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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

RACERS Volume 48

RACERS volume 48 (ganriki.net)

を2018年2月に公開していました。その冒頭に書いていたように、ライター氏が当時の750㏄レースの状況を全く把握しないまま書いた記事が多く、読むのが苦痛なぐらいでしたので校正記事も限定的なものでしたが、この度、写真等を追加して書き足しました。

 ところで、記事には書きませんでしたが、私の知る限りではヤマハTZ750の国際レースにおける初優勝は次のとおりです。

レース:1973/74マルボロ・シリーズ第3戦ウェリントン(ニュージーランド) 1974年1月6日
ライダー:John Boote

John Boote in 1974 Classic Motorcycle Pictures (vintagebike.co.uk)

ヤマハニュース(英語版)の記事
086_YamahaNews_E_1974.pdf (yamaha-motor.com)


当時、モーターサイクリスト誌にも少し記事があった記憶です。




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中国製の電動モペット(モペッド)の事故

「モペット」のハンドル根元が折れて転倒、顔面骨折した女性が製造販売元に損害賠償請求へ (msn.com)


「女性は読売新聞の取材に「日本企業の製品だから安心していたのに、裏切られた思い。同じような事故を二度と繰り返さないでほしい」と話した。」


 日本製ではありません。中国製です。

 2020年11月に新型GFR-02を発表しています。
glafitがフルモデルチェンジした「ハイブリッドバイクGFR-02」を発表 | glafit公式|公道走行可能な電動バイク・電動キックボードメーカー

 が、読売新聞記事では購入は2020年5月ですから、購入モデルはGFR-01で、このモデルは中国製です。
【GFR-01】glafitバイクGFR-01の生産国はどこですか? – glafit


 事故に関するグラフィット社のプレスリリース。
GFR-01のハンドルポスト破損に関する報道について | glafit公式|公道走行可能な電動バイク・電動キックボードメーカー

 では
「原因解明には至っていません」
「それでも事態を重く受け止め、ハンドルポスト自体の構造を変更するなどの対策を講じており、その後現在に至るまで同様の破損事例の報告はありません。」

 「原因不明ですが対策を講じた」と理解しました。

 この会社、ヤマハ発動機も資本参加しているようです。
【独占】世界のヤマハが社員8人の電動バイクベンチャーに「1億円」出資した理由 | Business Insider Japan








エチレングリコールによる液冷エンジン

naga on X: "液冷って本来は略100%のエチレングリコールを示してます これだと1気圧で沸点が水の略倍まで許容することが出来るのですが比熱が約6割くらいなので許容温度の差で熱奪うんです所謂高温冷却に当たります 比熱低いので冷めやすいですのでラジエターの小型化が出来速度向上が見込めていたんですが… https://t.co/B3az0FIShA" / X (twitter.com)


naga on X: "上手く表現出来て無いんだけど 例えば水の比熱を1、毎分100ℓ流した時の温度差が入口80出口100の時の温度差20なので奪った熱量を100×20で2000とした場合 Eグリコールが比熱0.6とした場合は同じ量流すなら入口80の時出口は113度であれば同じ熱量奪った事になるやん そういう事よ(何がw" / X (twitter.com)


  4ストロークガソリンエンジンの冷却で重要なのはシリンダーヘッド、特に点火プラグ、排気ポート周辺で、その部分を如何に冷やして金属部分の温度を適正に保つかが課題です。エンジンの温度管理は水温、油温で行われることが普通ですが、これらは測定しやすいからであって、金属部品の温度といつも相関があるわけではありません。

 冷却媒体として水ではなく比熱の小さいエチレングリコールを用いると、エンジンの冷却液入口と出口の温度差が大きくなるのはそのとおりだと思いますが、エンジンの金属部分から奪われる熱量(時間当たり)が減少し金属部分の温度が高くなってしまうのが大きな問題だと考えます。








パット・ヘネン

が亡くなりました。

Remembering Pat Hennen (motogp.com)

 1976年500㏄フィンランドGPで優勝し「500㏄クラス初のアメリカ人勝者」とされます。もちろん、それは正しいのですが、500㏄どころか全クラス通じて初のアメリカ人勝者です。
 
 ヘネンが世界GPに参戦するまで、ヨーロッパ中心の世界GPとアメリカ国内レースは隔絶した関係にあったといえるでしょう。そして1977年にはスティーブ・ベーカー、1978年にはケニー・ロバーツが世界GPに本格参戦します。


 その1978年、500㏄第5戦イタリアを終えた時点でロバーツ3勝57点、ヘネン1勝51点、バリー・シーン1勝47点でした。そしてシーズン後半にはロバーツが慣れていない公道サーキットのGPが2つあること等を考慮すれば、ヘネンのタイトル獲得の可能性は十分あったのです。

 そして、第6戦オランダの前、マン島TTレース500㏄クラスに出場します。前年(1977年)、ヘネンはスズキ1977年型XR14(1977年型RG500・2ストローク500㏄スクエア4気筒)に乗り5 位でしたが、1978年はアメリカ人初のマン島TT優勝を狙ったのでしょうか。

 レースはトム・ヘロン(市販スズキRG500)とヘネン(XR22(RGA500))の一騎打ちになります。ヘネンがゼッケン3、ヘロンはゼッケン8,つまりヘネンが20秒先にスタートしており(タイムレース)、二人は互いに相手をほとんど見ずに争いました。

 60.725km6周のレース、ヘロンがリードを続けますが、ヘネンも(タイム上)追い上げ5周目にはTTレース史上初めて20分を切る19分53.2秒を記録します。そして最終ラップの半ば、ビショップスコートでクラッシュ、重傷を負い、レース界から去ることになりました。

 それから12年後、500㏄US-GPでケビン・シュワンツが転倒した場面の写真にヘネンが写っており、元気な姿を見せてくれたことにほっとしたことを思い出します(シュワンツには申し訳ないですが)。


 左端を拡大。


 それから34年後、70歳で去りました。



水素の重量エネルギー密度

さて、トヨタのこのグラフの水素の重量エネルギー密度は20000Wh//㎏あたりです(グラフの縦軸は対数です)。

水素高位発熱量 141.8MJ/㎏とすると、
002_03_00.pdf (meti.go.jp)

141.8×1000/3.6=39390Wh/㎏ 

になります。トヨタの数字は水素そのもののエネルギー密度ではないようです。

 次に、タンク重量込みの重量エネルギー密度をトヨタ・ミライとホンダ・シビック(米国仕様、樹脂タンク)で比較してみます。

 参考として水素そのもの及びガソリンそのものの体積エネルギー密度、リーフの電池重量エネルギー密度と、上のグラフから読み取ったリーフの体積エネルギー密度も併記しました。
 なお、シビックのガソリンはプレミアムとしました。

 数字の出典は次のとおり。
「ミライ」の水素タンク、3本合計110kg 愚直に距離30%延長 | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)
(参考 トヨタ高圧水素タンク (toyota.co.jp)

高圧水素タンクの容量は?1回の充填でどのくらいの水素が入りますか? | トヨタ お問い合わせ・よくあるご質問 (toyota.jp)

_シビックタンク容量・重量(jst.go.jp)

標準発熱量・炭素排出係数(総合エネルギー統計)|資源エネルギー庁 (meti.go.jp)

 冒頭のグラフと同じ形(縦軸は対数表示)でグラフを作成すると


 縦軸を普通の数字にしてやると


 重量エネルギー密度の比は次のとおり。
Liイオン電池  1
水素     14.4
プレミアム  78.7
(参考 比重:プレミアム>レギュラー、重量発熱量:プレミアム<レギュラー)

 水素燃料は乗用車用としては成立すると思いますが、モーターサイクル用、トラック用としては疑問ですし、性能に対する重量の影響が半端ない航空機用としては止めておいた方がよいと思います。電動空飛ぶクルマは論外ですが。

 で、トヨタのグラフの水素重量エネルギー密度はどうやって求めたのでしょう?



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