2024年4月19日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年6月号、発売されました。表紙は『さうのあっ!』。コミックス第1巻を数日後に控えて表紙に登場です。湯あがり姿のリューディアとこかげ。両手にコーヒー牛乳を持ったリューディアが見せる笑顔の明るさと、ゆだっちゃった? リューディアの後ろでぼーっとしちゃってるこかげの対比が実にいい。でもこかげの表情、これはしあがってるということなのかな? 湯あたりというよりも、むしろととのっちゃってる、そうしたお湯の楽しみのひとつの終着点、これが今回の表紙のふたり、それぞれの境地なのかもって思えるイラストです。

今月は新規ゲストが1本です。

『江口さんちの純情サキュバス』

エロってなんなんだ。とんでもないことを口走りながら夜の住宅街を全力疾走する女、それが江口ヒビキ。最強のエロ漫画家を夢見るも、エロ漫画雑誌の編集者である兄から全力で否定されてしまって傷心。エロ漫画に出てくるようなエロい女がいたら、自分の漫画に役立てるだろうに。とんでもないことを考えていたところ、まさしくうってつけのエロい女と遭遇。しかもその女性、ミアもたまさかヒビキと同じことを考えていたというのです。

ミア、サキュバスなんだそうですよ。ただヨーロッパ産の伝承サキュバスではなく、現代日本の妄想から生まれた現代サキュバス。まさしくヒビキの求める人材、それがミア。しかしなにが因果か、このミアもエロというものを理解できておらず、ここにこうしてエロを知りたいと望むふたりが出会ってしまったのでした。

ここからはじまる物語。ふたりで一緒にエロを追求していこう。知識と身体、それぞれが持つエロのリソースを提供しあい、ともに高めていくエロの境地。ふたりともに同居する、というところまでとんとん拍子に話が進んで、ああこれからふたりの切磋琢磨がはじまろうというのですね。

しかしこのふたりに駄目出しをしたというのが、同一人物、ヒビキの兄というのが面白い。期せずしてひとりの人物を倒すべき相手としてはじまるふたりの旅路です。

2024年4月18日木曜日

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2024年4月17日水曜日

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2024年4月16日火曜日

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2024年4月15日月曜日

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2024年4月14日日曜日

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2024年4月13日土曜日

『まんがタイムきらら』2024年5月号

 『まんがタイムきらら』2024年5月号、昨日の続きです。

『おねロリキャバクラ』

美波がみゆりと同伴出勤!? 思わず引きとめてしまった楓。こんなサービスもあるのかと思っていたら、なんと普通にお出かけ。動物園いって楽しんで、けれどもうお昼に会うことはできなくなる。なんとお店が閉店してしまうというんです。

慌てた楓。急いで店に向かってみればあったはずの建物すらなく、もう凛とは会えない!? 楓、動揺するもそこに現れた凛から楓の驚く顔が好きという言葉を聞かされて、これからはお店関係なくデートできるね……、と、まさかここで夢とは思わないじゃないですか!

でもお店が閉店したのは本当でした。お昼に訪れたら、そこには閉店の張り紙。慌てる楓。けれど現実に凛が現れることはなく、消沈していたところ、下校する凛を発見。涙ながらに寂しさを訴える楓に、凛がいうには、来週にはまた会えるのに!

そうか、全部楓の一人相撲でしたか! お店が移転で、一週間臨時休業します。ということで、楓のキャバクラ通いはまだまだ続きそう。あとはそこで凛との仲を育めるか、それはもう楓次第ですよね。つらい別れがなくてなにより。ええ、すべてこともなしであります。

『ほぐして、癒衣さん。』

手痛い失敗をしてしまった富美子。けれど皆で一緒にお風呂と聞いて復活、したまではいいのですが、その行動やまさしく変質者のそれなのでは!? 脱衣をガン見。洗い場でも、椅子に残る癒衣の残り泡なる微妙な単語飛び出して、いやあまりに興奮、すぐさま座らなかったせいで、気を使われて洗い流されてしまったんですけどね!?

その後も、癒衣に触れた湯が私にも触れるとか、発想がどんどんヤバくなる富美子です。いやあ、ここまでこじらせるとは、それだけ不遇が続いてきたということかも知れませんね。でもだからといって、これが富美子のむくわれた状況ともいえない気がする! いやもう、とにかくなんだか空回り? いやさ、どうにも噛みあわなくて損な役回り演じちゃうことお風呂でも続いちゃって、でも最後には癒衣からつきあってくれといわれてよかったではないですか。

いや、ぬか喜びなんですけど……。だってつきあってほしいというの、恋人になってほしいとかではなくてダイエット。ともに気になるお腹まわり。ちょっと悲しい展開だけど、それでも富美子が嬉しいんだったらオーケーですね!

My Private D☆V

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』のおみなえしです。

D☆Vポイントは、色々悩んだけど「やっぱりスク水が好き!!」。そういえば『佐渡ライフ』2023年9月号で、それから2巻の表紙でも、ロゼがスクール水着を着せられていましたね!

なるほど、これは作者の趣味でありましたか。本編では回想にて描かれた紗菜のスクール水着。これだけでは足りないといわんばかりに、MPD☆Vにおいては紗菜、ロゼふたりがスク水着用で登場。正面からの紗菜、側背面を見せるロゼ、といった具合に、スクール水着を多面的に見せようとする工夫が光ります。

本編ではとんでもなく恥ずかしがったロゼですが、もう慣れたのでしょうか? 多少の恥じらい見せながらも、かつてのようなことはもうないみたいで、ええ、このほどほどもまた作者の好みなのかも知れないななどと思った次第であります。

2024年4月12日金曜日

『まんがタイムきらら』2024年5月号

 『まんがタイムきらら』2024年5月号、昨日の続きです。

『クラッシュ オン セブン!』

このみとあやね。学校では教師と生徒という線引きをきっちり守っていて、だというのになにかバレている? このみの友達、冠城鈴からあやねに注がれる厳しい視線! なにか察するものがあったのでしょうか。あるいは、ただ単にこのみに近づくすべての人間が気に食わないだけ!?

ライバル登場なのかも知れません。このみもさっそく今度の土日は鈴と遊ぶといって出かけていって、あやねはひとり寂しい休日を過ごします。こうしてだんだんふたりの関係は疎遠に? そもそもなにか特別な関係というわけでもなかったと、どんどんネガティブに沈んでいくあやねであります。

でもそんなあやねに嬉しいサプライズ。帰ってきたこのみ、大荷物! なにかと思ったら、鈴の家である喫茶店でバイトしていたという。その給料で買ってきた食事にケーキ、さらにはあやねのためのプレゼント。あやねの考えていたこと、それは全部杞憂だったんだとわかるラストに、ふと気持ちもほころぶのでありました。

『かみねぐしまい』

実の姉妹であると判明したツギノとまえな。神様の裏取りよりも確実な母子手帳で確認したところ、まぎれもない姉妹とふたり判明して、しかしまえなはどうしてお母さんの子でないと気づいたのか。その答がふるっていました。なんと第六感! いや、それ、いいかえれば当てずっぽうってやつなのでは?

とりあえずスタートラインに立ったと実感するふたり。神様の心象をよくし、自分の願いをかなえてもらうレースも再開することとなったのですが、次の週末の権利をかけてのじゃんけん。勝ったのはまえななのですが、ツギノ、でこに怪我が!? と思ったらまえなは頬に!? ふたり、じゃんけんでは決着つかずにつかみあいのケンカをしたのか。ほんとどうしようもない娘さんたちです。

そしてここでまた新たな人物が参戦。会長ツギノに心酔する伊藤葆光、通称ほこちゃん。この子と神様が急接近を見せて、まさかのほこちゃんの願いがかなっちゃう!? その願いとはツギノのすべてを知りたい。ああ、危険なかおりだわ!? ほんと、この願いがかなった暁にはいったいなにがおこるのでしょう。ドキドキワクワクってやつです。

『キミはあくまでも。』

ヴェネルとふたりっきりのデートを楽しみにしていたマーシャ。しかしその甘く夢見たひとときは、サラロットとエクールカ、それぞれの使用人に見事に粉砕されてしまっておかんむり。いやまあ、使用人ってそんなもんだよね? とは思うものの、今回のマーシャの目的はヴェネルへの告白です。ふたりがいたらまずいのです。

でも、なんだかんだとサラロットにいいくるめられるマーシャ。なかなかふたりきりになることができず、それどころかおいしいお菓子にすっかり心奪われて、ああなんてほのぼのと愛らしい情景なのでしょう!

となったところで、マーシャ渾身のツッコミ。ほんと、マーシャさん、あぶなく目標達成できないところでした。

マーシャの告白は、悲しくも破れてしまうのですが、マーシャの気持ちを受けたヴェネルは思いもしない言葉に逃げ出したく思いながらも、しっかとその場に踏みとどまって、そして真摯にこれからも大切な友達であろうと答えるのでした。

ヴェネルの答に健気に笑顔で応じたマーシャ。しかしサラロットの前では涙をこぼして、ここにひとつの物語の幕が引かれたと感じさせられました。そしてその反対に、マーシャの一連の動きを受けて自分の気持ちに気づいていくエクールカあり、ここにまたひとつの幕が開いたと思わされるのでありました。

2024年4月11日木曜日

『まんがタイムきらら』2024年5月号

 『まんがタイムきらら』2024年5月号、昨日の続きです。

『スロウスタート』

学校をズル休みしたとバレた花名。友人たちの間に動揺が広がるのが、それだけ花名がまじめにやってきたことを物語っていますよね。そして話題は見舞いにいくか、そしてなぜ休んだのか。きっと万年さん絡みだろう。移り変っていくんですね。

対し花名はというと、大会を相手に明るくふるまっていて、けれどそんな花名に、自分のような人間につきあってはいけないと、自堕落な日々を過ごさせるわけにはいかないと、大会は説得するそぶりを見せて、けれどそこには花名のことを思いやると同時に、自分を卑下する、そんなニュアンスが感じとれた? 花名、黙ってしまって、そして大会のことをバカと、怒っちゃったんですね。

この気持ちと気持ちのゆき違い。さらにはここに介入してくる友人たち。冠が花名に聞きたいこととはなんなのか。いろいろと人の気持ちの交錯する、そんな様子が見られます。

『ばくちぬぎ』

奇跡、妹の幻に乞われ、一緒に買い物にいくことになりました。しかしこの買い物は罠? いや、それは考えすぎか。思いがけない臨時収入の使い道として、奇跡の女装グッズを充実させようとなったのは本当にただのなりゆきで、でも想像以上の力のいれよう! あのファッションショー思わせる描写は実際かわいくて、オーバーサイズが好みだなあ。ええ、いいものを見られたと思ったのでした。

買うのは衣類だけでなく、化粧にもチャレンジ。さらには下着にまで凝ることになってしまい、あの倒錯的シーン! と思ったら、まさかそこから脱衣ギャンブル犯ジョーカーの手掛かりが思い出されて、これで奇跡の目的は一歩先に進むことができたのでしょうか?

そしてラストに謎の人影。この男性は誰なのか。いろいろ動きが出てきていますね。

『妄想アカデミズム』

新学期もはじまり、進路相談でも引き続き東大志望であることを伝えていく未春。先生には莉子目当てなのだとバレバレなのが面白いんですが、当初は無謀とも思われた東大受験、まだ少し足りないもののなんとか食いついていけそうな感じ?

このおぼろげに感じたことを、実際に過去問に取り組むことで確かな実感に変えていく、そうした様がこれからに期待をさせるエピソード。思わぬハプニングで集中を切らしてしまわないようにと、いつになく人が多くてにぎやかな図書館をも訓練の機会と意識を切り替えていく未春の様子。過去問に向きあって見えていくる道筋。それらがすべてこの子の成長、飛躍の可能性と思わせてくれる、そんな力あるエピソードだったと思いました。

反面おかしかったのが莉子で、莉子と一緒だといろいろ口を出されてしまうからと、あえて離れて勉強する未春に、寂しさ感じちゃってるんですね。ほんと、よほどの喪失感みたいですよ。心配になるくらいです。

2024年4月10日水曜日

『まんがタイムきらら』2024年5月号

 『まんがタイムきらら』2024年5月号、昨日の続きです。

『星屑テレパス』

学園祭が無事終了し、ロケ研の展示も好評といいことづくめであります。感想もたくさんもらえて、その7割ほどを遥乃がもっていってしまってはいるのですが、残るロケ研展示に対する感想もためになるものばかり。高評価あり、そしてもっとこんなのが見てみたいというものありで、次の活動への刺激となっているのが好感でした。

その感想のひとつが動画に関するもの。打ち上げの様子を撮影するだけでなく、ロケットにとりつけたカメラからの空撮も見てみたい。それをもって、実際に試してみようと活動を開始するのがですね、この子たちのフットワークのよさ、これまでいろいろ乗り越えて深めてきた関係の価値なども感じさせてくれてよかったのです。

今回は瞬がいい役割を演じていましたね。実際にカメラをとりつけて飛ばしてみたらどうなるか、実験で確かめてみよう! そういいながら、瞬には答がわかっている。わかっていながらも実験というプロセスを踏ませることで、部員に考えさせ、自ら気づかせようとする。そうした余裕、知り学ぶための経験を大切にしてくれているところまた好感で、そしてその落ちがあの墜落という!

ああロケットというのは大変です。でも失敗して学ぶものがある。ええ、これもまた彼女らの学びになったのだと思います。

『異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~』

ジェロがせっかくゲーム機を作ってくれたのに、対価がないとわたさないときたもんだ。それで消沈した魔王を元気づけるべく、ヴィンが企画してくれたのが温泉旅行。そこで知る、暴食の悪魔ヴィンの実力。食べたら食べただけデカくなり強くなる! しかも遭遇したレッドドラゴンをひとりでペロリとたいらげてしまう食欲の持ち主。おおお、異世界魔王飯、といいたいけど調理してないからカテゴリー違いですね!

そしてここからのパンケーキづくり。ヴィンの指導のもと、ジェロのためにパンケーキを作るんですが、魔王城の設備のアナログさが魔王を心底痛めつけ、さらにはヴィンの厳しさですよ。食となると人、いや悪魔が変わるのですね。

でも、こうして苦労して作ったパンケーキはジェロにも好評で、無事ゲーム機を入手できたどころか、ジェロとの仲も深まって、一石二鳥どころか三鳥にも!? いやもう、この心暖まる魔王城情景。たいへんよかったのですよ。

『ほうかごバスケット』

けいの3ポイントシュートで勝利を収めることができました! はいいのだけれど、肝心のけいがぽかんとしていて、というのもシュートの感覚に酔いしれていたため? で、これで6点、あと4点がんばらないと! って、まるでバスケのルールをわかってない発言してくるんです。

これ、負けた方もびっくりですよ。こんな素人、初心者相手に決勝点を決められてしまったのか。しかも3ポイントで!

今回よかったのは、この対戦した相手がですよ、全然悪いやつらではなかったってわかるところですよ。それはプレイしてみればわかる。つばさがいうんですね。ラフプレーもしないし、誰かのせいにしたりもしない。ボールもきれいに手入れされていると、それはそれは高評価。いわれてみれば、変に言い訳もしないで退き際も鮮やか。そしてここから交流が生まれるところ、それがとても好印象だったんです。

そしてびっくり、相手のエース級。なんと女子でした。千早高の9番、王寺かおる。そしてこちらの飛び入り助っ人は朱雀女子の17番、桜井とわ。結構な実力者と知りあうきっかけともなって、これはいつか芳文高のふたり、つばさとけいとの再戦も期待できそうな流れでありました。

また、けいの自分が才能? シュートを決めたい、そこに自分の興味が、意識が向かっていると気づいたところ。さらにバスケをやりたいと思うにいたるところ。清々しさや達成感みたいなものあってよかったし、そして新たなプレイヤー参戦ですよ! これは期待させられる。さらなる広がりの予感であります。

2024年4月9日火曜日

『まんがタイムきらら』2024年5月号

 『まんがタイムきらら』2024年5月号、発売されました。表紙は『好都合セミフレンド』。ハイヒールを片手にさげたすうなが、伏し目がちに頬そめながら手をひかれている。はたしてその手を引くのは誰なのか、その答は巻頭カラーの扉にあって、同じく頬を紅潮させるルカ、彼女がすうなの手を引いていたとわかるのですね。これは湖畔、あるいはふたりヒールを脱いでいることから、浜辺でしょうか。振り返りすうなを見やるルカの表情。目を逸らしていたすうなはルカの視線を受けとめるのが恥ずかしい? そんな心の機微もドラマチックな表紙であります。

今月は新規ゲストが6本です。

『ふたりサボタージュ』

クラス委員って大変だ。不登校の生徒の家にプリントを届けるよう頼まれてしまった。はたしてどうした事情があったのだろう。まったくの初対面、相手のこともまるで知らない状態で部屋にまで通されてしまって、そうしたら相手はくつろぎスタイルでゲームを楽しんでいて、学校を休んでいることに関してはなんら悪びれる様子もないのですね。

クラス委員はとにかく真面目。ゲームも嗜まない、堅物としかいいようのない人物で、しかしそれが誘われるままにゲームに興じて、それがすごく楽しかったとわかるコマ。それがとてもよかった。魅力的な笑顔と思わされたのですね。

さぼってしまった、悪いことをした、そうした胸の高なりを見透かされてしまった委員長。この日のことが新たな自分を知るきっかけとなってしまったか。これからはさらなる深みを知る、そんなこととなってしまうのかも知れませんね。

『そよかぜアニマート』

おお、リュートだ。ということは、主人公は吟遊詩人? と思ったら、今日からはじめたばかりなんだ。けれどリュートは達者で、と思ったら、歌は全然からっきしなのか!

この微妙な吟遊詩人、グイーが出会ったのが、ひつじの獣人。荒削りながらも歌がうまくて、これはいいコンビになりそう? と思ったところ、このひつじさん、牧場で飼われていたんですね。ああ、すなわちこれはゆく先ゆく先で新たな出会いが待っている系なのかな? と思いきや、ラストでふたり今後も一緒に歌っていくことになりそうな気配漂わせて、ということはこれからふたりの旅がはじまったりしそうですね。

『妖精さんとひきこもりちゃん』

無職で引きこもりの柳のもとに現れたのは、妖精のレーシィ。レーシィがいうにはふたりには縁がある。柳の前世は誇り高い騎士であったという。なのに生まれ変わりの今の柳は、社会不適応のだらしない引きこもり。レーシィ、落胆しながらも、柳の社会復帰を後押ししようというのですね。

しかしレーシィ、スパルタです。ろくに表に出ていない柳を強制的にテレポート。家から6キロ先の地点に飛ばして、むりやりにでも走らせる。とはいえ、引きこもりの体力です。早々にリタイアして、けれどそんな弱々の柳ですが、レーシィの危機には頑張り見せてくれて、これはもしや社会復帰の目がありそう!? なんて期待持たせてくれたのでした。

『かっさい!』

演劇にネガティブな印象を持っている雪。そんな彼女が同僚教師から、生徒から、演劇部の顧問になってほしいと頼まれて、けれど首を縦には振らない。生徒たちも引き下がらずに、明日の部活紹介で上演する。判断するならそれを見てからにしてほしい。強く頼まれて、生徒たちの舞台を見ることになるのですね。

演じられるのは、かつてこの学校の生徒だった頃に雪が書いた脚本。それを真摯に演じるふたりを見て、まだ高校生レベルときびしく評しながらも、自分の作品が演じられ、そして観客に受け入れられるのを見て、心動かされるものがあった!

かくしてはじまる雪と生徒たちの演劇の世界。生徒たちの成長が、いずれ雪解けをむかえさせることになるのかも知れませんね。

『Healingスペース』

建造物を組み立て分解する宇宙ステーションにて、ひとり作業に従事するアンドロイド、ARUT。ずっと孤独であった彼女の前に、どこからきたのかひとりの子供が現れて、ARUTは戸惑いながらも、言葉も話せないその子に食事を与え、そして世話をしていこうとするのです。

しかし謎です。この子はどこからきたのだろう。どういう存在なのだろう。さいわいARUTは自律型、汎用型であるらしく、ステーションの不用品にまぎれていた本を頼りに、その子のことを知ろうとつとめる。最初はその行動、反応から、犬だろうか、猫だろうか、試行錯誤の連続ながら、だんだんにその距離を埋めていく。その心を配る様に、ヒトとアンドロイドの絆、つながりなどが育まれていきそうです。

『JKリタ』

友達のいなかったりた。図書館でひとりでいたりたに声をかけてきた藍理という子が唯一ともいえる友達で、その子と会いたい一心で受けた同じ高校。クラスこそは違ったけれど、ついに藍理と再会できる。そうした思いとは裏腹に、自分と同じく友達のいなかったはずの藍理のまわりには人の姿が絶えることなく、また何度も同じクラスになっているという子までいて、今までのことは嘘だったのかと、りた、ショックを受けて学校を休んでしまうんですね。

そんなりたの学校復帰話? 母親に頼まれて買い物に出かけたりたが出会ったのは、同じクラスの子。皆で親睦会をしようと思ったけど、ずっと学校を休んでいるりただけ誘えなかった。だもんでこちらに出向いてきたというのだけれど、その子と話しているうちに、藍理に対し腹が立ってきたりたであります。見返したい人がいる。そういって、クラスメイトの助けを借りて、新たな学校生活をリスタートさせようとしたりたにふりかかる、人間関係の複雑さ!

本当、人間関係って大変! 難しいやら気をつかうやらで、やっぱりダメージ負ってしまうりた。なかなか上手に生き抜けない、そんなりたのハードな高校デビューの一幕でした。

2024年4月8日月曜日

『まんがタイム』2024年5月号

 『まんがタイム』2024年5月号、昨日の続きです。

『スーパー恋愛タイム~現場でドSな彼女は自宅でデレる~』

ワリィナ様退場と聞いて穏やかでないアツシです。けれど23話で退場後、25話に再登場してくる。その際にパワーアップしてくるというのですが、今回はまずは23話の収録。いつも以上に気合いをいれてくるリナ。その迫真の死に様、実に大好評。他の出演者にも波及するほどの好演だったのですね。

しかし自分もがんばろうと気持ち高めていくマナ。CGのライオンとの会話のシーンで、ライオンの代役したアツシに身を預けて、それがリナの気持ちに火をつけて、このあっちのこっちのでいろいろ揺らぐ心の様子が面白く、またその個々人の人となりをよく描き出していると思ったのでした。

そしてリナは沖縄に撮影旅行。この不在がなにかアツシたちの人間模様に影響およぼすのか。なにかしらの動きなど予感させてくれますよね。

『お天気お姉さんの晴れ舞台』

最終回を迎えた今回。無事気象予報士となった琴音は、東京へと活躍の場を移します。広島を去る琴音を見送る広島の皆。そし牧への激励。ここに見えるのは琴音と彼女を取り巻く人たちとの温かい関係。その温かみには、琴音という人の持つ優しさや愛される人柄うかがわせてくれる、そんな寂しくも嬉しさ感じさせる情景だったのでした。

そして2年の月日がたって、変わりゆくもの。結婚し母となった牧。ディレクターになった真由。留莉は広島で人気のローカルタレントに。そんな中、琴音は琴音で体当たり? で評価されたりしかられたり、でも色々とがんばってきて、ついに広島に凱旋。そんな琴音を待ち受けていたのは、琴音が帰ってくると知って駆けつけてくれた広島の人たち。

やっぱりこうして琴音を包む人たちは温かくて、変わってゆくものはあっても、変わらずに残ったものもあるんだって感じさせてくれた最終回。ええいいラストだと思ったのでした。

『良倉先生の承認欲求』

趣味の喫茶店めぐりをする明戸が出会ったのは、ふたり行動をともにする良倉と上枝。それまで上機嫌だった明戸が途端に消沈するのが面白くて、しかしここから良倉のSNSアカウントを特定するチャンスでは!? 明戸がそう考えたら良倉も同じこと思ってる! ふたりして一気に気持ちを高めていくところがまた面白い。ここにきて、ちょっとしたバトルものみたいになってるのが、刺激的で実にいいんですね。

この勝負、明戸のほうが分が悪い。というのも、好きなもの、メイド服なわけですが、前にすると感情がダダ漏れになってしまうからっていうんですが、けれどそんな明戸を良倉も上枝も決して笑ったりしない。こうした関係は明戸にとっても心地よくて、その反面アカウント特定のリスクが上昇する。

うん、なかなかいいことづくめとはいかない模様ですよ。

そしてここからさらに面白いのが、明戸のとんでもない勘違い。良倉が不機嫌なのはなぜか? 意味深な上枝の言葉が意味することは? それはふたりきりを邪魔されたから!? ということは、アカウントを隠す理由も判明だ! ふたりのカップルアカウントだったんだ!!

もう最高だったと思います。ほんと転げまわるほどの名シーンでした。

2024年4月7日日曜日

『まんがタイム』2024年5月号

 『まんがタイム』2024年5月号、昨日の続きです。

『ローカル女子の遠吠え』

古いお家だと逃れられないこと? 法事についての話題です。

親戚の集まりが嫌な秋津さん。うん、わかる、といいたいけれど、うちは実は親戚の集まりとかなくって、それはそれはドライなものです。葬儀もりん子のいうように内々だけの家族葬。堅苦しさとは無縁で、ともない男は飲み会、女は台所といった風習もありません。でも自分が子供だったころには、それに近い感じはあったんだよなあ、とおぼろげに思い出されます。それが、時の流れ、時代の変化や状況の推移にともなって、どんどん希薄に、習わしもすたれていったのですね。

今回はそうした変化の先鞭をつけるもの。法事のお焼香は毎回雰囲気でごまかしてる。最初にやった人を真似るんだけど、途中で別の動きをする革新者が現れる。この革新者というテーマがですよ、まさかのラストに効いてくるの、さすがだって思いました。

これまでずっと台所で働くことを余儀なくされてきた女たちの中から、革新者出現。あの泣いて感謝する秋津。これ、内の人間だからこそ言い出せなかったんだろうなあ。古い習わしもやっぱり時代、情勢にともない、いろいろ変化していく。そんなお話でした。

『秘密のお姉さん養成ノート』

きれいな字に興奮する蛍です。いえね、字ってやっぱりきれいな方がいいですよね。私はとある銀行で口座を作る時に、窓口のお姉さんの字がきれいなことに鮮烈な印象受けまして、自分でも字を習いはじめるきっかけとなりました。今回のきれいな字は、蛍にして自分の字を見直す、そんなきっかけになったみたいですね。

でもね、まずはペン習字からはじめたらいいんじゃないかな? 別に毛筆でもいいけど、なんなら筆ペンでもいいんですよ? それを蛍ったら着物着てお習字! 自分でもわかる、絶対に大惨事! ほんと、お母さんの気持ちもよくわかる。というか、ほんと勢いでなんでもやりゃあいいってもんじゃあありませんよ、蛍さん! これ、結果的に墨を飛ばしたのかどうなのか、ちょっと知りたいところです。

『瀬戸際女優!白石さん』

白石さん、いよいよ瀬戸際ですか!? 出演しているドラマがクランクアップ。真島との別れがいい感じに白石の演技に深みを与えて、こうしたところは良好だったのですが、爽太との恋愛の芽も摘んだ。他の仕事、お悩み相談のラジオ番組が今月いっぱいで終了。地上波テレビのトーク番組もあと2回の収録で終了。

真島が去ると同時に次々となくなっていく白石のチャンス。さすがに落ち込んで、こうなったら実家のスナック、こいつに精魂こめるかと思ったら、なんとこの店、立ち退き要請がはいって閉店が余儀なくされました。

かくしていよいよ瀬戸際に追い込まれた白石。その明日やいかに!? ということで、次号最終回。白石の未来に光明あるのか!? ほんと、白石さん、なにかしら飛躍をもって最終回を飾ってほしいものです。

2024年4月6日土曜日

『まんがタイム』2024年5月号

 『まんがタイム』2024年5月号、発売されました。表紙は『ローカル女子の遠吠え』。お茶のボトルを口元に、さっそうと春らしい出で立ちで街をゆく、そんなりん子がまぶしい表紙であります。そのかたわらには、懐かしい駅弁売りのスタイルをした『おとぼけ部長代理』。そして両手でピースサインを作る『ラディカル・ホスピタル』榊医師の姿。さらには、やはり春らしい姿、アクティブさ感じさせる『まほろば小町ハルヒノさん』に、今月からの新作、鎖で美形をしばる『ニセアイホンアイ』のカットがございます。

今月は新規ゲストが2本です。

『ニセアイホンアイ』

ずいぶん意味深なシチュエーション。新作ドラマの発表がなされたばかりの主演女優が、命取りになると警戒すべき交際発覚をあえて演出しようとしている?

駅前でしつこいナンパに困る女性。それは真実困っていたのか、あるいは演じたのか。後者だとしたらこの状況に巻き込まれた小瀬新はたまたまではなく、その人気女優、灰野恋に見初められてしまったのかも知れない。

ナンパから助けるためにとった行動が、女性の着ていた高価なドレスを汚損させることになってしまった。その弁償にかかる費用を捻出するために、臓器を売ろうとするまでに追い込まれた新に恋が課したミッションが、私の恋人になりなさい。

見た目もなにも整えられた新。即刻断わるものの、おそらく恋は諦めない。はたして恋の目的はなんなのか。そして新の運命はどう転ぶのか。なんともわからない導入が引き込みます。

『転生アイドルはご主人様にゴロゴロ鳴きたい』

マネージャー羽澄咲希に恋心を抱いているアイドル詠人。もう時間がないという焦りを胸に、咲希にいろいろ働きかけるのですが、咲希はというと頑としてなびかない。それはあくまでもアイドルとしての詠人を守るため。マネージャーとして、アイドルに変な疑惑を持たれるような行動を許すわけにはいかない。

この対応に詠人はというと、より一層に咲希への思いをつのらせるのですが、それはこれまでのともにしてきた時間、人として、そして今の自分として転生する以前から、ずっと大切にしてきた気持ちだからというのです。

神様に願ったこと。それは思い人との恋を成就させること。ただしそれにはタイムリミットがある。18歳の誕生日までに、との制限が課せられて、デッドラインはもう目の前に迫らんとしている。

そしてもうひとつ詠人が抱える秘密。それはなにかというと、前世が猫であるということ。猫として恋心を抱いた相手に、今生では人として結ばれようと望む詠人の今後の行く末やいかに! この前世が猫というギミックが、どのようにふたりの関係に影響をおよぼし、展開にはずみをつけるのか。乞うご期待というやつでありますね!

2024年4月5日金曜日

『押しかけギャルの中村さん』と『その運命は占えない!』

公開日付は4月5日だけど、実はこのエントリーは未来から書いています。というのも、この一週間尋常でなく忙しく、時間がまるでとれなかったのですよ。ということで、『押しかけギャルの中村さん』第40話読み逃したーっ! ああ、とんでもない大失点。けどまあしかたがない。生きているとこんなことだってあります。第40話は単行本を楽しみに待つことにいたしましょう。

『押しかけギャルの中村さん』

風邪をひいてしまった中村さん。風邪のときには弱気になったりとかありますが、この人の場合はすっかり幼児化してしまうんですね。その表情からもう違う。秋山に甘えちゃって、そして秋山はというとそんな中村に完全にほだされちゃって、甘やかしてもらいたい中村と、ついつい全力で応えちゃう秋山とで、まさしくベストなマッチングが成立してしまっていたのです。

秋山氏の看病の知識の偏りようがすごかったですよね。知識の源は恋愛ゲームなのか! まさかのキムチ鍋選択できゅん度を下げてしまった苦い思い出。でもその苦さがゆえに今回の実践では正解を選べて、ああなんでもやっておくものです。しかし現実はゲームの上をゆくとでもいいましょうか、まさかのフーフーして発言。すっかり秋山のきゅん度があがってしまって、ああ順調に攻略されてしまっているではありませんか。

なんて思っていたら、上げていたのはきゅん度ではなくママ度だった。いや、でもねママと思ってもらえるなんて、それだけ信頼度が高いってことですよ、秋山さん。安心して身をゆだねられる相手。恋人というプロセスをすっとばして家族になっているというか、本当に安心して見ていられる、そんなふたりにこちらの気持ちもほだされてしまうのですよ。

『その運命は占えない!』

マヤ先生、仲から別れ際にいわれた言葉、綺麗だなっていうのを受けて、すっかり戸惑ってしまっているんですよ。仲が好きな相手は自分ではない、そう思い込んでいるからこそなのですけれど、演技でいわれたと、とてもついていけないと、理性ではそのように受け取りながら、でも気持ちはずっと揺れている。

その自分の好きという気持ちを処理しきれずに、仕事の占いにも影響させてしまっているマヤ。かわいいなとは思うのだけど、ちょっと心配になっちゃいますね。いつだって、どこでだって、考えてしまうのは仲のこと。気持ちはどんどん仲に向かっていって、でもその気持ちを持てあます。

そんなマヤの前に現れたのはお師匠さん。マヤの気持ちをしっかり察してくれて、これがマヤの停滞を破るきっかけとなるのかならないのか。ここにちょっとした緊張がはらみます。