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開催中です

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1月8日まで、小豆郡土庄町のFinePortGalleryにて
原画展をしております。エンジェルロードのすぐそばです。
販売もいたします。
ほぼヤギの絵です。

12月3日と17日の午後は在廊するようにいたします。

どうかお気軽にお立ち寄りくださいませ。

よろしくお願いいたします。

以前に作ったパペットアニメも上映しています。

こちらは新作です。ご覧ください。



# by riprigandpanic | 2023-11-09 16:00 | 小豆島

渋柿販売のお知らせ

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熟すまでの間ですが、小豆島ももんじ組合で渋柿を販売してます。
干し柿、やってみると楽しいです。
東京にいた頃買おうとするとお高くてシーズンに一度くらいしか
買えませんでしたが、自分で作ると意外と簡単でたくさんできます。
よかったらどうぞ。






# by riprigandpanic | 2023-11-06 21:19 | 小豆島ももんじ組合

「着せる女」再び

先日東京に行ってきまして、

一体何年振りになるのでしょうか。
バーニーズニューヨーク六本木店に行って鴨田さんにお目にかかってきました。
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もちろんただお会いするのではなく、新たな刺客、じゃなくてスーツを買いたい男性をお連れして。

どろんこ会という、認可保育園や児童発達支援事業所を運営する社会福祉法人の諸我さん。
仕事でご一緒した際に「着せる女」を読んでくださって自分も鴨田さんにスーツを選んでもらってみたいとおっしゃるので、本当ですか?是非是非喜んで同伴しますんで行きましょう!!と
本の雑誌社の杉江さんも誘いまして。

久しぶりの鴨田マジックを
堪能させていただいたのでした。

あ、「着せる女」は、私がひたすら周りのおじさんたちをかっこよく見せるために服を着せる話なのですが、割と最初の方でバーニーズニューヨークの鴨田さんというマジシャンのような店員さんと運命の出会いを果たしてしまい、彼のところに友人を送り込んでは素敵紳士に仕上げてもらう過程をひたすら書き綴っています。プロには敵いませんから。彼氏や夫さんのダサいスーツをどうにかしたいと思いながらスーツのルールがわからんという女性の方々、ちゃんとしたスーツ着たいけどどうしたらいいのかわからんという紳士の皆様にも楽しく読んでいただける一冊となっていると思います。よろしくお願いします。

で、諸我さん。これまで鴨田さんの元に差し出してきたスーツほとんど着たことないおじさんたちとは一線を画し、ちゃんとスーツを日々着用している人。
しかもコンプレックスとなる箇所がほとんどないのではという恵まれた(維持とメンテもきっちりされてる)体型の持ち主でした。んが、なぜかスーツはネイビー一択だそうで。そういや会うたびにネイビーのジャケットにボタンダウンシャツだ。諸我さんの名誉のために申し添えると普段のスーツ、オーダーメイドできちんと身体に合っているし形に何か問題があるわけではない。いや、鴨田さんからみたら何かあるのかもしれないけれど、一般人にはシュッとスーツを着てる人にちゃんと見える。ただし繰り返すようだが、明るめのネイビーに白BDシャツなので正直に言わせてもらうと、ちゃんとしてるけど、オシャレには見えないかもしれません。すみません。

で、
鴨田さんが持ってきたのは、やはりグレー系のスーツ。うんうんそうだそうだ。やっぱグレーだよ。
鴨田さん曰くグレーは若者には似合わない色なんだそうで。
これ上下で着てもらったらガラリと印象が変わり、グッと落ち着きと威厳が出た。
さらに薄水色のタブカラーシャツ(ネクタイが立体的になる)に紫入ったグレーのネクタイを締めたら
バチッと決まりました。バチッ。
スズメバチに刺されたくらいの痺れる衝撃波、久しぶりに来ました。

そこからピンを打って体型に合わせて微調整。

あーやっぱり鴨田さんのスーツのセレクトは素晴らしい。写真じゃなかなか伝わりません。
生で見ないとわからない生地の質感や皺その他諸々。

実は「着せる女」、本が出てトークショーなどやろうかと計画していた矢先にコロナ禍となってしまったので、
イベントもできなかったし、それからずっと鴨田さんにお会いする機会もなくなってしまってました。

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聞けばコロナ禍では客足がガックリ減り、売り上げも落ち込み、大変苦労されたとか。今はV字回復で売る服が足りないくらいの活況だそうでよかったです。ただ、材料費輸送費の高騰などがあり、私たちが見せていただいていた海外ブランドのスーツがギョッとするような値段に跳ね上がっていました。その分自社ブランドで出しているスーツはお値段抑えめで出してくださってました。

コロナ禍で世の中は大きく変わって、ジャージみたいな生地のテーラージャケットとパンツが登場し、爆売れしているとか。それも仕方ないのかもしれませんが、きちんとしたスーツの持つかっこよさはやっぱり素晴らしいです。スーツに惚れ込む人が一人でも増えますように。

いやはやいいもの見せていただきました。
ありがとうございました。
諸我さん、鴨田セレクトのスーツでプレゼン勝ち取ってくださいませ。。。



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# by riprigandpanic | 2023-10-07 21:08 | ほんっ

取り上げていただきました

赤坂憲雄『奴隷と家畜』青土社 読んでます。
非常にスリリングで面白い。食べるをキーワードに本を読むと言っても美食エッセイを読むのではなく、タイトルにあるように食の根本に刺さる、人があんまり言及したがらない方向へと読み継いでいく。物語の森を彷徨うかのようなランダムな進行で様々な本が俎上に上がる。
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実は拙著『飼い喰い 三匹の豚と私』を取り上げてくださっていると聞き及んで取り寄せたので、ちょっと飛ばして豚に関する第五章を先に読ませていただきました。豚を扱った物語はたくさんあるので拙著はまあちょっと触れてくださってるだけでもありがたいくらいの気持ちでいたのですが。

予想をはるか彼方にぶっ飛ばして長尺で取り上げていてくださいました。しかも非常に的確に私の意図を掴み読んでいてくださっていて、こんなに嬉しいことはないと言うくらいの文章でした。

文中、三匹の豚を飼って食べた私のことを「この人」と書いているのも不穏な、ドン引きしていらっしゃる感じがよく出ていて痛快でした。ちょっと笑ってしまいました。

『飼い喰い』は、自分の本の中でも非常に思い入れが強い本です。何度も書けるような本でもないです。だけど多くの人からすれば良くも悪くも「奇書」でしかないのも事実です。そこのところ、まあ今となればある種の諦め(本来は諦めるべきではないのかもしれませんが)もついてはいるのですが、刊行当初はそうでもなかった。

当時とある書評で、名付けの境界線を探るためにあえて豚たちに名前をつけたところを「可愛さに流されて名前をつけ」と書かれました。誤読です。心底傷つき、編集者を通じて申し入れしてもらったのですがなしの礫で、大変悔しかった。頑張って書いても何かが足りなかったのでしょうか。そのように誤読され広められてしまったことは、辛かったなあ。   

そんなこともあったので、長い歳月を経てこのようにドンピシャな紹介/読まれ方をしていただいたことが、身に沁みて本当に本当に嬉しいのです。

よろしかったらぜひ読んでみてください。
そして角川文庫で今でも読めますので
『飼い喰い 三匹の豚と私』もよろしくお願いします。

# by riprigandpanic | 2023-07-01 18:32 | ほんっ

またイノシシが

本日公開となった映画
『クモとサルの家族』

小豆島でロケが行われたのはコロナ前のことでした。イノシシの解体シーンを取りたいとのことで、
小豆島ももんじ組合で協力させていただきました。

はい。先月お知らせしたテレビドラマ「東京の雪男」のディレクター、長澤佳也さんが撮った映画なのです。
そもそもこちらの映画の撮影で小豆島ロケにいらした長澤さんと知り合い、イノシシを捌く人として認識され、
テレビドラマの撮影でも「そういえばイノシシ飼ってましたよね?」と電話がかかってきて協力することになったんです。
公開順序が逆になってわかりにくいですが。

映画は江戸時代のアクションコメディだと聞いていたのでイノシシのシーンは少しだけです。
しかし拝見したところ、この森の中で暮らす寄せ集めの、アジールな家族のあり方を象徴するシーンになっていまして、短いながらもいい感じになっていて嬉しかったです。それと私がお手伝いしたシーン以外のところで小川たまきさんとか中村トオルさんとかすごい役者さんがたくさん出ていて驚きました。

ナイフ片手に山の中の撮影現場に入り、イノシシ少しだけ皮剥きしては役者さんが入って撮影、また急いで皮剥いて首に切り込み入れて役者さんにバトンタッチして撮影したんです。しかもカメラがフィルムのやつで。カメラウーマンがまた名匠の雰囲気漂う方だなと思ってたら、芦澤明子さん、本当に凄い方でした。カッコよかったなあ。相対した田畑志真さん(当時まだ中学生)もイノシシの生首を掴みど根性で決めた。今思い返すとなかなか壮絶な現場でありました。とても楽しかったです。真夏で大変だったけど。
捌いた肉(合計三頭分)もロケ隊の皆さんで食べてくださいました。

パンフレットに撮影時のことを少し書かせていただいてます。

K's cinemaにて。ぜひご覧くださいませ。
https://kumotosaru.studio.site

https://www.ks-cinema.com/movie/kumosaru/

ドラマと映画と長澤さんの作品を拝見して思うのは、動物も人もみんなフラットに仲良く生きられたら(生きられないけど)という
視線です。映画では猪を狩って捌いて食べていますが、それでもどこか対等でありたいという視線があります。
人間同士では伝統的な性別役割から解放された共同体への憧憬と言いますか。そういうところに深く共感します。
あ、こういうことをパンフに書けばよかったな。。。


# by riprigandpanic | 2023-03-18 11:38 | お知らせ