耳鳴りのような無音。
ぼんやりとする水平線。
星を凝視する。
たくさんの、膨大なことをしながら、移動し、描き、食べ、風景を見つめる。
そのメロディは延々と繰り返され、気がついたらとても遠くに来ている。
遠くに見つめていたことを、いつのまにか通り過ぎ、また遠くなる。
それがどこにあるのか、もうすでに知っているような気もする。
はっきりと、見えている気がする。
それを如何に人に伝えるのか。
如何に表現に昇華させるのか。
その方法はとてつもなく沢山あって、だけどその時々で一つしかない。
思考は螺旋状に上昇しながら広がり続ける。
リハビリは、少しずつ始まっており、闇は、少しずつ回復しつつある。
大きなリズムの中、身を委ねながら、羽をゆっくりと動かす。
呼吸を整える。
深く、厳密に。
空は白く。
緑は深く。
同じ言葉を繰り返す。
何度も。時々。
繰り返し、繰り返し。
繰り返し、段々と変化していく。
自然に。少しずつ。
何かを凝視するその先は、いつも同じものを見ている。
それが何なのか、もうすでに知っている。
朧気に、はっきりと見えている。