あずみ デラックス・エディション


†上戸彩は良い子です

ココリン担当:ココリン

キャスト的にはまさに「今が旬!」の役者を揃えてますし、
監督の北村龍平も33歳という”若さ”なので
映画全体にとても勢いを感じる出来になっています。
ただ・・・原作ファンの私からすれば、
あずみを始めとする登場人物全員に
「刺客として生きていく」という使命感が足らないと思いました。
原作のあずみ達は、
物心ついた頃から有無を言わさず殺人技術を仕込まれたせいか、
運動能力においては常人を遥かに超える力を持っているものの
人間として当たり前の感情が欠落していたりします。
あずみが「女というもの」であることだけで
大騒ぎするほど原始的な「生き物」である彼等は
人を殺めるということも、交わるということも、今ひとつ理解していないのです。
与えられた使命の中で徐々に人間としての感情が芽生え、
戸惑う姿こそ「あずみ」の肝だと思っていた私は、
映画に登場した少年達が、
もうとっくに人間として完成されていることに違和感を覚えました。
小橋賢児以下、出演者全員の平均年齢が高過ぎたんじゃないでしょうか?
「あずみ」の主要メンバーは、
平均年齢を14、5歳で統一するべきだったと思います。
ただこれは原作を読んでいるからこその感想なわけで、
知らない人にはどうでもいいことかも知れません。

話題の200人斬りのシーンも、カメラマジックで誤魔化しまくりなので
それほど迫力はありません。
このシーンが「ロード・オブ・ザ・リング」ばりになっていれば、
日本を代表する娯楽大作になってたんですがねぇ~
ま、最近不作続きの東宝邦画の中ではズバ抜けて楽しめる方なので、
「魔界転生」なんかよりは100倍お勧めですよ。

今回のお値打ち:★★★☆☆:1000円ナリ

忍担当:忍

「あずみ」と言えば、私の中で20年以上続いてきた、
「小山ゆう=がんばれ元気」という固定観念を
初めて打ち破った作品であり、「バガボンド」「20世紀少年」と並ぶ、
ここ数年を代表する傑作コミックのひとつだと思っていたため
映画化と聞いても、なかなか見る勇気が湧かなかった。

血塗られた宿命を背負った少女、あずみを演じるのは、
若手女優として売り込み中の上戸彩。
見た目的にはあまり問題無いのだが、
「ボーイッシュな女の子」然とした上戸にあずみが務まるのか
不安があったのだが・・・残念ながら的中してしまっている。
彼女にあずみ役は無理である。
小栗旬や成宮寛貴などの刺客仲間も
皆温室育ちな匂いを捨て切れず、
物語の悲愴感をキャストが薄めてしまうという皮肉な仕上がりになってしまった。

唯一光っていたのは、最上美女丸役を演じたオダギリジョー。
化粧をしている男は単なるオカマキャラ、という
安直な演技で終わらせることなく、
美貌と冷徹さを併せ持つ美女丸役を好演している。
この映画の中で誰か伸びて来るとすれば、間違いなく彼であろう。

今回のお値打ち:★★☆☆☆:600円ナリ

みっち~担当:みっち~

別に普通におもしろかったんだけど、
なんかあんまり書くことないんだよね(笑)
内容もあってないようなもんだしな~
ただ映画を観て漫画は読みたくなった!
だからバイトしてる本屋で借ります(爆)
ま、こないだ観た「魔界転生」よりは数倍おもろいかったっス。

今回のお値打ち:★★★☆☆:700円ナリ

バニラ担当:バニラ

東宝さん、東宝さん。今回は面白かったじゃないですか(笑)
「黄泉がえり」や「星に願いを」でどうなる事かと思いましたが、
これは悪い映画ではありませんでした(^o^)
ちなみに僕は原作読んでないので、
これがもし読んでたら感想は変わるのでしょうが、
映画だけを観ている分には良かったです。
何より話が割としっかりしてるので、
いかに原作が良く出来た話なのかよ~くわかりました(爆)
ちなみに原作はかなり悲壮感漂う内容らしいのですが、
映画のテンションはワンランク上の「陰陽師」です(笑)
だから「陰陽師」が面白かった人はこれ観ても楽しめると思います(^_^)v
簡単に言えば血しぶきの多い「陰陽師」(笑)

ただ、ダメだった所は太刀廻り。
あんまりスゴ腕の精鋭刺客って感じがしませんでした(^_^;
しかもスタントマンと本人の動きのシーンがわかりやすくでちょっとマイナス↓
その点は、スタントマンなしであれだけの殺陣を見せた
「たそがれ清衛兵」の勝利です(`・ω・´)シャキーン
あれくらいの緊張感があればもっとあずみが引き立ったと思います。

最後に、今回観るにあたってスゴく心配な事がありました。
それはこの作品、上映時間が2時間20分以上もある事です(@_@)
長い映画に良い印象の少ないバニラは
「これはヤバそうな気配!?」と思ったのですが、全然大丈夫でした♪
むしろ2時間半もあった感じがなくて、
作りもタルみが少なかったように思います。
思うに東宝さん、この作品に金遣い過ぎて
他まで手がまわらなかったんですね~(しんみり)

今回のお値打ち:★★★★☆:1300円ナリ

<映画データ>

題名:あずみ/AZUMI
製作:日本
配給:東宝・日本ヘラルド映画
公開:2003/05/10

監督:北村龍平
原作:小山ゆう
脚本:水島力也、桐山勲
音楽:岩代太郎

 出演:上戸彩、原田芳雄、小栗旬、成宮寛貴、小橋賢児、
   金子貴俊、石垣佑磨、佐野泰臣、鈴木信二、永山瑛太、山口翔悟、
   北村一輝、オダギリジョー、岡本綾、伊武雅刀、佐藤慶、竹中直人、他

X-MEN 2


† 「妖怪人間ベム」ですな。

ココリン担当:ココリン

この前「デアデビル」を紹介したかと思ったら、
もう次のアメコミ映画がハリウッドから届きました。
マーヴルコミックの中でも特に人気の高い「X-MEN」の第2弾です。

「スパイダーマン」も「デアデビル」も基本はひとりなんですが、
この「X-MEN」は基本がチームなんですね。
その割には、キャラクターひとりひとりの見せ場が少ないのが残念でした。
やっぱりそれぞれの見せ場は用意して欲しかったなぁ。
サイクロップスなんて レーザー2、3発撃って終わりですよ?
やだやだやだ!カッコいいのに!!
個人的にかなり好きなアイスマンも出番少なかったですし、
その割にはウルヴァリン出しゃばり過ぎだし、
でも一番好きなストーム(ハル・ベリー)が
かなりハマり役な上に出番も多かったので許しましょう。

ただ、2時間17分は長過ぎ。
アメコミ映画はテンポが重要だと思うので、
ここまで引っ張った作りにしなくても良かったんじゃないでしょうか?
1時間47分ぐらいまで縮めてくれれば、もっとスピード感が出たと思います。
CGなどの特撮技術に関しては
後発ならではの豪華さがあって凄かったんですが、
この手の映像に慣れてきちゃったのかどうなのか、
「もう少し豪華でも」と思ってしまいました。
人間の「慣れ」って恐いですね。

特異な能力のせいで人間から忌み嫌われてしまうX-MEN達が、
それでも人間を守るために戦う姿は
まんま「妖怪人間ベム」ですな。

今回のお値打ち:★★☆☆☆:800円ナリ

バニラ担当:バニラ

実は僕「X-MEN」自体馴染みがなくて、今回が「X-MEN」初体験でした!
だからキャラクターとか得意技とか全然知らなくて、
「このキャラはこんな技があるからこうなってるのか~」とか、
イチイチ関心しながら観てました。
やっぱ「2」なので、
話自体そういう事を知ってるという前提で作られてるので、
ちょっと前半話についていくのがしんどかったです(^ー^;
その上アメコミの映画化にしてはメッセージ性が強く、
僕の様に予備知識なく観に行くとつらいかもしれません。
なんせ2時間以上ありますし。。。。

ただ結末は嫌いじゃ無く、
「あ~、今の時期には意味深だな~。でも狙い過ぎかな~。」って感じでした。
だからと言ってむっちゃ好きな結末ではありませんでしたが(爆)
もしこのシリーズの映画を初めて観る方は、
漫画を読むなり、「1」を観るなりして
予備知識を入れてから観に行きましょう!

今回のお値打ち:★★★☆☆:900円ナリ

<映画データ>

題名:X-MEN2/X2
製作:アメリカ
配給:FOX
公開:2003/05/03

監督:ブライアン・シンガー
原作:スタン・リー
原案:デヴィッド・ヘイター、ザック・ペン
脚本:マイケル・ドハティ、ダニエル・P・ハリス、
   ブライアン・シンガー
音楽:ジョン・オットマン
 
出演:パトリック・スチュワート、ヒュー・ジャックマン、イアン・マッケラン、
   ハリー・ベリー、ファムケ・ヤンセン、ジェームズ・マースデン、
   レベッカ・ローミン=ステイモス、他

ボイス


† 呪いのビデオはもう古いニダ!

ココリン担当:ココリン

日本のアイドル雑誌やテレビゲームが韓国でヒットする一方、
BoAが日本のオリコンで1位を取る。
ほんの20年程前なら考えられなかったぐらい、
日本と韓国は焼肉以外でも繋がり始めました(意味不明)
「ボイス」も、5年前ならきっと生まれて来なかった映画だと思います。
でも・・・

この映画、ぶっちぎりに「ただのパクり」です。

「リング」+「仄暗い水の底から」+「呪怨」+
「シックスセンス」+「エクソシスト」÷5=「ボイス」

これ以上の説明は蛇足でしかない、というぐらい、
豪快にいただきまくっております。
監督自ら「『リング』が大好き」と公言しているだけあって、
話の運び方や撮影方法、効果音の使い方に至るまで
日本製ホラー映画の影響を受けています。
影響を受けたなら受けたで、そのエッセンスを使って
本家以上(とまではいかなくてもせめて同等)の作品を
作ってくれれば何の文句もないんですが、
娘役のウン・ソウが「エクソシスト」のも真っ青な演技をする以外、
あまり見どころはありません。
ウンちゃん(と書くと変な感じ)は凄いので
レンタルぐらいなら見てもいいかも。
劇場料金は払えません。

今回のお値打ち:★☆☆☆☆:300円ナリ

バニラ担当:バニラ

ホラーなのに長すぎっ!おしり痛いっちゅーねん(´・ω・`)
でも「リング」も2時間くらいあったと思うから、
長く感じたのは話のせいなのかな~?
結局、何だか二番煎じ感が拭いきれなくて、
「リング」のビデオテープが携帯に代わり、
「仄暗い」を連想させるシーンもあり、
色々拝借しちゃったら設定が脚本に追いつけなくなったって感じでした。
「リング」や「呪怨」なんかを観て感じた「イヤ~な感じ」がなくて、
結局そんなに怖くないのもマイナスポイント↓
もしかしたら韓国人にしかわからない怖さがあるのかもしれませんが、
単純に見ても伽耶子の方が断然不気味ですもん(笑)
ま、「呪怨」と比べるのがそもそも間違いなんですけどね(爆)
少しだけでもいいから、オリジナルな怖さが欲しかったな~と思いました。

でも子役の女の子頑張ってました!一番上手かったです!(笑)
見てるだけで不安になるので、
あんな子とはたとえ仕事だとしても一緒に遊びたくありません(核爆)
下手なエピソード入れるくらいなら、
この子のシーンを増やす方がよっぽど怖くなったと思います。
ま、そうしたら「エクソシスト」になってしまいますが( ´、_ゝ`)プッ
「これが韓国映画独特のホラー!」
と胸張って公言できる作品が出て来る事を祈ります。

今回のお値打ち:★☆☆☆☆:400円ナリ

みっち~担当:みっち~

ん~、なんかすべてにおいて微妙。。。
役者もあの「エクソシスト」もどきの子以外はパッとしないし。
ホラーなのに全然恐くないし。
そんな期待はしてなかったんだけど、それでも・・・
色んなとこからパクりすぎてうまく混ざりきらなかったっていうか。
ってかパクるなら誰でもできるんだから、
もうちょっとうまくアレンジを効かせて欲しかったな~
ラストなんて、見せ方次第ではもっと恐くできたと思うし。
こんなことなら「呪怨」もっかい観てる方が楽しめるよ~(笑)

今回のお値打ち:★☆☆☆☆:200円ナリ

忍担当:忍

「ぷよぷよ」というパズルゲームが大人気だった頃、
アーケードやセガサターンでは最新作の「ぷよぷよSUN」が、
当時最も売れていたスーパーファミコンでは4人対戦も可能な
「すーぱーぷよ通」などが発売されていたにも関わらず、
PCエンジンで「ぷよぷよ通」の移植版が発売になったことがある。
当時熱烈なエンジンユーザーであった私は当然購入したのだが、
案の定、さほどやり込むこともなく、
さっさとセガサターン版へ還っていった記憶がある。

発売当時のファミ通のクロスレビュー欄で、
PCエンジン版「ぷよぷよ通」について
「スーパーファミコンを持ってないPCエンジンユーザーで
 ぷよ通が好きな人にお勧め!・・・そんな人少ないと思うけど」
という記述があった。
エンジンユーザーの私ですら「確かに」と思ったものである。

関係ない話を延々としてしまったが、
今回の「ボイス」がまさにそれで、
「『リング』も『呪怨』も見たことないけど
 ホラー好きな人にお勧め!・・・そんな人少ないと思うけど」
という感じなのだな。
敢えてこれを選ぶ理由はどこにも見当たらない。

ちなみに、エンジン版「ぷよ通」には、
「だってエンジンだから」という理由になっていない理由が
私なりにはあった。
世の中の9割には通用しない理屈であろう。

今回のお値打ち:★☆☆☆☆:200円ナリ

<映画データ>

題名:ボイス/PHONE
製作:韓国
配給:ブエナビスタ
公開:2003/04/26

監督:アン・ビョンギ
製作:アン・ビョンギ、キム・ヨンデ
脚本:アン・ビョンギ、イ・ユジン
音楽:イ・サンホ
 
出演:ハ・ジウォン、キム・ユミ、チェ・ウジェ、
   チェ・ジヨン、ウン・ソウ、他

魔界転生


† 悪いことは言わぬ、今一度転生し出直せ

みっち~担当:みっち~

もぉ~ね、久々に眠たくなった(笑)
なにが眠たいってストーリーがおもしろくない!
中身カラッポ!なんじゃこりゃ?て感じ。
ず~~~~~~~~~っと同じテンションのまま進んで、
そのままエンディングまで突っ走るんだもん。
監督がインタビューで、
「1時間42分ノンストップのアクション時代劇です」って言ってたけど

おまえこれ1時間42分止まりっぱなしやん!

みたいな。
主演の窪塚はあいかわらずあの演技だし、
というか今回は演技がどうこうよりもミスキャストじゃないの?
だって全っっっ然天草四郎に合ってなかったもん。
これは明らかに若い世代の客層を狙ってのキャストだな。
でも、窪塚が「我は天草四郎なり…(微笑)」みたいな台詞を言った瞬間、
後ろの女の子が吹き出してたのが面白かった。
ついに女性ファンにも見捨てられたか(笑)

今回のお値打ち:★☆☆☆☆:100円ナリ(麻生久美子に)

たろさ担当:たろさ

うーん、うーん、、、なんて書いていいのやら・・・・・
窪塚洋介が出てるというので期待していなかったんですが、
案の定死ぬほど面白く無かったです。
ストーリー自体が好みじゃなかったのか、
出演者に違和感があったのかわかりませんが・・・・
沢田研二の天草四郎がみてみたいです。ジュリー世代だし。
ジュリー版は1981年公開かぁ、、、

実はもう中学生だった、なんてこと口が裂けても言えないわぁ~

直前に見たのが「シカゴ」だったってのも
面白く無さに拍車をかけたような気がする。。。

今回のお値打ち:★☆☆☆☆:200円ナリ

ココリン担当:ココリン

ダッタッタッタッキャロリームェイト!(寒)
ダッタッタッタッキャロリームェイト!(極寒)

全身全霊でダサダサロードを爆走中の窪塚洋介に
また新たな伝説が打ち立てられました。
今回は「魔界転生」ですと。
何と身の程知らずなことに天草四郎役ですと。
完成披露試写会で
「時代劇は初めてで何がどうなってるのかよく分からないまま終わった」
と言ってましたが、映画を見て納得しました。
この人、台詞(言葉)の意味を全く理解してませんね。
時代劇では良く出て来る「参上つかまつる」とか、
言葉ひとつひとつをただの「音」として理解してるらしくて、
なんか子供が英語の歌をカタカナで覚えて歌ってるような感じ。
下手に豪華な”おべべ”を着せてもらってるせいで
「素人名人会」に出てきた子供みたいになっちゃってますよ。
ここまで来ると哀れ。
クララお品こと麻生久美子も全く同じスタイルのようで、
この二人が主要キャストであることが全てをぶち壊しにしています。
ちなみに窪塚、

天草四郎役を掴むために天草に行ったそうですよ。

アホかっつーの。
深作版との比較で言えば、唯一、佐藤浩市の柳生十兵衛だけは、
深作版の千葉真一といい勝負だったと思いますが、
真田広之、佳那晃子、緒形拳、室田日出男、
白石加代子(大ファン)、若山富三郎、丹波哲郎、、、
これでもか!とばかりに
芸達者を惜し気もなく起用した深作版とは、厚みが全然違います。

「RED SHADOW」といい「千年の恋」といい、
東映はこの路線でいくつもりなんでしょうか。
無謀な。

今回のお値打ち:★☆☆☆☆:300円ナリ

バニラ担当:バニラ

やっぱり窪塚ダメですわ~
台詞が無茶苦茶棒読みです。
全然台詞を理解せず話してるので、
聞いてるこっちににもさっぱり台詞の内容が伝わりません!
天草の台詞は話の本筋に関わる話ばかりなのに、
それが伝わらないから展開の抑揚が全部台なしになってました。

逆に脇役で柄本明が出てるんですけど、柄本さんが一番良かったです!
シーンにして2~3シーンくらいしか出てないのですが、
台詞の一言一言の重みが窪塚とは比べ物にならない程でした!
でも良かったのは柄本さんと佐藤浩市くらいで、
その他のキャスト・・・^ー^;
色々エピソードがあるにも関わらず、それがノリきっていないので
せっかくの柳生十兵衛の親子対決のシーンとかも
活かしきれていないのが残念でした。
もし胤舜とか武蔵のシーンがもっと良かったら
メリハリ付いて良かったのにな~。
ま、メインの窪塚がいる限り足引っ張られると思いますが(爆)

キャスティング大幅変更でまたリメイクお願いします(核爆)

今回のお値打ち:★★☆☆☆:500円ナリ

忍担当:忍

1981年、深作欣二監督のもと、沢田研二演じる天草四郎と
千葉真一の柳生十兵衛の対決を描き大ヒットした
「魔界転生」のリメイクということで、
公開当時”エロイムエッサイム~”を口癖にしていた
私は大変な期待を持っていたのだが・・・

一から十まで無謀過ぎる作り。
現代劇すらまともにこなせない窪塚に
天草四郎など務まるはずもなく、
案の定最低なリメイクになってしまった。
深作版の沢田研二は、演技力どうこうよりも
妖艶さにおいて群を抜いていたのでメインでも成立していたのだが、
窪塚版の天草は、頭の悪そうなチンピラが
和服を着てふざけているようにしか見えん。

絢爛の意味を履き違えた衣装と
仰々しいだけで品の無い音楽、
活劇になりきれていない殺陣、
何がしたかったのか、意図すら汲み取れなかった。


魔界転生


視覚的な効果はさすがに見劣りするものの、
窪塚版に金を払うぐらいなら
こちらをもう一度観た方が100倍楽しめる。

今回のお値打ち:★☆☆☆☆:100円ナリ

<映画データ>

題名:魔界転生
製作:日本
配給:東映
公開:2003/04/26

監督:平山秀幸
原作:山田風太郎
脚本:奥寺佐渡子
 
出演:窪塚洋介、麻生久美子、杉本哲太、黒谷友香
   加藤雅也、古田新太、國村隼、柄本明、
   中村嘉葎雄、長塚京三、佐藤浩市、他

きれいな涙 スピリット


「ライオンキング」のお供にどうぞ

バニラ担当:バニラ

ドリームワークスの前作「シュレック」は・・・
ぶっちゃけ面白くなかったバニラですが(笑)
今回は思ったより良かったです♪
何よりオープニングのグランドキャニオンのシーンが物凄く壮大!(>o<)
以前観た「ライオンキング」はサントリーアイマックスシアターっていう
でっかいスクリーンで観たのもあって確かに壮大だったのですが、
今回はそこそこ普通のスクリーンで観て驚いたので、
デジタル上映の大画面で観たらかなり感動すると思います。

3Dと2Dがうまく融合したアニメーションも
以前のものより確実に進歩した感があって、
水の表現、爆破の表現が丁度いいリアルさで小気味良かったです。
ストーリーはまあアメリカの子供向けらしい流れの話でした。
敵がいないと自由を語ることができないというところなんか
今の情勢によく似ていると思います(苦笑)

ただ、全体の作りや技術なんかは
ディズニーに追いついてきた印象がありました。
しかも最近のディズニーが作らなくなったようなシンプルな作品で好感!
台詞がなく、スピリットの感情は
ナレーションと鳴き声とサントラだけで表現するのも、
下手な味付けが付いてない分いい選択だったと思います。

ただ今回マット・デイモンがナレーションしてるのですが、
彼のナレーションがほとんどスピリットの台詞なのに
感情の起伏が少ない読みだったので
時々ナレーションだけ浮いた感じになるのが否めませんでした。
あと、またまた字幕が戸田奈津子なんですよ~。
このベタベタな和訳どうにかして欲しいです。
ブライアン・アダムスの挿入歌も勿論和訳されちゃってるのですが、
な~んかダサ~い和訳なんですよね~
確かにそういうこと歌ってるんだけど、
歌詞なんだからもうちょっと詩的に訳して欲しかったです。
こういう時、いったん訳してから詩人さんとかに
頼んだ方がいいんじゃないかな~?

最後に大きな不満を一個!
「きれいな涙」ってなんですか?
意味がわかりません。
「勘違いイメージ戦略」丸出しな題名で、
別に「SPIRIT」だけでいいじゃん!って思うのは僕だけでしょうか?
最近日本の映画は、つまんない商売根性を出して
元の作品を台なしにしてる風潮があるように思います。
今作も面白かったのに、そういう日本人のおかげで
不満が出るのはスタッフが可哀想です。
きっと向こうのスタッフは日本語分からないから
こういう不満伝わらないの仕方ないんだろうけどな~(苦笑)
配給会社さん、邦題担当の人事移動よろしくお願いします(核爆)

今回のお値打ち:★★★☆☆:800円ナリ

忍担当:忍

ディズニーに対する敵対心が強過ぎて
どうしても好きになれなかったドリームワークスのアニメなのだが、
昨年、「シュレック」がオスカーを受賞したことが影響したのか、
今作はぐんと余裕のある仕事がなされていて好感。

ただ、ディズニーアニメのように人間の言葉を話さない、という点を
リアリティ重視としてウリにしているのだが、
思考過程というか、精神は完全に人間のそれであり、
「ライオンキング」との明確な差別化を打ち出すまでには至っていない。

CG技術に関しては、少なくとも現時点では最高峰。
圧巻のオープニングや川に呑み込まれるシーンも美しいが、
スピリットを追う人間達から逃げるシーンは素晴らしい。
「千と千尋の神隠し」がオスカーを受賞したことには
何の異論もないが、本作といい「リロ&スティッチ」といい、
今年のアニメはなかなか粒ぞろいだったようだ。

今回のお値打ち:★★★☆☆:1000円ナリ

<映画データ>

題名:スピリット/SPIRIT: STALLION OF THE CIMARRON
製作:アメリカ
配給:UIP
公開:2003/04/19

監督:ケリー・アスバリー、ローナ・クック
製作:ジェフリー・カッツェンバーグ、ミレーユ・ソリア
脚本:ジョン・フスコ
主題歌:ブライアン・アダムス

出演(声):マット・デイモン、ジェームズ・クロムウェル、他

ブラック・ダイヤモンド


バニラ担当:バニラ

ハーイ!
今日はバツグンにゴキゲンな映画をご紹介しちゃうYO!
イカしたラップでチェキラッチョ♪
すんげぇアクションダイナマイツ!
ジャンルはなんとヒップホップカンフー!YEAH!


洋楽あまり聴かない今日この頃のバニラですが、
どうやらこのDMXさんはヒップホップ界のドンらしいので、
久々にダイドーのデミタスコーヒーを飲み
カフェイン摂取でハイテンションなバニラが(安っ!)
MCバニラと改名してラップで感想をちぇけらっちょ!


いぇ!いえ!いえ!いえ!
 まずはカンフー達人カムフロムチャイナはジェット・リ-!
  だからこーのー映画の売りは?きっと蹴っ飛び~!
   派手なアクション&カンフー=かっこいー!
    みたいな観客感想されたりなんかだっとイイ~♪

だけどね。
 そうはね。
  世の中~上手くいかないところなんか「やっぱり~」

そうさこれはまるで「T・R・Y」フロムU・S・A☆
 主役ヒーローDMXはきっと織田裕二
  自分がかっこい~
   だからアップに~
    撮ってくれなきゃこんなオファーはすぐにお・こ・と・わ・り!

だから無理矢理~
 ダイヤひったくり~
  主役結局泥棒なのになんだかまるで善人~

そうさこれはまるで「T・R・Y」フロムU・S・A☆
 メ・イ・ン・アクションシーンがなんだか「みょー」に観づらい~
  ちょっと監督~?
   このカ・メ・ラ・ワ~ク
    あまりアップばっかりされるとオメメがつ・か・れ・め・だ!

だからジェット・リ-
 ちょっとおざなり~
  頑張るアクションお家芸も全然見えてね~

やっぱアクション観るならジェームスボンドね007!
 そこもやっぱり似てるね「T・R・Y」フロムU・S・A☆
  やっぱアクション観るならジェームスボンドね007!
   そこもやっぱり似てるね「T・R・Y」フロムU・S・A☆

(語り)
いけてるとこ~?
それはね~エンドロールで脇役語るとこ~
みたいな~?
ちょっと笑える~?
でも笑える~ところエンドロールじゃちょっといけてないよね~?

クール!クール! DMX!
だから
クール!クール! DMX!

グラッチェ!グラッチェ! DMX!
だから
グラッチェ!グラッチェ! DMX!
マンセ-!マンセ-! DMX!
だから
マンセ-!マンセ-! DMX!

だけどMCバニラはアウトオブ眼中きっぱり~
 まるでDMX全然知らないさっぱり~
  だからがっかり~
   そしてちょっぴり~
    「T・R・Y」つまらなかったこと再確認してやっぱり~

あ~いえ~

今回のお値打ち:★☆☆☆☆:200円ナリ

ココリン担当:ココリン

いやあ、うるさいだけの映画って眠気を誘いますね。
肝であるはずのジェット・リーなんですが、
なんだかえらい老け込んで山本譲二に見えちゃうし。。。
ジェット・リーってこんなに不細工じゃなかったと思うんですが、
どうしちゃったんでしょうか?
もしかしてハリウッドの水が合わなかったんじゃないでしょうか?
DMXがナンボのモンか知りませんけど、
ヒップホップの大物を呼んだから
”ヒップホップカンフー”なんていう発想がもうダメでしょ。

エンドロールの楽屋オチ会話シーンで
一番会場が湧いてたというのが全てを表してますわな。

今回のお値打ち:★☆☆☆☆:100円ナリ

<映画データ>

題名:ブラック・ダイヤモンド/CRADLE 2 THE GRAVE
製作:アメリカ
配給:ワーナー
公開:2003/03/29

監督:アンジェイ・バートコウィアク
製作:ジョエル・シルヴァー
脚本:ジョン・オブライエン、チャニング・ギブソン
 
出演:ジェット・リー、DMX、他

ボウリング・フォー・コロンバイン


ココリン担当:ココリン

3月20日、アメリカがイラクに対して攻撃を開始した
まさにその日に、この映画を観てきました。
会場に向かう途中、「爆撃開始」の号外が配られ、
拡声器を使って「戦争反対」をPRする人々を見かけました。
もう始まっちゃってるものを、
日本の街角で叫んで何になると言うのか理解不能ですし、
ああいった行動自体が、しょせんは他人事であることを
象徴しているかのようで私は嫌いです。
戦争が回避出来ないと分かった途端に
最前線からノコノコ帰って来た「人間の盾」とか、
一体何を考えてるんでしょうか。
またそんな奴に限って現地の様子はどうだったとか、
TVに出てペラペラ喋ってたりしますし。

そんな今公開という、ビジネスとして見れば
これ以上ないほどの絶好のタイミングで公開される映画です。
タイトルの意味は、1999年にアメリカのコロラド州、
コロンバイン高校で発生した銃乱射事件で、
犯人の高校生2人が、事件を起こす前に
ボーリングをして遊んでいたことからつけられたんだそうな。

まず、この映画がアメリカ発であるということに、
ブッシュの攻撃に対して高い支持率を叩き出した
アメリカ国民の中にも、まだバランス感覚が残ってるんだなと
少し安心しました。

取材と監督を兼任したマイケル・ムーアは、
アメリカという国をただ単に批判するだけでなく、
非常に高い次元でのウィットを交えつつ進行させていきます。
取材も丁寧で、「2003年のアメリカ」を
切り取ったドキュメンタリーとしては上出来だと思います。

ただ、映画として見た場合、あまりにも場面展開が早すぎて
字幕読むのに必死になってしまう点が残念でした。
日本のニュースを二か国語放送で聞くと
全く英語が追い付いてないのに似てますかね。
この映画こそ吹き替え版を用意しても良かったんじゃないでしょうか?
今観れば120%楽しめるのは事実なので、興味のある方は是非どうぞ。

今回のお値打ち:★★★★☆:1300円ナリ

バニラ担当:バニラ

この監督さんのキャッチコピーが
「ホワイトハウスが危険人物に認定した問題監督」なのだそうですが、
むしろこの人ごっつい「いい人」なんですよね~。

この映画の題名になってる、乱射事件の被害者である
コロンバイン高校の元学生二人は身体に障害を持ってしまい、
いまだに体の中に銃弾が埋まったままなんですよ。
事件で使われた銃弾は「Kマート」っていう、
言わばアメリカ版「コーナン」で購入されたものが使われたそうです。
銃弾がコーナンで買えるんですよ!
「ライフで晩飯買ったついでに隣のコーナンで弾買おうかしら?」
(主婦談)みたいな(爆)
でもアメリカはそれが日常なんですよね~。
それでその体の中に残った弾を返すという名目で
Kマート本社に向かったんですね。
本社の銃弾販売担当者に監督自ら仲介するのですが、
最終的にはKマートでの銃弾の販売を廃止するにまで至って、
本人達はびっくり!観ている僕達もびっくり!!!(笑)
最初は本社の人もあまり協力的ではなかったので、
うまくいっても部分的廃止だと思ったのですが、
この結果をVTRで観ると人間何でもやってみるもんだな~と思いました。

また監督自身がすっごい素直に喜んでるんですよね~♪
他のシーン観てても異常者とは思えなくてすごい人情的なんです。
取材を受けて涙を流す人には
「無理して話さなくていいよ」と言葉をかけてあげたり。
結局最後まで観終わって思ったのが、
監督さんが正常でそれ以外のアメリカ国民が異常に見えました。
監督さんは正常なんですけど、
大多数の国民が異常だから過半数意見が正常になり、
正常な少数派意見は異常に映ってるという事なのかもしれません。

今回のお値打ち:★★★★☆:1500円ナリ

忍

この世に「正義」は人の数だけある。
世の中は多数派の正義によって回っているのだ。
だが、多数派はしょせん多数派であって、「真実」ではない。
少数派にこそ真実があるというのも、また誤りである。
この映画は「自由の国、アメリカ」のバランスを支えるためには
なくてはならない映画であろう。
賛成出来るか出来ないかは各々で答えを出せば良いと思う。

映画として見ると、上にもあるようにインタビューシーンが多いため
会話の量が膨大な上に早い。
字幕を追い続けているうちに終わってしまい、
あまり映像に神経がいかなかったのは恥ずかしながら事実だ。
DVDなら音声切り替えもついているはずなので、
DVD化されてからまた観ようと思う。

今回のお値打ち:★★★★☆:1100円ナリ

<映画データ>

題名:ボウリング・フォー・コロンバイン/BOWLING FOR COLUMBINE
製作:カナダ、アメリカ
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
公開:2003/01/25

監督:マイケル・ムーア
製作:チャールズ・ビショップ、ジム・ザーネッキ、マイケル・ドノヴァン
   キャスリーン・グリン、マイケル・ムーア
脚本:マイケル・ムーア

出演:マイケル・ムーア、チャールトン・ヘストン、マリリン・マンソン
   マット・ストーン、ジョージ・W・ブッシュ

ピノッキオ


バニラ担当:バニラ

イタリアの生んだ世界的名作、
「ピノキオ」の生誕120周年を記念して製作された映画です。
伊映画史上最高の54億円を投じて構築された大作で、
本国での観客動員数は新記録を樹立したらしいです。
さて、嘘をつくとお鼻の伸びるピノキオが実写になって、
一体どうなったんでしょうか?

誰もが知ってるピノッキオのお話ですが、
今回の「ピノッキオ」は所々が今あるお話と微妙に違っていて、
なるへそ~、ここを端折ったら今の話になるのかな~?と思いました。
ちなみに実写の映画でピノッキオ役をやっているのが
「ライフイズビューティフル」のロベルト・ベニ-ニ。
彼はもう既に50歳を超えてるらしく、
50歳にして子供のピノッキオの役を演じているわけです。
だからその違和感をなるべく少なくするために、
この映画には子役が一人も出て来ません。
全てを大人の俳優がやっていて、
アプローチのしかたはどちらかというと演劇的なのかもしれません。
特撮やCGなんかも必要最小限にしか使っていないので、
猫や狐も素顔に必要最小限のメイクをした
「人間」が演じているという不思議な作品でした。
全体的な雰囲気はやっぱり「ライフイズビューティフル」に近く、
あのテイストが合わなかった人や、
オヤジ顔のピノッキオに馴染めないとキツいかもしれません^ー^;
文部科学省が推薦してるのですが、
少なくとも子供にはウケないと思います(爆)

ただ、べニ-ニの「子供」の部分の解釈は素晴らしく、
日頃子供とよく接している私バニラとしては
「あるある!こういう態度とったりするする!」と思いました(^o^)
ほとんどの子供は前後10秒くらいの予測しか立てないで
行動してるところとか、興奮するとすぐ机の上に登るとか。
すぐ小さい虫とか殺したがるし、
無邪気と邪気の狭間を行ったり来たりする様は子供そのもの!
だから演技にも説得力があるんだろうな~と思いました。

誰しも子供だったわけで、
それから今はどんな大人になったんだろう?
とふと考える映画でした(*^-^*)

今回のお値打ち:★★★★☆:1300円ナリ

ココリン担当:ココリン

純真無垢で天真爛漫なバニラちゃんには悪いんですが、
ハッキリ言って私には全然合いませんでした。
どんなにつまんない映画でもせいぜい眠くなる程度だった私が、
生まれて初めて途中退席したくなった記念碑的作品です。

まず、主演のロベルト・ベニーニ。
360°どこから見てもただのおっさんでした。
心は子供になったつもりかも知れませんが、
髭剃り跡も生々しい青い顎に真っ白のドーランを塗りたくり、

「パーパ!パーパ!」
(イタリア語ではパーパと言うらしい)

と無邪気にはしゃぎ回る姿は醜悪そのもので、
はっきり言ってただの「知恵遅れ」にしか見えませんでした。
人形っぽさの欠片もありませんでしたし。
何回叱っても懲りないところとか、約束を平気で破るところとか、
さっきまで泣いてたくせに5分後には笑ってるところとか、
これが本当の子供なら
「しゃーないやっちゃなー」で済むのかも知れませんが、
ベニーニの演技がただ単に鬱陶しいだけなんでイライラするんですよ。
「ああもう!妖精さん!いっそこいつを殺しちゃって!」とか思いましたもん(笑)
ただ、ベニーニが下手とかじゃないんです。
化けるにも限度があるってことなんです。
ベニーニは主演と同時に監督もやっていたので、
たぶん誰も口を挟めなかったんでしょうね。

技術的には上手いんだろうけど、どうも好きになれない。
これって誰かに似てるな~と思ったら野田秀樹に辿り着きました。
あの人も下手じゃないんですが、
「やり過ぎ感」が強すぎてどうも好きになれないんです。
ベニーニが子供の特徴を見抜く目を持っていたなら、
その目で役に見合う子供を見つけて欲しかったな~。

ちなみに、ディズニー版の「ピノッキオ」は
原作のストーリーとはかなり違うらしく、
こちらは原産国の威信をかけて原作に忠実に作ったらしいのですが、
少しぐらい本物と違っても、
ファンタジーとして完成されている偽物を私は選びたいなと思いました。

今回のお値打ち:☆☆☆☆☆:0円ナリ

<映画データ>

題名:ピノッキオ/PINOCCHIO
製作:イタリア
配給:アスミック・エース
公開:2003/03/21

監督:ロベルト・ベニーニ
原作:カルロ・コロディ
脚本:ロベルト・ベニーニ、ヴィンセンツォ・セラミ
音楽:ニコラ・ピオヴァーニ

出演:ロベルト・ベニーニ、ニコレッタ・ブラスキ、他

僕のスウィング


けいじ担当:けいじ

滅多にこういうミニシアター系の映画は観ないんですが、
たまに観るとけっこういいものですね~。
これからはこういう映画もチェックしなければっ!
今回の試写会は上映前にミニライブがついていて、
とても映画に入っていきやすかったです!
ジプシーギターのライブだったんですが、
すげぇすげぇ~!指はえぇ~はえぇ~!
僕もほんの少し、いやかなりギターをやっているんですが、
あれはかなりのものです!(上から目線)
日本で一番ギターがうまいと言われている
布袋やB'Zの松本なんてうんこです(笑)生だと迫力が違う!
早速家に帰ってギターでやってみたんですが、、、、、、
俺ってちっけぇ~人間だな~(笑)

と、ついついジプシーギターについて熱く語っちゃいましたが本題に。
映画は僕が観た感じ、
PSの「ぼくの夏休み」+「マイフレンドフォーエバー」だと思いました。
半ばまではとても楽しい楽しい夏休み生活なんですが、
ラストがちょっと暗かったかな~!
ラストでギターを川に流すシーンがあるんですが、
そこが「マイフレンド~」のラストにとても重なったんですよね~!
主演の男の子とその友達の女の子がとてもよろしいぃ~~!!
かわいすぎっ!!彼等とてもいい顔します!!
っていうかこの映画の出演陣はみんなうまかったと思います!
みんな演奏かなりうまいし!(驚)
そうっ、この映画はギター演奏に酔いしれてください~♪

今回のお値打ち:★★★☆☆:1000円ナリ

忍担当:忍

「マヌーシュスウィング」という音楽をご存知だろうか?
スウィングジャズとジプシー音楽をミックスした、
”血”に訴えかけてくるような音楽なのだ。
このマヌーシュスウィングが全編に流れる中で進行する
幼い二人のひと夏の恋物語が「僕のスウィング」である。

映画に相応しい音楽に全力を注ぐのか、
この音楽に見合う映画という作り方なのか
もはや区別がつかないほど音楽にこだわるトニー・ガトリフだけに
全編に流れる音楽が絶品過ぎて、
映像と音楽聞いてるだけで満足してしまえるような作品であった。

ストーリーは多少粗が目立つが、
「子供の頃の恋愛なんて所詮こんなものだ」という
醒めた大人の目線が
一抹の寂しさを残すエンディングになっている。


オリジナル・サウンドトラック「僕のスウィング」


観賞後すぐにCDショップに走ったほどの絶品。
映画音楽とはこうあるべき。

今回のお値打ち:★★★★☆:1400円ナリ

<映画データ>

題名:僕のスウィング/SWING
製作:フランス
配給:日活
公開:2003/01/18

監督:トニー・ガトリフ
脚本:トニー・ガトリフ
音楽:トニー・ガトリフ、チャヴォロ・シュミット
   マンディーノ・ラインハルト、アブデラティフ・チャラーニ
 
出演:オスカー・コップ、ルー・レッシュ、チャヴォロ・シュミット、他

ロード・オブ・ザ・リング コレクターズ・エディション トリロジーBOX


みっち~担当:みっち~

シリーズものだけあって、
やっぱり気になるのが「前作よりおもしろいか」ということ。
で、結論からいうと、これは分かれると思います。
「1」の方が好きという人、「2」の方が好きという人、
僕はどっちともいえないんっス。
「1」は視覚的に風景が綺麗で壮大なところが好きだったんですけど、
後半の展開が面白くなかったし、
比べて「2」は後半はすごく盛り上がるんだけど、
逆に戦いばっかりで視覚的な面白さがなくなってる気がしたし。。。
だから、「1」と「2」を合体させたらちょうどいい感じ。

残念なのが、予告編で既にガンダルフ(おじいちゃん)が
生きているというのがわかっていたので、
本編を見ててすぐわかるのが面白くなかった。
予告編もっとうま作れよコノヤロー!
前作を見た人はみんな気になってたはず。
それを簡単にばらすなんてこのバカ!バカ!バカ!

前作を見て少しでも面白いと思った人はぜひどうぞ。
そうでなかった人は、、、DVDで(笑)

今回のお値打ち:★★★★☆:1300円ナリ

けいじ担当:けいじ

「ハリポ」の2作目が公開されたとあっちゃあ、
こっちもダマっちゃいません!「ロード2」。
僕的には「2」の方がよかったと思います~!
「1」はとにかく旅の仲間が集まるまでが眠い~眠い~・・・

今回の「2」はズバリ、「戦」ですわ「戦」~!
第1陣放て~第2陣放て~!!ってな具合にワッサワッサ矢が飛びまくり!
ちょっと戦シーン多すぎかな~ってほど戦まみれ!
でもね、主人公弱すぎ、ダメすぎ、へたれすぎ(笑)
「1」の最後でイイ顔して指輪捨てに行ったわりには全然ダメじゃん!!
「2」では主人公ってほど映ってなかったけど(爆)
「2」は、主人公であるフロドを助けるために頑張ってる
凄腕剣士のアラゴルンがいい活躍してました!
彼はきっと今後すごい人気出るんじゃないかな~?

エンディングは「1」よりはきちんとまとまってた気がします。
「1」はさぁ今からいくぞぉ~~!!ってなとこで終わりだったんですが、
「2」はきちんと仕事やり遂げますから。
「1」が良かった奴、暇な奴、「真・三國無双系」のゲームが好きな奴は
どうぞ劇場に足をお運びください!
上映時間はた~~~んと3時間ほどありますので
どうぞごゆ~~っくりお楽しみ下さいませ~~(笑)

今回のお値打ち:★★★★☆:1500円ナリ

ココリン担当:ココリン

まぁ観てない私が口を挟む余地はないんですが、
ずっと気になってたことがあるのでここで書きます。
前作の公開直後から非難轟々で、
ついに日本のファンサイトに集うコアなファンが製作者に直接働きかけるという、
異例の抗議行動が巻き起こり、ビデオ・DVD版では字幕が改定、
今作の字幕担当からも降ろされる予定になっていた
字幕界の橋田寿賀子、戸田奈津子が再び手掛けたという
字幕の出来はいかがだったんでしょうか?

「ロード2」を見る間でもなく、戸田奈津子が字幕を手掛けるのは
もう限界と思っていた私は非常に納得したのですが、
サポート役を側に置き、配給会社が監修してまで、
まだ戸田氏に字幕を任せたのは何故なんでしょう?

戸田のバァさんの何がいけないのかここでひとつサンプルを。
前作で指輪を捨てに行く途中、
心変わりをして指輪を持ち去ろうとした人物に向かって
主人公の言った台詞が

”you are not yourself”

だったんですが、これの戸田訳はと言うと

”嘘つき!”

でした。はぁ?って感じですが、
これがビデオ・DVD版ではどう改定されたかと言うと

”正気に戻って!”

ふむ、これはかなり納得。
これでも納得しなかったファンサイト独自の訳は

”あなたはそんな人ではない”

ううむ、これも確かに納得です。
日本人が平均1秒間に読める文字数は
だいたい4文字が限界なんだそうで、
ファンサイトの訳で全体を字幕化すると
3時間ずっと猛スピードで字幕を追い掛ける羽目になってしまいます。
一番妥当なのは、やはりビデオ・DVD版ですかね。

私が何故戸田氏を橋田寿賀子と照らし合わせるのかと言うと、
意訳云々より使用する言葉自体がもう古臭いからです。
”party”って単語を平気で”乱痴気騒ぎ”なんて訳しますからね~。
今どき誰が使うんじゃいって感じですが。
橋田も「渡る世間は鬼ばかり」で、
えなりかずきとかに平気で”こしらえる”とか言わせるんですが、
日本語力云々以前に、もう使いませんよねぇ~(笑)
戸田氏の功績は賞賛に値するものではありますが、
もうそろそろ静かに引退していただきたいなと切に願う私なのでした。

<映画データ>

題名:ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔
   THE LORD OF THE RINGS: THE TWO TOWERS
製作:アメリカ/ニュージーランド
配給:日本ヘラルド映画、松竹
公開:2003/02/22

監督:ピーター・ジャクソン
製作:ピーター・ジャクソン、バリー・M・オズボーン、ティム・サンダース
原作:J・R・R・トールキン
脚本:ピーター・ジャクソン、フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン
撮影:アンドリュー・レスニー
音楽:ハワード・ショア
 
出演:イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、リヴ・タイラー
   ヴィゴ・モーテンセン、ショーン・アスティン、ケイト・ブランシェット
   ジョン・リス=デイヴィス、ドミニク・モナハン、オーランド・ブルーム