「物流の2024年問題」が深刻だ。『日本の物流問題』(野口智雄著、ちくま新書)では、ドライバー不足問題の根源と今後の展望を解説する。『労働法はフリーランスを守れるか』(橋本陽子著)では、労働法によって保護されていないフリーランスの就労実態に着目し、最低賃金の遵守や労働時間の記録などを徹底・監視すべきではないかと問題提起する。子どものいるミレニアル世代の夫婦が持つキャリア観・夫婦像をアンケート調査結果から紹介する『〈共働き・共育て〉世代の本音』(本道敦子ほか著)など、今月は「働き方」に関する新書が目立った。
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