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覚え書き、それはいわゆる日記的なもの。月別アーカイブもあります。

Raindrop.io Bookmarks 05/03/2024

人生の成功とは何か

2月29日の発売だったらしいけれど、田坂先生が今日になって宣伝されるまでまったく気づけていなかった新刊、『人生の成功とは何か 最期の一瞬に問われるもの』を早速買って読みました。PHP文庫化される前の同タイトルについては2022年12月15日に覚え書きしていたけれど、復習のつもりで再読。

素晴らしい夢を心に抱いたとき、人間は、他から強制されなくとも、自分自身の意思で、一生懸命に働き、自分自身でも驚くほどの、大きな力を発揮する。

何歳になっても夢を持つのは大事だなと、改めて思いますね。精神的にも肉体的にも加齢に抗うことは難しいけれど、夢があるから乗り越えられた局面の記憶は、仕事でも仕事以外でも数多あります。

「成長の思想」とは、人生において、こうした否定的な出来事に遭遇したとき、それらの出来事に押し潰されることなく、それらの出来事から逃げることなく、それを「糧」とすることができる思想です。

勝者の思想より達成の思想、達成の思想より成長の思想......と順を追って本来抱くべき思想を解説されているのだけど、やはり拠り所に据えるべきは成長。あとは万事、原因を自身に求める「引き受け」の覚悟さえあれば。

厳しい「競争」の場に身を置き、難しい「目標」を掲げて挑戦し、そのために力を尽くして歩むとき、我々は、一日一日を、生き切ることができる。一日一日を、成長していくことができる。それが、「競争」や「目標」という言葉の本当の意味です。

「競争」を前提とした勝者の思想や、「目標」を前提とする達成の思想が決して悪というわけではなく、3つの思想は実は地続きなのだなあと感じました。そして勝者&達成の思想を昇華させた存在としての成長の思想が、死生観と密接に関連してくるという......見事な論旨。

私にとって、本当に感謝すべきは、素晴らしい旅ができたことではありません。この旅に出ることができた。そのことが、私にとっては、最も深い感謝です。

私も上記のような想いを今際の際に抱けるよう、精進していきたいものです。

Raindrop.io Bookmarks 05/01/2024

創業者の去り際

私は1996年から97年にかけて1年間、アルバイトとして勤務したのに加えて、2004年2月に「出戻り転職」を果たしてから現在に至るまで20年間ちょいの、計21年あまりを今の勤務先で働いてきました。

取締役の一人として、割と側に置いていただいた昨年6月までの16年間は特にですが、企業の創業者とは、オーナーとはいかなる存在かを至近で観察......もとい学ぶことができたのは、私の人生にとって貴重な経験であり、一生の財産です。

その創業者が先日、退任されたのですけど、社内向けに行った最後の挨拶、言わば去り際も、私にとっては非常に学びになるものでした。実に淡白で、あっさりとしていて、個人的には物足りなさを覚えたけれど、鮮やかにも映りました。

もし仮に、自分が同じ立場で挨拶するとしたら? ついつい、あれこれ注文を出してしまいそう。もしくは、辞世の句を詠むわけでもないのに感傷的になり、昔話を延々繰り広げてしまったかもしれません。でも、それは一番、嫌われるやつですね笑。

いわゆる出口戦略については、何年も悩み、検討に検討を重ねてこられたのだと思います。だからこそ、どういう言葉を最後に発して会社を去るか、去り際のあり方もずっと前から決めていたのかな、と勝手に想像しました。

さて、良い機会なので創業者の独り言でも読み直しますかね。2009年7月に更新が停止されて久しいけれど、いちどWebで公開したコンテンツは余程のことのない限り公開し続ける、その方針のおかげで現在も創業者の言葉に接することができるのは、ありがたい(Webって素晴らしいですね)。

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