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私のブログを、いつも読んでいただいている方たちへのお知らせです。 以前から私の書籍の告知で使用してきたドメイン「www.hisami.com」に、このExciteで書いてきたブログを、すべて移行しました。 このExciteのブログの仕組みですと、メンバーにならないと投稿ができないというコメントをいただいており、もっと簡単にコメントができる仕組みに、使用することを決めました。 大変お手数ですが、ブックマークやRSSでこのURLを記録している方は、ブログのURLを、「www.hisami.com」に、変更していただくようお願いします。 よろしくお願いします。 大柴ひさみ #
by hisamioh!
| 2006-10-06 00:35
以前から、Tatoo(刺青)が目につくことは、かなり認識していましたが、驚いたのは、そのパーセンテージです。 The Journal of the American Academy of Dermatologyによると、なんと米国の18-50歳の成人のうち、24%が、何らかの刺青をしており、2003年の15%から急増していることが報告されました。これって、4人に1人は刺青をしていることなり、どうやらアメリカは刺青現象が急速に進行しているようです。さらに、これを18-29歳の若年層に狭めると、数字は36%にも跳ね上がります。 宗教的な理由から禁止されていた刺青が、ここまでメインストリームに現れてきたことは、現代のトレンドのひとつの方向性を示唆しているようです。かつては刺青をすることは、「強さ、ワイルド、自由、そしてユニークである」といった自己表現でしたが、今は、私の周囲の友人たち(30代から50代の平均的な米国女性たち)から、「ひさみはどうしてTatoo(刺青)をしないの?」と、聞かれるぐらいに、完全にカジュアル化しています。 私が通うジャザサイスでも、ローライズのボトムだと見えるように、背中のウエストの下のあたり、花や蝶あるいは自分の星座などのモチーフを入れている人たちを見かけます。アメリカ人のユニークでありたいという欲求は、強烈ですが、こうした刺青の急速な一般化を見ていると、刺青は、単なるアクセサリー、ファッションとなってしまった、そんな気がします。 刺青の起源は、日本では縄文時代まで遡りますが、時代や場所によって、見方がずいぶん異なります。ニュージーランドのマオリ族などに見られるように、もともと民族、部族の象徴するシンボルとして、用いられていましたが、日本では江戸時代に、犯罪者に縄状の「入れ墨」をしたことから、犯罪を象徴するものとして見られがちです。 ただし、とび職なども彫り物(入れ墨と区別して読んでいます)を入れており、小泉首相の祖父で、「刺青大臣」と呼ばれた護憲運動の政治家小泉又次郎は、実家の小泉組(とび職)を継ぐために、全身に昇り竜の刺青をいれており*、必ずしもヤクザだけが、刺青を入れているわけではありません。個人的には、子供の頃、父親に連れられて銭湯の男湯で、いろんな彫り物(=刺青)を見た記憶がある私は、「倶利伽羅紋々(くりからもんもん)って、きれいだな」と思っていました。 *小泉又次郎は、逓信大臣となって、天皇陛下に拝謁の機会があり、刺青を見せてほしいと言われて、「見せるようなものではありません」と陛下に断ったということです。 まあ、米国のTatooは、日本の刺青とは、異なるポジショニングで、倶利伽羅紋々とは比べ物ならないほど、「簡単、早い、痛くない」、WallMart化されたファッションです。それを日本と比較するのは、お門違いなのかもしれません。 しかし、恋人や配偶者の名前を入れる人てもいるけど(アンジェリーナ・ジョリーは、今の夫ブラッド・ピットの前の夫の名前を腕に入れていました)、後で別れる可能性があることを考えると、そこまで簡単にコミットメントはできないじゃないのと、思わず言いたくなります。 #
by hisamioh!
| 2006-08-31 05:08
GoogleのCEOのEric Schmidtが、AppleのBoard of Directorに就任するというニュースを聞いて、アンチMS包囲網企業の仲の良さを改めて認識しました。 AppleのCEOのSteve Jobs は、エリックのことを以下のように話しています。 「Like Apple, Google is very focused on innovation and we think Eric's insights and experience will be very valuable in helping to guide Apple in the years ahead」 エリックもスティーブとアップルのことを、以下のように大いに褒め称えて、就任を喜んでいます。 「Apple is one of the companies in the world that I most admire」、「I'm really looking forward to working with Steve and Apple’s board to help with all of the amazing things Apple is doing」 アップルのボードメンバーには、元副大統領のAl Goreも、アドバイザーでいることを考えると、彼らを結びつけるキーワード「Innovation」は、彼らのレゾンデートル(raison d'etre:存在価値)みたいです。 アップルは、今米国で大きな問題となっているストックオプションスのバックデイト企業121社の一つとして、SECの調査が入っている最中です。特に企業規模からいうと、アップルは、UnitedHealth Groupと、Home Depotに続いて、市場価値が3番目に大きい会社で、知名度から考えると、何らかの違法行為が発覚した場合のインパクトは、かなり大きいものとなります。スティーブが創設したPixarも、この問題でひっかかっており、すでに、Brocadeでは、元CEOの逮捕にも発展しており、いろんな側面から、予断は許せません。 エリックがアップルの役員の給与や賞与策定委員会のディレクターになるかどうかは、わかりませんが、仲良し組みがボードメンバーになるのは、前述のストックオプションも含めて、第3者として冷静な判断ができるのか?とも思います。現在の米国のビジネス社会では、CEOの給与や賞与が異常なほど高額であるということは、私もこれまでも何度も書いてきましたが、この判断のキーを握るは、ボードメンバーですし、その意味でもボードの選出は重要な意味を持ちます。また、グーグルの広告収入によってiTuneのサービスがサポートされていることを考えると、単なる仲良し以上にビジネスパートナーとしての緊密感も、気になります。 また、私はいつも思いますが、こうした著名なボードメンバーは、自社の超多忙な仕事もあり、そういう人たちが他社のボードとして十分働ける時間があるのか?という素朴な疑問が生まれます。私のところには、今のところ、誰もボードメンバーになって欲しいという依頼が来ないので、自分自身はそんな心配をする必要がないのですが(笑)、他人事とはいえ、ご近所の隣組の仲良しぶりは気になります。 #
by hisamioh!
| 2006-08-31 03:28
昔から、「食い逃げ客」というのは、飲食業界に存在していますが、私の属するコンサルティング業界にも、この手のお客さんが現れます。 飲食業界における食い逃げは「無銭飲食」で、基本的に食べた分だけのお金がなくて、払えない人を指しますが、コンサルティング業界の「食い逃げ客」は、「お金はあるけれども、コンサルテーションの価値を理解せず、目に見えないナレッジに、金銭を払う意志のない潜在クライアント」を意味します。 時間チャージの鬼ともいえる「弁護士」は、潜在顧客に対して、最初のプロフェッショナルな相談を、イニシャルコンサルテーションとして、フリーで行います。この場合は、時間を限っており、顧客の抱える問題の核心に触れる回答は、もちろん提供しませんが、少なくとも自分がプロとして深度のあるナレッジを持つことを相手に伝えるべく、ある程度のアドバイスは与えます。 友人の弁護士によると、潜在顧客の中でも、このフリーのイニシャルコンサルテーションを大いに利用して、いくつもの弁護士事務所を、たずねまわって、いろんな角度から弁護士のフリー・アドバスを収集して、結果、どの弁護士とも有償の契約を結ばない人や企業もいると聞いています。確かに大手の弁護士事務所の時間フィーは高く、私も弁護士と話すときには、なるべく簡潔に要点だけを伝えようとして、いつのまにか早口になっていまい、砂時計の砂が落ちていく時間感覚の恐怖を味わいます。JaMの担当の弁護士は、誠実で話し好きで丁寧な好人物ですが、私たちのこの時間チャージへの恐れを知っているので、この話はチャージしないから大丈夫と先に断って、時候の挨拶やら近況アップデイトしてくれます(笑)。 コンサルティングワークも基本的には、弁護士と同様に時間チャージで成り立っています。JaMの場合は、クライアントが日本企業の場合が多く、この時間チャージシステムがなじみにくいのが現状です。特に日本の文化が「時間をかけて、じっくりと」という価値観を持っており、米国のビジネスパーソンがビジネスシーンで最も嫌う「Waste my time(自分の時間を無駄に使った)」という正反対の価値観とのハザマで、JaM自身が使う時間は、半端な時間ではありません。そして、残念なことに、その莫大な時間をチャージできないことが多く、思わず「弁護士だったら」と口走ることもしばしばあります。 ただ、これもうちのニッチなビジネスのポジショニングゆえなので、ある程度あきらめていますが、最近はイニシャルコンサルテーションをとっくに超過して、ほとんど無料でJaMのナレッジや情報を収集して、最後は突然連絡もないまま「食い逃げ状態」で、いなくなる企業も出てきています。メールやファイルなどの書面にしなくても、対面や電話で話したナレッジや情報は、日頃から多大な時間をかけて収集分析している、JaMの商品です。そうした目に見えない「intangible asset」で、ビジネスをしているのが、うちの生業です。その無形の商品を無償で得て、突然音信不通になる、こうした「食い逃げ客」に何度も会うと、Energizerとして有名な私も、Energy Vampireにあったように、エネルギーを吸い取られてしまいます。 日本出張の際にも、情報交換しましょうと言われて、企業とミーティングする機会が多くあります。ただし、ほとんどの場合は、私の「インスタント米国最新マーケティング情報セミナー状態」で、あまり相互の情報交換は行われません。もちろん将来のビジネス獲得のための投資として、割り切ってやっていますが、これも何度も続くと、だんだんヘタってきます。 情報やナレッジの重要性は、昨年亡くなった偉大なる社会学者のドラッカー教授が強く指摘しています。製造業的なメンタリティーから脱して、「intangible asset」、すなわち、人間そのものを、「Asset(資産)」として捉えて、ビジネスをする、このAttitude(姿勢や態度)が大切だと思います。 CGM Big Bangの時代です。「食い逃げ」ばかりしていると、あっという間にその企業のBad Mouth(悪口のWOM)が広がります。 「食べた分だけ、料金はきちんと払いましょう」 #
by hisamioh!
| 2006-08-24 08:15
今日の私の気分は、「言行一致」しよう。 日曜日のSF Chronicleに、ゴア元副大統領の「言行不一致」に関する記事が出ていました。 うちの夫が盛んに「Aha! Aha!」とつぶやいているのを小耳に挟んで、すぐに記事を読みましたが、USA Todayのポイントは「ゴアさん、あんた、言っていることとやっていることが違うんじゃない!」という批判です。地球温暖化の警告を発する映画「An Inconvenient Truth」で、エコ・エヴァンジェリストとして、環境破壊を阻止しようと呼びかける本人が、ナッシュビルの20部屋もある1万sqtの豪邸ではエコフレンドリーとは程遠いエネルギーの無駄遣いをして、環境保護区に近いエリアの採掘するオイル会社の株式を持ち、公害の原因を作りかねない鉱山会社からロイヤリティをもらったりと、ずいぶん「埃」が出てきています(この記事への反論はゴアのサイトですでに掲載されています)。 人間は聖人君子には程遠いものですので、誰でも「叩けば、多少の埃が出る」のは当たり前です。でも、世界中の注目を集める中で、エコ・エヴァンジェリストとして、パブリック・デビューを果たす以上、自らの「埃」は、十分はたいて、きれいになって、出てくるべきです。 このCGM Big Bangの時代です。人は「面白いストーリー」を見つけると、すぐにバイラル化して、瞬時に広げていくツールを持っています。そうです、今、私は、まさに、それを実行しています。映画の「An Inconvenient Truth」は、ブログ・マーケティングによるWOM (Word of Mouth)で、大いに成功したケーススタディとして、いろんな方面から注目を集めていますが、ゴアにとって、彼の実際の私生活は、どうやら映画とは違った意味で、「An Inconvenient Truth」なようです。 そう言っているだけでなく、やんなきゃだめです。 「Just Do It!」です。 #
by hisamioh!
| 2006-08-24 07:25
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