxxx

 

Bidは、こんな感じでした。上から、

1S (P) 2C (4D) 4S (P) 4N なんやかんや 7N//

 

リードはDKで、右からはJが降ってきた。

どうプレイしますか?

 

DA,CK,HA,ここからクラブを走ると、最後に

 

AKQT

-

-

-

 

x

Qx

x

-

 

となり、左はDを守り、右はHKを守り、どちらもSJxxxを守れず、メイク。

左のシェイプは2380でした。まあ左にHKがいて、かつ右がSJxxxだとHフィネスが正解なんだけど、確率的にはよくないプレイですね。