文鳥換羽のきろく

わが家の文鳥と暮らすようになってもうすぐ4年になる。
その間、幾度かの換羽(とや)を経験したのだけれど、冬でもケージの温度を一定に保つようにしていることで季節の変わり目を感じにくいのか、これまで時期はまちまち、時にはだらだらと数か月換羽が続くということも少なくなかった。

しかし今年は違った。3月に入ると風切り羽や尾羽の大きな羽から抜け始め、だんだんとやわらかい羽根へと移りかわっていき、つい先日(4月の23日くらい)に「終わった」という境目があった。

換羽の始まり(3月末)
尾羽が生え始める(3月末)

柔らかい羽が抜け始める頃はアイリングも白っぽく、放鳥中もよく寝ていて心配になった。一番具合が悪そうだったのは一気に抜け、尾羽が生え始めた3月末〜4月頭頃だろうか。

引き続き尾羽が生えている4月6日
羽毛がごっそり抜けた4月13日

大きな羽がある程度生えてしまったあとは、筆毛にイライラしつつもだんだんと元気になっていった。
ちなみに筆毛とは、新しい羽根が生えてくる際の白いとげのような段階のこと。羽っていうのは殻に覆われた状態で生えてきて、嘴でそれをほぐして羽を開くんだと文鳥を飼って初めて知りました。

筆毛がびっしりの4月19日

今回の換羽で不思議だったのは、換羽中に体重が増えたこと。
ふだん24〜25gくらいなのに一時は27gまで増えた。
小さな文鳥の3gは結構な増加なので焦ったのだけど、換羽中に体力をつけるためによく食べる場合もあるという話を読んだこと、まあ正常な範囲の体重ではあること、換羽中に通院するのは体力的に心配であること、という3つの理由でとりあえず見守っていた。
そして「終了した」と感じた頃からスッと体重が減り始め、現在は25gをキープしている。
その間、与えているシードの量は変わっていないので、体調に合わせて自分で食べる量を調節しているような気もします。もしかすると、成長とともに換羽が上手くなるというのもあるんでしょうか。
不思議ではありますが、ひとまずは換羽を無事乗り越えてくれてホッとしています。

換羽完了した文鳥

新体制、野球観戦、換羽

4月1日

職場が今年度からようやく新体制になった。
メンバーは変わらないのだけど、ここ数年続いていた、直属の管理職がいない状態がようやく終わり、結論から言えば「せめてこうなってほしい」と思っていた体制になった。
呼び出されて「言った通りにしたからね」というようなことを言われたのには、なんだか義理が発生してしまったような、複雑な気分にもなったけれど、
でもまあ、最初はぎこちなくても、この体制は前よりは確実に良い。

4月6日、7日

3月下旬が寒かったせいか、例年より遅れて咲き始めた桜がこの週末にようやく満開となった。これまでずっと、桜は卒業式~入学式のイメージだったけれど、これからはシーズン開幕とも重なるんだろうな。

6日には友人夫妻と神宮球場へ行った。
野球観戦は、試合時間がどのくらいか事前に読めないこと、屋外球場の場合は天気次第で中止になる場合があること、チケット発売前から予定を摺り合わせる必要があること*1、など諸々の理由から、正直人を誘いづらいイベントのような気がしていたのだけど、
この日はなかなか見応えのある試合だったのもあり、一緒にいった友人も楽しかったと言ってくれて嬉しかった。

翌日は同じく神宮で1人観戦。
日常生活で野球の話ができる相手が限られていることもあり、球場で会う人と話すのは結構楽しい。この日も隣のおじいさんと前の席のおじいさんがどちらも愉快な人で楽しかった。
乾杯をきっかけに話しながら観戦をしていて、私が「なんでアウト…?」みたいなことをぽろっといっても「ピッチャーゴロだね」とかサッと答えてくれる。
私もいつかこんな風に、現地でもパッと状況を理解できるようになれるかな。

4月10日

開幕が嬉しくてつい3週連続で野球観戦をいれてしまったところ、体力的にはどうにかなっているものの、家事やらマンション関係の用事が滞ってしまった。ので、それらを片付けるためにまる1日休みをとった。

3月の半ば頃から徐々に羽が抜け始めた文鳥は久しぶりの大規模換羽でここのところしんどそうだったのだけど、ようやく抜けるターンから生えるターンに変わってきて、コミュニケーションも溌剌としてきたような気がする。
この溌剌さはあくまでもこの数年を1対1で付き合ってきた経験からの推測でしかないのだけれど、
筆毛が気になるので触られたくはないが、注目は欲しいとか、嘴だけ撫でられたい、とか、餌の入れ替え時にビュッと飛んできて肩に着地する感じとか、そういう溌剌さです。

ちなみにマンションの大規模修繕工事がはじまったのでベランダを人が出入りするのだけど、文鳥がいるのでカーテンを締切るわけにもいかず、室内を晒す状態になっている。
こういう時ってどうするのが良いのかな…。
工事のために網戸を取り外したので、換気中に放鳥をしてしまわないように、窓に注意書きのふせんを貼った。

*1:神宮球場などダイナミックプライシングを取り入れている球場は直前にとろうとすると、売れている試合の場合は値段が跳ね上がっていたりするため

シーズン開幕と備忘録

3月29日

東京ドームで行われる巨人vs阪神のシーズン開幕戦を見に行った。
仕事は午後休をとり、水道橋の勝本でラーメンを食べたあと、友人夫妻とドーム下にあるフライデーズで飲みながら開場を待った。
大学生の頃からの友人なので、まさか野球にハマるとはねえ、と会うたびに驚かれるし、私は私で、長い付き合いなのに野球が好きだなんて全く知らなかったので不思議な感覚だ。
近況もそこそこに、今年期待の選手や、お互いのチームの補強についてあれこれと話をしているうちに、あっという間に開場時間になった。

開幕戦ということもあり、すでに思い思いのユニを着た老若男女で入場ゲートに長蛇の列ができている。
場内にも色んなファンがいて、でもみんな、シーズン開幕を喜んでいるんだなと思った。

久しぶりの現地観戦をして思ったのは、それぞれの選手を見てきた時間の分、ひとつひとつの打席の見え方も変わってくるんだなということだった。
例えば、開幕投手に選ばれるということの重みについての理解も開幕までのあれこれで深まったがゆえに、選ばれたからには勝ちたいという切実さも感じるし、他の選手たちも先発に勝ちをつけたいと思ってるだろうなとか、初の開幕スタメンの選手の意気込みとかあれこれ考えてしまう。

結果はあいにくの完封負け。
入場前は終わったら飲みに行こうかなんて話していたけれど、明日もあるんで…と退散して翌日に備えることにする。


3月30日

半袖で出掛けてもいいくらいの気候であちこちで桜が綻び始めている。
この日は初めてビジターで1塁側に座って観戦をした。
当たり前だけど周囲はみんな相手チームのファンで、みんな楽しそうにタオルを回していた。
そしてこの日も阪神は完封負けをした。

これは……応援が足りないのかもしれない、と思い、帰りに今まで持っていなかった応援バット(応援用の小さいメガホンのようなもの)を購入する。
もちろん、これはゲン担ぎに近い行為なのだけど、何かを好きになるというのは総じて、目に見えない何かに祈る気持ちと隣り合わせにあるものなのだろう。


3月31日

この日も7回まで0-0の展開だった。
先発才木投手の熱投もあり、どうにか点が欲しいところだったのだけど、1点が遠い。

普段、野球を見るときは試合前にビールを1杯飲んで4回くらいにおかわりをするんですけど、あまりにも点が入らないので、もう点が入るまでビールのおかわりはしないと誓ってみる。
もちろん、そんなの試合展開には何にも関係しないのは重々承知の上で、ともかく水を飲みながらの8回の表。

代打、代打、代走と攻めたところで2アウト1、3塁のチャンス。
ファンの祈りやら願掛けやら声援やらを一身に背負った森下選手の3ランホームランでついに今シーズン初めての得点が入った。ファンの顔も綻びっぱなしの9回でさらに2点を加えて0-5でシーズン初勝利。

スポーツニュースをチェックしながら帰宅し、ユニやタオルを洗濯して夕食を作り、弁当用のおかずの作り置きもして、と慌ただしくしていてふと、野球のある生活って忙しすぎるなと思う。球場でおかわりしそびれたビール*1は、帰宅してから飲みました。

そんなわけで、ついにシーズンが開幕しました。

去年1年間野球を追いかけてみて、試合についての備忘録をつけたいと思っていたこと、それからスポーツメディアの記事を試合と紐づけてブックマークしておきたいと思っていたことから、今年は1年、1カードごとにnoteに観戦記録をつけてみようと思っています。

note.com


日記は相変わらずこっちに書きますが、もしも野球についての記録を見てくれてる方がいましたらよければこちらもお願いします。
というわけで今年もどうぞよろしくお願いします。

*1:9回は岩崎選手が登板するので飲んでる場合ではなかった

3月とアクセル

気づいたらもう3月が終わろうとしていて驚いた。
とはいえ、今月はなんだかんだ色んな心境の変化もあったため、短かったというよりは、まだ3月だったのかという驚きに近いかもしれない。

色々思うところがあり、今年いっぱいで今抱えてる仕事の目処をつけようと最近は定時内をいつもの1.3倍速くらいで働いているため、それなりに疲れているんだけど、
こういう感じでメンタルにアクセルかけられるくらいには元気になったのはありがたい。

今も続いている服薬治療を始めたばかりの頃は、副作用(いわゆる更年期障害に近い症状)で特にメンタルがガタガタだった。
常に焦燥感があり、集中がしにくく、家の中では床におちたレシートを拾うモチベーションをかき集めるのに数日を要したりしていた。
それでも、漢方でまあまあやり過ごして半年くらい経った頃、ようやく四角い車輪で走ってるみたいだった心臓が通常営業に戻った様な気がした。
病気そのものではなく、副作用であんなしんどい思いをするなんて想像もしていなかったけれど、あの状態を経験したことで、普段の生活にも、少し気を配るようになった気がしている。

そして引き続き、野球が自分にとっていい気分転換になっている。
長かったオフシーズンもいよいよあと1日。今週末にはシーズン開幕だ。

そんな感じで今年度が終わりますが、来年度は新しいことができるように、多少負荷をかけつつやっていきたいなと思っております。

2月の終わり

2月の末の週末、友人の家に遊びに行った。
コロナ禍もあって、今の家に遊びに行くのは初めてだった。
小雨が降る中、静かで心地よい家の中で取り止めもない話をあれこれとする。
こんなふうに、話をするということが中心にある休日は久しぶりのように感じた。

友人の家がある駅は、駅前が高架上にあるような作りの駅で、行きがけに「こういう駅なんていうんだっけ、カタカナの名前で」と曖昧な話をしたら「ペデストリアンデッキ?」とすぐに帰って来て気持ちがよかった。

このペデストリアンデッキのある駅には、数年前仕事で来て以来だった。
数年前のその日は、電車で隣り合わせた人に絡まれ苦々しい思いをした日で、駅ごとそこで時間がとまっていたのだけれど、
この日ようやく、すっかり上書きできたような気がしたのも嬉しかった。

翌日は妹の家に遊びに行った。

妹の子は首が座り、よく笑うようになっていた。来月にはもう離乳食が始まるのだという。
今のところひと月に1度くらいで顔を見ているのだけど、赤ちゃんというのはこんなにも成長著しいものなのかと、会うたびに頼もしい気持ちになる。

妹の子を変わるがわるに抱っこしながら、昨年購入した謎解きゲームを妹にやってもらった。
本来1人でプレイするゲームなのだけど、自分がやった時に、ヒントの案配が肝だなと思ったので、私から出題するような形で解いてもらった。
結果、一番「おお!」となる部分を楽しんでもらえたので満足する。
赤子の横でまた誘拐だのなんだの物騒な話をしてしまったがそういうゲームなので許してほしい。

父親もきたし、弟からの差し入れもあったし、義弟にも謎解きをやってもらえたしで、賑やかないい日だった。

27日にはキャンプが終了した。
オープン戦を経て、3月末には野球がはじまるなんて、まだ実感が湧かないけれど、すでに手元には7日分のチケットがある。

オフシーズンは9割方、マユリカにささげる形になった。
M1で面白いなと思ってポッドキャストのM1振り返り回を聴き、友人が教えてくれたロコディとのゲーム配信を見たあたりでスイッチが入って、ポッドキャストを完走するのと並行して、youtubeマユリカと検索してでてくるものを片っ端から見ていった。
そうしてある程度定番のエピソードと年表、トピックなどが頭に入った状態になったところで、冠番組のお知らせまできた。今の所、マユリカは何を見ても楽しくて嬉しい。

野球もお笑いも、どっちも自分の生活にはあまり関わりのなかった分野なのだけど、でもどこかにあった伏線が回収されたような気もしている。
最近は、相方のいる人生ってどんなものなんだろうなということを考えています。