2015年06月18日21:02
【無我】方広寺派管長・大井際断老師
私はいないー寺報（祥光）より
「禅」を、ネットを通じて全国的・世界的により身近な分かりやすい内容で広めようという願いから、
ブログ、ホームページ、メルマガ等で、「いまここ塾」「いまここ道場」「Ｔｈｅ禅アカデミー」といった活動を
１０年ほど前から阿部敏郎さんと展開しています。
阿部さんは、２０年ほど前に奥山青壮年研修所で出会って以来の盟友、数年前からブレークして、
今は一日のアクセス数が３、４万件の人気ブロガーで著書も多数出版しています。
おかげさまで、近年阿部さんと二人三脚で「禅」を布教する活動が大きく展開しつつあります。
各地で坐禅・法話・読経により禅・仏教の真髄を体験したいという人々に会い、その真剣さに驚かされています。
そのため、この頃は寺を留守することが多くなり、檀家の皆さまにご迷惑をかけています。
このように「禅」は、いまや「ＺＥＮ」としてその素晴らしい実践的人間学が世界的に認められつつあります。
京セラの創業者でありＪＡＬの再建を担った稲盛和夫氏、打撃の神様と言われた川上哲治氏，アップル社の創業者スティーブ・ジョブズ氏、古くは上杉謙信、伊達政宗等の武将や西郷隆盛、勝海舟等の明治維新の志士たちが参禅修行してリーダーとしての人格を形成したことは有名です。
それでは、禅・仏教の根本的な教えは何でしょうか…、
それは一言で言うと「仏教は無我にて候」です。
「無我」とは、私として意識するような実体はない。あれこれ思い意識する以前の、（おい！）と呼べば間髪を入れずに（はい！）と応える、いまここの関係性・縁起に自由自在に活き活きと働く純粋生命そのものが本来の自分であり。その無我の命は天地宇宙と一体のものだ」と言うことです。
「無我」は「我無し」ですから「私はいない、すべてがただあるがままに在る」ということであり、その真理を体得するのが禅の修行です。
世間の多くの過ち、トラブル、悩みや苦しみは、
「私がいる」と思い込み、その私を実体化しとらわれ執着するところにあります。
逆に、物事を成し遂げるリーダーの根本的な資質は「無我・無私」の精神です。
「私の面子、私の世間体、私の考え、私の財産、私の子供、私の家、私の寺等々」、「私」を対象化し実体として意識しとらわれる
ところに、天下の大道からはずれ創造的な生命が枯渇してしまう
原因があるのです。
一日一度は、静かに落ち着いて息を大きく吸って吐き、
「私はいない」と心でつぶやいて無我に帰り、物事を達観し大観することをお勧めします。
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【無我】方広寺派管長・大井際断老師
私はいないー寺報（祥光）より
「禅」を、ネットを通じて全国的・世界的により身近な分かりやすい内容で広めようという願いから、
ブログ、ホームページ、メルマガ等で、「いまここ塾」「いまここ道場」「Ｔｈｅ禅アカデミー」といった活動を
１０年ほど前から阿部敏郎さんと展開しています。
阿部さんは、２０年ほど前に奥山青壮年研修所で出会って以来の盟友、数年前からブレークして、
今は一日のアクセス数が３、４万件の人気ブロガーで著書も多数出版しています。
おかげさまで、近年阿部さんと二人三脚で「禅」を布教する活動が大きく展開しつつあります。
各地で坐禅・法話・読経により禅・仏教の真髄を体験したいという人々に会い、その真剣さに驚かされています。
そのため、この頃は寺を留守することが多くなり、檀家の皆さまにご迷惑をかけています。
このように「禅」は、いまや「ＺＥＮ」としてその素晴らしい実践的人間学が世界的に認められつつあります。
京セラの創業者でありＪＡＬの再建を担った稲盛和夫氏、打撃の神様と言われた川上哲治氏，アップル社の創業者スティーブ・ジョブズ氏、古くは上杉謙信、伊達政宗等の武将や西郷隆盛、勝海舟等の明治維新の志士たちが参禅修行してリーダーとしての人格を形成したことは有名です。
それでは、禅・仏教の根本的な教えは何でしょうか…、
それは一言で言うと「仏教は無我にて候」です。
「無我」とは、私として意識するような実体はない。あれこれ思い意識する以前の、（おい！）と呼べば間髪を入れずに（はい！）と応える、いまここの関係性・縁起に自由自在に活き活きと働く純粋生命そのものが本来の自分であり。その無我の命は天地宇宙と一体のものだ」と言うことです。
「無我」は「我無し」ですから「私はいない、すべてがただあるがままに在る」ということであり、その真理を体得するのが禅の修行です。
世間の多くの過ち、トラブル、悩みや苦しみは、
「私がいる」と思い込み、その私を実体化しとらわれ執着するところにあります。
逆に、物事を成し遂げるリーダーの根本的な資質は「無我・無私」の精神です。
「私の面子、私の世間体、私の考え、私の財産、私の子供、私の家、私の寺等々」、「私」を対象化し実体として意識しとらわれる
ところに、天下の大道からはずれ創造的な生命が枯渇してしまう
原因があるのです。
一日一度は、静かに落ち着いて息を大きく吸って吐き、
「私はいない」と心でつぶやいて無我に帰り、物事を達観し大観することをお勧めします。
この記事へのコメント
いつも楽しみに向さんのブログやホームページを拝見させて頂いてます。
「無我・無私」の精神で物事を達観する…とてもわかりやすく、とても納得で思わず「そう、そう」と頷く自分が居ました。
男性ではありますが、向さんの大ファンです。21日の阿部さんとのコラボトークとても楽しみにしています。
これからも是非お身体ご自愛されて、楽しいお話をお聞かせ下さいm(__)m
ありがとうございました。
「無我・無私」の精神で物事を達観する…とてもわかりやすく、とても納得で思わず「そう、そう」と頷く自分が居ました。
男性ではありますが、向さんの大ファンです。21日の阿部さんとのコラボトークとても楽しみにしています。
これからも是非お身体ご自愛されて、楽しいお話をお聞かせ下さいm(__)m
ありがとうございました。
Posted by 茂蔵 at 2015年06月19日 10:45
頑張らなくても大丈夫
http://c-sakuranbou.hatenablog.com/
http://c-sakuranbou.hatenablog.com/
Posted by この視点はどう思います？ at 2015年06月23日 15:24
こっさん お久しぶりです。そろそろ坐禅会に姿を見せようかなあと思っています。ところで、浄土真宗の蓮如上人のお言葉にも「仏法には無我にて候ふうへは、人に負けて信をとるべきなり。」とあります。このお言葉は、私たちにサレンダーの境地を勧めていると思われます。私たちは他人に勝とう、勝とうと必死に頑張って生活していますが、知らないうちに地獄、餓鬼、畜生、修羅の境涯を一生懸命に生きてしまっているのではないでしょうか。頑張るのをやめて、あるがままにおまかせして、無我の境地が実現すれば、すなわち、無量寿（永遠の命）・無量光（無限の智慧）がそこに顕現するのです。禅仏教だけでなく浄土仏教においても、無我（＝阿弥陀仏）こそが、永遠、無限、絶対の主人公なのです。 合掌
Posted by コウクウ at 2015年06月26日 16:53
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