2024年4月1日(月)
新年度のスタート。長女は結婚して(結婚式なし)、次女は就職して、ふたりとも横浜の方(場所がよくわかっていない)に行ってしまったので、家の中が静かである。
私の方も、早期退職までちょうど1年間となる。ラストワンイヤー!
このように、最後の一年は心静かに終わりたいと目論んでいたのではあるが、この時点で博士論文審査の申請を5人から受けた。ちょうど11, 12人目の博士を出して、指導教員としても「成し遂げた」感を味わっていたのにである。成し遂げたというのは、「これで終わりにしたい」という淡い希望を含んでいた。ところが、である。
背景には、博論の中間審査の申請の条件が緩くなったことがある。現在の条件は、論文1本が投稿済み、もう1本が投稿準備中ということになっている。つまり、採録論文がゼロでも申請できるというのである。これはあまりにも緩すぎる。もちろん博論提出時点では最低でも2本のフルペーパーが採録されていなくてはならないのだが。
以前の基準は、1本採録済み、1本投稿済みであった。その前の基準は、2本採録済みであったのである。段階的に基準が緩くなったことがよくわかる。でも、大学が決めたのであれば文句は言わない。淡々とやるだけである。でも、言っておきたいことは、中間審査を受けることはスタート地点にすぎないのだということだ。そこから博士号取得までの道のりは、正直言って険しいことを覚悟してほしい。