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常に戦士のままで


by Iulianus
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Bento2

 ファイルメーカー社から出している個人向けのデータベース・ソフトにBentoというのがある。日本語の「弁当」からのネーミングらしいが,あんまりセンスないなという感じ。しかし,ファイルメーカーProの流れを汲んでいて,データベースを自由につくりやすい。そういうわけで、Bentoが出てから,すぐに使っているが,ヴァージョンが上がってBento2になってから、iPhone用のアプリも出て,これがWiFi経由で,Mac上のBento2と同期ができる。
 というわけで,データがいつでも手元にあるという状況が実現した。よって,ギリシア語,ラテン語、英独仏伊西やら大辞林やらの辞書や古い版にしても聖書、あるいはPDF化した論文が入っているので便利。
# by iulianus | 2009-05-14 18:35 | その他

再び iPhone3G

最近インストールいたもの。
Aristotle. これはアリストテレスの英訳選集。といってもほぼ主要なものは入っている。オルガノン、自然学、自然学小論集、動物論や動物誌、形而上学、ニコマコス倫理学、政治学、修辞学、詩学、アテナイ人の国政などが入っている。英訳だけど、これだけのものがiPhoneの中に入っている。

BookRemark 購入する本の管理に便利。アマゾンから資料をとってくる。

Papers これはマック本体用の同名のソフトPapersと連携させるもの。本体用のソフトは、PDFの管理のためのソフトで、iPhone用のPapersと同期させることができる。つまり、論文などのPDFファイルを本体用のソフトで管理し、読みたい論文をiPhoneに無線LAN経由で転送して、iPhone上で読むことができる。実際、二つで6000円くらいかかるけど、使い勝手はよいです。
 最近、古い論文なんかでPDF化されたものがネット上にあるので、それをダウンロードして、マックで管理し、iPhoneで読むということもできるようになった。
# by iulianus | 2009-03-14 22:43 | その他

道具としてのiPhone 3G

 iPhone 3Gを買ってから半年以上が過ぎたけど、これは私的には最強の道具です。自由にアプリを選べるのがよい。ちなみによく使うアプリ。
 Ultralinguaの仏英、伊英、独英、羅英の辞書。辞書というよりもワードリストなんだが、使いやすい。英仏、英伊とかでも使える。
 ウィズダム英和・和英辞書。
 Greek Lexiconこれはギリシア語の辞書。もちろん、ギリシア語を英語に訳するもの。
 Latin Dictionary.これは確かLiddel & Scottの羅英辞典。もちろん古い版だが、定評ある辞典なので、安心。ただし、古典ラテン語が中心。教会ラテン、中世ラテンには適当ではない。
 以上の辞典類のアプリケーションはデータ内蔵型なので、ネットにつながっていなくても使用できるので、ビルの中でも、飛行機の中でも使える。
 Holy Bible.これはギリシア語新約聖書を利用できる。ギリシア語には気息もアクセントもついていないけど、ちょっと参照する時には便利。ただ、ネットにつながっていないと利用できない。
 聖書。これはデータをダウンロードして使える聖書のアプリケーション。日本語では口語訳聖書がダウンロードできる。とりあえず、ルター訳の聖書とか、King James Vergionの聖書とか、フランス語、イタリア語の聖書をダウンロードしてネットにつながらなくても見られるようにしている。
 iBreviary。これはバチカン公認の聖書とかいう話。早い話が聖務日課書。イタリア語、英語、スペイン語、フランス語、ラテン語の聖務日課書とミサ典書と主の祈りとか天使祝詞とかを見ることができる(ただし、ラテン語ではミサ典書は閲覧できない)。アンブロシウス典礼のものも新たに加わっている。難点はネットにつながっていることが前提。
 Rainbow Note。これはノートアプリなんだけど、メリットはgoogle Documentと連携できること。googleからドキュメントをダウンロードできるし、修正したものをアップロードできる。
 History: Map of Europe。これはヨーロッパの歴史地図。History: Map of Worldというものもある。
 電子書籍として、DanteのLa Divina Comediaとかシェークスピア全集(英語)、ゲーテ選集(独語)も入れている。日本のものではi文庫というのがあって、夏目漱石とか芥川とか泉鏡花とか151の作品が内蔵されているが、青空文庫からダウンロードもできる。ちなみに立原道造の詩集をダウンロードして読んでいる。
 後、Metronomeという、音楽でテンポを確認するためのメトロノームのアプリケーションもあり、それもダウンロードして使っている。

 ともかく、ワンセグとかは全く関心がないので、全然不便はないのです。むしろ日本の携帯では、こういうオタッキーなソフトはないでしょうからね。というわけで、日本のケータイはもう使えないです。もちろん、電池がもたないということもあるけど、充電式の充電器をもっているから、まず不安はないですね。いざとなったらマクドナルドという手もありますから。
# by iulianus | 2009-02-22 16:43 | その他

届いた本

クリストファー・ドーソン 『ヨーロッパの形成 ヨーロッパ統一史叙説』 野口啓祐、草深武、熊倉庸介共訳、創文社、1988年

 20世紀前半のカトリック文化史家として有名なドーソンの"The Making of Europe"の翻訳。原著の翻訳は野口の個人訳で、昭和19年に富山房から出ているはず。
 ドーソンの著作は戦前から戦後にかけてかなり翻訳されている。中世史関係では、『聖アウグスティヌスとその時代』(服部英次郎訳)、『中世文化史』や『中世期の基督教』と『中世のキリスト教と文化』(ともに野口啓祐訳)、『中世ヨーロッパ文化史』(創文社、1995年)とか、あるいは近代批判としては『進歩と宗教』とか『近代のジレンマ』とか。
 これらの翻訳にすべてを目を通しているわけではない。もちろんここに挙げた中世史関係のものには全て目を通しているが。どうも感じからして、近代批判の視座として中世を取り上げているようだ。そういう点ではロマン主義的な視点ともいえるかもしれない。
 『ヨーロッパの形成』では、中世が暗黒時代であったということを批判して、この時代がヨーロッパの基礎を作り上げた創造的な時代であったということを述べようとしている。原著の出版が、1932年ということから考えると、第一次世界大戦・大恐慌という時代を背景にヨーロッパの没落という危機感に対して書かれたものといえるかもしれない。
 この本は古代末期からヴァイキングの侵入と北欧のカトリック化まで、ほぼ11世紀のはじめくらいまでの時代を扱っている。
 この翻訳で気になるのは、昭和19年に富山房から出されたものへの言及がいっさいないこと。確かに、1988年の出版時では野口はすでに鬼籍に入っているので、その辺りの事情が分からなかったのかもしれないが、不親切。
# by iulianus | 2009-02-20 15:01 | Libri

届いていた本

"Le petit peuple dans l'Occident médiéval- Terminologies, perceptions, réalités", ed. Pierre Boglioni, Robert Delort et Claude Gauvard, Publications de la Sorbonne, 2002.

“A l'origines des Fioretti.Les Actes du bienheureux François et de ses compagnons", Introduction par Jacques Dalarun, Cerf, Paris, 2008.

Jacques Dalarun, "Dieu changea de sexe, pour ainsi dire. La Religione faite Femme Xi-XV siècle", Fayard, Paris, 2008.

”J'ai connu Madame Sainte Claire. Le procès de canonisation de sainte Claire d'Assise", Les Editions du Cèdre, Paris, 1961.

" Im Spiegel Christi. Die Schriften der Klara von Assisi", hrsg. von Marianne Schlosser, Topos, Regensburg, 2004
# by iulianus | 2008-11-05 09:34 | Libri