鴨たちの井戸端


友人とバイクで公園に行った。自販機でコーヒーを買って池の前のベンチにすわる。近状を話し合いながらコーヒーを飲んでいると、鴨が近づき横目でぼくを見た。

「おい、何か食い物をよこせよ」と鴨が言った気がした。
「君たちがいるなんて知らなかったよ、知っていれば何か持ってきたのに」そう心で思ってみた。
「ちぇ、気がきかないな」
鴨は足元の枯れた草を突っついた。

遠くのほうで泳いでいた鴨たちが集まってきた。
「あれ、なーんだ。何もないじゃん。こいつ、人鴨渡り鳥保護協定を知らないな」
「そうさ、ぼくたちと知り合いになりたかったら、まず食べ物だよ」
「この異常な寒波だ。何千キロも渡来してきたのに食料不足だなんて」
鴨たちは勝手なことを言いはじめた。


さむいときはラーメンが似合う

外に出て、庭に放置してある植木に水をやろうとした。庭を歩くと雪を踏むような音がする。植木に水をやると、流れた水はすぐに凍った。ほお、氷の庭だ。植木に水をやらない方がよかったのかなと思い、葉に触ってみた。ぽろっと砕けてしまった。へえー、これでよく生きているものだな。
風呂場は結露だらけでカビが生えやすい。窓を開けようとしたら開かない。窓も凍っていた。

日の当たらない場所は雪も溶けずに残っている。雪はほとんど凍っていて、その上を歩けば間違いなく滑る。

今日は南極探検隊が上陸に成功し、昭和基地を設営した日である。昭和基地の平均気温が-10.5℃と想像できない寒さだ。厳しい寒さのなかでの観測やタロとジロよりも、ぼくの興味は食べ物に流れてしまう。映画「南極料理人」を見るかぎりでは冷凍した材料を使い、中華、イタリアン、和風など創意工夫して作ったようだ。どこに行っても食べることが一番の楽しみということは頷ける。

やたらにラーメンが食べたくなって即席ラーメンで作った。具のないラーメンだが、うん、うまい!


朝食はマックで











 土曜のマックは人が少ない。閑散としたイメージの店内でメニューを見ながらセットを注文する。マックはあまり行かないので何を注文していいのか分からない。コーヒーが以前よりうまくなったかな。パイがぽろぽろと落ちてテーブルが雪のように積もった。これは気をつけて食べないと大変。グリドルソーセージがとてもうまい。ドトールのよりうまいかも。

のんびりとふたりで朝食をする。それから携帯屋に行って安心ケータイサポートを解除してもらい、スーパーで買物をして、眼鏡屋さんに寄る。

いつかのことば