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覚え書き、それはいわゆる日記的なもの。月別アーカイブもあります。

Raindrop.io Bookmarks 03/27/2024

  • Interop 2023: MDN updates | MDN Blog

    "The role of the MDN team in Interop involves ensuring that there is reliable and up-to-date documentation for the features included in Interop, especially for those that have reached cross-browser support."

  • Out to Pasture

    "I resign. I am no longer an information architecture consultant. After 30 years of service, I hereby put myself out to pasture."

  • Have You Optimized for INP?

    "Use isInputPending: this is a new APIs that asks whether there is an input from the user pending and waiting for the main thread to get idle, this is very beneficial in case you have too long task that yow know, internally you can keep checking for a pending input and only yield to main thread if it returns true"

  • What You Need to Know about Modern CSS (Spring 2024 Edition) - Frontend Masters Boost

    "There is quite a bit more syntax, detail, and nuance to these things than I am presenting here. I want you to know what's possible, reference the most basic usage and syntax, then dig deeper when you need to."

  • Web Accessibility Survey

    "There are many recognized surveys in the accessibility industry. However, voices of the online disability communities felt the data did not properly represent them."

  • A formula for responsive font-size

    "Sharp-eyed readers might wonder: doesn't my CSS have circular reasoning? If rem is defined as "Font size of the root element", how can we use 1rem in the definition of font-size on the root element?! It turns out it's a special case"

50代にとって大切な17のこと

何がきっかけで買ったか覚えてませんが、『50代にとって大切な17のこと』について覚え書き。著者の本田健氏は、別の『ユダヤ人大富豪の教え』って本で有名ですね......私は読んでませんけど。

「50代」というのは、なかなか厄介な年代といえます。「厄介」だというのは、「まだ若い」という油断と、「もう若くない」という絶望が背中合わせにあるからです。

「30代の自分」と「60代の自分」が同居しているようなものという比喩とあわせて、実に言い得て妙だなと。でも振り返ってみれば30代、40代でもその種の居心地の悪さ、中途半端さを感じながら生きてきた気がします。周囲から期待されるほど成熟していないけれど、自分が思い込むほど未熟でもないっていうかな......ややこしい。

自分の時間ができて、心に余裕ができると、それだけで幸せを感じられるものですが、そのさらに上のステージにのぼれば、自分のことだけでなく、自分のまわりの人たちのことも見えてきます。

思うところがあって昨年来、仕事量を(給与も)減らしているわけだけれど、確かにそのぶん時間の自由度が上がって、心に余裕が生まれた実感があります。それがイコール幸福感ではないけれど(時間の使い方が下手くそな点で不満を抱きがち)、その心の余裕が人との接し方に良い意味で影響してたらありがたい。

50代なら、失敗してもまだまだ取り返しがつきます。50代から企業して成功している先輩もたくさんいます。

起業の意思はないものの、まさにその、取り返しがつくラストチャンスの10年だなって気がしますね。60代となるとさすがに......ねぇ。いやそう思い込んでるだけで、気力・体力を維持するべく奮闘し続けたら、60を過ぎても「まだ失敗できるぞ」って思えるかもしれませんが。

50代を迎えて、これからの20年をワクワクしたものにするには、自分の給料を削ってでも、自分しかできないことをやらなければならないのです。

自分しかできないことの一つとして、実家の私物の整理であったり、両親の老いとしっかり向き合うといったことに、直近は時間を割くようにしています。それでちょっと気忙しくなっているけれど、今の状態を抜けて精神的に少しでもラクに、身軽になれたら、ワクワクできるんじゃないかしらね。

50代は、自分の歯を残すためにできる最後の10年ともいえます。10年後、20年後も自分の歯で、しっかり食べられるように、そのための習慣を始めましょう。

嫁さんから歯の大切さ、よく言われます。が、その割にはメンテナンスを疎かにしがち。フロスを使う習慣も、できてませんし......反省。4月中には、歯の定期検診に行くつもりです。

Raindrop.io Bookmarks 03/26/2024

Re: ティム・バーナーズ=リーのオープンレターを起点に改めて考えるインターネットの統治

yomoyomo氏の書いたティム・バーナーズ=リーのオープンレターを起点に改めて考えるインターネットの統治、たいへん読み応えがありました。Tim Berners-Lee氏の書いたMarking the Web's 35th Birthday: An Open Letterは、公開されたその日に読んでいましたけど、そのとき感じていたことの一部が言語化されており、スッキリもしました笑。

個人的に彼の認識は妥当と思いますが、一方で2016年に立ち上げられたSolidが、現在まで大成功とは言えない状況が続いているのも確かです。

実際、今回のティム・バーナーズ=リーの文章を取り上げた日本語メディアは、ZDNET Japanなどごく少数だったりします。それが現在の彼に対する期待を物語っていると書くと怒られるでしょうか。

yomoyomo氏が翻訳してくださったおかげで、Berners-Lee氏の件の文書は今や日本語で読めるわけですが(ウェブの35歳の誕生日を祝う:オープンレター(Marking the Web's 35th Birthday: An Open Letter 日本語訳)参照)、結局Solid推しってところにポジショントークみを感じざるを得ず、それが取り上げたメディアの少なさの理由だったりしないかなと思ったり、思わなかったり。

ウェブの発明者としてのティム・バーナーズ=リーは、人類に多大な貢献をした偉人と称えられてしかるべきです。しかし、だから以後もずっと「重要」であり続けるわけではありません。

Webが存在しなければ、今ごろまともにご飯を食べることもままならず、路頭に迷っていたかもしれない......という意味では、私はBerners-Lee氏を尊敬どころか崇拝さえしている気がするけど、しかし上記で指摘されている点は御意。とはいえ、Webの発明者としての発言力(ないし政治力?)には今後も期待したい気持ちが正直あって......フクザツ。

アニュ・ブラッドフォードは、新刊『Digital Empires』において、インターネットに関する法律を、新たな多極世界でのグローバルパワーを巡る広範な闘争の一部と見ており、米国の「市場主導モデル」、中国の「国家主導モデル」、そして欧州の「権利主導モデル」(米国と中国の中間を模索)の大きく三つに分類しています。

この分類は、とても分かりやすいですね。そして、もし自分が三者択一を迫られたら、消極的に権利主導モデルを選ぶ。市場に委ねたところで碌なことなさそう、というのは経験的に薄ら認識しているし、国家という器?には長いこと(リアルタイムで『沈黙の艦隊』の連載を読んでいた頃から笑)疑念を抱いてきたから。それゆえ、Digital Markets Act界隈の最近の動きには注目しているし、Open Web Advocacy超がんばれ。

結局のところ、インターネットのアーキテクチャは民主主義という価値観を反映しており、そしてそれを良いことと考える「ネット原住民」的価値観を自分が当然のものと考えていたのを認めざるをえません。しかし、一田和樹氏などがたびたび指摘するように、世界的に民主主義が後退し続けている現状を考えれば、自分のそうした価値観がマジョリティだと思い込むことも危険です。

たまたま今朝、米国は新たな内戦の瀬戸際にあるのかというニュース記事を読み、「加速主義」なる言葉を知って頭が軽くクラクラしたのだけど......どうしたものか。宇宙とインターネット、この2つの地政学的影響が相対的に低い領域をうまく使いこなせるようになれたら、人類文明の成熟なり次のステップが朧げながら見えてきそうなんだけどなあ、それより前に地球環境が壊れちゃうのが先なんだろうか。

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