2024年4月30日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年6月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年6月号、先日の続きです。

『恋する小惑星』

小惑星を探すみらにあお。専門家の助けも借りて、望遠鏡の性能以上を引き出すことで、暗い天体、小惑星探しの可能性をあげていく。熱を帯びていく小惑星探しの現場。地学部員たちはノイズに翻弄され、その目を酷使しながらも、目の前のデータに真摯に向きあい、その情熱を決して失うことがない。一丸となって取り組むその姿勢は、小惑星探しがもはやみらとあお、ふたりの約束、個人的なものではなく、周囲の皆も引き込んでの大きな目標になっていることを物語って、あの後輩たちの言葉に涙するみらの姿も感動的。ええ、小惑星をめぐる物語は、もう皆のストーリーとなっているというのですね。

そして見つかる候補天体。えええ、本当に!? まさかこのタイミングで唐突に!? と思ったところ、なんと、最終回まで残すは2話、クライマックス直前と明かされて、そうか、ということは本当に小惑星発見なるのでしょうか!

それはまだわからない。これからの物語の推移、心して見守りたく思います。

『ひよ&びびっと!』

あやもりんマネー、おそるべし。なんと、豪華ホテルに一泊することになりまして、ここで問題になるのは部屋割り。ああ、ひよは愛しいあやもりんと同室になることかなうのでしょうか!

と思ったら大部屋にて4人一緒の宿泊です。って、すごいなあやもりんマネー。これでめでたしめでたしかと思ったら、ひよとプリンの戦いが勃発したり、というか、ふたりまさかの必殺技を連発しまくってるんですが!? プリン、そんな技あるのに、なんで配信者としては低迷してるの!? おおいに謎というべき展開でした。

さて、今回の見どころは、浴室では撮影NGですよプリンさん! あやもりんの好きなところ披露対決、素晴しい! 結構いい写真! そしてひよの姑息ないたずら! でした。

中でもよかったのは、あやもりんのいいところ対決ですよね。自分のいいとこいわれて照れるあやもりんがかわいいんですよね。ほんと、この対決、一巡目で終わっちゃいましたけど、なんなら2巡3巡してほしかったですよ。

『このままモブじゃ終われない!』

導入、ちょっと混乱した。コモナを甘やかすピコがふたり。ふたり? あれ? こんな展開あったっけ? ええと、ドールとかじゃないな、動いてるもんな。ピコにこんな姿見せたりもしてなかったよな。A子にB子と呼ばれてるけど、アンドロイドとか使い魔とかじゃないよな?

みたいに思ってたら、どうも元アシスタントかなんかなのか。月給50万で雇われてピコの格好させられてる。うん、コモナ、病んでますなあ。いろいろとこじらせています。

この秘密、ピコには知られてはいけない、まさしくコモナのトップシークレット。ピコとキリコがくる日には、秘密部屋から出てはならないと言明されているわけですが、今回ちょっとした油断がもとで、ピコに発見されてしまった。

さあ、大変。しかも悪いことにドッペルゲンガーの話をしていたところ、出会ったら即暴力沙汰なんてこといってたピコが有言実行! いや、ぎりぎりだった。危なくバットが唸るところだった。

ピコ本物としての生き残りをかけた戦いがいざはじまる、というのですが、ピコについての知識対決でピコが負けるってどういうことだい! と最初は思ったけど、こんな問題わかるわけないじゃんよ! ピコを演じるのに月給50万は破格だと思ってたけど、ここまでのなりきりが要求されるっていうのなら妥当かもと思い直しましたよ。でも、この不毛な対決の果てに、希望を捨てていないピコ(本物)のために身を引くというドッペルゲンガーピコふたり。その気持ちの切なさに思わず涙……、してる場合じゃないなこれ。なんとかうまいこと状況を収めただけだこれ。なんかうまいこと丸めこまれるところでした。

ちょっとした感動回めいたカオス回でしたね。このピコ(偽物)ふたり、今後描かれることなくとも、このスタジオに潜んでいるんだろうなあと思ったら、より一層のカオスを感じました。

2024年4月29日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年6月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年6月号、先日の続きです。

『おだまき君の道草ごはん』

恋を自覚した苧環は、こんなにはっきりしない男になるのか! これまでいつだって飄々と、小麦の心をざわめかせてきた苧環が、小麦を前にして自分の気持ちを言葉にできない。そんな苧環に対し、明鏡止水の心境ですか、小麦さん! と思ったら、これがもう一ヶ月も続いてるっていうんですか。ああ、そりゃさすがの小麦さんでも慣れちゃいますよね。

告白寸止めながらもプレゼントは欠かさない苧環。なにかの実を炒ったものが入っていて、結構おいしいらしい。しかしこの実が苧環の思いを伝えるための本命小細工だったとは! 小野小町に焦がれた深草の少将が小町のもとに通いつめたという百夜通いの逸話にもとづいたメッセージ。少将が毎夜置いていったという榧の実を、小麦に贈って願掛けしてたっていうんですが、うん小麦もいってるけどまわりくどい。でも、気持ちはもう伝わってるよ。

だからこそ小麦の答えた白詰草の冠、毎年春になったら作ってよというその言葉に込められた意味。今だけではなく来年も再来年もずっと一緒にいたいという気持ち、いい返答だったなって、光るんですよね。

ええ、次回最終回だそうですよ。ふたりの恋はどのように実るんでしょうね。ええ、実ること前提で話しています。

『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』

ステラに食事を供するジュロー。どんなに豪華な食事を魔法で生成しても、さすがは王女というべきでしょうか、おいしいと評するもののそれ以上の感想は得られない。これ、ジュローは王女の求めるものを見誤ってるんですよね。ステラはおいしいものが食べたいわけじゃない。それよりもジュローという人物を、そのバックグラウンドを知りたい。だからこそ求めた、ジュローの故郷の料理。タイミング悪く、レベルダウンのせいで料理を生成できなくなってしまったジュローだけれども、だからこそ実るものがあったというべき結果オーライ。

ええ、今回のレベルダウンは不運だったけれど、そこで投げ出さず、この世界でできることを全力でやりとげた。できた料理は、慣れぬジュローの素人料理だったかも知れないけれど、そうした行動にこそジュローという人物が表れていたのだと思うし、つたなくとも手をかけた料理こそが食べる人の心を打つという、そうした気持ちと気持ちの響きあうということが描かれたのだと思います。

しかし今回のジュローの全力。さすがの高レベル冒険者だな! 副産物がすごい。大地を蝕むモンスターを次々と倒し、民衆を救いまくっとる! なのに、その偉業はこれといって語られるわけでなく、ほんとのほんとについで。ああ、今後もこういうナンセンスなおかしみが期待できそう。いやもう、とんでもない活躍がしれっとなんでもないことみたいになってるの、今回ジュローが脇目もふらず料理に奮闘した、その証拠といえますね。

『アイドルはお忍びCHU♡』

紗鳥の所属するアイドルグループ、レゼルにちょっとした動きです。レゼル初の新メンバーオーディションが開催される。メンバーにとっても寝耳に水。それだけ一花の脱退が大きかったのか!? 実際、紗鳥はこの施策にプライド傷つけられていて、けれど一花脱退後に紗鳥のグッズ売り上げが減った事実もある。否応なく変化に対応していかないといかない紗鳥なのですね。

その事実を書店で偶然耳にしたのが一花です。自分のせいではないか、気に病んでしまったところにかかってきた紗鳥からの電話。プライド傷つけられたことに憤慨しながらも、一花のせいなんかじゃない、自分たちが盛り返せなかっただけ。人のせいにすることなく、自分たちの問題として引き受けただけでなく、はやく共演できるポジションにまで登ってきて、一花にハッパをかけてくるんですね。

こうした紗鳥の行動にこそ彼女のプライドが感じられる。本当、気持ちのいいお嬢さんだと思いましたよ。

2024年4月28日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年6月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年6月号、先日の続きです。

『ネコかぶりアンコール!』

なんと、あの牧奈部長に苦手があるというのですか! それは映研部の部長、斑目有理栖。これまで演劇部が使っていた衣装はすべて、映研部のご厚意で貸してもらっていたもの。それと知らずに音子は気兼ねなく着用してきて、そうと知った今、恐縮せずにはおられないのでありますが、内緒にしていたのは有理栖の意図でもある。なので、それが咎められるということもなく……、じゃあなんで牧奈部長は土下座させられてたの!?

映研部からちょっとしたオファーが提示されたのでした。お古の衣装を演劇部に譲ってあげよう。その対価として、音子をメインに撮影したい。それもこれも副部長の浦垣功之助が音子のファンだからというのですが、なんといってもあの『灰かぶり』、実は音子が素の自分をあらわにしていたとは思いもしない功之助です。あんな役では音子のよさが伝わらない! なら自分が撮るとえらい剣幕で、しかしそうなると音子は猫をかぶった上にさらに猫をかぶるようなことになるのだが!?

この申し出を受けた演劇部。音子を撮るという試み、ただではすまない予感がしますよね。ほんと、どうなるんでしょう。

『異世界サウナへようこそ!~ルナちゃんはととのいたい~』

異世界サウナにランパーさんが帰ってきて、そして資金繰りも改善しつつある。いいニュースが立て続けに舞い込んで、いいことづくめかと思ったらそうじゃないというから大変。なんと、サウナの熱源である炎魔法石が底を突こうとしている。魔法石を輸送しているドラゴンから、わけあってしばらく輸送ができないとの文が届いて、ああ、物流の2024年問題は異世界にも!?

ちょっとした異世界サウナのピンチだというのですね。

最悪臨時休業することになるかも知れない。この状況で、ルナが発案するんですね。魔法石を自ら取りにいく! 目的地は窓から見える火山。スラーと館長をともなっての遠出でありますよ。これまでは、異世界サウナを中心に描かれてきたこの漫画が、より広い世界へとその活動の舞台を広げて、ルナの異世界探訪とでもいうべきこの展開。はたして彼女が出会うものはなんなのか、知るものはなんなのかと、興味が刺激されてやまないのです。

かくしてまずは自然が作り出した洞窟サウナを体験することとなりまして、ああやっぱりここでもサウナなんですね! どんなときでも、いたれりつくせりのサウナ日和です。

『オールドヨコハマラジオアワー』

オルヨコ存続に関わる重要人物、燈台ミサキの懐柔にまるでいたらない! どうもこうもない崖っ縁に立たされたなぎさ。ここに救いの手をさしのべる人物が登場! って、まさかのハラスちゃん。どうしてもオルヨコについて話してしまって破談一直線のなぎさに代わり、聞き上手ハラスがミサキ懐柔に乗り出すというのです。

しかしこれがまあうまい。なぎさが見込んだとおりとでもいいましょうか、なぎさがボロを出しそうになるタイミングでうまく介入、そこからミサキに語らせていくその手腕。ここには子供の時分からのハラスの悲しみとでもいったらいいのでしょうか、受け身がちコミュニケーションでもって生き抜いてきた手練手管が如何なく発揮されて、なぎさの自爆を回避していく。ミサキも自分のルールー好きをこれでもかと開陳して、ああ、これはいい感じなのではなくて!?

と思ったら、自分の好きについて語ったとたんに、ハラスちゃん、大失敗!

でも、この騒動があってより深まっていくハラスとなぎさの関係性。時間を繰り返しているわけではないハラスですけれど、それでもなぎさと仲を深めていく、そんな瞬間はいくらでもあるんだって思わされた今回。ああ、いい描写だなって思ったのですね。

2024年4月27日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年6月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年6月号、発売されました。表紙は『はらぺこ少女と探偵と』。律歌と音都が元気に登場。さあ次の目標にといわんばかりに指差す律歌は、こちらに向けてきらきらした目を投げ掛けて、そして音都はというと、手に肉まん、そして律歌の指差す方向に視線を向けている。それぞれ違ったことに興味を持ちながらも、同じ方向を見ようとするような寄り添い感もある、独特な関係思わせるイラストになっておりますよ。背景のセピアに彩られた色調の落ち着きもまたいい感じ。全体に穏やかで、それでいて溌剌とした気持ちの躍動も感じさせる表紙です。

今月は新規ゲストが2本です。

『ものづくり部』

手芸が好きな姫坂ユリ。高校に入学したら手芸部にと思うも、どうもこの学校には手芸部はないみたい。かわりにといっていいのか、ユリが見つけたのが物づくり部。ここなら手芸もいけるかも。そう思って勧誘ポスター見ていたら、ポスターの文字配置のおかげで、物部ななさんも興味持ってた。かくしてふたりで向かう物づくり部。たどりついてみれば、廃部の危機に直面し、余裕を失った部長が出迎える、ちょっとデンジャラスな部だったのでした。

なにがデンジャラスって、部長はまあいいんですよ。感情過多でいきなり涙のお出迎え。でもちょっとついていきにくい程度の人です。問題は2年生。ちょっと人見知りを自称する幽霊部員? カエデがヤバい。幽霊部員といわれるのが気に食わないのか、いきなりのガラスビンフルスイングで部長を殴打する!

ヤバい。あまりのヤバさにユリもななも入部をやめるとこだった。うん、やめたほうがいいんじゃないか!? でも部長の真摯なまなざし、勇気を与えてくれる力強い言葉にやめることをやめた? 制服のほつれを補修するユリを楽しそうに眺める部長。ここは自分でつくるだけでなく、つくる人を眺める、応援する楽しさもある部、であるようなのですね。

『A×Zスタイル』

友達のいない少年、Z君のもとにやってきたのは、未来からきたネコみみ美少女アンドロイドN・K、にゃーこ。天才でありながらも友達のいないZ君に友達の大切さを説きにきた。けれど突然の登場に、むしろ通報を考えるZ君。うん、Z君の対応は妥当だと思う。

このN・KがZ君をかまいにきた理由、なんなのだろう。Z君に友達がいなかったことが、未来になにか影響を及ぼすの? あるいは、最初に考えたのは、友達のいなかった子供時代を悔いて、N・Kを作った未来のZ君が送り込んできたのでは? と思ったのだけど、そのどちらでもなかったみたい。

しかし、この漫画がまさかラストに15年の月日の跳躍を見せるとは思わなかった。大人になり、起業をしたZ君のもとに現れたのはZ君に役立てる自分になるべく努力し、自らも起業したN・K。かくしてふたりは対等なつきあいをはじめるにいたり……、といいたいのだけど、これって普通に取引先なのでは? ともあれ、N・Kがしあわせというのだったらこれでよかったのかも知れません。

2024年4月26日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年6月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年6月号、発売されました。表紙は『可愛い上司を困らせたい』。コーヒーショップのロゴ入りカップを手にした恵が表紙に登場。これは仕事中の一コマでしょうか。そのかたわらにGW、どこ行こっか? との惹句が踊って、ということはちょっと一息ついてのコーヒーブレイクなのかもですね。そして、『慧都様には御見通し!?』、フライパンを手にしてやる気満々の慧都様と、『元アイドルのハロー!ワーク』、ファイルを抱えたあかりのカットもございます。

『となりのフィギュア原型師』

こ、これは素晴しいものです! 滝館おこめドール! おこめ代表大好きな飯塚イスカが、みみさわ君ちゃんの協力を得て完成にいたった、おこめ代表に激似のドール。まさしくこれは、ファングッズ中のファングッズ。ええと、芳文社さんから販売したりはしないのですか?

ともあれこのおこめドールを連れて、まさかのおこめ代表にご面会。あまりのことに狼狽するおこめ代表が実にかわいい。さらにこじれたイスカへのツッコミが冴えて面白く、かと思ったらドールを評してはぐちゃんも半藤もかわいいかわいいと絶賛。自分はかわいいのかと、ちょっと照れつつ高揚している代表がまたかわいかったのでした。

しかし熱烈にアピールしてくるドール勢。うっかりひきこまれそうな代表ですけど、もともとはフィギュア畑の人たち。理解があるというか素養があるというか、ハマれば一気に深み一直線もありそう。その深み一直線が今回のイスカだったわけですね。

『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』

家具屋さんにてカウンターテーブルに注目するふたりです。けれどいざ買うとなるといいお値段。と、そこで椎奈が発案。自分で作ろう、DIY! そうと決めたら、うきうきでホームセンターに向かう。その背中がまたいいんですね。

材木を買って帰って、アパートの庭で作業。そこで大家さんと会話が発生するんですが、ふたりの作業を見る第三者の目というのがこうして意識された今回。ものを作る椎奈の楽しそうな様を見つめる賢太の、自分ではそうと気づいていない姿を大家さんが見ていた。このふたりのそれぞれの興味、感情のどこか似かよって、ほのぼのと寄り添うようなところ。ああ、ふたりは似たもの同士、安心して一緒にいられる空間、関係が素敵だと思わされたシーンでありました。

また今回のいいなと思ったところ。大工仕事は椎奈が、裁縫は賢太が受け持ってる。それを見て大家さんは逆じゃないかって思うんだけど、そうじゃない。世間一般の枠組みにとらわれず、自分たちの好き、自分たちらしさのままでいられるふたりというのもまたよかった。ええ、無理なく自分自身でいられるというのがいいんですね。

『元アイドルのハロー!ワーク』

温泉にいったあかりたち。あかりと優はゆっくり長風呂。そのあいだ、しこたま待たされる雪村です。でも三浦も長風呂。雪村が、女の風呂は長いと感想もらしていましたけど、実際のところ、雪村ひとりがカラスの行水だったのでは? とりあえず現状では3対1で分の悪い雪村です。

さて三浦の雪村に向ける感情の変化、これが面白い。自分の動画を見てくれていた。ゆえにファン。夜遅くまでゲームにつきあわされたことも、きっと喜んでいるはず。ポジティブシンキングの三浦なのですが、その事実が自分の存在を知らなかったのにと優の怒りを再燃させて、現役アイドルに元アイドルという人間関係の中に置かれて、一番なんでもないはずの雪村が不思議とポジション高くなってるぽいのが面白かったです。

その後の食事にて、なぜ三浦があかりに懐いているのか、それがわかるのも面白かった。三浦はほんと天然というか子供のようというか、よくいえば純粋で、けどそうした三浦よりも雪村の方が好感持たれているっぽいというのも、なんだかわかるような気がしたんですね。ええ、三浦クンも雪村にもっと好感を持つとよいです。

2024年4月25日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年6月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年6月号、昨日の続きです。

『球詠』

紅白戦を通じて描かれる珠姫の心情が、切々としてしみるエピソードとなりました。

皆の仕上がりがいいのでと行われることになった紅白戦。4人ずつチーム分けされた名簿を見せられ、残りは斉藤小町が決めるというやり方。その初期メンバーにてヨミと珠姫が別チームに入れられていたのがドラマのはじまり。珠姫にしていずれヨミが自分ではない捕手を相手に投げる日がくることを予感させ、ちょっとアンニュイさ漂わせる珠姫なのでした。

その珠姫がですよ、実際にヨミを相手にまわしてプレイしてみて、いろいろ気づいていくところがあったのでした。今野球をしていて楽しいのは、ヨミと一緒だからだろうか。とか、自分と組んでいないヨミの中に、自分との野球が息衝いていると感じるところがあったり。とか。そうしたひとつひとつが珠姫の野球との向きあい方、ひいてはヨミに対する気持ちを明らかにさせて、この漫画の野球を通じて描かれるものが、勝負ものとしての面白さだけではない、よりもっと広がりを持って展開される思いや気持ちの物語でもあるのだということを感じさせてくれて、感無量でありました。

深く広がりを持つ物語。素晴しいと感じます。

『花唄メモワール』

足の傷も癒えてきた藤野。今は芸妓としてはお休み期間なので、暇を持て余しているからと、仲居の仕事を手伝ってくれることになりました。

梅とペアを組み、いろいろ教わりながら仲居の仕事に触れていく藤野。この藤野の経験が、読者にとっても仲居の仕事を知るきっかけを作ってくれるところ、とてもよく、そして同時に、梅の一日、この子の周囲にいる人たちのこと、その関係も知っていくことができるのは楽しい仕掛けでありました。そして知る、藤野の優秀さ。よくできたお嬢さんなんだなと思わされる、そんなイベントめいた仲居体験。とても新鮮だったのです。

よかったのが、藤野の芸妓としての知識、経験が役に立つところ。芸妓の呼ばれているお座敷に入るタイミングがわからないという梅をよくサポートして抜群。そしてこの体験が梅に芸妓の仕事を知りたいと、もっと覚えたいと思わせる。この相手に自分を知ってもらうはずの一日が、その終盤にして自分が相手のことを知りたいと実感させる意識の切り返し。とても見事だったと思います。

そして深まる梅と藤野の仲、絆、これもまたよかったのでした。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

ありのままのあなたが一番すてき。美都との交流、美都の言葉が自分自身を認める力になってきているカンナです。とはいっても、まだまだ自分のありのまま、甘味が好きで、かわいいものが好きということを美都以外に知らせることはできていないのですが、それでも自分の好きなファンシーキャラクターのコラボカフェにいってみようと思えるほどには前進できている。これもやはり美都がいてくれてこそでしょう。美都を誘えばきっと応えてくれる。その確信があって、切り出すことができた。美都に甘えてずるい、なんてこと思ってるカンナですけど、自分の弱味も意識して、その上で相手に甘えられるの、きっと信頼で、近しさ親しみのあらわれだったと思うんですね。

今回は、こうしたカンナの美都にだけ見せる弱さや甘さがあって、そしてドキドキの放課後タイムが見どころでありました。

放課後の空き教室。ふたりでコラボカフェの予約を入れる。先着順で決まるため、毎回相当な争奪戦。ふたり予約開始の直前に落ち合って、そこからはじまるドキドキの予約タイム。時間ぴったりに、それぞれスマホでサイトにアクセス。まったく繋がらなくて、よしいけると思って開いたらもう埋まってしまっているなど、難航して苦戦して失望して落胆した果てに確保がかなったあの瞬間の高揚! これは本当によかったですね。ええ、ふたりの気持ちの高まりがこちらにも伝わってくる。いい盛り上がりだなあと思ったら、まさかここからさらにもう一段盛り上げてくるだなんて、まさしく驚きの展開でした。

いやもうほんとに素晴しかったです。

2024年4月24日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年6月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年6月号、発売されました。表紙は『スローループ』。春らしく苺柄のワンピースが愛らしい小春とひより。服地の色が白とグレー、対照的なのも印象的。ぱっと明るい小春に、シックに落ち着くひより。それぞれの性格なんかもうかがわせるコーディネートであります。舞台はふたりでピクニック? シートを敷いて、座るふたりは苺を愛でているのでしょうか。周囲に描かれた苺の実と花が大きいために、まるでおとぎ話の妖精のような愛らしさですよ。

今月は新規ゲストが1本です。

『幼なじみはフラグを折りたい』

ふたりは諦めるべき、いやもっと素直になるべきなんじゃないでしょうか。生まれたときの病院から、ずっと一緒の幼なじみ。太郎と華子は高校からは違う進路をと思って、それぞれ違った学校を第一志望としたものの、ふたりして受験に失敗。ともに第二志望に進学したらば同じ学校。しかも同じクラスになるというのが、ふたりのフラグ力であるというのです。

なにをせずとも、カップルを成立させようとするかのようなフラグが立つ。他の道、他の相手を模索するも、なんやかやで疎遠になり、残るは太郎と華子の近しい関係。けれどふたりは仲が悪いわけではなく、むしろ仲がいいといえる。互いに相手のよいところを理解していて、だものだからもっとよい恋をしてほしい。相手を思いやったりするほどだというのですね。

でも、太郎が他の誰かと恋に落ちたら、胸が痛むのもまた華子なのです。知らず、思わず、太郎のことが好きになってる、それはもう後戻りできない道なのでは? むしろ今こうして意識していることを自覚したとなれば、もう後は秒読み? ええ、もっと素直になるべきだと思うのですよ。

『ウクレア!』

今回の曲は『イ・アリイ・ノ・オエ』。ああ、駄目だ、もう追いつかない。って、なにをいってるのかといいますと、ちゃんと練習してるのです。とりあえずは『ヘネヘネ・コウ・アカ』。無印良品BGMのハワイアンにこの曲が収録されていて、ああ知ってる曲だったのかと、ちょっとずつ弾いて歌っているのですが、続けての『アイナハウ』、そして今回の『イ・アリイ・ノ・オエ』と、もう追いつかない……。ええ、私は空子よりも覚えが悪いのですよ。

さて今回は、部員が増えるエピソードです。教室で黙々とウクレレの練習をしている空子。その様子を見ていた学級委員長、星宮灯火がうっかり、いやさ偶然通りがかったウクレレ部新部室前で捕獲されました。

空子の様子が気になるの? あるいはウクレレに興味が? 海カフェにもいましたよね。空子に指摘されてたじたじの灯火。まずは試しに弾いてみないかと舞帆に楽器を渡されたらば、空子の練習を見ていて覚えた、さっと弾き出す優秀さ! 経験者なのかなと思ったら、本当の初心者なのか。けれど楽しくはなかったからと、入部を断わり帰ってしまうんですね。

今回はそんな灯火の心をほぐすといったお話でした。押し掛け気味についていって、話してついにわかりあう。そこで空子の率直な性格が役にたって、楽しいことがあると毎日がキラキラする、その言葉からはじまる一連の真摯な語りかけに、灯火ならずとも引き込まれるものがあったのでした。

『スローループ』

お父さんの家出、まさか続くとは思ってなかった! 実家に帰ったお父さんを連れ戻しに、実家に乗り込む小春たち。そこで重要なのは、お腹を空かせておくこと? なんでかと思ったら、実家の父母、すなわち小春の、すなわちひよりの祖父母による歓待攻勢が待っているからなんだ!

懐の深いおじいちゃんにおばあちゃん。孫たちがきたことに喜んで、そしてたくさんのおもてなし。父はというと叔父と一緒に飲んで泣いてと大変な様子なのですが、その心は娘ふたりとの別れを予感するものだったのですか!? 気がはやいよ、お父さん! といいたいけれど、月日はあっという間に過ぎ去るからなあ。お父さんの気持ちもわかります。

今回は小春の悪影響を受けるひよりに、そしてお母さん、ひなたのヤマメ調理があっての和解がクライマックス。こうして縁のあった人たちがむすびついて、深まっていく気持ちと気持ち。そのあたたかみが心地よいエピソードだったのですよ。

2024年4月23日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年6月号、昨日の続きです。

『ラスボスは逃げ出した▽』

強さを求める魔王です。とはいえ部下のスライムやら死神やらをスパーリング相手にするには実力差がありすぎて、結果白羽の矢が立ったのは本来敵対関係にあるはずの勇者。勇者宅を訪れて、強くなるべく教えを乞う。って、おかしい! 絶対この関係おかしすぎる!

でもって、ちゃんと強くなるための方法をいろいろ伝授しようとする勇者もおかしい。魔法による筋力強化を紹介したり、地道なトレーニングをすすめてみたり、そして最後に魔法の力を試してみる。しかしそれが、この不思議な魔王の不思議さをさらに知らしめることになろうとは。

魔王が出した光の球、それがまさかの浄化の光。闇の存在であるはずの魔王が相反する光の魔法を使えるとは、これいったいどういうことなのか。勇者にして疑問を抱くこの状況。これは今後の展開、あるいは魔王の出自にかかる秘密に迫る新事実だったりするのかも知れませんね。

『ギャルとネクラの吸血関係』

吸血鬼、まくるの眷属契約から解放されたいよね。体調の悪さもきれいさっぱり消えさって、じゃあ待ち望んでいた自由が手に入った。これからはまくるのわがままに振り回されることなく、自分の青春を謳歌できる。といいたいところだけど、どうしてもまくるのことが気にかかってしまういよねです。

その様子は吸血鬼ハンター、アクアからしてもありあり見てとれて、でもだからといってまくるのもとへ行けというほどまでは背を押そうとはしない。かくしていよねは、クラスの子たちと親交を深め、楽しい毎日を過ごすこととなったのでした。とはやっぱりならないんですね。どうしてもまくるのことが気にかかってしまうというのです。

そんないよねの前に現れたのがいつぞやの黒猫。当主、すなわちまくるの母に使役される使い魔である黒猫から、当主の誤りを正してほしい。まくるを迎えにいってほしいと、ここにきてついにいよねの背を押すものが出現するのですね。

これ、いよねにとってのターニングポイントになるのだと思う。いよねが大切に思っている相手。まくるに、眷属だからとかではなく、いよね個人としての気持ちでもって向きあうときがきたのでしょう。ああ、いよね、その決断やいかに。いっそ姫を迎えにゆく騎士のように、果敢に吸血鬼の島へと向かっていただきたい所存です。

『白魔導士はゾンビの夢を見るか?』

東京に辿りついたアヤたち一行。さあいよいよアヤと母、再会なるかと思いきや、ちょっと待って? いきなりラスボス出現みたいな勢いなんですけど!?

上陸した港で出会ったのは、リルーの母によって討伐されたはずの魔女メリュネ。消滅する寸前に、自身の一部を切り離したメリュネは次元の裂け目に落ち込み、あろうことかこちらの世界に流れついてしまった。そのメリュネが画策したのは、自身の回復。母の胎内にあったアヤに刻印をほどこし、いずれその身を食らうことで力を取り戻そうというのですね。

危うしアヤ。と、そのピンチにがんばりを見せるリルーですが、力及ばず、一時退散。ここから逆転の策を講じるのですが、メリュネを止めることあたわず、そしてアヤはメリュネの魔の手に落ちてしまう!?

ああ、次号最終回。この絶体絶命のピンチをいかにして切り抜けるのか。この世界の命運やいかに。緊迫の状況に、まさしく鬼気迫る思いです。

2024年4月22日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年6月号、昨日の続きです。

『ぬるめた』

なんと、くるみって姉妹機がいたんですね。ということは、ちあきを筆頭とした三人姉妹!? この見た目は瓜二つなくるみとくるみ姉妹機の区別がきちんとつくちあきがちょっとすごい。これってすなわち、よほどのくるみ愛ってことですよね。ええ、ちあきの愛が光ります。

さて、父から変な改造を受けてきたくるみとその妹。昔のアニメのパロディなんですが、それが人知れずわかる男女に波紋をもたらしたりと、いろいろ話題が広がった今回。けれどその根底には、父の娘ちあきへの愛があったというラスト。娘を喜ばせたい一心でくるみにいろんな機能を乗せていく。そのセンスが残念だと娘からそしられちゃってるわけですが、この父の心がなかなか通じないというところもまた、父娘の宿命めいたもの感じさせてくれて涙でした。

『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』

今回は畑を離れて皆でショッピングです! というところまではいいけれど、なにしろ店を選ぶのがそだち。アーシャの希望である服やアクセサリーなんてまるで置いてないグリーンセンターに到着して、アーシャは落胆、クロエは結構な喜びようと、まったくもって好対照な反応見せてくれるところが面白かったです。

グリーンセンターには産直コーナーとかあるんですね。ゆくゆくはここに自分の作った野菜を並べたい、クロエにちょっとした目標ができたのがいい感じ。かと思ったら、産直コーナーの野菜のできがそだちのよりもいいとアーシャが気づいて、それ指摘したらそだちが涙ぐむのね。ほんと、農家にはなかなかかなうものではない。その現実に悔しさがにじむシーン。印象的な一コマでした。

今回はそだちの農業愛に畑を拡大したいという希望が語られて、この事業にアーシャやクロエも一役買うわけか! いわば、ひとつの大目標が示された重要なエピソードでありました。この夢がどれくらいかなうのか、それはそだちをはじめ、皆のがんばり次第? ええ、少しアーシャが態度を軟化させていましたけれど、夢に向かって皆で一緒にがんばれたらきっと楽しい。そう思わされた回でした。

『ばーがー・ふぉー・ゆー!』

バガスピ、ついにサ終!? 以前から薄々ほのめかされてきたこの日が、ついにやってきたというのですか。あまりのことに放心、そして号泣するこむぎですよ。なんとかならないのか、どうにかできないのか、考えた挙句、元開発者の透に泣きつくことに。といっても、今はもう開発から離れている透にできることはほぼなくて、もしやるとしたらこのあたりを改善という透の案に、それができなかったらサ終するんじゃと冷静なツッコミいれてるまいが面白くもまた物悲しい。ああ、やっぱりバガスピは終わるのですか!?

でもここからまさかの新作、シン☆バガスピでの大復活を果たすとは、新作作りあげた透のみならず運営もかなり無理を聞いてくれたんじゃないのかなあ。ゲーム性は評価されていたバガスピ。新しいデザインとUIで今度はどこまでがんばれるか。今度こそ、多くのユーザーに愛されて長生きするゲームになってくれたらいいですね。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

メイメイいやさサツキから仕事を依頼されたユーリ。いったいなにごとかと思ったら、倫の家の掃除を頼みたいという。それなりに掃除はされているっぽいのだけど、絶望的にモノが多くてかたづいていない。それをきれいにするというのだけど、ユーリ、乗り気ってレベルじゃないですね。それこそ待ってましたといわんばかりに、これまで蓄積してきた掃除知識を総動員しようというこの展開。ああ、ユーリの才能の片鱗がここに描かれようとしています!

しかし倫の部屋、ものすごいな。掃除していたら不快害虫が出てくるというのは定番ですけれど、まさかのカブトムシが出現! これ、倫が飼ってるやつか。さらには巨大カブトムシぬいぐるみなんかもあって、そこからうかがえる倫とサツキの仲のよさ。いいですね、とてもいいですよ!

さらにここにターコイズが参加してきて状況はよりカオスに!? と思ったら、カオスの真骨頂、倫も参戦。ターコイズもそしてサツキも太刀打ちできないほどに倫ペースとなって、最後の最後、サツキがいいこといってると思ったら、倫のカブトムシ、ムシ五郎がサツキの頬によじ登ろうとして、ああ、これ、めちゃくちゃ痛いやつ! ほんとシリアスにもなれない、そんな状況がなんだかむやみに楽しいのでした。

2024年4月21日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年6月号、昨日の続きです。

『エイティエイトを2でわって』

ついに咲雪と奏が遭遇。いきなりピアノの下に隠れちゃってどうなるのかと思ったけれど、ちゃんと出てきて奏と対面、会話も問題なく進行してひとまずは安心しました。この対話でもって、奏の抱えていた問題の一端が咲雪にも伝わって、かと思ったら美弦に対する敵愾心はなおも収まらないというから状況はややこしい。美弦はピアノがうまくない。咲雪が聞いてもズンドコってことは、どうしようもなくズンドコなんでしょうなあ。でもそれでも、今の自分には美弦との連弾が必要と咲雪に説明していく奏です。こうして言葉にして、今の状況が整理されていくところ、これは奏自身にとっても必要なプロセスだったのかも知れませんね。

さてここらで美弦が乱入です。咲雪、初対面にして遠慮なく批判をあびせていく。褒めること要求されたら、弾く時ちゃんとイスに座っててえらいとか、幼児じゃないんだから! でも、それでも喜ぶ美弦がすごい。

本当に水と油みたいなふたりでしたけど、なんだかんだで距離が縮まって、それなりに仲良くなっていったりするのかな? みたいなこと思ってたら、美弦のメッセージ爆撃が咲雪の携帯を襲う! いや、これどうなんだろう!? ほんと、このふたり仲良くなれる可能性あるんでしょうか!? でも、咲雪は咲雪で引っ込み思案ではもういられない、そんな感じになっちゃってるのはなんだかよかったです。

『スポチャン!』

足をひねってしまったもも。大事がないよう保健室へと向かうのですが、そこに待ち受けるのは養護教諭にしてスポチャン部の顧問、朝比奈しずく。なんと朝比奈レイの姉。悪いことに極度のシスコンであるしずくは、新入部員がレイ目当てに違いないと色眼鏡で見るあまり、入部を認めないと言い張る。ほんと困った姉なんですね。

しかたがないので、レイ目当てじゃない、スポチャンやりたくて入部したとその行動でもって証明することになりました。なんですが、ほら、部室に入るとレイが脱衣しちゃうでしょう? それがしずくに衝撃与えて、というか普通の人間ならショック受けるわな。ともあれ、それでもアメリアのスポチャンに対する熱意、もものスポチャンに向ける真摯な姿勢がちゃんと伝わって誤解は解消。めでたく部員として認められるにいたったのでした。

そこまではよかったのですが、レイによって部室出禁にされているしずく。今後登場の機会はあるのかな!? というか、その前にレイは脱衣癖をなくしたほうがいいのでは!? ほんと、今後いろんな機会で面倒巻き起こすことになりそうです。

『コンビニ夜勤のあくまちゃん』

春、それはお花見の季節。ということでコンビニ夜勤メンバーでお花見を計画するのですが、弱ったことに予定した日が大嵐。当然お花見はお流れとなりそうなところを、なんとかして開催したいと画策する多田であります。とはいえお天道様には逆らえない。となったら、お花見気分だけでも味わえればと、自室を解放してお花見気分を演出する多田。多田だけではなく、同じく花見を楽しみにしていたイレイナも一緒に手伝ったというのですから、どれほど楽しみにしていたかがわかろうものです。

多田の私服、お花見スタイルがおそろしくかわいいのですよ! 春めいて、フェミニンで、いつもの多田のイメージとは大いに違って素晴しい! とか思っていたのに、ここからまさかのカオス空間に突入!? はたちになってはじめてのお酒を飲むという多田がですよ、度数少ないのを選んだにもかかわらずはちゃめちゃに酔ってしまいましてね、日頃のストレスが解放されちゃった!? 光野にセクハラ働いたと思ったら、続けてねねにキスを迫る! 本当にえらいことになって、そしてもうひとりの酒飲み、イレイナとはいうと、これまた面倒な説教酒! アルールが取っ捕まって延々説教されているという、地獄のような空間が出現です。

いわゆる酒は飲んでも飲まれるなってやつなのだと思いますが、多田とイレイナ、ふたりは今後、飲酒禁止の流れになりそう。ええ、多田は大事故になる前にお酒の癖が判明してよかったですね。

2024年4月20日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年6月号、昨日の続きです。

『さうのあっ!』

すごくめずらしい回! なんとこかげがいつも以上にやる気です。ことのおこりは、商店街のイベント、マルシェに花の湯も出店するのでバイトを頼みたい。けれどこれだけなら、ここまでこかげがやる気を出すとは思えない。ええ、ここにもうひとつ要素が乗るんです。なんと、かわいさのエースである槇の店、ホットパラティーゾも出店。かくしてこかげと槇はライバル同士に! と、こうなったら俄然やる気になるのがこかげという人なんですね! 意外でしたか? 私は意外でした。正直、ここまで勝負に固執するとはまるで思っていませんでした。これ、ゲーマーとしてのこかげの姿なのかな?

しかし互いをライバル視しているのはこかげと槇だけで、他の皆はいつもどおり。それが余計に面白いのですが、槇が花の湯の提供するコーヒーにアイデアを提供したりね、基本このへんにこだわりはない。実際マルシェ当日もこかげがやたら張り切ってるのをのぞけば、わりといつもの感じ? 明るく元気なリューディアに、落ち着いて気配りできる芹香。でも対立的ポーズ見せている槇とこかげも、最終的には共闘の道を選んで、ああ、仲良きことは美しい! ほんと、ラストの薪割りまで楽しい、そんなエピソードになりました。

それにしても、今回はこかげの魅力てんこもり。わくわくの連続でした。

『アイドルビーバック!』

対バンにあけくれるアイビバですよ。アイビバメンバーががんばりを見せれば、それに応えようと熱をあげていく古参ファンたち。ほんと、ファンというのはありがたいものなんだなあ。と思わせてくれた今回。熱心に通ってくれて、声もあげてくれて、そこに当然アイビバのがんばりも乗ってきて、その相乗で新たなファン獲得にも繋がる。とはいえ、その歩みはゆっくりで、どうにかはずみをつけたいなあと悩む日々。

しかし、それがまさかあんなかたちで叶うとは!? 旧アイビバから離脱したひよの所属するグループ、らぶふぇにの動画がきっかけで旧アイビバの悪い印象が広がっちゃってる! からの有力フェス、つよつよアイドルまつりから話題の現アイビバに出演オファーが!

さあ、どうなる、どうする!? なんですが、ほんとこの子たち、前向きですよね。悪役ポジションとは理解しつつも、チャンスはチャンスとポジティブに乗っていく。ええ、この勢いでファンを増やしていきましょう!

『てくてくっ!秘密リサーチ』

今回はてくてくっ!ひぐれリサーチですよ。なぜかすかいがひぐれに密着取材。速攻で断わられてるんですけど、それでも諦めないすかいです。教科書を大量に積み上げて防護壁築いてみたり、ミニトマトが苦手だったり、意外なひぐれの素顔が見えた今回。授業中の内職は、次のリサーチ現場の下調べだったりするのでしょうか、と思ったら寝てた? おとなしく真面目に授業受けるタイプではなかったんですね。

このひぐれリサーチ。ひぐれのこともいろいろわかるけど、それと同時にすかいがどれだけひぐれのこと好きであるかっていうのもわかる。そんな活動だったと思います。ひぐれにとってはちょっと迷惑だったかも知れないけれど、それでもひぐれを追いたいすかいの気持ちがありありと出ていました。

2024年4月19日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年6月号、発売されました。表紙は『さうのあっ!』。コミックス第1巻を数日後に控えて表紙に登場です。湯あがり姿のリューディアとこかげ。両手にコーヒー牛乳を持ったリューディアが見せる笑顔の明るさと、ゆだっちゃった? リューディアの後ろでぼーっとしちゃってるこかげの対比が実にいい。でもこかげの表情、これはしあがってるということなのかな? 湯あたりというよりも、むしろととのっちゃってる、そうしたお湯の楽しみのひとつの終着点、これが今回の表紙のふたり、それぞれの境地なのかもって思えるイラストです。

今月は新規ゲストが1本です。

『江口さんちの純情サキュバス』

エロってなんなんだ。とんでもないことを口走りながら夜の住宅街を全力疾走する女、それが江口ヒビキ。最強のエロ漫画家を夢見るも、エロ漫画雑誌の編集者である兄から全力で否定されてしまって傷心。エロ漫画に出てくるようなエロい女がいたら、自分の漫画に役立てるだろうに。とんでもないことを考えていたところ、まさしくうってつけのエロい女と遭遇。しかもその女性、ミアもたまさかヒビキと同じことを考えていたというのです。

ミア、サキュバスなんだそうですよ。ただヨーロッパ産の伝承サキュバスではなく、現代日本の妄想から生まれた現代サキュバス。まさしくヒビキの求める人材、それがミア。しかしなにが因果か、このミアもエロというものを理解できておらず、ここにこうしてエロを知りたいと望むふたりが出会ってしまったのでした。

ここからはじまる物語。ふたりで一緒にエロを追求していこう。知識と身体、それぞれが持つエロのリソースを提供しあい、ともに高めていくエロの境地。ふたりともに同居する、というところまでとんとん拍子に話が進んで、ああこれからふたりの切磋琢磨がはじまろうというのですね。

しかしこのふたりに駄目出しをしたというのが、同一人物、ヒビキの兄というのが面白い。期せずしてひとりの人物を倒すべき相手としてはじまるふたりの旅路です。

2024年4月18日木曜日

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2024年4月17日水曜日

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2024年4月16日火曜日

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