炭火生存日記

しぶとく生きるためのブログ

夢見る名古屋グランパスサポーターにのしかかる現実のお話 ※追記あり

中断期間が明けてJ1が再開しました。

ワールドカップの夢から醒めず、現実逃避するよろしくない名古屋グランパスサポーターがいらっしゃいますね。

 

そろそろJ2でどんなアウェー旅をしたいか考えておくと楽しめますよ。グルメもありますし、年中試合を楽しめますし、攻撃的で魅力的なサッカーが披露されるかもしれません。期待の若手に次々注目しあっと言う間に去っていくという、アイドルを追っかける尻軽オタクみたいなこともできますよ。もうやってますか?それは失礼しました。

 

(追記 個人の観戦スタイルを馬鹿にしているのではないかというご意見を頂きました。確かに、他の方が好きでなさっていることを感情に任せて安易に批判した点は申し訳なく思います。気分を悪くされた方もいらっしゃると思います。その点は配慮が至りませんでした。改めて謝罪申しあげます。)

 

サポーターであれば誰しも新戦力には期待したいものです。そのわくわく感は抗いがたいものがあります。ですが、あまりに選手個人に期待し続け、どれだけの期間を浪費したでしょうか。

シャビエル選手が昨年の夏に名古屋に舞い降り、その願いを一度は叶えてくれました。しかしながら一年たった今、あの頃と比較して名古屋グランパスというチームはどれだけ強くなったのでしょうか。

圧倒的な実力で毎試合2~3点分のピンチを救うランゲラック選手が加わり、大怪我で離脱してしまった期待の新井選手が帰ってきて、櫛引選手が暑さにも順応して頼もしい選手となり、菅原選手が大抜擢を受けプレーの端々に賢さを見せて、ホーシャ選手が加入して左利きのCBから展開できるようになった挙句、今の守備はどうでしょうか。

目玉補強でジョー選手が加入し、J1でも余裕で通用しているシャビエル選手がいて、若手の有望株をどんどん二種登録して、「攻める」というスローガンのもと標榜した攻撃的で魅力的なサッカーはどの程度披露されているのでしょうか。約一年半というサッカーを浸透させるうえで十分な期間を経て、今は目標を達するためのどのあたりの段階にいるのでしょうか。

 

「内容はよかった」「保持率は勝っていた」という戯言すらいえなくなり、魅力さえも虚空に消えた状況で、まだ中毒者のように選手が足りないと言い続けるのでしょうか。

 

チャンスを生かせなかった選手は仕方ないとしても、十分なチャンスもろくに与えられないまま去ってしまった選手がいる一方で、新たに中谷選手・エドゥアルドネット選手・前田選手・丸山選手が加入しました。シーズン前と合わせれば十数億の投資であり、非常に恵まれた体制であるといえるでしょう。

その一方で正直、もはや「風間サッカーをわざわざ選ばなくても、標準的に守備を整えればそこそこ上位が狙えるチーム」を構成できる選手が揃ってしまったと思いますよ?それにもかかわらず、理想に拘泥して再び屈辱にまみれ、戦犯探しがまた始まるのでしょう。根本的に選手の数が足りずに初めて降格した2016年とは台所事情が違いすぎます。

そして、育成の基礎を作るという触れ込みはどこへやら、この二年で止める蹴るがうまくなった選手は沢山いても、認知判断が向上したり、パスレンジが伸びたり、個人でつぶせる守備技術が身についた選手はいません若手が明らかにJ1で通用するようになったという進化もピッチ上で見られません今回の中断期間は、半分もう手遅れではあったものの、運が良ければ残留に間に合うかもしれなかった最後の修正期間でした。

その結末は、5年前と何の進歩もない黴の生えた理論に基づき、何らアプローチの変わらない時代遅れのガラパゴスな練習を積み重ねただけでした。最後のチャンスをドブに捨てたことが浦和さんとの試合で確定しました。もうチャンスは巡ってこないでしょう。万が一改善したとしても、それは極めて属人的なものであり、必要な要素を多少なりともコンバートや育成により補えていない時点で論外です。

これで成績が良くなっても「遅すぎる」の一言に尽きますし、わざわざ8連敗してチームの士気を下げた意味は皆無でしょう。良くなる要素がわかっていながら行動しなかったのなら無能の誹りは避けられないでしょうし、相変わらずこれだけの選手を揃えてなお最下位なら無能の一言です。

 

同じミスを2度した選手は進歩がないとして監督から叱られるそうですが、同じミスを少なくとも14回以上、もしくはもっと多く繰り返している選手がいるとしたら監督からどのように叱られるのでしょうか。追放されそうです。こわいですね。

 

もしかしたら、圧倒的な個人が何とかしてくれるという、あまりにも受動的で恵まれた「呪い」にかかってしまったのかもしれません。素人がかかるならともかく、なんで経営やサッカーのプロがかかっているんだというのは批判を通り越して嘲笑になりそうですが(笑)

 

今やドイツでさえ「CBがボールを保持できる」という強みを逆用されて敗北するこのご時世に何を悠長なことしてるんでしょうかね?テストするとしてもせめて勝ち点40を得てからやってほしいものです。

 

次の広島戦は「宮原選手が出られなかったから」が夢見る人々の言い訳になりそうですね。その次は「暑いからしょうがない」ですかね?そのあとは「まだ新加入の選手たちと連携が習熟してないから時間がかかる」あたりだと予想します。そのころには17位のクラブが勝ち点20になっていそうです。

 

すべて終わるころに、気づいたら何もクラブに残っていなかったという漫画みたいな展開だけはやめてほしいな~。