2024年3月29日金曜日

 
来年25年以降の経済金利見通しがタカ派的だった3月FOMC会合ですが
年内に関しては「3回の利下げ」予想が維持され(違和感ありありでしたが)
足元ではマーケットフレンドリーなスタンスを表明していました。

ところがFOMC後の要人発言は年内3回の利下げが本当に
実施されるだろうか疑問、、、という内容のものが多いですね。

3/28 ウォラーFRB理事、利下げ遅らせるか回数減が適切-最近の統計受け
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-27/SB1171T0AFB400

3/26 クックFRB理事、利下げには「慎重なアプローチ」取らざるを得ない
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-25/SAWRQMT1UM0W00

3/25 米アトランタ連銀総裁、利下げ年内1回にとどまるとの見方を再表明
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-25/SAWQIWDWRGG000

FRBタカ派発言がドル押し上げ、四半期ベースで22年来の大幅高へ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-28/SB28GGT0AFB400

このところ欧州ECBも英国BOEも6月利下げ観測が強まっていますが
米国は本当に6月から利下げ開始できるのか?と懐疑的なムードが
漂い始めています。他国が6月利下げ機運が強まる中、
米国の6月利下げの可能性が徐々に懐疑的となってきています。

※CME FED ウォッチ


6月の1~2回利下げ確率は63%程度ありますが
一時期90%近くまであったことを考えると後退していますね。

こうなるとますます明日発表されるPCE価格指数が注目されます。
インフレの数字が強ければ6月利下げ開始予想が後退すると思われ、
ドル円相場には上昇圧力となりますね。

ドルインデックスは今年2024年以降強含み傾向にあります。

※通貨インデック2024年からの値動き
日銀がマイナス金利解除に動きましたが
政策金利はわずかに▼0.1%が0~+0.1%になっただけで、絶対値は小さい。

ドル高基調は続いています。
しかしながら、財務大臣が「行き過ぎた動きには断固たる措置を取る」と
牽制し、日銀、財務省、金融庁の臨時の三者会合が実施されるなど
日本の通貨当局もこれ以上の円安進行には不快感を示しており
ドル円の上値が思い状況が続いています。

よって、ドル円相場は膠着。
動かなくなってしまいました。。。

※ドル円日足


この小さな値動きに飛び込んでもトレード妙味は薄いですし
介入に怯えながらロングを持ち続けるのも疲れそう。

明日金曜日はイースター休暇で米国株式、債券市場は休場。
為替市場は動いていますが流動性は低下。
こんな時には介入は入らないだろうというのが
識者の総意ではありますが、
明日はコアPCEの数字には為替市場、反応しそうですので注意。

まだノーポジのままです。

NOTE

米GDP、10-12月は3.4%増に上方修正-個人消費の堅調が寄与
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-28/SB25L5T0AFB500

米経済は強いですねぇ。。
利下げを急ぐ必要はなさそうです。

足元では原油も上昇しており
インフレの再上昇懸念がジワリ。

※WTI原油
ゴールドはインフレ再上昇を先取りしたかのような上昇

※COMEXゴールド
こうしたコモディティ市況をみていると、ドル金利高、米ドル高誘導は
仕方がないかな、とも思います。ドル円もなかなか下がらないかな。
介入があっても一時的にドル円上昇を止めることができても
トレンドを変えるのは難しいだろう状況となっています。
ドル円は急落があれば買い、が基本スタンスでしょうか・・・




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2024年3月28日木曜日

 ドル円相場、1ドル151.97円まで円安ドル高が進行。
34年ぶり安値を更新しました。
151.90円台というのは22年、23年のドル円の高値水準でですが
これまでの高値は151.94円でしたので、
ここをわずかに上回る瞬間があったということです。
しかし、その後日本の通貨当局が動きました。

3者会合です。

■政府・日銀3者会合、円安「あらゆる手段排除せず対応」と財務官
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-27/RZ5TI9DWRGG000
・円安背景に投機的な動き、ファンダメンタルズに沿ったものと言えず
・2週間で4%の円安傾向、なだらかなものとは到底言えない

■円安に「あらゆる手段」 介入辞さず―政府・日銀が緊急会合
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024032701044&g=eco#goog_rewarded
・「あらゆる手段を排除せずに適切な対応を取っていく」
・為替介入を辞さない構えで投機的な円安を強くけん制

しかし時事通信のサイトのアフィリエイト広告うっとおしいな。
記事が見にくい。。。

この3者会合の前にも市場牽制発言がありました。
今日27日(水)昼頃に円が34年ぶり安値を示現した後に
鈴木財務大臣が「断固たる措置をとりたい」と為替市場牽制の
レベルを引き上げています。

■【速報】鈴木財務大臣「断固たる措置とりたい」33年8か月ぶり円安水準
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1077332

ドル円 5分足

5分足でみるとそれなりに牽制効果があったように見えないでもないですが
⬇️日足でみると、僅かな値動きです。
151.97円 ⇒ 150.02円 90銭くらいは下落したかな。
しかし、実際に介入がはいればこれではすみません。
2022年の2度の介入時は5円程度は円高になっています。

昨年23年は介入せずに済みましが
これはドル金利が急速に低下したためです。

今回も、ドル金利が急低下してくれれば介入せずに済むのですが、、、
今週金曜に発表されるコアPCEが強めの数字が出る予想とあって
あまりそれも期待できないかな、、という気もします。
そもそもFOMCは来年25年以降の経済金利見通しを引き上げています。
これがそもそものドル高要因である、との指摘もありますし。

これだけ市場牽制に動いているのですから
152円に乗せて急伸する局面では介入のリスクが高まると思います。
ここで無理にドル円ロングにトライすることもないでしょう。

かといって介入を期待してドル円を売るのも避けたい。
介入が入る時は、更に急激な円安進行があった場合と想定されますので
一度、上方向をテストする動きがなければスワップコストを払い続ける羽目に。
この消耗戦に参加する気はありません。

それから今日話題となっていたのはこのニュース。

■大量の円オプションの期限迫る-152~155円で介入リスク高まる公算
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-27/SAZJY0T1UM0W00?srnd=cojp-v2

150.50円におよそ30億ドル(4600億円)のドル円オプションとありますが
プットの売りのようですね。
円高にはならんだろう、とプレミアムを受け取るポジション。
しかし、介入警戒が高まっています。
もしこの150.50円を割り込んだら?
相場はさらに円高に走るリスクが高いということですが
明日までにそのような値動きがあるでしょうか。

今夜はドル金利が低下。
なぜここ2営業日ドル金利の低下圧力が強いのかイマイチわかりません。
債券買いが強いということですが、FOMCが示した年内3回の利下げを
改めて意識する動きなのでしょうか?

ドル金利低下を素直に反映してゴールドが上昇開始。
※COMEXゴールド
米株市場も全般堅調ですね。
AM2:50 VIXも低下
ただ、四半期末ということで米国株の需給にこんな指摘も。

■5兆円近い株売りも、年金基金が期末調整で-ゴールドマン
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-27/SB05VNT0AFB400
2023年6月以降で最大の調整額
S&P500種株価指数は昨年10月後半から約26%急騰、
 短期的な利益確定売りにさらされやすくなっている
 
リバランスで米株が売られる可能性を指摘しています。
ただこれはテクニカル的な調整売りですので
恐れることはありません、下がったなら買いたい投資家は多いでしょう。
少なくとも4月半ばくらいまではカレンダー的にも株高となりやすい。

米株、日本株が堅調となれば
ドル円もなかなか下がらないということになりますが、
リスクオンのドル円ロングも介入警戒で手仕舞いがはいるのか、
そしてここからドル金利の低下がどこまで続くかがポイントですね。

為替はノーポジ

NOTE
■今年のドイツ成長率は0.1%に、主要経済研究所が大幅下方修正
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/QDFXRG2FFZMGVHOVARV6GBIA5Q-2024-03-27/
従来予想は+1.3% +0.1% に大幅下方修正。
25年予想も+1.5%から+1.4%に引き下げ。
インフレ率は24年が2.3%で25年は1.8%に低下する予想

■ユーロ圏賃金指標、利下げを正当化=チポローネECB専務理事
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/AVTJHIG5TRIAFMJYBYA7ZPZOYY-2024-03-27/
賃金伸び鈍化でインフレ率が2025年半ばまでに目標の2%へ低下見込み

ECBは6月利下げかな。

■トランプ・メディア株続伸、一時18%近く上昇-時価総額14億ドル増加
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-27/SB0EYET1UM0W00?srnd=cojp-v2
トランプさんってイーロンがTwitterにやってきてXに変わる前、
Twitterのアカウントを凍結されているんですよね。
そして自身でSNSを立ち上げたのですが
その「トゥルース・ソーシャル」がIPO。
26日上場初日に16%上昇、翌日27日も一時18%上昇と堅調。
時価総額は約14億ドル(約2120億円)増加、
トランプ氏保有株価値は50億ドルあまりと見られるとか。

これで訴訟費用は捻出できる?

■トランプ氏、保有株で40億ドルの棚ぼた利益も-訴訟費用も優にカバー
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-28/S9KEDYT0G1KW00

大統領候補者の企業が選挙前にIPO,株が活況で
訴訟費用をカバー?って、ほんとアメリカって面白い国ですね。
ミーム化しているという指摘もありこの先どうなるかわかりませんが、、、

■NZ財政収支、26/27年度の黒字化達成ほぼ不可能=財務相
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/V2TEEYXKI5IHTB3YMYMITKKHGU-2024-03-27/
経済成長率が鈍化し、税収が減少すると見込み
5月30日に最新の財政収支公表輿丁

別に財政収支の黒字化に拘る必要はありませんけどね。
ただ経済成長率鈍化で税収が減少する見込み、ということですので
NZドルの先行きは悲観的です。買われる通貨ではないでしょう。


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2/22日経平均は過去最高値を更新しました!

エミンさんがかねてから指摘してきた日本株の時代が到来。
デフレ下で強かった円。 インフレ下では円資産は目減りする一方です。

新NISAスタートで個人投資家の意識も変わりつつあります。
日本株、米株、そしてゴールド。どのような投資法がいいでしょうか。
 エミンさんとお話させていただいています。

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2024年3月27日水曜日

 ドル円膠着。
神田財務官、鈴木財務大臣の牽制発言にも
介入警戒はそれほど強くないようですね。
※ドル円日足 小動きですが口先介入でも円高にはならず

昨日の神田財務官に続いて今日26日(火)は鈴木財務大臣が発言。

財務相 円安進行に「あらゆる手段排除せず」市場の動きけん制
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240326/k10014402501000.html
ほとんどドル円相場、反応していません。
むしろ、口先介入があればドル円を買ってやろうという
トレーダーが多いようです。

151.90円の過去高値を超え152円台に乗せる相場となれば
レンジトレードの売り注文やオプションなどの影響で
152円ミドルまで吹き上がる可能性も考えられる相場つきですが
急激な変動があれば介入が入る可能性も否定できず、
ここからの高値を買ってホールドする気にはなれません。

今日は米指標が堅調なものが目立ちましたが
ドル金利箱動き。上昇とはなっていませんね。

■米住宅価格、1月は都市全般で「健全な」値上がり-伸びが加速
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-26/SAYHGJDWLU6800

■米消費者信頼感、期待指数が昨年10月以来の低水準-現状は楽観
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-26/SAYKF3T1UM0W00

今週の注目は29日(金)のコアPCEですので
それまでは動意薄か。
コアPCEは強めの数字が出ることが予想されており
前月比+0.3%を超えなければ大きく動くこともなさそうですが
注意が必要なのは29日(金)はグッドフライデーで株・債券市場が
休場なんですよね。動いているのは為替市場だけということで
流動性が低いという点でいえば、ボラティリティが上昇するリスクは
高いので注意は必要です。
29日のPCE発表までは、あまり大きく動かないかな・・・

ノーポジのままです。
--------------------------------------------------------------
今日はラジオで元証券ディーラーたけぞうさんにお話を聞きました。

今週で3月が終わります。期末ですね。
3月の権利付き最終日が27日、28日に権利落ちを迎えますが
インデックスファンドなどはこのタイミングで
配当相当分の先物買いを行います。

権利獲得しても実際配当金が充当されるのは5-6月の株主総会後。
インデックス運用の機関投資家らは配当を受け取るまでの期間
運用指標と成績との乖離が生じるため、配当相当分を
先物市場で手当します。この配当再投資先物買いの規模が
日経平均で2400億、TOPIXで1兆2500億円程度ある、とたけぞうさん。

2018年以降3月権利付き最終日の日経平均は上昇しています。
たけぞうさんによると
20年3/27 724.83円高
21年3/29 207.82円高
22年3/29 308.53円高
23年3/29 365.53円高。 
この傾向が続いているのは再投資の先物買いの影響だろう、とのこと。
ご参考まで。

ただし、3/29は日経平均の銘柄入れ替えが。
(採用)・・ZOZO、ディスコ、ソシオ
(除外)・・宝HD、住友大阪、太平洋金、

日経平均連動での運用機関は採用3銘柄を購入するためには
5500億円程度の資金が必要となるそうですが
除外3銘柄を売却しても400億円程度にしかならない、とのことで
その他の日経平均222銘柄から資金捻出のための売りが出るとか。
日経平均構成銘柄は売り圧力にさらされる可能性が大きいと解説いただきました。
その資金で新たに3銘柄が買われるわけで
マーケット全体にとって問題ではないのですが。

NOTE

■豪州、自動車排ガス規制案を緩和-テスラに不利、トヨタなどに有利か
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-26/SAXU5PT0AFB400?srnd=cojp-v2

■鉄鉱石先物が下落、中国の需要巡る懸念再燃-アルミや銅も値下がり
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-26/SAXWLJT0G1KW00?srnd=cojp-v2

■アップルiPhoneの中国出荷、2月は前年比33%減-需要低迷が継続
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-26/SAYGPOT0AFB400

■英中銀のマン委員、市場は今年の利下げを織り込み過ぎている
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-26/SAY8TST0G1KW00
・英国が米国より先に利下げに踏み切る可能性は低い
~人民元安市場は現在、8月から始まる今年3回の0.25ポイント利下げを織り込んでいる。欧州中央銀行(ECB)と米連邦準備制度が緩和サイクルを開始すると予想されている6月に英中銀が利下げをする確率も70%を超えている。

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2024年3月26日火曜日

 人民元初の危機は杞憂に終わりそう?
今日中国人民銀行は、人民元レートを予想より高い水準に設定。

中国人民元が反発-中心レートは予想より元高水準、相場下支え示す
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-25/SAVR33T0AFB400
金曜はずいぶん思い切った元安誘導をしたと思ったら、
週明けは「元を下支えする姿勢を示した」ってどっちなんだろう・・・

昨今、中国不動産市場崩壊、株式市場からの資本流出、
習近平政権のイデオロギー「共同富裕」もあって
資本家は中国から資金を抜いて、これが日米の株式に向かっている、
という話がありますが、
基本、過度な元売りにつながることは避けたいということか。
しかし、通貨安誘導しなければ景気刺激ができない、、、
というのも事実であり舵取りが難しいのかもしれませんね。

※ドル人民元 元安は週明け修正された

よってドル高によるゴールド下落も続かず、今日は反発基調
※COMEXゴールド日足
とはいえ、人民元安は水準を一段階切り下げてしまった状態ですので
この先、これがどの様に推移していくのか注視していきます。
それによって、ドルの方向も変わってきます。

---------------------------

週明け25日(月)は日本株市場が軟調でした。
先週は日銀会合を受けて猛烈に上昇しし日経平均も史上最高値を
更新するなどしたため非常に強かったため、一旦の調整という見方もできますが
東京時間に飛び出した神田財務官の為替市場への
牽制発言の影響と見る向きもあります。

※主要日本株インデックス
日経平均 40,414.12円 ▼474.31円

行き過ぎた変動には適切に行動、常に準備=円安で神田財務官
https://jp.reuters.com/opinion/forex-forum/WKNFBX35TVOIXERABBF5K5TPTM-2024-03-24/

「今の円安の動きは明らかに投機が背景にある」-151円台で神田財務官
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-24/SAVJAXT0AFB400

「足元の円安は経済のファンダメンタルズに沿っておらず、投機によるものだ」
「日本経済に悪影響を与えるもので容認はできない」
「行き過ぎた変動にはあらゆる手段を排除せず適切な行動を取る」
「常に準備はしている」

神田財務官の発言を受けて自動車株など輸出銘柄が売られましたので
やはり介入警戒が今日の日本株の調整色を
強めた側面もあったかと思われます。

ただ、トレンドを大きく崩すような値動きではなく
押し目を拾いたい投資家は多いでしょう。

また、今この段階で介入が入ると考えている投資家は少ない印象。
152円台に乗せ155円台くらいまで急伸する局面があれば、というのが
大方のコンセンサスといった印象です。
ドル円は神田財務官発言にほとんど反応していませんね。

※ドル円日足 ただちょっと上値は重かった
先週の日銀の金融政策決定会合以降、
日米金利差だけでは説明ができないドル円の上昇が見られるのですが
(日米金利差(長期金利)は縮小していたのにドル円は上昇した)
この辺の動きは「投機的」と言えるのでしょうか。。。
今夜は米金利が上昇していますが、
FRB要人らの発言が効いているのかもしれません。

クックFRB理事、利下げには「慎重なアプローチ」取らざるを得ない
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-25/SAWRQMT1UM0W00
・経済の一部でインフレ鈍化に時間がかかる
・利下げに対して慎重なアプローチを取らざるを得ない

ドットチャート~19人のうち9人が今年の利下げを2回以下と見ており、
        そのうち2人は今年の利下げはないと予想している。

米アトランタ連銀総裁、利下げ年内1回にとどまるとの見方を再表明
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-25/SAWQIWDWRGG000
・年内の利下げは1回にとどまるとの予想を改めて示した

※米国債利回り一覧


米国株市場、ダウのみやや調整食が強いが、全体堅調。
※主要米国株インデックス

151.05円のドル円ロングは151.29円で手仕舞っています。
ドル円、介入が入ったらいやですよね。
高いところ買い直したので、下がるのを待ちます。。。
大きなイベント通過でボラティリティが低下してレンジになりそうです。

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2/22日経平均は過去最高値を更新しました!

エミンさんがかねてから指摘してきた日本株の時代が到来。
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2024年3月25日月曜日

 週末、22日金曜日のNY市場の動きはやや不気味です。
なにか良からぬ前兆とならないといいですが、
まずはゴールドの急落。

※COMEXゴールド日足

今週は20日の3月FOMCで来年以降の金利見通しが小幅に引き上げられたものの
年内3回の利下げ予想と6月利下げ開始予想が動かなかったことで、
 (インフレが強いのに、、、大統領選に阿ったのでは?との指摘も。
  パウエル議長の会見は非常にハト派的だった)
ゴールドは年内3回の利下げを改めて織り込む形で
22日木曜に2225ドルまで急伸(史上最高値)していたのですが
週末金曜に大きく反落。ほぼFOMC前の水準へと沈んでいます。

金がこれだけ急に売られたということは、ドル金利が上昇したか?
と確認すると、ドル金利はご覧の低下。

※米国債利回り一覧 
この金利低下はゴールドの上昇要因として働くはずです。
しかし、ゴールドは売られている、、、う~ん。なぜ??

ポイントは米金利低下でも通貨市場では「ドル高」となっていること。

※通貨インデックス比較
ドル独歩高です。
ドル金利は低下しているのに、ドル高なんですよね。
ゴールド下落はこのドル高に反応したものと思われます。

ではなぜドル高なのか。
ドルストレート通貨を眺めていると、人民元が急落したことに気が付きます。

※左上からドル/人民元 ユーロ/ドル ポンド/ドル
      NZドル/ドル  豪ドル/ドル ドル/カナダ 日足チャート
ドルストレート通貨は軒並み売られ、ドル独歩高ですが
金曜日1日の動きとしては人民元安が異常ですね。

検索するとこんな記事が。

■中国人民元が4カ月ぶり安値、当局は通貨安容認の構えか
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-22/SAQBSHDWX2PS00
・主要な水準である1ドル=7.20元を抜けて人民元安へ
 ~昨年11月以来4カ月ぶり
・中国人民銀行が元の中心レートを2月初め以来最も大幅に引き下げた

中国の通貨当局が人民元安誘導に動き始めたようです。
景気テコ入れ策でしょう。

エミンさんがnoteで書かれていますが
■「中国は人民元の切り下げに動いた!人民元安は中国にとって諸刃の剣!
 2015年チャイナショックの再来はあるのか?」
 https://note.com/eminyurumazu/n/n4fccf704d37b

2015年、チャイナショックと呼ばれる世界株安がありましたが
きっかけは中国当局による人民元切り下げでした。

その時の記事。(過去記事)
■8月21日 「チャイナ・ショック」で日経平均2万円割れ
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO34335260Q8A820C1EAC000/

今回、2015年のチャイナショックが起きるとは言いませんが
~当時は世界から中国への投資が盛んで中国経済が減速しているという
 事実は世界経済に波及するリスクと捉えられていたが
 現在はすでに中国への投資は引き上げられ中国経済の鈍化減速は
 驚きに値しないため~

ドル金利低下でもドル独歩高となる為替市場の動きには
注意が必要かと思います。

ドル高なのでドル円は大きく崩れていませんが
クロス円は崩れだしました。

※ドル円とクロス円日足一覧
とはいえ、クロス円チャートの上昇トレンドが崩れたワケではないため
単なる押し目に終わる可能性もあります。
しかし、クロス円下落が止まらず(ドルストレート通貨下落が止まらず)
世界の株式市場も崩れだすようだとリスクオフ相場の展開となり
ドル円相場も結局は円高方向に引っ張られるリスクは否定できませんので
今週は人民元の動向、株式市場への波及リスクなどを注意深く
見ておく必要がありますね。
リスクオフ時の値動きは「ドル高であり円高」です。

151.05円で買い直したドル円はまだ持っていますが
コスト近辺まで下げてくるなら利食えるうちに手仕舞います。

先週はスイスが主要国で初めて利下げを決めましたが
世界が利下げに舵を切ることの象徴として先陣を切ったことが
株下落の口火を切った可能性があるとか?
米国利下げは米国株の下落をもたらしてきた経緯があります。

※米利下げとS&P500
まだ米国が利下げしたわけではないので、その可能性は
限りなく低いとは思いますが、
先週はスイスの利下げ、人民元安誘導などがあり、
世界は景気減速への警戒、利下げ開始時期を模索しているという点で
一致していることには注意が必要ですね。

週末の米国株市場はこんな感じ。
※米国主要株価インデックス一覧
人民元の急激な下落で週明けの日本株市場がどの様に反応するかにも注意。

********今週の主な予定***********

25日(月)
日銀議事録(1月22日-23日開催分)
マン英中銀委員、経済協会年次会議に出席

26日(火)
米消費者信頼感指数(3月)
コンウェイNZ中銀チーフエコノミスト、金融政策について講演

27日(水)
田村日銀審議委員、講演
豪消費者物価指数(2月)
中国工業企業利益(2月)
ウォラーFRB理事、NYエコノミッククラブで経済見通しについて講演

28日(木)
日銀主な意見(3月18日-19日開催分)
豪小売売上高(2月)
米シカゴ購買部協会景気指数(3月)
米ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値(3月)
グッドフライデー前日で米債券市場は短縮取引

29日(金)
日本雇用統計(2月)
東京都消費者物価指数(3月)
米個人所得支出(2月)
米個人消費支出(PCE)価格指数(2月)
パウエルFRB議長、討論会参加(質疑応答あり)
グッドフライデー祝日で米国・英国・欧州・香港・オセアニア市場は休場

31日(日)
中国製造業PMI・非製造業PMI(3月)
英国・欧州市場は夏時間へ移行

今週の注目は29日の米PCEデフレータ。
これでドル金利がリバウンドすればますますドル高に、と思ったのですが
ただし今週金曜はグッドフライデーで米国市場は休場。
為替市場は動いていますが流動性が低下しますので注意。

■米PCE価格指数は高い伸びか-利下げに対するFRBの忍耐を正当化
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-24/SAUCQRT0G1KW00?srnd=cojp-v2
・コア価格指数は2月に前月比0.3%上昇予想。過去1年で最大の伸びとなる見込み。
・総合指数は0.4%の上昇予想、昨年9月以来の大幅上昇予想。
 
コアPCE予想 前月比+0.3%(前月+0.2%)
       前年比+2.8%(前月+2.8%)
総合PCE予想 前月比+0.4%(前月+0.3%)
       前年比+2.5%(前月+2.4%) 
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2/22日経平均は過去最高値を更新しました!

エミンさんがかねてから指摘してきた日本株の時代が到来。
デフレ下で強かった円。 インフレ下では円資産は目減りする一方です。

新NISAスタートで個人投資家の意識も変わりつつあります。
日本株、米株、そしてゴールド。どのような投資法がいいでしょうか。
 エミンさんとお話させていただいています。

私はゴールドが強いワケと今後の展望、
自身の資産形成にどのようなツールを使ってきたかをお話しています。

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2024年3月22日金曜日

 日米の金融政策をこなして、日米の株式は絶好調。
上昇トレンド再開に自信を強めたように見えます。

※日本主要株価インデックス


※米国主要株価インデックス
日銀に関しては、事前リーク乱打でサプライズではなくなっていたこと、
異次元緩和からの正常化であって、緩和政策は継続されるとの
メッセージに市場が買い安心感を強めた、と説明できます。
日経が7月にも追加利上げと裏付けのない希望観測記事を放つも
パウエル議長会見と同時に英訳版が拡散され、瞬間円高となるも
翌日21日の東京時間からは買い戻され結局は高値奪還。
「日銀関係者」といった具体的な出どころでなければ影響は軽微と見られます。
そりゃそうです、すぐに利上げなどされたら日本経済壊れちゃいますよ。。。

FOMCに関しては、今日安田佐和子氏と話をしていて、
来年25年~26年~長期見通しがタカ派転換も、
年内の利下げ回数3回維持、6月利下げ開始見込みに変更がなかったことと、
パウエル議長が労働市場の現状に触れ、極めてハト派的スタンスであったことは
今年の大統領選挙への忖度があったようにみえる、と。
なるほど、今年はどうしても株を崩したくないし、
ノーランディングシナリオのまま突っ走りたいということね。

来年になれば引き締め強化でもいい、と。
大統領選終わってるし。

と、いろいろな捉え方ができますが、
米国の利下げ開始が必ずしも株式市場にフレンドリーでないことは
マーケット関係者にはよく知られた話ですので
利下げ開始以降こそ、米国株動向には注意が必要かと思います。

※FFレートとS&P00

2000年からの利下げ時、2007年の利下げ時、2019年の利下げ時
いずれも米国株は波乱含みで下落基調を強めています。

とはいえ、利下げ開始は6月ですから今年も
セル・イン・メイが意識される頃までは上昇相場を追求するのかもしれません。
4月中は株買いでいいのかもしれませんね。
これ、すなわちカレンダーアノマリー通りの展開ということです。シンプルに。

151.01ドル円ロングは同値撤退。
今日21日東京時間前場で150.26円まで下落しました・・・。

その後再び反発貴重となってきたため
再び151.05円で買い直しています。

今夜も米経済指標が強く、ドル金利はやや反発。
今年3回も利下げしなくていいんじゃないの・・・?

■米製造業活動は加速、PMIが22年6月以来の高水準-インフレも示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-21/SAPA83DWLU6800
・製造業PMI速報値 52.5(前月52.2 予想51.8)3ヶ月連続で50を上回る
・雇用指数8ヶ月ぶり高水準
・総合PMI,ほぼ1年ぶり高水準に上昇
・仕入れ価格指数、1年余りで最高
・販売価格指数 11ヶ月ぶり高水準

■米失業保険申請件数、前週比2000件減-労働市場の底堅さ浮き彫り
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-21/SAP6WJDWLU6900

■米2月中古住宅販売9.5%増の438万戸 1年ぶり高水準 供給不足が改善
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/RZRVOB5VIJN4BK6JLV5SEFMIHM-2024-03-21/
・年率換算で前月比9.5%増の438万戸と、昨年2月以来1年ぶりの高水準
・月間の増加率も1年ぶりの高さを記録

※米国債利回り一覧
※ドル円日足
この先は介入警戒も高まると思いますが、
財務省はどこまで許容するか。

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昨日の1.2756ポンドドルロング、今日は1.2803ドルまで高値があったのですが
BOEで急落しました。
すでに欧州時間入した17:00台には下落が始まっていましたので
1.2774ドルで手仕舞い。微益で逃げました。


そしてその後大きく崩れています。

■英中銀、政策金利を据え置き-タカ派2人が利上げ主張撤回
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-21/SAP5CDDWRGG000?srnd=cojp-v2
・5会合連続で金利据え置き。8対1
BOEは金利を据え置いたのですが
これまでタカ派だった2人の委員が利上げ主張を撤回。
利上げを指示する委員がいなくなりました。
8対1の1人はディングラ委員、この方だけ利下げ主張です。

ただしベイリー総裁はまだ利下げ出来る段階にない、と発言しています。

これまで英国の利下げ開始は8月と見られていましたが
今日のMPC会合を受けて6月に早まる可能性も出てきました。確率50%
-------------------------------------------------------

主要国で今回のフェーズで最初に利下げに踏み切ったのはスイスです。

■スイス中銀が予想外の利下げ、ECBとFRBに先んじる
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-21/SAOW0UDWLU6800
・10大通貨中銀の中で最初の利下げ
・政策金利は 1.75%⇒ 1.5%に。 

一部にスイスの利下げの予想はありましたが
スイス売りの激しさをみると、市場としてはサプライズだったようですね。

スイス中銀は四半期に1回しか政策決定会合を開かないのですが
次回6月の会合はFRB,ECBより後ですので、先手を打ったということでしょうか。

※ドル/スイス スイス/円 ユーロ/スイス ポンド/スイス 日足


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台湾はなんと利上げ。

■台湾中銀、予想外の利上げ-政策金利2%は08年以来の高水準
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-21/SAOWT8T1UM0W00
・政策金利は2008年以来の高水準 2%
・利上げはサプライズ
・2月CPI 前年同月比+3.08% 22年半ば以来の大きな伸び

インフレ率3%台で引き締めに動くとはなかなかのインフレファイター。
24年のインフレ率見通しを12月の1.89%から2.16%に引き上げており
趨勢としてインフレ加速の兆候が強かったということでしょうか。

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3/19 豪州中央銀行RBAは政策金利を4.35%で据え置きましたが
今日発表された雇用統計が非常に強かった。

雇用統計(2月)
11.65万人(予想 3.9万人 前回 1.53万人(0.05万人から修正)

失業率 3.7%(予想 4.0% 前回 4.1%)
正規雇用 7.82万人(前回 1.99万人(1.11万人から修正)
非常勤雇用 3.83万人( 前回 -0.46万人(-1.06万人から修正)

豪ドル円、今日は100円の大台を回復したんですよ。
100円の大台回復は2014年以来10年ぶりです。
豪ドル円月足
豪ドル円は押し目買い狙いか。
ドル円が介入で崩れない限りですが。

一方でNZは軟調。
今日発表された10-12月期GDPが弱かった。

■NZ第4四半期GDP、テクニカルリセッション入り 早期利下げも
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/U5RNA25FIBPITJZTV6BTNL7YA4-2024-03-20/
・10-12月期GDP ▼0.1% (7-9月期 ▼0.3%)
・2四半期連続マイナス=景気後退入り
・7月の0.25%利下げ確率55%に上昇
・8月利下げ確率は100%

AUD/NZDのロングが面白いかもしれません。

日足


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エミンさんがかねてから指摘してきた日本株の時代が到来。
デフレ下で強かった円。 インフレ下では円資産は目減りする一方です。

新NISAスタートで個人投資家の意識も変わりつつあります。
日本株、米株、そしてゴールド。どのような投資法がいいでしょうか。
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2024年3月21日木曜日

 3月FOMCは予想通り金利据え置き。

■FRB、年内3回利下げ予想堅持 全体的にはタカ派に=金利・経済見通し
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/NTFHH7P5UVOR5CE4KMX2NZTDKQ-2024-03-20/2

【ドットチャート】
2024年中央値4.625%→4.625% 年内利下げ織り込みは3回で繁華なし。
2025年中央値3.625%→3.875%  25年予想金利上昇
2026年中央値2.875%→3.125% 26年予想金利上昇
ロンガーラン2.5%→2.562%  長期金利見通し、0.062%に上方シフト

【2024年経済見通し】
GDP予想 1.4%→2.1% 12月FOMCから上方修正
コアPCEインフレ予想 2.4%→2.6% 12月FOMCから上方修正
失業率 4.1%→4.0% 
年内利下げ開始はおそらく6月。
そして利下げ回数は3回見込みと12月FOMCと変化なし。
ただし、25年26年とロンガーラン金利がやや上方修正。

と、来年以降の予想金利が上昇(利下げ回数減少)はややタカ派の印象も
年内に関しては事前に警戒した結果にはならなかった、ということで
短期金利が急低下しています。

先週の2月CPI,PPIが強かったこともあり
市場は年内利下げ回数が2回に減少する可能性を警戒。
米金利は大きくリバウンドしていましたが、
今日は短期金利の低下で全体的にはドル安となっています。

※米国債利回り一覧 短期金利急低下
ただし、ロンガーランが上昇したこともあり30年金利はわずかに上昇。

為替市場の反応はドル独歩安。
※通貨インデックス比較 5分足 
3:00がFOMC 3:30パウエル議長会見
圧倒的に(DXY)ドルインデックス(赤)が下がっています。
つまりドル安の反応。

しかし、3:30に英語版の日銀の追加利上げ観測記事が出ており
これも影響した可能性もあるか?

■BOJ's next rate hike in spotlight as investors eye July or October
https://asia.nikkei.com/Economy/Bank-of-Japan/BOJ-s-next-rate-hike-in-spotlight-as-investors-eye-July-or-October

円イデックスの上昇、3:30に加速しています。
3:30ちょうどにパウエル会見の全容は見えませんので
これが影響したと言われればそうかも、、、?
という気がしないでもありませんが
ただ、この英語版記事は19:00に日経新聞が日本語で報じており
この時点では反応していなかたので、やはり違うか?

■日銀追加利上げ「10月」「7月」観測 円安進行が左右
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB200VM0Q4A320C2000000/
賃金上昇が想定以上の結果だったことで正常化までは問題なし、
と市場は判断しましたが、追加利上げとなると話は変わってきます。
正常化の翌日には利上げ観測記事が出てくる。早すぎませんか・・・?
内需は弱く、GDPはなんとかテクニカルリセッションを逃れたところで
需給ギャップはマイナスという状況で利上げ観測とは。
誰が利上げを予想しているというのでしょうか。。。

・・・・パウエル議長会見スタートからドル円相場が弱含んだ背景として
ストリートインサイツ安田佐和子氏(@Street_Insights)はこのようなポストを。

https://twitter.com/Street_Insights/status/1770535038616256540
パウエルFRB議長は「特に労働市場の弱含みに対応する」、「力強い雇用は利下げを見送る理由にならない」と発言。また、QT減速について「割合早く(faily soon)」と述べたため、ハト派寄りと判断されたもよう。
 
【パウエル米FRB議長の会見要旨】
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/QFSBL6IWT5KYBAXO3NDFGTBGVM-2024-03-20/
*バランスシート縮小のペース鈍化を議論している
*縮小の時期はかなり近いが、具体的なものではない
*バランスシート縮小に関する過去の過ちには十分注意を払うつもりだ

QT減速については具体策は発表されませんでした。

----------------------------------------------------------

FOMCはややタカ派の内容となったのですが、事前警戒が強かったため
警戒したほどではなかった(特に年内利下げ予想回数は3回で維持された)ことで
市場には安心感が広がったと見え、米国株はご覧の反発上昇です。

※米国主要株価インデックス しかし米国は強いな・・・
ドル金利低下、ドル安ということもあり
ドルストレート通貨が強い。
明日BOE政策金利会合があるポンドなども強いですねぇ。

※通貨インデックス一覧 ドル安、そして円もやや弱い
※ドルストレート通貨日足 


※クロス円通貨日足

クロス円が強いですね。
ドル安で、ポンド、ユーロ、豪ドル、キウイなど他通貨高。
これがクロス円を押上げています。

ドル円が崩れていたらここまでクロス円は上昇しないでしょうけれど
全般ドル安でも、ドル円の下落は限定的です。
まだ追加利上げ記事などを本気で織り込むムードはありませんね。

明日は英国の金融政策決定会合がありますが、インフレは低下。
 

■英国、2月インフレは2年半ぶり低水準-サービスインフレ根強い
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-20/SAN1M5DWX2PS00?srnd=cojp-v2
・2月の消費者物価指数(CPI) 前年同月比+3.4%、前月4%から低下(予想3.5%)
・コアインフレ率+4.5%(前月+5.1%)予想通りだが大きく低下

明日21日のBOE会合では金利は5.25%に据え置かれる予想
市場が織り込む初回利下げ開始時期は8月会合(FRBはより遅い)

通常、インフレ指標が弱ければその通貨は売られますが
ポンドは今夜上昇しています。
FOMCでのドル安のインパクトのほうが大きいということと
利下げ開始時期は8月の予想で変わらず、ということなどがポンド上昇の背景か。
それにコアCPIが4.5%といいう水準も米国の3.8%より高い。

148円台ドル円ロングはFOMCで151.50円においた逆指値がヒット、利食いに成功。
その後、151.01円で再度買い直しました。

ポンドドルを1.2756ドルで買い参戦したけど明日BOE会合はリスクかな・・・・

今夜米株も強いですし、ドル円も思ったほどには下げていないことから
明日の日本株市場も堅調だと思われます。

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