nishi.org 西和彦のコラム

西和彦のエッセイ

#785 トランプ大統領がコロナの賠償請求を中国に、との発言。

2023-03-08

FBIとエネルギー省がコロナウィルスは武漢の研究所由来のものであると発表した。またトランプ元大統領は、だから中国に損害賠償請求をしなければならないと発言した。これがこれからどう発展していくのかが注目される。

国家が他の国家を訴えることなどできない。しかし、この度の中国に対する責任追及の枠組みがどのようなものになるかは、国際問題として最高に興味深い。こんな大変なことをアメリカは見逃すわけがない。この問題が大きくエスカレートしたのちに、日本が曖昧な態度をとることだけは辞めてほしい。コロナで命を失った人、失いかけた人にどう説明したらよいか。それぞれのインフルエンサーがどう発言するかしっかり記録しながら観察したい。

#784 ロシアの外務大臣の発言

2023-03-08

ロシアのラブロフ外相は、ロシアは戦争を辞めたいと思っている、と発言したそうだ。それを聞いた各国の外相は笑ったということだ。こういうことから想像するに戦争を止める判断はもはやロシアではなく、アメリカとその同盟国にあるのであろう。おそらくロシアの賠償をどうするか、という相談がなされているのであろう。日本のように無条件降伏ではなく、ロシア本体は戦場になっていないので、条件面での戦いが行われているのであろう。しかし、戦争が長引けば長引くほどロシアの傷は拡大するので、アメリカの思う壺ではないか。そして最後に最悪の条件で平和がくる。

#783 H3ロケット打ち上げ失敗

2023-03-08

第2ステージが点火しなくて打ち上げ失敗なのだそうだ。第1ステージが着火しなかったので、同じようなミスが第2ステージでもあると予測できなかったのであろうか。情けない話。第2ステージを爆破しないで、各方面の協力を得て回収することをあらかじめ考えなかったのだろうか。まったく新しいプラットフォームを試験するのであるから、念には念を入れた開発の姿勢がいるのではないか。私は記者会見を見る限りそれを感じない。三菱航空機といい、三菱ロケットといい、もっとお金を使っていいから、確実な仕事をしてほしいと思うのは私だけであろうか。

#782 MSX DEVCON 3

2023-03-08

東京、バルセロナに続いて3回目のDEVCONを秋葉原UDXでやることにした。今回は、

MSX 0、3、turboの説明。
MSX 0 stackの試作品の限定配布。
MSX 0 stackのハードの説明。
MSX 0 stackのソフトの説明。
2回目のクラウドファンディングの説明。
質疑応答。

ZOOMでできるかどうかの調整中。未定。

#781 ChatGPT

2023-03-08

ChatGPTがすごいということで、一生懸命内部を調べている。自分の印象はかなりいい加減な感じがする。どんどん賢くなっているようだが、会社で文章を人間が書き足しているような感じだ。それに、2023年のことはダメみたいだ。米語の方が表現が上手だ。日本語はダメなような気がする。しかし、マイクロソフトが山ほど投資をするということなので、ある程度は期待できるかもしれない。自分は自分の考えたアルゴリズムで同じようなものを作ってみようと思う。できるかどうかはわからないけど。

#780 MSX3をどうするか

2023-03-01

MSXの本命であるMSX3の企画について考えた。まず最初は開発者向けのSDK(System Developers Kit)を作っているが、これはIOスロとが2本、60ピンのIOカートリッジスロットが1本、MSX100 busが1本ついていて、MSXモジュールが最大16枚刺さるようになっている。これを世界中で1000台くらい投入して開発者に色々考えてもらう。

次にワンチップMSX3というシステムをD4Eから発売してもらう予定。これは私が設計して、日本の会社で作ってもらう予定だ。

次にSTEAM DECKのようなポータブルMSX3を考えている。これは京都とアメリカの会社に設計してもらい、台湾で製造の予定だ。

次に本流のMSX3であるが、これは松下とソニーの昔のデザインをライセンスしてもらって、そのケースの中にMSX3を入れてみることにする。そうするとその機械というのは実は30年前に僕が作ってほしかった幻の本当のMSXである。僕としては是非とも実現させたいと思っている。たくさん売れるMSX3になるかどうかは未知数ではあるが、これを作らないで死ぬわけにはいかないと思った。

ソニーと松下の人気機種のデザイン復活をするとそれだけでは足りないという意見が必ずでるだろう。だからガチャポンの会社とミニチュア模型会社とジョイントして、10機種ぐらいの昔のMSXモデルの模型を作って、そこにMSX0 STAMPを差し込めば実機として動くようなシリーズも作りたい。これはIoTではなく趣味の世界、ゲームの世界で世の中に問いたい。

#779 MSX IoTとしてのMSX0

2023-03-01

40年前のパソコンはもはや使い物にならないポンコツだと思う人が多いだろうが、それを転用してIoTのセンサーのコントローラーとして活用するところに可能性を見出した。MSX0である。来たる日曜日の3月12日に秋葉原で開発者会議を行い、香港から届いた試作品を有志に配って日本での開発が始まる。楽しみである。クラウドファンディングも順調に進んでおりあと1ヶ月で終了するが、うまくいくと思う。

#778 台湾有事を考える

2023-03-01

中国は台湾に対して必ずアクションを取るだろう。しかしそれにアメリカがどう反応するかが鍵だと思う。アメリカが反対しないためには、中国が台湾に対してなにか行ったとしてもアメリカが儲かる事態が起これば、大丈夫だ。これは中国の台湾に対する無血のミサイル攻撃が一番考えやすい。2回ぐらいやって、2回目は第7艦隊のミサイル駆逐艦が中国のミサイルを半分ぐらい撃ち落とすというデモが可能であれば、中国の台湾侵攻に驚いた日本やアジア各国がアメリカ製の巡航ミサイルを多数注文するだろう。一発3億円として、最低3,000発、約一兆円ぐらいはかかるけど、実現の可能性は高い。その後、アメリカが日米安全保障条約に則って、日本を守るかという議論になり、原則守るが、議会がアメリカ人の血が流れることに対する反対があるため、アメリカは日本に核兵器を貸すということで決着するのではないかと考えている。日本は核戦争の抑止手段として核兵器をアメリカから借りてくるというのが、いいと思う。そうすれば、中国は簡単に日本に手を出すことができなくなる。

#777 自分の業績についての再評価

2023-02-16

情報処理学会のフェローに選ばれて大変名誉であるが、自分の今までの業績について少しまた見方を変えてみた。

マイクロソフトでの活動
1. MS DOS
2. IBM キーボードのレイアウトデザイン
3. TCP/IPとDOSの結合
4. GW BASIC、GML、MMLの拡張
5. Windows 1.0
6. マイクロソフトマウスのデザイン
7. CD-ROMカンファレンスの発案企画
8. マイクロソフトプレスの発案企画
9. マイクロソフトフライトシミュレーターの企画
10. マイクロソフトの日本への営業

アスキーでの業績
1. 株式公開
2. 米国ベンチャーキャピタル
3. リストラと会社のソフトランディング

大学での業績
1. 尚美学園短期大学を4年制大学への改組
2. 大学院の設置
3. 新学科の設置
4. マサチューセッツ工科大学における寄付集め
5. 国際大学グローコムの寄付集め
6. 国連大学の寄付集め
7. 東京大学大学院IoTメディアラボラトリーの運営

自分の過去の活動をどのような立場から評価するかということは大変難しい。一つ間違えば自慢話になってしまう。今まで自分が対して評価していなかったことが実は大きな意味があったこともあって、過去の仕事の評価は自分が死ぬまでずっと変わり続けるのであろう。自慢はしたくないが、当時の仕事の意図を詳しく説明して多くの人にわかってもらえるならばこんなに嬉しいことはない。

#776 ビル・ゲイツの新しい恋人?

2023-02-16

ビル・ゲイツに新しい恋人ができたと報道された。彼が幸せになることは彼の問題だけでなく、世の中の人が幸せになれるかどうかの問題でもあるので、ビル・ゲイツに幸せになってほしいといつも思っている。

前の妻のメリンダは引き続きビル・ゲイツ財団に継続して関与しているようで、立派なものだ。

#775 スパイ気球の次はスパイ衛星

2023-02-16

アメリカと中国がスパイ気球でやり合っている。どっちもどっちだ。でももっと重要なことがある。それはスパイ衛星だ。スパイ衛星の実情がどうなっているかはあまり報道されていない。でも少し考えてみるとかなり根の深い問題であることは明らかだ。衛星同士の戦闘や衛星の屑の処理とか、他国間の衛星の利害関係の調整はどこも積極的にやろうとはしていない。これが気球の次の大きな問題であろう。

#774 MSX 0 はIoT、MSX 3 はLinux+グラフィックス

2023-02-16

次世代MSXの目指すものがどんどんはっきりしてきた。最初の次世代MSXはMSX 0でIoTの分野にデリバリーをすることにした。香港のシステム会社のハードウェアベースに昔のOSやBASICを載せたシステムで、300種類以上のセンサーが繋がるコンピューターである。今までのIoTの広がりをさらに加速するものにしたい。

次のMSXはMSX 3といって、過去のMSX 1、MSX 2、MSX 2+、MSX turbo Rの性能を拡張したものにしようと思う。コンピューターの歴史は常にスピードが速くなる、グラフィックスが高度化する、値段が安くなるということを繰り返してきたが、MSX 3もそうなると思う。しかし、それだけの機械であるならば、WindowsやMacに比べられると瞬間的に即死だ。だからWindowsやMacとは違ったコンピューターとしての魅力を追求していかなければならないと、思っている。最初にワンチップMSX 3を出し、次にMSX 3 pocketを出し、次にMSX 3 keyboardを出し、最後にMSX 3 laptopの順で出していきたいと思っている。値段の安いLinuxの動く2K、4K、8Kグラフィックマシンまでは決めたが、でもこれらのコンピューターを何に使うのかということがユーザーに受け入れなければ、それぞれ1000台くらいしか売れないだろう。そうなったら私は世界の笑い者だ。だから引き続き毎日真剣にパソコン、スマホ、ゲーム機以外のコンピューターとは何かを考えている。

#773 ウクライナの微妙な位置

2023-02-16

G7の各国の首脳がウクライナ詣をしている。残っているのは日本だけ。それも時間の問題で岸田首相は行くだろう。そしてウクライナの大統領がG7に広島にやってくる。まるでウクライナは西側の重要な国家みたいだ。ウクライナをそう扱う前にウクライナのやってきたことを総括する必要があるだろう。ロシアの核兵器の開発は誰がやってきたのか。ロシアのロケットを誰が北朝鮮に売ったのか。少なくともこの2点に関してはっきりしてほしいと思うのは私だけであろうか。ロシアにいじめられていて、敵の敵は味方、という発想なのだろうか。

#772 このままいくとAIでアメリカは中国に負ける

2023-02-03

最近中国のAI研究がすごい。それに比べてアメリカはAIで金儲けしか考えていないような感じだ。日本はアメリカの真似ばっかりしている。そんなことでいいのだろうか。

時間の問題でアメリカはAIで中国に負けそうだという認識を持って、国策としてAIを伸ばすことを考えなければならないのでないか。日本はどこまでもそれを後追いで追いていくしかない。アメリカのもはや政治問題になるだろう

#771 カタロニア公開大学

2023-02-03

スペインの大学から招待されたので行ってきた。雰囲気があまりに良くて、大好きになって帰ってきた。今まで自分が知っている日本の大学やアメリカの大学でずーっと思っていたことは、教授が自分は偉いと威張り散らかしているのが当たり前だった。僕なんかどこの大学にいってもペコペコして、どうかよろしくお願いしますという感じだった。生まれて初めて友達感覚で「お前のやっていることは面白いなと、俺のやっていることも見てくれよ」的に話をしてくれる仲間に出会った。自分は今までアメリカの進んだ世界だけをみて生きてきたような気がする。これが国際性なのであろうか。私はこの度上を向いているだけの国際性よりも、水平にお互いを尊重しながら付き合っていくことができる国との関係を大切にしていきたいと心から思うようになった。今までのアメリカ崇拝はなんだったのだろうか。

#770 新大学設置の努力

2023-02-03

小田原に工学部だけの単科大学を作ろうと努力している。詳しく調べれば調べるほどこれがいかに困難なチャレンジであるとわかってきた。なので設立準備委員会を新しく再構成して、大事をとって準備に当たろうということになった。

#769 MSX 0、MSX 3、MSX turbo

2023-02-03

40年前に設計し、30年前に撤退したコンピュータがMSXである。この度新しいMSXを作ることになった。この30年間に出現した新しい技術を盛り込み、現在の主流のコンピュータとは違った切り口で新商品を考えている。

一番考えなくてはいけないのはInternetの出現である。特に最近はすべてのものがInternetに繋がるというIoT(Internet of Things)の分野でMSXがどうサポートできるかを考えた商品を開発した。最低発注数を賄うためにクラウドファンディングをやっているが、現在78%くらい達成して好調である。

次に取り組んでいるのは8bitのMSXを何bitにするかということである。現在は64bitが主流であるが、値段のことを考えるとやはり32bitでやるのがいいと思った。しかし同時に64bitのシステムを設計し、32bitでも64bitでも同じソフトが動くスピードの違いだけという商品を設計している。しかし、WindowsのパソコンやMac OSと今更競争しようというようなものではない。

あとコンピュータの世界で興味深いのは、間違いなくスーパーコンピュータである。スーパーコンピュータを手頃な価格で教育用として提供することがしたい。スーパーコンピュータの話をよく聞くが誰も触ったこともプログラムを組んだこともない。こんなことではもったいなさすぎる。

しかし、IoTとスーパーコンピュータについては具体的な商品イメージは出てくるのだが、MSX 3については、WindowsやMac、AndroidやiPhoneのひしめく現代でどういうコンピュータとしての可能性が未開拓なのかを考える必要がある。まだこの分野には明らかな答えがない。毎日考えている。

#768 ウクライナ=ロシアを考える

2023-02-03

ドイツがレオポルド戦車をウクライナに貸すということになったそうだ。これでウクライナとロシアの国境は大きく後退するだろう。なんといっても地上戦でこの戦車の迫力は抜群である。

アメリカとNATOとウクライナはこの戦争をロシアがダウンするまでやると決めたようだ。プーチンが失脚するか、ロシアがソビエトのように経済的に破綻するまで戦争は続くとみた方がいい。

日本からヨーロッパに向けて飛行機に乗ったが、見事にロシアを避けて北極圏を飛び、帰りは黒海の南側をすり抜け中国の上を通って帰ってきた。ロシアとウクライナの上空はFlightRader24によればなにも飛んでいない。911の世界トレードセンターの惨事を思い出した。ああいうことが、毎日続いているのがこの戦争だ。安全な飛行ではあったが、ひょっとしたら撃墜されるのかもしれないと思った。

#767 これから取り組みたい6つの疑問

2023-01-06

大学を作って取り組みたい6つの疑問がある。最近はこの6つの答えを求めて本をたくさん買っている。

1番目の疑問。宇宙はどういう風にしてできたか。
2番目の疑問。太陽系はどういう風にしてできたか。
3番目の疑問。地球と月はどういう風にしてできたか。
4番目の疑問。細胞とDNAはどういう風にしてできたか。
5番目の疑問。人はどう進化して人になったのか。
6番目の疑問。知性とはなにか。

いろんな人がいろんなことを言っている。この議論を進めていくうちに地球の温暖化とはレベルの違う重要性を感じるようになった。一番重要なことはこれからのエネルギー問題をどう解決するかということではないか。

#766 孫さんのこれからを心配する

2023-01-05

ビジョンファンドの前までは「やるなぁ」という感じだったが、ビジョンファンドをアラブから巨額のお金を元本保証で引っ張り、ほとんど全部ダメにしてしまった現在、回復する可能性はほとんどないのではないか。孫さん個人の銀行取引もソフトバンク株担保にもはや世界中のどの銀行もお金を貸さない状況みたいだ。アリババの株も安くなったし、ARMの上場も無理だろう。ARMの経営に専念するとのことだが、孫さんはパソコンの設計は出来ないと思う。スマホの設計もスティーブにしてもらったものを売っているだけ。ARMで何を作るのでしょうか。売れているのはパソコン、スマホ、ゲーム機、デジタルテレビ、電気自動車ぐらいなもので、何かが急にヒットして、それがARMである保証は何もない。孫さんが自分の稼ぎを誰かに寄付して個人は破産したら、ソフトバンクグループには生体解剖しか残されていない。破産しても命まで取られることはないだろうが、復活を世界は許さないだろう。マスコミの論調は今までチヤホヤして、宣伝広告をたくさんもらっていた新聞やテレビは優しすぎである。一部の広告を出してもらえなかった週刊、月刊、単行本が辛口の論調で責めることが始まったところだ。次に始まるのは個人的なスキャンダルの報道合戦だろう。日本の誇るベンチャーの雄の危機を本当に残念で悲しく思っているのは今までの彼を見てきた私だ。私が辛かったとき、彼は消極的にサポートしてくれた。彼の側近は私を排除しようとした。懐かしい思い出である。

#765 ロシアはどうなるか

2023-01-05

ウクライナ戦争を終わらせたいというロシアの叫びが聞こえてきた。しかしアメリカは戦争を止めろとは言わない。アメリカにとって戦争は武器の在庫をウクライナに売りつけるビッグビジネスであるからだ。武器の在庫がなくなったら戦争は終わるのかというとそうでもなさそうだ。我々は過去にアメリカがソ連に対して何をしたか知っている。レーガン大統領がスターウォーズと称して宇宙開発競争を唆して、その挑発に乗ったソ連は大散財をして挙げ句の果てに国を潰してしまった。アメリカの人に聞いたわけではないが、今回のウクライナ戦争はロシアが国として戦費を遣いすぎて破綻するまでアメリカは戦争を止めないのではないか。まあ10年くらいやればロシアは破綻する。石油や天然ガスをアメリカが取り、農作物をウクライナが取り、シベリアの土地は中国が取るような分割案になるのか、現在考え中である。日本はプライドを持って一切の権益に手を出さないようにするべきだ。欲深の反動は100年後に来る。

#764 「借核」という概念の提案

2023-01-05

日米安全保障条約によって日本は本当に守られるのであろうか。日本が中国やロシアに攻められた時に アメリカは本当に助けてくれるのであろうか。私はそれは難しいと思う。日本のためにアメリカは血を流してくれるか。そんなことはアメリカの議会で反対されるに決まっている。大統領は支持率が下がることはしない。アメリカが日本に対してしてくれることの最大のことは、アメリカの核兵器を日本に貸してくれることだと思う。日本は核爆弾に攻撃された唯一の国だから、日本の企業である三菱や日立や東芝が核兵器を作る力はあっても、日本の国民はあと30年は核爆弾の国産化は許さないだろう。しかし北朝鮮までもが核兵器を持ち、ロシアも中国もが日本を脅してきたら、日本はどうする。日本の持っている兵器では抑止力はない。アメリカから借りてきた核兵器を日本が日本の防衛のために日本人の意思で使うことができれば、中国やロシアや北朝鮮に対する大きな抑止力になる。巡航ミサイルを1000発買うより、核爆弾10発とその運搬手段である爆撃機と潜水艦とICBMを確保することが有効な手立てであると信じる。自分は軍人でも政治家でも国家公務員でもないので、自由にこういう発言ができるのをありがたく思っているが、自分は右翼でも軍国主義者でもない。政治学の一丁目一番地を学び、ウクライナの悲劇をみるにつけて、ウクライナが核兵器を諦めたことが大きな失敗であったと思う。日本は平和主義で生きていけると楽観的に思ってはいけないのではないか。

#763 2023年の活動目標

2023-01-05

1. 須磨学園関係
1-1. ボーイスカウト神戸80団の立ち上げ
1-2. 調べ学習とプロジェクトマネジメントの結合
1-3. 理科教科の再編
1-4. ライフマネジメント科目の編成
1-5. 温水プールの設計
1-6. 夙川校地の整備、拡大
1-7. 須磨学園野球場の設計
1-8. 本館新館の教室の拡大

100周年が終わって一段落。じっくり時間をかけていい仕事がしたい。

2. 日本先端大学(仮称)関係
2-1. 工学部の大学用地の確保
2-2. 工学部の寄付集め
2-3. 芸術学部の申請書類
2-4. 情報学部の企画

2023年に申請して2025年開学を目指したい。

3. 第3世代 MSXの開発
3-1. IoT向けMSX 0の開発
3-2. MSX 3の開発
3-3. MSX turbo パーソナルスーパーコンピュータの開発

まずIoTから。年内にMSX 3本体とスーパーコンピューターモジュールを完成させたい。

4. 開発企画設計
4-1. 神戸箕谷計画の推進
4-2. 伊賀上野計画の推進
4-3. 軽井沢計画の推進
4-4. 甲府南計画の推進
4-5. 会下山のアクセス道路の整備

焦らず急がずゆっくりいい仕事がしたい。

#762 今年の活動を振り返って

2022-12-28

今年はいい年だったと思う。お金はコロナの影響もあって底をついているが、来年の入金をただ、静かに待つだけだ。今年の成果をあげてみよう。

1. 須磨学園
 1-1. 100周年関連
  1-1-1. 記念式典とコンサート
  1-1-2. 記念シンポジウム
  1-1-3. 記念フォーラム
  1-1-4. シンポジウムのテレビ番組化
  1-1-5. 100周年記念誌の編集
  1-1-6. 校祖記念所のデザイン

などのことを行った。それに加えて

 1-2. 理科教科の新プログラム作成
 1-3. 情報教科の新プログラム作成
 1-4. 自己管理システムの改良
 1-5. ボーイスカウト神戸80団発足

2.日本先端大学(仮称)設置準備委員会
 2-1. 工学部の申請書類を作成
 2-2. 芸術学部の申請書類を作成
 2-3. 情報セキュリティ学部の企画

3. 第3世代MSXコンピューター の企画開発
 3-1. IoT向けのMSX 0の商品開発
 3-2. デジタルビデオとLinuxのMSX 3の開発
 3-3. パーソナルスーパーコンピューティングの    ためのMSX turboの企画

4. 開発設計
 4-1. 伊賀上野工業団地の企画設計
 4-2. 須磨学園箕谷野球場の企画設計
 4-3. 須磨夙川中学校高校の校地整備

5. 研究開発著作その他
 5-1. 情報処理学会フェロー申請書類作成
 5-2. ウクライナ戦争の研究
 5-3. 水素エネルギーの研究

考えてみれば全部がエキサイティングなプロジェクトだった。感謝して、この年末は来年の目標と決意を考えることにしたい。

来年も頑張っていきたい。

#761 イーロンマスクに自由を与えてしまった投票

2022-12-21

CEOを辞めるべきかどうかの問いかけに対して57%が「辞めろ」と言った。これでマスクは堂々とTwitterの社長を辞めることができ、告訴される理由がなくなった。虎を野に放したということだ。大株主なので会社を好きにするだろう。イエスマンを雇って社長にするだろう。サーバとクライアントのデザインは自分がすると言っているので実質何も変わらない。一般の人が勝手な人気投票をやった結果がこれだ。しかし、イーロン・マスクの方がトランプより何倍も賢かったみたいだ。

#760 日本の大学は軍事研究禁止の雰囲気だがそれでいいのか

2022-12-21

東大工学部で軍事研究は禁止されていた。今もそうだ。自分は軍事研究には関わっていなかったが、違和感があった。日本国籍を有しない者が日本の軍事研究をすることはありえないが、それぐらいにしておいて、軍事、民生を問わずそういう制限を取っ払う必要があるのではないか。中国からお金もらってる研究者も日本に多いと聞く。中国とアメリカから二股はダメだろう。

#759 日本の防衛予算を米国大統領が歓迎表明

2022-12-21

12月16日米国大統領は日本の防衛方針を歓迎すると、声明を発表した。反応が早すぎる。これはアメリカが日本政府に指示をして、予算措置を取らせたものであるという証拠だ。アメリカと日本の連携は大賛成であるが、ここまでアメリカになんでも指示されなければならない日本は情けなすぎである。イギリスとイタリアと共同開発をする次期戦闘機開発もそのうちアメリカの指示でつぶされるだろう。イギリスからアメリカに仁義は切ってもらっているのであろうか。

#758 次世代MSXはまずIoT

2022-12-21

Twitterで次世代MSXのことを発信しているが、現在の状況を報告したい。

1. MSX3のSDKは年内完成を目指していたが、部品不足を考えて再設計をして、遅れている。

2. 次のDEVCONは1月28日にスペインのバルセロナになると思う。それまでにSDKを完成させたい。

3. 香港のM5 STACKとキーボードを繋いで、MSX 0にする試作は進行中である。WindowsとAndroidで動くコントロールパネルからインターネット経由でM5 STACKをコントロールすることが可能になる。これをクラウドファンディングで打ち上げようと考えている。

4. MSX turboはパーソナルスーパーコンピュータであるが、XMOSの32CPUを搭載したMSXMで128CPUのを作って、同時にPEZYのSC3の512CPUのMSXMも作ることにした。スパコンに関してはLinuxとMPIだけでなくHeliOSとOCCAMもサポートしたい。

IoTと教育ホビーコンピュータとパーソナルスーパーコンピュータの3つの分野にしっかりと取り組んでいくことにしている。

#757 監視カメラのサーバはどこに置くべきか

2022-12-21

中国製の監視カメラの制御サーバは中国に置かれているそうだ。日本に監視カメラを設置して、スマホにアプリを入れて日常的に使っても、映像は常に中国のサーバに送られているそうだ。時間の問題でこれは大きな問題になるだろう。気持ちが悪いから使わないということにしても、監視カメラが自動的に立ち上がって、映像を中国に送信するようになっているそうだ。時間の問題でこういう機器のサーバを外国においてはいけないという法律が作られるのは目に見えている。

ポケモンGOゲームで、海外の監視したい場所にポケモンを出現させて、写真をサーバに送らせるという手口で、情報収集をしようとした企業があったが、それはどうなったのであろうか。追跡調査の必要がある。アメリカも中国もどっちもどっちだ。それに比べて平和な日本。

#756 孫さんが誤ったこと

2022-12-14

ソフトバンクのオーナーでヴィジョンファンドのトップである孫さんがピンチだそうだ。最近の投資が全部うまくいっていないらしい。私のみた問題は4つある。

1、ARMの売却失敗
2、アリババの株式低迷
3、個人資産管理会社がスイス銀行から出禁

この3つについては、どうしようもできない。それに加えて、

4、ヴィジョンファンドの投資先がかなり大変

これを救うにはかなりの資金が必要である。その資金を用立てる金融機関はないのではないか。そうすると大金持ちか、大企業に頼らざるを得なくなる。そんな個人がそんな企業があるのか。電話会社とヤフーとラインなどをトヨタやドコモに売るのか、というとそれは安くなら買ってくれるかもしれないが、高くは買わないだろう。ヴィジョンファンドの組み直しが成功しない限り、時限爆弾は返済期日に爆発するのではないか。

#755 Starlinkはすごい

2022-12-14

Starlinkの設備をバラしてみた。すごい。カスタムチップがたくさん使われていたが、最先端のフェーズアレイアンテナと高速のパケットCPUが肝である。よっぽどその筋のプロが頑張って作ったのであろう。通信のNECの得意だった分野ではないか。送受信機だけでなく人工衛星もさぞかし素晴らしいのだろう。なんで日本がそのようなものを開発できなかったのか。残念でならない。

#774 Twitterは復活する

2022-12-14

イーロン・マスクが買収したTwitter社のことが毎日取り上げられている。マスコミは否定的なことを書き、Twitterを潰したいみたいだ。認証マークを月8ドルで売って、年100ドル個人から巻き上げるスキームはうまくいくと思う。これ一つだけでTwitterは黒字になり、復活するだろう。マスコミが悔しがる論調が目に浮かぶ。

#773 世界の人口はどうなるか

2022-12-14

国が豊かになれば平均出生率は下がるのが当たり前だ。アメリカヨーロッパや日本は社会が成熟することで出生率が下がっている。アメリカは移民が続いているので人口は増加しているが、日本は悲劇的である。中国やインドやアフリカはどうなるのか。それぞれの国が成熟してきたら出生率は必ず下がる。だから現在70億人の地球人口は100億人までいかずにどこかでピークを打ち、落ち着くところは50億人ぐらいか、と予測する。

そのような時代にどのような国が豊かな国として認められるのであろうか。アメリカやロシアのような農業大国、アラビアやロシアのような資源大国はほっといても豊かな国として存続し、産業立国で国を支えてきた日本のような国は大変になると思っている。国が利益を得るためには輸出というビジネスしかない。世界的に競争力のある商品をどう作っているのかということが求められている。中国は一見成功しているように見えるが、本質はアメリカの成功のコピーをやっているのであって、長期的な繁栄モデルが確立していないということが問題だ。

5000年前に四大文明というのがあって、エジプト、ペルシャ、インド、中国の川の流域に農業生産で国が栄えた。現在は四大文明より、ギリシャ・ローマにはじまる西洋文明がその先をいっている。この2000年くらいのサクセスストーリーの秘訣は何なのであろうか。今こそその成功の原因を見つめ直すときではないか。

#772 いきなり防衛支出増大はなぜ

2022-12-14

総理大臣が音頭を取って防衛支出を増やすという。他の大臣はまず何に使うのかを決めて、いくらを使うのかを決めて、どこから財源を確保するのかを決めてからではないかと言っている人もいる。確かにおかしい。日本政府に発言権を持つ誰かがこれだけのお金を使えるようにしなさいと指示をしたのではないかと思われる。政府が防衛費にいくら使おうとそんなこと好きにすればいいと思うが、国民の共感と理解を得ることができないやり方ではダメであろう。北朝鮮に頼んでミサイルをEEZではなく、日本領海内に打ち込んでもらえば日本の世論は一発でまとまる。また、中国に台湾海峡側の浅瀬にでもミサイルを100発くらい打ち込んでもらえば日本は一気に1万発のトマホークミサイルを買うことになるだろう。そういうことの前触れとしての日本政府の自発的な行いとして、内閣総理大臣が増税によって防衛費を払うということを打ち上げたなら、問題ではないか。まあ、ミサイルを打ち込まれてマスコミが大騒ぎをするようになったら、この問題は解決か。

#771 日本はどう国を守るのか

2022-11-30

21世紀は経済、軍事、文化、教育などあらゆる分野で戦争が起こる時代になった。インターネットも静かな戦争が起こっている。デジタル庁が何をやっているか心配である。担当者が自己満足ではなく、国際的な感覚を持ってこの21世紀の国難に対応してくれることを願いたい。国の調達の談合防止なんて適当にやればいいのではないか。しかし、オリンピックのために電通がやったことは許せない。政治家だけが逃げ切るのであろうか。死んだら闇の中。

私は右翼でも国粋主義者でもないが、日本の安全保障をどう確実なものにするか、ということに不安を感じる。筋肉よりも知恵の軍隊を作って欲しい。

#770 中国対アメリカ

2022-11-30

ロシアが落ち着いたら次は中国とアメリカの対立が顕在化するだろう。そのときに巻き込まれるのが台湾、日本、アジアの各国ではないか。日本はミサイルをたくさん買わされて、増税をしたら政権が吹っ飛ぶので落ちつきどころは国債の増発か。

#769 ロシア対アメリカの枠組み

2022-11-30

トランプが大統領であったなら戦争は起こらなかったといわれているが、このロシア対アメリカの対立は次のアメリカ大統領が決まるまで解決しないだろう。アメリカが対ロシアでどう考えるのかが一番カギの要素ではないだろうか。

#768 このままではウクライナは全滅か

2022-11-30

アメリカが停戦交渉に応じないので、ロシアはウクライナ皆殺しをするそうだ。これによってウクライナとアメリカを分断し、さっさと停戦をすることにしたいのだろう。ロシアとウクライナの停戦の交渉こそ、国際関係の注目の的であろう。当事者以外がそんなことはわかるはずがない。

#767 やっぱりミサイルを買う日本

2022-11-30

日本がアメリカからミサイルをたくさん買う日がやってくると書いたが、やっぱりそうだった。500発を1800億で買うみたいだ。そんなの1日で使ってしまう量なので、おそらく最後は5万発を20兆円ぐらいかけて買うのかと思われる。すでに何発か買ってターゲットの設定や船や航空機やランチャーに上手に装備する慣熟訓練のための最初の500発なのであろう。今回のミサイルはGPSでターゲットを設定する仕様であるが、地対空、地対地、船対空、空対空などのバリエーションの慣熟訓練も必要となろう。日本は一躍ミサイル国家になるのか。

#766 CO2は悪者なのか

2022-11-25

COPが行われている。CO2が悪者である。本当にそうか。植物はCO2を吸収してO2を出す。また、炭素を植物の実として固定する。そしてその固定された炭素を動物が食べて、CO2を出す。植物と動物のCO2循環は自然現象の中で非常に大きな意味を持つのではないか。CO2が悪であるという言いがかりは誰が言い始めたのか。しっかり検証する必要がある。ガソリン車が悪くて電気自動車が良いというのも納得できない。ガソリン自動車で大成功を収めている日本と中国を叩くためのアメリカとヨーロッパの戦略なのかと思いたくなる。普段コンピューターで忙しいがこういった政治と科学技術という分野もこれから真剣に取り組んでいきたい。

#765 次のエネルギーは水素だと思う理由

2022-11-25

石油の次のエネルギーは太陽発電といわれてきたが、私はそれだけではなく水素が大切だと思う。では水素をどういうふうに作るのか。それは水を還元することだ。還元材として使うことができる物質と反応を加速する触媒を地球の中から発見することが肝要である。このシステムを開発し、超分散システムとして設置できれば今のエネルギーエコノミーは大きく変わるのではないか。

#764 為替が大きく動いて何人がお亡くなりに

2022-11-25

大きく報道されないが、為替が大きく動いたことの背後に個人がお金を使って、レバレッジをかけて通貨投資していた人のほぼ全部が死んだようだ。自己責任だからどうこういうことではないが、マスコミはちゃんとそういうことを報道してほしい。

#763 暗号通貨取引所の破綻

2022-11-25

やっと化けの皮が剥がれたというべきか、暗号資産の交換所が破綻した。日本の法人は財務省が厳しく管理をしていたので、被害は少なさそうだ。

民間による電子通貨の発行は国家主権に対する挑戦であって、そのうち破綻すると思っていたが、やはり破綻した。次は米国政府による電子ドルと中国政府による電子元の覇権争いがやってくると思う。日本はどうするのであろうか。間違っても米中ヨーロッパの競争に巻き込まれてはならない。気を付けることだ。

#762 戦争という武器ビジネス

2022-11-25

戦争の主力はもはや戦車ではなく、ミサイルのようだ。ウクライナで活躍しているのはアメリカのミサイルであって、ロシアの戦車ではない。私は今ウクライナで使われている武器は古くなったアメリカのミサイルであるとみている。これが在庫一掃されれば次は新世代ミサイルになるのかもしれないが、これはウクライナではなく日本が買うようになると思っている。北朝鮮のミサイルが怖い。中国が台湾を最新のミサイルで攻撃する。このことによって日本やアジアの各国はアメリカから最新鋭のミサイルを買わせていただくようになるだろう。安物のロケットではなく本物のミサイルである。一本数億円、数万発で数兆円。岸田総理は増税といっているが、そんなことしたら自民党政権は一発で爆発。国債を増発して買うことになるだろう。このミサイルを作って日本やアジアに納品するまで大きな戦争は米中間でないだろう。

#761 MSX turboの目指すもの

2022-11-25

MSXでスーパーコンピューターにも取り組みたいという希望を持って、この分野の商品を表すことばをMSX turboということにした。昔スピードが10倍くらい速いCPUにしたものをMSX turbo Rという名前で売っていたが、今回はMSX turboの次にCPUの名前をアルファベット一文字で、次にCPUのコアの数を数字でつけることにした。

MSX turbo A 128
とは、ARM CPUが128コア実装されたもののことを表す。

高嶺の花のスーパーコンピュータの学習用に1000コア以上のMSX turboを提供したいと考えている。

#760 MSX 0が目指すもの

2022-11-25

MSX 0が目指すものはIoTの環境構築である。小さな制御用マイコンにIoT用のベーシックインタープリターとコンパイラを内蔵して、簡単にセンサーやリレーを繋いで計測や制御が出来るように設計した。また、無線のインターネットや有線のイーサネットでクラウドと繋がるようにした。OSと言語を最小で搭載しすぐにプログラミングをはじめることができるようなセットアップである。

#759 MSX3の目指すもの

2022-11-25

ずっと話をしてきたMSX3の基本モジュールがだいぶはっきりしてきた。名前をMSXMといい、MSXモジュールのことである。5種類あって、

1. MSX ENGINE 3
2. MSX ENGINE 4
3. MSX ENGINE 6
4. MSX VIDEO ENGINE
5. MSX AUDIO ENGINE

である。1、2、3はそれぞれCPUモジュールで、4、5はVideoとAudioの出力モジュールである。これらを組み合わせてどのようなコンピュータを作るのかはユーザー次第である。いろいろな用途に使えるように設計したが、器用貧乏ということばもあるので注意したい。詳しいことは私のTwitterでお知らせしている。

#758 ドローンの国家資格

2022-11-25

来月には日本で初めてのドローンの操縦資格の試験がはじまる。船舶操縦試験と同じような立て付けでやるみたいだ。何のためにやるのかわからない。ドローンを使った宅配のためなのか、中国製のドローンを排除するためなのか。急いで用意してずさんな感じがする。航空機では当たり前の機種別の型式認定も、ノウハウが漏れることを嫌がって誰も立候補はない。新しい利権を作るために誰が動いて誰が仕切っているのか早く文春や新潮が報道してくれればいいのに。

#757 ゲーム機の世界の変化

2022-11-25

ゲーム機はPS5とX-BOXとSWITCHと思っている人が多いが、変化が表れている。まずパソコンの中身がPS5やX-BOXに追いついてきていて、パソコンは売れているがPS5やX-BOXは売れ行きが鈍っているみたいだ。そのうちパソコンがゲーム機の主流になるだろう。

NINTENDOのSWITCHはNVIDIAのチップを使ってモンスター級の売れ行きであるが、ここに新しいゲーム機が出てきた。長い間ゲームビジネスに関係してきたSTEAMというゲーム機がこれから爆発的にヒットしそうな感じだ。中身はAMDのチップでいわゆるパソコン系のゲーム機である。

#756 ロシアに対するアメリカの報復のオプションを考えてみた

2022-11-02

ロシアが戦術核を使ったりしたらどうなるか。アメリカがそれにどう反応するのかを考えてみた。

核爆弾の使用によってそれがエスカレートして、全面的核戦争になる可能性は少ないと思う。相互確証破壊(MAD)が正当な理屈だと我々は教えられてきた。ロシアが自国内で核爆弾を使う可能性はある。自国内なので人が何人死のうが核実験だと言えばそれでおしまい。ウクライナで使えばNATOやアメリカが核爆弾でなくて通常爆弾で報復する可能性があるだろう。私が考えるシナリオはアメリカの超高性能ステルス爆撃機でモスクワに侵入してクレムリンを通常のバンカーバスター爆弾でピンポイント爆撃をして、地下施設を破壊することが一番ありうるのではないかと思っている。ひょっとしたらそこに潜んでいるロシアの最高幹部を集団でやっつけることができるかもしれないからだ。クレムリンにミサイルを一発というのがいいところか。アメリカのワシントンDCにそんなことは不可能である。しかし、アメリカの爆撃機を使えばクレムリンを攻撃することは可能である。B61のような戦術核ミサイルを使えば、反撃は必ず核爆弾になるので、まず最初は正統派の地下破壊ミサイルだとみている。

#755 為替変動の本尊は誰か

2022-11-02

円とドルが動いている。誰が仕掛け人か。それはアメリカの国家であろう。こんなに大きな幅で為替が動くということは何十兆円以上のお金がないとできない。日本政府が介入してちょっと動かしただけで6兆円かかったそうだ。だからアメリカ政府が為替を動かすためにどんなにお金を使っているかは想像もできない。他にそんなことをする人はいるはずがない。ではなぜこんなに円ドルを動かすのか。これは来るべき日本からアメリカへの大送金をさらに実りあるものにするためではないか。無駄な抵抗はやめて、手を上げて出てこいという状況かと思う。160円のころに戻るのであろう。輸出企業は大増益、輸入企業は値上げ。これによって今から日本はハイパーインフレに突入するのであろう。その時の為替がいくらになるのかは予想もできない。1ドル=360円の時代に戻るのだろうか。誰がこの悲壮な未来を予測し、防衛することができるのであろうか。アメリカのように政治家と高級官僚を手伝うまともなシンクタンクが日本にも必要なのではないか。

#754 中国は台湾に侵攻するのではないか

2022-11-02

台湾=中国情勢は近く中国が台湾に攻撃を仕掛けるのではないかと思っている。主に台湾の生産設備に対するミサイル攻撃であろう。上陸とか戦闘はその次の段階であると予想する。そうなるとどうか。日本と東南アジアの各国が、特にフィリピン、カンボジア、ミャンマーなどがパニックになって、アメリカからミサイル防衛機器を大量に買うことになるだろう。私はアメリカが台湾を応援しているのは台湾だけでなく日本、アジアの各国からの武器の注文を期待して緊迫した情勢を作っているとしか考えられない。民主主義を守る人権を守るというのは表面上の綺麗事であって、アメリカの国益は究極の高利益率の武器を高い値段で売るということではないか。これが今年後半から来年の大きなテーマであると信じる。

#753 ロシア=ウクライナ戦争を予想する

2022-11-02

ロシアは戦争をやめたがっていると思う。ロシア発のメッセージはそう読める。しかし、戦争をやめたくない人たちがいるようだ。それがアメリカではないかと思うのは私のうがった見方なのだろうか。アメリカはこの戦争で武器供与をしているがタダではないと思う。貸し与えているのだ。支払いは他の国がウクライナに資金援助を行い、それでアメリカに支払っているのではないか。そこら辺をしっかり調べる必要がある。アメリカの産軍複合体と共和党民主党の合意ではないだろうか。アメリカはこの10年間の武器在庫を処分し、次世代に備えるということなのだろう。アメリカの武器在庫がなくなるまでアメリカはこの戦争をやめないのではないか。

#752 誰が統一教会から金をもらったか

2022-10-19

自民党の議員の中に統一教会から金をいくらもらったかが、国会の焦点である。もらった人が現職の大臣に多ければ、政権は崩壊する。自民党の代表が総理大臣になるのであるが、これは自民党が統一教会のお金で汚染されていれば、国民は自民党の代表が総理大臣になることを許さないだろう。公明党の人はクリーンだろう。公明党は統一教会からお金をもらうはずは絶対ないので。そうすると次に可能性として考えられるのは、公明党の指名する国会議員が公明党を脱党して、自民党に入党して、総理大臣になる可能性がある。そうしたらびっくり。ただ、解散があると政権は野党に動くかもしれないが、日本の国民は過去に民主党が国を運営してどうなったかを忘れてはいないだろうから、野党が政権を取るという可能性はないだろう。

#751 ロシアの戦術核使用

2022-10-19

アメリカはロシアが戦術核兵器を使用するだろうということを前提に色々と準備をしているようだ。ところが日本はどうか。国会はウラニウム爆弾でなく、統一教会のお金という爆弾が爆発しそうだ。平和ボケをした情けない日本。せめて核爆発の後の1ヶ月分の水と食糧を自前で確保することしか我々にはできないのではないか。

#750 テスラの秘密を発見か

2022-10-19

友人のテスラに乗せてもらって、あちこちウロウロした。乗っているうちにとんでもないことを発見した。あくまでも私の独断と偏見なので、信じない方がいいかもしれない説を述べる。

テスラ車の走り方は、いくらアクセルを踏んでもスピードが上がらない場所がある。必要以上に賢く安全運転をしている。私はこれを見て、テスラはGoogleマップやアップルマップではない独自の自動運転のためのテスラマップを運用しているような気がする。世界中の地図をこっそり安全情報を加えて作っているのではないかという疑いを持った。これが本当ならば大変なことである。自動運転に挑戦しようとしている自動車メーカーで世界中の自動運転用マップを自営で展開できる会社は多くないと思う。トヨタ、日産、ホンダ/ソニーぐらいのものか。世界のトップ10の自動車会社が自営の安全マップをこれから作るのかと思うと、気が狂いそうになる。ベンチャービジネスとして自動運転マップ会社を立ち上げるのも大変だろう。いったいこの問題に各社はどう対応するのであろうか。中国の自動運転車はアメリカで誰の自動運転マップを使うのか。アメリカ政府は絶対に使わせないだろう。世界中の各国で自動運転マップを確保できるのはトヨタぐらいなものかもしれない。一国1,000億として、100カ国で10兆円必要になる。電気自動車の問題はエネルギーではなく、自動運転マップである。

#749 メタバースについて考える

2022-10-05

とうとう東京大学がメタバース学部を打ち上げた。去年、東京大学を定年退官をしたので、自分の古巣の悪口をいう訳にはいかないので、やんわりと。「人工知能の研究があんまりうまく行っていないので、次はメタバースかよ」と思ってしまった。お手並拝見というところか。

メタバースの名前をfacebookが会社の名前につけてしまったことによって、メタバースという言葉は死んだと思う。誰が人の会社の名前を自分の商品に付けるものか。私はメタバースは地図アプリが3次元になって使われるようになって、少しずつ世界に広まって行くと思う。Googleやアップルやマイクロソフトの地図アプリの3次元化がメタバースを引っ張っていく。ときどきメタバース関係のベンチャーが出現したり、メタバースの万国博覧会のような世界的なイベントが行われるであろうが、継続性を持った事業に育てることは大変であろう。3次元データの作成は間違いなく室内、室外を問わずドローンを飛ばしてビデオをスパコンでマイニングすることになるであろう。メタバースマイニングビジネスが瞬間的に数年間流行ると期待している。メタバースによって我々の長年の夢であった「どこでもドア」が可能になる。メタバースで一番注目されるのは「どこでも窓」を標榜しているマイクロソフトかもしれない。3次元ゴーグルもやっているし。

#748 Mac Proの凄さ

2022-10-05

Mac Proが発表になった。CPUが48個、GPUが160個だそうだ。値段も安そうだ。MSXのスーパーコンピュータのシナリオには予想して織り込み済みである。ARMでもx86でもRISC Vでも128CPUでGPUはJetson ORINで対応する。LinuxとMac OSだから似ているし、大丈夫。しかし、WindowsパソコンやAndroidスマホの世界はこのCPUに何で対抗するのか。やっぱりマイクロソフトからの複合チップとGoogleからの複合チップが必要なのだろう。インテルやAMDに任せておくことはもはやできないのではないか。

#747 3つのMSX3(MSX3, MSX3.1, MSX3.14)

2022-10-05

MSX3の仕様を3つに拡げた。

MSX3、ARM32bit 2CPU、V9998(2K)
MSX3.1、ARM64bit 4CPU、V9999(4K)
MSX3.14、Raspberry Pi CM4をCamera IOで接続

この3種類である。これで5年ぐらい持つシステムを作り上げていきたい。いずれもLinuxで64bitのVMコードが走る。

#746 書き込みの8割は外国の工作員?

2022-10-05

安倍元総理の国葬反対の影の本尊は誰かについていろいろなことをいう人がある。8割が大陸の人だと言った県会議員がネタ元は経済安全保障担当大臣であると発言した。大陸の人が流暢な日本語で書き込みをしても、ニュアンスで何か違うということは日本人ならわかる。国がその事実を認識している限り、我々は安心なのではないか。しかし、アメリカでこんなことをやればベルが鳴ってFBIが玄関にお迎えにくるであろうが、日本は大臣にレポートが上がるぐらいのものだ。スパイ天国の日本。

#745 ロシアとウクライナとマスク

2022-10-05

ロシアがウクライナの南側4州の国民投票を行い併合した。 やり方は荒っぽく、ウクライナはそれを認めないと言っている。それに対してイーロンマスクがさっさと決めちゃえとツィッターした。ウクライナに貸している衛星インターネット装置は無料ならイーロンマスクが発言もできようが、どこかにスポンサーがいるのではないか。イーロンマスクがみんなに受け入れられるような発言がしたければ、各国の首脳のようにウクライナに弾丸出張をするべきであろう。現地に行かないで勝手な発言は誰も受け入れないのではないか。ロシアの最低限の要求はクリミア半島と、クリミア半島への交通路の確保なのであろう。あとは南東側の地域の確保によるメンツの保持なのであろう。ウクライナはほとんど無制限にNATOやアメリカから戦費をもらっているので、戦争は続くのであろう。ウクライナが取られた4州を取り戻したときにロシアの戦術核が使われ、黒海のロシアの艦隊が全滅するのであろう。時間の問題だ。

#744 MSXのスパコン

2022-09-28

最近面白いスパコンの定義を見た。スパコンとはスパコンランキングTOP500に入ったコンピューターのことをスパコンというそうだ。笑った。

MSX3の分野としてスパコンを掲げ、設計を進めているがこれをスパコンというかマイクロクラスターというかは別にして、その方針と概要とを説明したい。

メニコアの分野は3つあって、

1.面白いアーキテクチャのメニコア
  X MOS、M PPA、PRODIGY、

2.確立された64bit メニコア
  ARM、THREDRIPPER、RISC V

3.日本製のメニコア
  富士通の富岳、Preferred NetworksのMN4、
  PEZYのSC3、

この3つのプロセッサーグループをしっかりサポートしていきたい。9種類のCPUの中から本命のプロセッサーが出ると期待している。

#743 ARM上場か

2022-09-28

ソフトバンクはARMを上場させるつもりだそうだ。ヨーロッパアメリカの証券会社と組んで売り抜けるシナリオなのだろう。でも時期が悪すぎる。法外な手数料を払って引き受けてもらっても5000億円ぐらいしか調達できないのではないか。4兆2000億ぐらいの投資は利益を産まないとしたらなんだったのか。

#742 株式相場の下落

2022-09-28

ニューヨークも東京も株が下がっている。大暴落を起こさないための調整なのであろう。ほとんどの株式の売買が人工知能プログラムによる売買であるので、各社それぞれ手口を再調整する必要があるのだろう。

#741 ロシアの占領地の国民投票

2022-09-28

占領地の国民投票を経て、占領地はロシアに編入されることになるだろう。編入されればそこを侵略するものは戦術核で退治するといったところか。これで停戦になるなら、私はしょうがないと思うが、ウクライナの人々はそうしないと思う。

NATO各国は今回の戦争で各国の保持する核兵器の目標を再設定したのではないか。ロシアが一発打てば60発ぐらいの反撃が 20カ国からあるのだろう。核兵器を持っていない日本でよかった、と思った。しかし日本も核攻撃の対象になるのであろう。そこで広島と長崎関係の本を調べてみた。

核攻撃で人が死ぬのは核爆発で生じる1000℃以上の熱によるものである。だから、危なくなったら地下やコンクリートの建物に退避するのがよいみたいだ。

核物質で汚染された水や食べ物を摂取することが体内被曝を招く。体内被曝すれば間違いなく死ぬ。だから、無神経に被爆地で食べてはいけない。飲んではいけない。

日本人だけが世界で唯一被曝の経験のある国民といわれているが、日本人に加えてチェルノブイリや核実験の巻き添えになった人たちもいる。核兵器反対とデモに行くより、ペットボトルを買いにスーパーに行った方が賢いかもしれない。

#740 外国の弔問客を見て思ったこと

2022-09-28

現職の総理大臣でなく、元総理大臣の国葬であるから外国の国家元首は来るわけがない。それをG7全滅などと囃し立てる新聞とテレビ。安倍さんと付き合いのあった現職の首相ならともかく、各国はおそらく付き合いのあった当時の人を送ってきたのだろう。トランプ氏は現政権の民主党でなく共和党であるし、日本で大統領車には乗れず、政府専用機にも乗れず、それならば行かないということになったのであろう。イギリスとフランスの人選は真っ当であったし、ドイツは意図的に日本と仲良くすることを控えているような気がする。国葬だからこんなにたくさんの賓客がみえたのではなく、安倍さんが世界中を駆け巡ったからこられたのではないかと察する。すべて落ち着くところに落ち着いた。真っ当な国葬であったと思う。

#739 国葬反対の正体は誰?

2022-09-28

国葬をテレビで見た。同時に武道館の外を並ぶ献花の人たちが1万人以上いたとのこと。また、反対のデモの人たちも見た。献花の人たちとデモの人たちは様子が異なっていた。献花の人たちは明らかに個人の意思で花を買い、列に並んでいる人たちだった。デモの人たちのほとんどは怒りの顔をしていない動員された人たちではなかったか。この人たちを動員したのは誰だったのであろう。日本のマスコミはそれを調べようともせず、報道しようともしない。マスコミもグルだ。動員のスポンサーを調べて発表してほしい。だいたい誰かはわかっているが。

#738 MSX3の直近

2022-09-21

9月3日にハードウェア・ソフトウェア開発者向けの説明会を都内で行った。次は開発機が完成して動いたらZOOMで世界中に説明する予定だ。年内に行いたい。その次はオランダとスペインで展示会があるので動いている開発機を持って出かけようと思っている。

その次は大阪、その次はZOOM、その次はブラジルに行きたいと思っている。新しいコロナにかかったらどうしようと心配になるが、それでも行こうと思っている。必死な決意。

#737 為替変動に日本銀行はなにもしなくていいのか

2022-09-21

金融緩和を続けている日本であるが、政府の意思なのか日本銀行の意思なのかわからない。このまま何もしないでアメリカのなすがままを許すことでいいのだろうか。ジム・ロジャーズというアメリカの投資家が「来るべき日本終了に備えよ」と言っている。何を言うのも自由だが、何かおかしい。

#736 日本のワクチン注射はおしまいのような気がする

2022-09-21

効かないワクチンを無理やり打っているような気がする。4回目を打たない人が周りに多すぎる。3回目まで打って副反応に苦しんでいる人も多い。効くといわれているイベルメクチンはなぜかダメとなってしまった。国の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の議事録はしっかり残してもらってそのうち 過去にさかのぼって検証しなくてはならないと思う。

735 日本の政治の枠組みを考える

2022-09-21

自民党と公明党と維新

立憲民主党と共産党とその他

が、日本の対立の構造なのであろう。これらの党の歴史的な事情と海外の勢力との関係をしっかり考えてみる必要がありそうだ。一度大前研一氏がやろうとしたけれどできなかったことが記憶に新しい。

#734 日本のスパコンの可能性とは

2022-09-21

MSX3という新型のコンピューターの設計をしている。その一部としてパーソナルスーパーコンピューターというものを企画している。

日本製のパーソナルスーパーコンピューターのCPUの候補としては、富岳に使われた富士通製のFX64というCPUやプリファードネットワーク社のMN4 CPUやPEZY社のSC3などがある。これらをもし可能であれば全部使って企画してみたい。

#733 政府専用機の使い方

2022-09-21

天皇陛下が英国女王の国葬のために一泊四日の弾丸出張をされた。このようなことが可能になった政府専用機に拍手を送りたい。飛行機だけではなく専用機を運営した航空自衛隊千歳基地に所在する特別航空輸送隊に感謝したい。これがどんなに大変だったかは当事者はおそらく語らないと思うが、同行の記者団がちゃんと記事にして報道されることを望む。

#731 父と母との魂の宿る梅の木

2022-09-21

須磨学園100周年を記念して、祖母の彫像、父と母の梅の木、現理事長の梅の木を植えた校祖記念所を作ってもらった。梅の木は太宰府天満宮のお祓いを受けた木をわざわざ運んで移植した。父と母を象徴する梅の木が根がつかず枯れそうである。もう2本の梅の木は根を張り芽を出して若葉も付き元気である。自分としてはガッカリしていたのであるが、父と母が40年以上住み、毎日前を通ったところに小ぶりの梅の木があったことに妹が気がつき、その梅の木を細心の注意を払って移植することにしようと思う。そこに父と母の魂の一部が宿っていたのだろうと、思うことにした。

#730 安倍元総理の国葬を考える

2022-09-21

国葬についてはもう少し詳しく細かく定義する必要があるのではないだろうか。総理大臣が一存で国葬をすると決めたことが今回の一番大きな問題だったような気がする。私は国葬をすると決めることができるのは国の元首、すなわち天皇であると思っている。天皇以外の人が国葬を決めることがおかしい。もし内閣が決めたらなら、それは内閣葬にするべきであろう。国会が決めたなら、それは国会葬にするべきではないか。天皇が崩御すれば、ただちに皇太子や皇嗣が即位し、即位した新しい天皇が崩御した天皇の葬送を決めるのではないか。また天皇が日本の国のために大きなはたらきがあったと、考える国民が亡くなったときに国葬をお決めになれば良いのではないか。安倍晋三氏の葬儀に国のお金がいくら使われるのか、ということと、安倍晋三氏の生前の功績の評価とはまるで別物である。安倍晋三氏が秘書官のときから知っている私は彼の無念の死に涙したが、わけのわからない人たちにいじり回されたこの国葬に再び涙している。

#729 エリザベス女王の国葬

2022-09-21

イギリス人ではないのに英国のエリザベス女王の国葬をほとんどのイギリス人がテレビとネットで見たように、日本からしっかり精神的に参加した。女王が亡くなる前から何年も準備されてきたのでないかと思われる緻密さで執り行われた儀式は大変なものであった。16世紀と17世紀、18世紀に世界で覇権を制した国家の国力の源であったヴィクトリア女王に次ぐ、覇権をソフトランディングさせた国家元首である。おそらくヴィクトリア女王の葬儀の細目を調べれば今回の英国の国葬のコンセプトがよりよくわかるのではないだろうか。国際化の時代の今日、日本の天皇陛下が日本の代表として国の特別機でご出席されたことは本当によかった。米、仏、独と並ぶ国としての体面を保つことができたことがうれしい。宮内庁の前例主義で天皇は葬儀には出席しないので、総理大臣が出席するなどという体たらくにならなくて本当によかった。

#728 次世代iPhoneの衛星通信

2022-09-14

iPhone 14は、低軌道通信衛星を使ってSOSの発信とショートメッセージを実現するみたいだ。自分は全く同じことをずっとイリジウムでやってきたが、一回も使わなかった。しかし月額数万円をずっと払ってきた。いつかは使うかもしれないと思って払っているが、ある日突然やめそうな気がする。果たしてこの機能は成功するのであろうか。

#727 書きかけの本

2022-09-14

書きかけの本が10冊ぐらいある。

1. メディアシステム工学教科書
2. 自己実現の10のプロセス
3. パソコンの歴史とマイクロソフトの成功の秘密
4. コイツだけは許せない(悪口、秘密暴露集)
5. オーディオマニア関係
6. 日本古代史の偽装
7. 上杉謙信論
8. フランス革命史
9. 私が考える中学高校教育の理想
10. 私が考える大学、大学院教育の理想

など、全部並行して資料集めと執筆をしている。最後の仕事は著述業かもしれない。

#726 須磨学園創立100周年

2022-09-14

10月26日に私の実家である須磨学園は100周年を迎える。20数年前から手伝っているが、男女共学、中高一貫、新規中高の開校など、大きな出来事があっという間に起こった。一貫して受験教育に加えて自己実現を目指すということを教えるという方針で進めてきたが、この20年間できなかったことがある。それはリーダーシップ教育だ。リーダーシップ講座をしたが、生徒たちは面白いとは言ってくれたが、リーダーシップの実践に繋がったとは言いづらい。リーダーシップは講義で教えるものではなく、何らかの実践活動を通して学ぶものではないかと考えるようになった。死ぬまでに最後に残った中等教育の大きな私の課題である。

#725 インフレの足音が聞こえてくる

2022-09-14

ロシアとウクライナの戦争をきっかけにはじまった為替の変動が、ハイパーインフレを起こすような気がする。そのうち誰と誰が談合してこれをはじめたのか、隠すことは出来ないで明らかになるだろう。同時にデジタル暗号通貨を各国の中央銀行が発行し、業者は全部全滅するだろう。やはり通貨発行権は国の主権に属するもので、犯してはならない聖域なのであろう。ドルと中国元との戦いが見えている。日本はどうするのかシナリオはあるのか。プラザ合意のときの日本政府のとった行動に私は深い不信感を持っている。

結局ハイパーインフレを起こして、国の借金をチャラにするシナリオではないかと疑っている。国民の財産が縮小するのだ。時の政権は崩壊するだろう。

#724 エリザベス女王の崩御

2022-09-14

英国の女王が亡くなられた。私は英国人ではないがそんな私でもニュースに接し、涙が出た。天皇陛下が英国の国葬に出席されるという。日本と英国とは長い関係を持った特別な国同士であるのだ。葬儀の手順や葬儀の儀式は女王の配偶者であるフィリップ王配のときに何度もインターネットで確認しながら見たので、今回もしっかり注目したいと思う。一般人とはまるで違ったその進行にイギリスの歴史と王族の権威を感じるのは国を問わず万人想いであろう。

女王の死に際し、それを自分の死を考えるきっかけにするのは恐れ多すぎるのかもしれないが、間違いなくこの20年以内に自分は死ぬだろう。それが20年なのか、10年なのか、5年なのかわからないが、自分は戒名を自分で決めて、葬式はしないことに決めた。こっそり静かに消えようと思う。なんとなく普段から思っていたが、自分は自分の意志でそれを選ぼうと思う。墓のデザインをやってみようと思う。海や空や山に散骨はやめようと思う。お別れの会はしない。出来れば老衰で死にたい。でも、頭がちゃんと動く限り仕事はしたい。仕事している最中にぽっくり逝くのが理想である。

#723 マスコミによるリンチ

2022-09-07

クリックカウントが稼げるからなのだろうか、有名人のご乱行をウェブで大騒ぎすることが多い。最近では銀行ドラマで男を上げた香川照之が叩かれている。彼はすべてのビジネスを失いそうだ。トヨタの社長がなぜ、香川は反省しているので許してやってほしいと言えないのだろうか。そうしたらトヨタのファンは増えると思う。女性のファンは減るけど。

海老蔵が色々やったことも酷くて、僕は彼の結婚披露宴に招待されたから、批判よりも彼の評判が気になってしょうがなかった。

横山やすしという大阪の漫才師がいて、めちゃくちゃばっかりしていたが、最後まで嫌いにはなれなかった。

世の中にはもっと悪いことをして憎むべき対象はたくさんいるのではないか。しかしマスコミはお構いなしにどんどん報道する。それを我々はお金を払って愛読しているのだ。我ながら情けない。

#722 半導体の値段が高い

2022-09-07

香港や上海、日本での半導体の値段が上昇している。今日訪ねてきた知り合いによると、軒並み3〜4倍だそうだ。ある部品は100倍になったものもあるという。「西さん助けてくださいな」と言われてしまった。私は「昔レアアース材料が高くなったけど、また値段は戻りましたよね」とか言ってはぐらかしておいた。そのうち価格が戻ると楽観的に予測する。今回の値上がりの黒幕は誰なのだろうか。

#721 角川の逮捕

2022-09-07

アスキーは今ではKADOKAWAの一部になってしまっているので、過去に自分の関係した組織がそういうことになってしまって、心配である。逮捕者が増えないことを願っている。

オリンピックは終わったことなので、何がどうなったかはともかく、ファイルをさっさと閉じてしまっていいのではないか。

#720 国葬を考える

2022-09-07

国葬に反対する人が多くなってきているそうだ。国のために長年仕事をし、遊説中に亡くなった元総理大臣の是非を論じて国葬に反対したり、国葬に出席しないことを公言する人は、いかがなものか。私は出席もしたくてもできないただの人であるので何もいうことはないが、反対している人のウェブ魚拓だけははっきりと記録しておこうと思う。昔、安倍さんにもらった駆け出しの秘書時代の名刺を神棚にお供えしてご冥福を祈りたいと思う。

#719 MSX3 DEVCON1 TOKYO終了

2022-09-07

9月3日に開発者向けの説明会を行った。開発中なので秘密保持契約を出席者にお願いして、内容を外部に漏らさないという建て付けで行った。第1部、第2部ともたっぷり2時間30分、パワーポイント60枚使った。以下、概要。

MSX3
MSX3.1
MSX3.14
MSX Video engine
MSX Audio engine
MSX Turbo 8A
MSX Turbo 16A
MSX Turbo 128X
MSX Turbo 128A
MSX Turbo 128M
MSX 0 Octopus
MSX 0 ESP
MSX 0 Zero
MSX 0 Pico

項目しか書けないが、技術者向けに要点を説明した。次回はシステム開発キットが完成出荷できる年末にZoomで行う。3回目はオランダとスペインで来年に行う予定だ。4回目は大阪を考えている。

#718 中学高校時代にボーイスカウトを

2022-08-31

中学高校時代の教育で足りないものにリーダーシップ教育がある。自分もこの20年くらい大学院、大学、高校でリーダーシップを教えてきたが、成功しているとは言い難い。挫折の連続であった。そこで自分の生きてきた時代を振り返って小学校中学校時代のボーイスカウト活動が私に与えた影響を考えてみた。そして私のリーダーシップはボーイスカウトによって教えられ育まれたものであるという確信を持つに至った。

時間はかかるかも知れないが、現在地域組織が主体の日本のボーイスカウト活動に学校が主体のボーイスカウト活動を導入してみようと考えた。少しずつではあるが、始めてみようと思う。

#717 稲盛和夫氏がお亡くなりに

2022-08-31

京セラとKDDIを創業し、日本航空を再建された稲盛和夫氏が亡くなられた。個人と稲盛財団とで1500億円の資産を残されたという。しかし、亡くなったのは大病院でなく、自宅で、老衰であったという。出家された宗教者の最後として立派ではないか。今の時代、老衰で死ぬということこそ最高の死に方のような気がする。偲ぶ会のときに飾られる勲章は何なのだろうか、興味深い。

#716 ビル・ゲイツがなぜ自民党と公明党に行ったのかを考えてみた

2022-08-31

ビル・ゲイツに会ったとき「お前は日本の政治をどう思う」と聞かれたので、しっかりと私の分析を伝えた。内容は秘密である。そういう質問をめったにしない人であるので、その背景をいろいろと考えてみた。

まず林外務大臣から旭日大綬章をもらっている。実はビル・ゲイツは今の天皇が皇太子時代にかなりの長い時間、東宮御所で当時の皇太子と皇太子妃と会っている旧知の関係である。だからこの勲章は天皇から直接もらうことができたのに、外務大臣からもらっている。コロナでもらう時期が延びた勲章であったが、ビル・ゲイツにこの極めて政治的な勲章を与えるきっかけは当時の外務大臣だった茂木元大臣だったのではないか。だから勲章をもらって次にすることは勲章を与える上申をした茂木氏にお礼を言いにいったのではないか。今は茂木氏は自民党の人だから自民党本部に出向いたわけではないか。それをビル・ゲイツが自民党本部に行ったということだけをとらえて、同じ政権与党なので公明党にも来いと、誰がか言ったかも知れぬ。ビル・ゲイツが公明党を訪問したと聞いてびっくりしたのは私だけではないだろう。

最高位の勲章なのだから天皇陛下に親授してもらってもよかったのにと残念である。でもまあ政治とはこんなものなのかも知れない。

#715 デモの文化はどこの文化か

2022-08-31

最近デモが増えているような気がする。マスコミはデモの報道はするが、我々の一番知りたいことは報道しない。私が知りたいことは、誰が企画して誰が主催しているのかということ。また誰が日給いくらで動員されているのか、ということである。デモの報道を見るたびにそのことを考えてしまうのは私だけであろうか。どうせ公安警察はデモの参加者全員の顔写真を撮ってデータベースに身元照会をかけているのだろうが、もちろん発表しない。しかし私はデモの正体を知りたい。

#714 エネルギーの取り合いは戦争に

2022-08-31

戦争の原因は領土の取り合いと、国民の殺し合いと、政治学の講義では教えられてきたが、これに領土とか国民は関係なくてもエネルギーの取り合いが入ってきそうだ。ロシアは液化ガスを高い値段で売って戦費に当てているし、ロシアとウクライナは確かに領土の取り合いかもしれないが、ロシアとNATOのベースはエネルギー問題である。

アフリカはやがてアフリカだけで80億人の人口になるだろう。そのとき80億人を養っていく食糧もエネルギーもアフリカで自給自足することができないだろう。アフリカのエネルギー問題を解決するための戦争が起こるだろう。そういう戦争はどういう戦争になるだろうかを考えている。大国同士の代理戦争になるのではないか。中国とアメリカとイギリス、EUの利権がどう表面化し、そこにアラブ各国が絡んでくるのか、興味深い。

#713 ARMとNVIDIAの破談

2022-08-24

ハワード・ヒューズがアメリカの議会の公聴会に呼び出されて、いろいろといじめられたことは歴史の本に載っている。私はハワード・ヒューズの本で読んだ。そうしていると、今度はビル・ゲイツが 1998年に議会の公聴会に呼ばれて、同じような目に遭っている。マイクロソフトのことを良く思っていなかった競争相手がロビィストを使って仕掛けたことであった。連邦政府の秘密資料も秘密が解除されて事実が30年後の2028年にははっきりする。30年でなくても40年で秘密解除はされるのでやがて事実は白日の元にさらされることになる。今回のARMとNVIDIAで破談を仕掛けたのは誰なのであろうか。イギリス政府? アメリカ政府? インテル? AMD? アップル?

孫さんももう少しロビィストにお金を使って、アメリカの議会の公聴会でハワード・ヒューズやビル・ゲイツのように歴史に残る人物になれたのかもしれない。あぁ、ざんねん。

#712 64bit CPUの次は

2022-08-24

4bitの次は8bit。8bitの次は16bit。16bitの次は32bit。32bitの次は64bitとマイクロプロセッサの進化は続いてきたが、64bitの次は何になるのかを考えてみた。128bit のようないわゆるVLIWのプロセッサーという考え方と64bit が並列にたくさん並ぶという二つの選択肢がある。もう一つの答えはVLIWのメニコアである。日本は勝ち馬が何なのかを見極めたあとに動き出すのではなく、全部に今本気で取り組まなくてはならないのではないか。とりあえず、32bitのメニコアに取り組んでメニコアのソフトを学んで、次に64bitのメニコアに移行して、その次にVLIWのメニコアに取り組むのが研究のテーマとしていいのではないか、と思っている。

#711 RaspberryPi 2040

2022-08-24

RaspberryPiが 2040というチップを発売している。なぜ2040という名前になったのかはいろいろな説があるが、2040年までアーキテクチャが変わらないということではないか、という人がいる。それがどうであっても、このチップの登場によってIoTの市場の勝者にRaspberryPiがなったといっていいだろう。パソコンはWindowsとMac、スマホはAndroidとiOSのように、IoTは2040ともう一つになるのだろう。あと5年もしないうちに答えは出るだろう。中国、RISC Vなどが頭をよぎる。

#710 アップルM1、M2のインパクト

2022-08-24

インテルとAMDが戦っている間に、ARMとNVIDIAがドタバタしている間に、お金持ちのアップルはついに自分で人を集めてパソコン用の統合プロセッサーを作ってしまった。これを載せたアップルの商品の評判はすこぶる良く、知り合いの人は速度が10倍になったので、値打ちも10倍、値段は3倍ということで大好評である。

Windowsグループにはこんなチップはない。どうするのか。インテル、AMD、NVIDIAに解決策はない。ARMの最大顧客であるAndroidはグーグルがやっている。つまりWindowsをやっているマイクロソフトとAndroidをやっているグーグルの危機意識はどうなのであろうか。半導体メーカーよりもOSの盟主の方がパニクっているのではないか。しかし、今さらソフト会社が複合プロセッサーを作るのだろうか。面白くなってきた。

#709 MSX3を世に問う

2022-08-24

40年前に始めて、30年前に撤退したパソコンMSXをもう一度本気で取り組もうと考えている。9月3日にソフトウェアやペリフェラル開発者向けの説明会を予定している。ここで新しいMSX3についてプロの人たちに説明する予定だ。毎日その資料作りに追われている。どこまで話すのかが肝である。全部しゃべってしまったら、すぐに飽きられる。チラチラと少しずつ気を引くしかないだろう。

1. MSXの本体
2. IoTとしてのMSX
3. パーソナルスーパーコンピューターとしてのMSX
4. MSX関連のサービス

について話す予定。

#708 須磨学園創立100周年

2022-08-24

私の祖母が1922年に始めた須磨裁縫女学校が今年100周年を迎えることになった。私はアスキーを辞めて大学人になったときから直接間接に須磨学園も手伝うようになった。女子校から共学に、高校から中高一貫に、さらに新しい中学高校も手がけて、この20年間に大きな進歩を遂げた。いろんな人に協力してもらって今があると思っている。66歳になったので、あと10年も仕事はできないだろうから、1日1日を大切にして生きていきたい。

#707 新大学の設置努力

2022-08-24

10月になったら文部科学省に新大学の設置申請書を出すことにした。今までに短大を4大に、4大の新学科、大学院修士、大学院博士課程の設置に関わったが、大学そのものをゼロから作る試みは初めてだ。たいへんであるという認識を持って取り組んでいきたい。

#706 日本の政界と宗教界との繋がり

2022-08-24

統一教会は韓国系であるが、日本の母体は日本で認可された宗教法人である。キリスト教のカトリックがバチカン国系であるが、日本はバチカンと国交を結び、日本のカトリック教会は日本の宗教法人である。その意味で統一教会の存在は極めて合法であり、マスコミの論調はおかしいものもある。

日本の宗教は仏教や神道、キリスト教などさまざまであるがその宗教母体と政治は深い関係を保ってきた。それをいちいち言うことは自分の専門ではないので、中心の部分は、これは政教分離というが政教一体なのではないか。今のマスコミの報道は宗教の戦いであるということがその本質であろう。原稿を書いている一人一人のジャーナリストの宗教戦争なのだろう。なんとか新聞だけが死人を好き嫌いで評論している。悲しい現実。

#705 ロシアとの紛争の真の意図を考える

2022-08-24

アメリカはウクライナに対して最小限の軍事支援を行い、ロシアはそのため戦争を継続せざるを得ず、年とともに国力を消費していって、ちょうどソ連が崩壊したような状態にまで追い込まれていくのではないか。アメリカの狙っていることはロシアの自滅であろう。ウクライナはどこまでもアメリカや西側の支援で戦争を続け、ひょっとしたらクリミア半島を奪回するかもしれない。そうするとロシアは地中海に対するアクセスを失う。

#704 ビル・ゲイツとの3年ぶり

2022-08-24

ビル・ゲイツが来日した。3年ぶりに会った。すっかりメディカル系の投資家になっていたが、コンピュータの方も全然衰えていなかった。マイクロソフトのやっていることも的確に認識をしており、天才が財力で知力を伸ばした巨人とはこういうものかと、思い知った。今日のつぶやきはビル・ゲイツとの話は避けて記述する。

#703 万一、ペロシ議長の航空機が撃墜されたら、米国の報復はなにかを考える

2022-08-03

万一ペロシ議長の乗った航空機が撃墜されたらどうなっていたのか、を考えてみた。撃墜した飛行機は当然のこと、その飛行機が飛び立った中国の空母も沈没させられていただろう。米国が外国と戦争を宣言するためには議会の決議がいる。その議会の議長が殺害されたとなれば、米国は間違いなく全会一致で開戦を決議するだろう。しかし、核兵器を保有する両国が直ちに核戦争に突入することはおそらくなく、まずは米国の国を挙げての経済封鎖になるだろう。そこまでのコストを払ってペロシ議長を殺害することは経済合理性が許さない。ただ、ベトナム戦争のはじまりは米国議員がベトナムを訪問した時にベトコンが議員に向けて発砲したことを議会で報告したことがきっかけだったことを忘れてはならない。アメリカはコロナの原因が中国にあるという証拠を握っているそうだ。中国に体力がある限り中国から経済的に取り戻し、中国に体力がなくなったら、コロナの請求書を送るつもりなのではないか。

#702 京都の花街のスキャンダルを考える

2022-08-03

週刊誌が元舞妓の告白を報道し、今度は本人の顔写真とインタビューの記事がでた。今まで言ってきたことは全て真実である、ということを裏打ちするような記事の作りであった。気がついた変だなと思うことを述べたい。

この人は1年以下の間しか芸舞妓をしていない。そしてその後銀座のホステスをやっている。芸舞妓の中にそういう人は時々聞くけど、そういう人は踊りができなかったり、女将さんたちとうまくいかなかったりして、花街を辞めざるを得なかった人が多いと思う。本人のインタビューだけではなく置屋の女将の話も報道するべきであろう。

お茶屋のお客とお風呂に入ったりしていたそうだが、どこのお風呂なのか疑問だ。自宅に芸舞妓を呼んでお風呂に入る客が京都にいるのか。置屋でお風呂に入るなんてことを他の芸舞妓がいるにもかかわらず、するのだろうか。両方とも考えることは難しいのではないか。祇園甲部、祇園東、先斗町、宮川町、上七軒と5箇所花街はあるが、この女性は先斗町の出身の人だそうだ。当然に他の花街としきたりや文化は違う。週刊誌の記事はそれをはっきりと書いてはいない。アンフェアーの塊ではないか。第2弾、第3弾、第4弾とことが明らかになって、真実が出てくれば一番損をするのは誰なのであろうか。

#701 情報処理学会のフェローに選ばれた

2022-08-03

生まれて初めての栄誉である。情報処理学会のフェローに選ばれた。25年前に博士を取ったとき以来の喜びがある。流石に自分で自分の功績を主張することは疲れた。後ろを見ずに前だけを見て、これからも進んでいきたいと思う。

#700 コロナが多くなった仮説

2022-08-03

コロナの感染者が増えている。どうしてこんなに増えるのかを考えてみた。コロナワクチンを打った人の免疫が下がって、コロナの感染に耐性がなくなっているのではないか、ということが考えられる。自分も3回打ったが、毎回副反応がすごかった。コロナにかからないように気をつけて、4回目は打たないことにした。

#699 Twitterのヘイトツィートに対抗する

2022-08-03

最近よくTwitterで発信するのだが、ついに悪口を言われるようになった。名前が売れてきたということなのだろうが、さすがに心が折れる。当分お休みをすることにしたが、反撃をどうしたらいいのか考え中である。悪口の中で立派だと思う悪口にはちゃんと反論しようと思う。立派だと思わない悪口にはブロックしようと思う。名誉毀損をされたら、毎回開示請求をして、刑事告訴する準備を弁護士にお願いした。1本10万円でやってくれるというので、心強い。

#698 米軍の対中国作戦の中心は!

2022-08-03

米国下院議長の台湾訪問を中国が阻止しようと軍隊を総動員して試みたが、米軍の方がそれよりも何倍も上手だったみたいだ。ニュースを読んでいて米空母ロナルドレーガンを台湾近海に派遣しただけでなく、搭載されている戦闘機の給油のための空中給油機を22機派遣した、ということを読んで、これはアメリカが圧勝し、中国空軍は全滅するのではないかという予想が頭をよぎった。22機の空中給油機によってロナルドレーガンに搭載されている90機の戦闘機はほぼ24時間火を吹き続けることになる。こんなことされたら大変。

#697 MSX3開発者会議

2022-07-20

7月30日にMSX3の開発者向け説明会を行うことにしている。明日からウェブで申し込みできるようにサイトを作っている最中であります。しかし、コロナの拡大がどうなるかがわからないので、30日に本当に実行できるかどうかは予断を許さないところです。

発表内容としては、
・MSX3の概要。
・MSX IoTの概要。
・MSX スパコンの概要。
・MSX Web サービス環境の概要。
を、考えています。

第2回目は世界に向けて英語でZOOMの予定です。

#696 ARMは永遠か?

2022-07-20

ARMにお金を払うのは嫌だ。高すぎる。と半導体メーカーが言い始めている。これは大変なことだ。RISC VというオープンソースのCPUが最近注目され始めている。

INTEL/AMD、MIPS、SPARC、ARMときて、次はRISC Vなのだろう。世間的にはARMがときめいているが、ARMの次はすでに存在していて、ARMが値段をうーんと安くしない限り、ARMは負けるかもしれない。これは英国対米国の戦いでもある。孫さんが株主でいる限りARMのライセンス料は安くならないであろう。

#695 スパコンの次の環境を考える

2022-07-20

スパコンのソフトは今でもFORTRANで書かれていて、LINUXと組み合わされたMPIというミドルウェアで動いている。動けばいいのでこのソフト構成がどうのこうのいうつもりはないが、新しいスパコン用のOSと並列処理のコンパイラがあってもいいような気がする。研究の対象としてとても興味深い。

#694 機動隊はどこにいった?

2022-07-20

安倍元総理の遊説でSPの警備の甘さが問われているが、県警本部長なら電話一本で数百人の機動隊を動員して、サンドイッチすることができたのではないか。奈良には機動隊がいないのか。それとも機動隊の動員目的として公人の警備は不適当なのだろうか。機動隊という名前を懐かしく思った。

#693 ウクライナ紛争を考える

2022-07-20

西側諸国の軍事援助が10%ぐらいしか行われていないとウクライナが不満を言っているそうだ。軍事援助がどのようなメカニズムで行われているのかはわからないが、考えるに自国の存亡の危機なら、必要な武器を必要な場所に供給するだろうが、そうでなく、いらなくなったりいらなくなりそうな武器を有償で払い下げることを第一優先しているのではないだろうか。

#692 IoTがライフラインになったとき

2022-07-06

スマホの電話通話でもなく、スマホのネット接続でもなく、IoT基盤のためのネット接続にKDDIのワイヤレスネットワークが使われていたことが今回の事故で明らかになった。ネットワークの故障だからネットワークが正常化すればいいのであるが、IoTの機器がハッカーにハッキングされたときにはどうするのだろうか。社会基盤が壊れてしまう。そういう機械をソフトウェアアップデートはバイクで走り回るのであろうか。ネットワークのメンテナンスと強制的なコントロールがセンターから安全に出来るようなシステムを作らなくてはならない。

#691 ウクライナの敵はロシア、アメリカの敵は中国

2022-07-06

中国にアメリカと戦争したらこんなに損、ということをわからせるために、戦争したらどこがどうなるという巨大な多国籍社会シミュレーションとしてこの戦争をとらえている人たちがいるのであろう。特に中国とアメリカに。日本の研究者のクオリティはどうなんだろうか。インターネットとCNNとBBCとTASSだけではこの戦争は絶対にわからない。この戦争のおかげでアメリカに戦争専門のシンクタンクが新しく誕生していると考えられる。

#690 本当の多重化とは

2022-07-06

昔、お国のためにひと肌脱いだことがある。政府専用機の通信システムの多重化問題に提言をしたのだ。秘密保持契約の外のことだけ書く。

当時、政府専用機にはエコノミークラスの座席がマスコミ関係の人が座るところについていて、WiFiもイーサネットもなかった。その時すでにビル・ゲイツのプライベートジェットやポール・アレンのプライベートヨットには多重化されたインターネット接続が装備されていた。

私はプレス向けに政府専用機にインターネット接続が必須であると上申した。次に、担当の自衛官はファクシミリが3台も積んであるんですよ、と私に自慢した。同じファクシミリ、同じ衛星サービスだったら3台同時に故障するかもしれませんね、といったら、「あっ」と沈黙された。世界中を相手に全く独立した3種類のサービスと3種類のファクシミリを積むべきであろう。いや、積まないで盗聴されるような会話はしない方がいいだろう、とまで言い切って、感心された。現在の2代目政府専用機の通信システムはどうなっているのであろうか。

警察や自衛隊の通信システムの安全性は誰がきめているのであろうか。調達公告でスペックをバラしてNECと富士通が出来レースしているのであろうか。アメリカに盗聴されてもいいからアメリカ製の最高級なシステムを導入した方がいいのではないか。日本に出回っているアメリカ製のミリタリー通信機は韓国の米軍基地から出たものだそうだ。手に入れて分解したことがあるが、立派なものだった。ハリスという会社が作っていた。

#689 通信障害にいかに対応するか

2022-07-06

KDDIが約4000万人のユーザーに対して、通信事故を起こした。何日も電話が繋がらず私は出張先で大変困った。このことを予測して、私はdocomoのスマホとauのガラケーを使っていたので、ことなきを得たが、携帯電話キャリアと携帯電話、スマホとそのサービスについて考えるいい機会になった。

少なくとも2社、できれば3社のサービスを契約するべきであろう。

南海トラフ地震で各社がダメージを受け、サービスが停止したときのことを考えて、衛星電話サービスや衛星インターネットサービスに加入して日頃から使うことに慣れておくべきだろう。

アマチュア無線をアマチュア業務以外に使うことは問題ではあるが、オールバンドのアマチュア無線を使えるようにしておくことがあってもいいのではないか。特に私のような東京と神戸を行き来して仕事しているものには大きな課題として取り組まなければならないと思っている。

電源が喪失されたときの、バックアップ電源の確保が必要である。太陽電池と充電可能な乾電池を使った電力会社に依存しないシステムを常日頃から動かしておくことが必要ではないか。

とりあえず必要なことを書いてみたが、スマホの各社の伝言サービスやショートメールサービスはバグばかりであるということがわかった。ここで私がそれを書いて暴露しなくても、こんなにひどいのだよとカスタマーサービスのたらい回しのことをインターネットに書く人が必ず出てくるだろうから、お読みいただきたい。これらの付加価値サービスが作られた頃のプログラマーはもはや退社してしまっているみたいで、Spaghettiソフトに成り下がっているのであろう。facebookみたいだ。

コストを究極までカットするというなんとかフィロソフィで設計された電話システムでいいのだろうか。4Gと5Gがあるならば4Gが潰れても5Gが動く、5Gが潰れても4Gが動くようなシステムを作るべきではないか。完全な二重化システムである。スマホが4Gと5Gに対応すればいいだけの話である。

KDDIのプレスリリースにもっともらしく理由が書いてあったが、本当なのかどうか。興味がある。飛行機事故のように国が調査員をキャリアに送って事故を起こした会社の真実は何だったのかを確認・検証して、詳しく発表するべきではないか。企業のノウハウより公共の安全性が優先するのではないか。どうせ先のソフトバンクやdocomoの事故のときのように本当のことはブラックボックスに封印されて我々の記憶が風化するのをみんなで待とう、ということになるのだろう。何人の元郵政次官と審議官が各社に天下りしているか、インターネットで調べればすぐにわかる。最近の事故の補償と幕引きを注意深く見る必要があるのでは。

インターネットのマスコミの論調や、太鼓持ちの論調も驚くべきものだ。事故を起こしたKDDIの社長を褒め称えている。そういうウェブ魚拓はウェブ太鼓持ちの殿堂に永遠に保存しなければならない。文化系の銀行出身の社長なら出来ないかもしれないが、エンジニアをやったことがあるまともな人なら出来る範囲のことではないか。最も簡単にパンクして全国的に数日間ダウンした通信システムは設計した責任者の弁明が聞きたいと思うのは通信系エンジニアの気持ちではないだろうか。他社の石ではなく、自分が失敗をしたらどうかを考えて、身近な問題に対処していきたいと思う。

#688 京都の花街の噂の真偽

2022-06-29

昔「さゆり」という名前のドキュメンタリー小説を読んだことがある。その時から京都の花街のニュースに注目をしてきた。最近ではNHKが祇園の都おどりのことを番組にしていた。素晴らしい、あったかい番組だった。

直近インターネットで京都の舞妓さんが未成年なのにお酒を飲まされたり、客とお風呂に入らされたりしているという内部告発が出た。もう40年近く祇園に出入りしているが、そんな話は初めて聞いた。もし本当なら大騒ぎのことになるだろう。でも嘘かもしれない。もし嘘だったときに嘘を言った人を誰が告発するのだろうか。京都のほとんどの人は何も言わずに時間が過ぎていくのを待つのだろう。現代の社会はインターネットの上のニュースの真実か嘘かについての責任体制が整備されていない。ここの部分のケジメが今問われているのではないか。

#687 新大学構想について

2022-06-29

小田原の関東学院大学の敷地に新大学を作るべく企画を進めている。新材料と医工学、IoTとコンピュータ、自動車とドローンと潜水艦、地球と月の研究がテーマである。だいたいまとまってきた。教員も目処がつきつつある。大学を作るということがこんなに大変なのかと身を持って体験している。

#686 MSX3の目指すもの

2022-06-29

7月の末のソフトウェア開発者会議を目指してMSX3のスペックを最終化すべく1日18時間ぐらい考えている。MSX3が目指すものは3つある。

1つ目は、今までのコンピュータの延長線上にLinuxの動く安価なワンボードシステムを作る。ディスプレイは2Kと4Kと8K。光学ディスクを繋ぐとCD、DVD、BD、UHDBDがかかる。インターネットに繋げば映像・音声が再生できる。

2つ目は、IoT。Groveのセンサー300種類ぐらいが繋がり、MSX IoT BASICでプログラムできる。

3つ目は、Super Computing。ARMの64bitが8個繋がったモジュールがXYZ方向のTorusネットワークで結合されたキュービックなメニコアクラスタを実現する。話に聞くが触ったことのない興味のある人向けに手軽なスパコンを作りたい。こんなことはパソコンやスマホの世界では誰もやっていない。せいぜい128 CPUぐらいであるが、はじめから1024 CPUでやってみたい。

#685 MSX3開発者会議

2022-06-29

7月の末にソフトウェア開発者向けにMSX3の説明会を企画した。発表してからわずか4日間で申し込みが400を超えそうだ。オンラインではなく、場所は東京で実際に対面で行う。1時間ぐらい私のプレゼンテーションをやって後は質疑応答を行うことにした。

#684 ウクライナ-ロシア紛争

2022-06-29

ウクライナは最近年内に紛争が終わればいいと言っている。一方ロシアはウクライナが降伏するなら停戦する、と言っている。なんか変。お互いが歩み寄り始めたのであろうか。

#683 アップルのM1、M2の先にあるもの

2022-06-22

知り合いのプロがM2を買った。なぜと聞くと、処理時間が短くて済むからと言われた。なるほどプロはそう考えるのか。私はM1やM2向けにプログラムを書いたことがないので、詳しくは言えないが、M2の先にM4やM8が出てきたときにソフトウェアはどうなるのであろうか。スパゲッティになるのか。AMDやインテルがCPUやGPUのミックスのSOCを出してきたとき、Windowsで動く映像ソフトはまたゼロから作り直しになるのか。

そろそろマルチCPU、マルチGPUのための汎用のプログラム作法が必要になるのではないか。この分野ではNVIDIAが一番進んでいるような気がする。マイクロソフトもDirect Xを決してあきらめはしないだろう。ソフト会社かハード会社かどちらが主導権を持つのかが興味深い。マイクロソフト、アップル、インテル、AMD、NVIDIAのうち2社が残って決勝戦になるのだろう。鍵になるのはソフトウェアメーカーではなく、そのソフトウェアを選ぶユーザーの意向である。

#682 アメリカと中国の空母論争の論点

2022-06-22

中国がオリジナルの空母を建造中である。アメリカは21隻も持っている。中国は直近の演習で1日300回の離着艦を繰り返し、アメリカの空母なんてイチコロだと発言したそうだ。その発言をアメリカは空母打撃群の対空火器のガイダンスシステムの議論が抜けていると一笑に付した。アメリカの方が正しいだろう。空母をどのようにして守るのかというシミュレーションがキモではないか。300回の離着艦は実力のデモンストレーションではなく、カタパルトの機能検証の意味しかない。

#681 昔の授業を思い出した

2022-06-22

国際政治の講義で戦争とは敵国民皆殺しか敵国の領土略奪の両方か、どちらかか、と教わった。21世紀にもなって陸軍が地上戦でドンパチやって殺戮と略奪と強姦の繰り返しが起こるとは思わなかった。ミサイルの撃ち合いでさっさと戦争は終わると考えていた愚かな軍事オタクの私。

#680 専門家もわからない戦争の結末

2022-06-22

戦争のことを誰も明確に発言できていない。なぜならほとんどの人の情報源はインターネットだからだ。専門家といわれる人の発言はコロコロ変わる。政府の防衛省の専門家でも、あとで文句をつけられないように弱腰の発言が目立つ。言わんや我々のような一般人の発言なんて、何の意味もない。でもここまで来たので途中で止めるわけにはいかないのが本音である。この戦争は長引きそうだ。そういう気持ちでこれからも発言していきたい。

#679 ウクライナ戦費の50%以上がアメリカ

2022-06-22

この戦争はアメリカの戦争だ。アメリカは自分の手を汚していないが、ロシアと戦っているのはアメリカだ。それにロシアが大嫌いなイギリスと、そんなに嫌いでないが昔の後ろめたさたっぷりのフランスと、エネルギーの憎しみを持ったドイツと、NATO諸国と、第二次世界大戦後いじめられ続けた日本が団結してスポンサーしている。ロシアは戦場になっていない。戦場はウクライナだ。ウクライナは最終的にいい条件で戦争を終えることができるかもしれないが、最大の被害国になるだろう。

#678 次々と大物が亡くなる。次は誰?

2022-06-08

ソニーの出井さんが亡くなった。神戸の大物政治家である石井一さんが亡くなった。ドリームキャストの湯川さんも亡くなった。知っていても、やり取りがあった人が亡くなると悲しい。とうとう自分が死んだ夢を見た。しかし、メールの送受信は出来て、メールを受け取った人が夢の中で驚いていた。もしそんなことが出来たらいいのに。自分がもうあと何日というときになったら、お世話になった人に最後のメールのやり取りが出来たらいいのにと思った。と同時に自分の今の健康に感謝した。あと何年もつのだろうか。

#677 ミサイル報道に欠けているもの

2022-06-08

北朝鮮のミサイルは全部ロシア製なのではないかと思うようになった。なぜならミサイルの姿や色は違うけど、ミサイルの煙の色がロシア製のミサイルと同じではないか。おしっぽの色が同じですよ、狐さん。しかし、ミサイルの誘導システムについて議論は何もない。打ちっぱなしの無誘導ミサイルなのであろうか。最近の対戦車ミサイルでも誘導システムについての細かな報道はされている。この前も米軍と韓国軍が共同で8発対抗して打った、と報道されたがどこの何を狙って打ったかという報道はなかった。せめて日本海に米キティホークのような廃船になりそうな航空母艦を浮かべて、一発で沈めるようなデモンストレーションができないものか。

ウクライナ戦争で証明されたように飛び道具のキモはガイダンスシステムである。

#676 最近の政治学者、コメンテーターの発言

2022-06-08

馬のことを知らないで、厩舎に行ったこともなく、競馬場に行ったこともなく、競馬新聞だけを読んで馬券を買っても勝つことはできない。最近の日本の新聞やテレビのニュースはそんな感じがする。流石に腑に落ちる発言をする人は少なくなってしまった。海外のメディアを英語で聞いていたり、ロシアのネット報道をインターネット翻訳で読んでいる人はまだマシである。日本が遠く離れた極東から戦況を論じることが虚しいことである、と早く気がつくべきであろう。

#675 ロシアとウクライナの戦いの構図

2022-06-08

旧ソ連の一部であったロシアとウクライナが領土問題で戦っていて、クリミア半島についてはロシアが力づくで強奪してしまったが、それと同じようなことをウクライナ対してしようとして、ウクライナの抵抗が予想以上に激しく、またNATOのバックアップがあまりにも強すぎるので戦争は長期化しそうな雲行きである。NATOの援助が続く限り、戦地がウクライナ国内に限定される限りロシアと西側諸国が体力勝負になって長期化することは間違いないだろう。そこにどういうわけか日本も深く巻き込まれてしまって、これはロシアが安倍ちゃんを馬鹿にして舐めきっていたからであろう。日本人はそんなロシアを許さないだろう。

#674 戦争報道の遅れは何日?

2022-06-08

インターネットで行われるウクライナ=ロシア戦争の報道の遅れはどのくらいかを考えていたが、約1週間ではないか、と思うようになった。新聞やテレビの遅れは 1〜2日。ロシア=ウクライナの大本営発表は2〜3日。インターネットに載せるという判断は毎週。ウクライナの方が早いような気がする。ロシアは戦争会議が週に1回なのではないか。これがTwitterに全てなれば毎日ホットなニュースが伝えられるようになるのだろう。

#673 コロナの次は戦争報道、戦争報道の次は何?

2022-06-01

一時コロナの報道ばっかりだったのに、最近では戦争のことばっかり。あまりに戦争のテレビ番組が多いのでもう観なくなってしまった。コロナ的な内容は夜11時とか12時に押し流されてしまって可哀想。番組を作っている人たちはどんな気持ちなのだろうか。特にNHKの番組編成がそうだ。

#672 ロシアと中国の連携はどこまで進むのか

2022-06-01

ロシアについて残っているオプションの一つに中国との関係をさらに深めるというのがある。ルーブルと元の交換レートの固定と為替交換の上限の撤廃をするとお互いに通貨を共同運用することになる。アメリカは直ちに元に対する制限を打ち出すだろう。その他いろいろなことが考えられるが、ロシアにとって得で、中国にとっても得なことはあまりないのではないか。中国がロシアの石油や天然ガスを買い続けることが差し当たっての大きな援助なるのではないか。

#671 ノルウェーとスウェーデンのNATO加盟に反対するトルコはどうなるのか

2022-06-01

NATOに加盟する国は嫌だとトルコが反対している。とりあえず説得しようとか、何が欲しいのだという論調であるが、アメリカはどうするのであろうか。トルコがNATOから除名される可能性はないのか。NATOのスポンサーはアメリカであるので、アメリカはどうするのであろうか。トルコの本音は賛成するなら貰うものを貰わなければ嫌、ということなのであろうか。国際社会における国家のワガママがどこまで通るのか、みものだ。

#670 新しく売られた犬猫にマイクロチップ、次はヒト?

2022-06-01

6月から日本で新しく売られたペットの犬猫に必ずマイクロチップを埋め込むことが義務化された。直径2ミリ、長さ1.2センチの大きさである。今のところ犬だけであるが、これは必ずヒトに埋め込もうという話に発展しそうな気がする。誰がどういう理由でそれを言い出すのか、興味深い。首から下げる認識票みたいなもので、その筋の人たちは対象になるだろう。また刑務所にお住まいの方々も法務大臣がやると言えば、されるのであろう。日本なんかより他の国の方が積極的になるかもしれない。また、人権侵害だと反対する動きも広がるだろう。

#669 アメリカの銃乱射事件の原因を考える

2022-06-01

アメリカで最近多くの銃乱射事件が起こっている。大統領が問題だと発言し、世界中の人々がなぜと、問うている。私はこの原因の一つが、銃を使って人を殺すことができるゲームのせいだと思う。そのうち誰かがそういう指摘をするだろう。ゲームと銃乱射の因果関係を証明することは他の人に任せて、一刻も早くこういうやばい行動をするゲームを法律で禁止しなくてはならないのではないか。マイクロソフトもソニーも任天堂も反対することはないだろう。全米ライフルゲーム協会のような団体が銃撃ゲーム禁止反対を叫ぶのであろうか。

#668 英米語を日本の公用語にしたらどうなる

2022-05-25

楽天が英語を2010年の年頭に社内公用語にしてからもう12年がたった。私はこの12年間に楽天の人と英語で話したことは一度もない。しかし、英語を日常的に使うということはひょっとしたら日本の未来に必要なことではないか、と思うようになった。インターネットの時代に多くの事柄が英米語で書かれ、進んだ知識はウェブの上にある。これを知らずしてチャラチャラしたやりとりが飛び交う日本語の世界でいいのか、と思ってしまう。高校は残念ながら受験英語しか教えてなく、実用英語は教えていない。悪いのは英語の教員ではなく、大学の入学試験である。日本の公用語に日本語と英米語がなれば全てが変わるであろう。私は米語とフランス語が公用語であるカナダの首都オタワにある企業の社長をしていたことがある。社内の会議はもちろん米語であったが、発表を行うときは毎回必ず二カ国語で行なっていたし、日常的にフランス語もよく使われていた。日本の日常生活で米語がそんなに多く使われているかは多くの人が体験しているところだ。だからこそ日本が世界に追いつくために英米語を第二公用語にするということを政治家しか決めることができないのではないか。

#667 日本は国連の常任理事国になれるか

2022-05-25

アメリカが日本が国連の常任理事国になることを支持するといったそうだ。それを聞いて喜んでいる日本人がたくさんいるそうだ。もし常任理事国になれば、私は丸坊主になってもいいぐらい、ありえないことではないか。アメリカにそういってもらうことで喜んでいる人は歴史をもう一度勉強するべきだ。国連は第二次世界大戦の戦勝国の連合体ある。理事会は常任理事国アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国が拒否権を持っている。公用語は英語、フランス語、中国語、ロシア語、アラビア語、スペイン語である。ここに日本と日本語がどうはいっていくのか? そんなの無理に決まっている。中国とロシアが反対するに決まっている。なのにアメリカに賛成してもらったことで喜んでいるのはいかがなものか。

#666 インド太平洋版の軍事同盟

2022-05-25

東京でアメリカとインドとオーストラリアと日本の首脳会議が開かれた。NATOのインド太平洋版の軍事同盟に発展させるつもりなのであろう。ロシアとインドの間に楔を入れ、中国とインドの間も楔を入れることを考えているのであろう。北朝鮮と韓国はお呼びではない。大陸と地続きだから本音では見切っているのであろう。中国の抵抗が凄まじい。航空母艦から300回の離着陸訓練をやってしまった。戦争と同じ状態。北朝鮮はミサイルを続々と発射。韓国は新しい大統領にクアッドには入れないよ、と通告しに韓国に立ち寄っている。いかに前の大統領がアメリカにとって不愉快だったかということだ。日本も韓国との関係を修復しようと政府与党は絶対に思わないだろう。

4国からスタートした太平洋インド条約機構(仮称)はやがてカナダ、ニュージーランド、東南アジアの国々を入れた大軍事同盟になるのであろう。アメリカ主導の中国に対するその他の囲い込みである。それがこの時期に東京で開かれたことに大きな意味がある。インドの首相はクアッドに参加するだけでなく、日本の産業界との交流をかなり予定されている模様。クアッドで中国に対して距離をおくならば、経済的にインドをサポートするようにという意思表示なのであろう。

戦後ソ連から援助をもらっていた日本共産党、北朝鮮系、韓国系在日外国人や帰化人の関係者や政治家、中国から資金的な援助をもらっている日本の組織や個人がこれから厳しい状態になることは間違いない。日本の選挙はこれらの人たちの代理選挙になるのであろう。よってマイルドなルックスなのに親アメリカの岸田総理大臣の支持率は過半数以上になるのだろう。それをマスコミがどう報道するかが注目される。

#665 ロシア・ウクライナ紛争の意味を考える

2022-05-25

この紛争は戦争なのにあえて戦争とは呼んでいない。戦争であると宣言をすれば、負けた時に負けた方が大変困るからだ。だから収束は停戦の合意と失った領土に対する独立承認を行い、帰属先をウクライナにもロシアにもしないでおいておくという結論になるだろう。

ロシアとウクライナが当事者同士であるが、ウクライナのバックにはNATOがついていて、NATOのバックはアメリカである。その意味でロシア対アメリカの戦いなのであろう。アメリカはお金と武器を支給し、アメリカの古くなった装備を全部使ってしまうつもりなのだろう。

この紛争はどのくらい続くのかについて短いという人も長いという人もある。私はプーチンが生きている限り続くと思う。それが何年かは誰にもわからない。

どちらにしても西側の世界はロシアの石油や天然ガスなしにやっていくということを強く決意しているし、ウクライナの農業生産品をヨーロッパは買い続けるということになるだろう。

#664 ロシアの味方の国々

2022-05-11

ロシアから石油を買い続けている国がロシアの味方の国である。中国とインド。石油は買ってないが味方の国は、アラブ諸国なのであろう。この国との石油取引でロシアは長い期間生き続けていることが可能だ。しかも現在の戦地はウクライナであって、ロシア国内ではない。ウクライナのことをロシアは自分の国内と思っているとしたらなおのこと、エコノミーな特別軍事作戦は何年でも続けれることができる。ロシア本体に西側諸国が攻め入いると躊躇なく核兵器が使われるであろう。その意味で石油を売って生きている産油国というのがロシアの正体である。

#663 台湾と尖閣と竹島と北海道

2022-05-11

中国が尖閣と台湾に、韓国が竹島に、ロシアが北海道に特別軍事作戦を起こす可能性はどうなのか。もちろん自衛隊では大騒ぎで軍備の再配置をしているのであろうが、それぞれに大きなメリットはあるのであろうか。SWIFTから締め出されても台湾は今すぐ欲しいのか。そんなことはないのではないか。韓国の新大統領が直ちに守らなければいけない領土ではない。ロシアは北海道に攻め入ることは出来ても、日本とアメリカの反撃に持ち堪えることは出来ないのではないか。北朝鮮の韓国への侵攻もリソース不足で起こらないと予測。よってロシアが軍事作戦の対象をウクライナに限定する限り他国にエスカレートすることはないだろう。

#662 岸田首相のウクライナ寄り発言の本質は何か

2022-05-11

イエスかノーか、ずっと決めれなかった元首相の例があるのに、現首相ははっきりしている。アメリカの属国としての日本という立場をはっきり出して、その是非はともかくとして、最近では珍しい感じだ。総理の過去に外務大臣だったときの経験がこの判断の原点なのであろう。

#661 ロシア・ウクライナの報道をみて

2022-05-11

各紙各テレビ局はそろそろネタが尽きてきたようだ。せっかくだから各社の報道をしっかり時系列で記録してモニターすることにしている。インターネットの時代になってはじめての大規模戦争であるので、SNSも活用され戦闘の当事者の情報戦の道具としてインターネットが使われている。ウクライナがそのものがイーロン・マスクのスターリンクのビックユーザーになっている。博士論文が国際政治学の分野で何本も書けそうだ。自分の頭で考えた発言をするジャーナリストは誰かを見定めるときにきているのではないか。

#660 ロシアの気持ちを想像してみた

2022-05-11

そもそもソ連崩壊が起こりウクライナが独立してしまったことが原点で、ウクライナの独立に西側の国が関与しているかどうかも分からないわけで、もともと自分の国だったものを取り戻そうというのが今回の特別軍事作戦の原点ではないか。戦争と言わないのは、戦争は開戦の宣言をもって始まり、主権国家同士が戦うことであるので、ロシアとしてはウクライナが主権国家であるということを、そうではあっても認めたくないのではないか。5月9日のプーチンの演説はロシア人に対してのものであると認識した。私はロシア人ではないが、上手に書かれていると思った。ロシア人ならばロシア政府のやっていることの善悪は別にして愛国心でいっぱいになったのであろう。

膠着状態にある現在、次に残されているのは核兵器の使用であろう。ウクライナはもとソ連の領土であるから自分の領土で核兵器を使っても他国にどうこういわれることではない、というロジックで核兵器が使用されると考えている。日本は2回も核攻撃を受けた国であるので、日本の世論は一気に反ロシアに固まるだろう。ロシアのテレビ局が「イギリスなんて核一発で吹っ飛ばしてやる」と言ったそうだ。イギリスのほとんど全部の核弾頭はロシアの主要な都市に狙いを再設定されることになったであろう。念の為1都市3発ずつぐらいと考える。おそらく東の端のウラジオストクもターゲットになっているのだろう。ロシアが一発イギリスに打つだけで、ロシアの全部の都市がやられる。イギリスだけではなく、フランスもアメリカも。アメリカなどはSLBMを積んだ原子力潜水艦がそれぞれ10発ずつくらい打てるようにして、即応体制を日本近海でとっているのであろう。戦術核だけでなく戦略核のお出ましである。

#659 アメリカの大統領旗が変わるとき

2022-04-27

アメリカ大統領がお出ましになる会見にはアメリカ国旗だけでなく、必ず大統領旗が置かれている。全部が見えるようになっているときもあれば、そうでないときもある。鷲が描かれていて鷲の足には平和の象徴のオリーブともう一つの足には矢が束ねられている。しかし問題は鷲の頭がオリーブか矢かどちらを向いているのかが大切である。平時は鷲はオリーブの方を向いており、戦時には鷲は矢の方を向くようになり、大統領旗や大統領エンブレムの絨毯などは戦時用のものに変更されるということを昔ワシントンで聞いたことがある。私はそれを大統領旗を見るたびに最近いつもチェックするようになった。

#658 ウクライナの努力が見える

2022-04-27

私はドニエプル川より東はロシアに取られるのではないかとずーっと言ってきた。しかしウクライナは頑張ったおかげでロシア国境とクリミア半島への接続部分しかロシアは占領できていない。ロシアの占領地域以外の部分はウクライナの決死の努力のおかげなのであろう。そこにウクライナ人のプライドと決死の決意を感じて感無量である。しかしそれが持ち堪えられるかどうかは西側諸国のサポートにかかっている。

#657 嘘も方便というより嘘が仕事

2022-04-27

情報戦においては嘘をつくことが仕事である。嘘をつくのはいけないことと、我々は教えられてきた。大人になって嘘も方便とも教えられた。しかし、この度の戦争当事者同士の嘘の言い合いを見ながら、国際政治とは嘘と建前とが飛び交う言葉の戦争でもあると強く認識した。

#656 円安の背景の理由のひとつ

2022-04-27

130円になろうとしている。しかし一段落したら125円ぐらいにもどるのではないだろうか。なぜ過激に円安に振れるのかというと、この数ヶ月のうちに日本の政府が数千億円の規模でドルを買うことになるだろうという予想があるからではないか。ウクライナ支援のためのためらいのないドル買いが発生するだろう。そのときのドル売り手口で出現する銀行が為替変動の張本人なのであろう。アメリカの政府の御用銀行のアルバイトではないか。それが終わって戦争が終わるとドル円は正常にもどるだろう。

#655 アメリカの中国への警告としてのメッセージ

2022-04-27

中国に台湾に侵攻するとどうなるかを最も効果的に伝えることができたのが、このウクライナ戦争のバイプロダクト(副産物)であると思う。

中国は台湾に侵攻するとアメリカは中国をSWIFTから切り離すことは明らかである。それだけでなく、アメリカが証拠を握っているといわれているコロナ疑惑の責任追求としての損害賠償請求を中国以外の国が一丸となって中国に行うということは、今までの報道を見る限りほぼ確実なことのように思える。そうなったら中国がどうなるかの実験は、ロシアで現在進行中である。自国の経済的な安全と台湾を天秤にかけるとおそらく台湾侵攻は延期になったのではないかと勝手に推測する。

#654 ウクライナ戦争で核兵器は使われるのか

2022-04-27

核兵器には2種類あって、相互確証破壊のための戦略核兵器と、大規模殺戮のための戦術核兵器に別れる。ウクライナは今のところ核兵器を放棄したので、考えられるのはロシアが戦術核兵器をウクライナに対して使うということだ。しかし、核兵器を使うと土地は核物質で汚染されるので数十年は使うことができない。ロシアからクリミア半島に至る道には使わないだろう。人が何人死のうと道路として使うことが目的であるので現在も戦闘が行われ無実の人が殺されている。日本が降伏するきっかけとなった広島と長崎に対する核攻撃のような攻撃が5月9日の戦勝記念日の前に(ひょとすると5月1日?!)ウクライナがすべてを諦めるきっかけとしてロシアが戦術核兵器を使う可能性は排除できない。ではその場所はどこかを考えてみたい。シンボリックに相手を叩くのに最適な場所はキーウの川の東側ではないだろうか。ここの場所はウクライナが絶対に諦めることをしない場所である。主要な機関が川の西側に集中しているのかもしれないが、たとえ場末であってもキーウは首都である。キーウの一部が占領されることをウクライナはよしとはしないであろう。そうすればロシアとしては破壊するしか選択はない。戦術核兵器を使ってキーウの東の端を狙ってズドンと一発、ということが考えられる。その結果ウクライナは核兵器を持っていないので、反撃はできない。アメリカもイギリスもフランスもウクライナに核兵器を貸すであろうか。私は国際世論が第三次世界大戦を恐れて核兵器の貸し借りはないと思う。そうしてウクライナがロシア国境近くの地域の独立承認を行い停戦になるのではないだろうか。

#653 ロシア=ウクライナ戦争がなければ台湾は中国にやられていたかもしれない

2022-04-20

オリンピックの挨拶なのかどうかわからないが、プーチンが習近平に挨拶にいった。国家元首が金メダルをたくさん取ろうなんて挨拶するわけがない。ロシアはウクライナを取るから中国は台湾を同時に取らないか、という誘いにいったのではないかと、考えてしまう。それまでの中国の飛行機や戦艦の動きを考えると衛星で偵察をしていたアメリカはそれを察知していたのではないだろうか。しかし、ウクライナとの衝突がおこり、SWIFTから銀行が切り離されて、西側各国が経済圏から離脱することが実際におこり、中国はビビったのではないかと勝手に想像する。この度のロシアの軍事行動は、中国、インド、ドイツに通告済みであったのではないか。もちろんアメリカは各国の通信を傍受したり、偵察衛星で軍隊の移動を知り、手ぐすねを引いて待っていたのであろう。

#652 困った国のドイツ

2022-04-20

ドイツは賢い国である。中国が経済的に復興したことによって、もちろんアメリカは莫大な利益を得た。しかし、ドイツが得た利益もかなりのものになるだろう。だからアメリカはドイツが嫌いなのだろう。また、ロシアからエネルギー資源を輸入することで大きな利益を得ようとしていたのがドイツである。しかしこの度の戦争でドイツの目論見は崩れた。NATOの一員であるからアメリカは表立ってドイツを攻めることはしないだろうが、またドイツはさっさとパイプラインを放棄して方針転換をしたのでアメリカは騒いでいないが、問題のある同盟国という扱いは免れない。日本はどうだ。アメリカの忠実な同盟国。第二次世界大戦後にソビエトに蹂躙されたことが日本のスタンスの原点なのであろう。

#651 ロシアに似ている国

2022-04-20

ロシアに似ている国をあげるとすればそれはアラブの産油国であろう。国の輸出は原油と天然ガスでなりたっており、ここの部分は死守したいだろう。お客は中国とインドである。日本も喉から手が出るほどエネルギー資源は安く欲しいはずなのに、アラブ産の高い油を買わされているのだ。クェートやイラクの原油は今ごろ誰が買い占めているのだろうか。もちろんアメリカの会社だろう。中国とインドがロシアから買っている油の値段が興味深い。またどのルートで原油が動いているのかも興味深い。

#650 この戦争の本質はロシア対アメリカ

2022-04-20

ロシアの敵はウクライナではなくアメリカなのであろう。しかしアメリカが態度をはっきりしないのでロシアになめられているのだろう。アメリカはずる賢くて、もちろんロシアもずる賢くて、自分が手を下さないで、印刷すればすむドルの援助と古くなった在庫兵器の処分をやっているだけ。だからロシアは大丈夫と思って開戦にふみきったのではないか。

日本はといえば、無条件にアメリカが言うがままの支援を行っている。それがこの戦争のもう一方の主役がウクライナではなく、アメリカであるということを証明している。

#649 ロシア=ウクライナ戦争

2022-04-20

5月9日を目指してとりあえずの落ち着きどころが見えてきた。ウクライナとの交通路の確保と東側の2州の独立承認が最低限の目標なのであろう。キーウの東側のキエフについてはウクライナが守り切れるかどうかが焦点となるだろう。和平交渉の最後の段階で、キーウの東側をよこせということになるかもしれない。ウクライナが頑張っているのでキーウを守り切る可能性はある。

#648 ソフトバンクに逆風が

2022-04-13

新潮社のフォーサイトというウェブが孫さんのことを悪く書いている。今まで崇め奉られてきた孫さんであるが、「消えてゆく孫正義氏と“ハゲタカ”との境界線」などといった報道がYahoo! Newsにでている。おいおい、そんなことをして委員会。私は孫さんは消えないと思う。普通の会社になるだけではないか。ヤフーがこの類のニュースを報道しなくなったときが終わりの始まりではないかと思っている。

#647 暗殺を日本はしないと信じる

2022-04-13

プーチンの首に1億円かかっているそうだ。これを広めてクラウドファンディングを誰かが提案したら、1000億円ぐらいはすぐに集まってしまいそうな雰囲気だ。人の首に懸賞金をかけることをしていいのだろうか。西洋の発想かもしれないが、日本人としてそのようなことには断固反対である。トランプ大統領がアラブの司令官をドローンで暗殺を指示して、実行したことが報じられていたが、またプーチン大統領が暗殺を指示したことがあるとネットに書かれていたがゲームのオプションとしての暗殺は日本のやり方ではないと思う

#646 ロシアの北海道、中国の台湾

2022-04-13

ロシアは、北海道はロシア領と言いたいようだ。不動産的にいって北海道を欲しいというロシアの気持ちがわからない。北方領土4島もそんなに値打ちのあるところなのだろうか。 日本やアメリカは嫌だろうが、また自衛隊は必死に応戦するだろうが、ロシアがやってきてアイヌ傀儡政権を作って、それを日本とアメリカが独立承認するだろうか。表に公表されない自衛隊の対応策が興味深い。

中国が台湾に侵攻するとなると、あらゆる中国系金融機関がSWIFTから遮断されるということはこの度のウクライナ=ロシア戦争で実証された。今の中国にとって経済封鎖は是非とも避けなければならない命題である。だからアメリカの援護がある限り台湾は無事であろうと思う。しかし戦争には大義名分や理屈はいらない。やると決めればやるだけ。

#645 ヴィクトリア女王とエリザベス女王

2022-04-13

イギリスを世界帝国にしたのはヴィクトリア女王である。イギリスの領土は世界中に広がり日の沈む場所はなかったと言われている。中国もインドもアラブも、みんなイギリスの領土だった。その繁栄を誇った大英帝国は縮小しつつある。エリザベス女王はその縮小をイギリスの威厳を傷つけないで静かに撤退を続けてこられた。そのときどきでイギリスがしてきた判断だけで素晴らしい歴史研究の分野になる。その話を始めると1週間ぐらい1日12時間話さないとつきないが、この度のウクライナ対応にイギリスのイギリスらしさが出ていて、興味深い。それに比べておっちょこちょいなフランス。それに比べて傍若無人なドイツ。EUは決して一体ではない。一体と見えるNATOはアメリカの傀儡ではないか。結局皆んな古くなった過剰在庫の武器弾薬をウクライナ危機を利用して処分しようとしているのが本音ではないか。

#644 国際法と国内法

2022-04-13

1648年のウエストファリア条約で認められた国民国家の要件の国家主権の中に立法権と外交権がある。これ以外の世界国家などという枠組みは今のところない。国家の集合体としてのEUや第二次世界大戦の戦勝クラブである国際連合などがあるが、強制力を持つ力は何もない。よって国際法といわれているものが存在して強制力があるとはいい難いものがある。国と国との関係は今でも力の関係=軍事力なのではないか。それに軍事力よりももっと強いのは経済力ではないか。リアリズムよりもリベラリズムの世界である。結局、金があるところが世界を支配するということだ。

#643 ロシアの破綻の可能性

2022-04-13

ロシアに住んでいる日本人がロシアは、耐え忍ぶ国であるので、経済制裁があっても大丈夫というレポートをしていたが、ソ連が崩壊した時のことを#629で書いたが、医療システムが機能不全をおこせば、ロシアも国内から体制は崩壊するのではないかと考えられる。ロシアが核兵器を使うのはロシアの国家主権が脅かされたとき、と予測するが、それは案外早いかもしれない。しかし、どこの国がロシアに入っていってロシアを支配しようとするのか。今のところどこもないのではないか。ロシアは石油やガスの輸出国として生きていくことは必然であるが、一年のうち半分が凍っている国でもある。石油を売れなくなったアラブがどうなるのかが、我々にわからないように、石油やガスを売れなくなった=誰も買わなくなったロシアはどうなるのであろうか。貧しい国になるのであろう。

#642 戦争は正義ではなく力

2022-04-13

プーチンが嘘ばかりついて、ロシアは卑怯だと、ネットの書き込みが多いが、戦争はなんでもありの世界なのだという実感をひしひしと感じている。嘘をつくのも情報戦。戦争に武士道などないのだ。真剣の決闘のシーンでピストルを出して、ズドンとやると、卑怯だということになるが、ピストルを持っていない方が悪いというのが世界の常識なのであろう。日本は日本から戦争を仕掛けたり嘘をついたりする政治家や役人がいるとは信じがたい。だから日本は戦争に負けたのだ。勝ち目のない戦争をして、負けるという判断をした情けない国。

#640 ロシアはクリミアへの道路が欲しいだけではないか

2022-04-13

キーウを諦めて東南に戦力を集中しているようだ。兵士も住民も皆殺しのようだ。どうしてこんなことができるのか考えてみたが、ロシアはクリミア半島への道路を確保したいのではないかと思うに至った。人はいらないのである。だから殺す。クリミア半島のアクセスが簡易になればいいことがたくさんある、ということなのだろう。キーウを取り返すことは難しいのではないか。ウクライナが絶対に渡さないだろう。

#639 Twitterを考える

2022-04-13

Twitterのことがずーっと嫌いだった。ツィートなんて絶対にしないと決めていたのに、今ではもうすでに3000人以上のフォロワーがいて、1000件以上のツィートをしてしまった。私のTwitterの感想で一番素晴らしいところはそのリアルタイム性にあると思う。ニュースをツィートするとその反応が瞬時に返ってくる。コメントも瞬時に来る。それに対して返事をしてそれが世界的な広がりで瞬間的に行われる。こんなことがインターネットで可能になったのだ。普通のウェブのレポートはゆっくりだ。なにか発表してもウェブサイトに反映されるのははやくて数時間、普通は数日である。それをそういうものだと考えていた自分が恥ずかしい。Twitter社に巨額の投資をしたイーロン・マスクはTwitterのどこに魅力を感じたのだろうか。大株主だからなんでも言えばいいのに、Twitter社の社員にイーロン・マスクの言うことを聞くなんていやだ、という人が多いという。悪口もぜひツィートしてもらいたいものだ。

#638 何もしない日銀

2022-04-06

円ドルをいくらにするのかという密かな合意があるのではないか。何もしない日銀は、なぜ何もしないのか。情けない。おそらく150円くらいまでいってからおっとり刀で為替介入をするのであろう。外国に資産があるわけではないので、私は何もしない。

#637 外国からお金をもらっていたり、もらっている政党は解散すべき

2022-04-06

どこの政党かあえて言わないが、日本にはソ連から活動費をもらっていた政党や議員がいる。また、日本には中共から今もお金をもらっている政党があるという。もちろん米国からお金をもらったことのある国会議員もいるだろう。公安警察はそれを明らかにして、もらった人間の弁明をさせるべきではないか。ワシントンで友人と話をしていて、外国の国や個人からお金をもらうことが政治家として一番恥ずかしいことだと聞いたことがある。しかし、米国の政治家がどうなのかということに関してはインターネットに詳しい。

#636 西ヨーロッパのアメリカ軍基地の再編

2022-04-06

アメリカが新しいヨーロッパにおける軍事基地のシナリオをどう打ち出してくるのかが興味深い。要観察である。同時にバルト海と地中海のソナーシステムがどう拡大されるのかも要注意である。核兵器を積んでスカンジナビアの上をロシアの戦闘機が飛ぶなんて挑発以外の何者でもない。アメリカはロシアに先制攻撃をしてもらうことを待っているのに違いない。先制攻撃されて全滅の役目を負った基地があるということも忘れてはならない。

#635 5月9日で戦争は終わらないだろう

2022-04-06

一日戦費は1兆円と言われていて、短期終結と言う人が多いが、私は数年はかかるのではないかと思う。そう考えて色々な対策をしなければならない。その間に日本では大地震が起こって大変なことになるだろう。

#634 20人しか避難者を受け入れることのできない情けない国

2022-04-06

政府専用機でウクライナ人が20人日本に来られた。アメリカは10万人の避難者を受け入れると言っているのに日本は、なんだっ。ケチなのか、アホなのか、何なのかわからないが、林外務大臣はどの顔下げて帰ってきたのか。日本人として恥ずかしい。アメリカの人口と日本の人口比で5万人くらい受け入れると言うべきであろう。日本の国内がどんなに混乱してもこれはやりきって欲しい。

#633 この度の戦争の原因を考える

2022-04-06

まず侵略はクリミア半島にロシアが侵入したときから始まっていてその続きであるという認識を持たなければならない。地上げの地図のような勢力地図が毎日報道されているが、私の考える最悪のシナリオであるドニエプル川以東とキエフ分割という話もあるが、ロシアが絶対欲しいのはクリミアの軍事施設に対して地続きで道路が確保されるということではないか。ロシアはクリミア侵攻の前は10%弱で成長していた。それがクリミア侵攻の制裁によって成長がなくなってしまった。今回の軍事行動はそれに対する一か八かの賭けのような行動である。停戦の合意が終わりではなく、西側の制裁の解除までを含めてロシアは持ち出すのでないか。

#632 インターネット時代の情報戦争

2022-04-06

戦争はただ単に弾を打つことだけではないみたいだ。インターネットの時代の戦争の一部として情報戦争があるということを強く認識した。通常の生活では嘘をつくことはいけないことであるが、戦争では基本的になんでもありなのであろう。ジュネーブ条約なんて守っている方が馬鹿だということなのだろう。戦っている当事者同士の言い分はもちろん一致しない。ビデオの映像はフェイク映像なのであろう。しかし我々は比較をすることによって何が真実であるかを知ることができる。その意味で弾薬が消費されている場所が戦場というだけでなく、インターネットに繋がっているところすべてが戦場なのであろう。人類にとってのはじめての体験。

#631 心の痛みが体の痛みに

2022-03-30

体の調子が悪い。一日数時間パソコンの前に座って戦争の情報をみている。ディスプレイを見てるとペンでガラスを突いてやりたくなるような憤りをずっと感じている。これが体に悪影響をもたらしたような気がする。毎日が不安でブルーだ。パソコンのスクリーンを平和な東京で見ている自分が情けない。ウクライナもロシアも両方が平和なときに早く戻るように心から願っている。

#630 停戦交渉がイスタンブールであることの意味

2022-03-30

プーチンが首相になる前にいたのがサンクトペテルブルクである。この場所はバルト海を通して北大西洋に通じる重要な交通の要所である。ここに副市長としていたということは、この地政学的意義を十分認識しているに違いない。

クリミアは黒海からボスポラス海峡を経て地中海に至る南の重要な交通の要所である。プーチンは地中海への強力なアクセス基地が欲しかったのであろう。地中海に出る航路で一番大きなインパクトのある都市はイスタンブールである。トルコがイスタンブールで停戦交渉を仲介するというのは誠に立派なことだと評価する。

サンクトベテルブルクもクリミアもロシアにとって香港のような戦略拠点なのであろう。

#629 ソ連崩壊のモスクワ

2022-03-30

昔の話で恐縮であるが、ソビエトが破綻したときの話。破綻を世界で一番早く予測したのは日本人だった。モスクワの日本大使館に防衛庁から派遣されていた武官。この人はモスクワの病院の老人の平均寿命が下がっていることと新生児の死亡率が上昇していることを定点観測し、大きく動きのあったとき、もはやこれまで、と本省に打電したという。ソ連国民の誰もが自分の子どもや両親が薬がなくて命を失ったときに誰を恨むかというとそれは医者ではなく政府を恨むということになるのだ。そしてあの強力なソビエトは倒れた。食べ物がなくなっても市民は耐えるだろう。しかし、薬がなくなったとき、ロシアは取り返しのないトラブルに見舞われるのではないか。いくら独裁のロシアでも人心が離れると政権は崩れる。

#628 キエフ分割の可能性

2022-03-30

ドニエプル川をまたいでキエフはある。キエフなしでウクライナはありえない。ドニエプル川以東をロシアが手に入れたとき、キエフはどうなるのだろうか。私はキエフは川を境に東と西に分割されるのではないかとずっと言ってきた。あり得る名前として東キエフはロシア語の「キエフ」。西キエフはウクライナ語の「キーウ」になる可能性を指摘したい。ベルリンの悲劇がまた起こる。

#627 ウクライナの勢力地図を見て

2022-03-30

インターネットで毎日のように報道される勢力地図を見ながらロシアの意図は何かをずっと考えている。前にも述べたが、ドニエプル川より東をロシアは欲しいのだろうと感じる。あとはクリミアとロシア本土を地続きで結ぶこと。できればモルドバは好ロシアなので欲しい、といったところか。しかし欲しいと言っても奪うわけにはいかない。まず国民投票で独立を決議し、ウクライナにそれを承認させることが必要だろう。ウクライナも独立承認をすれでも、領土割譲は絶対に応じないだろう。

#626 将軍は誰に殺されたか

2022-03-30

ロシアの将軍が7人死んでいる。ウクライナはウクライナ特殊部隊が携帯電話のGPS情報から場所を検知して殺害したと言っているが、そんなことがあるだろうか。将軍はスマホで話したりしない。最も考えられるのは将軍がロシア人の兵士によってやられたのではないかという可能性を誰も否定できない。軍の規律の保持がこれからも大きな問題になるだろう。えらいことだ。

#625 次世代パーソナルミサイル

2022-03-30

スティンガーやジャベリンは、いわばパーソナルミサイルである。一人で持ち運べ、一人で発射できる。しかしこのミサイルの誘導装置は時代遅れである。新しいエレクトロニクスとセンサーを積んで発射後でも継続して誘導できるようになっていくであろう。これが実践で使われるようになったとき、戦争の形が変わる。戦車が意味をなさなくなる。戦闘機からだけでなくヘリコプターやドローンから発射でき、最強の兵器となるだろう。ガイダンスシステムの切り替えのための在庫処分と私はみている。

#624 イギリスとアメリカとロシア

2022-03-30

イギリスは歴史的にロシアが大嫌い。直近ではポツダムでのチャーチルとスターリンの関係は良いとはいえなかったのではないか。007もロシアのことを悪としか描いていない。好ましくない奴といわれて追放される外交官も多い。こっそり手撃ちミサイルをウクライナに届けているのではないか。ガイダンスシステムを新しいものに変えるために在庫処分なのであろう。アメリカはロシアもソ連も大嫌いなはずであるが、トランプ元大統領とバイデン大統領の息子とのロシアとの関係が明るみに出ると原爆級の大問題になると報道されている。国家のために低レベルなお金の動きは不問にふされるのだろう。誰かがリークするかも。

#623 フランスとドイツとロシア

2022-03-30

フランスのマクロン大統領は精力的にロシアとやっておられる。ドイツはロシアが大嫌い。ショルツ首相はロシアの石油や天然ガスからアメリカのシェールガスへさっさと乗り換え。フランスはもともと原子力大好きなので、変更なし。大手を振って原子力推進か。フランスとドイツの歴史を読めば世の中変わったといっても、ロシアとの仲介ができる国ではないと思う。ロシアの方が被害者でロシアがフランスとドイツを好きになるはずがないのでは。

#622 ウクライナ人が10万人アメリカへ

2022-03-30

さすが移民の超大国アメリカである。CNNを聞いていて、びっくりした。バイデン大統領が100 Thousand、と発言した。日本はどうよ。政府専用機で150人お迎えするだけではないか。ガッカリ。

#621 ウクライナ大統領の演説を聞いて

2022-03-23

日本の国会がよく受け入れたものだ。議員会館の会議室で国会の議事録にも載らない扱いなのであろう。アメリカの議会が受け入れたから日本も受け入れたのだろう。堂々とした話し方で、さすがロシアに対抗している国のトップなのだというあっぱれ感があった。中国やロシアに日本が攻め入られたときにこういう演説ができるのは日本の誰なのであろうか。ゼレンスキー大統領の無事を祈りたい。

#620 これから必要なもの

2022-03-23

戦争のときに必ず必要となるインターネット。他国のインターネットを経由せず自前の衛星回線で結ばれたそれぞれの国が自由に確保できるその国のインターネットの構築が始まるだろう。米欧、ロシア、中国、アラブ、インドなどが自前のグローバルインターネットを持つ時代が数年のうちに必ずやってくるのだろう。

#619 アメリカに対する第一撃を待っているのではないか

2022-03-23

アメリカが表立ってまだ動いていない。ロジスティクスで各国を応援しているのかもしれないが、交戦はロシアとウクライナに限られている。その間に仲の悪かったフランスもドイツも、もちろんイギリスも日本もアメリカ側についてしまった。次はインドをどう巻き込み、中国をどう抑えるかということなのであろうか。

基本的にはロシアとソビエトから独立したウクライナとの戦いであるから、それにはそれぞれの言い分があるので、慎重に判断する必要があるが、日本が分担できる責任は、資材の補給と難民の受け入れなのではないか。

これからの大きな枠組みは現在存在するアメリカと中国の対立にアメリカ+イギリス+フランス+ドイツ+日本のグループとしてどう取り組むのかが問われるような気がする。中国は意図的にそれと向かい合うことを避けているようだ。

#618 地対空ミサイルが進化する

2022-03-23

西側から貸与されたスティンガーミサイルが活躍している。一人で持ち運べ、一人で発射できる。ガイダンスについてはもう一つであるが、すでに進んだガイダンスシステムが完成されていて戦場で取り替えが可能だ、ということを聞いた。この言わばパーソナル地対空ミサイルがこの戦いの主役になるかもしれない。未だにウクライナの制空権をロシアが取れないのはこのせいだ。

#617 携帯電話で戦闘指令?

2022-03-23

ロシアは携帯で大将が兵隊に戦闘指令をしているそうだ。だからウクライナに傍受されて大将が5人以上殺害されたそうだ。戦争は3Cといって、Command、Communication、Controlが大切である。命令が現場に秘密に伝達できない戦争なんて負けるに決まっている。米軍の常識ではありえない話で、携帯の通信はGPSで位置情報が漏れているし、通信系統が不通になれば全軍撤退しかありえない。さもなくば全滅である。ロシアはそれをやっている。

#616 ロシア=ウクライナ戦争はインターネットが重要な役割

2022-03-23

インターネットが戦争でこんなに多くの意味を持っているとは予想できなかった。情報が両サイドからほぼ同時に伝わってくることの驚き。違っていればどちらかが嘘をついているわけで、毎回嘘のつきあい。このことを情報戦という。インターネットのホームページの情報とTwitterの情報の時間差が興味深い。インターネットは少なくとも半日から一日遅れている。Twitterはリアルタイム。情報には必ず裏と表があって、その二面でみるだけではなく、第三者の立場で評価しなければならないとつくづく思った。一日8時間以上関連のサイトを英語とロシア語と日本語でみている。他の仕事は止まっているが、自分なんかは弾丸の飛んでいないところで見ていて申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

#615 和平交渉の落とし所

2022-03-16

我慢比べがロシアとウクライナの間で続いているが、両国共に戦費がかさんでくると、続かないだろう。どういう落とし所があるのかを考えてみた。

1番目、NATO参加を諦める。
2番目、ドニエプル川東側の独立承認。
3番目、キエフの東西分割。

ぐらいが落とし所なのかもしれない。日本のマスコミの報道は三番煎じやいい加減なものばかり。本当に知っている人は何も言わないのかもしれない。自分はインターネットの情報からの分析だけれど、テレビや新聞よりマシだと思っている。

#614 ロシアの飛行機は全部飛べない

2022-03-16

リースの飛行機が約1000機ロシアにあるそうだ。飛行機はナマモノでメンテナンスしないと動かない。中国ならできるかもしれないが、部品はアメリカ製である。アメリカが売るはずがない。そして中国の飛行機は数ヶ月のうちに全部死ぬ。そしたらアメリカは安く買い戻すのだろうか。

#613 第二の朝鮮戦争は起こらない

2022-03-16

#590で北朝鮮が韓国に攻め入って、そのバックにはロシアがいるのではないかと書いたが、その後色々調べてみると北朝鮮に南に攻め入るだけの体力はないようだ。体力が疲弊して、戦争は難しいのではないか、というのが結論。

#612 戦争のどさくさでしっかりと金儲け

2022-03-16

アメリカはシェールガスをドイツに売っている。中国やインドは安くロシアから原油を買っている。イスラムから石油を買っていたのは記憶に新しい。どんな時代でも戦争は金儲けのチャンスである。

#611 核ボタンをプーチンは最初に押すだけ

2022-03-16

プーチンが押した核の発射ボタンはそのままロケットに点火されるのか、というとそんなことはない。発射指令を受けてランプがついて、ロシアの軍人が発射ボタンを押すのだ。だからロシアの軍人の価値観がそこに出る。核戦争を喜んではじめようとする軍人がすべてなのであろうか。そうではないと思う。それが私の希望。

#610 メリンダ・ゲイツのインタビューを聞いて

2022-03-09

離婚してから初めてメリンダ・ゲイツがテレビのインタビューに出ていた。ビルと結婚したおかげで大金持ちになって、出来ないことをたくさんさせてもらったのに、それはないよなと思うような発言が目立った。3人の子どもたちを掌握しているからなのか、ビルが可哀想に思える。ビル・ゲイツ財団を一緒にやることはもうないという決心をしたのだろう。

#609 インターネットの力

2022-03-09

この度のウクライナ-ロシア戦争がインターネットの時代に初めて起こった戦争である。もちろん武力の衝突であるが、かなりの部分が情報戦である。戦争が始まってからインターネットがどのように使われ、どのように報道され、どのように人々が反応したか、という論文を誰が書くのかが興味深い。インターネットのおかげで一方的な発言が不可能になったという事実を深く評価したい。

#608 Appleの新しいパソコン

2022-03-09

CPUをオリジナルで作ってアーキテクチャに一貫性があるのだろうか。CPUやGPUの数が多ければいいという問題ではないのではないか。AppleのMacのアーキテクチャがこれからどうなっていくのかが興味深い。私の興味はどんどんなくなっていく。

#607 中国をSWIFTから遮断すると

2022-03-09

ロシアに対してアメリカがアピールしているSWIFT切り離しは、中国に対する見せしめのメッセージではないかと考える。今の中国にとって経済的孤立は絶対に避けなければならない命題である。今の中国の規模の経済活動のバランスが崩れたときにソ連崩壊以上の困難が待ち受けているのであろう。武力よりも強力な経済力。アメリカはソ連の輸出入の代理人をとりあえず中国にさせて、儲けさせてあげるから静かにしておけ、と言っているような感じがする。

#606 ウクライナはロシアの香港

2022-03-09

ロシアが欲しかったものはクリミア半島とドニエプル川以東の領土であったのではないかと考える。もちろんウクライナ全部が簡単に手に入れば頂きとなるのであろうが、最低でも東側は獲らないとせっかく戦争したのだからやってられないということなのではないか。ソビエト崩壊後、西側からの投資をたくさん受け入れたウクライナは、ロシアにとって香港みたいなもので、今後の経済発展のためには是非欲しい領土なのであろう。しかし海外資本の撤退とSWIFT切り離しによってどのような影響が出るかについては、ロシアよりも中国が興味を持って見ているのではないか。中国が台湾に侵攻すると、当然アメリカは中国をSWIFTから排除する。これがどのような結果になるのかという偉大な実験が今回の戦争の一番大きな注目点なのではないか。

ヨーロッパの香港としてのウクライナであるが、ロシアにとってのアジアの香港はどこであろうか。それは韓半島であると思う。だから今回の戦争でロシアが勝てば次は北朝鮮をバックアップして朝鮮戦争の現代版がはじまると思う。もはやアメリカは韓国を助けず、数日のうちに北朝鮮が韓国を占領し、大高麗のような名前の国ができるのではないか。

#605 国際政治の二面性

2022-02-16

ロナルド・レーガンの時代にスターウォーズというのがあって、ソ連とアメリカがお金を垂れ流しのように使って、宇宙軍備競争をした。結果、ソ連はお金を使いすぎて破綻した。アメリカはそれを期待してスターウォーズの軍備を見せつけていたのならば、とても戦略的な国家である。アメリカの政治学の教科書にはソ連のリアリズムの破綻のために、アメリカが計画したとは後付けで書いている学者はいても、当時そんなことをいう人はいなかった。しかし、国際政治の世界は表向きの大義名分と、裏の本音の世界がいつもあって本音の世界をいかにオブラートに包んで誤魔化すかが問われているような気がする。逆にいうと国際政治の本質はイデオロギーではなくて、お金であって、権力であって、支配であって、イデオロギーは後付けの理屈ではないか。彼の国においてはそうであるということを報道官の声明を聞きながら、この人は本当にそう考えているのであろうかと、いつも疑問を感じる。国際政治学者に当たり前のことを言ってどうすると言われそうだ。当たり前のことを当たり前に議論できる場が欲しい。

#604 大国のメンツとはなにか

2022-02-16

米国とロシアと中国のメンツが対立している。アラブのメンツはドバイの博覧会が成功して一段落。インドのメンツはメンツよりも実利実益が大切なことはよくわかる。政治はメンツで動いているのかも。日本のメンツは何なんだろう。韓国に馬鹿にされたくない、というのが大きいのではないか。情けない日本。

#603 ロシアとウクライナの対立

2022-02-16

戦争になるのか。戦争は回避されるのか。私は対立が数年続くのではないかとみている。ロシアは退却せず、アメリカも退却せず、睨み合いを続けることしか両者のメンツは守れないのではないか。バイデン大統領が任期切れで辞めれば状態は変わるかもしれない。睨み合いの一番大きな理由はロシアはやはり経済封鎖が嫌なのであろう。

#602 ARMどうなるの

2022-02-16

孫さんはARMを上場させて株を自社株買いすれば株価は高止まりして、ビジョンファンドはお金ではなく現株を配ればいいと思っているだろうが、そんなことでうまくいくのであろうか。NIVIDIAとARMの合併の一番大きなエネルギーはNVIDIAのCEOのやるきだったと思う。これがなくなって、英国の貴族になってしまったARMの創業者連中が引き続きARMを世界にかんたるCPUメーカーにしていくことができるのか。私はそうは思わない。アメリカのIntelとAMDが毎日命懸けで戦っている世界が普通の世界で、それがアメリカの強さではないか。CPUのライセンス料だけでは収入ではひっくり返ってもIntelやAMDにはARMは勝てないだろう。

#601 EVモーターとEV電池

2022-02-16

EVモーターで世界一になると言っている企業がある。へぇーそうなんだと、お手並み拝見である。EVモーターと並んで重要な部品にEV向けの電池がある。この電池は使っていくと劣化していく。挙句の果てに電池を交換しなくてはならない。スマホなども買い替えの一番大きな理由は電池が交換できないということである。電池を交換できるようにすればいいのに。エンジニアとしての良心。

必要最小限のことはEVの充電池の状態をどうモニタリングするかということである。自動車メーカーは全部の充電池の情報をクラウドで管理しようと当然思うし、電池メーカーはそれぞれの電池にマイクロプロセッサを載せてモニタしたいと思うだろう。ここの自動車メーカーと電池メーカーのせめぎ合いがこの数年間でカタがつくとみている。

#600 パソコンとスマホとIoTの未来

2022-02-16

600ゲット! せっかくの機会なので私の一丁目一番地のテーマでお話申し上げたい。

パソコンはこれからどうなるのかについて考えてみると、パソコンは二つの分野に分れると思う。ノートPCのようなクライアントとサーバである。ノートPCについてはIntelとAMDのシェア争いが今後も続き、75%対25%ぐらいが50%対50%になって値段が下がり、ユーザは得をするだろう。サーバのCPUはLinuxが動くCPUが中心となって、x86、ARM、RISC-Vのメニコアがコア数を求めて競争を続けるであろう。コアが多いCPUが勝つのではなく、コア数×CPU のコストが最小になるようなシステムが勝つのであろう。もちろんメモリの帯域も重要なファクターである。最近NVIDIAがARM買収断念という報道がなされたが、この話はARMがIPOして、株価が安くなったときに再び蒸し返されるのではないか。ARMが英国市場に上場すれば一番喜ぶのはIntelであろう。

AppleのMx CPUはどうなるのかも興味深い。作った幹部のエンジニアはもはや転職してAppleに残っていないのではないか。そうするとMxの未来は真っ暗だ。IntelやAMDのペースでMxの代替わりを続けていくことができるか? お金があったらなんでもできるものとちゃいまっせ。これはお手並み拝見である。IPもろごとNIVIDIAにでも売って、NVIDIAに一兆円ぐらい出資して、あとはよろしくお願いします、ぐらいがいいのでは。。。大成功しているメーカーの大成功が続けばいいのにね。

スマホのこれからはARM版のWindowsをひっさげてMicrosoftがいつスマホに再参入するのかが興味深い。必ず来るような気がする。AndroidとiOSとARM Windowsのどれでも動くアプリが書ける技術が目の前まで完成している。あとは時間の問題だろう。

IoTのCPUについては 、一番大きな課題はセキュリティであろう。おもちゃのIoTはともかく、実用化のIoTについては送受信暗号化は必須となるだろう。パソコンやスマホ以上にセキュリティが問われる時代になるだろう。そこに対応することができた半導体メーカーだけが勝者になることができるのではないか。繋がればいい時代は終わりつつある。

#599 明日66歳

2022-02-09

明日66歳になる。父親より長く生きることになるのに近くなってきた。父親の晩年、彼が何を考えて生きていたのかを最近よく考えるようになった。自分の生家である学校法人須磨学園が今年100周年を迎える。須磨学園の100周年記念誌の編集をしていて、歴史をまとめるということはどういうことなのか深く考えるようになった。自分のやったことを褒めるなんてとても出来ないし、してはいけない。せいぜい先代の仕事の評価と名誉を正しく記録することが自分に与えられた大きな役割だと自覚し、まとめなければならないと思う。

去年の秋に「反省記」という本を出したが、本当は自分の高校時代からの50年間を書いた本にしたかった。出版社の人から「西さん、半世紀より反省記の方が売れますよ」とそそのかされて、タイトルを「反省記」にしてしまった。アマゾンの書評で「ちっとも反省していない馬鹿」とたくさん書かれて、悲しかった。自分の人生は15年に一度大きな変化があって、15歳でコンピュータと出会い、30歳でマイクロソフトを辞めて日本に帰ってきてアスキーの社長になり、44歳でアスキーを辞めて博士号をとって大学人になり、60歳でもう一度エンジニアに戻って、5年経って、東京大学も定年退官した。60歳からの人生は75歳まであるので、この後9年で何をするのかが問われると思っている。何をするのかを考えると何かワクワクしてきて、毎日ノートにいろいろなプランを書いているところだ。コロナの時代だから、いつ死んでもいいように名刺とか資料とか本とかの整理も進めて行かなくてはならない。葬式の御会葬御礼はノーカット版の「反省記」にしようと思う。

#598 IoTの新しい電波方式HPWA

2022-02-09

ローパワーのIoT信号伝送方式があって、LPWAという。数社の提案している数種類の公式があって、そのうち2種類くらいで落ち着くのではないかと思っているが、今度新しく全く違った方式を提案しようと考えている。それは長波で出来れば水の中も通るような帯域で、出力電力が数キロワットと大きいが信号がマイクロセカンドのオーダーで結局パワー×時間が小さいものという考え方である。現在調査、試作、検証中である。残された場所は海の中ではないか。

#597 ビル・ゲイツの残りの生涯のモデルは誰であろうか

2022-02-09

離婚して世界一金持ちの独身男になったビル・ゲイツであるが、再婚はあるのかを考えてみた。最近コロナで人と会わない、ZOOMもよっぽどのことがないとしないみたいなので、まったくの私の想像であるが、二度と再婚はしないだろう。金持ちの独身男で思い出されるのはハワード・ヒューズである。ヒューズエアクラフトのオーナーで秘密の人生を送った人である。私はハワード・ヒューズの持株会社であるシューマ コーポレーションの社長 ビル・ゲイ氏と知りあってハワード・ヒューズのリアルな面をたくさん教えてもらった。その記憶とビル・ゲイツのこれからがオーバーラップする。どんどん秘密の人になっていくのだろうか。私は彼が独身であれ再婚であれ、幸福になって欲しいと心から祈っている。

#596 北朝鮮のICBM

2022-02-09

北朝鮮がアメリカをターゲットにしたICBMを用意していると発表した。なんでも「アメリカ本土を射程に収め、世界を震撼させている」そうだ。私が知りたいのはこのICBMのガイダンスシステムが何なのかということである。通常の慣性航法システムなのか、どこの国のGPSを使ったシステムのなのか、ということである。確かにアメリカまで届くのかもしれないがガイダンスシステムのない核兵器に意味はあるのであろうか。それにアメリカの姿勢はパールハーバーのように、まずアメリカを破壊してくれ、そうしたら議会の決議を採って100発くらいの古くなったICBMを北朝鮮にお返しするということになるのではないか。100発の核爆発で北朝鮮の国土は全部溶けてしまうだろう。アメリカを絶対に敵にまわしてはいけないのではないか。韓国のようにアメリカをおちょくることも上手なやり方ではないと思う。今北朝鮮が38度線を超えて韓国に侵攻してもアメリカは朝鮮戦争の時のように韓国を助けないだろう。

#595 ロシアとフランス

2022-02-09

フランスのマクロン大統領がロシアのプーチン大統領に会って平和交渉をした。なかなかカッコいいなぁ、と思われる。しかし、200年前にフランスがモスクワを攻めに行ったことなどを考えると、フランスにそんな役目はできないのではないか。マクロン大統領のスタンドプレーとみられる。しかし、ヨーロッパにはロシアとの間を取り持つ国はもはやいない。イギリスはロシアが大嫌いだし、ドイツはトップが変わったばかりで海外のことをやっているときではないし、他の国の国家元首にプーチンは会わないのではないか。よって、野心のあるフランスの登場となった次第。相互確証破壊の時代であるから、核兵器の使用はなく、ウクライナで非核の戦闘が、中国とインドのような感じで行われるのではないだろうか。弾を打っていい人はウクライナ人かロシア人であって、アメリカ人は戦闘に加わらない方がよいと思う。

#594 NVIDIAとARMの合併を潰した人は誰か

2022-02-09

ネットで孫さんがNVIDIAとARMの合併はダメになったと発表していた。とても残念そうだった。ARMはアメリカのNASDAQで株式を店頭公開するそうだ。その方が儲かると負け惜しみのようなことを言っていた。私もこの合併が潰されたことがとても残念だ。潰した張本人は連邦取引委員会(FTC)である。アメリカ政府が何の意図でアメリカ企業のイギリス企業の買収を邪魔するのかわからない。私の勝手な推測であるが、他のアメリカ企業がロビイングして、この買収を潰したのであろう。そんなことをする企業は誰かを考えてみたい。グラフィックプロセッサーの大手NVIDIAが普通のCPUを持つことが困る企業は、CPUの企業である。そうするとそれは2社しかいない。IntelとAMDである。それぞれNVIDIAに対抗するグラフィックプロセッサーを持っている会社ではあるが、NVIDIAのグラフィックプロセッサーの方が高性能で安い。もう一つのCPUとしてRISC-Vというのがあるが、会社が小さすぎてロビイングにお金は使えないだろう。IntelとAMDにとって、第三極を作りたくないのであろう。そんなことをするのがどちらかは自明であろう。

#593 3回目のワクチン

2022-02-04

色々考えた挙句、3回目のワクチンはファイザーなら打つ。他のものだったら副反応が強すぎるので私は打たないということにしようと思う。ファイザーが打てるところが少ないので困っている。

#592 モノの値段

2022-02-04

クルマを売ることになって、中古車ディーラーに話をした。自分の考えていた値段の半分以下の値段だった。自分が売りたい値段の倍ぐらいの値段で買ったクルマである。自分の払った値段の4分の1ぐらいでしか売れない。ペットボトルのお茶はそういえば、山の上では300円ぐらいだし、ディスカウントストアでは75円だ。自動販売機では150円である。東京の最低賃金は1,041円である。お願い仕事をください、というと1日8,328円、1ヶ月16万6,560円になる。普通の会社員は月給30万円だし、お願いうちに来て仕事をしてくださいと会社に言わせたら月収60万円ぐらいになるのか。だいたい売るなら半分、買うなら2倍というのが世の中のモノの値段なのだろうか。買いたいと思ってもらえることがビジネスの奥義なのだろう。

#591 Intelの社長のホラ口

2022-02-04

新しくIntelの社長になった人がAMDは二度とインテルに勝てないということをインターネットで宣言したそうだ。この人はIntelが世界中のパソコンメーカーに嫌われているという事実を認識していないのだろうか。いくらいい製品を作っても、会社は製品だけではなく会社と顧客との関係において商売が成立するのではないか。競争相手を蹴飛ばすためにIntelが今までしてきたことが数多くインターネットで報道されている。安くなってもホイホイとIntelについていくパソコンメーカーやサーバーメーカーがたくさん出てくるのだろうか。私はそうは思わない。

#590 ロシアの戦争、中国の戦争、アラブの戦争

2022-02-04

ISの指導者がアメリカの特殊部隊にまた殺害された。アメリカはビン・ラディンやアル=バグダーディーや、アブイブラヒム・ハシミを殺害している。イスラムとアメリカは交戦状態なのだろう。

それ以外にロシアと中国とどうなるのであろうか。ロシアも中国も核兵器を所有している国である。相互確証破壊(Mutual Assured Destruction)があるのでロシアと中国とアメリカは戦争はできない、ということになっている。それでは、どこが危ないのか。私は中国とその南側の国が戦争の可能性があると思っている。戦争の理由は一般に二つあって相手国の国民の皆殺しか、相手国の領土の強奪である。中国以外に考えられるのは第二次朝鮮戦争である。韓国がアメリカと悪い関係に突入すれば、再びロシアの力を借りた北朝鮮が韓国に侵略することが考えれる。今度はアメリカは韓国を助けないだろう。逆に韓国に駐在するアメリカ軍が全滅することによってアメリカは反撃する大義名分を得ることになる。韓半島が朝鮮半島という名前に変わることになる。プーチンがウクライナを諦める代わりに朝鮮半島を取るという取引が成立するかもしれない。

#589 ユビキタスとIoTの違い

2022-02-04

昔、ユビキタスコンピューティングという概念があって、全てのモノにマイクロプロセッサーが組み込まれ、それらが通信をして相互に仕事をするようになる、と言われていたが、結局そうはならなかった。一部の人はユビキタスが進化してIoTになったのだと言うが、私は違うと思う。IoTの必須の条件としてそこにクラウドの存在が必要である。24時間クラウドが動いていてそこに動いたり動かなかったりするIoTが繋がっている、またコントロールのパソコンが繋がっているということが必要ではないだろうか。クラウド経由で異なったプロトコルを持つIoTデバイスのプロトコル変換がなされるのである。ユビキタスコンピューティングはこの違ったプロトコルを持つ機器同士の相互接続と動作の保証について何も考えていなかったのではなかったか。だからユビキタスはダメだったのだ。IoTはそういう失敗をしないようにしなければ。

#588 MITのOLPCの失敗の分析中

2022-01-27

昔、自分がMITにいたときに取り組んでいたプロジェクトがある。100ドルPCといって「子供たちに一人1台のノートPCを安く作って配ろう: One Laptop Per Children」(http://laptop.org/)というものであった。意見が合わずに私はプロジェクトからも離脱し、MITも辞めることになった。どう考えても無理だと会議に出ていて思った。事実それから約15年間MITは努力をしたが、ダメだったみたいである。その理由の分析を今している。これ一つで博士論文が書けるようなテーマである。私が探し求めていた100ドルPCは中古のWindowsのノートPCが実現してしまった。がっかり。

#587 64bitのLinuxに必要なのは異なったCPUの間のバイナリーコンパチビリティ

2022-01-27

マニア向けやプロ向けOSとしてLinuxは一般的であるが、RasberryPiに載せてコンシューマー用の一般向けOSとしてもう一つダメである。それはCPUが違えばアプリケーションをそれぞれ再コンパイルしなければならないからではないだろうか。この問題を解決すれば、つまり違ったCPUの間でもバイナリーコンパチビリティを保証することができれば、LinuxやLinux系のOS、例えばAndroidやiOSや、MacOSはびっくりするくらい広まるのではないか。そのときがWindowsの危機かもしれない。

#586 アメリカ発ロシア行、だけど中国を意識

2022-01-27

ロシアがウクライナに侵攻するのであれば、ロシアの通貨とドルの交換を停止するとアメリカが発表したそうだ。このアメリカの意志はロシアに対して発言されたものであるが、輸出入に頼っていないロシアはドル交換が停止してもそんなに影響は受けないと思われる。このメッセージは実はロシアではなく、中国に向けて発せられたものではないだろうか。台湾を攻めると輸出が不可能になる中国。こんな経済パンチはない。中国は数ヶ月も持たないであろう。私の予想が的中した。

#585 64bit CPUのこれから

2022-01-27

Intel AMD系のx86/64とARMの64bitとRISC Vの3つが64bitのCPUとして有名であるが、業界標準として3つは多すぎる。これらのうち大きく生き残るのはどの2つなのだろうか。それを決めるのは今ARMにコミットしているNVIDIAである。ARM買収が失敗し、ライセンス料を払えばIPが買えるARMはそのままにして、業界全体がRISC Vにひっくり返る可能性がある。x86がクローズライセンスでRISC Vはオープンライセンスであれば、SOCの世界でこれからはどちらが主流になるのかが興味深い。またサーバの世界でどちらが主流になるのかについては、ARMは現在の時点でサーバの主流にはなっていない。これらはLinuxがOSだから、残りはマイクロソフトのWindowsサーバがサポートするCPUが残るのであろう。

#584 ARMがもはや必要でなくなったNVIDIA?

2022-01-27

米政府と英政府が意地悪するからNVIDIAはもう買わないと決めた様子である。米国連邦取引委員会(FTC)に誰がロビイングしているのかが興味深い。おそらくアメリカのCPUを作っている半導体会社なのであろう。英国は自分の国の企業が買収されるのが嫌なのであろうが、民間のビジネス活動を国家が何を大義名分に止めるのであろうか。ARMの株を売って大金持ちになった創業者の本音の言い訳を聞いてみたいものだ。

4兆円の企業買収はNVIDIAの創業者だからできたわけで、そのほかの大企業のサラリーマン社長では絶対にできないと思う。インテルはお金を使いまくっているし、AMDはちゃんとした戦略がすでにあるし、中国はたとえ買いたくてもすでにライセンス会社はあるし、日本はそんなことができる会社はない。台湾のTSMCは 製造に特化した会社なので、買うことはないだろう。つまり、ARMに残されている唯一の選択肢はロンドンで上場することなのであろう。ソフトバンクには担保にする株式しか残らない。大変なことになった。アリババの株式と孫さん個人の銀行取引の3つが三重苦としてのしかかり、ソフトバンクは普通の会社になってしまうかもしれない。

#583 須磨須磨と須磨夙

2022-01-19

須磨学園中学校と須磨学園夙川中学校の入学試験が終わった。今年気がついたのは須磨学園の下位クラスに夙川の上位クラスが追いついてきているというびっくりの事実と、受験生の中で須磨学園の下位クラスよりも、須磨学園より偏差値が少し低い夙川の上位クラスの方がいい、という進学者が増えているという事実である。毎日楽しく中学を過ごしたいという人が思うのは無理もないと思う。中学から高校の6年間、伸び伸びと楽しくやるのか、コツコツ厳しく勉強するのか、どちらがいいかは私には判断できない。それこそ個人の選択であるということだ。しかし、嫌々ながらの毎日よりゆったりとした楽しい毎日の方がいいのかもしれない。

#582 おせちは通年の料理になると確信

2022-01-19

今年のお正月は数種類のおせちをいただいた。和風と洋風と中華風。あまりに多すぎて食べれなかったので、さっさと冷凍して少しずつ小出しに食べている。1月いっぱいは食べるものは解凍したおせちだけになっている。贅沢な悩みだがおせちはもう嫌だと思って普通の食材で作って食べようとしたが、プロの作ったものに勝ち目はない。すっかりスポイルされてしまった。そうしていると冷凍おせちを買いませんかとダイレクトメールがきた。これはたくさん買って今年の年末まで少しずつ食べよう、ということになりそうだ。世の中が変わりつつある感じがする。

#581 Twitterに必要なものはリアルタイムの翻訳機能ではないか

2022-01-19

最近Twitterを使うことが増えて、次世代MSXのことを発信することが多い。日本語、英語、スペイン語、ポルトガル語と多国間に渡るツィートが飛び交っている。日本語でツィートしていたら、最低英語でやってくれなきゃ困ると文句が来た。日本語をGoogleの翻訳で読んで返事をくれる人も多い。

インターネットのWebページに内容が反映するにはリアルタイムでは不可能で数日かかる。Twitterだけがリアルタイムでコンテンツをアップデートでき、コミュニケーションが成立する。BBSのような狭い分野のユーザー向けでなく、広く一般のユーザーに対してこのようなコミュニケーションができるということはとても素晴らしいと思う。これが言葉が違っていてもできるようになるのが、次のステップなのであろう。MSX3のキーワードはインターネットとIoTとスーパーコンピューターなのであると確信している。

#580 MSX3はどこに向かうか

2022-01-19

次世代MSXの開発をやっている。FPGAを使ったRaspberryPiと同じ大きさの基盤を中心とした40年前と互換性を持たせたコンピューターシステムの設計をしている。今年中に発表して、amazonで世界中に基盤とキーボード内蔵型とMSXカートリッジ型の3種類を売る予定だ。どういう風に受け入れてもらえるかは未知数だが、Twitterでつぶやくとかなりの反響がある。

WinやMacのパソコンと競争はしないし、できない。iOSやAndroidとは全く別の世界のものである。XBoxやPlayStationやSwitchのような上級なゲーム機でもない。結局教育用の自作パソコンの分野をターゲットにして、RaspberryPiやJetsonなどと共存するニッチを目指していくことになるだろう。Twitterで世界中の人と意見交換をしているが、MSXによってコンピューターの世界に入ったというたくさんの人から感謝された。MSXが失敗ではなかったと感じてとてもうれしかった。日本のマスコミからはMSXはファミコンに押されて失敗したと烙印を何度も押されたことは悲しい思い出である。

#579 NHKがジャストシステムの番組を制作

2022-01-19

1月15日の夜にNHKでジャストシステムの浮川元社長と元専務の番組が放映された。その取材に8時間応じた元マイクロソフトの古川享社長の愚痴もfacebookで大々的に出ていた。内容についてどうこう言うのは後に置いておくことにして、まるで裁判の陳述書のような口調でfacebookにダラダラと文章を書くのはいかがなものか。かな漢字変換以前の問題だろう。

#578 孫さんのこれからを予測する

2022-01-19

孫さんウォッチャーの一人として、直近の孫さんの頭痛を考えてみた。頭痛は少なくても3つあると思う。

一つ目は、アリババの株がもはや現金化できないということ。

二つ目は、ARMをNVIDIAに売ることが英国や米国の政府の反対でダメになりそうだということ。

三つ目は、各金融機関に担保でいっている孫さん個人の株の株価が下がりつつあり、このままでいけば持株全部銀行に取られてしまうかもしれない。またクレディ・スイス銀行のように取引を解消する金融機関が広がるかもしれない。

この3つがおこると大変なことで、ソフトバンクも普通の会社になってしまうことになるだろう。もう世界を相手にやんちゃはできなくなってしまう。

#577 コロナワクチンはどうあるべきか

2022-01-19

有名ワクチンメーカーの人たちがデルタのワクチンは、オミクロンに効かないと言っているそうだ。スパイクの形や抗体の種類が変わってもユニバーサルにコロナに効くワクチンのメカニズムは何なんだろうかと、ニューイングラインドジャーナル オブ メディスンが論じている。私もまったく賛成で メルボルン大学研究チームの報告にあるように、T細胞関連の応答が確かな防御力を発揮するという。興味深い。

#576 もし中国がコロナの発信源だったらアメリカはどうするだろうか

2022-01-19

中国がコロナの発信源であるという噂は長くある。トランプも当初は言っていた。しかし、今のアメリカはトーンダウンしている。これは一体どういうことなのか、考えてみた。私の到達した結論は中国がアメリカにとって貿易相手国として魅力的である限り中国貿易から利益を吸い取り続けるというのがアメリカの基本的なスタンスではないかと思われる。中国が経済破綻をおこし、アメリカにとって魅力的な国でなくなったら、とどめを指すようにアメリカはすでに確保している証拠や証人を使って他の国と連携して中国に対して責任追求を行うのではないかと予想される。私の予想は外れてほしいが。

#575 中国の流通貨幣の何%が偽札か

2022-01-19

インターネットによると中国の政府高官が首謀して偽札を作っていたということが報道された。札番号が全部同じ番号だったということである。これをそのまま信じる人がいるのだろうか。本体の札の印刷が本物そっくりであるならば、それぞれに違った札番号を印刷するなんて朝飯前ではないか。つまり中国の国内で流通している中国元の中で何%が偽札なのかを知っている人は偽札の首謀者しかいないのではないか。

そうすると、現時点で国際決済通貨としての中国元は極めて厳しい立場にある。元とドルの交換を申し込むためには、持ち込む元が偽元ではないということを証明しなくてはならない。国際的にそれを可能にするのは為替交換銀行へSWIFT経由で元を持ち込むことから始めなければならない。SWIFTはアメリカの手中にある。中国がAIIB(アジア投資銀行)でやろうとしたように、第2SWIFTができるだろうか。難しいのではないか。結局中国の偽元はSWIFTを発信する銀行の責任において保証させられていることになる。中国で流通している元の何%が偽元なのか興味深い。だから中国は電子マネーや暗号通貨のことを急ぐのであろう。

#574 台湾と中国の戦闘は起こるのか

2022-01-19

NHKのテレビで台湾が中国に攻められる可能性があると言っていた。私はそうは思わない。中国が台湾を攻めたらアメリカはどうするのか。考えてみた。アメリカの基本的な戦争に対する考え方は、まず敵に攻撃させて、アメリカが傷を受けるということをいつもしてきた。パールハーバーの奇襲も、アメリカは知っていたにも関わらず、やられて、議会がけしからんと開戦を決議したのであった。だから中国とアメリカの戦争が起きるならば第一撃はアメリカから中国ではなくて、中国からアメリカになるだろうと予測する。そうしたらどうなるか。アメリカはドルと中国元の為替交換を停止するだろう。それだけではなく国際銀行間の資金移動の中心となっているSWIFTから中国を切り離すことになるだろう。この二つのことが中国にとって致命的な経済破綻を生み出すことになるというのは、大学一年生でもわかることだ。そして経済破綻をした中国はアメリカに負けるだけではなく、国家の存続が破綻することになるのではないか、と予測する。これを誰よりもわかっているのは中国で、だから中国はジェスチャーとして台湾を脅したりしているが、アメリカに喧嘩を売るということはできないのではないか。

#573 2022年の課題

2021-12-29

5つの分野に別れている。

1番目は、中学と高校。須磨学園は来年100周年なのでその関連事業が目白押しである。

2番目は、大学。大学の設置申請に向けて計画の立案と資金の調達が大きな課題である。

3番目は、次世代MSXのハードとソフトの開発と生産を実行しなければならない。

4番目は、この10年来開発を行っているオーディオ会社デジタルドメインの新製品の投入。

5番目は、建築関係の物流システムの設計、忍者ホテルのデザイン、大学のキャンパスのデザインなど。

やらなければならないことがはっきり予め決まっている年になりそうである。70まであと4年。あと4年充実した一日一日を過ごしていきたい。

#572 日本が月に行くなんて

2021-12-29

岸田総理大臣が日本は月に行くと宣言した。本人が発想したのであればこの人はケネディー並みの大政治家であろう。そうでなければJAXAに説得されて承諾したのか、ロケット屋か宇宙通信屋に唆されたのか、アメリカのNASAに100兆円くらいライセンス料を払う決心をしたのか。その本質が知りたい。結局は月へ行くという技術開発の日本の産業に対する波及効果を期待してのことなのだろうか。

#571 ARMとNVIDIAのこれから

2021-12-29

NVIDIAによるARMの買収が暗礁に乗り上げている。イギリス政府がやめておけと言っているみたいである。孫さんは困っているだろう。しかし、この話が潰れたら次に何が起こるのか考えてみた。

次はARMによるNVIDIAの買収が起こりそうな気がする。イギリスの会社であってもオーナーは孫さんである。だから孫さんがARMとNVIDIAが株式交換で同じことをする可能性があるのではないか。そのときイギリス政府は新会社がイギリスの会社なので何も文句は言えないだろう。アメリカは実質的な支配権がNVIDIAの大株主のCEOになるだろうから、文句はないだろう。孫さんはいくら儲かるかだけが重要だから、手取りが変わらなければオッケーだろう。親子逆転の経済ゲームが一丁上がり。

#570 初めてビルからクリスマスカードが来なかった年

2021-12-29

ビル・ゲイツは離婚した。最近の写真は同じものばかり着ている。シアトルのシャツと上品なカシミヤのセーターである。誰もビルの着るもののケアをしてくれないのであろう。もっとも家にはカシミアのセーターが100枚くらいあるからいいか。

ビルが結婚して以来僕は毎年クリスマスカードをもらう名誉な立場にいた。こちらの方はクリスマスカードを一回も送ったことがないのに。しかし今年はクリスマスカードが来なかった。それがなにか彼の置かれた状況を想像させ、悲しい気持ちだ。そういえば去年のクリスマスカードだけ家族の写真が4枚で子供たちが3人独立しつつあるということを示していたのであった。再婚して幸せになったらクリスマスカードはまた来るのだろうか。

#569 カーボンフリーの正体が見えてきた

2021-12-29

温暖化を止めようという世の中の動きがあるが、色々な事実を目にして、これはイギリスの日本と中国自動車産業叩き、フランスのミニ原子炉販売促進、アメリカのエネルギービジネスなどの本音のビジネスアジェンダであることが明らかになってきた。それよりも何よりも温暖化の事実と決めつけている学術的な成果を本気で検証する必要があるのではないか。

#568 新しい政府とマスコミ

2021-12-29

朝日新聞は安倍元総理と仲が悪かった。主義主張が違うという表向きの理由があったかもしれないが、本当の理由を想像してみる。朝日新聞の政治部の幹部はほとんどが東京大学法学部政治学科卒業である。一方安倍元総理はお金持ちの子息子女が通う私立大学出身である。これだけで朝日新聞が安倍元総理を馬鹿にする理由がある。しかしこれは朝日の立場だけではない。マスコミ全部と日本のインテリ全部がそう思っていたのではないか。アホな政治家がなにやってるという論調ばっかりではなかったか。しかし、そういうことをいう人たちは大きなことを見逃している。安倍総理は明治維新の主役の長州の出身であり、一族から総理大臣が岸信介と佐藤栄作と二人でて、父親の安倍晋太郎はもう少しで総理大臣になるところだった家の出身である。また議員に選ばれ、自由民主党総裁に選ばれてきた人だ。インターネットで業績が低迷しているマスコミの憂さ晴らしとして現政権を叩くエンターテインメントはいい加減にして欲しい。日本の政治家が日本のことを思い悩み苦しんでいる実態を正確に報道し国民と共有して欲しいと思うのは私だけではないだろう。

#567 米中の間を漂う日本と台湾

2021-12-29

この前テレビで米中の間で困ったことになっている台湾というタイトルの番組があった。日本国営放送が作ったもので、全く能天気な番組であった。なぜかというと台湾の困った状況が台湾の問題として捉えられており、日本は大丈夫的なスタンスだったからだ。米中の対立は不可避なものとして当然であるが、地理的に日本と台湾の置かれている位置は同じものであり、台湾の悩みと苦しみとリスクは日本にもまったく当てはまるものであるという認識が欠けている。中国が台湾は中国の一部であるという主張を続けているが、米国にとって日本は米国の自治領であるような扱いをこの戦後75年間されてきた。もっとも、米軍基地が存在する日本本土や沖縄は、基地が存在する限り中国の侵攻リスクが低いということもある。しかし6年以内に中国は台湾に侵攻すると米国は予測しているみたいだ。そのとき日本はどうなるのか。民間シンクタンクのシミュレーションが元防衛庁幹部や元外務省幹部と現職国会議員の参加を得て行われていた。なにも決まらない茶番劇であった。がっかりした。議員も何も決めないし、元外務省幹部はこの場に及んで平和と対話などと言っている。自衛隊幹部は諦めの様子。私は英国が香港を中国に返還したときのことを思い出す。香港と中国の国境から中国軍が九龍に目掛けて僅か数時間で侵攻してきたときのことを。平和裏であったが、国家主権の支配とはこのようなものかを思い知らされる記憶である。日本はこういう経験を過去にしている。663年に白村江の戦いで九州王朝は唐と新羅を相手に戦い負けている。その後、唐と新羅の占領軍が九州に侵攻し、九州を支配していたことを歴史から削除し、忘れ去ろうとしてきた。この侵攻によって九州の王族は奈良の飛鳥に引っ越しをしたわけだ。台湾有事で日本が中国と戦って負けると、おそらく沖縄と九州が中国にとられるだろう。その覚悟を持って台湾を守るという国民の意志があるのだろうか。75年間の平和は日本国民を平和ボケにし、韓国やイスラエルのような国防意識の高い国ではなくなってしまった現在、政治家も含めて中国にもアメリカにも馬鹿にされていることは間違いないだろう。歴史に学んで日本国民としてどうしなければいけないかが正に問われている。

#566 インターネットの学校より大切なこと

2021-12-08

インターネットを使った高校の企画をしている。それをしながら目の前にインターネットの問題点がたくさん出てきた。必要なことはインターネットの高校ではなく、インターネットも使った未来型の高等学校中学校がどうあるべきなのかを考えることが大切なのではないかと思うようになった。間違ってもどこかの学校のように生徒数が数万にもなる組織を作るのはいかがなものか。このまま行くと通信制の大学も作るのかなぁとお手並み拝見である。私は違った切り口の大学と違った切り口の中学と高校を考えてみたい。保守の枠組みの内での革新が大切だと思っている。

#565 アメリカと中国の狭間で日本はどうする

2021-12-08

アメリカが北京オリンピックを外交ボイコットするそうだ。オーストラリアもそうするみたい。ニュージーランドも、おそらくイギリスもそうするみたいではないだろうか。日本はどうするのであろうか。岸田首相は外務大臣でブイブイ言わせていた時があったから、自分で決めるという発言をされたみたいであるが、アメリカと中国の間で日本がどうするのかが興味深い。中国と北朝鮮と韓国とロシアとの日本の関係が問われているのだ。それぞれ個別にちゃんとした貸し借りの関係を築いて、中国と北朝鮮と韓国とロシアが連帯して日本いじめをしないような外交が大切なのではないか。

#564 ベンチャー成功者は宇宙へ行く

2021-12-08

前澤さんが宇宙へ旅立った。地球に帰ってきたら英雄である。なぜ宇宙へ行ったのかの本音が聞きたい。ベンチャーで成功した人はベゾスやマスクやブランソンやホリエモンなど皆んな宇宙志向である。彼たちの本音を分析してみたい。自分は宇宙へ行くよりも宇宙船を作りたい。目的と手段の違いか。

#563 水素ハイブリッドのシナリオ

2021-12-08

トヨタは何も言っていないが、エンジン、ガソリンハイブリッド、水素燃料電池、電気自動車の次に水素ハイブリッドをやっているのではないかと思う。マツダとの提携や、トヨタ社長の発言をみていると、水素ハイブリッドのシナリオは腑に落ちる。外部の者としてトヨタのシナリオを勝手に考えてみているところだ。

#562 CPUとGPUとマトリクスとFPGAの設計努力を無駄にしないでほしい

2021-12-08

世の中はIntel系とAMD系とNVIDIA系に別れてCPUとGPU、その他の覇権争いをしている。全部コンパチビリティのないシステムなので、ソフトウェア開発は別々に行わなくてはならない。この努力を共通化するための試みがはじまったところだ。興味を持って注目していきたい。

#561 来年の計画

2021-11-17

年の瀬が近くなってきて、来年取り組むプロジェクトの見直しをしている。私が来年本気で取り組むプロジェクトは次の通りである。

1、インターネット高校の展開
2、日本先端工科大学の設立準備
3、MSX次世代のハード開発とソフト開発
4、次世代(DRONE PORT付)物流センターの設計(顧客あり)
5、忍者屋敷、忍者ホテル設計(顧客あり)

このいずれもが、かなりの確度で実現するプロジェクトなのでとても楽しみである。

#560 ミサイルのキモは

2021-11-17

北朝鮮や韓国がミサイルを発射して、日本のマスコミは大騒ぎである。しかし、肝心なところの報道が抜けている。ロケットがどれくらい飛ぶということは大切なことであるが、そのロケットをターゲットに誘導するシステムはどうなっているのか、ということを私は再三指摘してきた(#538)。それにもっと大切なのは、ペイロードとなる爆弾である。小型核爆弾なのか、小型水素爆弾なのか、小型細菌爆弾なのか、小型化学爆弾なのか。そこのところがとても大切ではないか。日本の新聞やテレビ御用の軍事評論家はテレビでいい加減なことばかり言っているような気がする。最後に打ち上げシステムも大切だ。ほとんどは潜水艦と鉄道貨車から打ち上げるシステムになるだろう。固定サイロからの打ち上げは全面戦争になった場合に必ず狙われるからだ。戦略爆撃機の空中からミサイルを射出することも便利だ。高高度で敵地に侵入して爆撃機から射出することが高速ミサイルに対抗する手段としてこれから注目されるだろう。

#559 COP26の意図は何かを考える

2021-11-17

CO2温暖化反対に異議を唱えると、国際犯罪者扱いされてしまうのが昨今のことである。しかし、主導しているイギリスやフランスやアメリカの意図はCO2温暖化阻止ではなく、日本のガソリン自動車企業潰しとフランスの原子力産業振興やアメリカのマイクロ原子炉振興であることは明白である。私はとりあえずこの何十年間の国連気候変動枠組条約締約国会議のロジックの展開を検証することから始めてみようと思う。

#558 糖尿病の薬を変えたらインシュリン注射がなしになった

2021-11-17

もう20年以来インシュリンの注射をやってきた。今年はインシュリン発見100周年である。ところが糖尿病の薬を新しい薬に変えることによって、インシュリンの量を1日100単位からゼロにすることができた。ドクターはこの結果に驚き、「西さんの寿命は10年延びましたね」と言われた。インシュリン打ち続けていたらいくつぐらいでコロリでしたかと聞くと「75歳くらいか」と。あと20年85歳まで生きれるのであればこんなにありがたいことはない。ボーナスの75から85に何をするのかを真剣に考えてみたい。

#557 トヨタに水素EVハイブリッド車を出して欲しい

2021-11-17

NHKがテレビで次の時代の勝ち馬はEVかハイブリッドか水素エンジンか水素電池だと言っていた。トヨタの言っていることをそのまま聞いて番組にしたような感じである。なぜ水素EVハイブリッド車のことがないのだろうか。

ガソリンとEVハイブリッド車は大ヒットしている。トヨタの大発明である。ガソリンエンジンとEVモーターのいいところを組み合わせて売れているが、イギリスはハイブリッドもCOP26で殺そうとしている。ガソリンエンジンの出すCO2がよくないからだ。ならばCO2を出さない水素エンジンとEVのハイブリッドがいいのではないか。関係者にこの可能性について考えてみて欲しいとお願いをしたところだ。

トヨタが水素EVハイブリッド車を出せばテスラを抜くかもしれない。というのは私の希望である。

#556 デジタル百貨店にやってほしいこと

2021-11-17

TBSの夜のニュースで百貨店が命運をかけてVRなどのインターフェースでテレショッピングをやると言っている。僕はこんなことよりも、インターネットでなんでも言うことを聞いてくれる外商専門の営業部隊を拡充してくれることの方を望む。デジタル百貨店の最大の競争相手は、メルカリとヤフオクではないか。なんでも安い、なんでもある。これらに勝つためには親身なきめ細かいサービスではないだろうか。

#555 インターネットの高校がしたい

2021-11-10

コロナがこの2年間をまったく違う社会にしてしまった。高校でインターネットを使ったオンライン授業を1年半ぐらい進めてきた立場として、オンラインの高校ができたら良いのではないかと思っている。不登校やコロナなどに見事に対応でき未来を感じる学校にできるのではないかと思っている。

#554 国際政治のウソの建前とホントの本音

2021-11-10

昔国際政治を学ぼうとしていたときに、超有名な国際政治学者から、「西くん、国際政治なんてやめときなさい」と言われた。「なぜですか」と問うと、「国際政治は表と裏があって、アホな学者は表のことしか言わなくて、賢い学者は裏のことしか言わなくて、なおかつそんなことは証拠もないにもないので陰謀論と言われるようになって、虚しい」と言われた。私はその中で注目したのが地政学である。ウエストファリア条約以降の全世界的な地政学の本をほとんど乱読したが、いくら陰謀論といわれても、政治は各国の本音がぶつかり合う世界だと思っている。今はコンピュータの世界にいるが、時代についていけなくなったら、第2の専門としての地政学で本を書きたいと準備している。

#553 アメリカと中国の対立の行き着く先

2021-11-10

核兵器保有国同士は絶対に核戦争をしないというのは政治学の教科書に書いてある。MADというのだ。だからアメリカと中国は戦争をしないだろう。中国が戦争する相手は核兵器を保有しない国であろう。ところで戦争の理由はこれも政治学の教科書に書いてあるが2つしかない。1つ目は領土の取り合い。2つ目は相手国民の殺戮である。

中国の周りで核兵器を持たない国でアメリカのバックアップのない国の筆頭はフィリピンとベトナムではないか。フィリピンからアメリカ軍は出て行ったし、ベトナムはベトナム戦争を今でも引っ張っている。私は中国に対して国土で戦争が発生するとしたら南沙諸島、西沙諸島を抱えるフィリピンではないかと思っている。そして誰もフィリピンに味方せず、フィリピンは中国に負け、占領されて一巻の終わりになる危険性があると思っている。中国に向かって戦争をするというガッツのある国は他にはないだろう。台湾は攻め込まれたら間違いなくアメリカも関与して核戦争になって台湾は全滅させられることは明らかなので、台湾で戦争は起こらないと予測する。

中国とロシアと北朝鮮と韓国の結束に日本と台湾が如何に分断を仕掛けることができるかが問われる。10兆円ぐらいパパッと使って勇気のある政治家がやってくれないものか。でもやっているとアメリカからお金を使うなと横槍が入りそうな気がする。

#552 次は3党連立になるのでは

2021-11-10

自民党は単独過半数になったが、私はそうは思えなかった。自民党と公明党が合わさっても過半数が取れず、維新にお願いをして3党で連立をして、結果として維新の大臣も出現して、橋下さんが大臣になったりして、大暴れして、次はどういう仕組みかはわからないけれど、さらに上に行くようなことになるのではないかとドキドキしていた。民心は自民党を離れつつあるのではないか。ということに自民党は気がついていない。けれど自民党支持者は公明党に行かずに維新に行くのだ。文句ばっかり言っている立憲は時間の問題でダメだろう。自民党の極右と左の候補者は何か怖い。だから大阪はこの度の改革が成立したら、オール維新になってしまうのではないか。それが必ず全国に普及するだろう。あと2、3回の選挙ではっきりするだろう。

#551 情報エレクトロニクスの市場セグメントを考える

2021-11-10

パソコンはWindowsとMacがある。スマホはAndroidとiOS。ゲーム機はXboxとPlayStation。この3大分野はそれぞれ2強で分割支配されている。1強なのはポータブルゲーム機。NintendoのSwitchである。またIoT・組み込み分野はRaspberryPiが圧倒的多数を占めている。この7つの分野が大セグメントであると#444で指摘したが、第2のポータブルゲーム機、第2の組込CPUはなにになるのかが、興味深い。たかがポケットゲーム、たかが安物の組込CPUと皆が思っているうちに、この2つの分野がこれから大きく伸びるような気がする。

#550 AppleのM1は標準になれるのか

2021-11-10

M1に上位のCPUが加わった。M1 ProとM1 Maxである。評判はとても良くて、それぞれのアーキテクチャをサポートしてソフトウェアを作ろうという気概を持ったソフト会社が多いみたい。でもちょっと待て。M1のチップをそのままハードを叩いてサポートするようなことになったら、M1の将来は新チップが出るたびにそのサポートが追加されなければならない。今から数年後には少なくとも10種類くらいのM1 xxxをサポートしなければならくなるようになる。そんなのはおかしいと思う。M1がどう発展しようとソフトは一本書けばいいというふうな、OSの拡張が必要ではないか。Appleがそれに対応しないとARMやAMDがそれをするであろう。

#549 Intel vs AMDはどうなるのかを考える

2021-11-10

Intelが不調である。社長がクビになって、新しい社長が来た。しかし、新しい社長もやがて難しい立場に追い込まれそうな雰囲気になってきた。Intelが認識していないのは、今までIntelがやってきたAMDに勝つための乱暴狼藉が山ほどある。たとえば、AMDのチップを買ったパソコンメーカーにはIntelのチップを売らないとという脅迫などなどを告白して詫びることをしなければIntelのチップなど二度と売れないということをわかっていないことである。業界ではみんな知っていることなのに、なぜそれを誰も言わないのであろうか。武士の情けか、虐げられた顧客の絶望なのか。このケジメがないかぎり、AMDのチップしか売れない状況になっていくのではないか。自分のパソコンはWindowsは動いているが、Intelのチップは使ったことがない。絶対にイヤなのだ。

#548 ドローンのDJIから8Kカメラの新商品2

2021-10-21

今までドローンの会社と思ってきた中国のDJIから8Kカメラの新商品の発表があった。見た直後に来月はこのカメラを搭載したドローンの発表があるのか、と思ってしまった。値段も手頃で間違いなくこれからの標準商品になるだろう。すべての映像が8Kで撮られて、最近のMacのように高性能なワークステーションで編集されてから、4Kや2Kにダウンコンバートされる時代になったのかと思うと感無量である。フィルムとハイビジョンは8Kと2Kになってしまった。

#547 月でもインターネット

2021-10-21

NASAがLunaNetをやっているという報道があった。月でインターネットをどうするかという話である。面白い。自動的に火星でも、宇宙空間でもインターネットをどうするのかというのがこれからのテーマになってくるだろう。米国とロシアと中国とインドと日本が話し合いをするのであろうか。国連の下部機関となるのか、インターネットソサエティのようなNPOになるのか。興味深い。

#546 日本の給料があがらなかったワケ

2021-10-21

国税庁が日本の給料が30年間あがっていないということを発表した。その原因は何かと考えてみた。僕は銀行の資金を貸す判断が有担保主義で掛け目が超安全圏になっていることだと思う。これはこの20年以上銀行に借りにいって銀行の人が言うことをずーっと聞いてきた感想である。バブルの教訓として絶対安全な返済スキームと有担保主義が金融庁によって銀行に対して指導されているのであろう。これは悪いことではない。銀行の健全さを求めるのであれば大変結構なことである。しかし、そんなことをしていたら日本の企業は大きくならない。日本の産業は育たない。原因は銀行にある。その指示は官僚が出している。銀行と官僚の状況を面白おかしく日本は「もうだめだ」とというのが、大新聞と中央テレビ各局と週刊誌4誌とインターネットのニュースサイトである。ご苦労様でございます。天に唾を吐けば自分に戻ってきます。結果的に誰も市中銀行からお金を借りずに、高利貸しなどの地下銀行からお金を借りる人ばかりなのではないか。「多少危なくても金を貸すように」という指導は政治家にしかできない。

#545 財務次官のバラマキを諫める原稿を文藝春秋が掲載

2021-10-21

財務次官が日本の国がお金をバラマキ過ぎだ、と諫言した。財務大臣はヤレヤレと囃している。高市早苗などは政治家をバカにするなと、お怒りの様子。

かつてのある通産次官に聞いたことがある。「政治家と官僚の違いは何なんでしょうか」と。次官の答えは「官僚はどこまで行っても理屈にあったことしか言えない。ところが政治家は理屈はいらない。官僚の理屈の上に政治判断という政治家の決断があり、いちいちその理由は政治家は言わなくていいのだ」と。当時なるほどと思った。今の財務次官の言うこともよくわかるが、安倍総理や菅総理のバラマキがなかったら日本はどうなっていたかを考えると寒気がする。国民のことを考えてバラマキをした政治家を誰が責めることができようか。学者がプライマリーバランスとこのコロナの時代にいうことは誰にも支持されないのではないか。

#544 コロナの発症数が減っている

2021-10-21

テレビの報道によればコロナの感染者数が減っている。しかしその理由ははっきりとはわかっていない。なぜなのであろうか。選挙のために数が少なくなっていないことを祈る。

#543 デジタル大臣が変わった

2021-10-21

新総理大臣の選定によってデジタル大臣も新しくなった。お手並み拝見と言いたいところだが、初代の大臣と比べれば見劣りする。こんなんでいいのだろうか。次の衆議院選挙で与党が変わったり与党がボロ負けすれば、また総理大臣が変わってまたデジタル大臣も変わるのだろうか。そんなことしたら全部がパーになる。

#542 慶応大学の影響力は政府にまで

2021-09-29

一昔前、コンピューターといえば東京大学と京都大学がバリバリその中心だった。通信といえば早稲田大学と電気通信大学がブイブイやっていた。ところがどうだ、今はこの2000年ぐらいから世の中の牛耳っているのは慶應大学である。東大と京大と早稲田と電通大がリーダーシップを失ったプロセスの研究は一度しっかり関係者が集まってやらなくてはいけないことだと思っている。同時にこの40年間アメリカに勝てなかった日本のエレクトロニクス業界のアキレス腱はなんであったのかを見極める必要があるだろう。

#541 中国のデジタル通貨を考える

2021-09-29

中国がデジタル通貨を禁止した。これは国営のデジタル通貨だけをみんなに使わせるための競争排除なのだろうと予測される。サイバーマネー戦争はおそらく中国とアメリカの元とドルのデジタル化ということに尽きるのだろう。

私の考えるキモは、デジタル元と本物の元とが固定されれば何も問題はないのであるが、おそらく変動する仕組みになるだろう。そういった時にデジタル元とリアル元との交換レートが安定するかどうかが成功のカギとなるであろう。一日に値打ちが10%もアップダウンすればそれは、国際通貨としての地位を失うのではないか。アメリカはそこを全力をあげて攻めるであろう。だからアメリカはドルと固定したデジタルドルでやってくるのであろう。これまで何度もいわれてきた第二のドル発行のシナリオはデジタルで実現するのではないか。

#540 次世代MSX

2021-09-29

Twitterで次世代MSXのことを2週間ぐらいツイートした。親切な人がいて自分のツイートをまとめ上げて一覧表にしてくれた人がいる。ありがたいことだ。年内の発表来年の春の出荷に向けて取り組んで行きたい。

#539 こんなパソコンが欲しかった

2021-09-29

仕事のデスクトップパソコンはずーっと自作である。パソコンに関わっている者として、それぐらいしなきゃね。ノートパソコンはIBMを使ってきた。MicrosoftがSurfaceを出してからはSurfaceを使ってきた。あまりに頻繁に新商品がでるのでその度に買い換えるのに疲れていたが、そんな僕にピッタリのような気がした。買い換えようと思っている。それはアメリカのベンチャー企業が修理可能なノートパソコンである。これからそういうノートパソコンは増えていくのではないだろうか。

#538 隣りの隣りのミサイル

2021-09-29

ミサイルの発射の記事が多いが、ミサイルの誘導システムの記事はない。ロケット作って打ち上げる力があることは認めるが、ロケットを正確に目標まで誘導するシステムはどうなっているのだろうか。

1.慣性航法システム内蔵
2.GPSを内蔵
3.デジタル地図を内蔵

これらを全部内蔵していてはじめてまともなミサイルになる。隣りの隣りのミサイルはどれであろうか。そういうエレクトロニクスを作る力はあるのか? カーナビ買ってきて改造して載せたらいいというものではない。ロシアなんて自前のミサイルのためにGPSと同じような衛星をたくさん打ち上げている。

そんなことを考えるともしガイダンスシステムなしのミサイルであれば、アメリカがシナリオを書いて、中国に頼んで隣りの隣りに打たせたアメリカミサイル販売促進のためのイベントではないかという気がする。

#537 総裁指名選挙が新しい伝統になることを希望する

2021-09-29

ずっと書き込みを休んでいたが、今日は書かねばならないと思い、書くことにした。

新しい総裁が決まって一段落であるが、今まで当事者間の談合で決まってきた自由民主党総裁であったが、この度は十分な選挙期間を経てオープンな投票が行われた。裏でどのような談合が行われたのかは知らないが、日本は新しさよりも伝統、女よりも男を選んだみたいだ、特に国会議員は。誰がなっても見ているだけの立場なので、是非はないが、総裁を選ぶにあたってこれからも選挙で選ばれることを願いたい。そのプロセスで国民は多くを知ることになる。自分の主張を正々堂々と行い、野党のように相手のことを下品な言葉でけなさない4人の候補者に自由民主党の人材の厚さを感じた。

#536 アメリカに捨てられたアフガニスタン

2021-08-18

アフガニスタンのカブールが陥落するときのことを一番早く伝えていたのはTwitterだった。その次がFlight Rader24だったと思う。ずっとそれを見ていて複雑な心境だった。ロシアがパキスタンを使ってインド洋に出てくることを阻止するためにアメリカはパキスタンとアフガニスタンに関与してきた。ロシアは最近そんなことよりも他にすることがたくさんあるので、タリバンのスポンサーはおそらくロシアではなくて、中国なのであろう。中国の外交声明を聞いているとプンプンする。アメリカがアフガニスタンを撤退し、中国が後ろ盾となってタリバンがアフガニスタンを支配する構図は中国にとってインド洋アクセスに都合がいいのではないか。これから中国がどのようにアフガニスタンとパキスタンを使っていくのか見ものだ。

#535 無観客だったオリンピック、パラリンピック。京都の大文字は

2021-08-18

8月16日に京都の大文字の中継がBS11であった。今年も去年に続いて大文字は6点、妙法も舟形も左大文字は1点、鳥居は2点点灯された。理由は点灯の場所でのコロナ感染に配慮してだそうだ。映像を観て、普通の人はやっぱり1点の光よりも字や鳥居や舟だったらいいのにと思っておられたのではないだろうか。火が燃えていたら霊にとってわかるからそれでいいのではないか、という考え方もあるが、こういう時代なのでオリンピックのようにフルで放送して欲しかったと思う。

#534 RaspberryPi、Jetsonに続く第3のシステムチップ

2021-08-18

RaspberryPiはアメリカのブロードコムという会社が半導体を作っている。JetsonはアメリカのNVIDIAが作っている。RaspberryPiは何億個も売れる大成功になったし、Jetsonも大ヒットの予感がする。この先行2社に対してクアルコムというアメリカの会社がSnapdragonというシステムチップを開発している。主にスマホのチップでマイクロソフトとの強力関係が注目され、Windows11が動く。このSnapdragonがこれから流行りそうな気がする。ただ、アメリカ政府のアメリカ製チップへのアクセスが大きな戦略の鍵になるだろう。

#533 デジタル庁次官としての伊藤穰一はどうよ

2021-08-18

伊藤穰一氏がデジタル庁次官になるそうだ。ギリギリのスレスレの人事になるだろう。彼の能力を否定するのではないが、彼を任命した人たちが権力を失ったとき、彼も一緒に放逐されるのではないか。民主党が政権を取ったとき、AやBやCの学者が民主党御用学者になって生意気言いっぱなしだったではないか。今はそういう人たちは消えてしまって出てこない。特定の政権とベッタリというのは学者の取る道ではないのではないか。それよりもデジタル庁の広報責任者としての機能が期待される。中立のみんなに愛されるキャラクターである。辞めた後は東大か慶応の教授か。

#532 イベルメクチンは効くのか

2021-08-18

イベルメクチンは効く、という話とイベルメクチンは効かない、という話が出ている。イベルメクチンが効くならば、一番困るのはワクチンメーカーである。数兆円の利益がかかっている。たとえウソでもイベルメクチンは効かないという宣伝をしないといけないのだろう。インターネットの記事のアーカイブを貯めているところだ。おそらくイベルメクチンを潰すために、関係各所にインセンティブを配りまくって、ワクチン利益共同体が生まれているのではないだろうか。ワクチンメーカーの手口を注目する必要があると思う。

#531 電気自動車の陰謀

2021-08-18


2040年には電気自動車しか作らない、という会社がヨーロッパで増えている。ガソリンエンジンのクルマをもっぱら作っている日本や中国に対する戦略的な動きなのではないかと考える。イギリスは自動車産業をドイツに取られてしまった。だから今までのガソリンエンジンを捨て、電気自動車に舵を切ったのであろう。

電気自動車の鍵は、電気モーターと電池とエレクトロニクスであるが、そのいずれもイギリスに優位はない。だから世の中は電気自動車になろうがイギリスの自動車産業はダメだろう。アメリカと中国、それと日本が電気自動車王国になるのであろうが、本質は電気自動車ではなく、自動運転車になるのではないか。この自動運転車でテスラはトップを走り、他の自動車メーカーにエレクトロニクスを提供するNVIDIAのような会社が大きくなるのではないだろうか。だから21世紀の自動車産業の勝者は依然としてアメリカの会社になるだろう。日本の自動車メーカーの努力と立派な商品の開発が求められているのではないか。

#530 誰が名車センチュリーを殺したか

2021-07-28

堂々たる12気筒の名車センチュリーのイメージがいろいろなネットニュースで壊されて、地に落ちてしまった。贅沢という意味では贅沢ではあるが、エンジニアリング的には立派な傑作である。それが贅沢という理由だけでいじめられているのは承服できない。センチュリーをもう一度名誉回復するべきだろう。1台6500万円の天皇がお乗りになっているセンチュリーロイヤルの一般向け市販をすることはどうだろうか。日本の金持ちがこぞって買うかもしれない。イメージアップになるかどうかはわからないが。

#529 辛坊の成功を祈る

2021-07-28

1日に数回古野電気のホームページを見て、辛坊のヨットの所在を確認して安心している。自分は歳なのでもう何年か若くて病気持ちでなければしたかった事を彼は一度挫折しても諦めずにやり遂げつつある。無事に大阪に帰ってきて欲しい。毎日祈るような気持ちでホームページをチェックしている。

#528 大金持ちはなぜこぞって宇宙へいくのか

2021-07-28

amazonのジェフ・ベゾスや、Virginのサー・リチャード・ブランソンや、イーロン・マスク、ホリエモン、前澤友作など大金持ちと言われる人たちはこぞって宇宙へ行くこの理由を考えてみた。それはこの人たちが持っているプライベートジェットでは行くことのできない場所だからではないだろうか。プライベートジェットに乗り慣れると自分の行きたいところはどこでもいけるという感覚が当たり前になる。プライベートジェットの操縦桿をどんなに引いても、スロットルレバーをどんなに前に倒しても宇宙にはいけない。だから行きたいところに行くのだという気持ちになって、お金を惜しげもなく宇宙旅行にお使いになるのではないか。プライベートジェットで行くところはまだ世界にたくさんあるのに。それに宇宙船にお金をかけるよりプライベートな超音速ジェット機「XB-1」などを数台買うほうがいいのではないかと思うのだか。

#527 ファミコン通信が生まれたあのころ(ノーカット版)

2021-07-28

ファミ通から取材があった。本が出てみたらカットばかりで頭にきた。角川はこんだけ記事内容を誰に忖度しているかわからないが、だから売れない雑誌になってしまうのだ。気分が悪いからノーカット版をバラすことにした。

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 『ファミ通』35周年。その歴史を紐解いて行くと、かつては『ファミコン通信』という名の月刊誌だった。そのころの出版社は、アスキー。PC雑誌『月刊アスキー』を始めとした出版、MSXの販売やゲームも含めたソフトウェアの発売を行っていた。今回、そのアスキー創業者である西和彦氏を直撃取材。『ファミ通』とアスキー、PC情報誌『LOGiN(ログイン)』などの思い出話をうかがうと、さまざまな秘話が飛び出した。貴重な証言も飛び出したインタビュー、必読です。

ファミ通とLoGin

 1982年、『月刊アスキー』の別冊として誕生したのがPC情報誌『ログイン』。その中に、当時のファミコン人気を受け、1985年3月号から“ファミコン通信”コーナーが誕生。記念すべき第1回の内容は『バンゲリングベイ』攻略だった。さらに1986年6月、コーナーが雑誌化する形で雑誌としての『ファミコン通信』が発売。つまり、『ファミ通』のルーツをさかのぼっていくと、ファミ通→ファミコン通信(雑誌)→ファミコン通信(コーナー名)→ログイン(雑誌)→月刊アスキーとさかのぼっていくことができるというわけ。なお、『ファミコン通信』創刊号の表紙に描かれているキャラクター“べーしっ君”もログイン出身だ。

『ファミ通』と『LOGiN』と
『月刊アスキー』の思い出
西 『ファミ通』のインタビュー? そう。浜村(※1)は元気か?
――えっ、浜村ですか? 最近会っていませんが、元気だと思います。ああ、そうですよね。浜村とは長らくお知り合いというか、アスキー社長と部下というご関係だったわけですよね。
西 もともと彼は半導体の営業をやっていて、営業のセンスはあったように思うし。編集もできたし。
――今日はそんな思い出話も含めて、いろいろお伺いできればと。
西 『ファミ通』はねえ、アスキーの経営が苦しくて、リストラを進めているときに、一度任天堂から「20億円で買ったろか?」って話を持ちかけられたことがあったんだ。
――ええっ!?
西 僕は、50億円なら売っていいと思っていた。それで任天堂の山内さん(※2)と話をしたんだけど、向こうは「30億までだ」と。僕は40億円までは値下げしたんだけど、最後の10億円の溝が埋まらなかったなあ(笑)。
――惜しい! いや、惜しくもないですが。その合意が成立していたら『ファミ通』の歴史も変わっていたでしょうね。
西 僕も会社が苦しかったから「売ろうかな?」と思ったけど、浜村好きだったし、売るのをやめました。
――『ファミ通』は『ログイン』の1コーナーからスピンアウトして独立した雑誌になったという経緯がありますが、『ログイン』のこと
は覚えていらっしゃいますか。
西 ログインっていう雑誌名は、UNIX(※3)のプロンプトから取ったんです。当時、アスキーでは誌面作りとかソフトウェアの開発にUNIXを使っていて、社内にターミナルがあったから、それを使い始める
ときにいつも“login”と表示されていたのよ。だから、コンピューターを始めるにはログインだと。入り口という意味合いで、「さぁログインしましょう」という意味で雑誌名をつけた。『月刊アスキー』がテクノロジー、ハードとソフトの総合誌だとしたら『ログイン』はソフトウェアをメインに扱う“情報誌”という位置づけで作っていました。
――ああ、なるほど。確かに両誌を見比べてみると『ログイン』は、ゲームの情報も多く企画記事ありで、後の『ファミ通』のとくに“バカ記事(※4)”に通じる雰囲気を感じます。編集方針には西さんから指示を出すことも?
西 いや、ほとんど編集長に任せていました。小島(※5)とか。僕は雑誌の中身というよりも、数字、販売部数や広告の入りかたを見ていました。
――そのころは経営側の視点でやられていたわけですね。『月刊アスキー』の創刊時には、ご自身も取材をしたり記事を書いたり、相当現場で働いていたそうですが。
西 『月刊アスキー』を作ったのは『ファミコン通信』が雑誌になった1986年の約10年前になる1978年だけど、当時はやっぱり事情が違って、PC雑誌というものもほとんどないし、きちんと書ける人がいなかったから。当時、青山のワンルームマンションを事務所として借りていて、僕はそのお風呂場が好きだった。静かで集中できるから、よく、お風呂場で原稿を書いていたんです(笑)。洋式のトイレに座って。創刊号には、“コンピューターは電卓の延長ではなくて、対話できるメディアである”ということも書きました。
――現代では、まったくその通りだなあと思う表現ですが、当時としては相当に先進的な考えかただったのではないでしょうか。
西 うん。コンピューターは最初、数字を扱っていた。0から9で10個だよね。その後はアルファベットの26字、それが日本語、漢字も扱えるようになってどんどん文字数が増えていった。そうするとつぎは音楽やコンピューターグラフィックスが載るわけ。音楽、写真、映像が扱えるもの。この機械は計算機ではなく、自動タイプライターではなく、メディアになる。メディアマシンだと、そういう思い込み、信じ込みがありました。『月刊アスキー』はもう廃刊になってしまったけど、フラッグシップの雑誌を廃刊にしちゃいかんよね。バカタレが。
――でも『週刊アスキー』はいまでも続いていますから。
西 電子版になっちゃったよね。時々紙も出しているけどね。
――『週刊アスキー』では思い出などはありますか。 

20億円の赤字で
会社がピンチ!
西 じつは『週刊アスキー』を創刊するとき、しくじっていたんだ。1号作るたびにだいたい1億円の赤字が出る体制で、けっきょくその後計20億円の赤字になった。
――うおお……。
西 それで編集部に降りていって、編集者が50人くらいいたんだけど、「こんなもん作りやがって。お前ら、全員、クビ!、バカヤロー」と言って解散した。その後、どうしようかと考える中で、「パソコン週刊誌でリターンマッチをしよう」という結論になった。当時隔週で出していた『EYE-COM』という雑誌があったから、それを週刊化しようと。どんな雑誌にするか。アスキーはPCの会社だろうというコンセプトで、PCの情報をしっかりと載せる雑誌にしました。
――『月刊アスキー』で始まった会社が、原点回帰をした。
西 それでとにかく「この『週刊アスキー』を売らないと会社が潰れるんだ」と全社に号令をかけて、とにかく社員に書店を巡ってもらった。書店にお願いして『週刊アスキー』を売ってもらえとたのみこむことに。書店だけじゃなくて、地下鉄の売店とかもね。手段なんか選んでられない必死だったから。
――たとえばどのような販売作戦を。
西 社員に出社前に「書店を3店回ってこい」と言って、ビルの守衛さんにチェックしてもらって、書店のスタンプが3つ押されてないと会社に入れないとか。社員に栄養ドリンク「リゲイン」を配って。その商品名がよかった。もう一回がんばるぞ、というような意味の……。
――本当に24時間戦えますか、の世界ですね。
西 ほかの売れている雑誌の研究もしました。週刊Pと週刊Gという週刊誌を2冊ずつ買ってきて、ページの真ん中から針を抜いて全部バラバラにして並べて台割の研究をした。それでひらめいた。「売れる雑誌はヌードとマンガとニュースや!」と。
――(笑)。『反省記』の中にも、「そうだ、長い長いURLを雑誌に載せて、それを打ち込んだエッチな画像が見られるという記事を作ろう!」と思いついて、出張先のニューヨークから日本の編集長に電話をした、というエピソードが載っていましたね。
西 編集長に「ヌードを載せると広告主が嫌が
るんです」って言われて、最初は諦めたんだけど、いいアイデアが思いついた。だったら、雑誌に写真は載せずにURLだけを載せて、後は読者にそこにアクセスしてもらえばいいと。
――アハハ。立ち読みじゃ見れないから、確実に買ってもらえるし(笑)。
西 国際電話で2時間くらいしゃべり続けて、編集長に「社長はいかれてる、頭がおかしい」と言われるまでやり合ったけど(笑)。ほかにも、グラビアを掲載するとき、編集長に「おい、この事務所に“500万円払うから●●を取ってくれ”と伝えろ。▲▲▲脱いだら1000万円払うし」って言ったりしましたね。
――あわわわ。それ以上は雑誌的にも現代のコンプラ的にもNGです!
西 そう(笑)? 当時は販売促進費なんかもかなり使ったし、業界内外に悪名轟いたわね。でも、そのおかげで、V字回復。ビューっと売れた。週刊30万部。PC雑誌でなぜそんなに売れるか、それは、ヌード、マンガ、ニュース。
――すごい話です。
西 『週刊アスキー』では、ニュースページもとても重視していて、大きなニュースが出るたびに輪転機を止めていた。搬入前日の夜中に印刷所へ行って、輪転機止めて、誌面差し替え。だから、「もうこんなに早く雑誌に載っているなんておかしい。アスキーは事前に知ってたんじゃないか」と言われてたですね。そんなのは日常的だった。そういうことをトップダウンでやっていた。楽しかったわー。
――当時はニュースサイトもないし、速報性のある新聞はテクニカルなことは詳しく書かないし、週刊誌の役割も大きかったですね。
西 ジャーナリズムの責任感を背負っていたの。

ゲーム業界から見た西和彦氏
――アスキーは『ベストプレープロ野球』や『ダービースタリオン』を発売していましたし、西さん自身MSX(※6)の開発を主導していたわけですから、じつは昔からゲーム業界とは関わりが深かったわけですよね。
西 そういう見かたもできるかもしれない。でも、MSXはあくまで“ゲームもできるPC”というもので、ゲーム機という受け取られかたをするのは、僕としては本意ではなかったんです。テレビにはつながるんだけど、あくまで、プログラムもできるし、PC。だから、わかりやすく言うと今のWindowsみたいにMSX規格のハードがいろいろな会社から発売されていたし、ユーザーが組んだプログラムは自由に流通してよかった。やはりPCというのは、オープンであるというのが重要だと考えているわけです。それでMSXはオープンアーキテクチャにしました。家庭用ゲーム機みたいに、プラットフォーマーが認証しなければソフトを販売できないビジネスモデルにはなかった。それをやればアスキーは儲かっただろうけど、そうはしなかった……。
――そういう哲学があったからこそ。
西 ふたつはぜんぜん異なるものだったんだけど、ファミリーコンピュータと比較されたのは辛かった。
――MSXで覚えているソフトや、お気に入りのゲームというのはあるのですか?
西 いやあ、僕はそもそもゲームが好きじゃありません。なぜなら楽しくないから。
――ちょっと! ファミ通の取材でなんちゅうことを言うのですか。
西 (笑)。
――それは、あの、“やっぱり人と人のコミュニケーションがいちばん楽しいのだ”とか、そういう感じの理由で……?
西 そういうことでもないだけど、ゲームがだんだん複雑になって難しくなっていったから。
――それでもアスキーはゲームを売っていたし、ゲーム雑誌も出していたわけですよね。
西 それはお金が儲かるから。
――なるほど。
西 ゲームを好きじゃないと言っても、ゲーム自体を否定するものではないからね。
――ところで、その後も西さんはゲーム業界に縁があって、1990年後半にはセガでドリームキャストの開発にも関わっていたそうですね。
西 うん。それは当時、経営難だったアスキーを救ってくれたCSKの大川さん(※7)からの依頼で、「ドリームキャストをどうにかしてくれ」と頼まれていたから。それで、大川会長の補佐として、外部の立場から、「こういうふうにしたらいいんじゃないか」というようなことを言ったりしたけど、うまくいかなかったね。
――具体的にはどのようなアイデアをお持ちだったのでしょうか?
西 DVDを入れようと。DVDがあれば、ゲームソフトが出揃うまで、ユーザーは映画を観て楽しむことができるから。でも、それを言い出したころには、「1998年末発売に間に合わな
い」と言われて却下になった。
――ああ……なんというか、その後DVD再生機能を持つプレイステーション2が発売されて、まさにそういった使われたかたもされた結果、爆発的に普及したのは皮肉ですね。
西 さらにその後、“ドリームキャスト2”や“ドリームキャスト3”の構想もあったんだけど。メモリーを増やして、2.5インチのハードディスクをつけたり、USBポートをつけたり、それはカートリッジ式で取替可能にしたり……。1999年9月にスペック案としてメモしたものが残っていて、“ドリームキャスト3”では他社との協業や、ひとつのチップの上にCPUとGPUを載せると書いていたりする。
――けっきょく、セガはドリームキャスト以降、ハード事業から撤退する決断をしました。その直前には、マイクロソフトに「ハード事業をいっしょにやらないか」と提案しにいったとか。
西 そう。大川さんと入交昭一郎社長(当時)、トップクリエイターの鈴木裕さんや中裕司さんといっしょにアメリカに行った。会社は違うけど『シーマン』の斎藤由多加さんも。当時マイクロソフトはX boxを開発中で、それとセガの次世代機をくっつけていっしょにやろうと。僕が通訳をした。クリエイターを連れて行ったのは大川さんなりにセガの本気を伝えるためだったんじゃないでしょうか(※8)。
――それはすごいメンバーですね。マイクロソフトは、ドリームキャストにウィンドウズを提供していたという関係性もありますし、次世代ハードの共同開発も可能性としてはありえない話ではなかった……?
西 実際、ビル・ゲイツは乗り気だった。
――おお。そこでマイクロソフトが「やろう」となっていたら、また歴史が変わっていたかもしれません。
西 まあ、歴史にifはないからね。そのときはマイクロソフトの担当者が首を縦に振らなかった。ただ、その人はその後マイクロソフトを辞めてしまったけど、もし別の人が担当者だったら……ということは思わないでもない。
――これも歴史の綾ですか。
西 いろいろあるものだよね。そんなゲーム業界で、『ファミ通』は35周年! すごいよね(笑)。おめでとう。
――ありがとうございました!

#526 どこかの幹事長は田中角栄のようにそのうち失脚するのではないか

2021-07-28

半沢直樹にもモデルが出ていたと言われているどこかの幹事長は最近中国寄り、韓国寄りの発言が目立つ。僕でもちょっとやりすぎかと思うくらいなので、政界では困ったちゃんなのであろう。こういう人はそのうち誰かに貶められるのではないか。角さんもスーパーパワーになって、ピーナツでやられた。中国と仲良くするとそれを叩くのはアメリカである。時間の問題で失脚のシナリオが展開されるのではないか。

#525 オリンピック開会式の感想

2021-07-28

いろんな人がいろんなことを述べておられるが、私の感想は世界に200以上の国家や国に準ずる地域があるということをその国からの代表者をみながら思った。とてつもない広がり、これが国際性を考えるときの原点なのだなぁと思った。

#524 ワンボードコンピュータの王様は誰か

2021-07-28

RaspberryPiは台数的には最も売れたワンボードコンピュータなのであろうが、最近出てきたJetsonNXもすごいと思っている。そうしたらもう一つ売れそうな可能性を見つけた。BroadcomのSnapDragonSoCを使ったワンボードコンピュータである。Windows11もAndroidもLinuxも動くそうだ。

RaspberryPiでWindows11を動かしてみたが全然ダメだった。メモリが少なすぎたのかと8GBにして少し早くなったような気がするがまだまだ。速いGPUがないとダメなのだろうか。その意味で戦いはNVIDIAのJetsonとBroadcomのSnapDragonなのであろう。RaspberryPiはやがて厳しい立場に追い込まれるのではないか。

#523 コロナに水素が効くそうだ

2021-07-28

コロナにかかって免疫システムが動きサイトカインストームが起こり、これによって肺が重度な炎症を起こすようだ。サイトカインが分解し活性酸素となって肺細胞を痛めつけるのだ。この活性酸素を中和する最もシンプルな素材は活性水素である。コロナで苦しんでいる人たちに活性水素を与えることが役に立つのではないかと考えている。

#522 首相と東京都知事の不敬

2021-07-28

開会式の最中に天皇陛下の開会宣言にあたり首相と東京都知事の起立が遅れたことが非難されている。正確にいうとバッハIOC会長がスピーチの中で天皇陛下に「開会宣言をお願いします」とわざわざ発音の下手なわかりにくい日本語で言っている。陛下は次は自分の番だと、英語と日本語をお聞きになりながら発言をされたわけであるが、ロイヤルボックスは音の質が悪かったのであろう。まず小池知事が英語と日本語を聞き、立ち上がりバッハのスピーチをちゃんと聞いていなかった総理大臣は小池知事が立ったので立ったような感じ。悪いのは司会進行だと思うが、総理大臣の言い訳を聞いてみたい。不敬と言いふらしている人たちの方が不敬のような気がする。

#521 サイバーオリンピック

2021-07-28

5月26日の「#497 オリンピックはどうなる」で、「ここまで来たからオリンピックは実行されるのだろう。ペナルティうんぬんというよりも、この時点で誰がキャンセルを言い出すことができるのか。無観客でサイバーオリンピックなるかもしれないが、テレビ中継が中心のオリンピックがあってもいいのではないか。開会式と閉会式の演出を楽しみにしている。」と予想したが、そのとおりになった。競技場はスタジオとなり、テレビとインターネットで世界中に中継されるオリンピックとなったわけだ。

今必要なことはこのオリンピックに対してサイバーアタックをかけた人たち、オリンピックに対して敵対的な発言をした人たちの記録と分析ではないかと思う。新しい事実がたくさんはっきりするだろう。

#520 Windows11の感想

2021-07-07

Windows10のあとはない、と言っていたのに、Windows11が出てきた。この理由から考えなくてはならない。私はWindows11はマイクロソフトがスマホに再参入するためのトロイの木馬ではないかと思った。

まず第一に、ARMで動くということ。
第二に、Androidのアプリが動くということ。
第三に、タッチスクリーンのUIがパソコンとスマホ両方に使えるようにセンタリングされていること。
第四に、現行のARMベースのスマホにポーティングされたものがそのうち出てくるだろうと予測する。

ナデラの考えなのだろうか。マイクロソフトがスマホに興味を持っているということが、どこにも書いていないがプンプンするWindows11である。

#519 バイデン大統領、ハリス副大統領と中国

2021-07-07

バイデン大統領の親族が中国とビジネスをして、大儲けをしていたみたいだ。ハリス副大統領の夫も中国とビジネスをして大儲けをしていたみたいだ。そんなことはアメリカで隠し通すことはできない。その情報を誰が使うのか。大統領に対抗できる勢力として考えられるのは議会の共和党だろう。

アメリカはコロナウィルスの発生源が中国の武漢であるという証拠を握っているのであろう。これを潰すためには大統領と副大統領を外交的に恐喝するしかない。

各国と協調して中国を叩こうというシナリオはもう少し曖昧になるかと思ったが、もはや止まらないであろう。もしトランプが共和党の再支持を得て権力の座に返り咲けば、アメリカが中国に対して未曾有の損害賠償請求が起こるのではないか。表に出てこない話が一番面白いと思う。

#518 スイスの銀行に縁を切られた孫さん

2021-07-07

スイスの銀行から借りていたお金を全部引き上げられた孫さん。最近のビジネスの中でこれが一番辛いのではないか。個人的な資金の世界だからソフトバンクとは関係ないとどうせ言うだろうが、もう一行資金を引き上げるところが出てくれば孫さんの個人問題から会社全体に関わることになるのではないか。日本の銀行は貸しすぎてもはや手が引けないか。いずれにしてもソフトバンクの株価が孫さんの運命を決めるのだろう。

#517 日本共産党は骨がある

2021-07-07

中国共産党100周年記念で祝賀電報を送らなかったのは日本共産党だけみたいだ。政府や自民党はともかく、他の政党は皆国同士の付き合いなのかお愛想言っている。まるで属国が宗主国に対するご挨拶みたいで、気持ちが悪い。

#516 デジタル元は国際通貨になるか

2021-07-07

中国が国際通貨としてデジタル元を考えているのは明らかであるが、それが世界に受け入れられるかどうかについて考えてみた。

ビットコインのような世界はリスクが高すぎておそらくダメだろう。1日の中で価値が10%以上も動くようなことがあれば誰もそんな通貨を国際決済のための通貨として使わないだろう。

中国がデジタル元を中国とその関連諸国との間の決済に使っているだけならトラブルもあまり起こらないだろう。しかしドルやユーロに対抗して中国のデジタル元の世界を国際的に作ろうとするならアメリカやヨーロッパはそれを許さないだろう。イギリスがユーロに参加しないでポンドを切り離した時に起こったトラブルを思い返してみたらどうだろう。

#515 ソフトバンクのペッパー量産停止

2021-07-07

ペッパーが在庫が多くて生産は停止になったみたいだ。ペッパーの会社は赤字200億だそうだ。まあ今まで2000台くらいは売れたのだから1台1000万円もするのか。ヤフオクでは1台10万円の値段がついていたが、売れ残っている。

だいたい最初からロボットと言ってきたことに無理があったのではないか。タブレットにカメラつけてスピーカーつけて、人間の形をした人形に入れただけで。せめて人型のインタラクティブキオスクと言えばよかったのに。とりあえず顔を整形して、鉄腕アトムやウランちゃんのライセンスやミッキーやキティちゃんならもう少し売れるかも。

#514 蓮舫議員がまた

2021-07-07

「2位ではダメなんでしょうか」の 蓮舫議員がまた不思議発言をした。スーパーコンピューターを使って10000人の集会が安全だというシミュレーションのことを「蓮舫@renho_sha いや、これ。
スパコンの使い方間違ってませんか。」 と発言した。内容の是非については述べないが、こう言う人を議員にしておくことは間違ってませんか。

#513 FAXやめろと河野が言う

2021-07-07

『河野太郎行政改革相は6月15日、東京・霞が関の中央省庁でのFAX利用を同月末で原則廃止する方針を公表した。(朝日新聞デジタルより)』

『内閣官房の行政改革推進本部事務局は同7日、全省庁に出先機関を含めて「原則廃止」を通知。河野氏は15日の会見で「テレワークができない理由に『FAXがあるから』というのがあった。惰性でやっているものはもうやめて、メールに切り替えてくださいということ」と方針を公表した。』

1ヶ月もたたないうちにFAX廃止は潰れたみたいだ。今から50年前に出来たFAXが今でも生き延びているのだから、一大臣のアイデアでFAXを殺すことは出来ない。天に向かって唾を吐くような指示ではないか。そんなことよりFAXを送ったら電子メールに変換するサービスを無料にするための予算をつければいいのではないか。ぜひお願いしたい。そして受信は無料、送信は有料にすればいいのではないか。

#512 なんでこんな

2021-07-07

「政府は30日、デジタル市場競争会議(議長・加藤官房長官)の作業部会を開き、スマートフォンの 基本ソフト(OS) の実態調査に乗り出した。国内では、米アップルとグーグルの2社でほぼ100%のシェア(占有率)を握っており、利用者のデータ把握がしやすくなるといった懸念が背景にある。(読売新聞オンラインより)」

この調査の意図がわからない。日本製のスマホのOSでも作るのだろうか。Huaweiが新しく作ったOSを日の丸マークでもつけて売るのか。この調査の発表を楽しみにしている。誰が言い出して結論が何なのか注目したい。

日本の大臣の人事がイカれているとしか思えない。アメリカはその分野の超トップクラスを各省のトップに据えている。財務大臣、国防大臣など民間でも長年経験を持つプロを抜擢してきた。日本はどうか。デジタル大臣にしても、財務大臣にしても政治家で派閥に割り当てた人数枠から人が決まっているような感じがする。9月1日からデジタル庁が発足するが、その評価は一年もたたずに出るだろう。ゴルフで一番大切なことは決してパターではなく、ファーストショットだろう。お手並み拝見。

#511 軽井沢の別荘はビルのものではない

2021-07-07

誰が言い始めたことなのかわからないが、軽井沢の6,600坪の別荘はビルゲイツの別荘だと言われている。僕は軽井沢町の偉い人のお願いによって、わざわざシアトルまで一泊弾丸出張して聞きに行った。本人から直接聞いたが、日本に別荘はないと言っていた。彼はこうも言った。お前に何も言わずに日本でそんなことをするわけないじゃないか。涙が出るほどうれしかった。

本当の所有者は誰かというのは僕は知っているが、本人が人に知られたくないということで、言わない方がいいだろう。その人は日本にゴルフ場も持っていて、誰も使っていないけど、従業員がいる。プライベートなので会員もいない。オーナーはゴルフ場を買ってから一度も来たことがないそうだ。そういう人もいるのね。見せびらかす誰かとは大きな違い。

#510 電気自動車と自動運転車とは別物

2021-06-24

カメラを搭載して映像により自動運転をする自動車と、エンジンが電気モーターになって電気で走るクルマとは全く違う機械であると思う。メカニズムをコントロールする力がエレクトロニクスである。というのは、なるほどねというぐらいの驚きであるが、そのエレクトロニクスにカメラと電子地図とドライブソフトウェアの塊りが電気自動車を制御するというのは次世代のエレクトロニクスのびっくり機能であると思う。クルマメーカーが自社でこの機能を開発する競争をするより、どんな電気自動車にも搭載可能な自動運転頭脳を作って販売する会社を作る方が効率がよいのではないか。例えばドローンのDJIなどはドローンの衝突防止機能を当然クルマに積んでこようし、自動運転エンジンのトップメーカーがアメリカなのか中国なのか興味深いところだ。しかしそこから自動運転ユニットをさっさと買って超低価格の自動運転車を出すのはひょっとしたら日本の軽自動車メーカーかもしれない。

#509 マイクロソフトの会長兼CEO

2021-06-24

サティア・ナディアがマイクロソフトの取締役会会長に指名された。この数年でマイクロソフトの時価総額が6倍になったからだそうだ。ビル・ゲイツは会長も辞めてしまった。新しいマイクロソフトの誕生を心から祝いたい。しかし、ビルがコンピューターの世界から手を引いたことが残念で堪らない。僕はコンピューターの世界から撤退はせず、今まで知り得たことを新しい世代に受け継ぐ努力としての教育を大きなテーマとして取り組んでいきたい。頭はどんどん老化していくが、コンピューターのエンジニアリングも諦めずに取り組み続けていきたい。

#508 デジタルテレビ規格のゆくえ

2021-06-24

デジタルテレビは2K、4K、8Kの3つの規格、商品が存在する。それぞれの情報家電商品としての位置付けがはっきりしてきたような気がする。

2Kは安いテレビ、安いパソコン。

4Kは標準的なテレビ、デスクトップのパソコン。

8Kは少し前までは100万円以上したが、最近では40万円を切ってきた。これになってはじめて2K、4K、8Kが同時に商品として成立することになったのではないか。HDMIも2K4Kサポートと8Kまでサポートする2種類ぐらいに別れるのではないか。8Kが出てきて、毎秒60フレームが当たり前になるとこれからも高速のグラフィックプロセッサー(GPU )が伸びるだろう。インテルやAMD、NVIDIAが利益を上げるだろう。ビデオ編集も時間の問題で8Kでプロは行い、アマチュアは4Kになるのだろうか。棲み分けがはっきりするだろう。編集が8Kになるとそれにしたがって莫大なメモリと強力な処理力を求められる。ここにマルチCPUが必要とされる理由がある。

#507 IoTとAIの接点

2021-06-24

IoTとAIの関係を模索してきたが、最近の業界人の間の興味はIoTで得たデータをAIでどう分析するかということであるそうだ。データエンジニアリングではないかと思うが、ややこしそうなことになんでもAIとつければそれでいいような感じになってきた。結構なことだと思う。

#506 オリンピックに反対ということをインターネットで発言する人たち

2021-06-24

考えてみればオリンピックのホームページを一度も見たことがなかったので、このエッセイを書くにあたって詳しく見てみた。大変な精密さで作られている。政府と民間との共同作業としては大変質の高いものという感じを受ける。オリンピックに反対している人たちは、個人の立場から何を言うのも自由であるが、日本が今まで投資してきたオリンピック開催への努力をコロナが理由でいとも簡単に否定して良いのであろうか。この前のオリンピックは1964年で約60年前であったが、当時オリンピック開催反対を大衆がいうことはほぼなかったと思う。こんにちはインターネットがあるから、どんな人の発言も一般の人の知るところとなり、読む人は影響を受ける。一人一人の意見が尊重される時代になったのかもしれないが、それが本当に民意かどうかはわからない。NHKの世論調査と新聞や民放テレビの世論調査の結果は大きく離れている。これは一体どういうことなのだろうか。自分が納税者であるからオリンピックの開催の是非について発言権があるというのは少しやりすぎではないか。とにかくマスコミやインターネットメディアの伝えることを僕は信じることはできない。自分が自信を持って言えることは、オリンピックの会場には行かないということと、テレビを見てもコロナはうつらないということである。アメリカから日本にヨットで向かっている辛坊治郎さんはオリンピックをどう考えているのだろうか、聞いてみたい。

#505 スパコンはスパコンでは売れない

2021-06-16

20年ぶりにスーパーコンピューターのことを本気で学び直している。結論からいってスピードは早くなっているが、使い道はあまり変わっていないような気がする。AIが出てきてAI的な使い方もいわれているが、AIがスパコンが売れるためのキラーアプリではない。数値計算がキラーアプリかというとそうではないだろう。

考えるにスーパーコンピューターがスーパーデータベースマシンとなればスーパーコンピューターも企業向けにたくさん売れるのではないか。富士通の富岳もお友達のOracleにたくさん売ってもらえばいいのではないか。また富士通の改良した富岳のCPUを外販してスパコンもどきを作りたい国に売ればいいのではないか。

データベースマシンとしての開発を進めていくと、CPUの次は広帯域メモリにどのような機能を付加すればいいのかということになるだろう。この分野がこれから興味深い。

#504 IoTはこれから20年以上右上がりと予測する

2021-06-16

1980年代に始まったパソコンはすでに40年以上伸びてきた。2000年にはじまったスマホは20年以上伸びてきた。パソコンとスマホが今のIT社会のベースを作ったわけである。では2020年から何が伸びてきたのであろうか。私はそれはRaspberryPiに代表されるIoTであると思う。モノのインターネットがこれから20年以上も伸び続けるといういことを信じているのは私だけではないだろう。

パソコンはMicrosoftとAppleという勝者を2つ産み、スマホはAndroidとiOSという勝者を2つ産んだ。IoTの勝者は今のところRaspberryPiであるがもう一社IoTで勝つところがあるのではないか、と思う。ARMを吸収したNVIDIAか。

ここまでいうと「おいおい、ゲーム機はどうよ」という話が出てくるだろう。しかしPSもXBoxもNintendoもクローズドなアーキテクチャのコンピューターであって、オープンやセミオープンなアーキテクチャではない。だからゲーム機は考えなくていいだろう。

#503 WindowsよりAzureが大切

2021-06-16

MicrosoftはクラウドでWindowsを動かして、それをクライアントから使うサービスの名前をRemote Windows DesktopからAzure Desktopに変えるそうだ。それはびっくり。おそらくMacやiOS、Android、Linuxからでも使えるようにして、Windowsの寿命を長くすることを考えているのであろう。この判断をしたMicrosoftの社長に敬意を表したい。素晴らしい。

一方AppleはMacのシェアが2割くらいであるが、ビジネスユースを含めた世界ではM1でユーザが増えているとは言い難い。M1対応のソフトが増えてくれば現行ユーザーは幸せかもしれないが、M1を買ったあとにM1xが出てきて、その幸せ感も一瞬で消えてしまうのではないか。これはMicrosoftの勝ちであろう。

#502 ビルは怒ってるのでは

2021-06-16

最近 ビル・ゲイツの発言がほとんどなくなっている。インターネットのメディアに色々と書かれて、それまでは英雄として持ち上げられていたのに、今では変人扱いをされているので毎日ご機嫌悪いのであろう。

それにメリンダ・フレンチェが探偵を雇っていたと報じられて、本人は否定しているが、火のないところに煙は立たないわけで、その事実を知ってビルはさぞかし頭にきているのであろう。

とりあえず慰謝料は2000億円支払われたみたいだが、これ以上は払いたくないし、払われないのではないかと思う。27年間のビルのキャピタルゲインの半分を要求するのは離婚弁護士の常であろうが、メリンダがマイクロソフトの成功に貢献したとは思わない。ビルの資産のほとんどは結婚前の株式の増えたものであって、だから2000億で手を打つような気がする。

ビル アンド メリンダ ゲイツ財団は役員を現在の3人から増やして乗り切るといっているみたいだが、いくら増やしても増えた人はビルの言うことを聞くだろう。だから分割しかないだろう。しかし2000億しか持っていないメリンダに財団の仕事が続けることができるかは疑問だ。

#501 私が知りたい究極の疑問4つ

2021-05-26

一つ目は、宇宙はどのようにしてできたのか、ということ。

二つ目は、地球と月はどのようにしていつできたのか、ということ。

三つ目は、細胞とDNAシステムはどのようにしていつできたのか、ということ。

四つ目は、人間は何のどこが進化して人間になったのか、ということ。

これらの疑問はまだ完全に解決されていないと思うが、死ぬまでに少しでも学んで解き明かしてみたいと思う。自分は他の研究者が解決していくのをワクワクしながら見ているしかないのかと思うと少し悔しい。

#500 ソフトバンクGの社外役員

2021-05-26

日本電産の社長やユニクロの社長が辞めた後、ソフトバンクの社外役員で目立つのは東京大学のAIの専門家の教授と1200億円を運用しているゲーム会社の経営者と社内役員で会社から200億円を借りてソフトバンクの株を買ったソフトバンクの社長がいる。社外役員の選出の移り変わりをたどっていくと面白い。みんなもっともな理由をつけて逃げているような気がしてならない。

#499 RasberryPi用のPOE hat

2021-05-26

昔IoTをはじめたころ、RasberryPiにカメラを接続してそれをPOEアダプターを作ってセキュリティカメラを作ったことがあった。POEアダプターの電源容量をいくらにするのかが大きなテーマであった。当時のPOEは大容量ではなかった。IoTのエッヂデバイスへの給電については、POEもあるが、充電可能なバッテリーと太陽電池の組み合わせや、そのうち無線で電力を送る仕組みを出てくるであろう。この分野は要注意である。

#498 富岳が個人で買える

2021-05-26

富士通が富岳の1ユニットを売るそうだ。CPUチップは2つ入っていて、48×2 = 96コアだそうだ。マザーボードの上にさらに追加で6チップ載せることができるかどうかが興味深い。

これをタワーにして、オラクルのデータベースを載せたものをDBマシーンとしてアメリカで売るのだろうか。

#497 オリンピックはどうなる

2021-05-26

ここまで来たからオリンピックは実行されるのだろう。ペナルティうんぬんというよりも、この時点で誰がキャンセルを言い出すことができるのか。無観客でサイバーオリンピックなるかもしれないが、テレビ中継が中心のオリンピックがあってもいいのではないか。開会式と閉会式の演出を楽しみにしている。

#496 コロナワクチン

2021-05-26

コロナワクチンを自衛隊が運営する接種センターに受けに行った。自衛隊の人は問診票を見て判断する医官と接種する看護官だけで、あとは外部の委託業者のような感じがした。自衛隊の人は流石にプロで民間の医師より丁寧で謙虚であった。組織の命令系統もしっかりしていたような気がした。政府がこういうことをしっかりとやってくれるのは大変ありがたい。これらに対して批判を重ねている政党はどういうつもりなのだろうか。彼らがちゃんとやれるという保証はあるのだろうか。彼らの役目は現状を批判するということなのだろう。

#495 離婚に向けた作戦会議に驚く

2021-05-26

メリンダ・ゲイツは26年前いい感じの花嫁だった。ところが大金持ちの生活を26年も続けると、普通の人が離婚に対応するやり方で、両親や自分の子ども3人と離婚弁護士が集まって作戦会議を開くのだなぁとビックリした。この離婚は他の誰もが考えているよりおぞましい離婚になるだろう。ビル アンド メリンダ財団を離婚しても共同でやっていくといっているが、そんなことはあり得ないだろう。2つに分割してメリンダ・フレンチ財団とビル・ゲイツ財団になるのではないか。十何兆円のお金を自分で稼いだビルのことを評価する。しかし27年間お金を使い続けてきたメリンダ・フレンチの評価はこれからで決まるだろう。いろんなことをやっても、お金を使うことで評価は得られないと思う。評価は使ったお金が冷たいか温かいかなのではないか。僕はもちろんビル・ゲイツの側にいる。

#494 アメリカのモラルは潔癖過ぎないか

2021-05-26

ビル・ゲイツが不良行為で叩かれている。MITのメディアラボの伊藤穰一は不良外人との付き合いで所長をクビになった。マスコミのビル・ゲイツ叩きはすごい。特にニューヨークの新聞とかロサンゼルスの新聞や株式新聞がひどい。今までたくさんのお金を寄付してきたときには持ち上げるだけ持ち上げておいて、叩くときになるとボロボロに叩く。写真のデータベースから特に人相の悪い写真を選んで記事と一緒に配信する。こんな写りの悪い写真があったのかと、ビックリするような感じがする。こんな目にあうとビルはどういう反応をするのかが興味深い。ビル・ゲイツ財団を辞めることにはならないのか。マスコミ嫌いにならないのか。今までのビルがこの度のことで違ったビルになってしまうことになったら、それは世界の損失ではないか。そんな心配をする。アスキーが経営危機のときになされたいろいろな報道で私は深く傷つき、傷あとは頭と心と身体に残っている。

#493 AIは大丈夫か

2021-05-26

AIが大きくなると言われている。投資会社も投資。大学も講義。しかしうまくいくのは半分だけらしい。僕がみていると、AIといっているものの100分の3くらいが、AIであとは複雑プログラムのような感じがしてならない。NVIDIAにデジタルカメラを繋いで人間の顔認識をすることがAIなのだろうか。個人的には、高度なアルゴリズムの組み込みがAIというのはやめてほしい。AIというためにはそこに単に情報処理だけでなく、知識の処理、知恵の処理も必要なのではないか。

そんなわけで、僕の人工知能の研究は言語処理に集中している。知識をどうデジタル言語で現すのか、デジタル言語で書かれた知識に対してどう検索をするのか。例えば有名な検索エンジンで否定語を使った検索をしてみたら、全滅である。パターンマッチングで意味検索をしようとしているからだ。また、言語の壁を取り払ったメタ言語を使うことによってどんな国の言葉にも翻訳できるようになると考えている。

僕はAIがダメになると言おうとしているのではない。今のAIでは不十分だと言いたいのだ。それを一般の人や投資家に煽っている人たちの責任はそのうち追求されなければならないと思う。

#492 CO2はそんなに悪か?

2021-04-28

世界中の科学組織はCO2(二酸化炭素)が悪だという。温暖化を引き起こす元凶だというわけだ。CO2を減らさなければならない。私はCO2を減らす方法として植物が行う光合成にもっと注目しても良いのではないかと思う。二酸化炭素と水から酸素を分離して炭素中心の有機物を合成する常温化学反応である。植物を上手に使って二酸化炭素を減らす方法があるのではないかと思う。地球上の酸素はほとんどが光合成由来と言われているし、地球上の有機物も光合成由来が多いと言われている。中学のときにならった光合成を勉強しなおしているところだ。

#491 超分散スーパーコンピューターを考える

2021-04-28

世界一の富岳は1ノードにCPUが48コアあって、そのノードが158,976繋がったものである。掛け算の答えは、約768万コアになる。この物量作戦で富岳は世界一を得たのだ。この富岳に対して一つの可能性として、分散したゲーム機をインターネットで接続して仮想スーパーコンピューターを作るのはどうだろうか。16コアぐらいのゲーム機を100万台繋げば、1600万コアになる。あとはインターネットの接続時間のディレイが問題になる。「だからダメだろう」という人がいたが頭の中での暗算で、ダメだといってやめてしまうのはダメだと思う。戦艦大和に対抗する方法を真剣に考える人がいてもいいのではないか。もちろんそうなったときに100万台のコンピューターの所有者は誰なのか色々クリアしなければならない問題は山積みだが。

#491 超分散スーパーコンピューターを考える

2021-04-28

世界一の富岳は1ノードにCPUが48コアあって、そのノードが158,976繋がったものである。掛け算の答えは、約768万コアになる。この物量作戦で富岳は世界一を得たのだ。この富岳に対して一つの可能性として、分散したゲーム機をインターネットで接続して仮想スーパーコンピューターを作るのはどうだろうか。16コアぐらいのゲーム機を100万台繋げば、1600万コアになる。あとはインターネットの接続時間のディレイが問題になる。「だからダメだろう」という人がいたが頭の中での暗算で、ダメだといってやめてしまうのはダメだと思う。戦艦大和に対抗する方法を真剣に考える人がいてもいいのではないか。もちろんそうなったときに100万台のコンピューターの所有者は誰なのか色々クリアしなければならない問題は山積みだが。

#490 テスラ電気自動車はすごい

2021-04-28

テスラに乗る機会があった。感動した。今までの自動車は荒れ狂うガソリンエンジンを騙し騙し使ってクルマを動かしている感じであるが、テスラはそうではなかった。強力な電圧と電流を半導体で制御し、電動モーターを動かしている。それが今までの電気自動車のイメージであるが、テスラはそれに加えて複数のカメラとそのカメラの映像を認識するコンピュータとが自動運転という独立した意思を持ちモーターを制御している。昔はソフトウェアのアップデートに10時間以上かかっていたそうだが、イーロン・マスクは「10分でやれ」と言ったそうだ。昔のパソコンのソフトのレベルとそれから40年経った今のパソコンソフトのレベルを考えると今から10年20年後のテスラや他の自動運転のクルマのレベルはどうなっているのであろうか。聞くところによるとすべての運行データはテスラ本社に送られて蓄積されているという。このデータととてつもなく賢くなったソフトウェアの組み合わせが未来の安全なクルマをつくるのだろう。WindowsとAndroidとiOSのように世界に生き残る電気自動車の会社は、3社くらいになるのではないか。アメリカに1社、ヨーロッパに1社、中国に1社なのだろうか。それともアメリカに3社なのだろうか。それともカメラとコンピューターとコントローラーを専門に各社にOEMする会社が出てくるかもしれない。日本の自動車会社の希望はそれだろう。

#489 オリンピックの監査が必要ではないか

2021-04-28

オリンピックのアルバイトに政府のオリンピック委員会は1日20万円払うといっている。しかし、実際に臨時雇いに支払われるのは日給12,000円だそうだ。この間を人入れ企業が利益としてピンハネするわけだが、その経費としてそのお金がどこに流れることになるのかをしっかり調べる必要がある。またその他の経費についてもしっかり監査する必要があるだろう。実際に司法権限を持つ組織しかそのようなことはできない。オリンピックの後のこういう後片付けの活動に注目したい。

#488 ワクチン接種の案内がきた

2021-04-28

今日、東京都からCOVID-19のワクチン接種の案内がきた。65歳だから優先されたのではないか。ありがたいことだ。それを機会に今後の日常生活がどうなるのかを考えてみた。

ウィルスの変異を折り込んだ毎年新しいワクチンが発売され、それを人々が毎年接種するようになる。有料か無料かわからないが、おそらく無料になるのではないか。そうしながらコロナの絶対的な感染者の数は次第に減っていき、人々はマスクをつけた生活が当たり前のものになり、マスコミ的にはコロナのニュースが減っていくのだろう。

コロナウィルスの大きな問題はサイトカインストームによって肺炎が引き起こされ、窒息死のような形で死に至ることである。肺炎を治療する薬が必要なのであろう。これはワクチンではない。この研究も格段に進むことを期待したい。

#486 スマホ用のディスプレイキーボードバッテリ

2021-04-14

スマホに接続するノートPCのようなディスプレイとキーボードとバッテリーが一体化されたI/Oを買った。たしかAmazonで2万円ぐらいだった。これが使ってみればとてもいい。スマホにフルディスプレイとフルキーボードとバッテリーをつなぐとパソコン以上のような気がする。これがこれから売れるのだろうか。競合はChromeBookかスマホに繋がるフルディスプレイか、それともスマホの形をしたWindowsPCなのだろうか。

Androidベースの携帯は繋いだけれどだめだった。もうすぐしたら昔のガラケーの形をした最新のAndroid携帯が出てくる。そのときに使い勝手がどうなるか興味深い。

#485 NVIDIAのモンスターCPU

2021-04-14

NVIDIAがARMのCPUをたくさん使ったAI用のCPUを作るという発表があった。NVIDIA Graceという名前だそうだ。注目するべきことはこの商品の企画はNVIDIAがARMを買うということが9月に正式に決まってから始まったと思われることだ。つまりたった7ヶ月でNVIDIAという会社はこのようなすごい商品を作ってしまうということだ。これはすごい。IntelとAMDの株式はそれぞれ5%下がったそうだ。IntelとAMDが同じものを作るなら何年かかるのだろうか。数ヶ月ではない。ソフトバンクの投資の中で最も成功する投資になりそうな気がする。

#484 来るべき日米首脳会談

2021-04-14

今の総理大臣は国際通ではないような気がする。だから16日の日米首脳会談のシナリオは外務省と総理大臣官邸の秘書官の合作なのだろう。当然だれでも考えるテーマが話し合われるのだろうが、意外なトピックスがあれば実はそれがキーポイントではないかと、期待してワシントン系の新聞を直接読もうと思っている。

国務省、国防省、通商代表など首脳会談に出席しているスタッフが誰なのかが興味深い。

私は総理大臣が大統領に、米国の中国いじめの落としどころはどこなのかしっかり聞いてきて欲しいと思う。あんなに中国によくしてもらったバイデン一家が今さら中国に本気で厳しく当たるとは思えないからだ。お人好しの日本にありがちなこと。日本が突撃したあとに後ろを振り向いたらアメリカはいなかったという状況だけはなんとしても避けなければならない。

#482 コロナ検査のこれからを考える

2021-04-08

コロナ検査の値段はどんどん下がっているみたいだ。5000円を切るところまできているらしい。この調子でいけば1000円以下になるのは時間の問題という認識を持っている。

コロナ検査の結果が出るまでの時間は、1日という病院もあれば、1時間半で結果が出るという病院もある。これも短くなりつつあるみたいでよいことだ。

吉野家の牛丼みたいに「早い、安い、うまい」という感じになるのだろう。そういう時代にコロナ検査をどう活用するかが変わるだろうし、問われる。

#481 東芝は2兆円か

2021-04-08

三井住友銀行出身の東芝の社長が東芝を2兆円でファンドに売ると言っている。ファンドが東芝を生体解剖すれば売り上げ3兆円の会社なのだから、おつりが来るのだろうか。東芝の今の株主が文句ばっかりいうから、ホワイトナイトに頼んで緊急避難するのだろうか。銀行出身の社長なのだから三井住友銀行に駆け込んだ方がいいのではないかと思うが、今の社長は三井銀行に入行した人で、今の三井住友銀行には三井銀行出身者は役員でもう一人も残っていない。三井銀行は住友銀行に吸収されたのだ。三井住友銀行がメインだけどメインでないという状況が起こっているのではないか。住友にとっては、住友電工や日本電気があるので東芝はいらないということなのだろうか。買収しようとしているファンドは社長の元の職場という。2兆円を使った緊急手術の結果は生体解剖か、モンスター再生か、どうなるかわからないが、病気の名前が「東芝病=大企業の驕り」であるということを忘れてはならないのではないか。

#480 200億円分の株を社長個人が買う本当の理由

2021-04-08

ソフトバンクの宮川社長が200億円分の株式を取得するという発表があった。ソフトバンクが200億円分の新株を発行して払い込みをするのではなく、市場から200億円分の株を買うそうだ。自社株買いではないが代表取締役が会社からお金を借りて株を買うことによって、ソフトバンクの株価は上がるだろう。本人にはキャピタルゲインが出るだろう。一般の人は200億円を借金して株を買うとは立派なことだと思うだろうが、会社の株価の対策としては一石二鳥なのだろう。白けている人も多いのではないか。「大概にせいよ」という声が聞こえる。

#479 中国と戦争する勇気ある国はどこか

2021-04-08

お互いに核兵器を持っている国々は決して核戦争はしないのは常識だ。沖縄や日本各地にある米軍基地をICBMで攻撃すれば約25分でアメリカは反撃することは誰でも知っている。そして両国とも絶滅の道を進むのだ。現時点で中国と戦闘をしているのはインドである。インドと中国は国境線で紛争中である。昔ながらの鉄砲と大砲を使って局地戦の最中だ。インド以外で戦争の可能性はどこにあるのか。日本は尖閣諸島防衛のための戦闘はあるかもしれないが、日本と中国は絶対に戦争はしないだろう。662年の白村江の戦いのあと日本がボロ負けして、668年まで北九州を中国に占領されていたという事実を日本は未だに認めたくはないみたいだが、歴史関係者の間では常識だ。筑紫都督府という名前である。戦争に負ければその後占領が待っている。

中国と戦争を厭わない勇敢な国は中国の南側の国だろうと思う。アメリカを敵にして決して負けなかったベトナム。目の前の島を無理矢理とられそうなフィリピン。この2国のうち中国との関係が緊張してきた方と戦争が起こる可能性があると私は予測する。戦術核を使って全面戦争にはならないが、本気の戦争になるだろう。日本はそのときも鷹見の見物しかしないだろう。アメリカは戦術核を貸すかもしれないが、やはり鷹見の見物ではないか。

#478 コロナはどこで感染しているか

2021-04-08

コロナがうつっているのは会食ではないような気がする。コロナがうつっているのは通勤の電車の中ではないかと思っているが、マスコミは何も報道しない。パニックにならないよう忖度しているのだろうか。

#477 日本の経済停滞の原因を考える

2021-04-08

リーマンショックからずーっと、バブル崩壊からもずーっと日本の経済はよくなる兆しがない。なぜかを考えてみた。原因は銀行にあると思う。バブル時代のイケイケどんどんの融資の審査が許されなくなり、銀行にお金を借りに行くとしつこくビジネスの内容を聞かれる。そして挙句の果てにお金は貸せませんとなる。銀行は担保主義を貫き、ビジネルモデルの審査による与信はあってなきが如しのようだ。これは金融庁のご指導の賜物と思われる。金融庁に誰がそういう方針を押し付けているのかは知らないが、アメリカ筋の日本を元気にするな、というあたりのことではないかと思っている。日本が元気でないのを他人のせいにはしたくはないが、少なくとも自分のビジネスは元気でありたいといつも思っている。

#476 次のスパコン世界一は

2021-04-01

どこの会社が作るかは別にして次の世界一のスパコンのCPUはIntelかAMDかARMであろう。今の世界一の「富岳」はARMのアーキテクチャである。おそらく次はNVIDIAのGPGPUをくっつけて延命を図ろうとするのではないかと思っている。それではその次はどうなるのだろうか。

おそらくIntelは経営立て直しのためスパコンどころではないはず。そうするとAMDのRYZENのマルチコアを使ったスパコンが一番になりそうな気がする。アメリカの国立研究所系のスパコンがそれを実現するだろう。ARMにGPUを載せても追いつかないだろう。その次にどこが勝つのかについてはまだ未定である。理研と富士通は当然そこら辺を狙っているのであろう。

#475 中国とロシア叩きはゼスチャーかも

2021-04-01

中国とロシアからバイデン大統領の息子は特別の恩恵を受けてきたという報道がアメリカでされている。その証拠が出たら大統領弾劾に突き進むということになるだろう。その立場の大統領が考えることは中国とロシアをいじめることであろう。それも自分だけではなく日本やインドやイギリスと一緒に。また自分とは違う国務長官や国防長官にその役目を委嘱するだろうと予測していたらまったくその通りになったので、驚いている。ようはどこを何を落としどころとするのかということではないか。今回のアメリカによる中国叩きにすでに落としどころと談合の構図が大国間のあいだで決まっているとしたら、こんな酷い話はないのではないか。おそらく中国にもメリットがあるような落としどころになるのでないか。なぜなら大統領の弱みを握っているのは中国なのだから。

#473 中国とアメリカの戦争

2021-04-01

アメリカが台湾の防衛サポートをするなら中国は沖縄のアメリカ軍の嘉手納基地を攻撃するという発言があったみたいだ。これはおそらく台湾の飛行機が嘉手納に避難することを見越して嘉手納を先制攻撃することなのだろう。

日本の中にある米軍基地は誰のものか。それは日本のものだけではなくアメリカのものでもある。アメリカが使っている基地を攻撃されるとアメリカは反撃に出るだろう。それがどの程度なのかはわからないが、当然核戦争にまでエスカレートするだろう。困ったことだ。

しかし本当にそんなことが起こるのだろうか。核兵器を持ち合っている国同士は戦争はしない。それは攻撃すれば必ず反撃されお互いに滅亡するからである。MAD(相互確証破壊)と言われている。政治学の一丁目一番地の話である。

#472 LINEのトラブル

2021-04-01

LINEのユーザー情報も通信内容も韓国と中国に筒抜けだったみたいだ。ずーっと昔から私が懸念してきたそのものである。これをLINEがどうリカバリするかお手並み拝見している。その国のユーザー情報や通信内容はその国にサーバを置くという時代にこれからなるのではないか。どっちみちLINEをボクが使うことはないけれど。

#471 EVは売れているのか、 なぜEVなのか

2021-04-01

2035年までに全部のクルマをEVにするという話もあるが、GMのEVが売れていないという報道があった。知り合いが最近テスラを買って「とても幸せだ」と言っていた。ハイブリッドとEVは違うという話をたくさんされている。世界中がEVに動いているが、本当にそうなのであろうか。またEV化を進めているのは誰なのであろうか。私はEV化の一番の張本人はガソリンエンジンでビジネスに負けた国ではないかと思っている。ヨーロッパの各国とアメリカではないか。EVに一番遅れている日本にとって大きなデメリットである。日本の企業はEV化に大きくシフトが切れるのか、どうかがこれからの大きな課題である。日本の自動車メーカーに勝つためにEV化することを選ぶヨーロッパやアメリカの自動車メーカーの戦略はおかしいのではないか。

#470 孫さんのいうAI

2021-04-01

3月29日のテレビ東京の番組で「日本のAIはたった3社」といって、「それでもAIは大したことのないというやつがいるけど、大概にせいっ」と発言をした。まさかボクのことを言っているとは思わないが、ボクはAIは大したことのないテーマだと、AIの会社だといっている会社の中にはいい加減な会社が多すぎると言ってきた。その考えに変わりは今でもない。細かく言い始めるとキリがないので細かくは書かないが、AIでこれから成功していく会社についてしっかりウォッチしていかなければならないと思っている。答えはこの5年ぐらいで出るだろう。

#469 インターネットの報道は酷すぎる

2021-04-01

3ヶ月ぐらいホームページのアップデートをしなかったことになる。インターネットのことがどんどん嫌いになっていったからだ。

まず1月のハイライトはなんといっても、米国の大統領選挙だった。トランプ候補とバイデン候補の酷い中傷合戦や他国のことなのにそれについての日本人の解説や意見陳述がひどかった。その全部を読んだわけではないが、そういう情報が飛び交っているインターネットを読むことも嫌になった。

次に2月のハイライトはコロナである。コロナに対するいろんな人の発言が酷い。今でもその酷い発言は続いている。コロナが理由でレストランが東京都を訴える様な裁判が起きたり、一生懸命コロナをなんとかしている人たちに向かっての心ない発言が毎日繰り返される。読むに耐えない。

次の3月は、アメリカの新大統領が中国に対してとった政策。アメリカと日本とインドとオーストラリアとイギリスで中国を責めようという話。これにまつわる関係者の罵詈雑言も酷い。

インターネットを使ったそういうやりとりを毎日読みながら、そういうインターネットを使った意見の発信が嫌になってしまったのだ。その考えには今も変わりがないのだが3ヵ月もホームページをなにもしないでおくと、まず「死んだのか」という問い合わせがあった。次に「コロナで入院しているのか」という問い合わせもあった。そういうこともあって、4月になったので、発言することにした。

#468 アップルもマイクロソフトも超LSIを開発する時代を考える

2020-12-30

昔マイクロソフトで仕事していたとき、半導体の開発をしたらいいのにと思ったことがあったが、それはダメと言われて、泣いたことがあった。ところが今ではソフトメーカーのマイクロソフトも、パソコンメーカーのアップルも半導体を開発する様になった。これをどう考えればいいのか。

私が正しかったと考えてはいけないと思う。超LSIの開発がお金さえあれば誰でもできるようになったということではないか。問われるべきことはその半導体のトランジスタカウントで何パーセントがその会社で作られたかということではないか。買ってきた半導体のIPをパッチワークしてキルトにしたものとプリント基盤にLSIを載せたものの違いは、パッケージングだけである。台湾のTSMCに金さえ払えばなんでも作ってくれる。残念ながらアップルのM1もマイクロソフトのARM ARMSOCもこのレベルだ。

世の中にはWindowsとMacがあり、インテルかAMD、ARMがCPUである。スマホにはAndroidとiPhoneがあり、どちらもARMである。これは消費電力でインテルとAMDが手を抜いたせいでARMが勝った。この度のアップルのARMへの全面切り替えはスマホがパソコンを決めたということではないか。そのほかの分野では大量に売れているコンピュータにRasberryPiがある。これもARMだ。世の中ARMだらけだ。

これからのインテルやAMD、ARM NVIDIAの動きが注目される。100%オリジナルの回路を作ってきたこれらの半導体開発会社のチャレンジ精神の結晶がどのような形で出てくるのかがとても楽しみである。我々の想像を超えるようなものが必ず出てくるに違いないと確信している。そうしたらすごい時代になるだろう。そういう意味でNVIDIAのARM買収を高く評価したいとともにインテルとAMDの満塁ホームランが期待される。鍵は64bitのx86のメニコアでのスケーラビリティになるのではないかと思っている。64コアや128コア、256コアでパフォーマンスが直線的に増加するCPUを開発したところが勝つのではないか。

#467 4Kの次は8Kか?

2020-12-30

昔、4Kは流行るかどうかの議論をしたことがある。当時は私は4Kは流行るといい、知り合いは4Kは流行らないといった。結果は4Kのハードは安くなり流行っているが、4Kのソフトはもう一つである。1K以下のDVDが未だに売れている。2Kですらない。ハードは4Kになったのに。これはどういうことかというと、DVDの映像の元になっているのは4Kのビデオであり、これをダウンコンバートしてDVDに焼いている。そしてその映像をテレビの半導体のチップが2Kや4Kに拡大していのだ。複雑な気分だ。4Kのカメラが安くなって、ドローンについて、スマホについて、Youtubeでも4Kが当たり前になってしまった。世の中はゆっくりDVDからBDへ、BDからBDXLに動いていくのであろう。

では8Kはどうなるのであろうか。私は8Kはプロ用の映像フォーマットになって、スタジオの内部が8K素材であふれ、それが送り出しのときに4Kや2Kになるのではないかと思っている。値段によって8Kではなく6Kもありかもしれない。素人も玄人もみんな4Kという時代はないのではないか。それよりも1秒あたりのコマ数が変わってくるのではないだろうか。24コマのフィルムからの脱却がこれからのテーマの様な気がする。

#468 IoTの4つの分野 新バージョン

2020-12-30

東大でIoTを研究して4年経ってしまった。結果を公表していないので、お前らは何をやっているのだとよく言われる。とりあえず分かったことを書いてみる。

20年くらい前にユビキタスコンピューティングという言葉が流行ったが、これはマイクロCPUがあらゆるものに組み込まれ、それらがお互いに通信をする時代がくるという予言であった。これがIoTの先走った予言であったという人がある。私のいた米国のマサチューセッツ工科大学のメディアラボでもTTTプロジェクト(Things That Think: 考える物)というのがあったが、これもあまり盛り上がらなかった。こういうものと今のIoTとの本質的な違いはなんだろうか。私はそれはウェブやクラウドの存在だと思う。ウェブやクラウドを使ってインターネットに繋がった物を管理制御するのがIoTだと思う。そしてこのトポロジーがIoT機器、ワイヤレス通信、クラウドサーバというIoTの3要素に展開され、IoTが爆発的に普及することになっていると予想する。

#467 地球温暖化に対してできること

2020-12-30

地球温暖化の原因はCO2であると言われている。IPCCなどのお偉い方々が言われているわけであるが、都会の暑い夏の原因はCO2ではないと思う。都会の温暖化の原因はアスファルト舗装によって土から水が蒸発する量が少なくなって、気化熱が奪われないので昔に比べて都会は暑くなるのではないだろうか。それとエアコン。エアコンの室外機から夏に発生する熱もかなりのものになるだろう。この2つをこの200年くらいシミュレーションすることができればある程度のことがわかるのではないか。

同時に直近の天候不良の原因はなんだろうか。とも考えてみた。太陽の黒点の数からわかる活動量の変化とそれによる大気循環モデルに注目している。

全世界的な規模でIoTセンサーをばらまき、温度と湿度と気圧と太陽の明るさなどを調べるネットワークを真っさらに作れば真実は見えてくるのではないか。そういうことがIoTが世界に貢献できることではないだろうか。最終的な判断は専門家にお願いするしかないだろう。

#466 はやぶさ2の快挙を見ながら考えたこと

2020-12-30

遠いところから隕石の親である小惑星や彗星に着陸して、そのサンプルを取って地球に戻ってくるなんて、素晴らしすぎる。ゴルフでいったらホールインワンを何回続けてするような奇跡なのだろうか。そのうち詳しく書かれた本が出ると期待している。

私が興味を持ったのはその結果と比べてみたいもののことだ。それは地球に降り注いできた隕石の燃え尽きなかった物との比較である。ヤフオクで隕石は売られているが値段が高くて、大きくて重い。小さな隕石はどこに行ったらあるのだろうかと地球儀を回しながら考えた。私の仮説は南極大陸である。南極大陸の万年雪の中に地球に落ちてきた隕石が含まれているのではないかと思った。地球温暖化が言われている現在、これを早く探しに行くべきではないか。そうしてはやぶさの結果と比べてみたい。

#465 私の考えるコロナの課題 その3

2020-12-30

知り合いの人がコロナになった。その人から連絡があって、真剣にどうしたらいいか考えた。コロナ感染によって起こるサイトカインストームを抑える方法に活性水素が有効であるという記事があり、活性水素サプリメントを大量に摂取すればいいのではないかと本人に伝えた。その人はウィルスはプラスなのに、症状はなしだったそうだ。数ヶ月してウィルスもネガティブになったという。私はこの方法がすべての当てはまるとは思わないが、これからこういうレポートがたくさん出てくるのではないかと注目している。

#464 私の考えるコロナの課題 その2

2020-12-30

コロナワクチンが続々と承認されて出てきている。自分もいつか打たなければならないのだろうが、いまのところ怖くて打てない。副作用が心配なのだ。そのうちコロナウィルスが変化し、すぐにワクチンが効かなくなってしまうことも考えられる。どうしたらいいのか。素人の考えであるが、コロナがいかに変異しようとそれに対応した新しいワクチンが迅速に作成できるような枠組みのワクチンの開発が望まれるし、そういう開発をしているところを素人なりに探してみようと思う。

高速なコロナ感染検出試薬と変異対応なワクチン。この2つがコロナの救世主になるのではないか。

#463 私の考えるコロナの課題 その1

2020-12-30

コロナウィルスの蔓延が止まらない。危なっかしいところはマスクを着けて移動している。マスクでは足りないかもしれないので、宇宙服のようなゴーグルを探している。バイオ戦争の映画などに出てくる様なヤツである。ドイツ製がいいかも。それに酸素ボンベなどもつけるとさらにいいかも。

最速で対応しなければいけないテーマは、コロナにかかっているかどうかの検査の結果が直ちにわかるということではないだろうか。30分以内にウィルスの感染があるかないかが分かれば、イベントや飲食に使える。とりあえず入り口で調べて、飲食やイベントに入ってもらう。もし感染していたら、然るべき対応をとればいいわけであり、その場所から感染が拡まるということを防止することができる。この検査がいくらまで安くなるのかが鍵だろう。

#462 ビル・ゲイツの近著

2020-12-15

ビルから近著の校正刷が送られてきた。読んで感想を送れとのこと。テーマは「気候破綻をどう防ぐか」というもので、副題は「考えられる対処法と必要となる新技術」というものである。大変読みやすく、ベストセラーの予感がする。オリンピックに日本に行くから会おう、と書いてあった。どうしよう。

#461 アメリカが最も嫌がる中国の計画はデジタル通貨ではないか

2020-12-15

アメリカは紙を買ってきて、特殊インキで特殊印刷するだけで100ドル札を作ることができる。コストは10ドルもないだろう。アメリカの最高の輸出商品はこのドル札であると思う。サダム・フセインは石油の決済にユーロを使ってもいいといったので、アメリカに消された。中国が中国の通貨「元」を増刷し、多国間決済に使うということがアメリカが絶対に許さないことではないだろうか。とくに「元」がデジタルになり、暗号通貨の形でインターネット上に出回り、一帯一路の国々との間の交易がなされるようになると大変なことになる。アメリカはそれを抑えながら、デジタルドルを展開していくのだろう。日本の財務省は中国とアメリカの間の戦いを黙って見ているだけなのだろう。ヨーロッパのユーロはアメリカがドイツをいじめてボロボロにし、英国のポンドはEUを離脱してどうにか助かるというのがありうるべきシナリオのような気がする。

#460 トランプ大統領が正式に負けた

2020-12-15

選挙人の投票が行われトランプ大統領が正式に負けた。これからどうなるのであろうか。次の選挙までの4年間にまず起こることは大統領の弾劾の試みではないだろうか。歴史的にみてもあまり例のないことであるが、中国とバイデン次期大統領とその息子の取引が問題になり、これは成立するような気がする。日本には直接的に関係はないけれど。アメリカ国民は4年間の選挙活動におそらく嫌気はさしてトランプは再選されないであろう。それでも負けるわけにはいかないというのが、アメリカ魂であろうか。

#459 64bitの世界はx86とARM64bitの戦いになる、しかし勝つのはマイクロソフトか

2020-12-15

M1の次のM2、その次のM3の話がネットで出回っている。たいへんなことだ。M2が出てくるまでにインテルとAMDから同じような機能を持ったチップが出てくる様な気がする。両方ともマイクロソフトがサポートして、強力なWindowsベースのパソコンが生まれるのであろう。

一方、マイクロソフトのARM版Windowsのx86エミュレータはなかなかいいみたいだ。だからWindowsはx86とARMで動くことになる。アップルは自分のシリコンで動くMacOSとiOSを両方リリースして、アップルの世界をiPhoneの力を使って広げていくのだろう。

どちらがシェアを伸ばすのかが興味深い。インテルとAMDのMX対抗のチップのお手並み拝見である。私はWindowsの様な気がする。両者とも生き死にがかかっているから。

#458 次世代MSXのコンセプト

2020-12-15

次世代MSXに向けてコンセプトのまとめを進めている。一番の特徴はメディアマシンであるということ。二番目はIoTのコントローラーとしての機能を持つということ。三番目はマルチCPU時代に対応するパーソナルスーパーコンピュータに拡張することができること。以上の3点であります。

#457 設立準備中の新大学の研究分野について

2020-12-09

神奈川県小田原市に設立準備中の日本で一番小さい工学部の内容について議論を進めている。

一番小さいものは原子核レベルの研究、それからゲノムの研究、それからIoTの研究、、、一番大きいのは地球と月の研究である。月の表面にIoTセンサーを1万個くらい設置して、月の活動をリアルタイムでモニターすることである。

#456 マイク、スピーカーを良くするだけで長時間のテレビ会議ははるかに楽になる

2020-12-09

パソコンに少し細工をして、マイク入力にまともなマイクをつなぎ、スピーカー出力にまともなアンプとまともなスピーカーをつないでみた。おいおいこれはホントかよ、とびっくりするくらいの改善であった。もうすぐZOOMが当たり前のこととして使われる時代のパソコンが出てくるだろう。それはいいマイク、いいスピーカーの載ったものだ。それがどういうデザインになるかが楽しみだ。

#455 久しぶりにNHK

2020-12-09

月曜日にNHKの収録があって、海外向け放送なので全部英語だった。ZOOMで英語を一日に何時間も話すような生活をしているので、なんとか2時間の収録は乗り切った。これからこういう企画が多くなって来るのだろう。ヨーロッパとアメリカを跨いだ時間の調整がどんどんややこしくなるので、自分の時計をGMT(グリニッジ標準時)を使うことにした。表記はZ1830のような感じ。慣れるのに時間がかかるのでは。

#454 年末を迎えて

2020-12-09

この頃は時間の経つのが早く、この調子でいけば東大の退職なんてもうすぐだろう。この5年間の成果をこれからどんどん発表して行かなけれならないと強く思っている。

今年のビッグイベントは自分の50年間を振り返った「反省記」を出したことであった。発刊して100日経ったので、そろそろ反応は下火になり、会う人も本のことを話題にされなくなり、平常の状態に戻りそうである。もらった批判についてのコメントを書いたが、メールで慰めてくれる人もあり友人は本当にありがたいと感謝している。

#454 Apple M2 M3のびっくり

2020-12-09

AppleがM1のCPUチップの次をリークしたみたい。コアの数が8から16コアになっているが、半導体のチップの上にはおそらく24CPUぐらい乗っていて、その中から動かないチップを外すと大体16に落ち着くのであろう。最高機種のコア数は24ぐらいか。こんなのが出てきたら、Windowsパソコンはどうなるのか。びっくり。Windows陣営の巻き返しが楽しみである。AMDが頑張って16CPUのモバイルや32CPU、64CPUの値段をさらに下げてApple対抗色を出すのであろう。その時Appleは、M3というチップを64CPUで出してくるのであろう。いずれにしてもユーザーはウハウハである。

#452 中華人民共和国と日本の本当の関係を考えてみた

2020-12-02

バイデン大統領予定者の息子は中国と関係がよく、たくさん儲けさせてもらっている様だ。他国のことは他国に任せて、日本のことを考えてみたい。

日本が戦争で戦った相手は蒋介石が率いる中国国民党である。今その国民党は中国本土を追われて台湾にいる。中国国民党と戦ったのが毛沢東の率いる中国共産党である。教科書を読み直して確認している最中であるが日本の敵の敵は日本の味方ではないかと思うが、日本国と中華人民国政府との関係は交戦国であるか、そうでないのか微妙なところではないか。中国の国家主権は中国国民党から中国共産党に移って、その中国共産党とは交戦中ではないはずだ。尖閣列島のことで日本が中国と戦争になれば大変なことになる。戦争は力の競争であるが国際法的に戦争の宣言をし、交戦し、降伏すれば当然に国土は勝った方のものになる。

日本は663年の白村江の戦いにおいて唐と新羅と戦い負けている。そのあとどうなったかはあまり歴史書にははっきりと書かれていないが、相当なことがあったに違いない。そのあと太平洋戦争で日本が負けたときに日本はアメリカに占領され、どうなったかについてはたくさんの書物がでている。尖閣列島のことで戦うのであれば占領されて日本が終わるということまで覚悟しておかなければならないと思う。そうなったらアメリカは助けてくれるのだろうか。

#451 孫さんの次の一手を勝手に予測する

2020-12-02

投資銀行にどんどんなっていっているソフトバンクの予測される次の一手は、ソフトバンクモバイルを売ることであろう、と僕は予測する。それを売りつける相手は楽天である。楽天電話とソフトバンクモバイルが一緒になれば、楽天は1位をめざすことができるのではないか。孫さんがARMを売ったみたいに現金1兆円とあとは株式でいいと言えば楽天は買うかもしれないと僕は思う。そして孫さんはアメリカに移住するか、タックスヘイブンに移住する。そして日本は偉大なベンチャー投資家を失うことになる。意地悪ばっかり書くマスコミは大嫌い。税金ばっかり取りにくる国税庁も大嫌い。サモアのようなタックスヘイブンで楽しくやりたいと60歳を過ぎた孫さんは思うのではないだろうか。

#450 現金8兆円を持っている孫さんの悩みを予測する その2

2020-12-02

8兆円の現金はどこの銀行に預金しているのだと気になる。会社のキャッシュカードをコンビニに持っていって、残高照会したらどんな風にでてくるのだろうか。

ソフトバンクグループ サマ ¥8,000,000,000,000

とでも出てくるのだろうか。元ZOZOの前澤氏が「桁が増えるとコンマがでてこなくなるんですよね。フフフ」と言っていたそうだが、見てみたいものだ。赤坂の彼女と一緒にATMに行ったら、彼女はぶっ倒れるかもしれない。僕なら笑ってしまうだろう。

余談はこれくらいにして、8兆円持っていることの大きな問題はソフトバンクのROAがどんどん下がっていくことである。ROAとはReturn On Assetといい資産が生み出す利益のことである。現金で持っていても金利は微々たるものである。だからソフトバンクは最近GAFAの株式などを買う様になったのだと思う。金持ちには金持ちの悩みがあるのだろう。

#449 現金8兆円を持っている孫さんの悩みを予測する その1

2020-12-02

経済界やマスコミに批判されて孫さんが泣く泣く資産の現金化を行い、売れるものはなんでも売ったみたいだ。英国のARMも現金1兆円と株式3兆円で処分した。この背景を私は次の様に考える。

これからソフトバンクは社債などの償還期日を続々と迎える。この現金がなければ銀行もファンドも借り換えに応じようとはしないだろう。そうするとソフトバンクは資金不足に陥って、デフォルトして会社は清算しなければならなくなる。逆にお金を持っていれば社債は借り換えることが可能になり、償還危機は乗り越えることができる。孫さんは銀行や金融界に対して、お金はこんなにあるぜよ、と、啖呵を切りたかったのだろう。お金が8兆円あるぞと記者会見をしている孫さんの顔は勝利の微笑みで満ちていたような気がする。

#448 反省記が出て、早3ヶ月

2020-12-02

反省記が出てあっというまに3ヶ月が経ってしまった。2万部ぐらい売れたみたいだ。たくさんお褒めの言葉をいただいた。同時にボロクソに批評もしてもらった。自分があの本に書いたことは自分にとっての反省であっても、いわば光の部分である。光があれば必ず影がある。あの本に対する辛辣な批判は僕に自分が作ってきた人に対するネガティブな部分を忘れてはいけないという重大な指摘であると思い、あの本が売れたことすら自慢してはいけないのではないかと思う様になった。複雑な気持ち。

#447 富岳がまた世界1位に

2020-11-24

富岳がスパコンでまた世界一位になった。しかしこれが永遠に続くことはないだろうと思っている。必ずアメリカが富岳よりも速いスパコンを作ってくるだろう。DOE(エネルギー省)あたりか。アメリカに富岳が負けたときに、とりあえずやることはARMのマルチCPUである富岳のチップの横にNVIDIAのGPGPUをくっつけることであろうか。電源を増設し、ラックマウントされているシャーシにこのチップの入った拡張ボードを載せることであろうか。それで時間を稼ぎながら、富士通がもう一度国運をかけて新しいCPUを作って世界一に再再チャレンジするようなことが見えてくる。スパコンの競争も我々の手に届かない遠いところにいってしまった。我々ができることといえば、NVIDIAのJetson Xaverをたくさん繋いで、パーソナルスーパーコンピューターを作ることぐらいか。

#446 ヒトゲノムを考える

2020-11-24

人間のゲノムを全部読んで医学的な診断を行うサービスがはじまっている。ひとり1回66万円だそうだ。この値段はこれからどんどん安くなっていくだろう。そうすれば遺伝子診断ということが、当たり前の時代になってくるだろう。現在は読んだ部分を見て診断が終われば残りのゲノムの情報は捨ててしまうそうだ。もったいない。なぜかというとゲノムの情報は究極の個人情報だからだそうだ。このゲノムの情報をデータベースとして全国民の分を誰がどのように保管管理して活用するのかということが問われている。色々なところでそのような試みがなされているようだが、国際的に互換性のある形でそういうことが実現すればありがたいし、夢のある話だ。

#445 地球と月の関係を考える

2020-11-24

地球の歴史をずーっと考えてきた。46億年前に地球が生まれたということだ。月は45億年前と言われている。その時代のサンプルが月の表面で見つかったのだそうだ。地球には46億年前のサンプルはまだ見つかっていないそうだ。本来であれば地球の表面にあるべき46億年前の最古の岩石はプレートが移動し沈下することによって、地球の中に飲み込まれていったのではないだろうか。一方月にはプレートの移動や対流はないみたいだ。月の大きさが小さいからではないか。

そう考えると私は45億年前に原始地球から月は別れて誕生したのではないかと思う様になった。地球の歴史を考えるときに、同時に月の歴史も考えると面白いのではないだろうか。

#444 次世代MSXの可能性を考える

2020-11-24

次世代MSXのスペックを考えている。スペックを考えるのと同時に誰がユーザーになるのかも考えている。

世の中には7つのジャイアントがいる。パソコン界ではWindowsとMac。スーパーゲーム界ではXBoxとPlayStationとNintendo。スマホではAndroidとiPhone。後発のなにかが出てこの7つと戦って勝つということができるのであろうか。答えはできないというところか。王者がひとつしかいない分野はコンピューターマニアの分野だ。そこに今大成功しているのはRasberryPiである。この分野でRasberryPiと共存しながら存在を主張し、固めていくしかMSXの未来はないような気がする。ユーザーに指示されていない30年前の8bitパソコンを2020年の現在に復活させ売っていくなんて狂気の沙汰だ。

ということを考えながら現代の7大コンピューターの隙間を毎日考えている。

#443 Apple M1の印象

2020-11-24

AppleのM1チップを使ったラップトップを使わせてもらうことがあったのでその感想を述べたい。

思ったとおりiOSが動く様になっていた。ただ、完全にすべてが動くのではなく、興味のある人は動くということを発見して喜ぶという立て付けである。まぁ1ヶ月もすれば次のアップデートのときにIPA(iPhone Application)はApple M1とiPhoneで動く様になるのであろう。M1の発表があってから毎日毎日のソフトウェア業界の反応を記録しておくことが面白いのではないか。

世の中はこれからM1 MacとiPhoneを使う人たちと、WindowsとAndroidを使う人たちに別れていくのであろう。民主党と共和党みたいに。

WindowsとAndroidは共存しクラウド経由でタイトなカップリングが実現するだろう。アプリはウェブベースのものが増えていくのではないか。Microsoftにとっては危険な動きだ。

AppleはM1 MacでARM版のWindowsが動くかどうかはMicrosoft次第だといっているが、これは罠だ。ARM版Windowsがx86版の完全置き換えならばよいが、Multi ARM CPUに対応したWindowsとそのアプリがそんなに早く出るかどうかは疑わしい。Mac/iPhoneグループとWindows/Androidグループにユーザーが分化し、あたらしいシェアバランスが決まるのであろう。それぞれの事業分野で勝ち負けが決まると思う。ビジネスはWindows、クリエイティブはMac 、学校はMac、産業界はWindowsのように。

#442 日本先端大学(仮称)の研究テーマ(その5)「ゲノム研究」

2020-11-17

ゲノム研究は大きく分けてふたつ。一つ目はゲノムが生まれた原始地球を再現してゲノム生成の原点を研究するということ。二つ目は人間のゲノムを高速で読み出すシーケンサーとスーパーコンピューターを設置して、ゲノム研究のデータベースを作りたいと考えている。

#441 日本先端大学(仮称)の研究テーマ(その4)「新地球学」

2020-11-17

地球について総合的に考える「地球学」も新大学のテーマの一つにすることにした。とても面白いと思う。

#440 日本先端大学(仮称)の研究テーマ(その3)「コンテナトレーラーの自動運転」

2020-11-17

自動運転トラックの検討をはじめているが、乗用車を大きく長くしたものじゃないかと専門家に笑われてしまった。ということでコンテナトレーラーを複数連結したクルマを考えることにした。こんなクルマが日本の高速道路を走っていることを考えたら、ワクワクドキドキ。

#439 日本先端大学(仮称)の研究テーマ(その2)「スケーラブルメニコアCPU」

2020-11-17

マイクロエレクトロニクス関係では、スケーラビリティを持ったメニコアCPUを開発したいと考えている。1024のCPUなのに500ぐらいのパフォーマンスしかでないことが多いようだ。ARMもAMDも実際のパフォーマンスの低下分については発表していない。64CPUになっても40ぐらいではないかと勝手に想像している。

#438 日本先端大学(仮称)の研究テーマ(その1)「抗生物質」

2020-11-17

現在の薬学の研究のなかではあまり人気のない分野の研究をまじめにしていきたいと思っている。その第一は抗生物質の開発である。2050年における死亡原因の一位は薬剤耐性感染症であるといわれている。抗生物質が効かない細菌が増えるのだ。そういう抗生物質を製薬会社が作らなくなるそうだ。儲からないからである。それを大学で本気で開発するのだ。

#437 大学のキャンパスは小田原に

2020-11-17

現在企画中の日本先端大学(仮称)工学部は、小田原の関東学院大学小田原校地の中に間借りしてスタートすることに決まった。工学部だけの単科大学ではあるが、その名のとおり最先端の研究を展開していきたいと考えている。来年には大学の設置を申請する予定。

#436 Apple M1について思う

2020-11-17

Appleが新しいシステムチップを発表した。すごいスペックである。CPUがx86からARMに変わった。びっくりである。それだけではない。いろんな機能が追加されている。デスクトップスーパーコンピューターを目指しているのだろうか。Windowsがエミュレーターでしか動かなくなる。おそらくMicrosoftは、ARM版のWindowsを動かしてその上でx86エミュレーターを動かすのであろう。しかし、私の予想は、この新しいMacで、Mac OSだけでなくiPhoneのiOSが動くようになるのではないか。そしてソフトウェアコミュニティーがソフトをMacからiに、iからMacにポーティングをはじめるのではないかと思っている。どちらを選ぶかはユーザーの選択になるだろう。数年後にはiOSのLaptopや、Mac OSのスマホが出現しているのではないか。これがAppleのMicrosoftに対する戦略なのではないか。

#435 次世代MSX

2020-10-23

次世代MSXのCPUを64bitのARMにすると書いたが、それに加えて32bitのARMと32bitのx86と16bitのx86と8bitのR800を載せることにした。一種のVMである。

#434 フェラーリ308のエンジンをフェラーリ348級に改造

2020-10-23

ランチアのテーマというクルマにフェラーリの308のエンジンが載ったものがある。このエンジンを改造した。排気量を3000ccから3200ccに拡大し、電子制御のコントローラーを使って点火タイミングを合わせると、3400cc級の348と同じくらいの性能になったような気がした。外観はファミリアのようだから、3000回転まではどうってことないが、5000、6000にあげるともう絶対フェラーリの音がする。首都高をクルクル回っていたが、みんなびっくり。知り合いのエンスーに見せたら、売ってくれと言われた。売りました。同じものを買ってもう一台改造しよおっと。

#433 私の考える6G

2020-10-23

5Gの次の6Gのデジタル通信のことがいわれはじめている。5Gの特徴とは、高速通信、低遅延、同時大量アクセス、である。これらは今のところ同時には成立しない。これが5Gの抱える最大の問題である。宇宙とか海中とかをカバーするものだとの議論があるが、私は5Gの最大の欠陥を修正したものが6Gになるのではないかと思っている。

#432 マイクロソフトのコンテナサーバ

2020-10-23

マイクロソフトが人工衛星向けのコンテナサーバを公開した。5Gなどで基地局の近くにおいて、アクセスのスピードを短縮するためのものらしい。大変よく考えられている。

#431 三菱重工のジェット撤退

2020-10-23

コロナでジェット機の需要が冷え込み、三菱重工はリージョナルジェットの開発を凍結するそうだ。私企業とはいえ、日本のことを考えると継続できなかったのだろうか。情けない。

#430 コメンテーターの上位概念が必要ではないか

2020-10-16

テレビのニュースショーの売りはコメンテーターである。実に様々な種類の芸人、勘違いアナウンサー、いかれた学者、弁護士、目立ちたがり元官僚などがテレビにでて意見を述べ、ときどき炎上している。コメンテーターの好き嫌いはインターネットでやり取りされている。このコメンテーターは立派だなぁと思う人がときどきいる。そういう人にコメンテーターではない、賢人としての新しい肩書きがあればいいのにと思う。それがなにかを最近考えている。コメント以上の立派なコメントをする人たちのこと。

#429 クルマの自動運転

2020-10-16

クルマの自動運転に取り組むことになった。しかし乗用車ではなくてトラック。物流の自動化は取り組むテーマとしてはとても面白いのではないか。究極の自動化された未来の物流センターについて考えてみる。

#428 中曽根康弘氏を偲んで

2020-10-16

昔、中曽根康弘氏を囲む昼食会に招かれたことがあった。中曽根氏の正面は中山素平 国際大学会長。そのとなりは公文俊平 国際大学グローコム研究所所長。村上 泰亮 前所長の奥様、私は末席にちょこんと座らせていただいていた。そのときの会話をここで再現はとてもできないが、超VIPたちの日本を思う気持ちとはこのようなものなのかと驚いたと同時に中曽根氏の本質をこの目と耳で感じとり、立派な人だと感服したことを覚えている。そのお方が亡くなったのであるから、これは国葬に準ずるような形で葬儀が行われてもいいのではないかと思う。しかし、葬儀は亡くなった人のためではなく、残された者のためのイベントであるから、今の政府の中にそういうことを思っている人が前例も含めてあるのであろう。反対する人が多いということだが、もう一度中曽根氏の人生を調べてみられてよいのではないか。

#427 日本学術会議、日本学士院、文化功労者、文化勲章を考える

2020-10-16

大学の教員末席を汚している私であるが、私の人生とは全く関係のないことなので、自由に考えるところを述べてみたい。

任命拒否がメディアやネットで語られているが、この度の問題は特別職の国家公務員に自由はあるかということで、誰が考えても国家公務員には自由はないのではないか、と考えられる。では国家公務員にならねばよいということではなく、学術会議を国会の機関ではなく、非営利組織、独立した法人としてきちんと再定義する必要があるのではないかと思う。

次に日本学士院については、あまりに権威が高すぎてわからない。

文化功労者については、文化各分野の憧れの称号であるのだが、立派な仕事をすればなれるというフェアーな感じを発表の度に思う。

文化勲章は文化功労者の中から選ばれるのであるが、これこそ政治そのもの、好き嫌いそのものの結果のような気がする。でもそれはそれでよいのではないだろうか。

文化勲章をもらうために何億円もの活動費を使った人から話を聞いたこともある。内閣賞勲局長に厚かましくもどうしたら勲一等のような高位の勲章をとることができるのかを聞きに行ったこともある。

総合的に考えて勲章を与えるかどうかを決めるのは各省庁や賞勲局というよりも、時代がそれを決めるのではないかという感想を持つようになった。時代が受賞者をサポートしない限りありえない話なのではないか。

#426 ARMとNVIDIA その3

2020-10-16

Rasberry Piという大ヒットした商品がある。これよりも上の機能を持ったワンボードコンピューター Jetson Nano という商品がある。さらにこの上に Jetson Xavier NX というのがあって、5万円くらいだ。これは6CPUのARMとGPUが384コアはいっている。よくまぁこんな値段でこんなものが売れるものだ。さらにその上には Jetson AGX Xavier というのがあって、8CPUと512コアGPUがはいっている。 10万円ぐらいで売られている。これをARMからライセンスを受けてNVIDIAは台湾で作っているのだ。同じパフォーマンスを持つ競合製品はない。一人勝ちである。このNVIDIAがARMのコアを手に入れるということは、たいへんなことだ。これにカメラをつけたものが、自動運転モジュールで全部のクルマにはいるだけで4兆円の値段は安くみえるのだろう。

インテルにこれに対抗するシナリオは今のところないみたいだ。AMDにはこれに対抗するシナリオはNVIDIAに遥かに劣るGPUはあっても、まともなGPUはないようだ。その代わりにFPGAのザイリンクスを買うのであろうか。

気がついたらハイエンドのシステムチップはこれで勝負ははっきりしたような気がする。国内のマスコミでこれを報道するところは一社もない。だから私は言いたい。孫さんはARMをいい価格で売ったよりも、ARMをいい相手に売ったということが言えるのではないか。この評価は数年のうちに固まるだろう。

#424 ZOOMか、Microsoftか、Googleか

2020-10-07

ZOOMの抜群の決算がはっきりした。東大でもZOOMを使ってやっている。

いくらの請求がくるのか、みんなビクビクだ。ずっとZOOMを使い続けるのかといったら、そのうちMicrosoftのストリームやGoogleのサービスが改良されてよくなれば、人々はそちらの方に動くのではないか。初期のSkypeやYoutubeのシステムのクォリティは低かったが最近では立派なクォリティだ。ユーザーの目に触れないバックエンドでZOOMや、MicrosoftやGoogleの熾烈な競争が進行しているような気がする。それが我々にとっては唯一の希望である。

#423 コロナはあと何年か

2020-10-07

コロナの抗体を調べるキットを手に入れた。まわりにいる知り合いをかたっぱしからテストしたが、全員陰性だった。ありがたいことだ。自分が気をつけていればコロナはかなりの確率で感染から逃げることができるのではないか。ただ油断は禁物である。

今年の冬を睨んで第三波、四波、五波がやってくるかもしれないが、 だんだん人々の理解と対応によって感染が減っていくのではないかと期待している。それでもワクチンの完成には少なくとも1年はかかるのではないか。来年の今頃にワクチンが出てきて、冬のコロナが鎮まることを願って、少なくとも1年間は自重しようと思う。

#422 ARM対AMD

2020-10-07

ソフトバンクがARMをNVIDIAに売ったことで、ARMプラスGPUのチップが出てくるだろう。しかしこれはパソコン向けというよりも、スーパーコンピューター向けのソリューションで富岳の次世代を睨んだもののような感じがする。

近く発表のあるAMDの対抗チップはこれを十分意識したものになりそうだ。勝ち負けはシステムのベンチマークで決まるのではないか。だから今の段階でどちらが勝つかをいうことはできない。ベンチマークがでれば、どちらかがダメになり、どちらかが勝つ。勝負はこの複合CPUチップで決まるだろう。ARMのIoTとか、ARMのスマホは関係ないと思う。

#421 中国とアメリカと日本のこれからを考える

2020-10-07

アメリカがいじめている中国はどんどん自給自足の国家になっていくのであろう。アメリカと中国は国交断絶までいくだろう。バイデンが大統領になっても、クリントンやオバマの親中国政策があっても、バイデンはアメリカ、ヨーロッパ、日本、などの西側各国も巻き込んで中国を攻め続けると予測する。自給自足の中国はなんとか持ち堪えるであろう。日本はアメリカとは菅総理大臣、中国とは二階幹事長の二股外交で、やっていくつもりなのであろうか。

これによって少なくても台湾・日本・アメリカ・インドの同盟チームが完成しつつあると言えるのではないか。

#420 CDの売り上げをレコードが超えた

2020-09-29

”【9月11日 AFP】米国内のレコードの売り上げが30年以上ぶりにCDを上回ったことが、全米レコード協会(RIAA)が10日に公表した報告で明らかになった。今年上半期のレコードの売上額は2億3210万ドル(約246億円)と、CDの売上額1億2990万ドル(約138億円)を大きく上回った。”

とのこと。びっくり。 なぜか? レコードの音がいいのか、レコードプレイヤーの音がいいのか。CDの音がダメなのか。CDプレイヤーがだめなのか。スマホの音楽配信が伸びて、CDがダメになったのか。ということで究極のターンテーブルと、究極のアームと、究極のピックアップと、究極のフォノイコライザーを開発することにした。5年くらいかかるだろう。できたときにはレコードの売り上げが下がっていたりして。

#419 電子教科書を考える

2020-09-29

電子書籍のシステムを改造して、ユーザーが本に書き込みをできるようにしたシステムを開発し、学校の現場で使ってみた。それでわかったことは、パソコンではなく、タブレットが必要だということ。つまり、パソコンはテレビ会議には使えるが、書籍の代わりとしての電子書籍はパソコンではなく、別のタブレットが絶対必要である。また、スマホは小さすぎてダメ、ということである。これで電子書籍もやっと離陸かと思っていたが、対面授業の復活によって日本の電子書籍構想は空中分解するだろう。

デジタル庁と文部科学省においては、教科書無償配布の財源を使って電子教科書とタブレットの無償配布をお願いしたい。

#418 トランプとバイデン

2020-09-29

トランプが勝つか、バイデンが勝つか、わからなくなってきている。日本はアメリカの大統領選挙に対してなんの影響力もない国だから、安心して見物できるが、選挙の行末について考えてみたい。

トランプが勝つケース:トランプの逆襲が怖い。ブルームバーグニュースは潰されるだろう。これからの4年の中国との喧嘩はトランプなら、アメリカ一国で中国に対抗していくのだろう。大統領を辞めたあとのビッグビジネスの種まきを戦争でカモフラージュしながら、進めていくのだろう。

バイデンが勝つケース:中国との喧嘩はアメリカ一国だけではなく、ロシア、ヨーロッパ、日本、台湾を巻き込んでするのだろう。ここの点がトランプとは違うのではないか。バイデンの息子が行った中国とロシアとの取引が表に出つつあるがこのことが理由で、大統領弾劾がはじまるのではないか。そうしたら大変なことになる。その次はもう一度トランプが選挙に出馬か。

#417 ARMとNVIDIAその2

2020-09-29

#401で書いたようにNVIDIAがARMを買うことになった。現金1兆円と残りは株。だいたい当たっていた。そこで、独断と偏見によって関係者の気持ちを想像してみた。

孫さん:IoTがなかなか離陸しないし、大統領選挙の後に株が暴落しそうなのでさっさと売ろう。現金で1兆円もらえれば、残りは株でもらってこっそりと市場で売却しても15〜24ヶ月ぐらいかかるだろう。この売却を上手にすれば3兆円の額面が4、5になるし、間違っても2兆円を切ることはないだろう。安全である。

NVIDIA社長:CPUとグラフィックスを持つインテルとAMDよりうちのGPUは優れている。これでうちがARM CPUを持てば、ARMとGPUを一体化したCPUGPUチップが作れる。そうするとこれはスーパーコンピューターのエンジンとして最高である。インテル/NVIDIA・ARMの3強体制を作り上げなくては。86コアよりも3倍くらいはやい、64bit ARM CPU にナディアに頼んで、Windowsエミュレーターを動かしてもらったらパソコン市場も手に入れることができる。とりあえず、スマホ市場はライセンスでいく。ハイエンドのスマホにNVIDIAのGPUを内臓したチップを韓国とでもやろうかな。

マスコミ:散々悪口書いたけど、ちゃんとお金を回収している孫さんのことは憎たらしい。厳しい記事でも書いてやろう。

アナリスト:ARM売却の次はソフトバンクのMBOだろう。プライベートな会社にしてどうするのかが興味津々。

#416 西和彦 反省記

2020-09-29

自分のこれまでの人生を振り返った本を書いた。いろんな人に読まれて好意的な感想をもらってはいるが、アマゾンの書評でボロクソに書かれたり、評価1をつけられたりした。アマゾンの書評のページに著者が反論することができないのが残念だ。昔のアスキーの社員の感想にも色々あって、そうかそんな風に思っていたのかと、驚くようなコメントもあった。全部魚拓をとっているので、いつか自分の意見を言いたいと思っている。社長の僕に対しては面と向かって言えなかったのね。

#415 私の予想 土地の値段

2020-09-08

株が高い。コロナなのにどうして、と考えてみたが、コロナだから株が高いような気がする。つまりお金はいく先がないのだ。高い株はやがて売られ、売られたお金は次にどこにいくのだろうか。それは、比較的コロナが軽症な日本の不動産にいくのではないかと思った。今からオリンピックまでの10ヶ月間、日本の土地は下がらないであろう、と予測する。

#414 反省記 発売

2020-09-08

マイクロソフトの時代とアスキーの時代を主に述べた自分の「反省記」が本日発売になった。60歳のときに書いた「僕の履歴書」(限定出版)と、僕と大川功氏との関わり合いを書いた「ベンチャーの父大川功」(アカシックライブラリ)をベースにまとめた本である。大学の教員になってからの2000年からのここ20年は、あまりはっきりとは書けなかった。ページが足りなかったからである。死ぬまでにこの20年と今からの大学を作る期間のことを付け加えた本が今年の僕の総括本になるのであろう。8月17日に脱稿してから体の力が抜けてしまって、たいへんである。45歳までの人生の決算を64歳でしたことになる。やっとこれで新しい毎日に取り組めそうな気がしてきた。

#413 次の次の総理大臣を考える

2020-09-01

次の総理大臣は、菅さんで決まったのであろう。ワンポイントリリーフと思われているが、意外に長期政権になるのではないか。岸田さん、石破さんも期限切れで総理の芽はないだろう。河野さん、西村さん、小泉さん、と女性の競争が5年以上続くのではないか。この5年間に建設的な提案ができなければ民主党は危なくなるだろう。

#412 自分の立ち位置

2020-09-01

Twitterに次のように書かれた。せっかくの機会なのでこれの真偽について書いてみる。

===
元ASCIIの西和彦氏のサイトがあったので読んでた。いろいろ知識があられていろいろやられてるよう。
asciiの本みたいな緩めな雰囲気。
===
↑そうかも。しかし、今のASCIIは角川のASCIIで私のASCIIではない。

===
右系で、
===
↑なにのことを右というのか、わからない。確かに左ではない。しかし、右翼でもない。職業右翼は大嫌い。

===
中国、ソフトバンク、民主党は敵視気味。
===
↑アメリカ寄りなので、アメリカが中国を敵と言っているならば、中国のことを味方はしない。
↑ソフトバンクのすべてのニュースをチェックしている。いわばソフトバンクウォッチャーのひとりを自負している。孫さんに対しては同情心がいっぱい。
↑民主党については前向きな政策が一つも出てこないので、呆れ気味。
民主党よりも大嫌いなのが蓮舫。スピッツのようにキャンキャン言うだけでなにもしない議員であるとの認識。

===
政治は疎いとのことで、立場上でも与党寄り。
===
↑たしかに自民党と公明党に多数の議員の知り合いあり。

===
コンピューターに関する政治のことも又聞きだけみたい。
===
↑コンピューターに関する政治のことをウェブで発言することは国立大学法人の教員が出来ることではないと言う認識。

#411 ヒトゲノム研究の可能性

2020-08-14

最近ヒトゲノムを全部読む機械のことを集中的に学ぶ機会があって、驚いたことがたくさんある。

まず、一番最初に驚いたのは、DNA、RNAによるタンパク質の合成プロセスのことだ。こんな複雑なエレガントなシステムを作ったひとは誰か、ということである。それは神様だ、という言葉で片付けてしまうのはもったいなさすぎる。

それぞれの人が自分のゲノム配列を安い値段ではやく読み出しが可能になるのはもう直ぐ時間の問題である。そのゲノムセットに対して病原菌や毒性の化学物質がどう影響を与えるのか、のシミュレーションも可能である。癌やアルツハイマーや老化などもゲノムレベルでメカニズムがわかれば世の中は大きく変わるだろう。

だからゲノム研究のための安価なスーパーコンピューターの出現が期待される。といっても数億円はするだろう。

#410 スパコンでヒトの脳のシミュレーションはうまくいくのか

2020-08-14

富岳が可能にする新しい研究テーマとしてヒトの脳のシミュレーションがある。このテーマは世界中で最先端の研究者が長い間取り組んできたことである。とりあえず線虫やとりあえずネズミやとりあえずヒトの小脳などの研究はあるが、ヒトの大脳まではまだ結論がでていない。この分野に政府のお金もでているが、規模を10倍くらいにしてもらって、日本の脳科学が世界一になるようにしてもらいたい。

#409 スパコンの未来を読む

2020-08-14

ARMが中心の富岳が世界一になったが、この次はどうなるのだろうか。富岳が一番に君臨できるのは何年ぐらいか。競争相手にはインテルのCPU、AMDのCPUが考えられる。また中国にはアメリカ製のCPUは売らなくなるだろうから、中国勢はランキングから落ちるのではないか。そうすると富岳の次はアメリカになるだろう。アメリカでAMDのCPUを使った大規模システムが次のトップになる可能性が大きいのではないか。

ヨーロッパはどうか。半導体メーカーがないので難しいような気がする。

日本はどうか。富士通を追いかけている大企業はNECと日立ぐらいなものか。ベンチャーではPEZYが再挑戦をしていたり、プリファードネットワークが新しいCPUで頑張っているが、国のお金はでないような気がする。スパコンベンチャーがこれからも日本でなんとかやっていくことができないものだろうか。おそらく富岳が1位から転落した日にしかそういう記事はでないのであろう。

#408 ビジネスホテルの生き残り私案

2020-08-14

ビジネスホテルを経営している人に聞いたはなし。稼働率は1ケタらしい。それも下の半分。どうしたらよいかと聞かれて、シングルルームを2つ繋いで、一部屋は寝室、もう一部屋はテレワーク室にしてベッドの代わりに大きな机とビジネス用の椅子を入れる。高速のインターネット接続を可能として、大手パソコン販売店と提携して貸し出しや販売をしたらどうかと提案しておいた。大変良いとよろこばれた。

#407 オンライン授業はこれでいいのか

2020-08-14

今年の4月から須磨学園ではオンライン授業を展開してきた。入学式も始業式も終業式もオンラインでやった。週5日オンラインから、現在では週1日までいろいろなバリエーションで、実行してみた。結論は実授業とオンライン授業のハイブリッドで割合を変えてコロナに対応しながらやってみるというのがよいとわかった。あとはカメラとかマイクはパソコン内蔵のものではなく、クオリティのいいものが望ましいとわかった。今時点での唯一の心配はインターネットのオンライン授業ツールが有料化されたとき、そのお金を誰が負担するのか、ということだ。もうすぐ請求書がくるだろう。

#406 3次元プリンタの次はプリント基板プリンタ

2020-08-04

東大のラボはコロナで閉鎖が続いているが、研究員は各自自宅でリモートで仕事をしている。ラボには東大ではじめてのカラーの3次元プリンタがあり、強力な試作機として活躍している。このプリンターの次に導入を検討しているのは、プリント基板を印刷するプリンタである。銀のペーストを使い、プラスチックの上に配線する。なんと10層までの多層基板もできるという。イタリア製である。ところが銀のペーストは東大発ベンチャー会社の製品だそうだ。今後に期待したい。

#405 芸術系の大学は東京であることが望ましい

2020-08-04

全寮制の工科大学を小田原で作ることになった。以前勤めていたのは音楽大学である。そのメンバーとともに芸術大学も作ろうということになって、場所をどうするべきか議論した。結論は都内の電車の駅から近いところでなければならない、ということになった。実現の可能性はとても厳しいが、諦めずに努力していきたい。

#404 エンスー(クルマ狂のこと)を批判されたので

2020-08-04

確かにクルマを複数台持っている。それを贅沢すぎると言ってきた人がいた。僕のことを何も知らない人だ。たしかにダイムラーとAMGとランチアとシトロエン、その他を持っている。ダイムラーは240万円、AMGは150万円、ランチアは140万円、シトロエンは300万円だった。合計しても1000万円にはならない。全部売っても500万円くらいか。しかし名車を買って、改造の方針を立て、修理して、週替わりで乗るということは、こんなに楽しい趣味はない、と思っている。電気自動車に対してどうするのか、をそろそろ決めなくてはならないので勉強中である。

#403 オーディオの研究開発の今

2020-08-04

もう15年くらいオーディオに関わっている。

まずRCAのオルソン博士の作られたLC1Aというスピーカーを復刻した。素晴らしい音がしたが、スピーカーが大きすぎるということで売れなかった。

次にヤマハのB1というパワー・アンプを進化させたアンプをB1の設計者に作ってもらった。これは今でも売れている。

次にアメリカの進んだ会社からDAコンバーターモジュールを買ってきてDACを作った。オリジナルな会社の音を超えることは難しかった。アメリカの会社はすぐに次世代の商品を投入し、われわれには1世代前の部品しか売ってもらえない状況が続いた。

次に考えたのはDACとパワー・アンプの間に入れるプリアンプである。何回も試作を重ねてやっとこれならいいのかと思えるような試作品ができあがった。

次はCDトランスポートである。CDの回転絶対中心を測定してディスクを回すメカニズムを作ってディスクを再生することをやってみたが、結果が大変よかった。この方向性で開発を進めている。

CDトランスポート、DAC、プリアンプ、メインアンプが揃えば、それを発表して世の中に問いたい。長い期間をかけて学んだことはとてもたくさんあった。

#402 コロナ時代の新しいホテルのカタチ

2020-08-04

コロナはなくならない段階に来たと思う。リゾートホテルはボロボロである。その中で逆に客が増えているホテルもあるそうだ。マンションタイプではなく、一戸建ての離れタイプだそうだ。ブッフェスタイルではなく、個別にお部屋で食事するタイプだそうだ。もちろんハイエンドかもしれないが、予約はずっといっぱいらしいと軽井沢で聞いた。そういえば熱海も高級志向の宿はいっぱいらしい。箱根も勝ち組と負け組がはっきりしているそうだ。コロナ時代に向けてホテルの設計も見直さなければならないだろう。

#401 ARMとNVIDIA

2020-08-04

NVIDIAは買わないだろう、NVIDIAは買うべきではない、という論調が増えているが、NVIDIAは買うのではないかと思うようになった。

インテルは自社のグラフィックスをCPUに一体化してきたし、 AMDは、ATIを買収した。NVIDIAの時価総額はインテルを超えたと報道された。そういう会社のトップは何を考えるのであろうか。おそらくインテルとAMDに対抗してスマホのシステムチップメーカーとしての次の一手を考えるのではないか。それはARMとNVIDIAのGPUを一体化したソリューションである。3兆3000億はあまりにも大きすぎる金額であるが、現金1兆円と残りは株式で2兆5000億くらいなら、NVIDIAも出すことができるであろう。もしこれば実現すればCPUの世界はインテル、AMD、NVIDIA/ARMの時代になる。そしてインテルが廃れていく可能性が大だ。

#400 アメリカにいる中国スパイ

2020-07-28

米国が中国のハイテクスパイ活動を嫌っている。領事館も閉鎖した。この問題はそれだけでは治らないだろう。中国からの留学生を全員帰国させたり、過去に行った中国人の活動をアメリカは全部暴くようなことをするのであろう。大統領候補のバイデン氏はそれをやると言っている。これがひょっとしたら国民に支持されてバイデン氏が大統領選挙で勝つかもしれない。この問題はもっともっと大きくなるだろう。

#399 コロナのワクチンの可能性

2020-07-28

コロナだけに効くワクチンというのはなかなかなく、できるとしたらRNAで効くワクチンがいいのではないか。すべてのインフルエンザに対して有効になるだろう。この分野の調査をしている

#398 ARMを買うのは誰か

2020-07-28

孫さんがARMを売ろうとしている。3兆円で買ったので、売値は4兆円か。そんな値段では誰も買わないと思う。アップルはどこまでいってもスマホの会社なので、CPUまで買わないだろう。NVIDIAはGPUの会社なのでわざわざCPUの会社を買うだろうか。それもイギリスの。新株発行で株式交換なら買うかも。

なぜARMを売るのかについては、IoTの進歩が思ったより遅いからではないか。だから孫さんは嫌気がさしたのではないか。中国の会社に売ろうとしたら、イギリス政府は許さないだろう。そうするとARMでできることはIPOしかない。スマホとIoTのできることをどんどんたきつけて、5兆円ぐらいの評価価格でとりあえず、1兆円ぐらい回収するのがいいのではないか。その後インテルと合併でもさせて売り抜けるという方法もある。AMDと合併の話は不可能だろう。

#397 スマホに必要なものは交換できるバッテリー

2020-07-28

2年に一度スマホを買い換えるのはだんだん嫌になってきた。10,000mAhのバッテリーをつないで使っている。一日中スマホのバッテリーレベルが100%になり、夜中にバッテリーは再充電が完了する。スマホをこじ開けて、裏蓋とバッテリーを捨てて、新しい裏蓋を3次元プリンターで作り、再び一体化したらいいのではないか。バッテリーが理由でシステムを買い直させるという、一時期のソニータイマーのような姑息なやり方はユーザーの反感しか得られないのではないか。

#396 富岳はどれだけもつか

2020-07-28

マスコミは誰も富岳の悪口を書かない。いいのか悪いのかについて真剣に考えてみるときがきたのではないか。私は富岳が何年間世界一を続けることができるかが、その一つのインデックスになるのではないかと思っている。アメリカが2エクサ、4エクサをやるという。富岳は何をしても1エクサにはならないだろう。NVIDIAのA100と比べると富士通のFX64は見劣りする。1000億で世界一をとる時代から100億で世界一をとる時代になるのであろう。作りもしないで生意気なことを言うといけないので、これからは発言を控えようと思う。

#395 ARMは半導体に注力、ARMのIoTは別会社で

2020-07-14

ソフトバンクがARMからIoTを取り上げて別会社でやるそうだ。社内的な政治でいつまでたってもIoTの結論が出せないのを責められたのかもしれない。IoTのためにARMを買ったのではなかったか。ARMからIoTの研究開発を取り上げてどこでするのだろうか。まさか200億円投じる東京大学ではないことを祈る。私はIoTは思ったより時間がかかると言ってきた。この4年間ずーっとIoTをやってきて見てきたが、世の中の進歩はゆっくりである。ゆっくりすぎて悲しい。コンピューターやスマホの世界のテンポでは進んでいない。感覚的に4倍くらい遅いのではないか。つまりIoTは、コンピューターの世界ではなく通信やインターネットの世界のスピードで動いているような気がする。孫さんはそのスピードに待ち切れなくなったのではないか。

#394 脳プロジェクトのCPUは何を使うか?

2020-07-14

富岳はARMであるが、脳の神経細胞の機能を実現させるCPUはなになのであろうか。数百のシナプス入力とニューロンから出るシナプス出力を最も効率よく学習も含めて実現するのにはどのようなアーキテクチャーが必要なのか毎日考えている。数学的には128×128くらいの行列演算機なのだろうか。ARMでも、x86でもないような気がする。100倍効率が良ければ、10億円くらいでできるかも。

#393 日本でのワクチン開発は絶望的なのか

2020-07-14

ノーベル賞の偉い先生が日本でワクチンを開発すると総理大臣が言っているが、馬鹿げていると発言をされていた。ワクチンの世界とは門外漢であるので、間違っているかもしれないが、こんなことを言ったらそこで終わってしまう。最後まで可能性を否定しないでほしい。日本でワクチンの開発のプロジェクトがあるならば、投資してもいいかなと思うようになった。もし万一うまくいったらビル・ゲイツ財団に頼んでたくさん作ってもらって、世界中に配ってもらうのもいいかもしれない。なんでもできないと思ったらそれが終わりではないのか。

#392 鉄腕アトムのストーリー

2020-07-14

人工知能プロジェクトの究極であるコンピュータによる人工脳のシミュレータを作ることがはじまろうとしている。これを機会に鉄腕アトムが生まれたときのエピソードを読み返してみるととても面白い。子どもの時に読んだ鉄腕アトムのストーリーが自分が生きている間に現実のものとなろうとしている。その研究開発競争に参加してみたい。



#391 インターネットのナショナリズム

2020-07-07

インターネットを発明したのはアメリカである。でもインターネットは誰のものであろうか。インターネットは誰によってコントロールされるのであるかという問題がそのうち真剣に語られるようになるだろう。たとえば、サーバなどはその国になければダメという風になりつつある。ルーターについても万一のことを考えるとアメリカはアメリカ製を、イギリスはイギリス製を、日本は日本製でなければダメという時代が来るのかもしれない。インターネットの接続のトポロジーが再定義される日が来るのだろう。そこには大きなトラフィックモニタが埋め込まれるのであろう。そして全ての通信は暗号化通信になる。世も末だ。

#390 東京都知事選への怒り

2020-07-07

都知事選があった。現都知事が圧倒的多数で再選された。まぁ任期が切れたから選挙は民主主義の当然の結果として行われたわけだ。空前の22人の候補者がでた。現都知事以外はみんなダメだった。しかし、あんなにダメなのにマスコミの露出は酷かった。データの残っている今こそ、マスコミを使って選挙を誘導しようとしていた人たちの分析をしっかりとやる必要があるのではないか。

カイロ大学の卒業疑惑について本まででた。この本を出すために走り回った人たちの正体 を探し出す必要がある。だれかが金を出して、それを請け負った人がいて、その金で本を書こうと決心した人がいて、その本を読んで記事を書いた人がいて、それを読んで白けた都民がいたわけだ。おそらくXX党がYY広告代理店に頼んで、ZZZが走り回ったのであろう。アホらし。みんなそんなことは想像してわかっているのではないか。67歳の知事の45年前の学歴なんて現在の知事の職務になんの関係があるのであろうか。知事が嘘をついているかどうかが、大切と思う人がいるなら、誰でも嘘はつくのではないか。この件についての事実の検証も週末のインターネット調べプロジェクトとしてやると面白いかもしれない。前の東京都知事の舛添と今の小池知事が付き合っていたという情報を当人同士は否定していない。ならば文藝春秋ぐらいが舛添と小池の対談でも企画してくれたらいいのに。私は絶対買う。読みたい。古狸と女狐のばかしあいか。

#389 富岳の上で脳モデル

2020-07-07

富岳はとんでもない性能を持っているので、ソフトウェアで人間の脳のモデルを構築することが可能になった。当然理研でもその他の大学でもそういう研究が始まっている。コンピューターで脳をシミュレーションする研究競争は、これから何年で結論がでるのであろうか。私は10年もかからないと思う。いわゆるシンギュラリティを目指した競争である。研究成果の共有が行われれば、開発はさらに加速するだろう。

#388 マイケル・ホーリーを偲んで

2020-06-30

MIT時代の同僚だったマイケル・ホーリー氏が亡くなった。ニューヨークタイムスもMITニュースもほかにもたくさんの人が彼の死を悲しんでいる。スティーブ・ジョブスの有名なスピーチのスピーチライターであった。世界一大きな本の著者出版者でもある。友だちが死んでこんなに悲しいことは今までになかった。大きな涙がたくさんでた。こころから彼の偉業を称え、敬意を表したいと思う。

#387 世界で一番になった富岳の陰で泣いている人

2020-06-30

理研のスーパーコンピュータ「富岳」が世界一になった。開発は富士通である。この陰には代表取締役が逮捕されたPEZYという会社の挫折がある。本来ならば世界一の座はこの会社だったかもしれない。この会社が告発されるようになった過程を詳しく調べて明らかにする必要がある。誰かが検察にPEZYとその社長 齊藤元章を売ったのだ。たいへん残念である。

#386 保守を選ぶなら麻生、変化を選ぶなら石破か

2020-06-30

マスコミの総叩きのせいで安倍総理大臣は衆議院解散しそうな雰囲気になってきた。東京都知事選が終わった後にコロナを見極めて決断があるかもしれない。国民が安倍退陣だけを望むなら、選挙なしで総理任期期間中に限って総理大臣を再指名すればいい。最も近いのは麻生さんか菅さんだ。解散して総選挙になると石破さんが浮かび上がってくる。安倍総理が嫌いな石破さんにしたくない場合は、若手の中から西村さん、河野さんのどちらかか。解散の時には、もっとはっきりしているだろう。オリンピックの開催が中止になったら大変。もう一年延期というところか。追加経費はすべて日本持ちで。

#385 コロナウィルスの多発地域の地価が上昇する

2020-06-23

日本で東京圏、名古屋圏、京阪神圏、博多、札幌がコロナが350人以上出ている地域であるが、ここがこれから地価がさらに上昇する可能性がある場所であると思う。そのほかの地域はたとえ県庁所在地であっても、良くて横ばいなのではないか。不動産はこれから構造不況業種になるのであろう。

#384 総理大臣を囲む7人の補佐官

2020-06-23

安倍総理の側近は7人いるという記事が週刊ポストにでていた(https://www.news-postseven.com/archives/20200622_1571628.html?DETAIL)。これはしっかりと分析する必要がある。総理大臣とは一人の人間のことではなく、複数の専門家の集団であると考えれば納得がいく。総理大臣機関説か。

#383 再び世界一になった日本のスパコン

2020-06-23

「京」のあとを継いで9年ぶりに世界一に日本のスパコンがなった。文句なしの堂々たる一位である。理研の責任者は元東工大の松岡教授である。世界一を取ってお喜びのことと思う。よかった。

一方、2位ではダメかと文句をつけた蓮舫議員の苦しい言い訳は聞くに耐えない。作った人に敬意を表するとか言って、最近のクラウドの時代の発言に続いて意味不明である。

#382 デジタルラジオがダメだったわけはなにか

2020-06-16

衛星ラジオはあるが、AM放送、FM放送に続く、デジタルのラジオ放送が未だにない。時代は移り変わってFM放送局をインターネットで提供しているRadikoというサービスはある。そうしたら、次は何なのであろうか。わたしは今一度FM放送の高品質化、広帯域化が面白いのではないか、と思ってFM放送の高品質化について研究をしている。

#381 アメリカの人種問題、日本の人種問題

2020-06-16

アメリカの人種差別の根は深い。白が黒を差別する。白が黄も差別しているような気がする。とても悲しい。もちろんそうでない人もいるが、差別する人もいる。僕もレストランなどでされたことがある。

日本はどうか。黄が黄を差別している。日本人と帰化人、日本人と在日外国人。アメリカなら中国系アメリカ人、韓国系アメリカ人、アジア系アメリカ人、アフリカ系アメリカ人などとはっきり言うが、日本ではタブーのようだ。国会議員を韓国系日本人、朝鮮系日本人、台湾系日本人、中国系日本人、と誰かがはっきり区別して公表したら日本はどうなるのだろう。政治に興味のない私でも、興味がある。

#380 6Gをやろうと言っている人たち

2020-06-16

5Gが今からなのに、もう6Gをやろうとしている人たちがいる。呆れてものが言えない。研究者とはこういうものなのだろうか。

#379 孫さんの赤字

2020-06-16

孫さんがとんでもない赤字をだすそうだ。しかしこれはファンドの投資の評価損であって、アリババの株を売ってチャラにするようだ。結局世間的には格好悪いことになったが益も損も、孫さんのポケットの中で回っているわけで、どうってことはないようだ。そうすれば今回の真の意図は国税庁対ソフトバンクグループの節税の戦いで国税の追及を振り切るための猿芝居なのではないかと考えたくなる。もちろん負けたのは国税である。買ったのは孫さんだが、孫さんは名誉を落とした。しかしざまぁみろと笑っているのではないか。

#378 最近の建築プロジェクト

2020-06-16

20ftのコンテナをベースにお風呂モジュール、寝室モジュール、リビングモジュール、ダイニングモジュールなどを設計制作中である。クレーンのついたトラックで景色のいいところに持っていって、簡単に別荘が設置できる。あと温水冷水の給水システム、汚水の処理システム、低騒音の発電機などのライフサポートシステムも設計中である。どこかに別荘を立てたり、リゾートマンションを買うよりコンテナ5本をトラックで持ち歩いて、日本国中の絶景の近くに、土地を借りて1年ごとに住み替えるのも楽しいかもしれない。またこれを使って期間限定のリゾートホテルをつくるもの面白いかもしれない。

今までコンテナハウスやプレハブハウスは、安かろう悪かろうだったが、まともなデザインで全てを仕切り直しすることが面白いのではないかと考えている。長いこと飛行機にばっかり乗っていた自分としては、飛行機の究極がプライベートジェットだとするならば、それを同じクオリティの箱があれば、結構イけるのではないかと思う。

#377 最近の改造車

2020-06-16

フェラーリ308のエンジンを載せたランチアテーマ832というクルマがある。中古で安く買って改造している。エンジンを308の3000ccから328の3200ccに変えて、足回りをフェラーリの純正品で固めて、ラジエーターグリルは328の中古品をはめ、跳ね馬マークなどをあしらってランチアなのにフェラーリにした。フェラーリを買うより安くて楽しい。クランクシャフトを90度回転にするか、180度回転にするかで、音が変わるので最終的にどうするか迷っている。ラジエーターも2倍の大きさにして夏にオーバーヒートしないようにした。

次の改造車のターゲットは、ダイムラーのDS420というボロリムジンがあるが、V8の4000ccが載っている。ヘニャヘニャのエンジンでとてもダメなので、こいつをダイムラーのW6のエンジン6500ccに載せ替えようと思っている。これが実現すればすごい車になると思う。

それと電気自動車関係では、テスラのチューンアップをやってみたい。

#376 次の中学高校は

2020-06-16

神戸の須磨学園でこの20年間共学の中高一貫進学校を作ってきた。かなりの進学実績も出て、さらに2つ目の中学高校をはじめるなど新しい展開もはじめた。

次はなにか。天才少年少女を対象にした能力開発の中学高校とインターネットを使った通信制の高等学校を考えたいと思っている。これを須磨学園の100周年記念事業にしたい。

#375 ビル・ゲイツ「ワクチンなしに日常は戻らない」

2020-06-11

2020年の7月号の文藝春秋にビル・ゲイツの記事の翻訳が載っている。大変素晴らしい記事で一読をお勧めしたい。内容は複数個のワクチンの開発に協力する、たとえ二つぐらいしか残らなくても、数千億円が無駄になっても自分はやるという決意表明である。とても素晴らしい。ノーベル医学賞かノーべル平和賞どちらをもらうのだろうか。

#374 オンライン教育を考える

2020-06-11

須磨学園でオンライン教育を推進している(https://www.suma.ac.jp)。最初は100パーセントオンラインにしていたが、緊急事態が解除されるにつけて出席日を週一日、週二日、週三日、週四日と、増やしていくことにした。最終的には週四日学校、週一日オンラインで8月末までやってみることにした。オンラインを週一日残すのはせっかく慣れたオンライン教育の習熟を維持したいからである。それによって今後のコロナがどうなっても弾力的に対応できるようにしていきたい。

#373 蓮舫議員の発言にまたまたビックリ

2020-06-11

スパコンは2位ではダメか、と蓮舫議員が発言したときにイスから転げ落ちたことがあった(http://agora-web.jp/archives/802222.html)。今回また参議院の予算委員会中継を見て、イスから転げ落ちました。発言内容は「サーバーは増やすんじゃなくて、時代はもうクラウドなんです。」蓮舫議員はサーバーとクラウドの関係をわかっていないのではないか。容量さえ注文すればクラウドならすぐに注文が通ると思っているのではないか。クラウドの中でサーバーを増設することが実際行われることなので、議員の発言はなにかおかしい。今回も歴史に残る迷言となるだろう。

古い話になるが、蓮舫議員の多重国籍問題について思い返して考えてみた。直接関係のないものの妄想ととっていただいて結構だが、実態は4重国籍の可能性があるのではないか。蓮舫議員の父は台湾籍である。よって蓮舫議員は台湾のパスポートを持っている。蓮舫議員の母はひょっとしたら韓国からの帰化人である。よって蓮舫議員は韓国のパスポートも持っていた可能性がある。しかし母親の日本帰化にともなって、日本のパスポートも手に入れた。蓮舫議員の双子の子どもは北京生まれである。父親は公表されていないが、もし父親が中国人であれば、当然生まれた子どもの国籍は父親の国籍である中国と母親の国籍の日本になるだろう。中国の国籍を持つ子どもの母親が中国のパスポート、中国の国籍を欲しいと言った場合中国は国籍を与えるのだろうか。ここのところを精査してみる必要がある。都合合計台湾、韓国、日本、中国のパスポートをお持ちの可能性が考えられる。一般人では蓮舫議員の戸籍謄本をとることはできないが、弁護士資格を持つ者であれば可能である。蓮舫議員の今までの発言はここのところを上手に避けてきているような気がする。

こういう事態においてもほとんどイカれている東京新聞の女記者と、競うように内閣いじめ質問を連発する蓮舫議員は、内閣と握って視聴者のガス抜きをするエージェントなのかと深読みをしてしまう僕はおかしいだろうか。

#371 一連のコロナの感想と対策

2020-05-26

緊急事態が解除されてとてもうれしい。しかし、第2弾第3弾、第4弾は必ずくるだろう。究極は全員が抗体を持つまで気を緩めてはならない。抗体を持つにはかかって治るか、ワクチンを摂取するしか方法はない。これを真剣に考えるべきではないか。それまではなるべく感染しないような万全な配慮を継続して行うしか方法はないのではないか。毎日体温と脈拍とSPO2などのバイタルサインを記録するようになった。体温が少しでも高いと感染したのかとビクビクしている。あといつ死んでもいいように遺書を書き始めた。新しいショッキングな経験である。来月に入ったら捨てるものは捨てよう。ホスティングサービスの会社に100年契約でもして、自分が生きていた証を残したいとも思う。そんなことしてもたった100年しか残らないので結局は無意味かもしれない。

#370 オンライン授業を約2ヶ月やった感想

2020-05-26

学園長をしている須磨学園でコロナのため4月の入学式から今週も含めてずーっとオンライン授業をやってきた。その結果と感想やアンケートについてはちゃんとまとめて発表しなければならないと思っているが、取り合えずクイックな感想をのべたいと思う。

インターネットの授業はたいへん便利だ。一番のメリットは通学時間が節約できるといったところか。一番のデメリットは未完成な機械による肉体の疲労がかなりある、ということだ。またパソコンのスクリーンに対する異常な集中とカメラでいつも監視されているという心理的な不安も大きい。これらを上手に取り除いて使い易いオンライン授業システムを実践していきたい。教育の未来は学校の対面授業とオンライン授業のハイブリッドになるのではないだろうか。

#369 大学は9月始まりに、小中高は4月のままで

2020-05-26

コロナのせいで2ヶ月間授業ができなかった。大学は前期は全部オンラインである。キャンバスにも立ち入り禁止である。究極の自己責任。今週から小中高は登校が開始された。2ヶ月の遅れなんて来年の4月までに夏休みや冬休みや春休みを削って取り返せというお上のご意向を強く感じる。しかし大学4年間の世界は違ったようになるのではないか。4月だけでなく9月入学もありになって、大学に進学する生徒は全員6ヶ月の自由時間がモテるようになるのがよいのではないか。浪人みたいなものだ。浪人時代は辛かったけれど意味があったと思う。4月か9月かという議論が高まっているなかで、両方を考えた案になればいいのにと思う。

#367 ビル・ゲイツ、マイクロソフト役員退任に思う

2020-03-24

ビル・ゲイツがマイクロソフトの役員を退任した。インターネットに山ほどいろんな人がいろんなことを書いている。私はこの判断はマイクロソフト社長のナディアをビル・ゲイツが信頼しているからとった行動だと思う。ナディアに任せればマイクロソフトは大丈夫と思ったのではないだろうか。誰にも仕事を任せることができないS氏より、ビル・ゲイツの方がはるかに幸せな人だ。そう考えると今から二十年前にアスキーの社長を退任せざるを得なかったことは、実は、当時の最高の判断だったということができるのではないかと、ふと思った。こんなことをいうと「馬鹿野郎」という人が必ずいるだろう。

#366 ボロベンツの化粧直し

2020-03-24

2002年のAMG C32というボロベンツに乗っている。これがよく走るクルマで時々壊れるが修理をすれば必ず調子がよくなる。今まで走ることだけを考えていたがこの度フロントグリルとフロントランプを新しいデザインのものに取り替えた。みてくれはボロベンツではなく、最近のベンツような気がして、なにかとてもうれしくなった。私はクルマの二大要素はエンジンと足回りと、クルマのデザインと思っている。それを実感している。

ロールスロイスのSUV「カリナン」が売れているそうだ。1台約4500万円。とても買えない。同じお金があるならば中古のロールスロイスを10台買う方が楽しいかも。最近カリナンもどきもでた。ロールスロイスのフロントグリルとライトをトヨタの1BOXカーにつけたものが約100万アップで出ていた。後ろのロゴはトヨタのクルクルマークがついていて笑った。僕はとても買わないが、カリナンよりも上のレベルのリムジンとしてこんな感じのクルマがファントム9になればいいのにと思っている。もちろん12気筒でファントム3の伝統を受け継ぎ、ファントム6、7、8の流れを汲む正統な最高級リムジンとしての企画である。

#365 死ぬかもしれないという気持ち

2020-03-24

糖尿病なのでコロナにかかったら死ぬといわれている。だから健康には気をつけている。そういう気持ちになっているので毎日の生活の中で本当に大切なことだけを考えて生きている。だから毎日が楽しい。究極の利己主義かもしれない。まだまだし残したことがありすぎて、このままでは死んでも死にきれない。せめて今までの活動の集大成をしたいものだ。

#364 パソコン博物館、ゲーム博物館構想

2020-03-24

私のパソコンのコレクションとゲームのコレクションを全部集めた博物館をつくることになった。来年の4月にはオープンしたい。場所は交渉中。おそらく年内には決まるだろう。

#363 フルWindowsスマホ 完成

2020-03-24

フルWindowsが動くスマホの試作品が完成した。現在商品化の検討中。使い勝手はなかなかよく、10万円以下の価格帯で発売になればいいのに。Surface Duoを半分にしたような感じ。

#362 コロナで変わる会社、大学

2020-03-24

今まで在宅勤務は本気で取り組まれてきたかといえば、本気でなかったが、コロナの影響で世界的に在宅勤務が注目されて取り組まれていくような感じである。パソコンとインターネットアクセス機器とを持ってノマドをやっている人は多かったが、それはあくまで一人で独立して移動オフィスをやっているみたいなもので、フリーランスの世界のことであったが、今回の在宅勤務は電話会議とグループウェアを中心とした分散会社システムのことであるので、社会が根本的に変わるような気がする。これによって真の意味でのグローバルカンパニーが登場するのではないだろうか。

東京大学は4月からの講義を全面的に遠隔教育システムに移行する。ZOOMというシステムが便利なのでそれを利用する。来年の4月からの出来具合にもよるが、マーケットシェアはおそらく100%になるのであろう。遠隔教育システムを自前で作っていたのに、がっかり。方針をZOOMをいかによくするかに変更した。 

#361 Googleニュースと5ちゃんねるの2NN

2020-02-26

ブラウザを開くときの最初の画面はずっとGoogleニュースだった。ところが最近それを5chのまとめエンジンである2NNにかえた。なぜか。Googleニュースのパーソナライズされたニュースより、生のウェブが伝わる2NNの方がよいと思うようになった。毎日それぞれの個人にパーソナル化されたコンテンツを見ていると、何かおかしいと思うようになったからである。新聞社各社の役割はそのアジェンダ機能にあると思う。なにが重要でなにが意味がないかがそれぞれのメディアの本質であり、それをメディアのアジェンダ機能という。その意味で、産経と日経と読売と毎日と朝日を比べて読んでみていとても面白い。インターネットのニュースサイトで注目に値するのは思ったより少ない。ほとんどが再配信サイトだ。でも、再配信サイトの方がポピュラーな存在で困ったことだ。役割の分担と考えるしかない。 

#360 コロナウィルスから身を守る方法

2020-02-26

身体に入ってくるウィルスから身を守る方法は、1番はマスクだろうと思う。2番目はエアマスクがよいのではないか。エアマスクとは 胸に刺すサインペンのようなクレベリンのパッケージである。この二つを外出の時にはしている。

#359 名誉毀損裁判判決確定

2020-02-26

安原伸被告に対する民事の名誉毀損の損害賠償裁判は、安原が負け、なおかつ控訴を断念したので、判決が確定した。次は認められた損害賠償を請求することになるが安原が払うかどうかはわからない。刑事裁判でも有罪罰金、民事裁判でも有罪損害賠償。かなり長い期間であったがやっとここまできた。もう少し。

#358 コロナウィルスについての感想

2020-02-26

全日本的にすべてのことが自粛ムードになって、おそらく3月は最低でも2週間、最悪では4週間日本の経済活動が停止することになる気がする。年末年始を思い出せばよい。飲食業や旅館ホテル業だけでなくほとんどの企業が影響を受けるだろう。仕事の形態もインターネットを使った在宅勤務がはじめて一般的にみとめられるようになるだろう。多地点テレビ会議が当たり前になる。

コロナにかかってもかかったことを意識せずに治ってしまう人も多くなるであろう。どこの国の統計を信じれば良いのかまったく疑問だ。すでに日本で1万人以上がかかっているという人もいる。インドは感染者がいないというが、スパイスの強いカレーを食べているからだろうか。インターネットの時代で誰でも発信できるので、なんでも言い放題である。こういう時代のリーダーとは力を持った人のことではなく、知恵を持った人なのだとつくづく思う。

#357 日本のIoTの最大のキラーアプリとは

2020-02-13

IoT各社がヘトヘトになりながらユーザーを追い求めている中で、順調にユーザーを増やしている会社のことはあまり知られていない。2019年12月でなんと60万台売れたそうだ。1社だけが9割のシェアを持ち、ヒット商品になっていることを見るにつけても、なぜこのような商品を他社はつくれなかったのか。我々は思いつかなかったのか。情けない。

#356 明浄学院問題

2020-02-13

大阪地検特捜部は21億円に関して逮捕者を6人出したが、暗号通貨の1億円に関しては不起訴とするということにしたと発表した。証拠が集まらなかったということらしい。残念である。それに加えてあらたに理事長の就任を含む経営権の譲渡で3億円のお金が個人に支払われているみたいだ。この件はどうなるのかが、注目される。新聞各社がほっておくはずがないのに。

#355 国民総背番号制度は悪なのか

2020-02-13

国民総背番号制度は悪だと言われて久しい。個人情報保護も厳しさを増している。しかし便利になることの方が多いのでもう一度積極的に進めるべきではないか。

例えば本当の番号は誰にも公開せず、その番号を元にして用途別に違う番号を発行して、それぞれが使うというのがいいのではないか。そうしているうちに企業が勝手に紐付けをするかもしれないが、それは個人の同意をいちいち得ながら進めていくべきであろう。3つの病院にかかっていても診察券番号は違っているのでデータベース的には同姓同名の人が3人いることになっている。漢字名、よみがな、生年月日、性別ぐらいで1億何千万人を区別することはできるのではないか。

#354 QRコードの脆弱性

2020-02-13

知り合いの天才博士から聞いた話。電子決済に使われているQRコードは日本電装が発明し、世界中にタダで使える様にしてきた日本発の大ヒットであるが、ここのところこのQRコードを改ざんしてお金をくすねようとする試みがあるそうだ。驚いたことに10回中10回でなく、10回中1回ぐらいの確率でパクることもでき、それであるなら金額が少額なのでなかなか見つからないのではないか。

情報社会の重要なインフラになっているQRコードをさらに安全なものにし、容量を増やすような開発が待たれる。

#353 AMDのマルチコアCPUについて

2020-02-13

AMDがとうとう64CPUを搭載したチップ3990xを発売した。3990ドルだそうだ。日本では約50万円。このチップの計算パワーは1CPUの64倍なのであろうか。それを正確に表現したインターネットの記事がない。1,2,4,8,16,32,64とCPUの数が増えていけば計算力も増えていくのかといえばそうはならない。増えていくに従ってCPU同士の通信やメモリアクセスがぶつかり合い、効率が落ちるみたいだ。ここのところを研究して改良することが面白いのではないかと思っている。

#352 コロナウィルスに学ぶ

2020-02-13

ロシアの検疫体制が進んでいてロシアへのコロナウィルスの汚染が止められているということだ。日本をはじめ各国の対応を詳しく研究して次のウィルスの蔓延に備える必要があるみたいだ。日本はチャーター機を飛ばしたりして、日本政府は努力をされている様だが、ロシアやアメリカ、英連邦各国の方が徹底している様な気がする。今までの長い歴史のおかげなのだろうか。

#351 LマウントフルサイズFOVEON延期の発表を聞いて

2020-02-13

シグマが2019年に発売するといったフルサイズのFOVEONセンサーでLマウントカメラの発売を2020年中に発売するといっていたが、それを2020年中には発売できないとのこと。がっかりした。待っていたのに。フルサイズのセンサーを量産できないそうだ。1台300万円でもほしいのに。とりあえず今動いているdp用の小さなセンサーのLマウントでも発売してほしい。dp0からdp3まで全機種揃えて使えというのか。僕はFOVEONとライカのレンズを組み合わせたカメラがほしいのだ。

#350 これからのAIに必要な機能

2020-02-04

AIの記事を見るたびに、今のAIに欠けているものはなにかと考える。それはAIシステムが学んだ知性、知能を人にわかる形にして出力する機能ではないかと思う。それがなければAIシステムはブラックボックスになって、作った人がいなくなってしまったときにどうしようもならない。知性や知識や知恵といったものがどのような構造になっているのかに大変興味がある。これまで知恵のことを構造化された知識といい、知識のことを実証された情報といい、情報には情報原料、情報材料、分析情報があると言ってきたが、それらの定義を人工知能の知のアーキテクチャも加えて修正再編成しなければならないときにきていると思う。

#349 成田と羽田の未来

2020-02-04

成田空港は2本の滑走路を3本にするそうだ。羽田空港は離発着のコースを変更して離発着の回数を増やすことにするそうだ。でも利用者としてみていると長期計画がはっきりしない。

日本の関東圏にはもう一つぐらい大きな空港が必要なのではないか。成田と羽田に加えて、米軍横田基地を米軍と民間航空機で共同使用して、都内から鉄道と高速道路でアクセスできるようにするのがいいのではないかと思う。あとは羽田の埋め立て拡張、成田の土地買い増しによる拡張も同時に考えてもいいのではないか。ロンドンやパリ、ニューヨークに行くたびに東京の貧弱な空港のことを思ってなんとかしなければならないのでないかと疑問に思う。

#348 定年まであと2年

2020-02-04

IoTメディアラボの仕事はあと2年となった。これまでの3年間はあっという間に過ぎてしまった。結果を出す様にと上から言われている。やらなくてはならない。とりあえず3月の年次総会でのまとめに注力したいと思う。去年まではうちうちの発表会であったが、今年は対外的に発表会をしてもいいかなと思っている。

#347 IoTの通信インフラは何?

2020-02-04

IoTの研究をはじめて3年以上になるが、IoT機器とクラウドを繋ぐ通信についてかなり見えてきた。まず現在の4G通信の欠点がわかった。電池の持ちが短すぎることである。よって低消費電力のLPWAが必ず必要となる。LPWAには数種類あって、何が主流になるかはまだわからない。単勝馬券を全部買うという方式しか勝つことはできないのではないか。アプリケーションや国によって勝馬は変わるような気がする。

5Gを使ったIoTがいろいろと言われているが、マスコミが騒ぐようにスムーズにいくのだろうか。疑問を感じる。

6Gをどうするのか、という専門家の懇談会がはじまった。トップは東大総長であるので、発言に気をつけなければならないが、6Gのやって来る10年後には関わった人たちは誰も生きていなかったりして。。。 中国とアメリカの戦いになるのであろうか。そこにヨーロッパとインドと日本がどのように関与するのかが興味深い。日本の国策として6Gで主導権を握るようにという政府の太っ腹な予算措置が必要なのではないだろうか。

#346 次世代MSXのCPUは64bit

2020-02-04

次世代MSXを東大で作っている。CPUはZ80、R800、64bitのARMにした。当初32bitのARMであったが、ソフトウェアを担当する人たちから64bitにした方がよいというリクエストがあったので変更した。64bitのARMで動くOSはLinuxである。CとPythonとLISPが使える様になる。詳しくは夏頃。

#345 名誉毀損事件は私の勝ち

2020-02-04

安原伸による名誉毀損事件は1月の末に判決が出てこちらが勝訴した。慰謝料を求めた民事事件であるので、安原が納得しないのであれば控訴するだろう。しかし既に安原は刑事事件で有罪、罰金になっているので民事で控訴しても慰謝料の金額が変わるぐらいのものであろう。随分長い判決文章であったので、たいへんな量の仕事だったのだろう。裁判の終わりに強く和解を勧められた。和解の書類は数ページなのだそうだ。

#344 コロナウィルス報道を分析して

2020-02-04

WHOの発表を見ていると明らかに中国政府に対して配慮した発言が目立つ。まぁ仕方がないのだろうが、読んでいる人にもわかる様な発言であるのでその部分を割り引いて理解できるのでありがたい。こういうのを国際社会における大人の対応というのだろう。

それ以外の学術的な発表に関しては世界で一番信用できそうだ。ワクチンを作るプロセスがよくわかってありがたい。そのうちワクチンが発見されたり、作られたり、するのであろう。それまでは海外出張を含めて静かにしておかなくてはならない。

#343 長距離長時間ドローンのための発電機

2020-01-29

ロータリーエンジン2ローターで大変コンパクトなガソリンや軽油で動く発電機の設計をはじめた。これを使えば二人乗りの電気式VTOLが作れそうな気がする。ということでロータリーエンジンの勉強をしている。読めば読むほど素晴らしいものだとわかってこれを開発してきた人たちに敬意を表したい。

#342 8Kのテレビの驚くべき値段

2020-01-29

今さっき見たインターネットのオークションで8Kのテレビが10万円だった。2Kが2万円、4Kが4万円、8Kが8万円になるのであろうか。昔4Kは安くなると書いたら、「4Kはリスクが高い、展望の見えない計画だ。総務省が旗を振るのは疑問だ。それでも家電メーカは追随するのだろうか。」と書いた人がいた。当然反論したが今はどうだ。しかしそれすら吹っ飛ばして、8Kが中古ではあるがこんなに安くなってしまったことに驚きを隠せない。かくなる上はDVDを8Kにアップコンバージョンする半導体を作るしかないと思っている。

#341 Flight Rader 24

2020-01-29

今日は朝から羽田の近くを飛んでいる飛行機を観察していた。中国武漢から帰ってくる全日空機を探しながら1時間ぐらいみていた。気がついたことが2つ。

一つ目。米軍のヘリコプターはここには出てこない。
二つ目。将来的にドローンもここに表示させるべきだと思う。

#340 須磨学園夙川中学校の入試倍率について

2020-01-29

新規開校二回目の入学試験があった。口コミの評判がよくて、80名の募集に対して900人以上が受験し、去年の偏差値は50であったが今年の偏差値は58になった。ありがたいことである。一生懸命運営にあたっていきたい。

#339 孫さんの東大への200億円

2020-01-29

全学に孫さんのファンドに応募するならちゃんと提案を出すように、という御触れがきた。とりあえず応募したが、先は険しいような気がする。

#338 日産ルノーその後

2020-01-29

毎日新聞の経済プレミアに面白い記事が出ていた、1月25日付で、『「ゴーン劇場」で見え隠れする仏政府との深い因縁』というのがあった。この記事は大変よく書けており、驚いている。

https://mainichi.jp/premier/business/articles/20200123/biz/00m/020/009000c

#337 コロナウィルスの論点

2020-01-29

インターネットの情報で勝手なことを言う人が多すぎる、というのが私の感想。しかし論点としては何だろうかと考えてみた。

その1。発表された感染者と死者の数は実数の何分の1なのかが興味深い。10〜1000の間のどこかだろう。そのうち頭の賢い誰かが必ず記事にするだろう。それを待っている。

その2。コロナウィルスに関して最も信用できる正確な情報はどこにあるのだろうか。私はWHO(世界保健機関)のウェブサイトでないかと思っている。

https://www.who.int/emergencies/diseases/ebola/drc-2019

#336 アマゾンよりもインドがしなければならないこと

2020-01-18

ベゾスがインドに行ってアマゾンをインドで始めようとしている。確かに先見性に富んだ素晴らしい発想なのかもしれないが、インドがアマゾンよりも可及的に対応しなければならないことがある。それはインドのフードチェーン、つまり食料品の物流ネットワークを効率化することではないか。13億人をどういうふうにして食べさせていくのか。ある調査によると食糧の約3分の1が流通過程において腐っているそうだ。この破損率を1割以下にすることによって、あと50%以上の食糧問題は解決し、10年ぐらい先までの食料問題は解決する食糧の効率のいい物流をどうするかが終わってからがアマゾンの出番ではないか。もしアマゾンがインドの食糧流通をなんとかしようとしているのであればアマゾンの株は暴騰するであろう。

#335 電気自動車の競争の会社は?

2020-01-18

世界ではアメリカのテスラ、アップル、GM、フォード。ヨーロッパのアウディ、フォルクスワーゲン、ルノー。中国の各社。日本はトヨタグループと日産。これらの会社間の競争がこれからも続く。その中で弱ってきた企業を孫さんが買収してテスラのような企業をやりそうな気がする。

#334 情報系大学の未来を考える

2020-01-18

一昔前日本のコンピューター研究の中心は東京大学と京都大学であったような気がする。また日本の電気通信の研究の中心は早稲田大学と電気通信大学であったような気がする。もちろんNTTや日電、富士通、日立などの企業も研究開発にしのぎを削っていた。

インターネットの時代になって、慶應大学がインターネットで伸びてきたことを疑う人は誰もいない。インターネットの次にIoTとAIと自動運転の時代になったときに伸びるのはどの大学であろうか。大学の姿勢とそれぞれの研究者の元気度を調べて予測してみたい。

同時に必要なことは大学と企業との連携であろう。ソフトバンクが東京大学に200億円10年間で出すということは大きなインパクトになるだろう。京大や早稲田や慶應がどの企業と組むのか興味深い。

#333 村井純教授慶應大学退任

2020-01-18

慶應大学は65歳が定年のようで、インターネットの第一人者である村井純教授は慶應大学を退任されるようだ。東京大学の坂村健教授は65歳で東洋大学の学部長になられた。村井教授はすでに学部長なので、次は学長しかない。大手理工系大学の学長になられるのであろうか。慶應の常務理事、学部長を経験した著名人が学長になるとしたら、その大学の名前は限られてくる。村井教授の一族は教育者が多いそうで、今からベンチャービジネスや大企業に就職というのはなさそうだ。

#332 国家の発行する暗号資産

2020-01-18

中国がデジタル元を発行するという。当然アメリカはデジタルドル、ヨーロッパはデジタルユーロを考えているだろう。これらのゆくえが興味深い。アメリカのシナリオはまず中国のデジタル元を潰して、その後ヨーロッパに経済破綻を起こして、それからゆっくり全世界に通用する唯一の電子通貨を発行するのではないだろうか。21世紀のデジタルゴールドというのが予想されるところか。

#331 テスラとアップルの合併?

2020-01-18

お金が唸るほどあるアップルがテスラを買収して、イーロンマスクが アップルの社長になったらいいのに、と思ったことがある。それをきっかけにテスラのことを調べたらテスラは電気自動車の会社というよりも、リチウム電池の材料の鉱山に対する投資とスペースXという宇宙航空機会社になっていることがわかった。これだから株価はどんどんこれからも上昇するだろうと思う。だからアップルに買収されるよりも、独立を選ぶのではないか。

#330 ゴーン問題の本質を考える

2020-01-18

河村建夫・元官房長官によれば、安倍首相は「本来、日産のなかで片付けてもらいたかった」と語ったそうだ。この発言から勝手に想像すると、ゴーンの問題はルノーと日産の問題ではなく、フランス政府が日産をどうするのかということになっているのではないか。つまりゴーンは日産の社長だったけれど、辞めさせられる直前はフランス政府の意図を受けて、ルノーが日産を完全子会社にするために動いていたのではないか。だからそれに反発した日産がルノーを辞めさせるためにゴーンを切ったということではないか。マクロン大統領が産業大臣のときにゴーンとそう言う話をしたのがきっかけだろう。だからゴーンはマクロン大統領に雇われたのだろう。フランス大統領選挙を睨んで日産に嫌気をさしたフランスは日産の株式を高く売るということしか解決策はないのではないか。株価はゴーンが辞めたの日産の株価が適当であろう。計算すると約2兆円になる。日産の43%の株式を誰が買うのであろうか。考えてみるだけでもワクワクする。日産本体が買い戻したいということになろうが、2兆円も借金をすると日産はボロボロの会社になってしまう。日本の会社とアメリカの会社とが候補になるだろう。フランスはアメリカに売るより日本に売ってくれることを望みたい。

#329 情報伝達の速さと確度

2020-01-06

最近巻き込まれた大阪の刑事事件では6人の逮捕者がでた。もうすぐ追加で再逮捕や追加逮捕が出るだろう。大阪地検特捜部のご活躍に敬意を表したいと思う。

こういう事件に巻き込まれてニュースの原点とそれが新聞やテレビやネットでどう報道されていくのかをリアルタイムに経験することができたので振り返ってみたい。

第一に感じることであるが、インターネットのニュースは1日から数日遅れる。

第二に、サーチエンジンはニュースは数時間と早いが、特定のメディアだけであり、一般のウェブについては一週間以上遅れる。

第三に、ウェブのキーワード検索で一番早いのは、ツイッターの検索である。ツイッターの検索で探せばほぼリアルタイムで記事が見つかる。

第四に、オリジナルな報道を再配信しているメディアが多すぎる。逆にオリジナルな報道をしているメディアは注目に値する。お金を払っても読むべき。ほとんどが新聞。テレビは放送内容が瞬間的に消えてしまうので、Youtubeなどと採算度外視で連携をもっと進めるほうがよいのではないかと思われる。

#328 ゴーン脱出に思う

2020-01-06

ゴーンがプライベートジェットで逃げた。ゴーンを捕まえた検察も弁護団も誰一人としてプライベートジェットに乗ったことがないのではないか。ぜひ関係者で現場検証をするべきではないか。また、プライベートジェットに乗ったことがあり、牢屋に入ったことがある人しか本件にまともなコメントはできないのではないか。ホリエモンの言うことを聞こう。

#327 我々はマイクロソフトなしで生きていけるのか

2020-01-06

ヨーロッパの欧州原子核研究機構がマイクロソフトのソフトウェアを割り引いてもらっていたのに最近値上げされて怒っている。MALT(Microsoft ALTernative)というプロジェクトを立ち上げたみたいである。マイクロソフトはCERNがアカデミックな組織ではないということで値上げしたみたい。そして、ただ単に値段が高いだけでそれに替わるソフトウェアを作ろうというのはいかがなものか。

マイクロソフトに払うロイヤリティの範囲で、CERNが定員10人でもいいので大学・大学院を作ればこの問題は解決するのではないか。

#326 総務省元局長が実名告発してもよいのか

2020-01-06

ふるさと納税をめぐって総務省の自治税務局長(当時)が週刊文春でそのプロセスを話している。高級官僚には守秘義務というのはないのか。内閣官房長官と総務省局長との会話は国家機密ではないのか、疑問を感じる。


#326 フランスはいかなる場所、いかなる状況においても死刑に反対???

2020-01-06

2019年12月27日に、中国人死刑囚に対して死刑が日本で執行された。これに対して東京のフランス大使館は「中国人死刑囚1人の刑が今日執行されました。フランスはヨーロッパ連合のパートナー諸国と同様に、いかなる場所、いかなる状況においても死刑に反対しています。不公平、非人道的かつ犯罪抑止効果がないこの懲罰の世界的な廃止を呼びかけます。」

フランス共和国の原点であるフランス革命の1792年から1981年まで使用されたギロチンはなんであったのかを説明してほしい。「一発で首をはねるのは苦痛を和らげるため」と言っていたみたいであるが、それがフランスの博愛主義なのであろうか。

政治には矛盾がつきものかもしれない。フランスが大切と思う「自由」「平等」「博愛」がある。なのにフランスは人を二つに分ける勲章制度を持っている。レジオンドヌール勲章を1802年に作ったときに市民の平等の原則に対してナポレオンは「それでも勲章は必要」と言った。

死刑反対というならナポレオンのような説明をフランス大統領はするべきではないか。

#325 中国のデジタル人民元の可能性

2020-01-06

中国が仮想通貨を発行しようとしているらしい。当然ドルやユーロに対して、自分がコントロールできる国際通貨としてのデジタル人民元を打ち出してくるのであろう。アメリカやEUがどうするのかということと、中国がどういう形でデジタル人民元をうちあげるのかが注目される。

デジタル人民元の一番重要な部分はその価格の安定であろう。アメリカとEUとの話し合いの中でこの点において意見の一致があれば、デジタル人民元は成功するだろう。それが決裂したならば、デジタル人民元はビットコインのように乱高下し、その隙にデジタルドルが世界の主流になるだろう。もちろんアメリカはそれを狙っているだろう。世界で瞬間的に通用するデジタル貨幣の発行権はどの国が持つのかという静かな競争がはじまっている。第一幕のテーマは「安定した通貨であること」ではないか。

#324 イギリスのEU離脱に思う

2020-01-06

国民投票までしてイギリスはEUを離脱することになった。この意味を考えてみた。年末に過去の記事を読みながら1992年のジョージ・ソロスのことを思い出した。彼のおかげでイングランド銀行はボロボロになり、ポンドはユーロと分けておくのがいいということになった。確かにそうすることによって、イギリスはEU統合のメリットを受けながら独立したポジションを確保した。
ブレグジッドもポンドの独立のようにイギリスの国家としての独立をEUのメリットを最大限に受けながら、万一の時のリスクを切り離すためと考えるのはうがった見方であろうか。私はアメリカとイギリスが共同してドイツを経済的に叩こうという動きを感じる。ドイツ銀行はボロボロだし、フォルクスワーゲングループも中国でボロ儲けしたけれど、それを忌々しいとアメリカは思っているのではないか。

#323 今年の株価について

2020-01-06

大統領選が終わる11月までは株式の暴落は起きないだろう。アメリカが全力をあげてサポートするだろう。よって土地も大丈夫だろう。日本はオリンピックが終わって土地が下がるといわれてきたが選挙が終わるまで持つかも。しかし今度下がり始めたらかなりやばいことになりそうだ。

#322 トランプは再選されると確信

2020-01-06

トランプ大統領関連のいろいろな報道を年末にチェックしてみた。大統領弾劾の手続きやら11月の選挙のことがいろいろとうるさいが、ホワイトハウスの様子の写ったビデオクリップの中に、マルチポイントのテレビ会議の様子があった。完全に暗号化されたマルチポイントのテレビ会議の相手は誰だろうかと一生懸命拡大して分析した。私の予想は半分はペンタゴンの軍人。あとは国務省とそれぞれ。このそれぞれが何を意味するのかについては、私はそれらは米国のシンクタンクではないかと思っている。トランプ大統領は歴代の大統領の中で各シンクタンクと一番いい関係を築いている大統領ではないか。これは大変なことである。民主党と共和党ではひいきにしているシンクタンクは違うが、いわゆるブッシュの流れのシンクタンクとトランプ大統領は仲がいいのではないかと思う。アメリカのシンクタンク特集の記事を集めて読んでいる。そういうこともあって、最近起こった米軍主導の数件の攻撃などは成功している。アメリカの歴史においてトランプ大統領の評価はこれから変わっていくのではないか。

#321 日本会計基準と国際会計基準

2020-01-06

日本会計基準を国際会計基準に変更する会社が増えてきていると言われている。どちらがどういいかという議論は専門家に任せて、私は日本の上場企業と大資本金企業は、両方併記で決算を行うべきではないかと思っている。ただちに過去5年間の有価証券報告書を両建てで再出版し直すべきではないかと。そうすればもっと経済の本質が見えてくる。

#320 アラブファンドの心配を考える

2020-01-06

アラブファンドはロンドンの代理人を使って、元本保証、金利6%、成功報酬という破格の条件をソフトバンクビジョンファンドから引き出している。なのに、ビジョンファンド2.0には出資していないようだ。これが何を意味するかを考えてみた。一言で言ってアラブさんは元本保証を疑っているのだ。これはたいへんなメッセージである。元本保証してもらっていない他の投資家はこの状況が何を意味するのかをわかっているのか。

#319 孫さんのリスク

2020-01-06

年末に久しぶりにじっくりいろいろな記事を読んで、孫さんの最近について考えてみた。

記者会見で「とてつもない赤字です」と言い切るということは黒字化する自信が絶対にあるということなのだと確信した。だからソフトバンクのリスクはWeWorkやその他の企業ではない。必ずなんとかするだろう。リスクの本質は彼の老化にある。僕はひとつ上だが最近からだの調子がどんどん衰えていくことを自覚するようになった。40代のアスキーの社長を辞めたときと比べると大体7割ぐらいに体力が衰えてきているような気がする。頭の力はどうか。記憶力、判断力が落ちてきている。この年末年始ペースを半分に落として仕事をしてみた。たいへん調子がよく、いろいろなことがスムーズに片付いていった。自分はもう若くないのだと思った。

孫さんはジャック・マーに貰った不老不死や精力絶倫のサプリを飲んで60過ぎても元気なのかもしれないが、この調子で老化のことを考えないでフルスピードで仕事を続けることが、ソフトバンクグループの最大のリスクではないか。投資の判断を必ず間違えると思う。半分ぐらいにスローダウンするのがいいのではないか。ハワイ時間で生活し、アメリカでも日本でもバイオリズムを変えないのがいいのではないか。WeWorkやOYOの失敗は彼がかつて得意であった深い先読みができなかったからではないだろうか。年末年始のスローダウンした生活してそんなことを思った。

#318 200グラム未満のドローンの開発が進むかも

2019-12-13

200グラム以上のドローンはすべて登録制になることが決まった。200グラム未満は登録しなくていいそうだ。だから200グラム未満の高性能なドローンの開発が進みそうだ。でも本当に必要なのは登録だけでなく、GPSによる位置と高さの情報とそれをIDをつけて発信するトランスポンダーのような機能ではないか。このトランスポンダー情報をヘリコプターと供用する必要があるのではないか。ヘリコプターにもドローンにもそれぞれのちゃんとした使用目的があるのだから。

#317 アマゾンの位置センサー

2019-12-13

アマゾンがRing Fetchという犬の首につける位置センサーを発売するそうだ。犬の首だけではなく僕の首にもつけられそうだ。朝家を出て深夜に帰るまでどこで何をしているのかをモニターされる時代は近いような気がする。アンテナは4Gとか5Gを使わない。なので、近いうちにアマゾンの卓上スピーカーの中にアンテナが組み込まれてアマゾンの売った位置センサーに対して利用を許可するのであれば、スピーカーは安くするというセールでもあって、あっという間に日本全国に世界中に広まりそうな気がする。アマゾンがこの技術をどう使うかに注目したい。

#316 20年かかったアマン京都ホテル

2019-12-13

11月1日に開業した京都のアマンホテルに見学に行ってきた。男5人の団体で日中に行ったので、時間を取り直して今度は泊まりに行ってみたい。1泊25万円以上とのこと。とても素晴らしいホテルだった。

実はこの土地を私は所有していたことがある。アスキーの社長をやめたときにホテルを作ろうと考えたことがあった。この土地を手に入れて、アマンホテルを誘致してホテルの許可を京都市にお願いに行った。当時は制度の縛りが厳しくて、ホテルはダメと京都市に言われたので、さっさとあきらめて土地を売ることにした。それでもあきらめなかったのが当時のアマンホテルの社長のエイドリアン・ゼッカ氏であった。アマンホテルは現在の社長の手に渡ってしまったが、アマン京都のプロジェクトは生き続け、20年後に開業にこぎつけたのである。見切り千両というが、夢を何十年もあきらめないことも大切だと思った。自分のオーナーシップはなくても、自分がかつて抱いた夢が現実のものになったことがとてもうれしい。

#315 NHKの新チャンネル計画

2019-12-13

インターネットに進出するために衛星放送4chから、3chに減らすという話が出ているそうだ。BS1とBSプレミアムと4Kと8Kがどうなるのであろうか。プレミアムが4K放送になって、現行の4K放送がなくなり8Kは変わらずというところか。地上デジタルは総合と教育が続くのであろうか。今回の放送の再編成は地上デジタルとインターネットのNHKオンデマンドも含んだ再編成にするべきであろう。

必要なコンテンツチャンネルは
1. ニュース
2. スポーツ
3. 教育
4. 娯楽
5. 8K
である。しかし、ニュース専門チャンネルお金をとることは難しい。だからニュースはローカルニュースが必要なため地デジで。スポーツもローカルスポーツが必要なため地デジで。ETVを地デジから衛星に動かす。

1. 地デジ ニュース+娯楽
2. 地デジ スポーツ
3. BS2K 教育
4. BS4K ニュース専門+プレミア
5. BS8K 総合

というチャンネルプランはいかがであろうか。

#314 5万円のパソコンを教育に

2019-12-13

補正予算で全国の小5〜中学生に、パソコンを配るという話になっている。予算は一人5万円だそうだ。5万円のMacはないので、5万円のWindowsになるのだろうか。500万台くらいの数になるだろう。たいへんなことだ。この話は単にパソコンを配るということではなくパソコンを使った情報の授業を小学5年生〜中学3年生までするということになるので、そういう取り組みが求められる。いきなり500万台配るのか、5年をかけて100万台ずつ配るのかも含めて考えなくてはならない。

#313 ブレグジットは成立する

2019-12-13

英国の総選挙の結果が出て、ほぼ確定的に英国はEUから離脱することになった。このあと何が起こるのかを考えてみたい。

EUが経済危機に陥ってもイギリスは大丈夫ということになる。だからEUで経済危機が起こる可能性が高まったと思う。イギリスの友人であるアメリカにとって現在の一番大きな敵国は中国である。アメリカが中国を叩くとき同時に、中国の友人も叩くことになる。ヨーロッパの中国の友人の第一番はドイツ。アメリカとドイツの関係はドイツ銀行とのトラブルとかフォルクスワーゲンとのトラブルなどエスカレートしてきた。これが今後拡大してドイツという国家のEUにおける立場が悪くなれば当然EUが経済的なトラブルに陥り、しかしその余波はイギリスには及ばない、ということが考えられる。先日トランプがNATOの会議に出席してヨーロッパ各国やカナダ首脳の話に怒って記者会見せずに退席してしまったことが思い出される。

ヨーロッパであってヨーロッパでない国、英国の本音の部分が興味深い。

#312 ソフトバンクが200億円を東京大学に拠出

2019-12-13

夜中に胸騒ぎがしてブラウザを開けてみると、ソフトバンクが10年間で200億円を東大に出して人工知能の研究所を作るという発表があった。あと2年で僕は定年なので関係ないことではあるが、150人の研究者を集めて人工知能と人工知能の次の研究をするということだ。実用化の研究はソフトバンクの中に研究所を設けて、東大の研究成果をもとに、あわよくば一儲けという構図らしい。東大がこのお金によってアメリカ中国につぐ人工知能研究の拠点として発展してくれたらこんなに嬉しいことはない。でも、150人の人工知能研究者をどうやって集めるのだろうか。10年という期限限定の教員なのか、期限限定の研究者なのか。大学院生も修士博士を大量に採用するのかによって研究の枠組みが決まってくるだろう。そこのところが興味深い。200億を150人、10年でわると1,333万円になる。年間予算がこれだけでどんな研究をするのだろうか。

ちなみに僕のIoTメディアラボラトリーは、ビル・ゲイツやその他の会社からの寄附金で15人規模でやっているが、経費の3分の2は研究資材の購入費である。人工知能の研究はパソコンだけでできるかもしれないが、ハードウェアの開発をはじめてしまうとたいへんである。

#311 AMDの32コア64スレッドは買いか

2019-12-03

11月30日秋葉原で、16コア、24コア、32コアのCPUが発売された。動くプログラムのスレッドは、32、48、64である。大変な時代になったものだ。むかし2GHzのクロックで512コアのAMDのオプテロンCPUを使って、スーパーコンピューターを作ったことがあった。512コアで1Tフロップスオーバーを出して日本でトップになったことがある。そのシステムを納めた同志社大学に大変感謝されたことを思い出す。32畳ぐらいの冷房がギンギンに効いたコンピュータールームで動かしていた。それがタワーの半分ぐらいに512スレッド入ってしまうようになるのだ。しかし問題は512スレッド間のデータ転送のスピードでスーパーコンピューティングのベンチマークプログラムがいくらの値を出すのかが注目される。ひょっとしたら効率は半分以下かもしれない。ここのところをAMDが何も言わないということはおかしいと思っている。もしここの効率が悪ければ、ここをドラスティックに改善することが大変面白い研究テーマになるだろう。

#310 8Kは意外にいくかも

2019-12-03

8Kのハードディスクレコーダーに4Kのテレビを4つ繋いで見ている。4Kのテレビは70インチで5万円。だから140インチの8Kのスクリーンである。シャープ製の8Kディスプレイは最初170万円したが、この前ヤフオクで30万円だった。びっくりした。すぐに売れたみたいだ。8Kで70インチで20万円になったら僕も買おうと思う。そうなれば、世の中は4K8Kの全録レコーダーが10万円8Kの60インチが6万円の時代がやってくるのであろうか。こんな時代を誰が予測できたのであろか。それにしても4Kはダメだと言った友人のことが懐かしい。

#309 オーディオの新しい活動をはじめようと思う

2019-12-03

公益法人の理事になって理事会などに出席をしていて感じたことは学校の音楽室でオーディオを聴く環境がどうなのかということである。むかし今から50年前ぐらいにオーディオ産業が伸び始めたころ、音楽室にはステレオがなかった。テレビはテレビの教室があって視聴覚教室といわれていた。そこにテレビを作っていた会社がテレビを広めるためにタダで学校に寄付をしていたみたいだ。ラーメンの袋に印刷されたベルマークを必死で集めさせられたこともあった。

今の音楽室のオーディオ設備はどうなのであろうか。そこを調べることからはじめたいと思う。僕が音楽好きになったのは中学時代に音楽の授業でレコードをたくさん聞かされたことにその原点はあるような気がする。当時は音楽を聴きながらついつい寝ていたような気がするが、中学生時代に合計100回以上レコードを聴かされたことが僕の音楽の原点になっている。

今のスマホのMP3の音楽は100Hz以下の低音と10,000Hz以上の高音が削られている。この低音と高音が必ず再生されている音楽環境が必要なのではないか。

#308 ソフトバンク叩きの最近

2019-12-03

インターネットによると一般の経済誌が足並み揃えてソフトバンクを叩いている。個人の経済評論家もどきがブログやYoutubeで叩いている。今のうちにしっかりと魚拓を取っておかなければ私はソフトバンクはそんなに簡単に潰れないと思う。今回の対外的な孫さんの「真っ赤っかです」は、かえってこれを乗り切ればソフトバンクに対する信用があがるような気がする。いろんなところに隠れているソフトバンクの含み益を実現すれば、ソフトバンクの所有から各企業は切り離されるかもしれないが企業群として大丈夫だろうと思う。ソフトバンクの投資ポートフォリオの企業の中から孫さんが見切り宣言をして倒産するような企業が出てくることもあるだろう。それはそれでその時のための予行練習みたいなものだ。

そんなことよりも私が考える一番大きな問題はサウジアラビアの資本に対して元本保証、金利6%、利益分配おまけつきという行為を投資と呼んだことにある。元本保証のお金を受け取るということを世間では借金というのだ。借金をして投資をすることに大きな問題があるということではないか。投資とは失敗すればゼロになるものなのではないか。

#307 超高速電気自動車のモーターとは

2019-12-03

ハイエンドのEV(電気自動車)のモーターの条件は 導電性の高い線でもなく、超強力な磁石でもなく、モーターの発熱をなるべく下げることのできる構造を持ったんモーターそのものであるとわかってきた。モーターの巻線の絶縁材が何度までの熱に耐えることができるかが、大きなポイントになる。また当然発熱ということからも銅線よりも発熱量の少ない銀線の方が好ましいし、現行の電気自動車用のモーターを見ていると巻線の冷却について配慮されているとは言い難いということで、クーリングに最大限配慮した電気自動車用のモーターの開発はうまくいくのではないかと思う。

また現行のガソリンエンジンについても、ガソリンエンジンが設置されているエンジンルームについても冷却について配慮されているとは言い難い。安物のファンがついているだけの有様である。ここのところも研究対象として面白いのではないか。

#306 米軍は朝鮮・韓半島から本当に撤退するのか

2019-12-03

朝鮮戦争のとき、侵略された韓国を押し戻すためにたくさんの兵器と物資と米国軍人の血が流された。米国政府は最近までずっと米国人の血を吸い込んでいる韓半島を米国は決して諦めることはないと言い続けてきたが、どうやらトランプはそうでもないみたいだ。お金にならないのであれば約5000人の国連軍としての米国韓国駐留軍を引き上げるのかもしれない。

その後の可能性としては、米軍のない韓国に北朝鮮軍が攻め入るという可能性、国連軍の枠組みの中で米国が中国と責任分担を交代するという可能性もありうる。韓国に駐留する軍隊が中国になれば北と南から北朝鮮を封じ込めることができるようになるのではないか。

また韓国軍だけの韓国に北朝鮮軍が攻め入ればあとは時間の問題で韓国は北朝鮮に併合されてしまうかもしれない。そうしたときに経済的に立ち行かなくなるのはみえみえで、立ち行かなくなった統一コリアはどこに助けを求めるのか。経済的ブラックホールの韓半島を中国は果たして助けるのか。それとも中国に断られた統一コリアはロシアに泣き付くのか。2020年のトランプ再選も含めて注目を要する。

#305 首里城は国が復興することになったそうだ

2019-12-03

菅長官は「前回復元時の考え方に沿ってしっかり再現していくことが重要だ」と述べた。結局国に全額だしてもらうことになってがっかりした。いつものパターンだ。別に沖縄独立論の旗をふるつもりもないが、琉球国のシンボルとしての首里城があるならば琉球の末裔と日本人と世界中に散らばる琉球出身者で再現する努力を少しでもすればよかったのではないか。デニー知事が首相官邸でのべた言葉が、またがっかりした。玉城知事は「首里城復元はウチナーンチュのアイデンティティーのよりどころであり、歴史文化の象徴でもある。その場所や歴史、文化を再現していこうということを(政府が)全力で行うという話なので、その方向で考えていらっしゃると受け止めている」と述べた。そんなこと言ってるが、普段アンチ日本政府なのにこんなことでいいのだろうか。がっかりだ。

#304 高音と低音の必要性

2019-11-28

昔オーディオのMP3の規格を決めたときに私も関係者の一人でそこに立ち会っていたが100Hz以下の音を捨てて、10,000Hz以上の音を捨てれば比較的簡単に音楽圧縮できるのではないか、と言った人のことを覚えている。その人は音楽の素養はまるでない工学系の人であった記憶がある。そういう人たちのおかげで現在の若者はMP3の圧縮された音をありがたく聞かされている。こういう若者に低音と高音がしっかりはいった音楽を聞いてもらうと初めてこんないい音を聞いたと、いう人が多い。同じように最近実際にあった話だが、ペアで30万円するスピーカーで聞く音とこのスピーカーにパワードサブウーファーをつけて15Hzまで低音を加えて比べることをした。低音のない音楽は音楽に慣れすぎていたのかと思うぐらい違う感じでびっくりした。音源はCDなので20KHzぐらいであるが、さらに高音の100KHzまででる音源とダイヤモンドのスーパーツィーターを繋いでみた。これまた大きく違う音になった。やはり10Hzから100KHzぐらいの10000倍ぐらいの周波数レンジが必要なのであろう。この事実を認識している人は未だに少ないのではないか。それがまたビジネスチャンスとしての可能性でもある。

#303 ステレオの次は何チャンネルか

2019-11-28

最近オーケストラの演奏をかなり近いところで聞くことがなんどもあって、その度に家に帰って同じ曲をステレオで聞いてみた。それでわかったことであるが、ステレオは全ての曲が一直線に並んでいるが、生のオーケストラは一直線ではなく二次元の平面に広がっているということを強く実感した。生のオーケストラの二次元的な音の定位を実現するためには2chのステレオではなく、3chで正三角形の各頂点の位置にスピーカーを置いた新しいマルチチャンネルが必要なのではないか、と思うようになった。現在試作中である。

#302 最近のIoT研究の苦しみ

2019-11-28

IoTの色々なシステムを作っているが2つの苦しみにぶち当たっている。

一つはIoT端末のCPUパワーが足りないということである。RaspberryPiのワンチップでは最近のアプリではもはや役には立たない。遅すぎる。4CPUでも4CPUが完全にパラレルに動かないのでつらい。4の次はいくつか。次は8ではなくて16であろう。近い将来IoTのワンチップソリューションは16CPUになるのではないと思っている。

二つ目はCPUの高速化やメモリーの増加にともなって電池がすぐなくなる。電池の寿命が数年持ってほしいアプリばっかりだ。私の使っているブラックベリーは最近では電池が1日持たなくなってしまった。十分なバッテリーを新世代のIoTデバイスが確保することは難しくなっている。やはり計算はクラウドで行ってダウンロードするのが良いのだろうか。

#301 ローマ教皇様のクルマの番号

2019-11-28

ローマ教皇が来日された。広島で広島だからマツダの車に乗られていた。粋な計らいだとおもった。そのライセンス番号は「SCV1」だった。意味は「State City Vatican」で「バチカン市国」ということだ。

最近はアメリカ大統領の大きな専用車や天皇陛下のセンチュリーロイヤルなどとんでもないスケールのクルマばかりテレビで観ていたので、普通の「MAZDA3」が国家元首のライセンスプレートをつけて走っているのをみたときに国家元首の乗るクルマの本質とはなにかということを考えてしまった。ライセンスプレートなしなのか菊の紋なのか、国名1号なのか、それともそのクルマの性能や安全性なのか。どうもそういうものではない何かがあって、それが権威とか威厳と呼ばれるものなのだろう。

#300 アメリカの身元確認はGFT

2019-11-28

GoogleとfacebookとTwitterのアカウントがないとアメリカでは胡散臭い人と思われるみたいだ。もちろん検索の結果でさらに胡散臭いと思われるらしい。ぼくのようなコラムを書いていたらもちろん全部読まれて胡散臭い奴と思われるらしい。それだけではなくCIAやFBIやDIAなどが身元調査をするときにGFTのメールなんておそらく過去全部チェックされるのであろう。もちろん削除したメールや写真もふくめて。もちろんアメリカだけではなく、日本の就職においてもそうである。内定をもらったのに取り消された女子大生を知っている。彼女は「おじいちゃまのコネで就職は一発でオッケーだったわ」とfacebookで書いて一発で終わり。中学生になったらGFTといかに付き合うのかということを教える授業が必要な気がする。

#299 ANAのプラチナ会員になったが...

2019-11-28

今年は出張の多かった年で、ANAで5万マイル飛んだみたいだ。プラチナカードがやってきた。小冊子が付いてきて読もうとしたが、難しすぎて途中で諦めた。航空会社のマイレージポイントシステムは異常な状況にあるような気がする。マイレージ修行という言葉があって大金をはたいてマイレージのためだけに飛行機に乗る人もいるそうだ。プラチナとかダイヤモンドとかに永遠にとどまることができなくて、乗らなくなったらただの一般乗客に格下げさせられてしまい、冷たい(普通の)扱いをされて悲しい思いをすることになる。先ごろマイレージのダイヤモンドより大株主になって大株主扱いを受ける方がいいのではないかと書いたが実は私はその現場を目撃したことがある。小佐野賢治も糸山英太郎も中内功も飛行機を何十分も待たせた挙句、飛行機の横にクルマを乗り付け、のしのしと1A(なぜか隣も1Cは空席)に踏ん反り返って羽田から伊丹を飛んだことがあったことを覚えている。この上を行く究極の解決法はプライベートジェットしかないのではないか。4億円出してホリエモンのように分割オーナーになって空港間を快適に移動するしかないのではないか。しかしそれでも心配はプライベートジェットの安全性である。飛行中に万一エンジンが止まればそれでお陀仏。アメリカの単発のプライベートジェット機でシーラスという会社の機体には緊急用のパラシュートがついていてこれを使えば万一でも安全ということだ。約2億円。でも日本では今のところ売られていないようだ。

#298 アメリカが中国に怒っている理由を考えてみた

2019-11-28

中国人は採用しないと発言した東大の教員が炎上し、スポンサーの日本の証券会社や外国の会社がスポンサーを降りるという宣言がインターネットで出ていた。どうも中国が嫌われているようだ。その理由の一番根っこの部分はなになのか、を探ってみた。

毎年アメリカから中国に帰国する中国人エンジニアの数が年間40万人であるという話だ。アメリカに行ってアメリカで教育を受け、アメリカの会社でアメリカの技術に触れ、もちろん自分が作ったものもあるだろうが、頭の経験や知識はそのまま中国に帰国するときに中国のものになる。こういう人たちはアメリカの給料の約10倍ぐらいのお金でスカウトされていくみたいだ。

アメリカが怒っている中国との関係の原点はここにあるのではないかと思う。公平な第三者が調べて発表してほしいものだ。

#297 孫さんその3 ソフトバンクビジネスの変遷

2019-11-19

私の知っている昔の孫さんはソフトウェアの卸商社だった。その後、出版社やら展示会の会社になって、その次ヤフーの投資や中国のアリババの投資で大儲けして、携帯電話会社を買収して大儲けして、常にコンピューターとインターネットのテクノロジーの会社だった。IoTと人工知能とロボティクスと言っているが、CPUを買ってIoTではないだろう。インタラクティブキオスクをペッパーという名前をつけてロボットというには無理があるのではないか。孫さんはもっと高度なロボットを作りたかったのかもしれないが、ペッパーを作った人の顔がみたい。最近はテクノロジーの限界を感じたのだろうか。

タクシー会社や貸オフィスに投資する会社に変身しつつあるようだ。ローテクのビジネスで大規模な投資を行い、ちゃんと回収できるのかについては疑問だ。そんな分野にお金を突っ込むのであればウォーレン・バフェットの提灯買いの方が理にかなっているのではないか。

#296 孫さんその2 WeWorkのビジネスモデルを考える

2019-11-19

WeWorkに何兆円も投資をするみたいだ。インターネットでいろいろ調べてみるとWeWorkという会社はオフィスの不動産を所有しないで賃借りしているみたいだ。そしてその賃借りしたものを小割りして又貸ししているらしい。何兆円も投資をするなら不動産を買って所有して、それを小さく分けて貸せばいのではないかと思った。そうすると投資リスクは下がり、長期的な不動産の値上がりも期待でき、世界最大の不動産投資ファンドになるのではないか、と素人ながら考えてみた。

#295 孫さんその1 ビジョンファンド

2019-11-19

最近知ったのであるが、アラブはビジョンファンドの出資において、元本保証、金利6%、利益が出たら配分というありえないような好条件で受け入れられているということだ。ほかの投資家はダメだったらパーになるという条件。こんなの知らなかったし、とても変だと思う。ビジョンファンドの投資条件を詳しく読むほど暇ではないので詳しくはわからないが、WeWorkなどで投資が失敗したらアラブさんだけに優先的にお金が払い戻されるのであれば、そんなファンドに普通の人は二度と投資しないだろうと思う。銀行から6%でお金を借りて担保取られて、個人保証しているようなものを投資ファンドとは言わない。投資は借金でやるものではないのでは。

#294 5Gのローカルアクセスについて

2019-11-19

現行のケータイインフラはほとんどがLTEとよばれる4Gである。4Gの次は当然5Gになるのであるが、5Gのインフラに加えて現行のWiFiルータが5Gのローカルアクセスルーターになるということが言われ始めた。私はこのアイデアは素晴らしいと思っている。WiFiのスピードより5Gのスピードの方が当然速いし、ローカルアクセスルーターをWiFiとパラで設置すれば移行も簡単になるだろう。また、同じハードウェアでグローバルサービスとしての5Gに繋がるのであればいうことはない。それぞれセキュリティも担保されているので大丈夫のような気がする。

#293 天皇は宗教か?

2019-11-19

皇位継承のいろいろな儀式が宗教行為であると言われている。そうすると天皇は宗教のシンボルでもあるのか、ということになる。宮内庁の相当な立場にあった役人の人と話した時にその人は「神道は宗教ではない」とお話になっていた。神道は祖先崇拝と自然崇拝である、と。つまり拝むものはあるが、キリスト教や仏教のような教義はないと言われた。そういえば神宮や神社にいって拝みはするが、隣人を愛するとか魂は復活するとかが、神道でいわれてはいない。先祖を敬うことも自然に感謝することが宗教的行為と言われたら困ってしまう。最近の問題では秋篠宮が代替わりは天皇の宗教行為であると発言されたことではないか。私はこの度の皇位継承は日本国の象徴としての天皇の継承にかかわることであって、立派な国事行為であると思う。また皇室の私的な祭祀権の継承であるが、これは皇室の私的な範囲に属することではないか。だから天皇=神道の頂点としていた昔のシステムは日本国憲法によって否定されたのだ。ここのところをはっきりさせる必要がある。日本の原点の人物として天照大神を全ての日本人が自分の祖先として敬うことは宗教行為ではないのではないか。通常の日常の行為であって、それをキリスト教的、仏教的、イスラム教的に行えばいいのではないか。

#292 円を国際通貨にするという無謀な議論

2019-11-19

自民党が元外務大臣の岸田氏を担いで、円を国際通貨にするという研究会を立ち上げたそうだ。これだけで岸田氏の総理の可能性はなくなった、と考えていいだろう。どんなに円が強くても、日本だけのローカル通貨としての役割であればアメリカはそれほど問題にしないが、円を国際的に流通させるという話になれば、サダム・フセインのように葬り去られることになるのではないか。アメリカが国の全力をあげて維持したいのは、国際決済通貨としてのドルであるということは誰でも知っている。またそれに挑戦する国はアメリカの敵である。そんなことは国際関係の一丁目一番地ではないか。

#291 米軍駐留経費4倍へ

2019-11-19

トランプ大統領の意向として韓国にも日本にも駐留経費を増額せよということらしい。約2000億円を8000億円にせよということらしい。安倍首相はこれをどうさばくのかが注目される。満額回答をしたら国民は納得しないだろう。まぁ5000億円ぐらいか。毎年交渉するのではなく、10年分ぐらいコミットしてよしにすればよいのではないか。あと日米安全保障条約の期間もこれに合わせるのがよいのかもしれない。安全保障の経費をケチることは日本のためによくないと思う。

#290 デイビッド・ロックフェラー Jr

2019-11-04

あのロックフェラー家のご当主が来日されて、茶会があって行ってきた。「ロックフェラー家と慈善活動」という話だった。幸運にも名刺交換もできた。西武百貨店元社長の堤清二氏との交流などをお話になっていた。話を聞いて感動した。なんとロックフェラー一族は281人いるそうだ。なんとその一族のためにロックフェラー一族会社というのがあって、もちろんデイビッド Jrが会長であるが、社員も3人いて一族のためのお世話をしているそうだ。びっくり。それになんと281人のための雑誌があって一族の近況を伝えているらしい。そんなの初めて聞いた。年に2回一族が一つに集まるロックフェラー会というのがあって、いつも100人ぐらいの人が集まるらしい。また、ロックフェラー家が代々受け継いできている公益法人の役員はこの一族から最もふさわしい人間を選んで充てるということだ。日本でこんなことをやっているのは宮内庁だけではないか。こっそり徳川様をされているのではないか、と思った。ファンクラブの申込書を提出した。

#289 首里城の悲劇とデニー

2019-11-04

首里城が炎上した。昔沖縄に観光に行ったときは門と正殿しかなかった。そのときに正殿の修復がちょうど終わろうとしていた。しかし修復のクオリティが悪く「こんなことでいいのだろうか」と思ったことを思い出した。

沖縄県知事のデニーがなんと言うかを注目していたら、彼は「必ず復元する」と言った。それを聞いて立派だなと思っていたら次の日に首相官邸にいって官房長官に助けてくれと泣きついている。普段目の敵にしている日本国政府、首相官邸に対しておねだりに駆け込むとは恥ずかしくないのか。何かおかしくはないか。沖縄人のプライドがあるならば、日本全国に散らばっている沖縄県出身者に対してアピールをするべきではないか。

募金は1億円きたみたいであるが、それは少なすぎるのではないか。あのようなものを回復するのであれば100億円は集めなくてはならない。ノートルダム寺院が焼け落ちた時のことを沖縄県庁の公務員に十分に調べさせてからアクションを取るべきではないか。そうしないのでガッカリした。デニー、お前もただの総務省にペコペコしているやつだったのか、とガッカリした。沖縄のシンボルなのだから、沖縄人の心で修復するのがよいのではないか。「今回の修復に政府のお金は一円も貰わない。何十年かかっても沖縄出身者と沖縄を愛してくれる皆さまのお助けで首里城を再建したいのでよろしくお願いします。」と言うべきではなかったか。

#288 最近のインスタグラム

2019-11-04

インスタグラムが最近好調のような気がする。しかし戸惑いもある。インスタグラムで自分がフォローしている人のことが外にオープンになっているということだ。自分はファンクラブに参加する代わりにお気に入りの芸能人のフォローをしている。それがインターネットで白日のもとに晒されているのがなにか恥ずかしい。キャスターやモデル、ハリウッド女優、京都の芸妓など。でも滝川クリステルのフォローは結婚のプレスリリースでやめた。進次郎はできちゃった婚で責任をとったのであろうが、クリステルは将来のファーストレディーを期待して結婚することにしたのではないかと思った。進次郎は大臣になれなければポイ捨てされる運命だ。それに、本当のファーストレディーは皇后陛下ではないか。しかし、進次郎が総理大臣になればインスタグラムのフォローは再開しようと思っている。

インスタグラムで私が個人の写真を発信することはないと断言できる。最近ツィッターに「西氏は何時の間にか表舞台から消え去っていて最近ニュースで存命を知った」と書かれてしまったし。こういう人に「俺は生きている」ということを知ってもらう必要はないと、思う。

#287 WeWorkでソフトバンクが潰れると発信する馬鹿が多いのが驚き

2019-11-04

Googleで探しただけで少なくても10人以上のまともと思われてきたオピニオンリーダーがソフトバンクは潰れると言っている。Youtubeでもしかり。65以上の元銀行の人もそう書いている。今のうちに魚拓を採っておく必要がありそうだ。

たった1兆円くらいパーにしてもソフトバンクは潰れるわけないではないか。それがわからないのがわからない。孫さんのことを弁護するわけではないがソフトバンクははるかに大きくまともな会社だ。保有している株式を売り飛ばせば1兆円の利益なんてチョチョイのチョイであろう。問題は潰れる潰れないではなく、ローテクボロ会社にそれでも投資を続ける孫さんの態度にビジョンファンドのリミテッドパートナーが愛想をつかすことではないか。そういえばソフトバンクが潰れると言っている人たちは経営者はひとりもいなかった。思いつけばなんでも言うことのできる平和な日本。

#286 ロシアのインターネットセキュリティに対する認識

2019-11-04

11月2日にロシアでインターネット規制法が施行された。詳しく調べていないのでなんとも言えないが、非常時にはインターネットの世界からロシアのゲートウェイを切断するということもある。これはおそらく非常時に海外からのロシアに対するアタックを遮断するためと考えられる。こういうことをあらかじめ考える国は同じことを他の国にしているといわれるのではないか。それにアメリカや中国などの国家も同じようなことをするのだろう。衛星で繋がっているトラフィックはどうなるのであるか。ロシアがインターネットのルーターにどこ製の何を使っているかが大きな注目点である。シスコのルータはおそらく少なくて、中国製のルーターが多いのかもしれない。アメリカの危惧していることをロシアも認めたことになる。日本はどうするのか。アメリカやロシアや中国のサイバーセキュリティの動きを逐一検討して総理大臣に発表してもらうべきではないか。総理官邸のインターネット担当者は三連休なのだろうか。

#285 このままいくと1ドル=10,000ウォンか

2019-10-29

韓流ドラマが大好きで、ほとんど全部DVDで持っている。それぐらい好きだったのに、最近の韓国と日本の関係が悪くなっていることにガッカリしている。韓国はこれがどういう結果をもたらすのかを、わかっているのだろうか。日本の過去の振る舞いがどうこうとは異次元の韓国の未来がかかっている状態である。

一番考えられる最悪のシナリオはドルとウォンの為替がボロボロになるということだ。今1円は11ウォン、1ドルは1,167ウォンであるが、これが1ドル=10,000ウォンになってしまうときがもうすぐ来るのではないか。

ロシアに戦闘機を侵入させられ、中国に馬鹿にされて、それだけでなく北朝鮮にまで馬鹿にされて、まったく恥ずかしいかぎりだ。ソウルのアメリカ大使館に韓国の学生がなだれ込み乱暴狼藉をはたらいたということであるが、なにかおかしい。東京の米国大使館はマシンガンを持った海兵隊員が守っている。ちょっとでも変なことをしようとしたら蜂の巣にされてしまうだろう。ソウルがそうでないということは、アメリカはソウルから撤退するつもりではないか。そうなれば1ドル=10,000ウォンの時代がやって来るのではないか。そうすれば私はドルの現金を持ってソウルに美術品の買い付けに行きたい。

日本の反対勢力が馬鹿なことを言って、沖縄から米軍が出て行けば1ドル=1,000円の時代がやってくるのではないかと思う。安全保障はつまり、為替がそのインデックスである。国を殺すにはその国の為替をいじればチョチョイのチョイではないか。

#284 孫さんの投資に望むこと

2019-10-29

孫さんの投資が半端ない。ハイテク投資をやっていた孫さんは偉いと思ったが、最近の孫さんの投資には違和感を感じる。関係者でも責任者でもないので好き勝手言わせてもらうが、WeWorkの件はさっさと損切りして撤退した方が、たとえ5000億円ドブに捨ててもよかったのではないか。投資家は孫さんがハイテクではないダメ物件に追い銭を打っていることにあきれているのだ。私も含めて。孫さんは今まで大きな失敗をしたことがないからWeWorkを支えることにしたのだろう。たとえ5000億擦ったとしても、「やーめた」と彼がいうことができれば、彼の評価は上がると思う。昔の人は「見切り千両」と言った。孫さんにとって見切りはいくらなのであろうか。私は「見切り1兆」と言いたい。彼が本件を見切れば彼の信用は傷つかないのではないか。

#283 SEALsはどこから出発したか

2019-10-29

ISISの首領をやっつけるためにヘリコプター8機がSEALsを乗せて行ったという。道中ロシアとトルコとシリアに通過の通告を行ったという。ペルシア湾はとなりがイランなのでペルシア湾からではないだろう。紅海は遠すぎるかもしれない。やはり地中海のシリアの近くに停泊する米空母から飛び立ったのだろうか。この辺りにロシアがうろうろしているという話はないのにロシアと話をしたということは、潜伏先の情報はロシア経由だったのかもしれない。ヘリコプターで潜伏先を急襲するという手口は、最近のアメリカの特殊部隊のお得意である。アメリカに睨まれたらどこにいても、もうおしまいだ。これから関連した情報が続々とリリースされるのであろう。さぁトランプ劇場の開幕だ。

#282 孫さんとトランプ、孫さんとプーチン

2019-10-29

孫さんはトランプに一番早く会った日本人である。また同時にプーチンにも会ったとの報道がでた。しかしそのあとトランプにもプーチンにも会っていない。これはどういうことか。それは私のアメリカ政治や国際政治の常識から考えると、トランプやプーチンのお友達ではなく献金者の一人なのではないだろうか。こんなことをいうと孫さんから怒りの電話がケータイにかかってくるかもしれない。「おい西、たいがいにせーよ」そしたら僕は「いったいなんぼ払ろたん? 10億?」と聞くだろう。本当の友達だったらお金なんか払わないよね。

#281 トランプ大統領とペンス副大統領

2019-10-29

夜10時のトランプ大統領の演説をインターネットで聞いた。15分以上待たされた。世界中の人を15分も待たせるなんてすごいものだ。トランプ大統領は今回プロンプターを使わないで、全部生でリマークスを話した。私はこの演説を聞いて彼が今までのアメリカの大統領の中でトップクラスの能力を持つすごい大統領であるということを認識した。何処かの国の総理大臣も防衛大臣もぜひ見習ってほしい。特にピカピカだったのは質疑応答の部分で、あのようなやりとりができる国家元首が他にどこにいるだろうか。久しぶりにワクワクした。おそらく大統領選挙のための取り組みなのであろうが、トランプ氏の実力なのであろう。

トランプの演説よりさらに上をいっているのがペンス副大統領の演説である。先日の対中国に対する演説は名演説といっていいのではないか。中国に対する超強気のスタンス、しっかりと練り込まれた演説の文書。これらはトランプ大統領が弾劾されてもすぐに大統領職を引き継げるという副大統領ペンス氏の実力を内外にアピールしたような気がする。この二つの演説を聞いて私は現在のアメリカ政権が今までの歴史の中で、最良はともかくとして、最強の政権であると認めざるを得ない。こういうことをしているから、天皇の即位にはとりあえず台湾出身の運輸長官を送ってきたのかと思った。

#280 IoTの分野の再定義

2019-10-24

IoTの分野が4つあると言ってきたが、これをもう一度詳しく定義してみたい。

その1。人間の体内、体外のセンシングとコントロール。主にヘルスやメディカルの分野の応用。

その2。家の中や家そのもののインテリジェント化。いわゆるスマートホーム。家の周りの庭や、家が集まったマンションも含む。

その3。街、大陸、海中、海底などの大規模な地域をいかにコネクトした応用。これはIoT時代の都市計画として捉え直すことができるのではないか。

その4。3よりも大きな空間としての、衛星通信、衛星間通信、惑星間通信が考えられる。大規模な伝送遅延とノイズに埋もれた信号処理にどう取り組むのかが問われる。おもに地球を取り巻く衛星通信網がIoT全般のアクセス網として成立することが大テーマである。

IoTメディアラボもスタートしてから2年半が過ぎ目標の再設定を行う必要が出てきたような感じである。そのベースとしての4分野を考えてみた。現在研究中のプロジェクトを分野別にチームを作って、それぞれをデバイス、インフラ、クラウドの3階層に分けて取り組んで行きたい。楽しみである。

#279 IoTの次はIoTTTか

2019-10-24

IoTのデバイスがこれからどうなるのかを考えると、AIがクラウドだけではなくエッジデバイスに入ってくると考えられる。それぞれの機械が単なる数値計算的なことを行うより、「考える」という風な高度な処理を行うようになりそうだ。「考える」Thingsである。もちろんインターネットに繋がっている。Internet of Things That Thinkである。昔MITのメディアラボで僕がいた頃TTTプロジェクトというのがあった。それの発展した形である。当時は今ひとつであったが、インターネットを介してクラウドと繋がることによって、やっと本格的なものが生まれそうだ。

#278 AMDのRyzen32CPU/64スレッドの本当の実力は?

2019-10-24

インターネットでRyzen32/64 CPUの記事が増えてきた。リアルタイムのレンダリングなどに使うとはやいというものだ。記事を読むと他のものと比較されており確かにはやいみたいだ。しかし本当にシングルCPUより64倍はやいのだろうか。疑問である。各CPUとメモリとのスピードや各CPU間のスピードのボトルネックによって64倍ではなく本当の効率は低いのではないかと予測する。昔ハイパートランスポートでAMDのOpteron CPUを8個繋いだことがあったが実効効率は4より低かったことを覚えている。大騒ぎして8CPUのハイエンドワークステーションを作ったのに「なんだこれは」ということになって、みなガッカリした。よってこれからのテーマは64、128、256CPUの時代に向けてCPU間、CPUメモリ間の効率をどう上げていくのかが問われよう。

#277 CDの次はCDもしくはハイブリッドCD

2019-10-24

CDの次はSACD、DVD Audio、BD Audioと言われてきた。24bit/32bitでハイビットレート、ハイスピードのの1bitということが言われてきた。でもそういうものはすべて今ひとつであるみたいだ。しかし、スマホでMP3は事実上の標準となってしまった。100Hz以下の低音、10000Hz以上の高音は圧縮時に捨てられてしまっている。この音がおかしいということに多くの人が気が付き始めている。そこで見直されているのが16bitの44.1kHzのCDのフォーマットである。このフォーマットをいかにデコードしていい音にして聞くのか、ということが問われている。

まずHDCDのようなダイナミックレンジを拡大する手法が、もう一度見直されるのではないか。また22000Hz以上の超高音域をどう回復するのかというところもビクターが発明したK2などの方法が注目されるのではないか。16bit 44.1kHzのデータをHDCDで24bit 44.1kHzに変換してこれをK2で24bit 176kHzに変換するとどのような音がするのかに興味があり、実験している。またこのデータを超高級なDACに入力したらどのような音になるのかも興味深い。結果が出たらご報告したいと思っている。

このような信号処理をCDに加えることによって、従来からのCDは、これからも生き続け、新しいDSPと新しいソフトウェアがソリューションとなるのではないだろうか。

#276 3次元カラープリンタが動き始めた

2019-10-11

東京大学のラボでおそらく日本でははじめてのMIMAKIエンジニアリング製の最大級の3次元カラープリンタを導入した。とても素晴らしい。CADデータをぶち込めばその物体がプリントされて出てくる。これがエンジニアリング教育に果たす役割を考えると嬉しくなってくる。ちょうど昨日からはじまった学部3年生のためのIoT演習でも使うことにした。

出力のプリンタがあるので、次は入力である。4Kのドローンで空撮データを撮り、それを合成して3次元の立体地図を作ることに取り組みたいと思う。また3次元のスキャナーを使って立体模型や人体を入力することに取り組みたいと考えている。

#275 マイクロソフトの最近のパソコン

2019-10-11

ウィンドウズ10Xが発表された。デュアルスクリーン向けのウィンドウズである。これを使ったノートパソコンとスマホのような2画面のデバイスが発表された。絶対買おうと思う。次は2画面のフルウィンドウズスマホ、その次は小さなフルウィンドウズスマホが発売されればいいのにと、思っている。マイクロソフトがこういうハードウェアを開発できる会社になったことが嬉しい。僕の時代には、半導体の開発なんてやめてしまえ、という時代だったから。

#274 ソニーのプレーステーション5

2019-10-11

2020年の後半に発売される予定のプレーステーション5の仕様が明らかになった。AMDのx86のマルチプロセッサとグラフィックアクセラレーターが採用されるということだ。OSはおそらくソニー製のプレーステーションOSが続くだろう。ウィンドウズ10になればいいのに。ハードだけ買ってゲームしないでウィンドウズ10に変えることができればいいのに。そんなことを考える人はほとんどいないのだろうか。マイクロソフトのXBoxもウィンドウズではない。ゲーム機には囲い込みのための独自OSという図式になっているのだろうか。パソコンもなんでもできるホームコンピュータになればいいのに。プレーステーション4になかったBru-rayの4Kが搭載される。これがとても嬉しい。プレーステーション5といわないで、プレーステーション4Kといえばいいのに。

#273 IoTとその分野の再定義

2019-10-02

IoTについて研究をはじめてからもう3年が経とうとしている。いろんなことが最近わかってきた。

まず、IoTの分野。3つあって、IoTデバイスとIoTインフラとIoTクラウドがある。IoTデバイスについては4つの分野がある。ひとつは人間の体内。二つ目は人間の生活空間としての家。三つ目は家が集まった都市。四つ目は都市が存在している地球。そして地球には地上と空中と海中がある。そういうことを考えながら研究の対象の軌道修正をしていかなければならない。考えているよりももっと多くの分野で建築とのコラボレーションが必要という結果になった。

IoTのインフラについては、無線の伝送方式の議論も大切であるが、地上と空中はかなり解決されているが、海中のIoT通信に取り組まなくてはならないのではないかと考え始めている。

IoTクラウドについては、データベースの高速化に取り組んできたが、やはり本格的な人工知能のソリューションにも取り組むことにした。以上が最近の軌道修正の項目である。

#272 キリスト教が西洋文明に果たした役割

2019-10-02

我々は四大文明として過去5000年間にエジプト、メソポタミア(今のイラン)、インダス(今のインド)、黄河(今の中国)が栄えたと学校で習った。それらはどうなったのか。旧約聖書の出エジプト記に書かれているように人々はエジプトから脱出し、北に行った人たちがギリシヤ・ローマ文明に繋いだ。アラブやインドや中国は未来の大国ではあっても、最近の2000年は西洋諸国が著しい発展を遂げた。この理由は何であろうか。一番大きな理由はキリスト教であると私は考える。キリスト教の教えを受けた人々がギリシャを作り、ローマを作り、ルネサンスを遂行しその後のヨーロッパの発展、アメリカへの移住を成し遂げたわけである。そのことを歴史的に科学技術と真実の立場から研究することをはじめたいと思う。そこに21世紀に大国としてのアメリカや中国やインドがヒントとしてもいいことがあるのではないか。

#271 ビル・ゲイツのドキュメンタリー

2019-09-25

NetFlixにビル・ゲイツのドキュメンタリーが公開になった。たまたまビルの事務所に用事があったのでシアトルに行ったときにホテルの部屋で観た。そのため大変リアルだった。大変よくできてはいたがビルの実情の半分ぐらいしか描かれていなかったような感じだ。本物はもっと深く、もっと面白く、もっと人間的な感じがする。そこの部分は本人があえて出さないというシャイな選択をしたのではないか。僕が「実録ビル・ゲイツ」のようなドキュメンタリーを作れば売れるのではないかと思った。NHKスペシャルに提案に行くことにしよう。

天才の中の頭の中<ビル・ゲイツを解読する>
https://www.netflix.com/browse?jbv=80184771

#270 人工知能を考える

2019-09-25

東京大学で取り組んでいるのはIoTであるが、人工知能を無視することはもはやできないので、取り組むことにしてきた。知識を記述する人工知能データベース用言語の整備を行ってきた。日本語だけではなく、英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、中国語、スペイン語などに対応させることができ、各国語の辞書も整備することができた。ほぼ完成したといえる。そのうち発表したい。次に取り組むテーマはこの人工知能言語で書かれた知識を解釈実行するプログラムの開発である。質問を入力するとそれに答えてくれる問い合わせシステムを今から構築する。とりあえず決めたことは、言語はLISPで書くということだ。x86のタスクが並行して64個動くAMDのRYZEN CPUを使ったパソコンで動くようにしようと思っているが、CPUの数が増えても速度があがるようにアーキテクチャでやってみたい。これに加えてディープラーニングのためにプログラマブルなニューラルネットプロセッサを作らなくてはならないので、検討中である。とりあえず大規模FPGAでやってみるが、NPUという名前で呼ばれるようなアーキテクチャを開発したいという希望がある。マルチCPUと超パラレルのNPUのアーキテクチャの競争がこれから加速するという認識。

#265 久しぶりに生放送2時間出演

2019-06-25

BSフジのプライムニュースに招待されて2時間でた。政府が決めたIT政策大綱についてIT担当の平井大臣から直接お話を伺えた。自分では緊張していないつもりだったがあとで録画を見ると目が緊張でつり上がっていた。ヒゲも剃っていないのや爪を切っていないのが4Kだから丸わかりで恥ずかしかった。自分で見て白髪が増えたなと、思った。

2019/06/18 『目指すべきIT立国論 “IT賢人”が直言!』【前編】
http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/day/d190618_0.html


2019/06/18 『目指すべきIT立国論 “IT賢人”が直言!』【後編】
http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/day/d190618_1.html

#264 久しぶりに上海を訪問した

2019-06-25

中国の上海に招待されて行って来た。進んだところと遅れたところがミックスされた街であった。インターネット経由でホテルの予約をしたが、予約業者の手数料はしっかり引き落とされたのに、ホテルに予約は入っていなかった。プリントアウトを見せたらどこか他へ行ってくれと言われた。オススメはないかと聞くと教えてくれなかった。ひどすぎる。レストランは大きく2つに分かれて上等と危なそうの二つがあった。訪問して素晴らしいと思った場所を報告したい。

北京市の市バスの屋根についたPM2.5のモニターシステム

上海大学でのIoT研究として北京の空気のモニタシステムが開発されていた。ディスプレイは4Kモニタが20×5 繋がっていた。こんなシステムを初めて見た。

上海のマンホール全部がオンラインでモニタ

何万とあるマンホールの蓋の裏側に強力な磁石でつけられたセンサーが全て無線でオンラインに。電源は電池で5年もつ、今年でまだ3年目と言っていた。

宅配貨物すべてにGPSセンサー

年末までにこのサービスが始まるそうだ。センサーはたったの300円。たくさん作れば60円になるそうだ。頼み込んで一つ売ってくれといったが、サンプル代は高かった。

大学の近くのベンチャー支援センター

12階建て地下2階の設備にびっくり。すでに20社くらいが立ち上がって数社上場したみたい。7〜12階はアパート。4〜6階はベンチャーに興味のある大企業のオフィス。2〜3階はベンチャーオフィス。机ひとつから借りることができる。1階はカフェと会議室。地下1階はジムと温水プール。地下2階は木工、金工、3次元プリンターのラボ。至れり尽くせりのベンチャー支援体制であった。日本にもこんなところがあればいいのにと思った。

#263 35ドルのコンピュータのこれから

2019-06-11

大ヒットとなった英国のワンボードコンピューター、ラズベリーPiの後を追って類似の商品がたくさん出てきた。ARMのCPUの数が現行は4つであるが、これが増えたものが1つの方向。もう一つはCPUがARMではなくx86でフルWindowsが動くものもある。私はこれが大好きだ。では、東大のラボで何を作るのか。私が今作っているのは巨大なFPGAを搭載し、高速のBUS構造を持ったアーキテクチャをソフトウェアでプログラミングできるワンボードコンピューターを設計している。年内に発表し、試作品を世界中に届けたい。東大の生協と楽天と、amazonで。

#262 電気自動車の試作の方針

2019-06-11

新しく開発した高性能モーター(同じ大きさで出力が10倍)を使った電気自動車をどう作ったらいいか考えて、テスラのモーターを改造してAMGやケーニッヒのようなチューンアップをやってみることにした。日本製のハイブリッドは最近マスコミで騒がれてイメージが悪いのでやめた。これも2〜3年で答えが出るだろう。

#261 ヒトの乗るマルチコプターを考える

2019-06-11

ドローンを大きくしたような有人のマルチコプターを作りたいという人が来た。話を聞いていて文句をつけるのは失礼だと思ったので何も言わなかったが、私ならこうするという案を考えた。

まず、プロペラの数。2つだとオスプレイになる。イメージが悪い。4つだとドローンを大きくしただけになる。だからプロペラは3つにしよう。電池を積むと航続距離が短くなるので、機上で発電させようと思う。ジェット燃料ではなく、ガソリンエンジンで発電機を回してその電気を半導体回路で制御して飛ばすことにしよう。プロペラのモーターは上を向くか前を向くかを選択できるようにして、2発もしくは3発の固定翼プロペラ機として空中では巡航できるようにしたい。もちろん離着陸時には3発の垂直離着陸ができるようにしたい。ここまでは工学部の演習のレポートみたいなもので、比較的容易に最適な答えが出るが、一番重要な部分は機体の形がどうなればいいのか、ということではないか。既存の固定翼の形やドローンの形や飛行船の形などの中から一番適当な空力のデザインを考えなければならない。

これをテーマに3年ぐらいで飛ぶようなものを作ってみたい。

#260 地上イージスなぜ騒ぐ?

2019-06-11

秋田県と山口県にイージス艦に搭載されているレーダーシステムとミサイルシステムを地上に設置したイージスアショアが導入されるそうだ。資料の作り方が悪いとか担当者が居眠りをしたとか、説明会が荒れたみたいだ。まったくナンセンスである。反対する理由はなにか。自分の土地を買ってくれなのか、敵のミサイルが飛んできたら危ないということなのか、わからない。沖合にイージス艦を追加で4隻買って交互に警戒させてもいいが、コストが割高になるのではないか。どうせ自衛隊の土地なのだから安くて手頃な解決法なのに文句をいう必要があるのだろうか。とっても変。

それよりも問題は中国やロシアが開発した音速ミサイルではないか。スピードが速すぎて撃ち落せないということに対する解決策はあるのだろうか。アメリカにも日本にもまだないと理解している。

#259 IoTのインフラは4G5GとLPWAの二本立てになる

2019-06-11

IoTのインフラのことを考えている。現行の4GのLTE回線を使ったIoTの議論が盛んであるが、最近次世代の5GもIoTに使おうという機運があがってきた。本当にそうなのだろうか。むかしIoTはユビキタスコンピューティングといわれていた。30年前のことである。この30年間にどれだけ進んだのであろうか。大騒ぎしたけれどなにも大きな進歩はなかったというと怒られそうだが、実際にそうではなかったか。コスパの低いLTEを使ったIoTや5Gを使ったIoTが爆発的に伸びるとは思わない。もっと安くて簡単な通信インフラが必要とされているのではないか。それがLPWAと呼ばれる方式である。LORAやZETAやSIGFOXと呼ばれる通信方式が注目されていると思う。ではその中でどの方式が主流になるのか私は研究としては全部の方式に取り組む必要があると思っている。KDDIは早くからSIGFOXに取り組んでいるし、4Gと5GのIoTに取り組んでいるドコモやソフトバンクもLPWAに取り組まざるを得ないだろう。

#258 なんでもAIとつければ売れるとは

2019-06-04

現代美術の専門家の女史から、「最近のAIってすごいのね」と聞かれた。びっくりした。情報村やビジネスマスコミのトピックスと思っていたら、一般の文化系の人たちもAIに注目しはじめている。私はAIはあと5年くらいで廃れると思う。そこで必要なのはAIの定義になるだろう。AIをコンピューターが知識を理解するということであるならば大変であるが、AIをコンピューターがちょっと賢い計算をするということであれば、これからAIは流行るのではないか。しかしそれは知識の理解とは何の関係もないことではないか。AIに反対している私であるが、私なりにAIの研究開発は進めておこうと思う。

#257 中国が報復でいじめるならどの会社

2019-06-04

アメリカがファーウェイをいじめている。ちゃんと理由があるという。それに対して次はどーなるのか。私は中国がアメリカの会社をいじめることになると予測する。その可能性は、アップルもしくはマイクロソフトのどちらかであろう。一番考えられるのはアップルである。部品のアップルへの供給を止める。中国でのiPhoneの使用をやめさせる。そしてその代わりにファーウェイを使うという指示を政府がするだけである。1、2ヶ月のうちにそうなるような気がする。

私はそういうことが起こっても何の影響も受けないようにする。シナリオを考え中である。

#256 ソフトバンクビジョンファンド2は10兆円

2019-06-04

ビジョンファンド1は、4.5兆円だった。私はその時に次は2倍だなと思った。当たった。ビジョンファンド3は20兆円になるだろうと言っておく。

ルーレットで赤か黒かのときに、たとえ負け続けても倍々に掛け金を増やしていくと、勝ったときに止めればチャラになるということを実験したことがある。1ドルからスタートして5000ドルぐらいまでやった。孫さんもそういう考えを持っているのであろうか。しかし10兆、20兆、40兆、80兆、160兆、320兆、640兆。ビジョンファンド5で日本の国家予算を、ビジョンファンド7でアメリカの国家予算を超えてしまう。それはありえないのではないか。つまりどこかで頭打ちになる。孫さんの事業モデルが一番大きく変わったところは、自分の金を増やしてきた孫さんが、他人の金を増やすということに宗旨替えしたところではないか。ビジョンファンド1のはっきりとした結果がでない限り、ビジョンファンド2を売り切るのは難しいのではないか。

#255 さようならiTunes

2019-06-04

アップルがiTunesをやめるそうだ。ミュージックというほとんど同じ機能を持ったソフトが来るそうだ。詳しく調べたわけではないが、iTunesをミュージックに名前を変えればいいのではないか。それよりも未来の音楽フォーマットについて考えてみたい。

CDは、JVCによると100億タイトルあるそうだ。CDの中は16bitで44.1Kのサンプリングレートのステレオである。iTunesとともにMPEGオーディオは100Hz以下の低音、10000Hz以上の高音を捨てた。MPEGオーディオが作られたとき、エイヤッでやっちゃえとなったのであるが、低音と高音のない音楽は魅力が少ないと思う。このMPEG3の音を聞かされてきた人たちにもメモリーが増えたのでこれからはフルのCDやハイレゾを楽しむことができるようになって来るだろう。24bit 176Kや、DSD5.6、DSD11.2などが世間で話題を賑わしているが、種類の多さから考えると16bit 44.1Kが主流になるだろう。16bit 44.1Kをいかによく聞くかという技術がこれからの開発と商品化の中心となるだろう。「さようならiTunes」高音と低音の恨みを込めて。

#254 プリウスと737MAX

2019-06-04

プリウスの暴走の原因は「N」に入っているときにアクセルをベタ踏みして、動かないので「D」に入れると突如クルマが動きはじめるということらしい。それに対してトヨタは子ども騙しの表示器をつけるようにと言っているそうだが、エンジン車の場合は「N」でアクセルを踏むとすごいエンジンの音がする。ハイブリッドの場合は何も音がしないことが誤解のはじまりなのであろう。これは間違いなく訴訟になるだろう。日本で政府が忖度したとしても、アメリカとヨーロッパは許さないであろう。トヨタがプリウスで儲けた利益は全部取られるのではないか。

同じようなことが737MAXでも起こったみたいだ。737と操縦性において完璧な互換性がなければいけなかったのに、それを改良という名前の改変をした。それってトップメーカーのエリートエンジニアの驕りではないか。今頃になって他の部品に欠陥があるといい始めたが、さっさとソフトウェアを改修して737の一番売れた商用モデルにまで合わせる必要があるのではないか。

私はハイブリッド車を以上の理由で買うことを見送った。トヨタがアメリカでいじめられたとき心から同情した。しかしプリウスのユーザーインターフェースが今のままで改変されないのであれば、私は絶対に買わない。しかしメーカーからは「そんなお客様には買っていただかなくて結構です」という声が聞こえて来そうな気がする。

#253 TPPとは、何だったのか

2019-05-28

アメリカが二国間協定でTPPと同じことを言っているみたいだ。トランプ大統領は最初やらないと言っていたのに。アメリカが事実上の参加をするとTPPは中国対その他の国々という構図になり、中国に対する通商の締め付けになることになる。

やはりアメリカの意図は中国が中国の通貨を使える中華共栄圏を作ることは許さない、と言うことなのであろう。石油価格をユーロで決済をすることを進めたサダム・フセインは潰されたし、ISの石油の顧客であった中国も同じような結末になるのであろか。

#252 中国のCPUとOSはどうなるのか

2019-05-28

ARMが中国締め出しを決めた。ついに来るべき時がきたとも言える。おそらく自社開発に切り替えるのであろう。これで約5年は遅れることになる。中国のスーパーコンピュータは中国製のCPUと言っているが、よく見てみるとあれはDECのalphaである。だから中国のスパコンはアメリカや日本にやがて再び抜き返されるいことになるのであろう。

Googleのアンドロイドも、ライセンスを停止するようだ。アプリが動かなくなる日が来る。中国の唯一の選択はLinuxになるだろう。そしてその中国スマホLinuxが逆に世界中に広まるかもしれない。

#251 ファーウェイは許してもらえるのか?

2019-05-28

NTTドコモが5Gの交換機をファーウェイにするそうだ。トランプと習近平が和解するということを先取りしてそういうことにするみたいだ。そういう報道があると直ちにドコモも持ち株も否定している。本当のところは火のないところに煙はたたないわけで、今頃犯人探しで大変なのであろう。

ファーウェイが自分で言っているように、全くのシロであれば許される可能性もあるが、アメリカに対してスパイ活動を行なっていた企業であるならば、アメリカは決して許さないであろう。アメリカの裏切り者に対する、寛容さはまったくないと言っていいだろう。日本も厳しく対応する必要があるのではないか。

#250 トランプ大統領来日と日本政府

2019-05-28

トランプ大統領を取り巻く人間関係がよりはっきり見えた3泊4日であった。戦後から日本はずっとアメリカのいいなりであったわけだが、いい関係というのはただただ言うことを聞くだけではなく「お・も・て・な・し」が必要なのだということをはっきりと認識した。それをトランプの運転手になった安倍とか、秘密契約をしたのだろうとか、いろいろ外野がうるさい。誰が何をいったのかというのははっきり記録しておかなければならない。日本の新しい天皇陛下と皇后陛下がトランプ大統領をおもてなしされているのを見て、生前退位があってよかったと心から思った。崩御に伴う代替わりでは悲しみの方が多くて、このような未来的な結果にはなりにくかったのではないかと、思った。

以下なるほどと思った点を述べる。

トランプ大統領のクルマが新しくなっていた。ラジエーターグリルのデザインが新しく変わっていてびっくり。なおかつナンバープレートが二台とも同じ番号だったのにもびっくり。

六本木の星条旗新聞ヘリポートをトランプ大統領はヘリコプターの発着に使っていたが、あそこは米軍の使用している土地だぞ、というデモなのか。いいなぁと思った。一方、安倍総理大臣は首相官邸の屋上からヘリコプターで出発しており、トランプに負けていないと安心した。自衛艦の視察にもヘリコプターで出かけたそうだ。総理大臣ももっとヘリコプターを多用するような時代になるのだろう。

トランプ大統領の宿舎は米国大使館ではなく、皇居前のパレスホテルだったそうだ。これは来日の主たる目的が国賓として新天皇皇后に会うということであるとの意思表示なのだなぁと思った。

宮中晩餐会にテレビカメラが入ってライブ中継されていたが、そういうシーンを初めて見た。招待された人が現在の日米関係をシンボリックに表す重要人物なのであろう。

#249 次は中国製ドローンの締め出しか

2019-05-21

中国製スマホの締め出しは方針が決まった。次は中国製ドローンの締め出しになるだろう。飛んでいるデータや映像は全部中国に送られているそうだ。これがどうなるかはだいたい先が読める。

やはり「ポケモン」がサイバー情報収集の道具であったということは否定することはできない。アメリカも中国もやったりやられたりで、日本は高みの見物しかできない。情けない。

#248 ファーウェイの締め出し

2019-05-21

ファーウェイにアメリカ産の半導体やその他の部品やOSソフトを売ってはいけないということになった。ファーウェイの売り上げの半分がネットワーク、あとの半分がスマホであるそうだ。これは西側世界から中国産のスマホの退場を意味する。ネットワークはすでに排除されることが決まっている。ファーウェイの危機には中国が管理できるバックドアが付いていたのだろう。ニコニコしているのはアップルか、それともシャープか。シャープのオーナーは今度台湾総統選挙に出るそうだ。そして総統になったら台湾は中国の支配の下にはいるだろう。そうするとファーウェイの次に排除されるのはシャープかもしれない。複雑な気持ちだ。

次はIoTの規制だろう。IoT機器とIoTネットワークとIoTクラウドはすべてその国になければならないという規制や小さいIoT機器なのにヘビーすぎる暗号化やセキュリティをかけるという指示が出るのであろうか。

総理大臣が5月16日におこなわれた衆院本会議で「サイバー攻撃だけでも武力行使が許される」という認識を示したということはたいへんに大きなことで、せめてサイバー攻撃を受けたら、サイバー攻撃で反撃するぐらいでいいのではないかと思う。実際に米国と中国の間ではそういうことが日常的に起こっているいう。この分野についてはもっと広く現状を報道し国民の注意を喚起するべきであろう。

#247 政府専用機は1機たったの6.5億

2019-05-21

政府専用機の廃棄の入札があった。2機で13億円という。買った会社は海外に転売するそうだ。航空自衛隊が26年間丁寧に丁寧に丁寧にメンテナンスをしてきた機体だから程度がすごくよく、商用に転用するにしてもお買い得の機体なのであろう。貴賓室の部分は取り外されているがその他の部分はすぐに使えるようだ。アメリカに持ち込んでもう一度内装をやり直したあと旅客機にしたり、内装は全部取り外して貨物機にしたりいろいろ考えることができるのではないか。売値はおそらく1機50億というところか。ボロ儲けだ。元政府専用機が1機6.5億円という破格の価格で売られようと誰も何もいわないのが不思議だ。森友の学校はあんな値段で売り買いされたことをあんなにぎゃーぎゃーいうのに。なんかおかしい。

#246 ベルリンフィルとウィーンフィル

2019-05-21

ベルリンでベルリンフィル、ウィーンでウィーンフィルを続けて聞く機会があった。ベルリンフィルのコンサートホールは、現代にふさわしいかたちのものであった。そのデザインの背後には、どうしてもウィーンフィルと違ったベルリンのアイデンティティの追求というものがある、という感じを受けた。ドイツ人らしい発想である。ウィーンフィルはどこまでいってもウィーンフィルで女性の数が増えたけれど、伝統的なお約束をしっかり守って演奏していたような感じだ。

ベルリンとウィーンはいい意味での競争仲間として共存しているのであるという思いを深くした。

#245 映画の原点はフランスにもあった

2019-05-21

パリでオペラを見る機会があった。舞台と俳優の歌いとオーケストラの組み合わせで数時間の劇が上演された。それを見ながらフランスが国策としてオペラの上演をサポートしてきたことを考えながら、フランスが映画をやはり国策としてサポートしてきたことが腑に落ちた。アメリカのハリウッドは娯楽としての映画を追求してきたが、フランスの映画は娯楽というより文化の保護として育ってきたのだと感じた。映画を国策としてはっきりと保護してこなかったのがイタリアである。イタリアは歌劇場は素晴らしいが、歌劇場だけである。フランスは歌劇場と映画。アメリカは映画だけ。日本はどうだろうか。オペラを映画にする会社などない。ミュージカルをやっている会社は海外のものばかりだ。歌舞伎ぐらいが日本のオリジナルの舞台になるのだろうか。しかし歌舞伎の映画は聞いたことがない。これでいいのだろうかと思った。

#244 アメリカの報復は11分後

2019-05-21

北朝鮮が近距離ミサイルを発射した。わずかに11分後にアメリカはICBM(大陸間弾道ミサイル)を発射した。アメリカは公式には予定されていた実験といっているがそんなことを信じている人はいないと思う。ミサイルの発射を早期警戒衛星で探知し、ペンタゴンからホワイトハウスに報告が行き、大統領が発射命令を下すまでが11分であるということがこの度わかったと、捉えるべきではないか。アメリカは怖い国である。北朝鮮が沖縄やグアムやハワイやアメリカ本土を狙ったということがわかった瞬間に少なくとも打ち上げをした基地は完全に破壊されるのであろう。またもうすでに20箇所ぐらいの核開発拠点にそれぞれ5発ずつ、北朝鮮のどこかにある首領様の隠れ家にはバンカーバスター爆弾が続けて2発、その次に戦術核爆弾が同じところに打ち込まれ地下50メートルにおいてすべてのものが溶けるということになるのではないだろうか。

狙いの先が日本だったらこのような反撃はないだろう。在日米軍を狙うとアメリカを狙ったことになるので、核でないミサイルで日本のどこかに着弾することが考えられる。そんなときアメリカはどう反応してくれるのかが心配である。アメリカは日本も守ってくれるということを信じたい。

#243 私の人生の夢

2019-05-01

今は大学で教えているが、自分の人生の夢は大学を作ること、もしくは大学を再建することである。もう一つの夢は先端医療を行う病院を作ること、もしくは再建することであると気が付いた。そんなことは西には絶対無理という人もあるが、大学や病院の再建をやってくれという話はたくさんある。慎重に選んでいるところだ。

あとは、中学高校の経営については、須磨学園夙川中学校高等学校がこの4月からスタートし、この学校を10年以内にいまの須磨学園と並ぶ進学校に育てていきたいと決心している。

#242 東大のIoTメディアラボの次

2019-05-01

大学で進めている10以上のプロジェクトがだんだん形になってきた。次に必要なことはこの研究成果を商品に育てることである。我々の研究成果を商業化してくれる会社やベンチャーキャピタルとのコラボレーションをしなければならないということに気が付いて動き始めることになった。人様や社会の役に立つ、IoT製品ができればよいのにと願っている。

#241 私のアンプその後

2019-05-01

デジタルドメインという会社でアンプを作りはじめてから10年が経った。買っていただいた方には褒めてもらえるのであるが、1台150万円するし、ステレオでは300万円するのでこの10年で100台ぐらいしか売れていない。中古機がでると100万円くらいで取引されているようだ。このアンプの改良をこの10年続けてきた。やっといいアンプに仕上がったと思うので近々また生産を開始しようとしている。

次のアンプは安いアンプではなく、パワー・アンプとペアで使うプリアンプを作っている。そのため世界中のアンプを集めて、プリアンプとはなにか、パワー・アンプとはなにかということについて考えてみた。

増幅回路が多ければ多いだけ、音は濁る。だから複雑な回路はダメという結論になった。可変抵抗器を使うと抵抗の音がするので、可変抵抗を使わないボリュームをどう実現するか、ということが大きなテーマである。

次に電源回路が大きいだけでは意味がない。必要な電源はなみなみと流れる必要があるが、いらない時はサッと止まるような電源にする必要があると気が付いた。

スピーカーの音に一番影響を及ぼすのは、そのスピーカーが設置される部屋の大きさや形状である。その部屋の影響を排除するためには、部屋ごとに測定をして影響を排除することが必要であるということもわかった。

などなど、20点ぐらいの改良点を加えたプリアンプをパワー・アンプと一緒に世に問うことにしたい。

#240 光ディスクの新商品の構想

2019-05-01

中古の設備を買って実験室でCDやDVDやBDを作ることができるようになった。この設備を使って次世代の光ディスクの研究をしている。

CDは大成功であった。しかし、CDに画像と音声をいれたVideo CDは一瞬成功したが、DVDに取って代わられてしまった。DVDのフォーマットを改造して使ったSACDはほとんど売れていない。DVDのオーディオフォーマットであるDVD Audioは死んでしまった。最大の敵はDVD Videoだった。

Blu-rayは、デジタルハイビジョンに対応したがそんなに売れていないのが現状だ。敵はDVDとDVDに信号をハイビションに変換するテレビ内臓のLSIである。4Kを狙ってUltra Hi Defenition BDが出てきた。これならDVDに勝てるだろうと思っている。

それではオーディオの次のフォーマットはどうなるのであろうか。ハイクオリティのオーディオディスクの提案は誰かほかの人に任せて、私はBox CDという箱の中に数十枚〜100枚のCDを入れた商品を一つのディスクにしたものを試作してみようと今やっている。Box CDを100個以上持っているが、パソコンに読み込ませるのが大変。いつも途中で嫌になってやめてしまう。これが一発で解決できる。完成したら発表したい。

#239 日本の仕組みを想う

2019-05-01

最近ある人の古希のお祝いで霞が関の霞会館というところに招かれた。昔の名前を華族会館というそうだ。華族とは明治になって天皇の周りを守った爵位を持ついわゆる日本の貴族と呼ばれる人たちの集まっていたところらしい。

また最近町田の武相荘という白洲次郎旧邸に見学に行ってきた。展示品を見てびっくりしたのは白洲次郎と正子との結婚の届出は区役所ではなく、宮内省宛であった。そして宮内大臣から結婚許可が降りている。第2次世界大戦までは日本は皇族と貴族と平民とそのほかの民で成り立っており、江戸時代は武士と農民と工人と商人で成り立っていたと教科書に書いてあった。江戸時代の武士の中で明治維新政府に功労のあったものが華族となり、残りの武士はコペルニクス的転向しキリスト教徒になったり、農民と工人と商人が平民になったらしい。結婚届けの代わりに結婚願を宮内省に提出し許可をもらわなければならなかったひとたちがいたということにびっくり。この制度は廃止されたというが、形を変えて今の日本に残っているのだろうと思う。そういう人たちは会うとこんにちはではなく、ごきげんよう、と挨拶するらしい。

このたびの天皇の譲位は政府と皇室と皇室の周りを取り囲む旧華族の方々の大行事であって、ほとんどの日本国民にとっては心よりお祝いするしかできないのではないか。テレビや新聞や週刊誌やインターネットが勝手なことを書いているが、それは書けば売れるからなのであろう。国民に向かっていい加減なことを書くマスメディアや、無責任な発言をする個人の論調を読んだり聞いたりしながら、天皇崩御のない皇位継承がこんなに明るいものとは思っていなかったので、よかったと思うとともに、平成の初めの日が悲しかったことを思い出した。

#238 メディアの本質とは言語ではないか

2019-04-24

郵便、出版、新聞、インターネット、テレビ・ラジオのようなメディアについて考えてみる。これらに共通するものはなにか。それは紙メディアと電子メディアでは全くありようが違うが、よく見てみるとすべてに共通する部分というのは、言葉を伝えることができるということである。人間にとって写真とか音楽というのはあくまでも言葉の表現を盛り立てるものであって写真や音楽が言葉と同じようなコミュニケーションパワーがあるのかということは様々な意見があると思う。3次元スキャナーと3次元プリンターを組み合わせた立体物コピー機を作ろうとしているが、3次元コピー機は言葉をコピーすることはできないので、物好きのおもちゃで終わってしまうのではないかと、メディアの本質を考えながら思った。

#237 無線インターネット5Gの課題(その2)

2019-04-24

5Gが動き始めている。ドコモもKDDIもソフトバンクも楽天もみんな5Gをやる、と発表している。資料を集めて詳しく調べてみた。

1Gはアナログ、2Gはガラケー、3Gはガラケー+写メール、4Gはスマホ、5Gはなにか。私は5GはスマホとパソコンとIoTになると思っている。いままのでのスマホに加えて、5Gで高速のインターネットに繋がるパソコン上のアプリケーションが流行るだろうと思っている。またIoTデバイスが同時に何億台も繋がりIoT時代が本格的にやってくるような気がする。5.0と5.1と5.2ぐらいの分類で世の中が全部無線の高速インターネットに移行していくシナリオを考えてみたい。5Gはひょっとすれば大ブームになるかもしれない。

#236 やってやられてのスパイ合戦

2019-04-24

むかしアメリカのボーイング社が中国に国家専用機を売ったとき、実はその飛行機には盗聴器が山ほど付いていたという話が報道されたことがある。そのうちうやむやになってしまったが、今度は飛行機ではなく電車である。中国の仕返しは中国製の電車がニューヨークの地下鉄に売られたときに地下鉄にハッキングのための設備を埋め込み、地下鉄の乗客がインターネットでパスワードなどを使うとハッキングされるということが起こっているみたいだ。そのうち米国の新聞が報道するだろう。このことに対してアメリカは中国に報復するのであろう。大量のネットアクセスや大量のメールの送付で中国のインターネットを麻痺させるようなことが起こるのではないかと心配する。報復の連鎖が社会を麻痺させるようなことがないように注意するべきではないか。アメリカと中国の間で日本は依然として能天気である。

#235 パリのノートルダム寺院火災を考える

2019-04-24

パリの火災は不幸な事故である。寄付したいと書いたがどうやらその必要もないようだ。フランスのお金持ちが1000億円以上寄付したみたいだ。それらも含めてどう思えばいいのか考えてみた。

焼けたノートルダム寺院は現代のフランスのようだ。社会の様々なところでトラブルが起こり自然に発火した。燃え落ちたけれど人々は嘆き、募金活動でお金が集まり修復が決まった。これはフランスという国が病んでいて、なんとかしなければそのうち社会が燃え上がり、多くの犠牲者が出て、それを世界中の人が心配し助けるという構図のシンボリックな現象が今回の火事ではないかと思ってしまう。つまりフランスの社会の現状に対する神様の大きな警告と考えてみてもいいのではないか。フランスのカトリックの大司教が出てこないで、フランスの大統領が出てきてリーダーシップを取っているところに希望を感じる。

#234 アメリカと北朝鮮との戦争はあるか

2019-04-24

日経新聞によると『 米野党・民主党のペロシ下院議長は23日、トランプ大統領に対する弾劾発議に関して「現時点でそこまで至っていない」と語り、慎重姿勢を示した。「弾劾は米国を分断する方向に働く最も大きな力の一つだ。大統領に責任を取らせるにはさまざまなやり方がある」と説明した。』これを読むと、トランプ大統領の命運を握っているのは、ペロシ下院議長であるようだ。思い返してみるとベトナムでのアメリカ北朝鮮会談が流れたのはトランプ以外のワシントンが北朝鮮と合意するな、という圧力をかけたのではないかとすら思われてくる。初日のトランプ大統領のニコニコ顔を見ていると本人は十分会談をまとめる意気込みがあったように思える。それが物別れに終わったのはトランプ弾劾をしないことと、対朝鮮強行主義とが取引されたのではと疑いたくなる。

このようにアメリカの大統領の判断は決してひとりでは行うことができないような感じだ。どこかの国と戦争するときにアメリカは決して一発目を打たない。アメリカの手口は相手を追い込んで相手が第一弾を発砲するように仕向け、その報道を知ったアメリカ国民が怒り狂い、米議会で満場一致で開戦を決議するという流れになっている。太平洋戦のときもそうであった。ベトナム戦争のときもそうであった。

アメリカが北朝鮮関係を煽り始めたら要注意である。戦争は近いと思うべきではないか。アメリカの挑発に乗って北朝鮮がミサイルではなくても、銃弾の一発でも打てばそれが開戦の十分な理由になりうる。私はトランプが好戦主義者ではないと思うが、アメリカには北朝鮮のことを絶対に信じないという政治家もいる。その人たちが強行さを貫けば事態は戦争に突入していくだろう。

#233 トランプの737-MAX対応案が素晴らしい

2019-04-16

アメリカのトランプ大統領がボーイングの737-MAXについて発言していたことが素晴らしい。まずMAXという名前を変えるべきだという指摘。次に新しい機能も入れて再発売すればいいという。自分が大型のプライベートジェットを持っていた人の発想なのであろう。誰だって737-MAXには乗りたくないし、買いたくないだろう。新しいモデルを作って再発売に3年くらいかかるのだろう。737-900というところか。

#232 私の景気予測 日経平均は1万6000円か

2019-04-16

アメリカからはじまった高金利は間違いなく株価を下げ、この動きは日本にも必ずやってくる。私は2019年の年末からオリンピック開催の間に株価が1万6000円までいくような気がする。そしてその次に不動産の暴落がやってくるような気がする。問題はどれぐらい下がるのかということで、3分の1は下がると思う。とりあえず1万6000円になったら株を買って、2万円ぐらいで売って、不動産を買うのがいいと思っている。

#231 神戸の北野を世界遺産に

2019-04-16

神戸の北野は特別な場所である。せまい地域に明治のはじめから神戸港の開港にともない、国際都市として発展し、町内に13の異なった宗教の教会、寺院、神社がある。普通ならば争いがあってもいいのに、神戸の北野はこの100年、第二次世界大戦期間中をのぞいて、ずっと平和だったということだ。私はこんな街のことを他に知らない。間違いなくユネスコの世界遺産になってもいいのではないか。「神戸北野の13の異なった教会、寺院、神社が共存する平和地区」とでも名付けていいのではないか。

#230 楽天モバイルは必ず成功する

2019-04-16

楽天モバイルの電話ネットワークを説明してもらう機会があった。結論からいうと5Gのネットワークシステムを作ってとりあえず4G LTEもできるようにしておくたいへんなシステムである。コスト的にいうとドコモやKDDIの約10分の1の投資で5万基地局を作る、という。これは魔法みたいなものである。ネットワークのアーキテクチャーはノキアのアンテナシステムとシスコのIPルーターで構成されていて、全端末がコンピューターで、32メガのIP接続で繋がっているのだ。ルーター同士はNTTのダークファイバーで繋がっていて超高速である。これらがNTTやKDDIやソフトバンクと同じ値段で提供されたら大変なことになるだろう。最後発の楽天モバイルがこのようなすごいものであるという認識は今後さらに深まっていくだろう。

#229 ノートルダムの火事

2019-04-16

パリでノートルダム大聖堂が燃えた。驚くべきことは大統領が現場に出向き、悲しみのメッセージと必ず復興すると、宣言したことである。大変なリーダーシップではあるが、それほどノートルダム大聖堂は宗教のシンボル以上にフランスのシンボルなのだろう。

日本でノートルダム大聖堂にあたるものは何なのだろうか。伊勢神宮のお社か、法隆寺なのだろうか。でも宗教施設が燃えても日本の総理大臣は現地でそんなことはおそらく言えないだろう。そこに日本とフランスの違いを感じる。

やがて復興の募金活動が始まるのだろうが、私も個人的に寄付をしようと思う。感謝の祈りをこめて。

#228 新聞とテレビとインターネットの共存を考える

2019-04-09

NHKはインターネットで番組提供を商品化するみたいだ。ラジオはインターネットですでに聞くことができる。中波帯のラジオ放送をやめようと言う動きもある。色々な動きのなかで、新聞をインターネットで有料で読むということに各社一生懸命であるようだ。民法各局は広告があるのでインターネットの配信は渋々だけれど、取り組みつつあるが、結局NHKの事業スタンスが問われていることになる。NHKは放送した番組をオンデマンドで再配信しているが、インターネットでお金を払う人に対しては、お金を払っていた期間については無料で見れるようにすればいい。そうするとお金を払わない人は過去の番組は見れないといことになり、生放送を見るということは公共放送という意味でもタダでいいのではないか。これから大規模なクラウドのオンデマンドサービスが必要となっていくのではないか。そのクラウドのアーキテクチャーに興味がある。6000万世帯が同時視聴してもダウンしないビデオサーバーとはどんなものか、を考えている。

#227 元号はいつから始まったのか

2019-04-09

天皇の即位にあわせて元号が変わるので関連の報道が多い。その中で日本の最初の元号は「大化」であって、本格的な元号は「大宝」からはじまるという報道がたくさんあった。おいおい、そんなことを言っていいのか、と思いながら報道を観たり読んだりしていた。

九州元号というのがある。大和朝廷の前の九州朝廷で使われていた元号である。これを日本の歴史として認めるかどうか、ということが今問われている。それを決めるのは誰であろうか。日本歴史の学者がどう思ってもそれが天皇や政府が認めないと歴史にならないようだ。天智天皇の大友皇子は明治天皇によって弘文天皇と追号された。天皇が現代でも、歴史を変えることができるという実例である。そうすると天皇が今までの歴史を訂正することが可能になるならば、日本書紀の間違いなども訂正してほしいものだ。そんなことを言うと国賊と言われるかもしれない。国立大学で勤めている私は国家公務員をクビになるかもしれない。自由な学問はどこにいくのだろうか。天皇家の私的な記録とはいえ、日本の国の歴史そのものである。天皇の生母が百済の王室出身であったとしても、事実をありのまま認めることが必要ではないだろうか。660年に百済は滅んだ。その正当な流れは日本に亡命してきているようだ。百済の王族の末裔は日本にいるということではないか。日本と韓国と北朝鮮の関係が複雑になっている現状と切り離して、歴史的な半島と列島の関係を正しく認識する必要があると思う。

#226 ホテルの宿泊値段の研究

2019-04-09

東京と京都はホテルブームである。この前まで3万円だった部屋が6万5000円になっていた。びっくりして泊まるのをやめた。上野の近くのあるビジネスホテルにもびっくりした。週末の宿泊費はなんと3万円を超えていた。その部屋がウィークデーは9000円である。つまり繁忙期は素晴らしいビジネスであるが、ガラガラのときはダンピングされている。これと同じことが京都でも起きている。ホテルブームの京都で小さな部屋はウィークデーは1万円ぐらいなのに、桜の季節や紅葉の季節は3万円を超えている。いくらホテルがブームとはいっても、需要供給にあわせてこんなに値段を変えていっていいのだろうか。しかし、驚いたことがある。10万円以上の高級な部屋の値段は変わらないみたいだ。1割もはいっていないのに、歯を食いしばって安売りを避けているとホテルの支配人が言っていた。正しいと思う。

#225 神戸の未来、福岡の未来を考える

2019-04-09

私は神戸生まれである。神戸生まれの人のことを「神戸っ子」という。略して「ベッコ」。誰よりも神戸のことを好きだ。しかし、最近神戸の未来を考えるとがっかりするうようなことが多い。それはまず150万人の人口が福岡に負けた、ということから思いはじめた。

最近福岡で仕事をしている。九州に月に数回行く。博多駅の駅前はいつも賑やかでこれが神戸と同じ規模の都市のターミナル駅なのかと驚く。神戸と福岡を比べてみると、神戸は大阪につながる衛星都市である。神戸のとなりは明石や姫路。ところが福岡は九州の各都市の中心である。この地理的な立地が神戸と福岡を決定的に違うものとしている。福岡はこれからもっともっと大きくなるだろう。

神戸はどうか。神戸の港町としての成長は終わりかけていると思う。では神戸の未来はなにか。それはポートアイランドと六甲アイランドと神戸空港に代表される港湾地区の再開発であろう。六甲アイランドの南に新しくコンテナバースを作り、ポートアイランドと六甲アイランドのコンテナバースを移動させることにより、現在の港湾機能を維持しながら商業開発をポートアイランドで行い、住宅開発を六甲アイランドで行い、両者を高速道路でつなぐというのが手っ取り早く効果の現れる政策ではないだろうか。

あとは神戸市内の観光地の再開発である。日本国中から海外からの訪問者をいかに増やすかということも大きなテーマだ。これについては京都に学ぶことが多くあるのではないか。現在これに取り組んでいる。

#224 インターネットで変わったもの

2019-04-09

4月8日の日経電子版によれば、ソフトバンクの孫さんが「インターネットで変わったものは、平たく言えば広告と小売りだけ」 と言ったそうだ。ヤフーとアリババが大成功したということを言いたいのだろうが、笑ってしまった。私はインターネットで一番大きく変わったのは広告や小売りではなく、人間の時間感覚であると思う。メールも調べ物も瞬間的にわかるし、電話をかけなくても用事をすることもできるし、ワンクリックでものが買えるし、通勤しなくてもパソコンで遠くから仕事ができる。インターネットは時間の革命ではないか。インターネットがメディアとして新聞、出版、テレビ、ラジオに続く位置を確立することができれば、当然のように広告が成立する。広告を使えば小売りが可能になるということだ。それよりももっと大きな変化に目を向ける必要があるのではないか。孫さんはそれを人工知能という。私は人工知能の定義をまずしっかりするべきではないかと思う。何でもかんでも人工知能と言ったらいいような雰囲気が現在あってどうかと思う。

参考リンク:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO43451710X00C19A4TJC000/

#223 ゼンリン地図と自動運転車

2019-04-03

グーグルの地図がゼンリン製ではなくなった。グーグルが自動運転を手がけていて、ゼンリンはおそらくトヨタだけでなく、日本の自動車メーカー全部と自動運転のベースの地図の供給ビジネスを展開したいのであろう。それにトヨタとソフトバンクがお金をいれるのではないか。振り返ってみればカーナビの電子地図を仕掛けたのはゼンリンであった。ゼンリンはカーナビの地図のビジネスによって繁栄を続けていたが、カーナビがスマホにどんどん取って代わられている危機感を感じ、地図事業の未来を自動運転車のベース地図に設定したのではないか。これによって日本の自動運転が進むことを願う。しかしアメリカやヨーロッパの自動運転はどこの地図会社と組むのであろうか。それぞれの国での最適な戦略が求められる。それにしてもやはり競争相手はグーグルか。

#222 電気飛行機

2019-04-03

ドローンを大きくした人間の乗れる電気飛行機のコンセプトを作っている。その基本設計で電池だけではなくガソリンエンジンで発電する仕組みにして、発電された電気をコンピューターで制御することによって細かい操縦が可能になるようなパワートレインがいいのではないかと、思うようになった。エンジン回してプロペラ回すのでは制御がもうひとつなのではないかと思う。プロペラの向きを変えて水平方向にスピードの出るようにしてオスプレイのような構造になっている方が好ましいと思う。オスプレイはローターが2つしかないが、ローターを3つにすることにより、安定して操縦が可能になりそうな気がする。とりあえず試作品を作ってみよう。これで次世代モーターを使ったシステムは、1が高速の電車、2が高速の電気自動車、3が高速のマルチコプターになる。

#221 ロボットのような観音様

2019-04-03

京都の高台寺が1億円かけて「アンドロイド観音」を作ったそうだ。その開眼供養があった。それをYoutubeでみた。時代も変わったものだ。般若心経を唱え仏の教えをスピーカーから発音する菩薩ロボットを見ながら、どんな人がこのロボットをつくったのかが気になって仕方がなかった。菩薩様の教えよりも彫刻家のような製作者の意図の方に心がいってしまっている自分は信心が足りないのだろうか。

京都の三十三間堂に千体仏というのがあって、仏様が1000体以上飾られている。その顔は皆違う。それをみたときに何かほっとしたことを思い出す。石川県の加賀温泉に加賀三十三間堂があってここには同じ顔をした仏像が1000体収められている。それを見たときに京都の三十三間堂では感じなかった、なにか違和感を感じた。同じ顔が1000体あることはどうなのだろうか。私はそれに対して懐疑的であったが、写真を撮ってみると霊が形になっているオーヴがたくさん写っていた。顔が違っても同じでもそんなことは関係がなく霊的なものは霊的なのである、ということを学んだ。

#220 AIは本当にものになるか

2019-04-03

孫さんが最近は9割以上AIのことをやっている、と何かのインタビューで話していたのを読んだ。孫さんのAIに対する投資を楽しみに待つことにしたい。おそらくアメリカやヨーロッパやイスラエル出身の天才が率いるベンチャーが我々をあっといわせるようなアプリを発明して実用化するのであろう。

私は今でも人工知能は基礎研究の分野であって応用開発は難しいといわれていたマービン・ミンスキー博士を信じる。しかし、AIを使った上場会社がいくつかできてもいいのかもしれない。

#219 新年号に想う

2019-04-03

昭和から平成に変わったときのことをはっきりと覚えている。昭和天皇が崩御され悲しみの中で平成ははじまった。とても平成を祝おうという感じではなかった。今回は悲しみはない。新しい年号を新しい天皇の御代を祝おうとする気持ちが満ち溢れていることがとてもうれしいということに気が付いた。

11時30分の発表が41分まで延びたのは、天皇陛下と皇太子殿下に宮内庁長官と宮内庁次長が報告を終えるのを待ってのことであると新聞が報道していた。もしそれがそうでなく、テレビでお知りになったとすれば、こんな悲しいことはない。そういう配慮をされた政府のことを安心した。

日本の年号を諸外国はあまり反応していないようだ。ただ中国に対するメッセージとしてもはや日本が中国の漢籍を使わないというメッセージは684年に九州が唐によって占領され、689年に唐を排除してからこのかた日本が、考えをしなかったということで、それを断行した日本の政府の意気込みに感服した。また歴史書でなく万葉集という天皇から防人、一般人を含めた歌集の説明書きをその由来としたことがうれしい。

#218 おことわり

2019-03-26

私は医師ではないので、この医療に関する内容は一般の人に向けて医学を論ずるものではない。医学のまわりにいるエンジニアとしてエンジニアリング的な考え方が医学に応用できないかどうかの個人的な考察だと考えていただいて、お許しいただきたい。IoTの分野としてメディカルは避けては通れない分野であるという認識はある。

#217 糖尿病の次のインデックス

2019-03-26

糖尿病というと血糖値がいつも問題になる。それとともに使われているのはヘモグロビンA1Cという指標である。大体過去3ヶ月の血糖値の平均を表しているといわれている。ほとんどの医学論文はヘモグロビンA1Cを使っているので、この数値なしには糖尿病を論じることはできないだろう。しかし、私は月に一回病院にいって2〜3ヶ月遅れのヘモグロビンA1Cで話をされることに違和感を感じてきた。先月頑張って血糖調整をしたのに全然評価されないことが多い。それよりも1〜2週間の結果であるグルコアルブミンの値を使う方がよいのではないかと思う。現在実験中である。

#216 ガン治療の方法論

2019-03-26

ガン研究の専門家の話を聞いた。まず体の中にガン細胞がいくつあるのかによって治療法が異なるそうだ。外科治療、放射線治療、抗ガン剤、免疫治療、赤外線治療などがあるそうだ。まず、ほとんどのガン細胞を外科的に切除することが第一段階。次は残ったガン細胞を免疫細胞でやっつけるのが第二段階。昔は免疫だけでガンを直そうとしていたときがあったみたいで、うまくいかなかった。また放射線治療は必要なところ以外のところにも被曝をおこし、たいへんである。体の奥にあっても必要な部分だけをアタックできる粒子線治療が注目される。陽子線や炭素線などがあるが可能性に注目している。この粒子線治療でかなりの部分を切除した後に免疫治療を行うことが効果的ではないだろうか。

#215 MRIを使ったデジタルボディー計測計画

2019-03-26

MRIを使って定期的に人体を1ミリスライスでデジタイズして記録することを年に一度ぐらい続けることによって基本的な人間の体のデータベースが可能になるのではないか。それぞれのデータベースは骨を中心に誤差を修正し、その比較をし、AIを使って診断をすることによって新しい可能性が開けるかもしれない。

#214 初期のガンの免疫療法

2019-03-26

免疫細胞二つでガン細胞一つをやっつけることができるそうだ。ガンの段階がステージ0やステージ1ならば比較的簡単にガン細胞をやっつけることができるみたいだ。だから線虫を使った初期のガンの発見と免疫療法の組み合わせは効果的かもしれない。

#213 線虫を使ったガンの発見

2019-03-26

人の尿一滴を線虫の近くに充てると、ガンの人の尿に線虫は近づいていくということがわかっている。ガンでない人の尿からは遠ざかっていく。この現象を利用した尿検査機は九州大学と企業の共同研究で開発されているらしい。私が興味を持つのは尿の中の一体どのような成分がガン由来なのか、ということである。これを発見することができたら面白い。

#212 3年目のIoTメディアラボ

2019-03-19

はやいものでIoTメディアラボをはじめて2年になろうとしている。来たる4月になると3年目になる。あっという間に時間は過ぎるみたいだ。

先週の週末に関係者が集まって年次報告会を開催した。1年目とは違って、メンバーの数も15人になり、2年目ははるかに内容が濃いものであった。また来年はもっとオープンに成果を発表することにしたいと考えている。

#211 元号を考える

2019-03-19

大和朝廷よりも遥か前に筑紫朝廷が存在し、元号があったと、歴史書に書かれている。九州元号というそうだ。

継体、善記、正和、教倒、僧聴、明要、貴楽、法清、兄弟、蔵和、師安、和僧、金光、賢称、鏡當、勝照、端政、吉貴、願転、光元、定居、倭京、仁王、僧要、命長、常色、白雉、白鳳、朱雀、朱鳥、大化、大長などである。読み返しているとそれぞれの時代の帝が何を考えて元号を選ばれたのかが少し伝わってくるような気がする。

平成の次の元号は最終的に誰が決めるのであろうか。それは絶対に新しい天皇陛下がお決めになるべきものではないか。憲法に書かれたことは無難に乗り切っても、政府の案を内閣総理大臣は皇太子殿下の元に持っていかれて次期天皇である皇太子殿下がお決めになったことであると信じている。報道で総理大臣が決めたということが明らかになったら私はそんな元号は使いたくない。元号は天皇が国の未来を想い決めるということをあたり前のこととする日本であってほしい。

#210 禁止すべきは殺人ロボットではなく、人間のかたちをした殺人ロボット

2019-03-19

共同通信によると『人工知能(AI)を搭載し人間の意思を介さずに敵を殺傷できる「殺人ロボット兵器」の開発規制を巡り、日本政府が今月下旬の国連会議で公表する見解の概要が判明した。完全に兵器任せにするのではなく、人間による制御を確保すべきだとの主張が柱。政府関係者が18日明らかにした。殺人ロボット兵器は、一度起動すれば自動的に標的を選定し攻撃できる能力を持つとされ、想定外の暴走や、誤って民間人を殺傷することへの懸念が指摘される。「人間の関与」をルール化することで、完全自律型の兵器開発に歯止めをかけたい考えだ。』

私は反対である。私が言いたいのはこの殺人ロボット兵器を作るなと言って、作る人たちはいるだろう。作る国もあるだろう。それをしなければそれと戦うことができるロボットは作れない。負けてしまう。私はこの殺人ロボットを人間のかたちに似せて、いわゆるヒューマノイド型ロボットとして作ることを禁止するべきではないかと思う。もしそうするとしたら、それこそが人間を作った神への冒涜であり叛逆ではないだろうか。ゴルゴ13のような話は架空の存在であり、どんな殺人者でもバランスのとれた人間の心を持っているのではないか。人間はどこまでいっても人間であり、人工知能はその人間の中からアンバランスな一部を取り出したものにすぎない。そういうことをして、ヒューマノイドを作ることこそしてはいけないことではないかと思う。

#209 日本の政府の本当のかたち

2019-03-19

日本を支配している人は誰なのかと、ときどき考える。どんなにお金があってもそれはお金を持っているだけであって支配者ではない。総理大臣の権限は非常に大きなものがあるが、衆議院の第一党の代表であってそれ以上でもそれ以下でもない。

私は日本を支配しているのは政治家ではなく、霞が関の官僚の集合体であると思っている。官僚を支配しようと思った政治家がいたが、そうそうに失脚した。政治家のバックに日本はシンクタンクはいない。よって政策立案は官僚の知恵に頼るばかりで官僚を上手に操ることができる政治家が成功するみたいだ。

明治のはじめ、政権は長州と薩摩出身で政府は固められた。江戸幕府の重臣は転向した人たちと、野に下った人たちにわかれた。東京の山手のインテリの中にいるキリスト教徒はほとんどが元幕府のインテリだったみたいだ。今の政府が長州出身の総理大臣によって率いられていることを考えると、国会議員の出身の分析をやってみるのも面白いかもしれない。ひょっとして今でも明治の元勲のDNAが繋がっていたりして...。

#208 アメリカの政府の本当のかたち

2019-03-19

アメリカのシンクタンク、ランドコーポレーションがもし中国やロシアとアメリカが戦争すれば、アメリカが負けるというレポートを出したそうだ。だれが気の利いた人が翻訳してそのうち出版されればいいのに。

私の今までの経験をベースに判断すると、アメリカという国は大統領とその側近である各省の長官とアメリカ国中に散らばる政策シンクタンクの連合体がアメリカという国家そのものである気がする。これらの人たちがアメリカの政策を決めているのだ。加えてヨーロッパとアメリカにまたがる大金持ちの、たとえばロスチャイルドやロックフェラーなどのグループとそのまわりの人たちが自分の利益になるように誘導するアクションが政治経済を作っているような気がする。ルネサンスの時代からの伝統ある金持ちの世界には、誰も逆らうことはできない。ビル・ゲイツやジェフ・ベソスも孫さんも新参者の扱いを受けなければならないのではないか。そんな世界に飛び込んでいく元気な日本人はいないのか。必ず出てくると期待している。

#207 次世代モーターの開発

2019-03-13

同じ大きさで約5倍の出力が得られる次世代モーターの開発に成功した。この技術を使って新幹線のモーターと電気自動車のモーターを作ることにした。とりあえずテスラSでやってみる。新幹線はまずモーターだけ作って試験する。東京から札幌に使われることになればこれ以上の名誉はない。それを目指してやってみよう。

#206 いよいよブレグジッド発効

2019-03-13

英国の首相がたいへんな努力をしながらも、英国の議会は冷たい。英国は英国のことしか考えていないのだ。これを島国根性という。ヨーロッパ大陸の牽引役はドイツであるが、中国と仲の良いドイツをいじめようというアメリカに同調した英国が選んだリスク遮断の政策がブレグジッドだと考える。マスコミが報道する議論はそう考えて読むと笑ってしまう茶番である。すこしぐらい孤立してもアイルランドをバッファにしてユーロとポンドのようにEUと英国は距離を置くのであろう。ドイツを中心にヨーロッパ大陸に不況が来ないことを祈る。

#205 北朝鮮問題の落としどころを考える

2019-03-13

先日のアメリカ-北朝鮮サミットは決裂に終わった。どうすれば北朝鮮は核を放棄するのか。それは北朝鮮の金王朝の体制保証をアメリカが与えることしかないのではないか。同時にもちろん中国も体制保証をすることが望ましい。そうすれば経済制裁は解除され、北朝鮮はバブルに突入し、人民は幸せになる。体制は経済制裁によって存続が疑われるような状況になっているのではないか。そのような解決策が一番ありえるような気がする。

#204 NHKの新しいインターネット料金制度を考える

2019-03-13

マスコミの報道によると家にインターネットがあればNHKの視聴料を払わなければならない時代がやってくるそうだ。これは誤報だと思う。インターネットでNHKのテレビサイトに繋いで、自分の意志でテレビを見た人が新しく契約をして料金を払ってテレビを見る。そういうNHKにとっての新商品にしないと経営的に意味がないと思う。これまでのNHKの契約がある人はタダというのは、NHK的にはメリットが何もない。NHKの売り上げが増えるようなメカニズムが必要になるのではないか。それにはNHKオンデマンドと2K、4K、8Kのライブと記録が視聴できるようなサービスが望ましいのではないか。

#203 大学と企業の軍事研究

2019-02-26

最近の流れは大学における軍事研究を禁止しようというものが多い。私はしょうがないと思うが、マイクロソフトがデジタルゴーグルを10万台以上米軍に売るという発表をした。このゴーグルは軍備になった。それながらそのゴーグルを使った研究は軍事研究になるのだろうか。マイクロソフトの社員が社長に軍事研究反対という手紙を送ったそうだ。

これから民間企業において軍事研究の是非が問われることになる。私は大学は無理でも民間企業では経営者の主体性において軍事研究は許されてもいいと思う。と同時に禁止されるべき事項についての制度的な整備も必要となるのではないか。

#202 中国の対アメリカスタンス

2019-02-26

最近中国の発言を集中的に読み込んで彼らの戦略を想像してみた。中国はアメリカに対しては戦争をする気持ちはないみたいだ。ただひたすらトランプが辞めるまでは待とうという考えのような気がする。あとトランプに対してできるかどうかわからない約束を山ほどするみたいだ。しかし、実行できなかったときの罰則は嫌だといっているみたいで、トランプが辞めたあとは約束は反故にするつもりなのであろう。そういうことで今回の危機を乗り切ろうということか。

トランプが悪役になっているが、その後ろに控えている副大統領や下院議長も中国を許さないといっているのでトランプが辞めてもアメリカの中国叩きは中国がクラッシュするまで止まらないのではないか。そのことを中国は甘く見ているような気がする。

#201 最近のベンチャーキャピタル事情

2019-02-26

小規模なベンチャーキャピタルというよりも知り合いに金を貸したり株を引き受けたりしているが、最近のいわゆるベンチャーキャピタルの話を聞いてびっくりした。株主間協定と呼ばれる創業者とベンチャーキャピタルとの間の合意事項がえげつない。最近付き合い始めたベンチャーの社長から見せてもらった資料によると、山ほど創業者を縛る条項があって、そこまでやるかと思う内容が書かれていた。ベンチャーキャピタルの都合の良い事ばかり書いてあって、何かおかしいと読み込んでみるとやはりアメリカのベンチャーキャピタルが使っている株主間協定を日本で勝手に編集したものだった。こんなことをしているベンチャーキャピタルが日本でどんどん増えていく。それは何も悪いことはないが、私はそうはしない。銀行や証券会社が担保としてビジネスモデルを評価できない会社に対して、その会社が株式を発行して資金を調達するのがベンチャーキャピタルの原点であるのに。私はおバカな投資家でいようと思う。それでいい。

#200 ヨーロッパは大変

2019-02-19

イギリスはブレグジッドで大騒ぎ。フランスは黄色いベストで大騒ぎ。ドイツは中国との関係を諦めろといわれてしぶしぶ諦める方向に動いてるみたいだ。英独仏が同時にこのようなトラブルを起こしているということは何かおかしい。ここら辺をもう少し詳しく調べてみようと思う。

#199 日産に守ってほしいもの

2019-02-19

ルノー会長がやってきた。会社のジェット機ではなかった。日産と話をしてフランス大使館に行ってさっさとフランスにおかえりになった。ルノーもゴーンを切るみたいだ。よっぽど公私混同をやりまくっていたのであろう。ゴーンの行き先については白黒はついたようだが、日産の行き先についてはこれからということなのだろうか。日本の政府が全力をあげて守ってほしいものがある。それは日産の自動車を作る技術だ。日産という会社はおそらくルノーに取られてしまうのかもしれないが、日本の国益を考えたときに日産の技術がルノーに流出してしまうことは避けなければならない。それが日本の国益だと思う。43%はルノーかもしれないが、残りは日本で日本の技術は日本のものだと言いたいのだ。

#198 朝鮮韓国 vs 海上自衛隊の仮説

2019-02-19

海上自衛隊の哨戒機が日本の近くで発見した軍艦と巡視艇と北朝鮮の工作船が瀬取りをしていたといわれているが、私は違うと思う。私の仮説は、北朝鮮から逃げてきた工作船を韓国が連絡を受けて捕まえにいったのではないかと想像する。瀬取りをするには北朝鮮の船が小さすぎる。またこんなに日本と近いところでそんなことをすること自体がおかしい。北朝鮮から逃げてきた工作船を北朝鮮が捕まえることができずに韓国に頼んで捕まえにいってもらったのではないか。そんなことを国際社会で絶対に言うわけにはいかない。だからあのようなことになったのでないかと、写真を見ながら思った。

#197 北と南と中国の落としどころ

2019-02-19

もうすぐ北とアメリカの首脳会談である。あまり期待しない方がいいみたいである。最近気が付いたが共和党のペンス副大統領も民主党のペロシ下院議長もそろって北のことを信じないと言っている。国境の壁のように共和党と民主党で意見が対立している場合は妥協した結果になりそうだが、両者が完全に合意している事項に関してはアメリカは強硬に攻めていくと考えられる。北に厳しく、それに同調する南にも厳しくするだろう。国連の制裁決議がいきているので、南が北を助けたことがはっきりすれば、韓国の全ての銀行は国際的な資金調達から締め出されることになる。このことはほとんど報道されていないが、私はこれが致命傷となって、北と南は追い込まれて経済的に破綻するのは時間の問題であろう。そのときもし中国が元気なら北と南を属国のようにしてしまうのであろうが、これから中国も厳しい時代を迎えて朝鮮半島を支援するということは不可能ではないだろうか。

最後の考えられるシナリオはアメリカが日本に北と南を助けろという指示を出し、日本が泣きながら北と南を助けるというシナリオである。そうならないために日本の政治は頑張ってほしい。

#196 中国のマッハミサイル

2019-02-19

中国が音速の10倍のミサイルを作っているそうだ。2010年にすでにアメリカはそれを検知して対策をとってきたそうだが、ならば今度日本が2セット導入するイージス・アショアは何なんだろう。もはやすでに役に立たない花火程度のものなのだろうか。アメリカもマッハ10のミサイルを当然開発するだろうから、イージス・アショアのフェーズアレイレーダーが必要なのであろう。こういうことがあってロシアとの中距離弾道ミサイル協定(INF)破棄というシナリオにつながっていくのであろう。日本はアンテナ基地になるのか。

#195 情報セキュリティの戦い本番

2019-02-19

10年くらい前、シリコンバレーのカスタム半導体設計会社を訪問していたときすごいチップに出会った。中国の会社のカスタムチップで、秘密だといって見せてくれなかった。そのときに大変なものを作る会社があるのだなあと驚いたことを覚えている。予算は普通にかかる金額の10倍払ってくれたそうだ。それはみんな必死になるわね。その会社の名前がファーウェイだった。当時はあまり知られていなかったがファーウェイに注目したのは日本人としては早かったと思う。まわりの人は誰も知らなかった。

ファーウェイが今問題になっているのは、これまでの行儀の悪い情報収集である。報道されていることがもし本当ならばアメリカ的には死刑に値するということなのであろう。しかし過去のことは置いておいて、次世代(5G)の通信網や次次世代(6G)において考えられる懸念はファーウェイがインターネットの交換機とそこに無線で繋がるスマホを完成させてしまうと世界中のどんな会社も太刀打ちできなくなってしまうことではないか。そうして世界はファーウェイの交換機とファーウェイのスマホになったとき、アメリカの宝といわれるアメリカ企業であるアップルとクォリコムなどの情報通信会社は二流三流に落ちこぼれてしまう。現在でも無線やインターネットの交換機ビジネスはほとんどが非アメリカ系である。そうしてアメリカのインターネット情報基盤に穴が空きファーウェイの親である中国政府に世界中の情報が筒抜けになればそれはアメリカの最も心配することなのであろう。私はファーウェイの追求は日本アメリカヨーロッパから会社が退場するまで続くだろうと予想する。

#194 投資銀行になってしまったソフトバンク

2019-02-13

ソフトバンクモバイルが上場した。孫さんは社長を辞めてソフトバンクグループの経営に専念するという。このメモを書きながら孫さんの記憶を辿ってみた。

出版社、ソフト卸、展示会、パソコンアクセサリ、ADSL会社、携帯電話会社、ウェブインデックス、ウェブオークション、中国電子コマース、CPU開発会社、などなど。孫さんは投資ファンドになってしまった。こういう会社のことを投資銀行と呼ぶ。それを創業のときから社名につけたのは慧眼である。しかし、もはやソフトの流通なんて孫さんのビジネスの1%もないだろう。そうしたら会社の名前を変えたらどうだろうか。SON BANKもしくはMASA BANKである。そうしても誰も文句はいわないと思う。

投資銀行のトップの仕事は簡単ではないかと想像する。自分はやったことがないけれど。なぜかというとYesかNoかを決めればいいだけだからだ。何をするということは持ち込み案件が山ほどあるから、それをCOOにスクリーニングさせればよい。スクリーニングする人や、事業計画を書く人や、現場で経営をする人は大変だろう。しかし、投資決断はYesかNoで楽なはず。借金の返済方法を考えるのは大変かもしれないが、公開株を売ればとりあえずなんとかなるわけで、銀行に頭を下げなくてもすむから企業家としても楽だろう。

孫さんがインベストメントバンカーになったことで僕は彼ともう会えないと思う。だってゴールドマンサックスやJPモルガンのトップと会ったこともないし、これからも会うことはないだろうから。ビル・ゲイツのパーティーでウォーレン・バフェットのとなりに座ったけれどほとんど話をしなかったし。

#193 IoTとメディカル応用の入り口

2019-02-13

最近メディカルとIoTのことを考えていてこういう風にすれば患者さんにもお医者さんにも看護師さんにも喜んでもらえるのではないか、という入り口を思いついた。

健康保険の診療は月に一回のペースでやってくる。1週間に一回はダメ。月に一回の血液検査より毎週の血液検査の方がより早く健康状態を把握することができるのはあたりまえだけど、保険の対象にはならないので、ダメ。ここに少し高くても自分で測ることのできるIoT検査機と検査試薬を使ってその結果をクラウドにアップするシステムを作るのがいいと思った。毎日測るバイタルサインである体温、血圧、脈拍、SPO2などはモニターしていると自分でも心強い。白血球の値やCRPの値が自分でわかれば病院に行くことの緊急性も判断できる。そういうことに対して毎週主治医が月一回の診察よりも短い時間で患者をケアできるのであればこんなに素晴らしいことはない。これを切り口にIoT検査機器を作ってみよう。

#192 ×××なしでやってみる実験

2019-02-13

Googleに支配されている感じがする。メッセージとか広告とか、オンラインディスクとか全部見られていると僕は裸だ。アカウントにハッキングされたらもう終わりだ。パスワードは20文字にした。覚えるのに苦労した。使わないと忘れてしまう。それでもGoogleにすべてを委ねることが嫌になりそうなので、Googleなしで生きていく実験をはじめた。G Mail、Google Calendar、Google Map、Google Search、Google Driveなど、ふだん使っているGoogleの機能を代替する他のアプリを探してテストしている。そういうことをしながら究極は自分でサーバを立てて自分でやるしかないというところまで追い込まれてしまった。近いうちにこのプロセスで思ったことを発表したい。

次にしたいことは、スマホなしの人生の実験。安倍総理大臣はやっているみたい。24時間一緒の連絡係がいるのかも。防衛省から派遣された安全な通信装置を背負った通信兵なのだろうか。

その次にしたいことは、パソコンなしの人生の実験。これはもう10年以上もやっていて、バインダーの穴が空いた方眼紙を持ち歩いている。無印良品製。そこにぺんてるの筆タッチサインペンでメモやスケッチをする。このスピードの速さを経験するとパソコンは使えない。

無人島にいくなら何を持っていきますか、という問いには「バインダーと穴の空いた方眼紙とサインペン」と答えたい。少し前は「衛星インターネットとパソコンとカラープリンター」だったけど。

#191 最近の国際ニュースを見て

2019-02-06

毎朝アメリカとイギリスのニュースを見て、トランプがやっていることをチェックするのが日課になって久しい。トランプは執務時間の60%を自由時間にしているという報道があった。こんなことを本当と思ってはいけないのではないか。この時間こそ政府が要人からの報告を聞いて政策のディスカッションをしているときではないのだろうか。最近の目立ったトピックスは4つあって、

1. ファーウェイをアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドに加えて日本で追放。それにドイツが同調。

2. ドイツの首相が日本にやってきて、よろしくとのこと。私はこれはドイツが中国と別れるという決心をしたということではないか。だからドイツ銀行事件やフォルクスワーゲン事件のようなドイツいじめをやめてくれ、ということではないだろうか。当然にドイツもファーウェイを排除。これによってEU経済悪化のリスクが少なくなったので、英国のEU離脱はなくなるかもしれない。

3. 韓国から米軍が撤退の可能性は、国連の枠組みの中で国連軍の担当国がアメリカから中国に変わるのではないかと予想する。その対価は中国の持っているアメリカ国債をチャラにする、ということになるのではないか。

4. ロシアとのミサイル協定を破棄するのは、ロシアのミサイルの世代交代にあわせて、アメリカのミサイルも世代交代させるためであろう。日本にはとりあえず2システムであるが、イージス・アショアの導入をきっかけに日本海側に「シンゾウ、イージス・アショア100システムぐらい買ってくれよ」「はいよ、100でいいの?」というようなことになるのだろう。100ぐらいないと中国や北朝鮮のターゲットになる。100のターゲットを破壊するのに、戦術核を100発も使うことはないだろう。だから100なのだ。ロシアと中国と北朝鮮を叩くICBMは依然としてアメリカ本土と太平洋、大西洋の原子力潜水艦で保持するのかもしれないが、発射は偵察衛星で、目的地の探査をイージス・アショアにさせ、ペンタゴンがホワイトハウスにレポートして相互確証破壊(Mutual Assured Destruction)を決めるのだろう。戦争のシステムが世代替わりをしているだけのこと。沖縄と日本の基地は有事の兵站基地としての役割になって、戦力はハワイとグアムに後退するのであろう。

#190 アメ車の本質とは

2019-02-06

最近ロールスロイスのエンジンの改造をやっている。キャブレーターを電子制御に取り替えて、ファントム6のV8エンジンを回してみた。イギリスのエンジンなのにアメ車のエンジンの音がすることに気が付いた。そうか我々が知っているアメ車とは、燃料電子制御のエンジンを積んだクルマだったのか、とあらためて思って具体的な計測をして研究中だ。

これにターボチャージャーをつければどんな音になるのだろうか。ドイツの高速道路をビュンビュン飛ばしているドイツのクルマになるのだろうか。これをやってみたい。

#189 あと30年でパソコン、タブレットがなくなるという予言

2019-02-06

週刊ポスト2月8日号によると、あと30年でパソコン、タブレット、Suicaがなくなるという記事があった。なるほどそういうことをいう人もあるのか、と思ったが、私はなくならないと思う。

パソコンとタブレットがなくなって、全部スマホになるという。タッチタイピングよりも早いスピードで文章を入力できる若い世代が増えているからだという。文章を書いたり図を描いたりすることをスマホからするよりパソコンでする方が効率がいい、少なくても我々は。Windowsタブレットに折りたたみのキーボードをつけたノートパソコンよりも軽いタブレットのパソコン使いをしている。だからタブレットはこの先も続くだろう。このタブレットに4Kのディスプレイを繋いでデスクトップで使っている。便利である。書類をたくさん広げて編集するにはとても便利である。スマホではできない。

Suicaがなくなるのであろうか。私はそうは思わない。全ての人がクレジットカードや、デビットカードや、プリペイドカードを使わないでスマホだけになるだろうか。 駅で1000円だせば誰でもすぐに手にすることができるプリペイドカードは鉄道系であるが、コンビニ系のカードも手頃である。スマホを買ったらすべてのプリペイドカードがタダでついて来る時代になるのであろうか。最近パソコンのスクリーンにタッチして、表示が動かないということに違和感を感じていたが、タブレットのパソコン使いをしているとそういうこともなくなった。

今から30年経つと90歳を過ぎたところになるので、ぜひ長生きして、やっぱりならなかったではないか、という記事を書きたいものだ。

#188 人が乗るマルチコプターの考察

2019-01-29

むかしドローンが出たてのころプロペラの数を増やして人が乗れるようにしたら、空飛ぶジュータンができると思って考えたことがある。最近そのようなことがにわかに現実味を増してきたのでもう一度考えてみたい。

ドローンのようにプロペラはついているが、プロペラの方向を軽飛行機のように回転して変えることができるようにするべきであろう。大きなプロペラは2つではなく、上昇用には3つ、前方推進用には2つ、残りの1つはカバーでもして使わないのがいいかも。モーターの電力源は蓄電池がいいが、機上でガソリンを使った発電をするべきであろう。そういうスペックの垂直離着陸機(VTOL)がうまくいきそうな気がする。そういうものを作ろうという会社に投資をするのが、一番いい気がする。

#187 テレビを観ない生活

2019-01-22

新年になってからテレビをリアルタイムで観ないことにした。全録のハードディスクレコーダーで2Kは録画し、4Kと8Kはシャープのレコーダーを2台買って選択録画をして観ている。きちんとしっかりと作り込まれた番組は素晴らしいが下請けの下請けの下請けが作っているスタジオ番組はだめだ。視聴率の勝ち組と負け組は下請けプロダクションの勝ち組と負け組を作るのだろう。NHKと民放各局がインターネットのオンデマンドに完全に移行すればつまらない番組はスポンサーがつかなくなるのではないか。

2K4K8Kが全録できるハードディスクレコーダーが欲しい。

#186 GAFAからGAFA+Mへ

2019-01-22

GAFAという言葉があるそうだ。新聞の取材で初めて知った。私の質問はなんでマイクロソフトがないのかという質問だった。そうしたらマイクロソフトはイノベーティブではないからだ、と言われてしまった。がっかり。しかし最近のマイクロソフトは新しい社長になってからどんどんクリエイティブになっているので、+Mにしてくれと、強くお願いした。

GAFAMをグループ化するとGとF、MとA、Aの3つのグループにわかれると思う。GとFはウェブとウェブユーザのインデックスビジネス。MとAはパソコンとスマホのビジネス。Aはクリックとモルタルビジネスになるのではないか。GAFAを社会学的な現象として捉えるのもいいが、経営モデルとしてしっかり捉える学者が出てきてほしい。シュミットは自分の会社のことだから悪くはいわない。サイモンは言うことは立派だ。ギャロウェイは評論家みたいなもので、GAFAを論じるならばGAFAのそれぞれのCEOの発言が最も注目に値するのではないか。

#185 アメリカと中国の未来

2019-01-22

中国の習近平がアメリカに輸出した分だけアメリカから輸入して貿易収支をゼロにするといっているそうだ。それでトランプはそれを許すのだろうか。私はそれでも許さないと思う。中国がアメリカと肩を並べる国になったことがアメリカにとって許せないのではないか。第二次世界大戦後アメリカはソ連を許せなく、国が分裂するまで追求をやめなかった。だから中国は国が分裂するまでアメリカにいじめられるのではないか。中国が分裂するならばどうなるかを考えてみよう。中国は中国共産党が支配する国である。その共産党が中国軍を支配している。軍の存在が弱くなった瞬間に中国はバラバラになるだろう。そうするとその単位は中国の現在の軍管区に影響されるのであろう。現在の軍管区は東西南北と中央にわかれているが、北と中央は北京を中心に考えると一つに見え、四つの中国にわかれるのが自然な感じがする。それに朝鮮半島と台湾が加わって六つの中国という捉え方が考えられる。しかし、朝鮮半島と台湾は別のシナリオが待っている。北朝鮮と韓国は東西ドイツのように一つの国家になる可能性がある。しかし、その統一された国家は財政的に成り立っていくのかはたいへん疑問である。アメリカの応援は困難であろう。そうすると日本も応援しない。そうすると中国に泣きつく。中国も分裂した直後は応援はしないだろう。中国が分裂すれば朝鮮半島は大恐慌になる。台湾は中国にさっさと見切りをつけて独立するだろう。アメリカは承認するだろう。国連の安全保障理事会を引き継ぐのは北と中央の合体した新中国になるのだろうか。

どちらにせよ、何が起こっても日本はアメリカの傘の下にいるしか選択の余地はない。しかし、アメリカにむちゃくちゃを言われたら逃げるよというジェスチャーのために中国やロシアと付き合っているのではないか。このようなことは今の野党には絶対にできないだろう。一度ロシア系の政党、北朝鮮系の政党、韓国系の政党がどこなのかを見極めてみる必要がある。法学部や政治経済学部の卒論のテーマにいいかもしれない。

#184 フランスと日本、ルノーと日産

2019-01-22

ゴーンはまだ釈放されないみたいだ。いい加減に許してやったらいいのに。森友学園の籠池泰典氏やペジーの齊藤元章氏のような政治犯的な扱いを受けているのだろうか。マスコミはゴーンが日産の金をいかに流用していたかを書き散らしている。日産からのリークなのであろう。このことは日産の社内の問題だろうに。それを自分の会社のスキャンダルとして天下にいいふらすのは、天に向かって唾を吐く行為と同じではないか。いいふらしているやつは必ずそのしっぺ返しを受けることになるだろう。日産を元気な会社に作り直したゴーンがたとえ悪いことをしたとしてもこんな風に扱うのはいかがなものか。

その結果はおそらく日産とルノーを100%所有するフランスの会社ができて、三菱自動車も含めて一丁上がりになるか、アメリカか中国の会社に日産自動車が売り飛ばされて終わりになるかぐらいのところか。誰がみてもそんなところが落とし所になるだろう。あと、引き金を引いた西川社長は、壁の中に落ちるのではないだろうか。そうでないとフランス政府もルノーも納得はできないであろう。

#183 スパコンの次のターゲット

2019-01-15

富士通はARMを使った次世代スーパーコンピューターのCPUを開発した。これを使ったスパコンをこれから作るみたいだ。PEZYが作っていたCPUがもうすぐ出てくるみたいだが、富士通のARM64を使った次世代「京」がそのうち世界一に返り咲くのであろう。そしてこのスパコンの一部がデータベースマシンとなってオラクルにOEMされるのであろう。

データベースというとIBMのDB2というシステムも強力
である。IBMはPOWER XというCPUでやってくるだろう。これも現在のデータベースの市場シェアから考えるとバカにはできない。

そうすると残るはマイクロソフトのSQLサーバーである。このソフトを最高速で走らせるためにはとりあえずAMDのZEN CPUが期待できそうである。現在のところワンチップに64CPUであるが時間の問題で256CPUになるだろう。

ARMとPOWERとZENの三つ巴の競争の勝ち負けはCPUだけではなく、そのCPUと繋がる広帯域メモリで決まるような気がする。広帯域メモリにデータベースの機能の一部をいれたインテリジェントメモリがデータベース用スーパーコンピューターの勝ち負けを決めるのではないか。

#182 金利と株価と為替と土地

2019-01-15

去年金利が必ず上がると予測した。そのとおりになっている。株価は乱高下している。しかしそのうち15000円ぐらいまで落ちると、予測する。そしてそのあと20000円を回復するだろう。

為替は新年早々104円までいったが、100円の可能性もある。

土地はオリンピックよりも前に東京については下がり始めるだろう。大阪と京都はゆっくりかもしれない。

結論としては土地ははやく売ったほうがいいだろう。現金にして株が15000円台になったら株に乗り換えて2倍のレバレッジのきいたETFにすると20000円をつけたら1.6倍になるのでそれが本命かもしれない。そのお金で暴落した不動産を買うのが賢いと思う。

#181 ジェット機がハッキングされる時代が来るかも

2019-01-15

ボーイングのジェット機に搭載されたGEのエンジンはリアルタイムでモニタリングされているという。そうするとリモコンでジェット機を操縦することももうすでに可能になっているのではないか。空軍が飛ばしているドローンは遠くから遠隔操縦されている。そうすると今飛んでいる旅客機を遠隔操縦することも実はすでにできているのではないか。そうするとそれを使って誰かがハッキングをしてニューヨークのような大事故が起きる可能性もあるわけだ。どんなに気をつけてもこういう事故は起こりそうな気がする。

#180 シャープの8Kカメラ

2019-01-15

シャープが8Kカメラの試作を発表した。まだこれから仕様は変わるみたいだが、これがドローンに乗ったら、えらいことになる。8Kの映像素材がどんどん増えていく。REDの8Kカメラはあるが、合計4kg以上もする。そんなものが軽々飛ばせるドローンがあるのだろうかとくよくよしていたが、シャープの8KカメラならOK。ホンハイとシャープがREDに出資したみたいだから、今後が楽しみだ。

#179 8Kの未来

2019-01-15

「8Kテレビはやりません」とパナソニックの津賀一宏社長が発言したと、報じられた。久しぶりにソファーから転げ落ちた。プラズマテレビの撤退のトラウマなのだろうか。4Kテレビが立ち上がったのは4Kテレビ放送ではない。2K放送をスケールアップする4Kテレビで生産が立ち上がったのではなかったか。だから4K放送を受信して8Kに表示するハイエンドテレビの市場はあるのではないか。シャープは8Kを50万円~200万円で売っている。ソニーも8Kをちょうど発表したところだ。 25インチなら2K、50インチなら4K、100インチなら8Kというような商品が考えられないだろうか。これから解像度を上げたり下げたりする技術が注目されるのではないだろうか。

#177 新幹線の未来

2018-12-27

ぼくは鉄道オタクではないので詳しいことはわからないが、リニアをやらないJR東とJR西の次世代新幹線戦略が興味深い。

青函トンネルの通行スピードだけが問題であるが、新型新幹線で東京-札幌間を時速何キロで運行するのかというのが興味の対象のひとつ。また大阪-博多-鹿児島中央を時速何キロで運行するのか、ということももう一つの興味の対象。700系では1編成16両に48台電動モーターが使われているが、700系の次はこの電動モーターがさらに改良され高出力になることによって、リニアより効率のよい新幹線システムが可能になるに違いない。

#176 GMOのマイニング事業からの撤退のニュース

2018-12-27

GMOが355億円の特別損失を出してビットコインのマイニングから撤退するという。来るべきものが来たかという感じ。明細は分析中であるが、マイニングのコンピューターがうまくいかなかったのではないかと思う。中国製のマイニングマシンの値段がこの1週間、投売り状態になっているのはこの動きと関係があるのではないだろうか。ビットコインなどの不調は予測されたことではあるが、電子決済は***Payという形で一般化質続けているということは誰も疑うことはできない。

クレジットカード、プリペイドカード、デッビットカードの3枚のカードがいかにこれからインターネットに移行していくのか、ということが極めてオーソドックスな電子マネーの議論になっていくのであろう。

#175 4Kと8Kの中間報告

2018-12-27

4K8K放送がはじまって、もうすぐ1ヶ月になりそう。1日に1回は4K8Kをみている。感じたことを箇条書きに書いてみたい。

1. しっかり番組を作っているのはNHKだけ。
2. 民法各局は2Kをアップスケーリングして放送。
3. スタジオ放送は4K。カメラが4Kになっただけ。マテリアルはアップスケール。
4. ハードディスクレコーダーは22.2chをサポートせず。
5. BDXL-Rに4K8Kを書き出す必要が認められる。なし崩し的に標準になりそう。
6. これからアップスケーラーの議論が活発になりそう。DVDから2K、2Kから4K、4Kから8K。
7. 8Kにはテレビのスピーカーは不向き。 HiFiのスピーカーが少なくても左右ステレオに必要。
8. 4K8Kの全録ハードディスクレコーダーでBDXL-R付きがあればハイエンド商品として成立するのではないか。
9. 4Kは2Kの延長線上に。よってこれからの2Kテレビは4K8Kのチューナーも内蔵して2Kにダウンスケール。
10. 8K大画面はまったく新しい体験。映画館に近い。新しい市場が生まれるのではないか。

#174 100億円はどうして10日間でなくなったのか

2018-12-18

孫さんが100億円をインセンティブにしてPayPayを普及させようとした。しかし100億円はわずか10日でなくなってしまった。私はそこに犯罪の匂いを感じる。知り合いがfacebookで買わなくていいコーヒーメーカーを買ってしまったと言っていたが、考えてみるとPayPayで複数のアカウントからiPadを40台買う。40台から25万円使うとアカウント1つあたり5万円戻るので、200万円。これを誰かが組織的に1日500人がすれば100億円は計算上10日でなくなる。勧進元のソフトバンクもヤフーも上場企業なので詳しい本当の説明が求められているのではないか。iPadなどの換金売りが最近増えているような気がする。ちなみに私はPayPayを使ったことはない。妄想を極限まで広げただけである。

#173 カジノはどこに

2018-12-18

大阪万博が2025年に決まった。ある新聞はカジノの匂いがするからいかがわしい、と書いていた。大阪は自民党の街ではない。少し考えれば大阪にカジノを持ってきて自民党は何も得しない。突然に橋下氏が自民党に入党すれば別だけど、日本維新の会がトランプの紹介の外資にカジノを明け渡すわけがない、ということがわかる。それにそんなことをすれば大阪の市民は黙っていないだろう。

北海道と関東と関西と九州、もしくは沖縄が候補地になるだろうと考えられるが、3箇所といわれているので予想は北海道と九州と、もう1箇所。沖縄には絶対に自民党はカジノは持っていかないのではないか。そうすると九州のどこかが大きな焦点になる。鹿児島でも博多でもないだろう。宮崎のリゾートも可能性がある。長崎も可能性がある。最後の1箇所はみなとみらいか、大阪の万博会場なのかといわれそうだが、私は自民党の実力者がいる関東か関西がその場所になるのではないか。しかし幹事長の出身地は和歌山である。和歌山に今さらカジノを作っても誰もいかないのではないか。大阪の方がよっぽどいい。しかし大阪はダメ。そうするとこういうことが考えられる。カジノ船を作ってその母港を和歌山港か白浜港にするのだ。関空にも桟橋があるからそこから客の乗船を認めるということにすればどうだろうか。

#172 経済産業省にお願い

2018-12-18

日産問題は不当逮捕という記事がインターネットにちらほら出始めている。検察が自分で逮捕したのだから必ず立件するのであろうが、本当にゴーンは有罪になるのであろうか。ならなかったらゴーンとフランスの仕返しが怖い。間違いなく日産はルノーに吸収されてしまうのであろう。ところで今から22年前、マツダ自動車は米国フォード自動車の子会社も同然であった。社長もフォードから派遣されてきた人だった。あるときフォードが中国に進出するために資金が必要になったとき、当時の経済産業省が動いてフォードの持つマツダの株式をマツダが買い戻すことをさっさと決めてしまった、と聞いた。それによってマツダは日本の自動車会社として立ち直り今がある。日産も同じようにこれをきっかけにルノーの43%を買い戻しして日本の自動車会社になるチャンスがあったのではないかと思うのは私だけではないだろう。今回の逮捕に続いて経済産業省はルノーと日産の関係は変わらない、と早々と発表している。たとえ国際的に非難されようが1兆円かかってもその銀行団の組成や政府の資金を投入して、ルノーの持ち株を買い戻すことをしないのか、ガッカリだ。公のお金を私企業に使うな、という日本人がいるだろうか。

#171 大嘗祭は宗教儀式なのであろうか

2018-12-11

大嘗祭に20数億円かかるそうだ。これが天皇家の私的な支出にあたるならば、内廷費から出すべきではないか、という指摘である。私はそれを聞いて、内廷費も国が負担しているのであるから、どっちみち同じなのではないか、と思った。しかしよく読むと、身の丈にあった支出を、と言われているので、内廷費で経費を大幅に削減した形で行うのがよいというのが宮様のお考えなのだろう。国が出しているお金が内廷費ということになれば宗教的なものに使っていいのだろうか。それに天皇という立場は宗教の立場なのであろうか。憲法にはそうは書いていない。日本国の象徴であり日本国民統合の象徴、と書いてある。カトリック教会の法王であり、バチカンの国家元首の立場でもあるローマ法王のように、神道の最高権威とも、宗教法人 皇大神宮の代表役員とも規定していない。天皇家の祭祀が神道という宗教であるということは憲法にも法律にも定められていないのではないか。国の象徴である立場の継承のための国家行事であるならば、経費は当然国の負担であるべきだろう。

古代天皇は内親王を斎宮として伊勢神宮に送られてきたし、現代は内親王が祭主としてお勤めになっているが、天皇は神道の教祖でも、皇大神宮の代表役員でも、神社本庁の統理でもない。

天皇の行為は憲法で定める天皇という立場に基づく国事行為であって、宗教的なものであってはならないのではないか。今回の発言の問題は、天皇が代変わりすれば皇位継承順位一位になる重要な立場の皇族が、「大嘗祭は宗教色が強いので公費を支出するべきではない。天皇家の私的費用で執り行うべきだ。」、つまり「天皇とは宗教である」と認める発言をされたことにあるのではないか。

#170 サイバー戦争の始まり

2018-12-11

ファーウェイの副会長がカナダで拘束された。アメリカ政府の意向だそうだ。それに対して中国ではアップルの不買運動が始まろうとしている。インターネットとパソコン、インターネットとスマホのセキュリティは国家にとって最重要なものであるという認識が高まってきたのであろう。敵国のパソコンを攻撃することでその国の社会システムを停止させることができるし、発電所やダムを破壊すること、飛行中の飛行機や走行中の列車や自動車を墜落や暴走させることもできる。今まで色々と情報セキュリティの重要性は語られてきたが、もはや待った無しで社会問題になるという判断なのであろう。すでに色々なところで、アタックが始まっているのではないだろうか。シスコ、クォリコム、インテル、AMD、マイクロソフトは外国資本が触れてはいけないアメリカのアメリカたる会社なのであろう。

#169 中学校高校の「情報」教育を考える

2018-12-11

学校で年末の片付けをしているとむかしの情報の教科書が出てきて、読んでいると笑ってしまった。誰が作ったかは書いてなかったが、ひどい。ますます世の中はインターネットの時代になっていくのだから、コンピューターとインターネットをドッキングしたような科目としての「情報」が必要なのではないかと思う。同時に新聞や本を読まない生徒が増えている。まともに手紙が書けない生徒も増えている。これもなんとかする必要がある。スマホ、パソコン、デジタルテレビなどのデジタルメディアの活用の常識と古い紙メディアも含めた意味でのメディアリテラシーを教えるのがこれからの「情報」教育ではないだろうか。

#168 8Kを観ている

2018-12-11

8Kチューナーと8TBのハードディスクを買って、8K放送を観ている。アマゾンはとうとう8Kテレビを届けてくれなかった。12月17日以降という。しょうがなく4Kテレビを4台買ってチューナーに繋いで観ている。8K放送は確かにすごい。同時に4K放送もすごい。4Kテレビは50インチで5万円になるだろうから、必ず普及するだろう。2Kもテレビに内蔵されたスキャンコンバーターで4Kになって観るのでかなりの画質になるだろう。テレビ局の次の設備更新はおそらく全部4Kベースになるだろう。そうすると2Kと4Kの違いはほとんどなくなり、ユーザーにとって小さなテレビは2Kで、4Kの受信チップで受信してダウンコンバートして表示するものとなるであろう。大きなテレビは4Kで、地デジやBS/CSの2Kの番組はアップコンバートして4Kで表示するようになるだろう。

8Kの番組を観ていて違和感は音である。22.2chの音とはどんなものなのであろうか。NHKの8KデモはHDMIを3本使って24chを作っていた。テレビに内蔵されているスピーカーはどこまでいっても2chで、8K画像と音の悪い2chはとても不自然な感じがした。8Kの22.2chオーディオを商品的にどう実現するのかが、これから問われるのであろう。なぜならそれほど8Kが魅力的だからである。

NHKの8Kのプログラムに感動している。4Kのプログラムは2Kと同じだ。8Kはなにか違うと、いろいろ考えてみると、8Kでは低俗なニュース番組がないということに気が付いた。

次の課題は4K、8Kを全部録画するレコーダーをどう手に入れるのかということである。年末までにこの問題を解決して今年の正月は8K/4K三昧でやってみよう。

#167 Lマウントをライカとパナソニックとシグマが商品化

2018-11-28

先ごろライカとパナソニックとシグマがレンズとボディーの接合規格としてLマウントをやる、ということが明らかになった。ライカのレンズとシグマの垂直センサーが一体となったカメラが生まれることになる。ライカのレンズはすでに定評のある色収差の少ない優れたレンズで、シグマのセンサーはFOVEONといってRGBのセンサーが垂直に埋め込まれていて色の発色は誰の目でみても綺麗なものである。最高級のライカのレンズとFOV EONを使ったカメラとの組み合わせは写真の歴史に残るような映像を可能にしてくれるのではないか。

このカメラを作りたくて、むかし安原製作所に頼んでトラブルになり、ホームページに山ほど悪口をかかれた。その名誉毀損の裁判も、刑事裁判は安原が罪を認め有罪になり、損害賠償を求めた民事裁判ももうすぐ結論が出そうである。ライカとシグマのカメラが発売されてこの件は終わるような気がする。

Lマウントはライカとパナソニックとシグマの3社だけであるが、キヤノンやニコンやソニーはどうするのであろうか。ソニーはフルサイズ8Kのイメージセンサーを外販するそうだ。シグマがフルサイズのFOVEONセンサーを外販するかどうかが次の大きな転換点になるような気がする。キヤノンはセンサーを外販はしないだろう。ニコンは厳しい立場に追い込まれるだろう。リコーも。

#166 IoTの商品アイデアが求めらている

2018-11-28

先日IoTの大きな展示会があった。たくさんの展示が行われていたが新しいものは少なかった。今までの組み込みコンピューターの展示会の名前を、IoTに変えたようなもので、ガッカリした。

東京大学でIoT教育をどのようにしていくのか、ということを日々考えているが、単なる工学の知識や理学の知識をしっかり教えることだけでなく、アイデアを商品にする開発力を教えることが最優先の課題であるということを強く感じる。しかし、ブレーンストーミングの手法には限界があって、思いつきで商品を開発すると続かない。そこのところへの取り組みが大きなテーマになっている。

#165 万博が2025年に日本にやってくる

2018-11-28

とてもうれしい。1970年の前の万博のときの記憶が残っている。たくさんのパビリオンが立っていたが、当時中学2年生だった僕は万博に1日しかいけず、万博の会場を歩きながら、どのパビリオンに並ぼうかと考えていた。結局僕は松下電器産業館にならびその建築の美しさに感動し、並んで中にはいって帰った。強烈な印象が残っている。それから20年後に松下館を設計された建築家、吉田五十八氏の自宅を買うことになってそこに数年間住んだ経験が自分の人生を変えてしまった。コンピューターが自分の専門ではあるが、最近建築や都市計画の仕事が増えてきている。やはりぼくの原点は1970年の万博の松下館にあるのだと思う。

京都がインバウンドの旅行者でいっぱいである。関空の故障の影響が少しでているようであるが、それにしても観光客の数が増えている。京都の魅力は何なのであろうか。最初お寺かと考えた。でもお寺が京都と同じうように多い奈良は、そんなに観光客が増えていない。お寺も重要な理由であろうが、お寺よりも大きな理由がそこにはあるはずだ。私は京都の魅力とは千何百年続いた日本の京都で行われている多くのイベント、それから日本料理、土産物屋などの総合的な観光の産業化の賜物であると思っている。奈良のことを昔の日本の都ということ、京都を追いかけていっているがそれは間違っている。現在の奈良が持っているのは過去の日本の都としての観光資源ではなく、東大寺の門前町としての、いわば善光寺の門前町としての長野のような、実態があるのではないか、と思う。それだけに奈良にどんなにホテルを作っても奈良の観光は難しいのではないだろうか。

そのうちにクラッシュがくるといわれている、京都の不動産であるが、オリンピックのあとに東京の不動産はクラッシュがくるであろうが、京都の不動産は2025年まではインバウンドの旅行客が増え続けるので、クラッシュはないだろうというのが、業界の人たちの楽観的な期待であるそうだ。

#164 日産はどうなるかを考える

2018-11-28

日産復活の立役者であるカルロスゴーンが逮捕された。テレビと新聞と週刊誌とインターネットの報道合戦である。見ていて面白い。しかしみんなルノーが日産の43%の株主であることをあまくみているようだ。たとえゴーンが大悪人でもルノーという会社は悪人ではない。ルノーの15%を支配するフランス政府も悪い国家ではない。このような自体に至って次に何がおこるのか、とても簡単で、ルノーが日産の株式を市場でこっそりあと7%超買い日産をルノーの子会社とすることになるだろう。株式の43%を持つということは、また、株主総会に提案される案件に対しての拒否権があるということであり、日産は経済産業省の力を借りてしても自分の好きにはできない。クーデターの首謀者の日産の社長なんて、来年の6月には跡形もなくクビになって終わっているだろう。日産の社長は「これはクーデターではない」と記者会見で発言していたが、これはなんなのか。

1999年に日本の銀行が「日産はもうダメ」と、日産をサポートすることをあきらめたときにもう日産は潰れていたのだ。それを立て直したのがゴーンなのだから、もしそのゴーンがいらないというのであれば、ゴーンに100億円ぐらい退職金を払って縁を切ればよい。しかしそれを決めるのは、日産の取締役会ではなくて、日産の親会社であるルノーである、ということを忘れてはならない。他人が43%を持っている会社で今回のようなことをすれば例えば日産が株式を上場している会社であったとしても、社内のクーデターは許されないことであって、結果は目に見えている。資本主義の世の中なのだから。

だから、これから日産はルノーと合併して、三菱自動車は日産と合併するなるのではないか。フランスのアクションは目にみえている。

#163 ソフトバンクグループ

2018-11-13

携帯電話会社のソフトバンクが上場したみたいである。野村證券から電話がかかってきて勧められた。ぼくみたいなものまで株の営業がかかるということは株が消化されていないのだろうかと思った。

事業会社を売って、孫さんはソフトバンクグループという投資会社を主にやるそうだ。こんなこというと孫さんに怒られそうだが投資の判断はイエスかノーであって、楽チンである。事業会社を経営することが彼は嫌になったのであろう。とにかく現場の好きにやれ。だめだったら他ででた利益で相殺して潰せばいいというような感じなのだろうか。我々のような事業会社系の人間はダメだったら破産しかない。そうしたら人生はおしまいだ。だから必死に事業会社を毎日やる。投資家には投資家の辛さがあるのかもしれないが、最近のマスコミは広告をたくさん出稿してもらっているのか、孫さんの悪口は一切書かない。コムデックスやキングストンなど孫さんの失敗の研究を書く雑誌はないのか。大新聞の辛口で知られる名物記者までも孫さんのヨイショ記事を書いていた。ガッカリした。

17兆円の借金はファンドの運用益で返すということが孫さんの書いたシナリオなのだろう。返し終わったときに孫さんの所有する株式の時価総額は世界一になっているのだろう。それが彼の目指すものなのであろう。そういう彼が投資している会社の細かいことを気にしなくなるときがくるのであろう。ビル・ゲイツは先日、自分はどんなに金持ちになっても一つ一つの投資先をアバウトに考えることはしないといっていた。ここが孫さんとビル・ゲイツの違うところになるのではないか。それはそれで個人の方針ということで我々は高見の見物するしかないと思う。

#162 古本市に行って大人買い

2018-11-13

本をたくさん持っているつもりでいたが、最近古本市に行くことがあって、ひさしぶりに本を100万円以上爆買いした。驚いたことにすべての本が値段が10分の1以下だった。ぼくが通常買っている技術系の本は古くなってしまえばただの歴史資料でしかあり得ないが、古典や日本建築や料理の本はどんなに古くなっても値打ちは変わらない。源氏物語の研究書や古典の関連全集、料理本でいわゆる名著といわれるものをみんな買った。こんな幸せな気持ちになったことは久しぶりだ。今から20年前の40代に1000万円かけて美術書を買えたかというと、それはできなかった。昔の出版人のガッツを感じた。これからも古書市に行こうと思っている。

#161 2K、4K、8Kのこれから

2018-11-13

8Kのチューナーとハードディスク2台とパラボラアンテナは買った。ディスプレイについてはまだ決心ができない。あと2週間。

将来的にすべての放送を4Kにしてそれでいいのではないかと、思うようになった。2Kよりも4Kの方があきらかによい。DVDと4Kを比べればまったくの別物である。だから4Kの光ディスクとDVDのハイブリッドディスクは売れるのではないか。4Kのテレビ放送をダウンコンバートしたものを2Kのディスプレイに表示すれば20インチ以下の商品になる。4Kのディスプレイは20インチ以上がいいのではないか。8Kのシステムは製作者が使うプロ用のシステムにすればいいのではないか。あとは表示の色とダイナミックレンジの拡大に使えばいいのではないかと思うようになってきた。

#160 8Kを買う

2018-11-02

12月1日から4K 8K放送がはじまる。その歴史的瞬間に立ち会いたいので、8Kのシステムを揃えている。8Kのチューナーとハードディスクを買った。もちろんSHARP製である。テレビも8Kのものを買おうかと迷っているが、4Kを5万円で4台買ってタイルのように組み合わせて使ってもいいかと思っている。8Kのディスプレイが安くなるのは時間の問題なので、どうしても買えない。実際に物を見てみて4Kの値打ち、8Kの値打ちを体験したい。

現在の時点では4Kが主流になって、8Kは編集マスタになるのではないか、と考えている。2Kのブルーレイはダメだった。DVDと2Kテレビのスケーラーとを比べると2KのクオリティはDVDをやっつけるものではなかったのである。このことを予測した人がいただろうか。ということで4Kと8Kがどうなる、というのはまだわからない。ひとつわかったことは4Kは安くなった。8Kは安くなるのであろうか。安くなるのであろう。我々が考えているよりもはるかに安くなって、50インチで5万円、70インチで10万円ぐらいになるのではないか、と期待している。当面の興味は8Kのディスクをどうするか、ということである。

#159 JALとANAのVIPクラブに思う

2018-11-02

ANAのブロンズ会員にもうすぐなりますよ、というメールがきた。当分ANAしか乗るなという通告なのだろうとメールを削除した。私はむかし株式公開企業の社長をしているとき、飛行機ばかり乗っていたので飛行機のことはかなり知っているつもりである。高校生のときからスカイメートで空席待ち半額割引もよく使った。

飛行機を降りたら職員が待っていて荷物を持ってくれるサービスが昔の日本航空であった。少年の私はどういう人がそういうサービスに与かるのか、聞いてみたことがある。そうすると日本航空の人は「大企業の代表取締役(社長か会長)です」と説明してくれた。少年の心にいつかはそう言う立場になりたい、と思う気持ちと、どんなに偉くなっても人に荷物を持たせるような人になりたくない、と思う二つの気持ちが生まれたことを覚えている。アスキーは上場して日本航空は僕にいってらっしゃいませ・おかえりなさいませをつけてくれると旅行代理店経由で言ってきた。そんなものいらないと丁寧に断りをした。時は経ちアスキーの社長を辞めて大学教員になって海外出張も減りエコノミーしか乗れなくなった。航空会社のラウンジに入れてもらえない時期が10年以上続いた。ゲートの前で椅子に座ってひたすらじっと搭乗を待つことに慣れてしまった。今さらラウンジに入れる身分になったとしても、もういかない。

JALはグローバルクラブ、ANAはスーパーフライヤーズ。こういう制度を作ってお客集めに一生懸命であるが、もうそういうことは興味がなくなってしまった。いつから興味をなくしたかというと日本航空が破綻したときだった、と思い出した。放蕩三昧を尽くした古き良き日本航空が懐かしい。

エアラインのVIPクラブの次のステータスは株主優待クラブだろう。それぞれの株式を数億円ずつ買って株主になる。これの方がVIPクラブよりかっこいいのではないか。ラウンジにいって「株主なんですが入れてもらえませんか」と言ったらいれてくれるのだろうか。誰かためしてみたらどうだろうか。

#158 米国の出生地主義が廃止される

2018-11-02

トランプ大統領が大統領令だけで合衆国憲法に定められたアメリカ人の定義を変えようとしている。私は米国人ではないので意見を言うことはできないが、これまで考えて来たアメリカの大きな魅力がなくなりそうな気がする。どのような移民であれアメリカの国土で生まれた人はアメリカ人というのがアメリカの国民の層の厚さをつくってきたのではないか。アメリカ以外に20ヶ国ぐらいあるそうだ。アメリカインディアンだけがアメリカの原住民であって、トランプ大統領も含めて移民者の子孫であるのに、よくまあそんなことを決めることができるものだ。

日本はどうか。日本の抱えている大きな問題に在日外国人の国籍問題がある。ほとんど多民族国家になっている東京の人はあまり気がつかないが、大阪、京都、神戸の関西圏と福岡を中心とする九州圏においては日本人と韓国人と朝鮮人が混在して居住している。全日本を考えたときに日本の政治とは日本系と韓国系と朝鮮系と中国系の間の闘争という感じがするが、それを新聞もテレビも絶対に報道しない。日本で出生地主義が取り入れられることは絶対にないであろう。そうすれば日本は日本でなくなるという議論がでてくるだろう。

日本における帰化人の源流をたどっていくと、奈良は新羅系、京都は百済系といわれる。また九州は大陸系。そう考えると日本の原住民は北海道と沖縄ぐらいしかなく、あとは時代が違うだけで全部帰化人になるといってもいいだろう。ここのところの矛盾を我々はどう解決していけばいいのか。いまのところ答えはない。

#157 スパコンの次の可能性を考える

2018-10-24

昔パソコンを512CPU繋いで1テラflops実現して日本一になったことがある。1位はほんの一瞬で、NECや富士通に抜かれてしまった。ベンチャー企業も出現し、ここがNECや富士通を抜いてしまった。もはや競争は国家レベルの資金と先進の技術がないと勝てないようになってしまった。我々はスパコンの世界から撤退しなければならないのか、考えてみた。まだ可能性は残っていると思う。大きなコンピュータールームに鎮座する大型スパコンではなく、小さくまとまったポータブルなスパコンで飛行機や潜水艦やトラックに乗せてどこにでも移動できるものを考えてみたいと思う。飛行機だけでなく人工衛星にも乗るようにしたい。そのための対放射線抵抗力がある半導体の研究も必要であろう。

マルチコアのCPUが流行っている。6コアとか8コアが当たり前になって、多いものではAMDの32コアもある。これらのコアのうちいったい何コアが使われているのか。なにかのペーパーで2コアだと書いたものがあった。がっかりである。マルチコアのプログラミング環境を整備してアプリケーションを増やすということもしなければならない。合わせてこの問題に取り組んでみたい。

#156 イスラエルと似た国はどこか?

2018-10-24

東大の私のラボとイスラエルの大学とが共同研究する計画があって、テルアビブに訪問した。立派な大学、立派な研究所、立派な学部長、立派な博士課程の学生。すっかり打ち解けて食事に招かれ研究内容以外のことの話題についても意見交換をした。イスラエルからの立場から見てイスラエルに似た国はどこか、という質問に私はシンガポールという答えがかえってくると思っていたが、そうではなかった。かえってきた答えは「インド」であった。両方ともインドから平和的に国土を譲り受け国家として独立したという点だそうだ。イスラエルは世界からユダヤ人が集まり国を作ったという意味ではインドとは違うが、その考え方は納得できるものがあった。シンガポールのことをどう思うか、という質問に対してもちろん、イスラエルの方が自慢できることが多いと言っていたが両方の国とも成功の一番の大きな理由は国民に対する教育である、ということは認めていた。こんなことをはっきり言い切ることができるひとが日本に何人いるだろうか。平和ボケした日本と日本の政治家の現在をみるにつけ、イスラエル人の国家感に学ばなくてはならないと思った。「そうしなければ国が滅びる」と言い切ったイスラエルの知り合いのことを私は国粋主義者とは思わない。彼は愛国者である。

#155 ロールスロイス ファントムに思う

2018-10-24

縁あってロールスロイスのファントムVIのボロ車を手に入れた。表面的には磨かれてたり掃除されていてピカピカであったが、ガレージにいれてバラしてみるとさすがに47年前に作られたクルマで床は錆びて穴があいていて、エアコンのファンは固まっていて回ってなく、これはちゃんとレストアしなければ、ということでバラバラにしてみた。さすがに一皮むけば中身はボロボロで、ガレージのオヤジに「西さん、覚悟してください」と、いわれてしまった。イギリスのロールスロイスアーカイブに問い合わせて、車体番号にあった資料を入手し、数千点の部品リストやメンテナンスマニュアルを読み始めた。さすがにロールスロイスである。このころの日本の自動車はペコペコのボロボロ。それに比べてなんとすばらしい作りなのかとびっくりした。

ファントムは今は8代目であるが、2002年にロールスロイスがBMWに買われて以来、7代目と8代目が出ている。その前は1代目、2代目が似ていて、3代目はびっくりの12気筒。実はこのロールスロイス ファントムIIIがファントムの中では一番の名車であると、私は個人的に思っているが、それはともかく、4代目、5代目、6代目がもう一つのグループである。そのことをそう書いた本も存在している。そういうことを考えるとファントムVIはある意味ロールスロイスの最高機種の完成形であるといえよう。しかし、BMWは時間をかけてゼロからファントムを再定義しようとした。今の東京で街で見かけるロールスロイス ファントムはみな、このタイプである。もちろん試乗もしたがやはりBMWの最高機種にロールスロイスという名前とラジエーターグリルとマスコットをつけたような気がする。イギリスのグッドウッド工場でイギリス人によって作られているが、ドイツ人が設計の指揮をしたクルマである。僕がロールスロイス エンスー クラブの幹部にそのことを言うとべんらんめい調の英語で「それをいっちゃぁおしめぇよ」とたしなめられた。約1メートルくらいのロールスロイスの本を読んだ感想として、ファントムはIV,V,VIで3代かけて完成の域に達したのであるから、BMWのロールスロイスもファントムIXがでるまで注目し、IXの出来いかんで買うか買わないかも含めた最終的な評価と決断をすればいいのではないか、ということになった。

ということで私のファントムVIのレストアの方針はファントムVIが作られたときの形に復元するのではなく、ファントムVII, VIIIの進んだ部分をいかに多く追加することができるかをテーマにしようと思う。何年かかるかわからないが、ガレージのエンジニアに任せきりにしないで自分もやってみようと思う。完成した頃にはファントムVIIIが発売されていよう。自分が気に入らなかったら勇気を出して、12気筒のファントムIIIを買うことにする。

#154 中国とEU(その2)

2018-10-16

EUと中国がどうなるかについてずっと考えているが、論点の中心は「一帯一路」になるような気がしてきた。つまり、中国がユーラシア大陸においてむかしのシルクロードの現代版を推進しようとしている。このことに対するEUの反撃、もしくは反対工作がこれから顕在化するのではないかと思われる。それのリトマス試験紙がイギリスのブレグジットである、と考えていいのではないか。これからEUの各国が一帯一路に対してどのようなスタンスでいるのか、ということが問われる。一帯一路に協力的な国は中国と同時に攻撃されて経済的に厳しい立場に追い込まれるような気がする。それのトップがドイツであろう。フランスは中立でスペインは逃げ腰で、東ヨーロッパやトルコがどう出るのかが興味深い。また、アラブの各国とイスラエルとアメリカとの関係がここでも問題になってくるのではないか。日本でこういう論調のひとはいないので、地道に情報集めをしていくしかない、と思っている。

アメリカ・イギリスと敵対する中国の未来は真っ黒ではないか。間違いなくソ連が辿ったような破綻への展開はあるだろう。リアリズムはリベラリズムに負けるのだ。その横でインドがコンスタントに追い上げてきている。インドの人口増加を賄うだけの食料供給が足りている限り、インドは大丈夫なような気がする。もうひとつインドは中国のような急速な経済発展を選ばないようだ。ゆっくりバランスのとれた成長を50〜100年かけてしたいと発言した政治家もおられた。しかし、日本からは離れすぎている。日本の対中国、対インドの長期的なスタンスをどう考えていったらよいかが、安倍首相の次の政治家に求められる国際的な判断になるのであろう。

#153 追悼 ポール・アレン

2018-10-16

マイクロソフトの初期の製品を全部考えた天才プログラマー ポール・アレンが亡くなった。65歳だった。どんな人だったかというと、本田自動車を作った、本田宗一郎さんと、ソニーを作った井深大さんを足したようなエンジニアだった。それだけでなく芸術に対する見識もなかなかのもので、自宅に自分のためだけの絵画ギャラリーとシアトルのダウンタウンに音楽博物館を作った。その意味で岡本太郎的なところもあったような感じだ。

またそれだけでなく世界最大級の200メートルのヨット「オクタプス」、50メートル級の潜水艦も建造した。むかし日本の16気筒エンジンを乗せた世界最高速のレーシングカーを作ろうと、提案にいったことがあるが、クルマを作るのはもう飽きた、といっていた。びっくりした。今をときめくZOZOの社長のやっていることを今から20年前にすでにやっているひとがいた、ということだ。

ビル・ゲイツとは会社が上場してからだんだんうまくいかなくなって、ポール・アレンの方がマイクロソフトから離れていったような感じだった。ぼくは幸いにもずーっと仲良くしてもらって、ありがたかった。自由なクリエイティビティを持った天才と、マイクロソフトをちゃんとした企業に育てていきたいとと考える経営者との相克は横でみていてつらかった。それぞれの言い分がそれぞれわかったからである。冥福を祈りたい。

#152 2018年後半からはじめる新規プロジェクト

2018-10-02

10月になった。後期にはじめる新規プロジェクトを決めたので、決意を持って公表したい。

1.人工知能システムの開発。IoTラボなのに人工知能もやらざるを得ない状況になってきた。最後発の人工知能プロジェクトであるが、MITのミンスキー博士にいただいた最後のテーマに真剣に取り組もうと思う。「コンピューターに常識をどう教えるか」ということである。

2.省電力アンテナを100本以上積んだ超小型人工衛星の開発。

3.メニコアプロセッサにおけるスケーラビリティの改良。これはイスラエルの大学との共同開発プロジェクトである。博士課程の学生を受け入れ。

4.ハードウェアとソフトウェアを組み合わせてデータベースソフトウェアの速度を1000倍くらいはやくする試み。詳細は秘密。

5.フルウィンドウズベースのスマホの開発。まず機能モデル。次にそれに使うワンチップ半導体。台湾のメーカーと共同研究。

などである。

#151 アメリカとヨーロッパとの本当の関係はいかに

2018-10-02

アメリカが全力で中国を攻めている。日本はアメリカのいうとおりのことをしているようだ。だから日本はいじめられない。中国が売却した7兆円のアメリカの国債は勝手な予想だが日本が忖度して買ったのではないかとみている。

では、ヨーロッパとアメリカの関係はアメリカの中国叩きにおいてどうなるのか。考えられるシナリオはもちろん二つ。

一つ目はヨーロッパとアメリカが協力して中国を叩くということ。二つ目はヨーロッパはアメリカに協力しないということ。この二つのどちらかになる。はっきりしているところからいうと、イギリスはEU離脱で中国叩きから距離を置くようになるのではないか。習近平がロンドンに来たときに嫌々ながらもてなしたことは記憶に新しい。EUの中心はドイツである。ドイツが牛耳っているヨーロッパ中央銀行(ECB)は米中の貿易戦争は、アメリカが負けるというレポートを出している。中国にはドイツのクルマがたくさん走っており、フォルクスワーゲン・アウディも中国ビジネスによってものすごく儲かっている。アメリカはこれが憎くてしかたがないのではないか。ドイツを中心とするEUが中国の味方をすれば、アメリカはEUとも貿易戦争をはじめるであろう。そうすればイギリスはさっさとEU離脱になるだろう。

アメリカの保守層は日本人が考えるよりもはるかに心配性である。将来的に国家の敵になる国があれば小さいうちにやっつけるというのがアメリカの政治の伝統であった。古くは日本。戦後はソ連。最近ではイラク。そして中国。中国がよくても悪くてもそんなことは関係なしにこの地球で無視できない存在になったということが、今回のアメリカの中国叩きの理由ではないだろうか。日本のように儲けたお金を全部アメリカのために使って、ときどきロシアとこっそりプロジェクトをやるぐらいがいいのではないだろうか。今回のアメリカによる中国叩きで究極のアメリカ側につかないで、中国にも貸しを作り、ロシアとも仲良くして、のらりくらりすることができる政治家が求められている。今の政府はそういうシナリオで動いているような気がする。ヨーロッパはどういう考えでどういう態度をとるのかを私は注意深く観察していきたい。

#150 貿易戦争の次はサイバー戦争

2018-10-02

アメリカの中国に対する取り組みは高関税をかけて中国経済を失速させようとすることに間違いはない。次の段階は中国のサイバー破壊行為に対するアメリカの反撃になるのではないかと予想する。11月の中間選挙に向けて中国がアメリカのネットワークに向けてサイバーアタックを仕掛けているという発言がトランプ大統領からあった。これを「たいへんだ!」と報道している日本のメディアは少ない。私は貿易関税よりもサイバーセキュリティの方が、大きな騒ぎになるのではないかと思っている。

中国やロシアや北朝鮮のサイバーアタックについてアメリカは国を挙げて防衛する姿勢でいるが、日本はどうだろうか。経済産業省の外郭団体がやっているぐらいのものであろう。それでは取り組みは弱すぎる。内閣総理大臣が大号令を出し、国家の緊急事態としての認識を持ち、すべてのパソコン、サーバ、スマホが対策しなければならないのではないか。まあアメリカが、騒ぎ始めると日本も後追いでするからいいか。しかしそのときには情報が全部抜かれてフェイクニュースが飛び交い、マスコミはたいへんなことになっているのではないか。私は使い終わったらパソコンはネットワーク接続を物理的に遮断している。

#149 65歳からの仕事

2018-09-19

最近健康に自信がない。免疫がさがっていて感染症によくかかる。今は強力な抗生物質があるからいいけど、そのうち効かなくなったらどうしようとビクビクしている。ずっと現役で第一線で仕事をすることは無理なような気がしてきた。そこで考えたのが宗教の仕事である。自分の故郷の神社の神職にさせてもらって社務所でお仕事をするというのがいいと思うようになった。キリスト教や仏教より、神道の方がぴったりくるような気がする。子どものときに住んでいた家の近くに神社があって、年末のお供え物を届けるのは私の分担であった。私の母の兄は、神宮皇学館という神職の大学を出て、須磨学園の校長の前に神職をしていたという。そういうことに血を感じる。来年になったら神職の資格の取得をはじめようと思う。

#148 ジープの次のクルマ ロールスロイス

2018-09-19

むかしの知り合いからメールがきて、金に困っているのでクルマを買ってくれ、と言われた。 どうもこのホームページのつぶやきを読んだみたいだ。クルマはロールスロイスである。金額は50万円でいいという。ちょうど秋に講演会が2つあって、講演料がそれぐらいになるのでさっそく見にいって譲ってもらうことにした。

参考のために現行モデルのロールスロイスのファントムとベントレーのミュルザンヌに試乗にもいった。乗せてもらうまでが大変。あんた本当に買うのか、という目でジロジロ見られた。ただただ平身低頭してお願い、3分でいいので乗せてくださいと言って、乗せてもらった。両方とも立派なクルマだった。しかし私が覚えているロールスロイスやベントレーではなかった。最高級のBMWであり、最高級のフォルクスワーゲンだった。イギリスのロールスロイスはもはやない。その意味で50万円のロールスロイス シルヴァーレイスIIを買うことにした。部品をインターネットでイギリスから買って、何年かかるかわからないが、レストアしようと思う。イギリスの会社だけど、クルマの走りは間違いなくドイツ車だ。では、いったい何がイギリス車の本質なのかを見極めてみたいと思っている。

#147 月旅行を8Kで中継してほしい

2018-09-19

700億円かけてZOZO TOWNの前澤社長が月へ行くそうだ。さすがの孫さんもびっくりではないか。8人のゲストを招くという。世の中には100億円払っていいという人は10人くらいいるだろうから、9人700億はお買い得なのかもしれない。ところで9人でいかないで、8人にして、1人分の重さで8Kのカメラと送信機を積んでその放映権を世界中の放送局に売るのはどうだろうか。日本向けのオリンピックの放映権が660億円だそうだ。世界中の放映権はいくらなのだろうか。私はオリンピックの番組より月旅行の方が好きだ。放映権を売るだけで月旅行代はタダになるのではないか。たとえ10万円払っても、視聴したいと思うのは私だけではないだろう。スペースXと山分けしても世界中の人が2000億円くらいなら払うだろう。

今回のスペースXの旅行で一番得するのは、お金を出した前澤氏本人であろう。のこりの8人は超有名な怖いもの知らずのアーティストになるそうだが、この人たちと同じレベルまで前澤氏の名声は上がることになる。お金では買えない名声をお金で買うことができるのだ。美術コレクターとして8人の世界的アーティストと命をかけた親友の契りを結ぶことができればこんなに素晴らしいことはない。

孫さんに続いて日本が世界に誇ることができる起業家が出現したことを喜びたい。8Kで宇宙中継をしてもらってそのおすそ分けを拝ましてもらいたいと思うのは私だけではないだろう。

#146 エンスーその後

2018-08-28

中古車ばっかし乗っている。安いクルマにしか興味がないからだ。イギリスのダイムラーW6、イタリアのランチア832、ドイツのAMGベンツC32、フランスのシトロエンC6である。それぞれ素晴らしいクルマで満足しているが、次はアメリカ車と日本車と思って考えてきた。この度アメリカ車を決めた。AMCのジープが最もアメリカを代表するクルマのような気がして探し始めることにした。上にはハマーという巨大なクルマも、そのクルマの日本版のメガクルーザーもあるが、およそ日常生活では使いこなすことはできないような気がする。アメリカのオリジナルジープそのものや、三菱の日本製ジープや直近のジープ亜種もあってどれにするかを一年ぐらいかけて決めようと思っている。もちろん中古で買って整備してチューンアップして川も渡れるようなスペックに仕上げようと考えている。

#145 大学をつくりたい

2018-08-28

むかし大学を作ろうということで募金活動をしていたことがある。秋葉未来大学という名前だった。リーマンショックで日本全部が不景気になって計画は頓挫していたが、65の定年を目指してやはり大学をつくりたいと再び決心をした。

一年生、二年生は全寮制にして、工学の基礎と英語をたっぷり叩き込むことにする。キャンパスは地方の使われなくなった学校の校舎を安く払い下げてもらう。全寮制なので場所は比較的自由に選ぶことができるだろう。

三年生は全員がアメリカ、ヨーロッパ、中国、インド、ロシアに短期留学をする。二年生の秋から三年生の冬までで日本に帰ってくることにしたい。四年生になれば就職活動が待っているが、それが一段落すれば東京の秋葉原に研究室を確保して、下町で下宿しながら卒業論文を究極のPBL(プロジェクト ベースド ラーニング)として完成させる。

さらに優秀な者には大学院修士博士を用意することにしたい。やはり何と言っても日本の復権のためのエレクトロニクスとソフトウェアを大学でしっかり教えていきたいとあらためて決意した。

#144 次世代MSXとIoT MSX その2

2018-08-28

次世代MSXについて書いたらかなりの反響だったので、もう少し詳しく書くことにしたい。Raspberry Piの大きさで、電源はAC48V。基板の上にAC-DCコンバーター搭載して、USB3.0の電源供給もカバー。ザイリンクスのPGAを搭載。EthernetとWiFiとBluetoothとUSB3.0。100ピン多目的Busコネクター。基板を64枚スタックするとマルチプロセッサーになる。OSはWindows10、Linux、MSX OS(MSX DOSの進化形)。FPGAのソースコードはオープンにする。Linux、MSX OSもソースコードはオープンにする。オンラインのグループウェアを提供。情報交換と情報公開のプラットフォームにする。D4E社に協賛してもらってゲームソフトウェアを安価に提供の予定。Cコンパイラを調整中。MSX BASICライセンス予定。CPUはARMとR800。

#143 次世代MSXとIoT MSX

2018-08-07

次世代のMSXを開発している。CPUはARMとR800。FPGAの上で何にでもプログラムできるハードウェアでRaspberry Piと同じ大きさの基盤にした。年内に発表したいと思っている。名前は未定。

IoTの分野とMSXとの接点は、ワンチップでMSXと無線通信機能を一体化した5ミリ角のシリコンチップのダイを開発中である。来年の秋ぐらいまでに発表したい。組込用のコントローラーとして。

#142 ひさしぶりに飛行機野郎

2018-08-07

マイクロソフトの時代の同僚だったバーン・レイバーンという男がいて、飛行機が大好きでマイクロソフトをやめて、エクリプスアヴィエーションという飛行機会社を作った。ビル・ゲイツに40億円を出してもらって、1機 2億円のエクリプス500という機体を作った。納期が遅れてキャンセルが相次ぎ、会社は潰れて人手に渡ってしまった。それだけでなく、仲のよかった奥さんとも別れてフェイスブックからも消えてしまった。飛行機仲間としてはとても寂しい。日本に電話がかかってきて、「俺の作った飛行機を日本で売ってくれ。とりあえず1機買ってくれ。」と言われたので手付金は払った。1割。しかし自分の機体は完成しないまま、会社は終わってしまった。そこで諦めたわけではない。

今アメリカでは軽量級のプライベートジェットブームでいくつかの会社がたいへん魅力的な機体を開発中である。やがてそういう機体が日本にも入ってくるのであろう。また、ドローンの技術を使ってどこからでも離陸できる特徴をもったVTOL(垂直離着陸機)が開発されている。2025年にデリバリーということで、生きていたら是非1機ほしい。今から貯金はじめようかと思う。1機数十億円するプライベートジェットを乗りこなす日本人が出てきた。羨ましくないといえば嘘になる。しかし私はもっと値段の安い誰にでも手の届く個人用飛行機の時代が必ずやってくると信じている。そしてそのビジネスに関わってみたい。

#141 ひさしぶりにエンスー

2018-08-07

ランチアテーマ832というクルマを持っている。フェラーリ308の3000cc 8気筒のエンジンを積んだ4ドアである。ボロい中古車で安く買って整備した。ラジエターを2倍の大きさにして、足回りをフェラーリの純正部品をつけた。この度こいつをもうワンレベルあげることにした。308の次のエンジンは328のエンジンで3200ccになっている。ヨーロッパの部品屋から328のエンジンを買うか、308のエンジンを削って200cc排気量アップするか、どちらかの可能性を検討してみた。328のエンジンを買うより、308のエンジンを削るほうが安くできるし、エンスー的にもマニアックでいいと思ったのでやってみようと思う。

その次のプロジェクトは007に出てくるDS420というダイムラーのリムジンである。こいつは8気筒であるが、1気筒死んで黒い煙が出ていたポンコツを安く分けてもらった。リムジンという名前はついているが、ボロエンジンでペコペコボコボコの車体は外の音とエンジン音がして、ミニトラックに乗っているようだった。4000cc 8気筒のエンジンをおろして6200cc 12気筒のエンジンに積み替えようと思う。これはとても大変なチャレンジで、完成したら論文として発表できるようなテーマではないだろうか。ぜひやってみたい。

ランチアテーマよりあとにフェラーリのエンジンを搭載したクルマにマセラッティクアトロポルテがある。中古車で100万以下で売られていたりして、改造するには格好のターゲットである。フェラーリF430と同じエンジンが乗っているが、チューンダウンされている。これを4500ccにアップグレードするのも面白いと考えているが、これから発売されるフェラーリのSUVのスペックを睨みながら考えていこうと思っている。スポーツカーしか作らなかったフェラーリもロールスロイスやランボルギーニがSUVを作ったので、やむなく作るみたいである。2ドアのSUVになるのであろうか。

おっきなガソリンエンジンを積んでクルマをチューンするなんて時代錯誤の馬鹿者といわれることは承知の上である。しかし、12気筒のエンジンの持っている完成された美しさをみると、すべてを忘れてうっとりとしてしまう。電気自動車を作るなら、オリジナルの電気モーターを作ってチャレンジしてみようと考えた。

#140 次は8Kのドローンを作ってみる

2018-08-02

夏休みの工作に8Kのカメラを積んだドローンを作ることにした。ウェブサイトを探してもどこにも売っていないので。できたらこのコラムで報告する。完成したら8Kのコンテンツがなくて困っているという放送局に売り込みに行く。とりあえずカメラはREDの8Kで超広角を積むことにした。フィルターとってCMOSセンサーを裸にし、夜間撮影もできるようにする。墓地の上を飛んで人魂の映像をゲットしたい。

#139 ダイヤモンドオンラインの記事

2018-08-02

出たくて出たのではなくて、昔から仲のいい編集者から頼まれて話しただけなのに、「またいい訳言ってる」などと言われてしまった。「還暦過ぎたのだから過去はリセットしたら」とも言われた。それができないのよね。生々しい実話を山ほど話したのに肝腎の部分はみんなカットされていた。「今さら人の悪口をいうのはやめたほうがいいですよ、それにみなさんまだご存命ですよ」と編集者に言われた。あと10年は生き残ってそのうち全部しゃべってやろうと待つことにした。でもそのときには誰も知っている人がいなくなり、無視されるだけか。過去を否定することは、自分の足をめがけて弾を打つことであり、上に向かって唾をはくということみたいな気がする。いいことも悪いことも含めてそれが今の自分を作っているわけで、私のような者が再び表にでることはほぼないと毎日還暦の気分でやっている。マイクロソフトで喧嘩して、アスキーでも喧嘩して、大学でも喧嘩しての喧嘩男の人生。自分で自分がつくづく情けない。しかし、イヤなものはイヤ、嫌いなものは嫌い、といい続けてきたから今の自分がある。自分の好きなことをやって残りの人生が過ごせればそれでいいのではないか。超お金持ちや超有名人や超セレブになれなくても自分は今で十分幸せである、と思っている。

#138 IoTとAI

2018-08-02

IoTの研究をやっているが、IoTはクラウドとインターコネクトとIoTクライアントに分かれる。IoTクライアントは、センサーやアクチュエーターを含んだIoT機器のことであるが、これはIoTとしては大変わかりやすい。インターコネクトはIoT機器とインターネットをつなぐ無線通信のインフラのことで私の研究室は主にWiFiとLORAとVLFを中心に開発している。クラウドについてはサーバ群のスケーラビリティを中心に取り組んでいるが、どうしてもAIを避けて通れない時代になってきた。だからIoT時代のクラウドにふさわしい人工知能のプロジェクトをはじめることにした。私がMITで客員教授をしていたとき、担当の教授はマービン・ミンスキー先生で、この方は人工知能の父と呼ばれた人で、一連の人工知能の枠組みを考え出した発明者である。どこかで一度詳しく書かなければならないと思っているが、ミンスキー先生に教えてもらったことを今回のAIクラウドで是非実現したい。

#137 夏休みをどう使うか

2018-08-02

8月にはいってやっと夏休みになりそうだ。しかし休んでしまうとほかの奴らに負けるから、週4日制で月火木金、朝6時から仕事はじめて12時に終了して、午後は仕事しないことにした。これで効率は50%割るだろうが、かえってクリエイティブになることができれば、こんないいことはないと思いながらの実験である。あと大食い、ガブ飲みをしないで食事を一定にして少しぐらい痩せたい。同時に身体にIoTセンサーをつけて自分の身体で実体験をしてみようと思う。

#136 新しいクルマ

2018-07-11

最近人に貸していたお金を返してもらったので何に使おうかと散々迷ったあげくクルマを買うことにした。もちろん中古車である。フランスのシトロエンのC6というクルマである。現在はチューンアップしたベンツであるAMGに乗っている。もちろん中古で譲ってもらったクルマだ。コイツはよく故障してその度に万札が飛んでいく。自分はヤナセの上客である。イギリスのクルマもある。7年かけて分割を払い終わったダイムラーの12気筒である。最近は駐車場でとまったまま。修理にいくらかかるかと聞いてみたら、最低でも100万円といわれてからは乗っていない。これで英独仏のクルマが揃ったわけで、修理して乗り比べがいいかも。あとはどの日本車とアメ車にするかが問題。決めないで楽しみにとっておこう。新車を買った瞬間に売っても値打ちは半分以下だ。僕のクルマは買った値段ぐらいでは必ず売れるクルマばかりだ。でもその市場価格は新車の10分の1ぐらいでそれを考えると複雑な気持ちだ。新車を買って乗るということが現代の最高の贅沢なのであろう。

#135 最近のニュースショー

2018-07-11

病院に入院することがあって一週間以上毎日朝から晩までテレビを見続けた。大阪の地震と関西の大雨の番組編成を事実がおこった瞬間から数日間に渡って、べったりみた。あと、アメリカと北朝鮮のトップ会談もみた。

感想はこれらの番組は報道番組というよりも、エンターテインメント教育番組であるということだ。我々が昔から公共の報道に対して持ってきた何が大切なニュースなのかというアジェンダ機能や、正確公平な報道はもはやないと言ってもいいのではないか。また、それぞれの番組に出演しているコメンテーターのバラエティーの広さはもはや専門家としての発言というより、2ちゃんねるの書き込みおじさん・おばさんの類のようなものなのではないかと思った。テレビに出演して専門を語るということは一昔前は名誉なことであったが、現在では自分はピエロになるという悲壮な決意をしないととても出演できるようなものではないと思った。

他人の不幸、他国の不幸、他社の不幸を報道することがそうでない人にとっての興味を満たすことなのだろうか。もっと冷静にものごとの本質を伝えることができないのであろうか。情報という言葉がある。この言葉は主観的な「情」という部分と客観的な「報」という部分から成り立っている。しかし、多くの報道はほとんどが「情」になってしまっている。政治家は好き嫌いで発言をし、勝ったスポーツマンはヒーローになり、行動に問題のある芸人は血祭りに挙げられる。すべてがエンターテインメントになっていて、休憩の間にそれをサポートしている企業の広告が入る。広告が嫌いだから公共放送にチャンネルを替えると眠くなるような真面目なコンテンツしか流れていない。避難する必要のない人に向かってまで避難しろと絶叫を繰り返すのは、どうしてなのだろうかと番組をみていた。

#134 テレビにおけるこれからの2K、4K、8Kの住み分け

2018-06-26

ブルーレイディスクは、たいへんつらい立場にある。理由はDVDが2Kのデジタルテレビで大変綺麗に映るようになってしまったからである。莫大なドライブやプレイヤーが存在するDVDでソフトを出す方が、ブルーレイで出すよりもビジネスになるからだ。それでは4KのブルーレイとDVDを比べたらどうか。あきらかに4Kの画像の方が綺麗であるが、スマホでみる限りDVDも4Kもおんなじである。4Kのテレビがまだ普及していないし、4Kの放送は年末にならないと始まらないし、インターネットによる4Kの映像配信はぼちぼちである。今さら4KのBDXLが流行るのであろうか。答えは絶望的であると言わざるを得ない。ガッカリである。

4Kと同時に8Kの放送も始まるという。8Kの放送をコツコツ作っているのは日本のNHKぐらいのものなのだろうか。これが楽しみである。私はボーナスの前借りをして8Kテレビと8Kのハードディスクレコーダーを複数台買って8K放送を全部録画して、この冬は楽しもうと思っている。久しぶりに感じるワクワクドキドキ感がある。映画とドキュメンタリーとテレビが一体になる時代がとうとう来たのだ。これが日本発で起こっていることが嬉しい。なんとか他の国に国策で広めていただければ嬉しいと考えるのは私だけではないと思う。

とりあえず8Kのドローンも買ってみようと思う。

#133 米朝関係の本質を考える

2018-06-26

もうすぐトップ会談から2週間を迎える。日本のテレビが全部放送大学になった2週間だった。どんどん論じられていることが難しくなっていき、視聴率がさがったのだろう。最近はもはや番組には出なくなってしまった。落ち着いたといっていいのだろうか。

米朝関係のビックイベントではなく、米中関係のビックイベントだったような気がする。シンガポールまで中国の飛行機に乗っていったということは、途中で撃墜されないための知恵であろう。アメリカも中国の専用機を撃ち落とすほど馬鹿ではない。昼食が終わったあと、両首脳は帰国したと報じられたが私はそこで本当の米朝会談が行われたのではないかと思っている。しかし、大切なことはアメリカという大国が小さな北朝鮮の核兵器の問題で世界の平和のためにこんなに大騒ぎをするのであろうか。私は本質はもっとおおきなところにあると考える。アメリカの本意は北朝鮮が経済的なブラックホールとなり、それを中国に引き取らせるということが隠されたアジェンダではないかと考える。その考えを持ちながら、トランプ大統領の発言を理解すると大変よくわかる。北朝鮮というブラックホールを抱えて、アメリカから経済制裁のような輸入税をかけられて中国の経済は大丈夫かが、心配である。アメリカと中国の未来を考えてみた。可能性は4つある。2の2乗である。つまり、

1、アメリカと中国は永遠に喧嘩を続ける。
2、ソ連が負けたように中国が負ける。
3、中国がアメリカに勝ち、21世紀の大国となる。
4、中国もアメリカも衰退し、インドが次の大国になる。

このなかでアメリカは1と2を考えているのではないか。中国は3を、インドは中国もアメリカも関係なく、自国のコンスタントな発展を気にしているのではないかと考えられる。

歴史に名を残す勝者は誰であろうか。私は立場上アメリカといわなければならない立場にいるが、インドの将来が期待できそうな感じがする。日本は、どういう選択をするのか考えてみると、どこまでもアメリカの側に立ち、アメリカの手先として朝鮮半島問題に取り組んでいくのであろう。でもそうするとトランプがいったみたいに経費は全部中国と韓国と日本持ちになってしまう。それも必要かもしれないが、拉致被害者らが帰ってこないと日本の国民感情はそれを許さないであろう。そうすると北朝鮮の復興は中国と韓国で行うことになる。そうすると中国にとって朝鮮半島は間違いなくブラックホールになるだろう。スターウォーズにソ連が突っ込み、国防費を使いすぎたことがロシアの崩壊の原因の一つであった。

では、なぜアメリカはこんなことをするのか。それはアメリカが発行するドルが、世界の基軸通貨であるからではないか。これを21世紀も維持することがアメリカの繁栄の必須条件である、ということではないか。輪転機で紙を刷ってなんでも手に入れることができるということは、国の豊かさそのものではないか。ここに挑戦した国はアメリカに潰されてきた。ヨーロッパを連合させたユーロとヨーロッパの最大経済力であるドイツは、必ずアメリカに潰されるのではないか。イギリスはそれを予測してEUから脱退したのではないか、と私は勝手に考えている。国民投票なんて演出された茶番劇みたいなものではないか。

もっともっとアメリカと中国の対立が拡大し、アメリカはイヤイヤなフリをしながら韓国から撤退し、北朝鮮と韓国は合併することになるのではないか。そのときの報道はドイツの合併の成功の再来という祝賀ムードに包まれるが、かなり大きな経済恐慌のはじまりとなるのではないか。

#132 ビットコインのソフトランディングのシナリオ

2018-06-19

ほぼすべての通貨発行体を敵に回して電子貨幣はどこにいくのか、考えてみた。今の電子貨幣は電子株式みたいなものである。電子貨幣が取引されている電子市場は電子株式市場とよく似ている。だから電子株式市場のビジネスモデルを採用すれば当局は何もいうことはできない。

次に電子硬貨のシステムとアップルペイやGoogleペイや、アマゾンペイが、ゲートウェイを介して繋がったとき世界的な爆発現象が起こるのではないか。つまり、1円から電子硬貨ブームに世界中すべてのスマホを持った人が参加できるようになるのだ。私的な電子株式市場のような電子貨幣市場に対する国際的な規制はどうなっているのか。日本の金融庁がいくら規制しても、他国の電子貨幣市場は誰が規制するのか。銀行同士の接続には国際決済銀行の規制が存在する。電子貨幣市場とその他の電子コインの接続の規制はどうなっているのか。いわゆるタックスヘイブンと呼ばれている国の電子貨幣市場なんてあってないようなもので、そういうところにいって数十億円投資するだけでなんでもできてしまう。いかがわしいインターネットのドメインのようなことが起こるのではないか。それは日本政府のどんな努力を持ってしても防ぐことは難しいのではないか。

#131 半島での大騒ぎの真の意図を考える

2018-05-08

アメリカと北朝鮮の関係が進展している。テレビはいきなり全部国際関係論を論ずる政治学の教育テレビになってしまった。しかしそれをみているとあまりに同じことばっかり繰り返されるので、もうみないことにした。

少し離れて観察をしていることの中間報告をしたい。

今回の主役は金正恩とドナルド・トランプではなく、習近平とドナルド・トランプが二大主役ではないか。アメリカの一番大きな課題は北朝鮮の核の保有ではなく、中国の貿易収支の大幅黒字をどうやっつけるか、ということではないか。やっつけ方としてはブラックホールのような北朝鮮を自然に中国の経済責任として押し付けることではないだろうか。たとえ中国がどんなに輸出超過であってもお支払いはアメリカが印刷した紙で支払われている。これを本物の値打ちのあるものにどう変えるのかが大切で、中国が言っている中華経済圏で中国の通貨が国際通貨になることをアメリカは絶対に嫌がっているはずだ。中国におんぶに抱っこになる国家は北朝鮮だけなのか。それとも北朝鮮と韓国が合併した大朝鮮か、大韓国か、なるのかそれが問題だろう。そのためにアメリカはもったいぶりながら韓国から撤退する。このことを朝鮮半島の非核化と両国は言っていると報道は読める。アメリカにとっては駐留経費が節約されることになる。韓国駐留軍は日本とグアムに再配置されよう。中国のメリットはTHAADを韓半島から撤退させることぐらいかと。南沙諸島のアメリカ海軍撤退はおそらくないであろう。

韓半島が統一されて中国の支配下になると日本が対中国の最前線になる。ここで日本が憲法改正して戦争ができる国になると、アメリカの代理で半島や大陸に対して防衛の責任を押し付けられる可能性がうまれる。当分は憲法を改正せず、アメリカと中国の関係が悪くなっても日本は独自の良い関係を中国やロシアと続ける方がよいのではないか。最近中国の外務大臣が日本を訪問し関係改善を提案されているが、よいことだと思う。

アメリカのもう一つの問題は対イラン関係である。この結末がどうなるかを見極めないかぎり韓半島の仕上がりはわからない。対イランの方がはやく決着するだろう。

#130 スパイ衛星のスペックなどを考える

2018-03-06

北朝鮮のトップには替え玉がいるという話がある。何人いるかわからないが、少なくとも数人いるという話だ。替え玉と本物を見分ける方法が、あるのだろうか考えてみた。

サーモグラフィーという機械がある。これは遠くから物体の温度を測ることができる機械だ。もし米国の偵察衛星がこのサーモグラフィーを搭載していて、レンズの解像度が非常に高ければ、本物と替え玉1号と替え玉2号と替え玉3号と替え玉4号の違いをアメリカは認識していることになる。アメリカの偵察衛星の機能はトップシークレットであるので、これが本当かどうかはわからない。

アメリカの精密誘導ミサイルの精度は10センチ以下だとインターネットに書いてあった。アメリカの戦略爆撃機が北朝鮮の近くまで行き、本物が使うことになっている携帯トイレをピンポイントで爆撃すれば、アメリカは本物と替え玉をわかっている、というメッセージを強く送ることになるだろう。ここまで考えるのはミリタリーオタクだからなのだろうか。

バンカーバスター爆弾を二発連続したあとで、戦術核を使えば、地下50メーターで隠れ家は溶融する。この可能性についてはインターネットで公開されている情報を組み合わせれば容易に想像がつく。

先日ロシアに出張した女性高官は、ロシアのどこかに避難所を数カ所買ったみたいだ。島全部と山全部とモスクワのマンションといったところか。

そういうことを考えるといつでも戦争をしてもいいということなのかもしれないが、アメリカも中国も日本も戦争しなくて今のままがよいのに決まっている。平壌でクーデターが起こった瞬間に中国国境から中共軍が侵入して瞬くの間に北朝鮮は占領されてしまう。国連軍という名前であるが中共軍である、ということが落としどころか。韓国は国連軍という米軍が駐屯している。厄介な韓国から撤退すればいいという意見もあるが、朝鮮戦争において米国人の血が多く流れた半島から米軍が撤退することはありえないと、予測している。つまり朝鮮・韓半島は国連という第二次世界大戦戦勝国であるアメリカ、中国、ロシアが支配している状況が続くのだ。

軍事的アクシデントがない限り、大国間の経済合理性が優先するのではないだろうか。次の危機はアメリカのミサイル在庫が賞味期限切れを迎える日である。

#129 ビットコインを考える

2018-01-23

ビットコインのことを勉強しはじめた。コインというよりもビット株式のような気がする。マイニングが本質的なものではなく、ビットコインを発行するということは株式を上場するような感じになるのだろうか。いろいろなブランドのビット※※※が出てきて売買されるようになっている。この傾向はどんどん顕著になるだろう。株式のように相場を操縦することが犯罪に指定されることも時間の問題ではないか。

国家の主権として通貨の発行がある。自分の国のなかだけで使っていれば「こども銀行券」みたいなもので、どこの国にも何にも言われないで済むが、国際決済通貨にしようという野望を持てば必ずアメリカに潰される。イラクのサダム・フセイン。中国の元。強力なドイツをバックにしたユーロ。アメリカの国力はドルを発行する国家として存在している。それに対して挑戦をすることはアメリカの敵になるということになる。ビットコインが通貨ではなくただの電子株式になることが生き残りの条件ではないだろうか。だから銀行よりも証券会社がビットコインの推進母体になるのではないか。

#128 26年目の和解

2018-01-23

40年前にアスキーを共につくった塚本慶一郎氏にあった。26年ぶりだった。いろいろ話をしたような気持ちになったが、ぼくの心のわだかまりはなくなった。26年間会っていなかったというギャップはふたりでいるだけで小さくなったような気がした。とても楽しいゆうべであった。

#127 IoT近況

2018-01-23

早いものでIoTメディアラボラトリーを引き受けてから9ヶ月がたった。看板にIoTということをうたって研究組織を運営していて、新しく気が付いたことがたくさんある。それらについて考えてみたい。

IoTをやるならAIは必須である。AIをやるならスーパーコンピューターも必要。

AIと世間でいわれているものは複雑なプログラミングが多く、本質的なAIではない。クラウドで動くAIは知識と知恵のエンジニアリングであると考えられる。

IoTのキラーアプリは人に関係する部分であろうと思われる。コンピューターもパーソナルになって「パソコン」。電話もパーソナルになって「スマホ」。IoTはパーソナルな情報をハンドリングする道具になるだろう。直接的には「バイオメトリクス」という生体情報の収集が大きなアプリケーションになるようだ。あと人に関係するものでは、住宅が賢くなる、いわゆる「スマートマンション」が大きなテーマになるだろう。 これよりも大規模な応用はすぐには考えることが難しい。多くの人たちを巻き込んだIoTハッカソンをやりながら探していこうと考えている。

ラズベリーPiというワンボードコンピューターを講義や演習で使っている。爆発的に普及してきたが、類似品でもっと進んだものも出てきた。今から20年前、米国の大学で100ドルコンピューターに取り組んでいたが、2018年は10ドルコンピューターの時代になると思う。私のオリジナリティを入れた10ドルで動くIoTコンピューターを作ることにした。あと同時にせっかくだから1ドルコンピューターにもチャレンジしてみたい。今年の4月からの研究テーマを現在準備中である。

#126 SACDは死んだのか殺されたのか

2017-12-26

ソニーがSACDのデコーダーのLSIの生産を中止するようだ。つまりSACDがかかるプレーヤーは生産できなくなる。中古のSACDプレイヤーが値上がりしそうだ。しかし、このことでSACDはゆっくりとなくなるフォーマットになりそうだ。

SACDの中は1ビットのDSDというフォーマットで、2.8メガビット毎秒の速度である。音質はCDに比べて少しよい。最近デジタルファイルで使われるデジタルフォーマットは5.6メガや11.2メガのDSDが多くなってきている。2.8メガのSACDは暗号化されておりハードディスクにデジタルファイルとしていれることは難しい。だから静かにSACDを殺して、2倍や4倍のオーディオファイルに移行しようとしているのだろうか。

このことは同時にCDの永遠化も意味する。16ビットで44.1キロヘルツの速度で記録された音楽をどれだけ忠実に再生することができるかが、引き続きオーディオ業界のテーマであり続けるのであろう。

#125 不動産の市場を考える

2017-12-26

マスコミはオリンピックまでに不動産の暴落があるという。このことについて業界の人に話を聞く機会があった。たいへん面白いので紹介したい。

東京の不動産価格は高すぎるそうだ。バブルのときを超えているそうだ。だから東京の不動産は必ず暴落する。時期は2018年か2019年のどこからしい。

大阪の不動産はまだ安く、市場が暴落してもそんなに落ちないだろう、ということ。

京都の不動産は圧倒的にまだ安く、京都へのインバウンドの旅行客は増え続けており、たとえ暴落があっても京都の不動産だけは上がるということだ。

下がる場所があれば上がる場所もある、という予想が面白いと思った。

#124 スパコンベンチャー社長逮捕に思う

2017-12-14

先日日本のスパコンの先端企業の社長が東京地検特捜部に逮捕された。久しぶりにびっくりしてソファーからころげ落ちた。国の補助金を詐欺したということだ。森友と同じ罪状であるが、森友は新聞社が騒いでいた。スパコンは検察が口火を切った。ベンチャーであるといっても国策企業みたいなもので、これからもっとどんどん頑張ってもらわなければならない会社なのに、「なぜ?」という気持ちが拭えない。

私が問題にしたいのは、これからあの会社をどうしたらよいのか、ということである。逮捕された社長はおそらく無罪を求めて裁判を最高裁まで続けるであろう。その間に会社のスパコン開発はどうなるのであろうか。お国からのお金をもらわなくして開発は続けられないであろう。開発の指揮ができる技術者はいるかもしれないが、会社を経営していく経営者はどうするのであろうか。

スパコン世界一が目的ではない。スパコン世界一は競争の結果である。この会社の目的はスパコンを作って世界中に売ることではないか。スパコン競争に一番になることが目的のように思われていたりする。

かつて富士通がアメリカにアムダールという会社とともに大型のIBM互換機を販売していたことがある。日本のコンピューターの海外進出としては大成功したが、こんなことをやってのけたのは富士通と日立だけである。その後日立はアメリカから撤退し、富士通はパートナーとしてデータベースの会社オラクルと組んでデータベースコンピューターをたくさん売っている。誰も詳しく報道しないが、オラクルの売っているデータベースマシンは富士通の作ったスーパーコンピューター「京」がベースになっているのではないだろうか。誰が考えてもわかる。

このスパコンベンチャーの一番大きなチャレンジは、政府のお金で作ったスパコンをアメリカのどこかのパートナーを通して世界中にたくさん売ることではないか。そんなことを一生懸命考えなければならないときに、たとえ悪いことをしたからといって、しょっぴくのは国益に反すると思う。

私はこのスパコンを福島の電力価格優遇地域に置いて電子マネーのマイニングをすることが面白いのではないか、と考えている。1キロワットアワー=3.8円の中国でも電子マネーのマイニングは撤退が続いているそうだ。スパコンの用途にいいかもしれない。

この会社の顧問をしていたジャーナリストを失脚させるためや、総理大臣や他の政治家を追求するためにこの社長が逮捕されたのであれば、その真相を知りたいと思うのは私だけではないと思う。

#123 北朝鮮問題の落としどころを考えてみた

2017-12-14

北朝鮮は本当に独立国なのであろうか。核武装しているという意味では、北朝鮮の指導者金正恩の意思が国家の意思なのであろうが、そうともいえない。北朝鮮の核武装を手伝っている国がある。それが中国とロシアである。その意味で北朝鮮問題はアメリカと中国とロシア問題ともいえる。この観点から北朝鮮問題がどこに収束すればよいのかを考えてみたい。

第1のオプション 中国が北朝鮮を支配する。チベット自治区のような感じになれば、核の問題は解決する。中国は核兵器を持っている国だからである。中国北朝鮮国境に橋がたくさん存在し、国境の中国側には中国軍が2000人といわれているが、20万人の誤りであろう。

第2のオプション 最近北朝鮮を応援してる国家の筆頭はロシアである。南下していきたいロシアと、習近平に冷たくあしらわれている北朝鮮の思惑が一致しているのであろう。しかし、今のロシアに今のプーチンにクリミア併合のような思いきった行動に出ることができるのであろうか。この前亡命先の別荘と島を買いに行ったので、ロシアとはいい関係は続くであろう。

第3のオプション 韓国と北朝鮮が悲願の統一をするということも考えられる。韓国が主導権を持てば「大韓国」北朝鮮が主導権を持てば「大朝鮮」、もしくは「大高麗」という名前になるであろう。しかし、ひとつになるには膨大な資金の裏付けが必要になる。そのスポンサーは中国なのか、ロシアなのか、アメリカなのか、日本なのか、ここのところを考えると関係国の意向がすべてを決めるのではないか。だから合併よりも関係国は北朝鮮分割を望むのではないか。

そのあとに考えられる現象のなかで一番大きいのは中国の経済の失速である。今まで何度か中国経済が失速するといわれてきたが、政府の必死の買い支えによってなんとか切り抜けてきた。あと数回しか支える体力はないのではないか。中国が経済恐慌に突入すれば、北朝鮮問題は新たな段階を迎える。

中国は
1、韓国から国連軍としての米軍に出ていってほしい。2、東シナ海、南シナ海から米軍に出ていってほしい。
3、日本海に向けた軍艦の出口がほしい。
以上が、北朝鮮を手に入れるより実現したいことではないだろうか。胡錦濤のような北朝鮮とのよい関係はもはやなく、習近平の冷たいあしらいが何の意図を持ってのことかが、やがて明らかになるだろう。

#122 中国・ロシア・アメリカの考える北朝鮮分割の条件を考えてみた

2017-11-24

Googleで「北朝鮮分割」と検索して出てくる記事があまりにいい加減なので、もう少しましな案を考えてみた。

各国の譲れない条件の予想
ロシア 韓国もしくはアメリカと国境を共有すること
中国 日本海に面して船が出入りできる港
アメリカ いうことを聞かない韓国でなくアメリカの国土がユーラシア大陸にほしい

これらを満足する地点は北朝鮮で日本海に面した大きな川の北側と南側をロシアとアメリカが抑え、その川の上流に中国が場所を確保できるところであろう。

北朝鮮の首都の平壌は韓国のものにも中国のものにもロシアのものにもならないであろう。おそらく関係諸国の分割統治になって、昔のベルリンのような街になるのではないか。北平壌と南平壌と西平壌と東平壌なのであろうか。ベルリンのような値打ちを関係者が感じないならば分割はされないであろう。

#121 ロボットの未来 - 人間の形をしたロボットの開発をやめるべき

2017-11-24

1975年から42年間ロボットの進化を見てきた。早稲田大学のロボットはWABOTといって、加藤一郎教授の研究室で開発されてきた。私はその研究室で加藤先生に「君はロボットを 制御するコンピューターをやりなさい」といわれ、ロボット研究室なのにコンピューターの世界にはいった。ハードディスクコントローラーをミニコンにつけたり、ロボットのコントローラーとしてのマイクロプロセッサーとかモーターにマイクロプロセッサーを埋め込んだインテリジェントモーターなどを作っていた。メカとしてのロボットと人間と日常の関係を持ったロボットの姿も考える対象であった。1997年にロボットの未来シンポジウムの実行委員として機械学会でロボットのあるべき姿について国際シンポジウムを企画した。

その時の結論として「人間の姿をしたロボットの開発はやめるべきだ」というのがあった。いわゆる「ターミネーター」である。ロボットが無限エネルギーを持ち、殺人をプログラムされたらどうなるだろうか。人間にはたとえ殺人鬼でも人の心はある。しかしロボットにはバランスのない殺人だけのプログラムが搭載されれば、そのロボットは永遠に殺人を続ける。人間からその一部を取り出したロボットは人間と同じ形にするべきではないのではないか。

ソフトバンクが「ペッパー」という対話型キオスクのロボットといって売っている。300億円の累積赤字を作ったそうだ。「あれはロボットではない」というひとも多い。そうしているうちにGoogle傘下のロボット開発会社も買ってしまった。金額が公表されていないところをみると、Googleはソフトバンクにただで譲ったのかもしれない。日本でデモの展示会が先日行われたという報道があった。ホンダのロボットを動作をよりリアルタイムにしたような感じの人間型ロボットが出ていた。犬のように四つ足で動くロボットもあった。この四つ足の上にペッパーの上半身を乗せれば「ペッパータウロス」という名前のロボットになるのであろうか。それはないだろう。

ファナックが作っているような人間の手を進化させたものや、医療手術ロボットのダヴィンチのような、単機能ロボットは確かに成功している。人の能力の外延を拡張する機械は電話であれテレビであれVRであれ成功してきた。人間の手を拡張する機械と、人工知能を積んだ自律型ヒューマノイドでは本質的にまったく異なる機械である。ソフトバンクが人工知能とロボットで未来を提案するというビジネススタンスに疑問を感じる。何百億も赤字が出てもビジョンファンドがあるから大丈夫なのだろうか。

#120 卵を食べて120歳まで長生き

2017-11-15

最近90歳なのにどう見ても70代にしか見えない人にあった。ご婦人も70代のような感じである。 「若さを保つ秘訣がなにかあるのでしょうか」と聞くと、「毎日卵を五つ食べています」ということであった。 夫婦そろって若いということは共通した何かが原因で加齢が進んでいないのであろうと想像した。

卵はタンパク質スコアが最高の食物である。卵が体のなかで分解されてアミノ酸や核酸になる。 核酸のATGCが十分にあるという状況が細胞分裂のときに必要なのだそうだ。 これがない人がいた。ベジタリアンだったスティーブ・ジョブズである。 DNAのコピーミスによって発ガンしてしまった。逆にコピーミスの低いDNAがたくさんあれば、 細胞はそのもてる寿命いっぱいまで生きることができる。 70年以上豊富なタンパク質環境でDNAのコピーエラーが少なかったことが長寿と若さの理由であるような感じがした。 私はいままで卵を朝一つしか食べていなかったが、とりあえず三つ食べることにした。 仮説だけではなく実際にこのことを検証してみたいと考えている。

#119 トランプ大統領 アジア歴訪の旅

2017-11-15

建前だけの記者発表をベースにした新聞とテレビの報道にはほどほど愛想がつきた。テレビのコメンテーターはほかの番組や新聞やインターネットを見てコメントしているのが丸わかりである。 夜のニュースショーはほんとうにショーであった。 私は私なりに建前としての報道発表以外に話し合われた内容を想像してみた。 今回の訪問のハイライトは何と言っても中国がアメリカに莫大なビジネスを与えたことの代償はなにかということである。 それは二つあるのではないかと想像する。

一つ目は、韓国からアメリカ軍が撤退してほしい。
二つ目は、南シナ海からアメリカ軍がいなくなってほしい。
と、いうことではないだろうか。あんなにたくさんのビジネスをもらっていて、 それでも韓国と南シナ海に居座るというのはどうなのであろうか。

韓国のトランプ大統領に対する無礼と中国の動きは呼応する。ベトナムとフィリピンは中国に蹂躙されてきた。 それらの国を回ってアメリカのスタンスをそれぞれの指導者に伝えようとしていたのではないか。

まさかたくさんの注文をもらって韓国とベトナムとフィリピンを見捨てる判断をしたのではないことを信じたい。

日本はアメリカの言うことならなんでも聞くと思われているみたいだ。たしかにそのとおりであるが、 アメリカが日本にアメリカの代わりに戦争しろと言ったら日本は戦争をするのであろうか。 アメリカは中国と遠く離れているからいいだろうが、日本は中国に地理的に近い国である。 663年の白村江の戦いで当時の日本は唐と新羅の連合軍と戦い、負けて北九州は唐に占領されることになったという。 今もし中国と日本が戦って負ければ日本は間違いなく中国に占領されてしまうだろう。 そのときにアメリカは日本を守ってくれるのか。

韓国はアメリカを切って中国と仲良くすることを選んだみたいだ。そして韓国と北朝鮮が合併でもしたら、 統一新羅みたいなもので、その次は南北合併した新国家と中国は対立するのであろうか。

北朝鮮の問題は、北朝鮮の問題ではなく、アメリカと中国の代理戦争であると考えたほうがよいだろう。 もともと北朝鮮と中国は仲が良かったのだが、現在の国家主席になってから関係はよくないみたいだ。 胡錦濤と仲よかったから習近平とはうまくいかないのであろう。 だから北朝鮮はロシアにかけこんで、ロシアもそれをサポートしている。 好き嫌いの問題ではなく、ロシアは韓国に向かってパイプラインを引きたいだけなのではないか。 中ソ北の国境を南に持ってきたいだけではないだろうか。

私は日本は100パーセントアメリカの言うことを聞きながら、ロシアとの関係も中国との関係も大切にするべきではないかと思う。 しかし、ロシアとの決済にも米ドルを使うべきだし、中国との決済にも米ドルを使ってアメリカ経済圏に日本がいるということは逸脱してはならないと思う。

アメリカと中国とロシアの間で振り回されている韓国と北朝鮮が気の毒である。その意味で日本の戦後の安全保障政策は正しかったと言える。

敵の敵は味方という。アメリカの仮想敵国である中国の敵である国はインドである。インドは中国と国境紛争を抱えている。これからアメリカと日本の同盟国としてインドも注目されるであろう。 マスコミは友好国という表現を使う。フレンドという英語の訳は友達だけではない。味方という意味もフレンドにある。日本の報道を読むたびに原文がなにかを考えながら読まないとその本心はわからない。

#118 トランプ大統領 訪日訪韓に向けて

2017-10-19

11月にアメリカ大統領が訪日訪韓する。日本は2泊、韓国は1泊といわれている。この訪問で北朝鮮問題は進歩するのであろうか。金正恩とのトップ会談は絶対にないだろう。北のトップがノコノコと出てくるわけがない。また北朝鮮にアメリカ大統領が訪問するということはセキュリティの関係上ありえない。そうすると日本のトップに会うためにわざわざ今頃日本に来るかというと、それもありえない。韓国の大統領に会いに来るかというと、それもありえない。残る可能性は極東において中国の習近平とロシアのプーチンとトランプが第二次世界大戦のポツダム会議のように集まって、ポスト北朝鮮の戦利品の分割交渉に来るということが無責任な予想として考えられる。安倍総理大臣もそのころには再選され、オブザーバーでトップ会談に出席してたりして。

アメリカの考えるオプションは大きく分けて4つあるそうだ。

一番目は、睨み合いを続ける。
二番目は、アメリカが先制攻撃をする。
三番目は、北朝鮮が先制攻撃をする。
四番目は、北朝鮮国内でクーデターが起こる。

これらそれぞれに、また数種類のオプションが存在する。現在の国連の制裁で注目しなければいけない点は、金正恩の海外個人ドル資産5700億円は凍結されていないということ。世界中の北朝鮮関係の会社や政府高官の資産はすべて凍結されているのに本人の資産は見逃されている。これはアメリカが金正恩に対して問題の解決を求めているという最大のジェスチャーであると思う。

二番目のオプションであるアメリカの先制攻撃は今までのアメリカの戦争を見ているとよほどのことがない限りないであろう。もちろんアメリカは、アメリカ本土やグアムやハワイや同盟国が攻撃されれば反撃する。反撃の内容については一瞬にして北朝鮮を壊滅させるシナリオなのであろう。

つまり、トマホーク2500発で北朝鮮の軍事拠点を破壊。

次にEMP爆弾を平壌上空で破裂させ電磁気攻撃で電気情報インフラを破壊。ソウルも巻き添えになるがそれはやむなし。

つぎに地下150メートルにある金正恩のシェルターについては、おそらくアメリカは設計図はすでに入手しており、その複数のシェルターに対してMOABを連続して2発、合計地下100メートルまで穴をあけ、そこに戦術核爆弾を投下するだろう。これによって少なくても150メートルにあるシェルターは一瞬にして溶けることになる。3発目は核爆弾だと予測する。戦後3発目の人を狙った核爆弾がアジアで投下されることになれば悲しい。

先日北朝鮮の高官がロシアを訪問したという報道があった。美人のおねえさまでとても軍事的な打ち合わせのために訪露したような感じではなかった。テレビを見ていて私はこの人は金正恩が亡命するための不動産をロシアに買いに行ったのではないかと直感した。万一のときにロシアに亡命して残りの人生を過ごす場所の確保のためである。そういう風にいうとプロにバカにされるであろうか。

北朝鮮の先制攻撃はよほどのことがない限りないだろう。相互確証破壊(MAD)という核を使ったら必ず核によって潰されるということだ。

四番目のオプションのクーデターの可能性については短期的には難しいが長期的には健康を害して病気になることも含めて可能性は高い。アメリカの今までのやり方は敵国内の反動勢力に資金援助を行い、クーデターを誘発することをやっているのであろう。北朝鮮へのチームの派遣とは現地人のリクルートを主な任務にしているのかもしれない。

そういう色々な要素が準備されたので、いよいよトランプ大統領が現地に乗り込んで中国とロシアとアメリカの会談をするのではないかというのが私の分析である。北朝鮮は大国の代理戦争の舞台になるのだ。

#117 究極の価値観は好きか嫌いか

2017-10-02

株式公開企業の社長だったときに、さる省の事務次官と話す機会があり聞いたことがある。そのとき私は「官僚と政治家の違いはなんなんでしょうか」と聞いた。そうしたらその次官殿は「官僚はロジックで動かなければならない。政治家はロジックではなく、好き嫌いやしがらみで動いてよい。」と話された。なるほど名言であると思った。国民がその地方選出の政治家に陳情する。そうするとその政治家は自分の選挙区に利益誘導を行う。公平性の原則は政治にはない。そんなことを事務次官が自分の出身地にすればたいへんなことになる。私は森友も、加計も、通常の政治判断であるならば大騒ぎすることではないと思うのである。報道を聴きながら、「ああ、やっぱりな」とガッカリしたのであった。

日本を代表する大企業の新年会に知り合いが行くと言うので、中興の祖とよばれる実力会長に質問してくれとお願いしたことがある。「御社の究極の人事の基準はなんですか」と。答えは「そりゃもう、好きか嫌いかに決まっとるやろ」ということであった。元旦の日に会長宅でお屠蘇が入った席での話である。「常務や専務は違うけどな。実績がすべてよ。」ともおっしゃったそうだ。日本を代表する大企業にして好き嫌いが大切と。政治家を選ぶ基準は好き嫌いでいいのではないか。希望の党の受け入れ基準は代表の好き嫌いで決まるという感じがする。

#116 マスメディアの正体を考える

2017-10-02

総理大臣が出演したニュースショーで、番組の演出が司会者に「モリカケ」に誘導と指示をした映像がインターネットに出回っている。私は放送で観ていて、久しぶりにソファーから転げ落ちた。蓮舫がスパコンにケチをつけたとき以来である。いったいどうなっているのか。

10年以上も前に大新聞の本社のレストランで大新聞の編集担当の役付役員から聞いた話。「うちは東京大学法学部政治学科の上位の学生を必ず採る。やがて同級生は高級官僚になり日本の政策を考える。そんな奴に大学時代にノートを貸してやり、そんな奴より勉強ができれば、そんな奴が作った政策に『大したことない』と堂々と文句がつけれるわけである。 」 私はそれを聞いてすごいなぁと感動したものだ。しかし、最近ではその大新聞に東大生はもはや就職しないみたいだ。しかし、編集局のなかには依然として東大法学部がうじゃうじゃ。そういう人たちにとっては、私立大学出身の総理大臣は侮蔑の対象なのであろう。どこの大学を出ていようとも、たとえ小学校卒業でも一国の総理大臣である。尊敬をし尊重しなければならないのではないか。総選挙のときに池上彰や富川悠太や安藤優子や木村太郎などは、総理に失礼なことを言うことが正義だ、ジャーナリストに許された特権だと思っているようだ。同じことを北朝鮮で言ったらその場で射殺になるのに、この国は平和な国で総理大臣は淡々と答えるだけであった。橋下徹のように失礼なものには「失礼だ」と言えばいいのに。

失礼な発言をし、売られた喧嘩を買って言い返すと「祭り」がはじまる。インターネットなどではアクセスがうなぎのぼりに上昇する。テレビでも放送事故と呼ばれて録画が出回る。ジャーナリストの大義を掲げて実はアクセスをあげるための方策を実行しているにすぎない。インターネットの時代になって誰もがなんでも発信できる時代になって、ブログやツィッターが全盛である。強烈な伝播力を持ったインターネットに対して、テレビはどんどん下品になっていく。そうするしか視聴率を維持できないのだ。ニュース番組はニュースショーになり、エンターテイメントになった。読み上げるだけのアナウンサーはもはや人気がない。久米宏や古舘伊知郎が先駆けである。ビートたけしはすべての意見を茶化して言うことでそのキツさを誤魔化している。あらゆることにコメントをするコメンテーターという仕事もできてしまった。新聞は縮刷版で記録が残るので滅多なことは言えないが、テレビは基本的に消え去るのみである。録画している人はそれでも少ない。だから何を言ってもいいのだ。BPO(放送倫理・番組向上機構)は活動しているが、何の強制力もない。言論の自由に守られているのだ。名誉毀損は公益の優先には負ける。

ニュースショーなどに招待されて発言するのがコメンテーターである。政治専門、経済専門、ゴシップ専門、報道専門、法律専門、野球専門、なんでも専門など、様々な分野の人が活躍中である。常連になって威張っている人が増えてきた。あまり酷いことや広告主に逆らうような発言をするとすぐクビになる。クビになったら、そのあとはインターネットで吠えるしかない。でも、よっぽど下品なことを発言しないと注目されないので、どんどん下品になっていく。このコメンテーターという職業がこれからもっともっと伸び、ただのコメントだけでなく世論を牽引していくような人物が登場するのではないか。

この度の衆議院議員選挙は新聞とテレビの祭り度合いが注目されるであろう。開票時の特別番組を誰がキャスターで仕切るのかが楽しみである。池上と木村と安藤と富川が上目線で仕切るのか。選挙運動中にテレビがどのように選挙誘導を行うのかも注目したい。放送法に定める政治的中立はどうなったのであろうか。偏向はインターネット上に永遠に残る。

#115 クーデター後の二つのシナリオを考える

2017-09-26

アメリカはクーデターを待っているのであろう。ひょっとしたらお金をばらまいたり成功した人に賞金を払うとこっそり約束しているのかもしれない。そのあとがどうなるのかについて考えてみた。

可能性は二つある。
一、中国、ロシア、アメリカによって朝鮮半島が三つに分断される。朝鮮戦争で38度線で南北に分断されてもうすぐ70年になろうとしている。これに加えてクーデター直後にロシアが軍を東海岸一帯に侵攻させる。もちろん中国も橋を渡って平壌を抑える。そうすると東経137度ぐらいが北西と北東の境界線になるのではないか。アメリカが38度を北上することはないであろう。この分断は中国やロシアが再び不安定になるまで続くのであろう。
二、韓国と北朝鮮が合併する可能性もある。これは中国が支援しないことを決め、ロシアに南下させないようにし、韓国が一つの半島と無理をして言い出せば可能になる。考えられる国の名前はコリア、つまり「高麗」であるが昔一度使われているので、同じ名前を使うことより
偉大なという意味をこめて「大高麗」や「大韓国」や「大朝鮮」が考えられる。しかし、経済的にブラックホールの北朝鮮を併合するとその結果はまわりにある中国とロシアとアメリカの目論見のまま「大高麗」はおそらく国家破産にまっしぐらなのではないか。IMFが再びそれを仕切るのか、新羅のように中国に助けてくれと泣きを入れ、中国の自治領になり下がってしまうのか。この可能性についても今から研究しておく必要がある。どちらにしても日本は関わり合いにならない方がよいのではないか。

#114 ミサイル実験を考えてみた

2017-09-26

太平洋上でミサイル実験をやるといわれているが、その可能性について考えてみた。結論は太平洋上ではなく、日本海の上でやるのではないかと、考えられる。理由は北朝鮮から核爆弾を搭載したミサイルが、たとえ打てても起爆することが難しいのではないか。大気圏再突入時にミサイルの先端部分が高温になってしまい、核爆弾が燃焼してしまう可能性が強い。未完成のロケットとコンパクト化未完成の核爆弾を使ってあたかもICBMが完成しているように見せるには、ロケットを打ち、偵察観測機に見せかけた航空機で核爆弾を運搬し高高度からパラシュートでロケットの落下に合わせて投下して起爆させることぐらいしか方法がないのではないか。

これから解決しなければならない技術的な問題は、
一、ロケットのガイダンスシステム
二、再突入のアルゴリズムの完成
三、再突入の防熱素材のロケットへの実装
四、安全確実な起爆装置
五、原子爆弾、水素爆弾のコンパクト化

などであろうか。これらについて報道では一切語られていない。次に核爆弾を海洋上空で爆発させるための運搬手段を考えてみたい。

一、ミサイルロケットは最も実用的な手段であるが再突入技術の確立と断熱素材の実装が完成しないかぎり不可能であろう。
二、航空機とパラシュート投下は一番可能性がある。ただし、高度10万メートル以上を飛ばないと日本の領空侵犯にかかるので日本領空を避けて太平洋にでるか、日本海の上で実験をするしかないのではないか。北朝鮮の持っているプライベートジェットで自爆覚悟であれば簡単にできる。偵察観測機のフリをしても可能であろう。
三、潜水艦から発射するミサイルについては垂直発射や水平発射の技術が完成しているとは思えない。ロシアからもらってきたミサイルに北朝鮮製の原爆を積み起動装置を完成させることは今のところ確認されてはいない。戦後75年間に起こった数々の核爆発事故を考えると誤起動事故や不発事故はなんとしてもさけなければならない。
四、船に積んで北朝鮮を出航したら、公海上にでた瞬間に米海軍や日本の海上自衛隊に拿捕されてしまう。出航前に何を積もうとしているのかは、偵察衛星でモニターされている。

結局のところ、ミサイルを打って着弾地域に合わせて航空機で原爆をパラシュート投下もしくは自爆するしか効果的な実験はできないのではないだろうか。日本海にしても太平洋にしても成層圏のジェット気流で核物質がアメリカに運ばれていくことになるだろう。アメリカはそれを中国のPM2.5のように扱わず、北朝鮮による核攻撃とみなすのではないだろうか。これが最大のリスクである。

#113 最近のミサイル報道を見ながら考えたこと

2017-09-05

9月9日に大きな出来事があるといわれている。北朝鮮のICBM発射なのだそうだ。ミサイルのことが論じられているが、あまり出てこない話題がある。それは北朝鮮が実際に打ち上げているミサイルに何が積まれているのかという議論である。ミサイルは打ち上げたら何でその方向が決まるのであろうか。弾頭の中に仕組まれたジャイロと加速度を検出して積分して現在位置を計算する慣性航法システムがどうかということや、上下左右にミサイルの方向を制御するスラスターがどうかとか、秒速10kmで飛びながらGPSの信号を受信してどう修正するのかとか。ミサイルに搭載された電子地図や目的に着弾するための誘導信号はなにで送るのか、などなどの議論はまったくもってなされていない。ロケットモーターが完成して、核爆弾が小型化されただけで大騒ぎをするのは3年ぐらい早くはないだろうか。

アメリカはミサイルを打ち込まれれば必ず報復するだろう。それ以外はアメリカから戦争を仕掛けることはないだろう。しかし、今の大統領は予測不能なひとだから可能性はある。元軍人の国防長官や国務長官や大統領補佐官が支配している限り、アメリカは準備をして第一撃を待っているのだろう。

北朝鮮のミサイルはアメリカや日本の方向ばかりに向けられていて、中国やロシアの方に向けられたことは一度もない。なぜこのことを人は疑問に思わないのだろうか。私は北朝鮮のバックに中国とロシアがいると考えざるを得ない。たとえば中国は北朝鮮の有事でアメリカの味方をしてほしかったら南シナ海と韓国から撤兵せよぐらい注文をつけるかもしれない。ロシアはアメリカの味方をして北朝鮮が負けたあかつきには北朝鮮を半分ぐらいにロシアにくれ、という要求をしてもおかしくない。またアメリカは北朝鮮に資金を供給し続けている中国の銀行を潰すと脅かすことなんてもうやっているかもしれない。いずれにしても北朝鮮の有事は北朝鮮の問題というよりもアメリカと中国とロシアの代理戦争の様子が明らかになってきたような気がする。

誰もが考えるベストなシナリオは北朝鮮内でのクーデターであろう。万一そのような事態になったときトップを失った北朝鮮はどこに助けを求めるのであろうか。一、中国。二、ロシア。三、韓国。助けを求められた中国はそれに応ずるであろうか。助けを求められた韓国は、太陽になって北朝鮮を助けるであろうか。私は第一ラウンドは北朝鮮の助けをどの国も拒否するのではないかと思っている。そして舞台は国連に移るのではないか。第二次世界大戦の戦勝国連合の安全保障理事会の永久メンバーであるアメリカとロシアと中国が軸になって経済のブラックホールをどうするかという交渉がなされるのではないだろうか。中国にはブラックホールに吸い込まれたら自分が危なくなるという危険の意識はあるだろうか。韓国が自分だけで助けると言った瞬間に国家破産になるだろう。ロシアは最後の最後に白黒を決する投票権を行使するだろう。どちらにしても先手を読み攻めることを行った国が勝つのであろう。最近の将棋でもこの戦略は正しいと証明されている。

#112 インターネットにより生まれる新しい職業の予感

2017-09-05

最近の新聞記者は報道よりも自分の意見を書くことのほうが多いような気がする。総理官邸の記者会見で官房長官の発言にいちいち持論を述べて対抗する記者がいる。昔は記者会見で新聞記者は一生懸命発言内容をメモをとっていたような気がする。佐藤栄作総理が退任のときに新聞記者の諸君は出て行ってくれ、と発言したときのことをはっきり覚えている。子ども心に佐藤さんは頭にくることがたくさんあったのだろうと忖度した。総理はテレビは残ってくれたらいいと言われた。今現代であればテレビも出て行けと必ず言われるのであろう。

新聞やテレビが変わってきた。その原因はインターネットにある。誰でも自由に匿名で発言できる時代になってしまった。Jアラートが鳴れば「バカヤロー」とツイートがなされ、皆がそのとおりだと思う。スマホからチョチョイノチョイで自説をもっともらしく発表することができるのだ。私も今やっている。そういうのをみて一番忌々しく思っているのが報道関係者なのではないか。正確に報道しているだけではつまらない。自分の意見を言わなければやってられない、というわけだ。思い込みの素人と思い上がった玄人が大騒ぎをしている。ホリエモンがロケットを大好きなようにぼくもロケットや飛行機マニアでいささかの知識があるつもりだ。その立場から最近の北朝鮮のミサイル報道をみていてひどいと思っている。なんで素人の解説者がスケッチなども描いちゃってICBMの説明ができるのか。自衛隊を退職した将官がしたり顔で専門的な話をしていいのか。軍事機密ではありませんか。法学部をでた元外交官が戦争の仕方を論じていいのか。外交機密ではありませんか。在任中の秘密は退職後も話してはいけないのではありませんか。

田舎で野菜を作っているおばはんがなんでミサイルの話ができるのか。農学部出身のやつが北朝鮮の軍事作戦を論じることができるのか。さっぱりわからないが次のような結論に達した。

今まで評論家といわれたり、ジャーナリストといわれたり、元官僚や元企業役員が、テレビにコメンテーターという名で発言している。自称評論家や自称学者が、インターネットで発言している。テレビのニュースではなくて、ニュース番組の形式はほぼ確立しつつある。左側に司会の人。その脇に美人のアナウンサー。真ん中には電子黒板。右手に二人から五人くらいのコメンテーター。これで永遠に番組が続く。こういう番組を各局が同じ下請けプロダクションに頼むから台本はほとんど共通である。

このコメンテーターやネットブロガーなどのひとたちをひとまとめにした職業としての名前が必要なのではないか。コメンテーターよりも内容があり、評論家よりも積極的で、国民に対して時代のアジェンダ機能を持つ人たちのことである。アジェンダとは「今、なぜこのことを議論しなければならないのか」という問題抽出のことである。新聞やテレビ、週刊誌や月刊誌やインターネットで有名無名を問わず積極的に発言しているひとのリストを作っているところだ。いい名前が思いつけばそれとともに公開してもよいと思っている。

#111 インド/中国/ロシア 対 アメリカ/日本/台湾の枠組み

2017-07-04

北朝鮮がとうとうICBMの技術を完成させたようだ。40分間飛行することができる大陸間弾道ミサイルを打ち上げてみせた。あとは偵察衛星に小さな原子爆弾頭を写真に撮ってもらって、地下実験を1回やるだけで完成である。これができてしまえば北朝鮮は今までの北朝鮮ではない。核保有クラブのメンバーになることができる。日本なんて雑音の一つになってしまう。本稿では北朝鮮がきっかけで核戦争がおこったあとの枠組みについて考えてみたい。

アメリカの今までの戦争のパターンを分析してみると必ず敵に第一打をさせるように追い込んでいく。そして新聞テレビが「アメリカがやられた」という報道をして議会で大統領が演説をし議会の全会一致で戦争開始となる。北朝鮮のICBMがどこを狙うのかということはあまり大切なことではない。どこを狙ってもアメリカにとって正義の戦いの理由になるだけである。

核を使えば核で必ず相互破壊が行われる。アメリカは広すぎて全滅しないが、北朝鮮は全滅するであろう。韓国も道連れだ。その戦争がおわったあとの朝鮮半島を支配する国はどこであろうか。私はそれは中国とロシアとアメリカが北朝鮮を分割し、韓国は依然として韓国であると考える。今、38度線で半島は分断されているが127度線で東西にも分断されるようになるのではないか。667年に唐によって高句麗が滅ぼされたときにはその後を新羅が統一したが、今の韓国にはそのような力はない。つまり高句麗のあとには渤海もなく、ただ中国やロシアやアメリカによる占領しかないのだ。127度線よりも西はもちろん中国。127度線よりも東はアメリカとロシアの取り合いになるのではないか、と予想する。つまり朝鮮半島全部が中国とロシアとアメリカの緩衝地帯になるのである。またアメリカはロシアを味方につけるために制裁解除を行い、占領地を山分けすることになろう。このどさくさに中国は軍隊を進め平壌を占領し、さらには38度線を超えてソウルも占領されるであろう。日本は何もできずに米軍の補給センターとして戦争で一儲けも二儲けもする企業の株式が暴騰するのであろう。ひょっとしたらこの戦争の兵站基地としての日本を叩くために北朝鮮のICBMの目標は日本の軍事的な港が一番考えられるかもしれない。横須賀である。まぁここまできたら、生き延びることなんて諦めるしかない。このホームページのホスティングをアメリカに移して核戦争で滅ぼされた後でもこのホームページが世間様に読んでもらえるぐらいしか我々に残された選択はない。

#110 北朝鮮とそのあとを考える

2017-06-20

新聞テレビインターネットで北朝鮮問題が報道されている。それらを聞いていてほとんどすべての報道に違和感を感じる。しかし、私は専門家ではないので、私なりの分析をして、それを説明したい。

その1 アメリカのしそうなこと
シリアに化学兵器を使ったといって、ミサイルを50発撃ったこと。このことからアメリカは北朝鮮が韓国に対して化学兵器を使ったら、山ほどのミサイルを撃つぞというシグナルをおくったのではないかということ。

その2 MOAB(超大型爆弾)の使用
地下50メートルまで到達する大型爆弾をアフガニスタンでISの拠点に投下した。わざわざ今どきこんなことをするのは、この爆弾を3発使えば半径2メートルの精度で地下150メートルの地下壕に到達することが可能である。ということは小学校の掛け算の問題である。平壌の地下鉄の駅のどこかが防空壕になっているのであろう。アメリカはそんなことをしても無駄だというシグナルを送りたかったのであろう。

その3 アメリカ軍集結の理由
航空母艦2隻をはじめとする第七艦隊機動部隊が日本海に集結していたそうだ。おそらく米軍の原子力潜水艦ミシガンを筆頭に十数隻が日本海に集結していたのであろう。これは北朝鮮のターゲットに対してトマホークミサイルを数千発同時攻撃するための布陣ではないかと私はみている。数千箇所のターゲットを同時攻撃しなければ反撃としてソウルが火の玉にされてしまう。一瞬にして北朝鮮の反撃能力を撲滅するだけの第一撃が必要になるのであろう。現在は戦闘態勢は解除になっているようだが、攻撃地点の緯度経度情報はトマホークにプログラムされたままであろう。アメリカとしては在庫処分をそろそろしなくてはならないときになっているので、一石二鳥なのであろう。



つまり北朝鮮の状況は日本がどうのこうのいう状況ではなく、中国とアメリカの問題であり、ロシアとアメリカの問題であるのだ。日本はただただアメリカ側についてうろうろしているだけのことである。日本が真剣に軍事介入をするのであればトマホークミサイル5000発ぐらい用意しなくてはならない。

この機会に日本を取り巻く地政学的な国際情勢を考えてみた。国連報告者がどうのこうのといっているが、まったくナンセンスである。それを報道するマスコミの気がしれない。国連は第二次世界大戦の戦勝国の集まりであるので、安全保障理事会の常任理事国のグループがどうなっているのかがすべてである。つまりアメリカとヨーロッパの同盟国、ロシア、中国がその三本軸である。そうすると21世紀の最大の課題はユーラシア大陸の東の部分でお互いに接する三つの大国の挙動が一番大きなテーマになるだろう。インド、中国、ロシア、この三国の対立とそれに対するアメリカのスタンスが21世紀前半のテーマになるだろう。日本はアメリカの同盟国としてどうしていったらいいのか、がテーマになる。台湾は中国の一部になるという選択か、アメリカのグループに入るという選択肢しかないだろう。日本の運命に似ている。韓国は北朝鮮と民族的に近いので統合する可能性は考えられなくはないが、朝鮮半島に突きつけられる究極の選択は、中国につくのか、ロシアにつくのかということであって、そのどちらでもないといってアメリカにつくことは中国もロシアも許さないであろう。

ということで、北朝鮮問題よりも重要なのが中国とインド、中国とロシアではないだろうか。これに対してアメリカのスタンスはどうかということのほうがはるかに大切ではないだろうかと、考えている。

#109 我々は何故パソコンとスマホで負けたのか

2017-06-19

一番大きなミスは、OEMで台湾にパソコンの生産を委ねてしまったことであろう。台湾の生産拠点は今や中国に変わりつつある。IBMはさっさと中国のメーカーにパソコン事業を売ってしまった。自分の技術でパソコンを造ると言うことを日本は早々とあきらめてしまったのだ。それをしなかったのが東芝とパナソニックである。富士通もニッチの小型パソコンで頑張ったが、もはやボロボロである。商品の差はシステムLSIをどうするかと言うところになる。このシステムLSIを外部から買う限り競争のための特徴を持ったパソコンは作れない。
あとはメモリーをどう安く買うかである。完全受注モデルを作ったDELLやHPはビジネスはうまくいっている。在庫ロスがないということと、必ず利益が確保されているというとが成功の理由である。こういうビジネスモデルを造らないで台湾から買うという決断が日本のパソコンの敗因である。

スマホの敗北
一時は電機メーカー全部が携帯電話を作っていた。今はauと関係のある京セラだけが日本で作っている。スマホはアップルと台湾、中国メーカーがほとんどである。インドのメーカーだけがインド国内を狙って自前で作っている。あのマイクロソフトでも莫大なお金を使って挑戦しているが5%のシェアも確保できていない。スマホはOSとハードを考えるとOSによって商品が決まるといってよい。つまりスマホはIOSのアップルかアンドロイドのグーグルかWindowsのマイクロソフトの競争になる。スマホの方が日常生活のメインになりつつある今日、パソコンOSの王者マイクロソフトの優位は崩れつつある。これからもっともっとパソコンとスマホがクラウドにつながり、机の上とモバイルが連動することが当たり前になったときにどのOSのペアが主流になるのかが問われる。
日本はスマホを造ることができずに携帯ばっかり造っていた。そして携帯の開発は大手が全て下請けに造らせていた。携帯でも技術は社内に残っていなかったのである。
結局行き着くところはソフトとハードの技術のできるだけの内製化と自社生産ではないだろうか。ソフトはOS。これは買ってくるしかない。アップルはOSを売らないから、アンドロイドをライセンスして貰ってハードを造る。液晶とシステムLSIと充電池をできるだけ安く調達することが価格に直接の影響がある。
これらの失敗は誰の責任なのであろうか。それはモノを造るということの本質が解っていなかったメーカーの経営者にあると言わざるを得ない。目先の利益確保のためにOEMに頼ってしまった決断が間違っていたのである。
日本は今からでも自前の「ものつくり」の路線をあきらめないで、そういうことができる技術者の養成を進めなければならない。パソコンもスマホももう一度日本で造るのだという決心をしなければならない時が来ているのではないだろうか。

#108 IoTで日本は負けてはいけない

2017-05-23

パソコンで日本は世界的に負けてしまった。NEC、富士通、ソニー、パナソニック、日立、東芝、三菱電機、沖電気。これらは皆パソコンを作っていた日本の大企業であるが今でも世界で競争できるパソコンを作っている会社はいくつあるのだろうか。パソコンで日本が負けただけではない。パソコンそのものもスマホに負けそうな時代である。

スマホはケータイ電話からはじまった。モトローラがケータイ電話のさきがけをし、ノキアがガラケーで大きなシェアをとったこともあった。今はもうモトローラもノキアもない。アップルとOSを提供しているグーグルが大きなシェアをとっている。仕事上全種類のスマホを持っていて、ガラケーもまだ使っているが、5月10日にソフトバンクの孫さんが「日本のスマホメーカーは全滅してきている」と言った。実際そうなのであろう。日本はスマホの生産でも負けたのだ。パソコンよりも悪い事態である。

スマホの次は何か。私はIoTだと思っている。パソコンからスマホになり、小さくなり、さらに小さくなってIoTになる。あらゆる電子機器がインターネットに繋がる時代になるときに、そういう電子機器を生産する国になることができるのであろうか。それが日本に与えられた大きな命題である。

最近水中ドローンが発売された。おもちゃであるといって馬鹿にするメーカーの経営者は多いと思う。大学の教員をしている人も「あんなものは今の技術で作れる」という人もいる。しかし、そういうことを言うから水中ドローンは中国がはじめて開発をし、発売をし、あっという間に1台20万円で100万台くらい売るのであろう。そうするとあっという間に1000億円を超える中国の企業が新しく誕生するだろう。日本で水中ドローンを作って発売しそうな会社の名前をあげろといわれて私は戸惑う。

IoTもインターネットに繋がるものから、IoEだという人もいる。「Things」ではなくて、「Everything」なのである。そういう時代に日本が存在感を持つ立場になるために必要なことはなにか。それは今業界がやっているような標準化活動ではなく、日本という、またパソコンやインターネットでそこそこの仕事をしたというおごりを取り去った積極的な応用開発の実行と製品化ではないだろうか。ドローンを作れなかった国、水中ドローンを馬鹿にした日本という国に不安を感じる。

#107 IoTのキラーアプリは何か

2017-05-10

東京ビックサイトでIoTの展示会があっていってきた。景品をやるからアンケートに答えよというキャッチセールスがやたらに多かった。展示会のありようも変わったものだ。およそ考えることのできる応用例はほとんど実現していて、商品になっている。大学の取り組まなければならないテーマを全面的にやり直さなくてはならない、と思った。同時に動いているのはわかるけどこれでは大量市場を構築することはできないのではないかと思われる商品が多かった。この世の中で1セットしか存在しないカスタム商品が多かった。

IoTに今求められているのは、IoTならではの大型商品なのではないか。パソコンでいうならば表計算やDTP、インターネットのブラウザ。スマホというパソコンを超える大型商品や検索エンジンや、クラウドというリモートデータベースやアプリケーションのようなものである。万物がインターネットに繋がることによって我々の生活がどう便利になって万人が買う商品は何なのか、それを作った企業がIoTのチャンピオンになるのであろう。パソコンが素晴らしかったのは標準的な仕様のマシンをソフトウェアでプログラムすることによって色々な用途に応用することができたことである。初期のBASIC言語はパソコンの応用開発のツールとして活用されたと思う。そのうちに表計算やDTPなどのキラーアプリが出てきた。IoTは今BASICがパソコンに出現する以前の段階ではないだろうか。

シリコンバレーだけではなく、ぜひ日本からそういう企業が出て欲しいものだ。

#106 僕の人生の課題と発展のプロセス

2017-05-10

15年ごとに仕事が変わっているということに気がついたのは、去年自分の60年をまとめた本を書いたときだった。15歳から30歳はエンジニア、30歳から45歳は経営者、45歳から60歳は中学高校大学の教員という転職の歴史があった。60歳からはもう一度エンジニアに戻りたいということで芸術情報学部から工学部に変わった。あと、この30年間趣味として進めてきた音楽と美術の世界をどう本業と位置付けたらいいのかということを考えてみた。

まず、分野で分けると四つになる。テクノロジーとビジネスとアートである。それに加えて個人の知的生産の技術の構築が大きなテーマになっていることがわかった。次にこの分野それぞれに四つの段階があることに気がついた。最初は「遊び」の段階、次はその「遊び」が「仕事」になる段階。そして仕事の深みにはまっていき経験が蓄積し「学び」になる段階。その次はその学んだことを人に「教える」段階である。

現在、須磨学園で中高生に向けて自己実現をする教養総合科目を構築して実践している。また、埼玉大学大学院ではベンチャービジネスを教えている。東京大学では学部と大学院で情報科学を教えている。それぞれ自分が仕事として取り組んできたことの最後の段階なのであろう。コンテンツやアートについては出版からはじめて映画、音楽、写真などに展開してきたがこれをどういう風にこれから進めていくのかが、問われているような気がしている。

四つの分野が縦軸で、四つの段階が横軸のマトリクスが私の人生そのものだと気がついたのである。61歳からの集中していかなければならない焦点がはっきりしてよかったと思っている。

今になって振り返ってみると、過去にしたことで自分が失敗と思ってきたことが数多くあるが、それらは皆その後の人生のための大切な実験であったのだと思うようになった。失敗と思って後悔ばかりして反省をしなければ失敗は永遠に失敗である。成功のきっかけとしての実験と捉えることによって私は初めてそこから虚心坦懐に学ぼうという気持ちになることができた。えらく高くついた学習体験ばかりの人生であったと苦笑いしている。

#105 インターネット時代の機械翻訳に再びチャレンジしてみたい

2017-05-02

機械翻訳は20年ぐらい前からやっている。しかし、やってもやっても成果がでない。永遠の研究テーマかもしれないといわれてきた。文章を解析して意味を抽出するときに曖昧さがかならず残るからである。しかし、いったんプログラムが文章の意味を正確に把握すればそれを目的とする言語に翻訳することはほぼできるようになった。

高校時代にエスペラントという言葉を学んだことがある。世界中の人々が共通語を使うようになればどんなに便利だろうと思ったのである。一生懸命エスペラント語の文法や単語を覚えたがあとになってすでに米語が世界の共通語になっていたと気がついて嬉しいやら悲しいやら微妙な気持ちになった。国際連合大学の高等研究所で国連の公用語をサポートする機械翻訳システムを作ろうと10年ぐらい努力した。30か国以上の研究者と知り合いいろいろな活動を行ったが結果はあまり華々しくなかった。はやり国連で一番使われている言葉は英語であった。関係者は皆英語を話すのである。建前をサポートするためのシステムではなく、本音で使えるシステムを開発しないといけないということを学んだ。

この度の研究は第一段階として電子書籍を各国の言葉に翻訳するシステムの開発。第二段階をウェブの内容をマルチ言語対応するということをやってみたいと思っている。スマホがこんなに世界的に普及し、地球の人口の約半分の30億台のスマホによって、インターネットにアクセスはこんなにも簡単になった。しかし地球の上には100弱の異なった言葉がある。自分の国の言葉しか話せない人も多い。多くの人がインターネットにアクセスできるように今、問題は言葉の違いである。ある言葉が読めないとその言葉でかかれた知識は理解不能である。インターネットで使うことができる機械翻訳は不正確なものが多い。ここのところを解決して世界中で知識の共有が可能になるようなシステムを作ってみたい。

#104 ユビキタスコンピューティングとIoTの違い 私論

2017-05-02

何年か前、ユビキタスコンピューティングという言葉が流行った。世界的にもてはやされた概念であったが、今はIoTに変わったような雰囲気だ。

ユビキタスコンピューティングはあちらにもこちらにもコンピュータが存在し、それらがネットワークで結合して動くというイメージであった。そのことについて誰も反対はしなかったし、不可能だとは思わなかったが、実際にそういうことはあまり起きなかったような感じがする。しかし、IoTがユビキタスと一番変わっているところは「クラウド」という概念が入ってきてIoTの機器がインターネットを通じてクラウドとデータをやりとりし、そのクラウドのデータを元にしてAI的なソフトが動いて、その結果がまたインターネットを通じてIoT機器やその他のIoT機器に作用するというのが最近のIoTの流れのような気がする。しかし、IoT機器は千差万別、クラウドのAPIも千差万別であり、シングルベンダーがソリューションを提供することができるのは例外といってもいい。あらゆるレイヤーでマルチベンダーのIoTシステムを現在の動いている情報システムと共存させながら発達させていくには何が必要かということが求められている。業界の人たちの標準化の活動の効果がどれぐらいあるのかも興味深い。

#103 ガラケーとスマホの共存

2017-04-25

マイクロソフトがWindows mobileでちゃんとしたスマホを出すまでと、スマホについては全機種持っているが
使ってこなかった。でも、そんなことを言っていられないので、日常持ち歩いてスマホを使うことにした。アップル、Android、Windows mobileと順番に使っているが、パソコンと連動ということを考えるとAndroidが便利だと思っている。スマホで写真を撮ってその写真が直ちにクラウド上にあがってデスクトップのパソコンからイメージを編集することができる機能がたいへん便利である。ガラケーの方は身近な人からのメールだけにしておいて、パソコンのメールはスマホでみている。どうしてもすぐに返事しなくてはならないメールにだけスマホのキーボードから返事をしている。と、いえば私の使っているスマホはBlackberryであるということはお分かりだろう。私のスマホとガラケーの使いようは何年か前のオバマ大統領と同じようになっている。実はBlackberryの一世代前の機種も持っていたが、クラウド連動がもう一つだったのであまり使わなかった。アップルのスマホiPhoneは確かに便利で洗練されているが、メインのパソコンがmacの人に向いているのであろう。もちろんMac OSの上にChromeブラウザを動かしてAndroidとの連携もできるが、やはりMac OSとiOSの連動は日毎に進化していくであろうから、MacはiPhoneと続くのであろう。僕のようにメインのパソコンがWindowsであるとGoogleの環境を使ってスマホと連動するのがいいのだろう。Blackberry現行モデルでいいから Windows mobileを搭載してくれればいいのだが。

#102 IoTメディアラボの課題

2017-04-25

4月1日から東京大学でIoTメディアラボという研究組織を運営している。活動の具体的なテーマがみえてきたのでご紹介したい。

まず、

IoTのプロジェクトベースドラーニングコース(大学院向け)
1. IoTシステムの設計と試作。
2. IoT向けのクラウドシステムの設計とプログラミング
3. 3Dプリンタを使ったプロダクトデザイン
4. プリント基板の設計と部品の実装

を半年かけて行う。10月に成果発表の予定。

つぎに企業スポンサーによる研究プロジェクトをIoT・メディア関係で展開していく。

#101 アメリカと中国の関係の行き着く先と日本のスタンス

2017-04-19

38度線へのアメリカの副大統領の視察やフロリダでの中国主席とアメリカ大統領の2日に渡る長時間の会合などから、世界はアメリカと中国が二分しているといっていいだろう。北朝鮮問題もこの前後関係のなかで捉えなくてはならない。ロシアの問題も、アラブの問題も同じである。

この問題の本質はリアリズムの究極の結果としての武力戦争ということではなく、リベラリズムの結果である経済戦争がその勝ち負けを制するものと思われる。大国の間においては核攻撃による相互完全破壊はどこかの占い師も言っていたようにここ100年くらいは絶対に起こらないようだ。しかし暴発の危険性や意図した自爆の可能性は必ずある。その犠牲になりたくないものだ。

経済戦争という視点でアメリカと中国を見ると、外貨準備高が急速に縮小している中国は危険である。しかし、大暴落が起こっても国家権力を活用すれば持ちこたえることができる。我々はこの大暴落防止をすでに2回みた。あと少なくとも5回は中国は大丈夫だろう。そのあとは大変なことになる。アメリカはあと何回なのかという中国の本当の体力がいかにあるのかを経済学者や銀行証券会社を動員して研究中なのであろう。

日本はどうか。もちろんアメリカと中国が風邪を引けば日本はくしゃみどころではない。日本も風邪を引くのだ。そして肺炎を起こして間違いなくアメリカよりも先に破綻する。日本の政府は誰がこのことを考えてくれているのか。今の政府は表面的には北朝鮮問題にもシリア問題にも中国問題にもニュースには本質的な情報は流さないのがやり方のようだ。国民をバカにしている。右翼ならばよいみたいな雰囲気があるが、右翼の国際政治方針は何なのであろうか。鎖国ではないだろう。

日本にも総理大臣がアメリカ大統領と何日も討議できるようなアジェンダを準備することのできるシンクタンクが必要なのではないか。ワシントンにはそのようなシンクタンクがちょっと数えてみても10以上ある。北京にもそういう組織が存在しているのであろう。日本にはXX総研という株式会社はたくさん存在しているが、ちゃんと仕事をしているのであろうか。私は傍観者として日本がしなければならないことはちゃんとされていないと思うのであるが、それが私の杞憂であってくれればいいのだが。

#100 北東アジアの地政学

2017-04-19

アメリカのペンス副大統領が韓国側から韓国と北朝鮮の国境である38度線を視察された。最近のアメリカと北朝鮮と中国の事態について政治色を抜いて純粋に各国のこれまでの思惑を分析しながら考えてみた。

アメリカが北朝鮮に先制攻撃をするだろうか。今までのアメリカの戦争の歴史はそうではなかった。アメリカは日本がしたようにどこかの国がアメリカに対して戦争を仕掛けたときにそれを理由に議会が戦争の開始を決議し、国民はそれを支持するということを繰り返しやってきた国である。そのことを考えると北朝鮮がアメリカに第1撃を加えることをアメリカは待っているのではないか。

サダムフセインの場合はどうかというと、サダムフセインは石油の決済をドルからユーロにシフトしようとした。これがアメリカの逆鱗に触れたのであると思う。つまり石油決済通貨がユーロにシフトすることでアメリカのドルが大きな打撃を受けるということである。これだけは何としても防ぎたかったのではないか。北朝鮮のいたずらはドルの偽札を作ったことであるが、優れた偽造防止の技術を使ってこの問題は過去のものとなった。

次の問題はICBMと核爆弾の開発である。北朝鮮が核爆弾とICBMを持っていけない理由は、アメリカは、北朝鮮の指導者が今までの国際ルールにしたがって政治を行うものではないと判断したことではないだろうか。前の世代の北朝鮮と中国の関係はよかった。中国の主席が江沢民の時代である。現在の中国の主席は江沢民派とは対立関係にある。つまり現在の北朝鮮と中国との関係は決してよいものだとはいえない。北朝鮮のほとんどの物資の供給は中国に依存しているのだが、それがいつ何時停止するかもしれない状態にあるのではないだろうか。それをアメリカはさらに中国をつついて北朝鮮の物資の供給を全面的に停止することを要求しているのはないか。つまり、中国がサポートしない限り北朝鮮は戦争はできないのである。そうすると残ったシナリオは、アメリカに対して核爆弾で自爆をするか、それとも北朝鮮でクーデターが起こる可能性をアメリカは待っているのではないか。だからクーデターの可能性は根こそぎにしたいのだ。中国に近いナンバー2を粛清したのも異母兄を粛清したのもクーデター一派にクーデターの正当性を与えるようなリーダーを生かしてはおけないということなのであろう。

トランプ大統領がシリアが化学兵器を使ったことに対して巡航ミサイルを59発も打ち込んだということのメッセージはアメリカの海兵隊が北朝鮮に侵入したときに化学兵器を使えばアメリカは必ず報復するというメッセージではないだろうかと予想する。

アメリカが援助しなくても援助してもクーデターが起こって、それに乗じてアメリカ軍が北朝鮮に兵を進めてもはやこれまでとなったときに核のボタンは押されるだろう。それは世界大恐慌の始まりのボタンではないか。そのあとアメリカと中国が38度線でにらみ合いを続けることになる。

#99 ハイブリッド自動車の理由

2017-04-11

機械工学科なのでIoTとメカニクスのプロジェクトも考えている。直接的に言うとハイブリッド自動車である。ハイブリッドにする必然的な理由は、①燃費がいいということであるが、②ピーク性能があがるということもある。エンジンの排気でターボチャージャーではなく、ジェットタービンを回して発電し、その電力でモーターを回しエンジンの出力に加えるのである。これはトヨタのプリウスが売れた理由にガソリンエンジンと電気モーターを両方動かしたモードが高速道路における瞬発的な追い越し力になるというのが好評だったことにヒントを得た。エンジンの排気は現在のところ消音器を通って外に排出されるものだけであるから、これを使ってタービンを回しても、エンジンそのものに対する影響はほとんどない。これを電気エネルギーに変えて電動モーターを動かすというのはエネルギー資源の再利用として研究するに値すると思う。15%くらいの効率アップになればと思っている。

これに減速する時のエンジンブレーキを本体の電動モーターを逆に発電機として使いエネルギーを回収するということをすれば、効果的なハイブリッド車ができることになる。

次に取り組みたいのはエンジンの高速点火である。エンジンプラグの数を1から4に増やし、エンジンプラグの直前に強力なコンデンサーを備えたイグニッションシステムを装備することによって燃焼効率を何パーセント向上させることができるかについても取り組んでみたい。

ということで図らずも就任早々自動車の開発をはじめることにした。

#98 電気自動車を考える

2017-04-04

電気・電子系のエンジニアであるが、最初は機械のエンジニアであった。だから自動車は空気石油式のエンジンが大好きである。電気自動車の類は乗ったことはあるが、まだ買っていない。最近ではハイブリッド車以外にガソリンでエンジンを回して発電する電気自動車も売れている。バッテリーを内蔵し、電動モーターしか積まない完全電気自動車もある。どのタイプがいいのかを考えてみた。

完全電気自動車はプラグインにして石油コストではなく電気コストで安くなるかもしれないが、どこかで原子力発電されているものだ。その発電された電気を消費することによってクルマは走る。ガソリンエンジンは石油の燃焼でエンジンが回って走る。ハイブリッド車はこのガソリンエンジンとモーター/発電機が共存した乗り物である。私はこのハイブリッドが一番理にかなう次世代の乗り物だと考える。まず、エンジンで効率よく加速する。動き出す時は電気モーターである。減速するときに運動エネルギーをモーターを発電機としてバッテリーに蓄電する。このメカニズムが唯一エネルギーを無駄にしないためのメカニズムではないだろうか。ほとんどのガソリンエンジン車はブレーキの中で発熱して、運動エネルギーは消費されてしまう。なんとも勿体ないことだ。電気自動車においては、その発電したエネルギーをバッテリーに蓄電して2次使用することによって効率のよいエネルギーサイクルを確立することができる。

テスラ自動車の時価総額が世界2位になったそうだ。トヨタはテスラが始まったときに早々と投資している。トヨタの先見性に敬意を表したい。世界の大手自動車会社がどのような新時代の自動車を出してくるのかが楽しみである。それまでは当分エンジン車を修理チューンアップしながら乗るつもりだ。

#97 東京大学大学院 IoTメディアラボの開設

2017-03-31

この4月から東京大学でIoTとデジタルメディアの研究と教育をすることになった。

IoTについてはメディカル分野、教育分野、セキュリティ分野、環境モニタリングを中心に応用開発を行なっていきたいと考えている。大学の学部の学生と大学院の学生を対象としたプロジェクト学習(PBL)のコースを開講する予定である。

メディア研究の分野では16Kのビデオカメラシステム、16Kのディスプレイシステム、ハイレゾオーディオシステムなど、デジタルメディアを中心に開発を産業スポンサーをお願いして共同研究をすすめていきたい。

東京大学工学部機械工学科は歴史ある学科で大学生になりたてのとき、渡辺茂先生にコンピュータについて色々とご指導を受け、博士論文作成時には大橋秀雄先生にご指導を受け、20年以上続けて産業総論の講義を中尾政之先生にお世話になっている。また、西のエンジニアとしてのスタートは早稲田大学理工学部の機械工学科で ある。その意味で機械工学科、機械工学専攻でIoTを研究できるということになにか不思議な縁を感じている。

任期は65歳までの5年間あって、これまでの16年間は音楽系の大学でメディアとビジネスを教えていたので方向性をエンジニアリングに戻して今までの未完成のプロジェクトを世の中の役に立つ研究として完成させていきたい。

#96 IoTとセキュリティ

2017-03-07

インターネットの次の焦点はIoTである。モノが繋がるインターネットのことである。私はIoTを最近の研究のテーマとして選んでいろいろな開発を展開しているが、その中で一番重要と考えることについて述べたいと思う。

インターネットを経由して機械や生産ラインやクルマや建築物に対してコントロールすることができるようになっているのがIoTであるが、このインターネット同士の結合のセキュリティが今問われている。つまり、インターネット上の暗号化は、アメリカの政府が定めた暗号が使われている。アメリカの政府が定めた暗号というのは政府が持っているマスターキーを使えば一瞬にして解けるというものである。この暗号化スキームを使って例えば、原子炉の制御システムを構築すると、アメリカ政府に敵対する国や組織であれば政府が介入してそういうプロセスを止めることができる。日本の産業用システムの中にはすでにたくさんのアメリカが仕掛けたリモコン爆弾が組み込まれているとスノーデンは言っていた。飛行中の航空機は墜落するだろう。稼働中の発電所は暴走するだろう。だからインターネット経由で産業システム、軍事システムを構築するときには相当な対策が必要になる。日本国内のシステムであれば、それこそ絶対に解けないNTTの暗号を使った最強のシステムが必要となろう。それでも足りないかもしれない。また、中国やロシアとアメリカとの戦いは単にインターネットを使ったホームページのハッキングなどという代物ではなく、インターネットを使った社会システムの撹乱というのが、その主たる脅威となるのではないか。

インターネットと繋がるIoTデバイスのコントローラの9割以上はこのセキュリティに費やされなければならないのではないか。単なる8ビットのコンピュータでは足りないことは明白である。ARMの64ビットのCPUが内蔵されたコントローラが適当である。孫さんはこのことを考えてARMを買収したのかもしれない。

#95 4月からの新しい大学の仕事

2017-03-02

60歳になったので、去年の3月、17年勤めた尚美学園大学を退職した。退職したときにありがたいことに名誉教授の称号をいただいた。とりあえず、最年少の名誉教授なのだそうだ。称号のご通知のお知らせに大学の悪口をいったら称号を取り消す、犯罪を犯して刑事罰に処せられたときは取り消す、などなど。但し書きが書いてあった。いつ何時取り消されるわからない称号なので、名刺にはいれていない。

大学での仕事をもうやめるということではなく、次にどうゆう仕事をしたらよいのかということについて考えてみた。

1つは音楽芸術系の大学で引き続きマルチメディアを中心としたコンテンツのことを研究教育する。

2つ目はエンジニアリング中心の大学に戻ってインターネットとマルチメディアを研究開発教育する可能性を追求するということ。

3つ目はどこかのビジネススクールで、ベンチャービジネスを教えるということ。

この3つの可能性に加えて、本来ならば、IT関連の専門学校に関わるという話もあったが、地元の一人の議員の反対にあって断念した。今さらこのことを書いてもなにも誰も幸せにならないので、長くは書かないがそれはそれはひどい言葉で中傷された。インターネットで検索した情報だけをたよりに中傷するのはひどすぎる。 一人の議員の言葉は一人の言葉ではない。この議員に投票した数百人住民の声があるということを忘れることはできない。

短期的にはエンジニアリングの世界にもう一度戻りたいと思っている。今までのパソコンインターネット関連の積み残しの研究と開発を取り組んでみたい。また、長期的には音楽および映像の教育機関においてクラシックや次世代のコンテンツの開発にも、取り組んでみたいと考えている。エンジニアリングに10年、ミュージックとアートデザインにさらに10年、取り組めるようなこれからの人生であったらよいと考えている。

#94 東芝の半導体事業は孫さんが買うべき

2017-02-23

ソフトバンクがボーダフォンジャパンを買う前に、孫さんとあったことがある。そのときに僕が孫さんに「ボーダフォンジャパンを買ったほうがいいんじゃないか」というと、孫さんは「いやいやそんなことは...」と言ってみせたが、ほっぺたと目が引きつっていたことを昨日のことのように懐かしく思い出す。最近孫さんはトランプやプーチンやアラブの王子様と忙しそうで、僕は会う用事もないが、東芝の社長がメモリ事業の過半数以上を投資家に売ってもいいと発言したことをうけて、20%2000億ではなくて、80%を8000億といいたいところだが、たとえ価格が2倍になっても、1兆7000億で買うのがいいのだと思っている。東芝の半導体事業は日本の宝だといわれているが、それをソフトバンクが直接買うのではなく、英国のCPU開発会社ARMに借金させて買えばいいのだ。ARMはイギリスの会社であるがその親会社は日本のソフトバンクであるから、日本の間接所有になるのではないか。またARMが3兆3000億したのであるから、メモリ会社に1兆7000億使っても合計して、孫さん的にいえば、たったの5兆(豆腐5つ分)である。東芝にとって原子力の損7000億を払ったとしても1兆円残る。今の東芝に現金が1兆円増えれば東芝はあっという間に、優良会社に逆戻りである。今まで東芝のことをいじめたマスコミにざまぁみろということになる。

この35年間インテルという会社が莫大な利益をあげた。パソコンのCPUのビジネスを切り開き育ててきたのはインテルである。

パソコンよりも巨大な市場がスマホにある。なおかつスマホは2年でポンコツになる。消耗品であるスマホのCPUをにぎっている限り、そのCPUを設計し生産する会社は莫大な利益を間違いなく手にすることになる。また、スマホの中にはCPUだけではなくて、グラフィックスもメモリも必要である。グラフィックスなんてCPUとよく似ている。メモリはフラッシュメモリもRAMも同じうようなものだ。つまりARMと東芝のメモリ事業をドッキングした企業はそれだけでスマホの半導体を全部支配してしまうのだ。それに加えてアップルはサムソンに液晶を大量に注文したのだというが、孫さんの友だちの台湾の鴻海と、ARM+半導体会社が組めばなんでもできる。そのプラットフォームの上で動くのはアップルのOSとアンドロイドはもちろん、マイクロソフトも喉から手が出るほど孫さんとビジネスをしたくてたまらなくなるのではないか。ノキアにあんな大金を使うのだったらこっちのほうがよかったのではないか。

今回のARMと東芝の半導体事業に5兆円ぶち込んで世界的にお金を集めれば5兆円なんてあっという間に取り戻せる。今までのソフトバンクの借金を返してもお釣りがくるのではないか。日本にもこんな大勝負をすることができる投資家が現れたということ。この話は私のただの空想であるが、もしこの話が実現すれば世界的な快挙である。期待したい。

#93 国家元首や王族と会うようになった孫さんのその後を勝手に想像する

2016-12-20

孫さんの国際的な活躍がとまらない。サウジアラビアの副皇太子とともに、10兆円の投資ファンドをはじめるそうだ。トランプ次期大統領に会いに行ってiPhoneをホンファイといっしょにアメリカで製造することを申し入れにいったり、アメリカに5兆円投資をするといったり、ロシアのプーチン大統領に会ってロシアの電力を海底ケーブルで輸入したいと提案したり、世界をまたにかけて飛び回っていることが報道されている。アメリカ・ロシアに続いて次に会う人は中国の国家主席か、英国の女王陛下と、いろいろ考えてしまう。

以下は私の素朴な疑問。

1. プライベートジェットは何に乗っているのか。ビルゲイツの場合は、ボンバルディエ社 のGlobal Expressを出張のたびに2発飛ばしている。孫さんは自家用ジェットなのか。チャーターなのか。たいへん興味がある。機種は何なのであろうか。私が想像するには、ボーイングのBBCという737を改造したビジネスプライベートジェットではないかという気がする。

2. サウジアラビアと共同で10兆円のファンドをやるそうだが、そのうちの半分をアメリカにトランプと約束したみたいに投資するのだろうか。このファンドの本部はロンドンに置くらしいが、サウジアラビアとアメリカの関係は今のところよくない。そんなことをしたらサウジアラビアは投資をやめてしまうのではないか、と心配である。

3. 10兆円のお金を投資して、リターンはいつごろかえってくるのであろうか。おそらく最低でも5年、最長では10年以上かかるのであろう。そんなスローなペースでしかお金がかえってこなかったとしたら、投資家からの圧力はたいへんになるであろう、と心配である。

4. ロシアと電力の販売の共同事業をやって、アメリカといい関係でいることができるのか。ロシアはOKでも、アメリカはそんなことは許さないであろう。アメリカに潰されるのではないかと、心配である。

5. 日本のメガバンク3行は未だにソフトバンクに対して貸し出しを増やしていない。ARM買収でブリッジローンにみずほは応じたようだが、クレジットラインは変わっていない。孫さんの目下の資金源は個人向けの劣後債、つまり一番順位の低い社債である。このソフトバンクグループの日本の銀行の評価をどうするのか、心配である。

イギリスのベンチャーARMを3兆3千億円で買収したことの評価はエリザベス女王からSirの称号をもらうことができるかどうかがそのシグナルである、といっていいだろう。人間勲章や爵位にこだわるようになったらそろそろ終わりというが、孫さんの晩年はどうなるのか、お手並み拝見を楽しみにしたい。

#92 カリフォルニアの独立を考える

2016-11-29

イギリスがEUを離脱することになった。アメリカはカリフォルニアがアメリカから独立したいといっているそうだ。カリフォルニアがいっているというのは、カリフォルニアで独立に賛成をする人が増えているということである。しかし、アメリカ合衆国の一つの州であるカリフォルニアは独立することがはたしてできるのであろうか。

アメリカの学校では朝、胸に手を当てて米国の国旗に向かって忠誠を誓うということがされている。アメリカの一体化の象徴がアメリカの国旗である。アメリカの国旗は白と赤のストライプ以外に星がついている。この星が現在51個ある。この星はアメリカを構成している州を表している。独立当初の東部13州の時代から、ハワイを含む51州にアメリカは成長してきたのだ。もともとアメリカはイギリスの植民地から独立してできた国である。イギリスから独立して国ができたのであるから、その国の基本的な思想の中に州が独立するということ、つまり、アメリカ合衆国を裏切って独立するという可能性も考えてアメリカの法体系はできていると考えられる。
独立のためには合衆国の憲法を変えなければならない。そのために必要条件を満たすことは大変なことで、自由に発言が許される国家であるので、誰が独立を叫んでもアメリカの連邦政府はしばらくは無視をするかもしれないが、実態はそんなものではないのではないだろうか。

それは電話番号のシステムを見ただけでわかる。日本は電話で0を回すと市外通話になる。001を押すと国際通話になる。しかしアメリカは0押すと交換手がでてくる。この違いは日本が島国であって、島国の一部が島国の中で独立をするという発想がない国家だから、0を押すと市外通話になったのではないかと私は考えている。

ところが電話を発明したアメリカは違っている。電話システムは0を回すと交換台につながり、交換手は電話交換以外に電話を盗聴していることが仕事ではないかと言われてきた。つまり電話を使ってよからぬ話をしている輩を見つけ出すというのが交換手の仕事でもあった。いわばイギリスを裏切って独立をした国だから、自分たちを裏切るものが出てくるということがはじめから想定されているのである。それに比べて交換手を減らして減らして市外通話の自動化を開発し続けた日本は、とんでもなくおめでたく平和な国ではないか。

一見自由に見えるアメリカにおいて、州の独立を企む人がどのような目にあうのかは、間違いなく重大な犯罪として処分されるに違いないと私はみている。トランプの最初の2年間はこの独立問題にかかりっきりにならざるをえないのではないか。それでも知恵者がいて独立が成し遂げられるのであれば、トランプはアメリカの今までの歴史に最大の黒丸を残すことになるのではないか。アメリカの敵は、アメリカの外ではなくアメリカの中にいたことになる。その対策にアメリカ政府がエネルギーを取られている間にアメリカが今まで仮想敵国と考えてきた国が自由に動き出すことが心配される。ロシアと中国とイスラムである。

#91 4Kが50インチで6万円になった

2016-11-29

はるか昔、4Kテレビは安くなるという記事を書いたことがあったが、その予想が実現した。しかし実現しなかったことがある。それはソニーのPlayStation4の改良版に4Kの光ディスクが搭載されていないという残酷な事実である。Blu-rayのディスクドライブは乗っているのに、4KのUltra HDのディスクは読めないのである。amazonでソニー製の4Kディスクを買い、PlayStation4Proも買って自分のパソコンにつないでいるフィリップスの4Kモニタをつないでみようとしたら、4KディスクをPlayStation4はさっぱり読まない。おかしいおかしいと言っていたら会社の人が、PlayStation4Proは、4Kディスクをサポートしていませんよ、と親切に教えてくれた。PlayStation2がDVDをサポートし、PlayStation3がBlu-rayをサポートしていたいので、PlayStation4の改良版は当然4K光ディスクをサポートすると思っていた馬鹿な私。PlayStation4のウェブブラウザから、Xbox One Sを買った。ほどなくしてXbox One Sがきた。にこにこしながら、4Kのモニタにつないだ。すると4KのモニタはCPMが2.2と4K 60Pをサポートしていなくて、ダメだといわれた。そして今度は、XBoxのブラウザでamazonをアクセスして、DMMの50インチの4Kモニタを買った。買ったのが午後3時ぐらいで、DMMは午後6時に出荷して、次の日の朝8時に配達がはじまって午前10時に4Kモニタが届いた。5000円の4Kディスク、5万円のXBox One S、6万円の4Kディスプレイが私の目の前にある。わずが10万円程度の金額でこんなマシンとディスプレイができるなんて。この2016年の12月は私にとって大きな感動と衝撃の日になった。

ソニーのPlayStation4は大成功していると言われているが、ほとんどのユーザーが期待している4Kディスクを読むという機能はソフトウェアのアップグレードで実現するものなのであろうか。私はそうなって欲しいと思っている。その答えはおそらく来年出るのではないか。

4KのUltra HD Blu-rayディスクを見ていてプレーヤーがないときに、4Kディスクはどこにもかけることができなかった。4Kディスクは大変素晴らしいコンテンツを含んでいるというのにそれがよめないという大きなフラストレーションを感じた。もしこの4KディスクにDVDが読めるようになったら、もしくは、4KディスクのパッケージにDVDディスクが同梱されていたら良いのにと思うようになった。DVDと4Kディスクのハイブリッドディスクはできないのであろうか、真剣に検討してみようと思った。

#90 ディスプレイの未来

2016-11-02

パナソニック プラズマディスプレイが解散するそうだ。5000億円の赤字を出したそうだ。今から20数年前にパイオニアのプラズマディスプレイ1号機を200万円弱で買ったことが昨日のように思い出される。プラズマディスプレイが液晶に負けたのだ。パナソニックは会社全体が大きなサイズだからプラズマの失敗でもビクともしなかった。

液晶の失敗で会社が危機に陥ったのはシャープである。シャープも数千億という金額で台湾の会社に買われてしまった。赤字の幅は減っているというが液晶一本槍の会社の行く末を見極めなければならない。

液晶の次はOLEDである。OLEDは現在LG電子だけが作っている。LGのOLEDの構造は極めてシンプルである。白色のLEDの前にRGBのカラーフィルターがのっていて、RGBのカラーフィルターに対応する白色のLEDをオンオフすることで色を作っている。この方式は液晶と似ている。だからこの方式は長くは続かないと考える人は多いのでないか。RGB独立したLED素子をディスプレイの基板上に配置し、アクティブマトリクス方式で点灯する方式が本命になるであろう。この方式はおそらくLG電子だけでなく10社ぐらいの会社が参入して液晶テレビに続くOLEDのテレビの大競争が繰り広げられるであろう。50インチや60インチや70インチの巨大なマスクを用意して、ガラス基板の上にRGBのLEDをそれぞれ作ることはおそらく困難を極める。携帯電話やソニーが作った小さなテレビはそれでも良かったが、大型を作る方法としてはインクジェックプリンターでインクをLEDの化合物にしてRGB分別々に噴射してガラス基板の上に作っていく方法しかないのであろう。この方法で特許でがんじがらめになった競争を韓国と日本のメーカーでやるのであろうが、特許なんて無視し放題の中国のメーカーが半値ぐらいの値段で参入すれば少なくとも中国の市場はこのメーカーが独占するのではないだろうか。特許を問題する会社は特許を持っているこの会社から買えばいい。そういう意味でOLEDのビジネスは中国の安価なメーカーと特許をを抑えているメーカーとのコラボレーションが勝ちのシナリオではないか。

私は研究としてこの中国製のOLEDを買ってきていろいろな付加回路をつけて色の正確さやダイナミックレンジを拡げるようなチューンアップを施したOLEDの研究開発を進めてみようかと思う。

#89 音楽と映像の配信の未来

2016-10-27

Spotifyの日本のサービスがいよいよはじまる。4年前にSpotifyが始まったときから日本でいつ始まるからワクワクドキドキしながら待っていた。個人的にはNaxosのオンラインサービスの方が好きだった。しかしSpotifyの方が圧倒的な曲の多さと低価格でおそらく日本のマーケットは一瞬にして市場を取られてしまうのである。これで困るのはCDを出している音楽出版社と言われているが、そうとも言えないと思っている。音声圧縮がかかった音楽は1万Hz以上の高音と100Hz以下の低音が含まれていない。高音と低音も含めて音楽を聞きたいという人は依然としてCDを買い続ける。問題はこのCDを買い続ける人が何割になるかということ。それは全体の1割だろう。よって世界の音楽はほとんどすべてがインターネットオンラインになる。ならない部分の音楽がパッケージメディアで供給されることになるだろう。

映像については最近、総務省が2019年をめどにテレビがインターネットで視聴できるようにするという予定であると発表があった。NHKがインターネット課金するためにも必要なことである。NHKも民法TVもインターネットを通した情報提供を避けてきた。これは戦略的に正しかったのか、こうすることでテレビの視聴者の数がこの10年間でどんどん減ってきているのではないか。そういう生活習慣を日本国民に植えつけてしまったのはそういうテレビ局の嫌インターネット政策のせいだったのではないだろうか。今の日本人にはインターネットでテレビをみるということはよほどのことがない限り、ありえない。その数少ないインターネットでテレビを見る方法とは、自宅のHDDレコーダーにLocationFree TVを繋ぐことだ。個人の責任で、自宅で自分の機器で番組を録画しその機器からテレビを再生してインターネットのLocationFree TVで中継をする。そういうことがでしか、ネットでテレビをみることができない。このサービスを一般の人に提供しようとした人は、全員が有罪になっている。そんな怖いことは企業は誰もしなくなってしまった。今回の総務省の判断はこのインターネット経由のテレビ視聴をオープンにすることであり画期的なことである。これがどうなるか期待したい。

しかし、今のインターネットの回線容量を考えると、2KのHDTVの映像では苦しいのではないか。4KのUHDTVなどは絶対に不可能である。とすれば、おそらくインターネットの映像は1K×500 のHDTVの4分の1になるのではないかと思う。まともな色のでない1Kの映像でユーザは我慢するべきなのか。ここに2Kのブルーレイや4Kのブルーレイが引き続き売れるという市場がでてくることになる。つまり、ロークオリティはインターネットのダウンロードやストリーミング、ハイクオリティはインターネットではなく、パッケージメディアでの販売というのがどうもここ数年間の市場の動きになるのではないかと考えている。

#88 大学と専門学校のこれから

2016-10-18

大学が受難の時代だといわれている。学生の人数がどんどん減ってきて下位の大学ほど定員割れを起こすほどになってしまった。上位の大学も困っている感じがする。例えば文系。2年間教養教育を受けた後、専門教育はたった1年で就職試験を受ける。たった1年の専門教育で学べることはたかが知れている。3年生の終わりか4年生のはじめに就職活動をして内定をもらうともはや勉強をしなくなる。そして就職をする。こういう仕組みだから大学卒業生の国際競争力はどんどん弱くなっていく。理系はそんなことに対して違う対策を立てている。それはほとんどの学生が大学院に進学することである。3年生と4年生と修士1年2年、4年間たっぷり勉強してもらおうということだ。だから理科系の大学院の卒業生は評判がいい。

もうすぐ専門学校が全部大学になる。先日改造された専門職大学院に続いて専門職大学である。看板を書き換えても専門学校が変わるのであろうか。かわるという人と変わらないという人が分かれている。しかし、専門学校を含めて大きな大学の序列の中に組み込まれていくのであろう。私の考えるその序列と博士までいく9年教育と修士まで行く6年教育と、学士で終わる4年教育に分かれるのではないかと考えている。理系のほとんどが6年教育になり、大学院の修士過程は主に研究する人を対象に6年かける修士過程は専門性を高める教育となり、4年かける教育は教養教育と呼ばれるようになるのであろう。卒業後の進路によって9年6年4年の選択をするようになるのであろう。

現在の大学のビジネスがほとんどが授業料と呼ばれる学納金経営が主である。早稲田も慶應もそんなところだ。ところが米国の大学は、高い学納金に加えてかなりの部分が企業から支払われる研究協力金が収入になっている。9年教育の博士課程や6年教育の修士課程においてはこれからは在籍の学生の人数を増やし、収入は学納金から研究協力金に切り替えていく必要があるのではないか。

そもそも大学のお客は誰で、大学の商品はなんなのであろうか。そんなことを聞くと誰もが大学のお客は高校3年生の保護者であり、大学の商品は教授が行う授業である、と考える。それはそうだが社会という立場で考えると大学の商品は高度な教育を施された卒業生なのではないかということができる。また大学の顧客は学生の保護者ではなく、卒業生の雇用する企業であると言える。大学は人材育成の組織なのである。そうすると顧客の意向を一番正確に大学に伝えるためにはどうすればよいか。それは大学が企業からお金をもらうことによって成立する。企業と大学の関係において、大学教育の骨組みを規定するということが大切だということになる。しかし、この話は企業がスポンサーになっている企業立の大学が人材を排出しているのかというとそうでもないようだ。この仕組みは企業が東大や京大や阪大に研究スポンサーとして資金を出すようになってはじめて成り立つのではないか。巨大大手私立大学が学納金経営でこのまま進んでいくと大きなトラブルは時間の問題でやってくるのではないか。

#87 コンピュータ博物館事情

2016-10-14

シリコンバレーにあるコンピューター歴史博物館にいった。この博物館は今から30年前にボストンではじまり、その後場所を転々としながらやっとシリコンバレーのマウンテンビュー市に落ち着いたということであった。館長にお目にかかれる機会があり、コンピューター博物館の運営についていろいろと意見交換をした。まず、かなりの大きさの博物館を設立するために100億円くらいのお金がかかったそうだ。この100億円のお金はコンピュータービジネスを成功した一般人からの寄付で賄われているという。もちろんビルゲイツも約20億円ぐらい寄付したそうだ。コンピューターミュージアムというより、シリコンバレー博物館というような様子であった。年間約10億円の収入があり、その金額で運営されているという。3分の1は入場料収入、3分の1は設備賃貸し収入、3分の1は寄付だそうだ。アメリカにはワシントンDCにスミソニアン協会という世界一の博物館協会がある。これは別格中の別格。その他にコンピューター博物館はそのマウンテンビューのものがあり、また、規模は小さくなるが、シアトルにもMicrosoftの創業者の一人であるポールアレンの作った生きているコンピューターの博物館というのがある。これは歴史的なコンピューターを修理して動くようにして、歴史展示してある。

日本にもコンピューターの博物館が欲しいと思った。インターネットのウェブ上で情報処理学会が作っている仮想ミュージアムというのがあるが実際のコンピューターを集めたミュージアムはまだないと思う。日本はこのような博物館を作るとしたら、まず国にお願いをしなければならないのかもしれないが、もしそのようなものを作るなら、大型コンピューターやパソコンだけでなく、ゲームマシンや家電、オーディオなども含めた総合的な博物館になればいいなと思った。先日電子情報通信学会の大会で札幌を訪れたときに、札幌でパソコン博物館を作ろうという動きがあると聞いた。その企画に私はただちに賛同して協力することを約束した。私のパソコンのコレクションも寄託してもいいと思う。いつか日本にコンピューター博物館がオープンする日がくることを願っている。

#86 米国の仕掛けるお仕置きの手口

2016-10-03

アメリカに逆らえば殺される、人も国も。以前のつぶやきで書いたが、ドイツが中国と仲良くしすぎたことのペナルティとしてフォルクスワーゲンがたたかれたのはみなさん周知のことであろう。ドイツに対するアメリカのお仕置きはフォルクスワーゲンだけではなかった。アメリカは相当怒っているのではないか。ドイツ中央銀行の問題をアメリカは叩いている。選挙があるのでドイツの政治家は誰もドイツ中央銀行を助けるとは断言できない。事態はもっともっと悪くなっていくであろう。こうなるとドイツが仲良くしている中国にも影響がでるのは時間の問題である。ドイツ中央銀行になにかあればそれがきっかけで中国経済が縮小に向かうことは十分ありうる。

IMFのSDRに中国の人民元が採用されて、ドルに続く大2の世界通貨に中国の人民元はなった。ユーロや円やポンドを一気に飛び越えてである。SDRに選ばれるために中国はこれからもとんでもない量の情報を開示しなければなる。 中国が本当のことを公表すると間違いなく中国の経済はパニックに陥る。中国がこれまで公表してきた事実はみんなウソであるとわかるからである。これが中国に対するアメリカのお仕置きである。

はるか昔日本はアメリカの経済を抜いて世界一を狙っているとアメリカに思われてしまった。「ジャパンワズナンバーワン」という本が出たりして調子に乗った日本の政治家や財界人が好き勝手なことを発言したものだった。そのうちこんなことを言っていたら必ずやられるとそのとき思ったものだ。案の定バブルははじけ、アメリカ資本に日本の業界はズタズタにされてしまって、今は「失われた20年間」といわれている。

ロシアもそうだ。石油の値段が高かったのでロシアは経済的に豊かであったがどうして石油の値段が安くなったのであろうか。それは石油の値段を安くすることによって石油輸出大国であるロシアにお仕置きをしようというアメリカの強い意思ではないかと当然予想される。そういう今の時期にロシアと平和条約を結び北方領土返還を考える安倍政権は大変に勇気ある政権だと言わざるをえない。安倍政権に対するお仕置きがこないことを祈るのみである。

アメリカにたてつく国に北朝鮮がある。ミサイルを作ってミサイル搭載可能な原子爆弾を作っていつでもやってやる、ということは国としての自殺行為に等しいのではないか。20世紀に国家が消滅した例はいくつもある。北朝鮮に対して大国どうしはどのようなにぎりをするのであろうか。マスコミが中国はアメリカが北朝鮮に対して奇襲攻撃をすることを容認したと報じた。アメリカが攻撃をしたあと北朝鮮を中共軍が侵入して支配する。そして朝鮮半島全部を国連軍という名前で一体化する、という話も十分考えられる。

今から30年前私はアメリカのマイクロソフトを辞め、インテルより速いプロセッサの開発と、マイクロソフトの互換性を持ったOSの開発をはじめた。 インテルからは山のような営業妨害を受け、恐ろしくなってアメリカの会社との競争を私はやめた。マイクロソフトとの競争をやめ、ビル・ゲイツと仲直りすることを選んだ。それからアメリカのソフトや半導体の教育をする仕事を選んだ。アメリカ製品を売るときに競争しないでアメリカ製品を売るときの教育をすることが、最終的に到達した究極の妥協策であったのだ。おかげでアメリカには競争相手よりも友人がたくさんでき、その交流は今でも続いている。だから私は親アメリカの日本人の一人であるとみられているとしてもおかしくないことである。

世界の歴史を見ていて大国の繁栄はほとんどは100年で終了している。ベネチア、スペイン・ポルトガル、オランダ、イギリス、しかしイギリスは蒸気機関を発明して産業革命を成し遂げ繁栄をさらに100年延長した。しかしアメリカには勝てず20世紀はアメリカの世紀になってしまった。21世紀はアメリカの世紀であり続けるのであろうか。21世紀はアメリカの世紀であり続けるのであろう。そしてアメリカの次の繁栄は、アメリカと敵対している中国のものになるのではなくて、アメリカの友好的な次の大国のものになるのであろう。それはおそらくインドである。私は日本が未来に向かって存在を続けて欲しいと思う国民として今の日本政府のアメリカ寄りの姿勢を強く支持する。

#85 公人と一般人とでは二重国籍の意味が異なる

2016-09-27

蓮舫議員の二重国籍の問題が話題になっている。この問題は蓮舫議員という属人的な問題と日本における多重国籍の問題にわかれる。

まず、蓮舫議員の問題は日本維新の会が議員立法を考えているように、公職にあるものについては多重国籍を認めないというのが正しいのではないか、と考えている。ただ公職の定義は公務員ではなく、選挙で選ばれる立場の首長や議員にするのがよいのではないか。明治の日本を作るのに大きな影響はお雇い外国人が果たした。だから一概に公務を行う人は日本人だけと規定するのも無理があろう。自民党は一貫して蓮舫議員に対して厳しい発言をしていない。これは民進党ではなく蓮舫議員と自民党のトップが握っているのであろう。

国際結婚が存在するということは多重国籍が存在するということと同じ意味を持つ。この国際結婚が二世代になると、多重国籍を生むことになる。それに加えてアメリカのようにアメリカで生まれた人は何人であってもアメリカ人になる、という制度や、イギリスのようにイギリス人が海外で子どもを生むと一代だけイギリス人。孫をイギリス人にしたいのであれば、イギリスに戻って子どもをうまなければならない、そういう制度の国もある。私は多重国籍を認めることが国際化時代にふさわしい制度になるのではないかと思っている。一般の国民についてはそういう制度でよいのではないだろうか。

今から数百年も前の世の中はパスポートなどなかった。日本書紀に「韓人」という言葉や「唐人」という言葉がでてくる。それぞれの国のアイデンティティはあったようだが、それよりもその人の人物が周りの社会とどう共存していったかということが問われていたような感じである。

世界地図を見たときにとなりの大国中国が大挙して日本に押し寄せ、国籍をとるという大プロジェクトをはじめれば日本なんて一発で中国の属国になってしまうだろう。もしそうなるのであればそれは仕方がない。西暦660年に百済が滅びたとき百済の王族や貴族は日本に数万人という規模で亡命したという。その意味で百済の本流はすでに今の韓国にはなく、百済の本流は日本に亡命してきた百済人にあるといえる。今の日本のかなりの部分が百済人であるという事実を誰も指摘しない。九州の北部は元はと言えば中国からの移民と任那が滅びた後の任那の遺民という可能性もある。また奈良の都には朝鮮半島を統一した新羅の流れをくむ人が多かったと聞く。そうすると日本は従来からの日本人に加えて、中国からの移民、任那の遺民、百済の移民、新羅の移民というグループが存在しているようだ。すでにこういう状態であるのであるから、そういう国民に対してそれがすべてを日本人と呼ぶためには日本で生まれたことが日本人であるという要件に加えて、どんな国の出身であっても、日本で生まれれば日本人であるという考え方をとるということも国際化時代の日本の選択の一つではないだろうか。

#84 ガン治療の新しい試み

2016-09-14

最近週刊誌にガン治療のことがよく出るようになった。私は医者ではないので偉そうなことは言えないが、ガン治療についていろいろ調べてみたので書いてみる。私とガン治療は一本のメールから始まった。今から25年前ビル・ゲイツのお母さんがガンだということで日本のガンの名医を調べて欲しいというリクエストのメールがきた。医療コンサルタントを雇って当時のガンの研究者をリストアップすることからはじめた。当時約2000人ぐらいの医者がガンの研究をされていた。あいうえお順に調べていくとこの人はすばらしそうだと思われる人が見つかった。京都大学医学部の教授であった内田温士博士であった。内田先生の研究はATK療法といい、NK細胞を活性化させてガンをやっつけるものであった。ビル・ゲイツのお母さんの主治医と内田先生との打ち合わせはうまくいかず結局ビル・ゲイツのお母さんの血液のサンプルを京都大学に運ぶ役、すなわち日帰り出張の役を私はかってでたがそれで終わってしまったが、ビル・ゲイツのお母さんは不幸にもガンで亡くなられた。

その後内田先生のATK療法はさらに進み、勅使河原先生、大久保先生に受け継がれANK療法として免疫療法は、今では外科療法、放射線療法、化学療法に続く第4のガン治療としての地位を確立しつつある。

ガンは免疫活性が低いと大きくなってしまうということが言われている。なので、免疫をあげることを研究することが必要であると考えた。免疫活性剤は漢方や西洋薬を含めて100種類くらいあるといわれている。どれを選ぶかは大きな問題ではあるが、免疫活性剤を使わないでも免疫力を高める方法がある。それは体内に多量の活性水素を取り入れることである。それには今何かと話題になっている水素水や、また乳酸菌にオリゴ糖を大量に摂取するとオリゴ糖が水素に分解されるということが最近言われるようになった。

免疫の高い状態、つまり「元気」であるということは体が持っている本来の状態の力を十分に発揮すればいいということになる。

ガンの発見については、いろいろな試験薬やX線やCTスキャナや、MRIなどがあるが撮影される画像の解像度がネックであった。ガンが1ミリよりも小さいときに見つける方法はないのかと考えていたら、九州大学が線虫を使った初期のガンを発見する方法を発明した、という報道があった。私は線虫発見法とオリゴ糖と乳酸菌、もしくは活性化したリンパ球によってかなりのガンを初期であればやっつけられるのではないかと考えている。

最近のガン治療のスーパースターは重粒子線である。これは炭素の原子(C16)をサイクロトロンで加速してガンに向けて照射し潰す方法である。重粒子線やガンマ線、陽子線などの各種線源を使った進んだ放射線療法がこれから注目される。この放射線療法と免疫治療を組み合わせると転移したガンは免疫治療で抑えることができ、中期のガンに対して有効ではないか。

それでは末期のガンに対してどうしたらよいのかということについては、これはほとんどの場合医者もさじを投げるが、大量の活性水素剤の投与と、大量の活性化された免疫細胞の投与が有効ではないかと考えている。もし私が末期ガンであるならばそういう治療をお医者様にお願いしようと思っている。さらにアメリカでは最新のもっと進んだ分子標的薬などを使った治療法があるということであるが、一人当たり数千万円かかるということなので、一般化するのはまだ時間がかかるであろう。自分なりにガン細胞のことを調べてみて、週刊誌の記事はいい加減だなと思った。

#83 鳥人間コンテストをテレビで観て

2016-09-06

大学のクラブが主に参加している鳥人間コンテストを観た。 勝者は日本大学と東北大学である。機体はどんどんどんどんグライダーに似てきている。超軽量のグライダーをバルサ材とセロハン紙で作ったところが優勝するような感じがする。人力滑空機のコンテストである。今までの滑空機の常識を超えた飛行機のデザインはないものかと考えている。飛行船の後ろにプロペラをつけて飛べば距離は稼げるのではないか。自律型の凧にプロペラをつけて飛べばもっと飛べるのではないか。渡り鳥が翼を拡げて長距離を飛ぶ時に自転車を漕いでいるパイロットのような苦しそうな顔をしていないではないか。パイロットは痛い辛い苦しいもうだめを連発する。何億年もかけた自然は渡り鳥をもっと楽に飛べるようなデザインをしてきたのではないか。他の仕事が忙しくて鳥人間コンテストに参加する余裕はないが人力飛行機を作って参加できるようなことを考えてみたいとふと思った。それでテレビの番組でマグロが泳いでいるのをみて、マグロも死にそうな感じで泳いでいるのではないと感じた。イメージとしてマグロの後ろにプロペラをつけて飛行船のような形にして、揚力を得るためそれを5つぐらい凧のように連結したようなイメージを試作してみようと思っている。最近飛行船型のドローンも注目されていることだし。飛行船はヘリウムをいれて窒素と酸素の混合気体である空気よりも軽く浮かせようとしているが、カツオは水より重いくらいであるから温めた空気でも揚力は十分得られるのではないか。

#82 ポケモンGOは情報収集ツールになるのではないか

2016-09-06

先月から流行っているソフトのポケモンGOがある。このソフトはゲームとしてなかなかの出来であるが、ポケモンGOをしながらポケモンGOが強力な情報収集ツールになるということを思いついた。スマホのカメラ使ってGPSの情報をとっている。これはポケモンGOを遊んでいる人全員をスパイにするソフトではないだろうか。当局が知りたい場所にモンスターをばらまけば良い。例えば、北朝鮮のロケット発射場やイランの核燃料精錬工場など。人目をさけてこっそりやっているところを調べにに行くのにとても都合がよい。ポケモンGOはアメリカのソフト会社が作ったゲームであるから、中国や北朝鮮やロシアでは時間の問題で絶対禁止になるだろう。逆に中国で作られたポケモンGOのようなソフトや、ロシアで作られたポケモンGOのようなソフトが、アメリカや日本で流行るようになるかもしれない。これからのインターネットゲームとスマホとのドッキングは軍事的利用を考えたときとてつもない可能性を秘めているのではないか。それを知らないのはユーザーだけだったりして。最近防衛省が大学の研究にお金を出すといっている。こういうプロジェクトの提案も面白いかもしれない。

#81 北方領土二島返還のシナリオ私案

2016-08-30

日本の領土問題は大きく分けると3つある。最近話題になっている尖閣諸島、中国との紛争。竹島、韓国との紛争。それと北方四島、ロシアとの紛争。この3つの中で一番大きな規模は何と言っても北方四島であろう。この北方四島については歴史的に多くの政治家が取り組んできて、未だに解決にはいたっていない。これを解決するシナリオを考えてみた。私は国際関係の専門家ではないので、現状の二国間交渉については全く承知しないが、お金をたくさん出して島を買うという発想はどんなにお金が欲しくてもロシアは納得しないであろう。北方四島の実効支配のために軍隊をつかって占領するということは馬鹿げている。行き着くところは限定核戦争になるであろう。返還を叫ぶだけとか、お金で買うとかいうシナリオ以外の創造的な解決方法が求められている。つまり外務省の解決では無理で、経済産業省の解決でも無理で、総理大臣の大きな政治的な判断と決心がないと実現は不可能であろう。

ロシアの状況、まず、石油価格が下がったことによりドル資金が欠乏している。二つ目が、クリミア半島の紛争で国際社会から経済的に制裁を受けている。この状況においてロシアはお金を欲しくてたまらないのではあるが、北方四島をお金で買うことはできない。大国としてのロシアのプライドが許せないからだ。私の提案は以下のようなものである。

四島のうち広い土地の国後島と択捉島をフリーゾーンに指定して、そこで大幅な規制緩和を行いロシアと日本で経済協力を行うことはどうであろうか。つまり、まず国後島に工業団地を作って、多くの日本企業を誘致し、フリーゾーンでは、パテントフリーゾーンも作ってロシアの所有している特許と日本の特許を自由に使うことができ、商品を作って、作った商品をロシアと日本に輸出を解禁するというプログラムを立ち上げるのはどうであろうか。 国後島は主に日本企業がフリーゾーンとして使い、択捉島はロシア企業がフリーゾーンとして使う。ロシアの企業と日本の企業が合弁企業をやるというのは賛成しない。それよりもむしろ日本企業もロシア企業も進出しその両方に対して両国の保有する特許を無償もしくは特恵的な条件でライセンスをする取り決めである。

では、この取り組みがうまくいくにはどうするべきか、それはお金である。私は日本政府がこの取り組みに4兆円くらいの資金を充てて、4兆円のうち2兆円はロシア政府が自由に使い、1兆円は国後島、択捉島の企業にロシアが出資し、もう1兆円は日本政府が日本の企業に融通することにすれば、ロシアの企業も日本の企業も北方二島に積極的に進出し、歯舞、色丹島は日本に帰ってくるというようになれば、実質的には四島すべての関係が日本は再構築でき、またこのフリーゾーンでできた製品がロシアと日本の経済活動に与える影響は投下した4兆円をはるかに超える非常に大きいものになり、Win-Winの関係になるのではないかということだ。

この問題を実現させるために考えなければならない問題はまだある。ロシアの気持ちの以外にこの枠組みをアメリカがどう考えるかが重要であろう。クリミア半島の問題でロシアに制裁を行うイニシアティブはアメリカがとっている。ロシアから石油を買わなくなったので、石油の値段が下がっている。ロシアが弱っている状況に対して日本がお金をロシアに渡すことに、アメリカは大きく反発するであろう。しかし、それは金額いくらくらいまで妥協できるのかということが問題になるであろう。北方領土を買うためにロシアにお金に渡すということをアメリカは認めないだろう。しかし、ロシアと日本が特許をベースにした新商品を開発するというプログラムをするということであれば、またそのプログラムにアメリカも何らかの形で参加できるのであれば、アメリカは協力的な態度か、最小限見て見ぬフリをしてくれるのではないか。

こういう枠組みのことを考え始めたら、歯舞諸島と色丹島が返ってくることよりも、残りの国後島と択捉島で行われる共同経済プログラムの方がはるかに大きいと思う。こういうことに日本政府がたとえ5兆円使ったとしても国民は納得するのではないか。また時の政府は戦後70年、沖縄返還に次ぐ、大きな政治的な達成を成し遂げたということに大きく評価するのではないか。9月2日からの東方経済フォーラムのプログラムをそういうことを考えながら読んでいくと、今回の私の私案は実現しそうな可能性があると思う。ソフトバンクの孫さんでもイギリスの企業に3.3兆円もつかっているのだから、安倍さんもロシアとのプロジェクトに4兆円くらい出して欲しいものだ。

#80 TOKYO 2020に向けて

2016-08-23

オリンピックが終わった。オリンピックのまとめのテレビ番組がたくさんあって、それをたくさんみた。もちろんHDDレコーダーに録画されたものをみた。日本の若い世代がこんなにも力強く元気で、世界レベルのアスリートであるということに元気づけられたのは私だけではあるまい。2020年にはオリンピックが東京にやってくる。そのことを考えてみた。

日本は東京だけがバツグンの大都市である。日本人の東京のイメージはいくつかあって、まずは東京の東京というと山手線のなか。しかし、東京区内というと23区のこと。しかし、東京都内をこえて東京圏というとつまり、大ロンドンのような大東京とは、関東平野全部をいうのではないかと思っている。最近は乗らないけれど、関東平野の上をヘリコプターで飛んでみると、どこまでもどこまでも家が立っている。さすがに世界で一番大きな都市であるという実力を感じるのである。今からこの関東平野という膨大なキャパシティを持つ日本に2020年のオリンピックを目指して、莫大な投資が行われる。注目すべきことはオリンピック用に作られる各種の体育設備ではなくそのその設備を結ぶインフラではないだろうか。つまりオリンピックが行われたあとの交通インフラが整備された東京が2020年代の日本の大きな成長の舞台になるのは間違いないだろう。1964年のオリンピックのあとに、東京は進歩を遂げた。同じように2020年代の東京には、新しい世代の日本人と国際化された外国からの訪問者が溢れかえることになるのだろう。東京だけ不動産の高騰はつづくと思うし、ホテル業、飲食業は東京だけ元気が続くのであろう。

もう一つは京都。最近の京都は外国人の観光客の数が驚くほど増えている。不動産の値上がりは東京よりも激しい。京都の人はこれ以上はとても無理というが、買っているのは東京の会社ばかりだそうだ。オリンピックの効果は2020年を目指して京都に及んでいる。

名古屋はどうか。値上がりが一番遅れているのが名古屋圏である。商業ビルとホテルがどんどん建っている。

大阪はどうか。政治的に注目されている大阪であるが、USJだけが元気で、資本は東京からやってきてボロ儲けしているらしいが、その他の大阪経済は元気がない。当分横ばいなのであろう。

結論は、ビジネスの東京と観光の京都がこれからの日本の元気な街になり、あとの地方都市はよくても横ばいで2025年ぐらいまで続くのであろう。だから東京と京都の開発政策と地方の政令指定都市と小規模な地方都市の政策はそれぞれ違ったものにしなければならないのは明白である。一番住みやすいのは東京や京都でなく地方の小都市ではないだろうか。

#79 最近のテレビ、最近のインターネット

2016-08-17

かなりの長い間、病院に入院していた。心臓の不具合と目の不具合を直してもらうためだった。両方とも手術は無事終わってこの度退院した。考えてみれば、クラシックカーのような60年ものの身体で、なおかつスペア部品がないのだから、メンテナンスは必ず必要だ。これからあちらこちらが故障し続けるのだろうかと、考えるとがっかりした。

入院中テレビをたっぷり観る時間があって最近のテレビに感じたことがある。ニュースは、ニュースとその解説をするニュースショーに別れる。ニュースショーは、ニュースが終わってから約1日くらいしてインターネットで調べて台本を書いてニュースショーがガンガンに騒ぎ始める。ニュースショーの内容はインターネットで調べることができる以上のことはないにもない。そこに信じられない、考えられない、許せない、を繰り返し発言をするコメンテーターが出現して、発言をする。これの繰り返しである。天皇陛下のお言葉や、SMAPの解散やオリンピックの金メダルなど大きなことが起こるたびに、テレビはどのように扱うのかと大体予想がつく。どうしてもみなければならない類の内容ではないので、仕事に戻るとテレビは観なくなった。しかし、1日中テレビの前にいるとどうしても電源をつけてテレビを観てしまう。ほとんどの視聴者はテレビを観なければならないと思って、テレビを観てしまうのだろう。全録のハードディスクレコーダーで全番組を録画してつまみ食いをするような見方をしているが驚いたことに会社に置いてある全録のハードディスクレコーダーは一度も観たことがない。つまり、会社の中で起こっていることの方がテレビよりも面白いということか。そういえば、ワンセグ機能のついた電話をずっと使っているが、テレビを観たのは数えるほどしかなかった。テレビはどんどん退廃に向かっているのではないか。

インターネットのウェブサイトは、自分が見ているものは自分が観ているものはほとんど見尽くしてしまったところがあって、最近はインターネットのウェブサイトでファイルを探してダウンロードしてプリントアウトして読んでいる。私にとってインターネットは電子本屋だ。インターネットと製本ができるレーザープリンが〜の組み合わせが私にとって本屋の役割を果たしてくれている。

インターネットSNSについては、facebookをやっている。しかしfacebookで情報の発信はほとんどやっていない。Twitterもやっているが、Twitterは自分のことを悪く言われたりするときに、訂正を求めて発信をすることきのみ使っている。聞けば、Twitterは大赤字だそうだ。そのうちなるなるだろう。なくなっても私は困らない。LINEは、やっていない。電話番号を抜かれるのはイヤだからだ。simejiもやっていない。入力したテキストを抜かれるのがイヤだからだ。SNSが出てきて人は人生で出会う人の数が1000倍くらい増えるという。それもいいのかもしれないが、私が値打ちを感じるのは生き別れになってしまった友人と再開することができるfacebookには感謝しているが、その他のSNSについては私は苦手である。しかし、Twitterの行き先やクラウドによるプライバシーの侵害などこの分野の未来は危険に満ちているのではないか。

#78 孫さんのARM買収について思うこと

2016-08-01

久しぶりに「ああ、びっくりした」というようなことが起こった。ソフトバンクが3.3兆円でARMのデザイン会社を100%買収するというのだ。孫さんがどこに投資をしてもなにを買収しても、自分の専門外の世界であるので、何もいうことはなかったが今回のARMの買収は自分のライフワークの一つがマイクロプロセッサーを作るということなので、自分の専門内ということで、私の感想を述べたいと思う。

1番目。買収によってソフトバンクの株価は下がった。
世の中は、孫さんのいうような買収の糸を理解していないようだ。投資家は、ソフトバンクの株を売ったということである。株価は1日で1割近く下がった。それで止まっているようなので一安心である。

2番目。ARMの投資の回収は時間がかかりすぎるであろう。孫さんはIoTが未来だ、といっている。私も合意する。私が最近やっていることの半分以上は、IoTである。間違いなく未来はIoTである。しかし携帯電話がここまで来るのに20年かかっている。IoTが今の携帯電話のようになるのに、間違いなく20年はかかる。その時孫さんは80歳。20年後にしか答えが出ない投資は間違いではないのか。

3番目。単一企業の買収に社運をかけてはいけないのではないか。ソフトバンクの有利子負債は15兆円になるそうだ。ちょっと前まで10兆円だったのに。アメリカの携帯電話会社スプリントの買収に2兆円と債務引き受けに3兆円の計5兆円。今回のARMは手持ちの資金を使って足りない分はつなぎ資金でまかなうことであるが、社運をかけた買収ということがいわれている。ソフトバンクのような超大企業が社運をかけたギャンブルをしていいのか。社会的な責任もある。ソフトバンクはもはや社運をかける大博打を売ってはいけない会社になっているのではないか。

4番目。株式に世界的な不況がきて、ソフトバンクの株価が2分の1になれば…、2500円の株価になれば、株価が弱くなった企業の資金調達力は弱くなる。銀行もお金を貸してくれなくなる。直接金融、間接金融、両方からの道を閉ざされたソフトバンクは資金ショートを起こす。これはARMの責任ではなく、市場が変化するということを考慮しないミスである。こういうことを忘れてはならないのでないか。

それでは解決法はないのか。私の考える解決法はARMを売却することである。それどころか、ソフトバンク全部を売却することである。今のソフトバンクを買う財力があるのこの2つのオプションしかない。一つは中国だ。もう一つはインドである。中国の国営企業か、インドの国営企業にソフトバンクを売って、孫さんはウォーレン・バフェットのような投資家になる。そうなることが孫さんに残されたシナリオではないか。

この文章を書くにあたって1週間ぐらい考えた。マスコミのいろんな論調をしっかり読み込んだ。日本だけでなく海外のものも読んだ。海外の新聞や雑誌の論調は、ほとんどは悲観的で辛口なものが多かった。ところが、日本の新聞や週刊誌、日本のウェブは「孫さん万歳」という論調が多い。昔ソフトバンクのことをあんなにバカにしていたメディアやジャーナリストが、今ではソフトバンクのことをみんな褒めている。ソフトバンクの広告を出してもらっているのか。昔のソフトバンクを知らないのか。理由はわからないけれど、そういう記事にも歴史が評価を下すのであろう。私は自信を持ってこの文章を書いた。

#77 4Kテレビ先物買いへのおかしなご注意

2016-07-05

総務省から「現在売られている4Kテレビでは、2018年からの4K・8K実用放送が見られない」というお達しが出た。なんか変。チューナーがついてないのにテレビという名前をつけてはならないといって、現在売られているものは、4Kディスプレイといえばいいだけの話なのに、こんな変なご注意を出してしまうのはおかしいのではないか。消費者をバカにしている。テレビの定義が今問われている。テレビとはチューナーの入ったディスプレイなのか、民放が作っている放送のことのなのか、そこら辺のことをはっきりさせる必要がある。Youtubeといえば、映像サービスのことをさす。しかしテレビとは、テレビ放送とテレビ受信機の2つの意味がある。またこれからテレビ放送の番組がインターネットで提供されるインターネットテレビというのものある。インターネットテレビの規格を満たすディスプレイはインターネットによるテレビ放送のサイマルキャストが始まれば4Kテレビ放送も8Kテレビ放送もみることができる。だから落とし所としては「現在売られている4Kテレビは2Kのチューナーだけが積んであって、4Kのチューナーは積んでいないので、4Kテレビといわなくてもいいのではないか。なにか新しい『***テレビ』という名前が必要ではないか。」

#76 Windows Mobileの追い上げ

2016-07-05

デルコンピュータがAndroidをやめるという発表があった。そしてそのかわりにWindows Mobileのスマホを発売するそうだ。デルに続いてHPも時間の問題でそうなるであろう。次の大きなステップはサムソンがWindows Mobileを搭載したスマホを発売するときである。もちろんAndroidに切り替えたブラックベリーもWindows Mobileに切り替えるのではないかとひそかに期待している。私は未だにガラケーを使っている。しかし、今にも壊れておかしくないくらいボロボロになってきたので、次のスマホはどうしようかと考えてブラックベリーにした。パスポートというブラックベリー最後のOS版とプリベというAndroid版のブラックベリーをサブとして使っている。私の評価は重いブラックベリーより軽いスマホの方がいい、ということである。これでWindows Mobile搭載機種が増えてくるとその中で一番軽いものを選んでメインの電話にしようと思う。あらゆるところからOneDriveとメールとカレンダーにアクセスできるのが大変便利である。でもひょっとしたらWindoews10搭載のスマホが自分にとって一番あっているのかもしれない。iPad miniを使わなくなったのも、Surfaceを持ち歩かなくなったのも理由は重いからであって、重さを克服して便利だという動機はなかった。最近第1世代のSurfaceを使うことがあって、これにはWindows10へのアップグレードのおすすめがでないので、中古価格が今ならあがっているような気がした。形が大きくなったWindows Mobileはこんな形になるのではないだろうか。

#75 なぜ景気が悪いのかということについて原点にかえって考えてみた

2016-07-05

それは世の中にものが溢れているからではないか。すべての人がありあまるようなものを持っている。人口が減って不動産も首都圏大都市圏以外は空き家が目立つ。すべてものを持っているから少し古いということさえ我慢すれば、もはや何も買うものはない。だから食料以外のものについては誰も何も買わなくなっていくのは当然である。ではどうしたらよいのか。新聞テレビを使った広告は効率が悪くて、広告はインターネットのピンポイント広告が主流になるだろう。しかしそれでも売れない。結局、大量にものを売るというビジネスモデルを放棄して、インターネットを使ってパーソナライズしたりカスタム化したり、セミオーダー化するような商品しかうれないのではないか。

食料品については大量消費を前提として作られたコンビニ向けの食料品に対する反発がさらに大きくなり、無添加無農薬系の食品や、選ばれたプレミアム食材が売れるようになるだろう。つまり、高級品と安物の差がはっきり出て、たとえ高級品といわれてもそんなに値段が変わらないのであらゆる人たちが高級食材を買うのではないだろうか。その傾向に拍車をかけるのがインターネットでのメディア活動である。そうして世の中はどんどん「今がよければすべてよし」というせつな的になっていく。だから解決策は大量消費をやめることだ。販売価格が高くなっても、消費税が高くなっても生き延びていけるようなビジネスモデルを作っていって、消費が低迷しても企業の利益があがるようなビジネスモデルでのりきるしかない。

#74 イギリスの国民投票 その後2

2016-07-05

#71で「イギリスの脱退はうやむやになって、結局イギリスは脱退しない」と書いたが、EUは「イギリスは出てもらって結構ということでまとまるのではないか」、と思うようになった。またイギリスはEUのメリットを十分享受したのでもうでてもいいと考えているのではないだろうか。国民投票というのは国民から選ばれた政治家が自分の判断を放棄するという愚かな政治行動であると考えるべきであろう。国民は政治家を選び選ばれた政治家の仕事が政治であって国民に政治をさせてはならないのではないか。そういう意味で今回のEU離脱がイギリスにとって悲劇であるならばこの悲劇は長く記憶されなければならない。

ここでEU発祥の原点について考えてみたい。第二次世界大戦が終わった後、二度と戦争をしてはいけないということを考えて、石炭と鉄を統制する組織さえ作れば二度と戦争はできないという考えから石炭鉄鋼同盟というのがうまれ、フランス、ドイツ、イタリアとベルギー、オランダ、ルクセンブルグ、この6国が中心になってはじまった。 離脱の共同会見で出て行くなら出て行ってくれ、とドイツとフランスとイタリアは三国で揃っていたというのをみてこの背後に石炭鉄鋼同盟のゆかりがあると直感したのである。それに対してイギリスはEUへの加盟を景気が悪くなって時にイギリス病から脱したいということから始まっている。そして今ではEUを十分に利用しつくしたような感がある。イギリスの輸出の60%ぐらいがEU向けであるそうだ。だから歴史を遡ってこの事態を理解しようとすると、EUの原点は平和であり、イギリスの意図は自由貿易である。こういう同盟はうまくいくはずはない。それに東ヨーロッパからの移民に反対する20〜30代と、アラブからの移民に反対する50代以上の反対を顕在化してしまった国民投票を許した政治家が責められるべきではないか。

#73 私の飛行機の計画

2016-07-01

インスタグラムに彼女と一緒にプライベートジェットに乗っている写真をアップした男がいる。東京と神戸をプライベートジェットで通っている人もいるそうだ。神戸空港の関係者が言っていた。 自分は新幹線で神戸まで通っている。そういう人たちのやっていることをみて、自分なりの飛行機プロジェクトを考えてみた。

単発の軽飛行機を買おうと思う。しかし軽飛行機なら何にも使えない。だからフロートがついている水上飛行機と同じタイプのフロートのついていない中古の機体を安く買って、フロートだけ新品を求めてつけるのはどうだろうか。中古の機体は5000万もしない。フロートは数百万円である。つまり5000万以下で楽しい自家用飛行機が買えるといういことである。問題は日本の海上の飛行機の離着陸の法規制である。アメリカで許されていることであるから、日本の航空局もしかるべくちゃんと話をすれば前向きに考えてくれるのではないだろうか。老後のために完全看護のケアホームに入るために5000万円を出すより、水上飛行機を買って十分楽しんだあとにサン=テグジュペリのように墜落するような人生の終わりかたがしたい、と考えたが、飽きるまで乗ったあとにもう一度中古で高く売るのが落としどころか。

#72 水素水の発表についての疑問

2016-07-01

国立健康・栄養研究所が「水素水は効果なし」ということを調べて発表した。私はこの発表に喧嘩を売るつもりはないが、もう一度この発表や最近の水素水ブームの本質についてしっかり考えてみたいと思う。自分は化学と物理と生物が大好きであった。中学高校大学と大学院と多かれ少なかれ、この基礎知識で生きてきた。いろんな人がいろんなことを言うのは自由でいいけれど、私の主張は次のとおりだ。

水素水の効果はある。なぜなら、体の中の脂質が酸化しているということが健康に対して悪影響を与えていることは誰もが認めている。この過酸化脂質に対して水素を当てれば還元反応が起こり酸素と水素が結合して水になる。こんなこと誰でもわかることではないか。水素水というものが存在するのであれば、その水素水の存在時間はどのくらいなのかということを調べる必要がある。つまり水素が溶けた水から水素が抜けてしまう時間を計る必要があるのではないか。水素の入っているボンベの問題は、ボンベの鉄分子の間を水素分子(H2)がすり抜けてしまって漏れるということだ。鉄の分子配列の間隔と水素分子の大きさとを比べてみる必要がある。これは化学の入試問題みたいなものか。いろいろな水素発生機の中にはちゃんと水素を発生しているものもあるだろう。しかし発生した水素が水から抜けてしまっているのが、現在市販されている水素水ではないか。

水素ビジネスの鍵はこの逃げやすい水素をいかに逃がさないか、というセットアップと作ることではないか。それは液体に水素を溶かすことではなく、固体に水素を吸着させ、その固体を体内に取り入れやすくし、体内で水に溶解し、水の中の水素イオンという形で体中に循環させるということが必要なのではないだろうか。

だから私は水素水は飲まない。私は水素が入っているといわれているサプリメントを飲みたいと思う、たくさんの水と一緒に。別に実験したわけではないが、水素水は効かないという国立健康・栄養研究所の発表は水素の還元作用の可能性を否定するものであってはならないと思う。

#71 イギリスの国民投票 その後1

2016-07-01

イギリスのEU離脱について面白い状況がある。イギリス人の言っていることとスコットランド人の言っていることとドイツ人の言っていることとフランス人が言っていることと日本人が言っていることとアメリカ人が言っていることが、皆違っている。つくづくインターネットがあってよかったと思っている。もしなかったらCNNとBBCと日本のNHKと民放ぐらいをみて間違った結論に達していただろう。インターネットによって対象の内からと外からの両方の立場で考えることができるということが大変ありがたいと思った。

でも人と同じようにインターネットで調べて、自分の意見のようにブログで発言するのはイヤだから、イギリス人と、ドイツ人と、イギリスを旅行中の日本人に聞いてみた。もちろん3人は3通りの解説を言ってくれた。私は前のつぶやきで50代以上の人がアラブ系の移民が来てほしくないと言ったが、それだけではなかった。20〜30代の東ヨーロッパ系の移民が来てほしくないと思っていると。東ヨーロッパ系の人は簡単に移民してきてイギリス人の嫌う掃除や単純労働の仕事をイギリス人から奪ってしまった。これに対する強い反発を指摘された。次に、EUという名前を一枚めくるとドイツとフランスが支配する国連みたいな組織で、EUの大統領やEUの委員長はただの官僚みたいなものであって存在感が薄すぎる。イギリス人が大嫌いなドイツ人と大嫌いなフランス人に支配されるのだけはやめてくれという意見もあった。次に、EUはドイツがあってのEUであるので、うるさいイギリスがいなくなるということはヨーロッパ団結の大きなステップになるのではないかと歓迎していたようなところがある。ドイツの政治家の発言は大変慎重ではあるが、これこそ19世紀からゲルマン民族が目指してきたヨーロッパ大陸の支配の完成ではないか、という人もいるそうだ。ドイツの敵であったフランスはナポレオンを最後に国力は縮小の一途をたどった。大陸のナンバー2としてのフランスが死守しなければならないポジションなのであろう。などなど、現在世界中で囁かれているいろいろな会話を総合すると、イギリスは離脱を通告しないと思う。うやむやにして離脱は流れると思う。経済合理性を考えれば明らかである。民意よりも民が選んだ代表者の知恵はそれを選択するのではないか。ギリシャの債務危機のときにどういうことが起こったか、記憶に新しいところである。離脱すると言った国が首相がやめただけで離脱しなかったではないか。離脱するといって国民投票はしたももの、その結果をひっくりかえすことはイギリスの政治家の手の中にある。ドイツとフランスが入れてあげないからといって、イギリスが切り捨てられるのかといえば、そうではないだろう。国民投票のおかげで深刻な経済合理性の考察がなされたとみている。

離脱の結果がわかってもニュースが駆け巡っただけで何も変わっていない。なのに株価などの経済指数は敏感すぎるほど反応した。私はこれはこの騒ぎにこと寄せて儲けようとしていた投機集団がいたのではないかと考える。同時に為替で儲けようとしたヤツを誰か調べてとっ捕まえてほしいとはいわないが、儲けたヤツを調べて晒してほしい。謹んで「投機家」という名前を差し上げたいと思う。日本のどこかの経済団体のトップが「ナショナリズムを慎め」というような発言をしておられて笑ってしまった。ドイツとフランスの発言の方がナショナリズムっぽくないか。

経済合理性の話ばっかりをしてきたが、EUの各国の間でEUに対しての愛国心はあるのであろうか。EUの愛国心を作るためにはEU以外に仮想敵国が必要なのではないか。それがアラブなのであろう。官僚のようなEUの大統領と委員長、ぜんぜん姿が見えないEU議会の議員、それらを考えるとEUの名前自体を再定義した方がよいのかもしれない。もとに戻して「EEC(ヨーロッパ経済共同体)」か。国が集まって新しい国になるのか、国同士が条約によって連邦になるのか、NATOのような軍事同盟になるのか、枠組みも再定義を迫られるのではないか。1648年のウエストファリア条約によって主権国家を規定するものは「領土」と「国民」と「国家主権」であると合意がなされた。この枠組みが今問われているのではないか。新しいキーワードは「人種」、「宗教」、「通貨」、「経済」、「言語」などが、新しい国家のフレームワークになるのではないかと思っている。

#70 イギリスの国民投票の結果を見て

2016-06-24

伊勢サミットで経済危機が来たらどうするんだと 問題意識を提示した安倍首相に対してイギリスの首相は「大丈夫、大丈夫」、ドイツやフランスも「考えすぎ」といったという報道があったが、今日イギリスがEUを脱退するという結果がでた。

イギリス人は中東からの難民を受け入れるのはそんなに嫌いなのだ。すくなくともイギリス国民の半分は「アラブさんお断り」といっているのだ。EU離脱のコストは高くつくがそれでいいという判断をイギリスが下したことになる。島国の日本はおそらく半分ぐらいがイギリスに対して同情的であろう。これが日本の保守層の考え方なのではないか。残りの半分は移民に対してオープンになるべきだという考えの人ではないか。ただしEU離脱によって日本の株式は大幅に下がってしまったので、景気が悪くなって結果的にはアンチイギリスというのが日本のスタンスではないか。今日の夜のテレビ報道を見ながら、失言が大好きな財務大臣や逆金利の日銀総裁など、こういう人たちがなんで株の買支え出動を即明言できないのか、疑問に持ってしまった。まさかアメリカに財政出動の許可をもらいにいっているのか、と疑いたくなった。明日の朝9時までに財政出動をやります、とはっきり明言するべきではないか。露骨にやるのは悪いことなのか。中国の政府だったら一気にやるだろう。せっかくサミットで財政出動するというコンセンサスをとろうとしたのに、残念だ。ネガティブな報道をしたマスコミは恥を知れ。

EUにおいて、これからドイツとフランスが核になってEUを支配するのであろう。 次にEUはどうなるのか。それを決めるきっかけとなるのはEUのどこかで起こる大規模なテロ行為ではないだろうか。核攻撃というよりも大規模な放射能汚染のようなテロで、今度はドイツやフランスの国民が、EUの中で難民になったとき、EUは本当の試練を迎えるのではないか。

#69 中国のスパコンが世界一位になったと聞いて

2016-06-24

トップ500というスーパーコンピュータのランキングが発表された。日本はどんどん順位を下げている。日本の「京」の10倍の速さのコンピュータが、なんと、「京」の1/4の値段でできてしまった。1000億円以上かかった「京」に対してなんと中国は250億円で作ったという。富士通は「京」を作って大儲けしたのだと思った。中国のスパコンは中国のCPUである、ネットワークも中国、シャーシも中国、全て中国製である。立派なものだ。世界のトップ500のなかで中国のスパコンは167台、アメリカのスパコンは165台。1/3が中国製で、1/3がアメリカ製。日本は12台ぐらいのもの。中国が躍進したのはこの5年ぐらいだ。日本のスパコンがこんなにダメなのは、蓮舫の発言も原因のひとつだと私は信じて疑わない。「2位ではいけないんですか」というあの発言によって多くの科学者は団結して巻き返しをしたが、日本のスパコン1台を作ることはできたが、日本のスパコン熱をあの言葉が冷ましてしまったのではないか。この5年ぐらいに日本の国が、国策として行ってきたスパコンの事業にお金が出なくなってしまったことを、蓮舫一人の罪にするのはやりすぎかもしれないが、あの時蓮舫が政治家として言わなければならなかったことは「今の予算の半分で世界一になってくれ」という励ましの言葉ではなかったのか。

富士通は「京」コンピューターの部品を使ってオラクルのデータベースマシンをつくって世界中に輸出しているみたいだ。どこかのアナリストが富士通がいくら儲けたかを計算して、少なくとも儲けたお金の半分くらいを使って、中国のスーパーコンピューターを超えるくらいのものを作ってほしいい。

ずっとスパコン関係の研究開発をおやすみにしていたが俄然やってやるという気持ちになってきた。考えてみよう。

#68 ソフトバンクの一連の報道を見て

2016-06-24

「60でやめようと思ったが、もっと続けることにした」、という孫さんの発言を聞いて感じたことを書きたいと思う。 一度ゆずるといったものを気が変わったからといってやめるというのであれば、孫さんのことをかわいそうな人だと思う。マイクロソフトをやめるといってトップをやめて、株も売り続けているビル・ゲイツは途中で心変わりはしていない。孫さんの心の中で起こったことは何なのかを勝手に想像してみる。

一番大きいのは孫さんと直接話をすることができた孫さんの幹部はインド人がきてもはや直接話すことができなくなってしまったのではないか。この人たちのチクリがかなりあったのではないか。あることないこと、インド人の悪口を日本人やアメリカ人が山ほど入力したのではないだろうか。誰も何十億も報酬をもらっていない、もらっていたとしても十億以下だろう。十億以下の人が数十億もらっている人のやっかみをするのは当たり前のことだろう。毎日元部下から新社長になるべき人の悪口を聞かされればどんなに信頼を持った人でも、ちょっと待てよというのではないか。そうすると当然与えるべき権限を与えなくなる、インド人がもっと任せてほしいといっても、任せてもらえなくなる。そうなるとフラストレーションの塊となってやめるしかないということになる。記者会見のインド人の顔を何度も見たがもっと仕事を任せて欲しかったという顔ではなかったか。後妻候補を子どもたちがいじめて追い出したということではないか。

記者会見で「いじめられて頭来たからやめる」くらいいえばよいのに。そんなことより私はもっと大切なことを指摘したい。それはソフトバンクの株が下がることである。普段ならば借り入れ12兆円で売り上げ数兆円の会社といってマスコミ馬鹿にされて、叩かれるはずであったが、今回は孫氏、柳井氏、永守氏の共演で乗り切り、ソフトバンクの経営の実態を報道するマスコミはどこにもない。孫さんに何の落ち度はなくても日経平均は下がっている。株式の地合が悪くなってソフトバンクの株価が下落すればソフトバンクは資金調達が難しくなる。今手持ちのお金は2年間分の金利ぐらいなもので、さらに持ち株の大量売却はもはやできない。こっちの方が大問題ではないか。こういうときにまともな報道をするマスコミはどこかと、注目している。それはソフトバンクの広告が入っていないメディアであろう。

#67 舛添問題を考える

2016-06-14

私のつぶやき1ヶ月間更新していなかった。その間珍しくテレビばっかり見ていた。舛添東京都知事の問題について考えていることがあるので書いてみる。この舛添問題は2つに別れるのではないか。舛添氏が参議院議員としての政治資金の使い方。もう一つは東京都知事になってからの東京都知事としてのお金の使い方。この二つについては全く違った性格を持つ政治資金であり、議論の仕方も変わってきて当然ではあるが、テレビではごちゃ混ぜにされて報道されている。今回のテレビ報道は舛添氏を引き摺り下ろすためのマスコミによる正義の報道に名を借りた政治リンチショーである。僕のような興味津々な視聴者がテレビを見るからテレビ局は特別番組を組んでどんどん報道するのである。

参議院議員としての舛添氏のお金の使い方については温泉に泊まったとか資料代がどうとか、いろいろいわれているが、舛添氏についてこれをいうなら国会議員全員の政治資金報告書について過去に遡って少なくても5年やるべきではないか。それも週刊文春などの中年探偵団が走り回って調べるよりも、会計検査院のような組織を動員して検査すればよいのではないか。しかし現実は「政治資金」という名前のもとに政治家の活動は曖昧にしておくことが許されている。参議院議員当時の舛添氏の気持ちは政治家だから適当にやっておけばいいと思っていたのではないか。私は政治活動についてはブラックボックスでいいと思っている。政治とはそういうものであるのだから。

東京都知事としての舛添氏の経費の使い方については、問題があると思う。高い値段のホテルや飛行機代など公用車による遠距離の通勤。これらについてはリアルタイムで知事の経費を開示することが今後の正常な支出のための必須条件となるのではないか。地方自治体の知事は政治家であって、公務員でもある。その立場の人間の方が国会議員よりも厳しい立場で身辺を監督されなければならないのではないか。知事の立場でやってこられたことについては経費の乱用より罪が重いことがある。それは視察と称して個人的趣味のために美術館を訪問していることだ。大切な日中の時間を公務にあてないで、個人の趣味に使うような人を知事においておいてはいけない。東京都美術特別顧問ぐらいに任命して、公用車の代わりにタクシー券でも持たせて遊んでいてもらえばいいのだ。

不信任案がもう直ぐ提出される。辞任になるのか、解散になるのか先は見えないが、時間の問題で知事の座は追われることになるだろう。そして次の知事が選ばれてまたその知事の経費が調べられ叩かれる。まともな気持ちのまともな価値観を持った人ならば誰も知事にはならない。現代はこんな時代になってしまったのだ。

#66 ソニー、富士通、東芝のパソコン会社統合破談を聞いて

2016-05-17

そのうち日本製のパソコンがなくなる時代がやってきそうだ。日本製のパソコンにこだわる理由は全くなくなってしまった。ソニーのパソコンはいつも壊れた。東芝のパソコンはとても重い。富士通のパソコンはモバイルの方向性があって気に入っていたが商品としてのまとめ方に難があった。個性の塊みたいな集団が一つの企業としてやっていくということはできなかったということだ。

ではどうすればいいのか。選択肢は3つある。ひとつはSurface。もう一つはSurface Book。ビジネスでパソコンを使う人はこの選択でよいだろう。アーティストの世界は少し違うような気がする。美術系のアーティストも、音楽系のアーティストもMacである。つまりデュアルブートのMacBookがソリューションになるだろう。GoogleのChrome OSのパソコンも買ってみたが全然ダメだった。やはりウェブとかメールとかといった情報ユーティリティデバイスとしてのパソコンだけでは不十分で、アプリケーションが動いてなんぼというのがパソコンの本質なのであろう。

ではどうなるのか。私の無責任な予想であるが、デザイン中心のソニーには撤退という選択しかないのではないか。コンピューター命ということでスーパーコンピューターを開発してきた富士通はパソコンからは撤退しないであろう。東芝は今回のリストラのトップディシジョンでパソコンを残すか残さないかが決まるであろう。おそらく事業丸ごとどこかに売られるか、ソニーと東芝が一緒になるのか、といったところか。

#65 警察がリモートでGPS情報をゲットするようになると...

2016-05-17

報道によると警察の犯罪捜査目的で個人の所有するGPSデータをリモートで抜くことができるそうだ。
これに関して反対運動が時間の問題ででてくるであろう。でも抜かれるのはGPSデータだけではないと思う。カメラの映像やマイクの映像も含めて個人が所有するスマホはもはや電話会社やその背後にいる権力に乗っ取られているのではないか。だから私はこういうことに対して何か手を打たなければならないと思っている。このことにはじめて気が付いたのはケータイから110番をしたときのことである。ケータイから110番すると、自分でケータイを切ることはできない。電話は強制的につながりっぱなしになる。通報者を守るための機能であるかもしれないが、気分が悪い。そういうことが一切できないようなケータイやスマホを作れば売れるかもしれない。ベッドルームに置いたスマホがリモートで録音や録画を始める時代になったら気分が悪くはないか。音響的、工学的、電磁的に完全にシールドする箱にケータイをいれてから寝るということをしなければならないかもしれない。

#64 インターネットがマイノリティに与えた力

2016-05-17

マスコミの機能の中で大きなものに「アジェンダ機能」というものがある。これは世の中で起こっている森羅万象に対して必要であり、注目に値すると思われるものをピックアップして大衆に伝えるというものである。だから日経新聞と朝日新聞と産経新聞と赤旗では大切と思うトピックスが違っていて、当然伝える内容も報道する内容も違っている。このアジェンダ機能にそれぞれのメディアの品格や見識がでてきた。それがメディアのパワーとなってきた。

インターネットでツイッターのように一人のひとがつぶやくことが共感を得ればリツイートで拡散していく。何を言ってもゆるされる時代であるからリツイートもなんでもありの様子をしているが一部の少人数が発信する事柄が面白ければ拡散されていくという時代になってしまった。前東京都知事のお金の問題、オリンピックのエンブレムの問題、小保方のSTAP細胞の件、舛添知事の公私混同の問題、これらすべて一部のイカれる情報発信がおもしろおかしく拡散されてマスコミを賑わしている。他人のスキャンダルや他人の悪口や他人のプライバシーを聞いたり読んだりするのは楽しい。悪口は蜜の味という。しかし、社会の報道というカテゴリが本来的に持たなければならないアジェンダ機能を放棄し、エンターテインメントとしてのスキャンダルに注力するようになってしまったということはおかしいと思う。

私は右翼でも左翼でもない。中国や韓国からの帰化人でもない。地方出身で大学進学のときに東京に上京してきた典型的な東京都民である。その立場からいうと東京という街はその多様性において日本が世界に誇れる街である。しかしあまりにいろいろな人がいてその間の壁はインターネットによってさらに厚く高くなっていくのではないか。我々がしなければいけないことはマスコミの「アジェンダ機能」を疑うことではないか。マスコミが選んだコメンテーターの選択の意図を見抜くことではないか。ニュースそのものもニュースと思わないで、エンターテインメントと思って評価するべきではないか。あと言葉の壁はあるが世界中のニュースに対して定点観測をするべきではないか。日本のメディアと相手国のメディアと両方読んで、はじめてニュースの実態がわかるのではないか。マスコミやインターネットに隠されている世の中を操ろうとしている集団や個人の意図を発見することこそ、インターネット時代の個人に求められていることであると信じる。だからインターネットによって戦いの本質は個人vs個人になっているのではないか。

#63 シャープはどうなるのか

2016-05-17

オーナー系の大企業に買収されることになったシャープの報道がまた活発になってきた。ほとんどのマスコミが報道している立場をみていると、これからのシャープが前のような延長線上のように論じられているので違和感を感じる。たとえば中国で7000人リストラをするという報道。人減らしをしないはずではなかったか、といっている。今のシャープで人減らしをしなかったら、経営者の見識が疑われる。ホンハイは中国で100万人以上の人間を雇用するぐらいの大規模な投資を中国でやってきた。そんな会社からみたらシャープの中国事業なんて真っ先にリストラの対象となるだろう。それどころかホンハイが中国に投資した莫大な金額はすでに中国で生産した製品を回収が終わっている資産ではないかと思う。だからいくら100万人を雇用する中国の会社があるといってもホンハイにとってはコストはただなのである。ホンハイが上場している個人企業であるかぎり、中国の資産なんてもはやオーナーにとっては償却済のタダ資産である。

シャープの買収はシャープの持つ液晶が欲しかったなどなど報道されているが、ホンハイが欲しかったのはシャープという日本の上場企業だったのではないか。つまり売り上げ連結売上高2兆4000億円の日本の上場企業をタダ同然の4000億円で買収することによってリストラを行い、株式がふたたび上昇すれば2兆円ぐらいのキャピタルゲインを手にすることがホンハイの目的ではないか。その観点が今の日本のマスコミには抜けている。シャープの負けた理由とか、社内の派閥など瑣末的な報道ばかりされている。この記事を書くためにビジネス週刊誌を買ったがあまりの程度の低さにバラバラとめくって読むのをやめた。2兆4000億の企業の買収に4000億を投じる国際ビジネスマンの考えていることを描くことができるマスコミがいるのか。それが問われている。私はホンハイがやるべきことをちゃんとやってシャープが日本で上場している台湾企業としてたちゆくようになるということを見守ることがメディアの責任ではないかと思っている。

#62 政治経済についての私の予想

2016-05-10

その1、中国。ウォーレンバフェット氏が、中国の景気は明るい、中国の未来は明るい、といったそうだ。なるほどと思った。私見は中国の国としての体力があと何回大暴落に耐えられるということが論点ではないだろうか。クラッシュが起こるたびに国の中枢が買い支えをする。しかしあと何回この買い支えがうまくいくか未知数だ。中国の市場関係者の体力がもうなくなってしまったときに本当のクラッシュがやってくることであろう。ウォーレンバフェット氏はそれがかなりの先だというメッセージを出しているのだろうと考えている。

その2、日本。参議院選挙が終わったら株式は落ちると思う。その株式の落ちるきっかけはマスコミだろう。日本のマスコミかアメリカのマスコミか、ヨーロッパのマスコミか、その中のどこかがアベノミクスの悪口を書いて大騒ぎをするだろう。アメリカやヨーロッパが騒げば日本のマスコミも喜んで同調するだろう。誰が悪口を書き始めるかが見ものだ。そいつは日本の株を下げたい張本人に頼まれてそういう記事を書くのだろうと見ている。しっかりと時系列で分析してみたいと思う。その前からしっかり外資の空売りがされていたりして。そのあと6ヶ月ぐらいしたら不動産の値段が下がるだろう。不動産の値段が下がると外資の土地持ちが投げ売りするのではないだろうか。

その3、ロシア。プーチンロシア大統領と安倍総理大臣のトップ会談が開かれるそうだ。石油の価格が安くなって困っているプーチンだからロシアが儲かる提案さえすれば北方領土は返ってくるのではないか。しかし日本がロシアに資金提供をしたらアメリカの逆鱗に触れることなる。アメリカを怒らせないでそんなことができるのか。

その4、イスラムのテロリスト。なれてしまったのか人質が殺されてもテレビは全然反応しない。日本人が捕まってももう報道されなくなるのも時間の問題であろう。ISのスポンサーはもうすぐわかるだろう。それはアISから石油を買っている国だ。つまり石油を買ってISに資金を提供している国というのがどこかということはそのうちバレるであろう。その国はISに人質を取られないでISがその国の名前すら出さない国、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、日本でもない。スポンサーの国の国民の首を切ったらスポンサーは怒るであろう。

#61 「小学校でプロクラミング教育の必修化」に思う

2016-05-10

産業競争力会議で総理大臣が小学校でプログラミングを必修化すると表明した。たいへんよいことなので二、三、お願いしたいことがある。まず、小学校の教員をプログラミングの教員にあてないでほしい。間違っても夏休みなどに講習をしてプログラミングの免状なんか発行しないでほしい。高校では「情報」が必修科目となっているが、ワープロや表計算を教える授業になっているところが多い。受験校は受験科目に振り返られたりしている。情報の専門家が高校で教えるチャンスはなく、理科や数学の教員が免許をもらってやっている。現実をみると仕方がないという気持ちにもなるが、小学校教員の免状をもたないと、小学校でパソコンの授業を教えることができない。小学生が目の色を変えてコンピューターに取り組むような授業が可能な人を教員として臨時免許を与え、実現して欲しい。

コンピューターの教育は大きく分けて2つある。コンピューターを使う教育と、コンピューターをつくる教育である。私のいうコンピューターとインターネットのことをいう。スマホを活用して情報をインターネットからゲットすることは誰でもやっている。そんなんに教育はいらないというひともいる。でもスマホでワープロや表計算やプレゼンテーションを作り込めるかというと決してそうではない。スマホは明らかに情報消費者のための道具であって、情報生産者のための道具ではないようだ。情報生産者はもっと効率のよい大きな画面のついたパソコンを使っている。一人一人が情報のスキルを持つならばパソコンのスキルは現在の時点では必須ではないか。

次にコンピューターを作る教育。秋葉原でパソコン部品を買ってきて組み立てるということがパソコンを作るということにはならない。半導体を買ってプリント基板をレイアウトすることがパソコンを作ることであろうか、それも違う。マイクロチップを作らないとパソコンは作れないのではあろうか。そんなことをいったら世界でパソコンを作れる人は100人以下になってしまうことになる。私はパソコンを作るということは今のパソコンを改良して新しい機能を付加し、新しいコンピューターを作ることができることではないかと思っている。その教育を日本で展開している大学はあるのだろうか。Apple IIも、PC98も、IBM PCも、Macも、最近ではRasberry Piもすべて企業で生まれた。教育の現場から教育の結果として新しいアーキテクチャのパソコンが生まれたことがあるのだろうか。大学で作ったといっているOSがあるが、一皮むけば専属の企業がつくっていたりスポンサーの企業がサポートしていたりする。一瞬花火は打ち上げることができても誰もが買えるコンピューターを作るということはとても難しい。私は小学校からコンピューターを教えるということにぜひ、プログラミングだけでなく、使い方だけでなく、どんなレベルでもいいからコンピューターを作るということを教えて欲しいと思う。小学校のときにコンピューターを作るという喜びを覚えてしまった子どもが大きくなって次の世代を引っ張っていくコンピューターを作るのだと思う。そういう子どもたちをたくさん育てたい。

#60 PS4Kが出る!

2016-04-26

PlayStation4を改良したPS4.5とかPS4Kといわれる、4Kビデオディスクプレーヤーが出るそうだ。CPUがはやくなり、ビデオプロセッサーもはやくなり、4Kの映像のためにすべてが改良されたもののようだ。私はこの機械が出ると思ったので、PlayStation1も2も3も買ったがPlayStation4は買わなかった。しかし私はソニーにお願いをしたいことがある。今のPlayStation4で4Kディスクがたとえ2Kの映像であっても見れるソフトが欲しい。4Kのディスクをいれれば、4Kのデータを読み込んで表示は2Kであったとしてもアップグレードしないで見ることができたらいいのだが、そしてそのソフトをタダでPlayStation4のアップデートとして配布してほしいのである。ひょっとしたら、ソニーのソフトウェアエンジニアがそのソフトをチューンナップすれば4Kのソフトが見ることができるかもしれないと、勝手な期待をしている。

#59 次の時代を作ったオーディオの価値観の変遷

2016-04-26

オーディオの研究と開発と約10年くらいやってきた。パワーアンプを作って、スピーカーを作って、DAコンバータを作って、プリアンプを作って、CDトランスポートを作った。オーディオコンポーネントをほぼ全種類開発したことになる。そこまでやってはじめてわかったことは、今オーディオに求められているものはハイビットではなく、ハイビットの技術を使っていかにCDの音をよくするかということではないか。

話は変わるがここでオーディオの価値観の変遷について考えてみたいと思う。オーディオの最初はラジオ放送である。中波や短波を使ったモノラルの放送、ラジオ局を2局つかったステレオ放送がNHKによってされていたことを思いだす。

次のブレークスルーはFM波を使ったステレオ放送である。音楽の番組が増えステレオは周波数変調なので雑音も少なかった。

FMステレオ放送の音楽を録音するための最も簡単な方法はラジカセによって実現された。FMのステレオ放送をカセットテープにワンボタンで録音できるようになったのだ。ラジカセの中にはタイマーで自動的に録音できる機種もあった。この機械によって音楽が録音されたカセットテープがどんどん増えた。
この音楽が録音されたカセットテープをどこでも聞くことを可能にしたのが、ヘッドホンステレオである。ソニーはウォークマンという名前で発売した。爆発的に売れた。磁気テープの記録の常として録音ノイズが必ず伴った。この録音ノイズを少なくするためにアメリカのドルビー研究所という会社がノイズ低減法を発明した。ドルビーによっていやなノイズを聞かずに済んだ人は多い。

このノイズを究極にゼロにしたのがデジタルオーディオである。ソニーとフィリップスがコンパクトディスクを発明した。コンパクトディスクはオーディオの世界を完全に塗り替えてしまった。デジタルになることによって失われたものもたくさんある。2万2000ヘルツ以上の音が入っていない。理論的には1ヘルツからの音がはいっているはずなのだが、使っている半導体の制約から20ヘルツ以下の音は再生されない。しかしその失われたものを取り戻そうとする努力が現在のオーディオ業界の力点になっているのは皮肉なものだ。

CDをコピーしてもう一つのCDを作るためのレコーダブルCDが次に発明された。このCD-Rはパソコンの周辺機器としてどんどんと広まっていった。

そのパソコンの音楽データをごっそりヘッドホンステレオのように持ち出したのがiPodである。そのiPodにインターネットの接続機能をつけたのがiPhoneである。iPhoneは基本的に音楽をダウンロードしてiPhoneの中に蓄積して再生するものであった。

ここにきてiPhoneとiPhoneの上におけるiTuneが変わりつつある。それは音楽のストリーミングである。私は将来音楽の提供手段はほとんど全部ストリーミングになるのではないかと思う。自分の欲しい音楽をインターネットから聞く、ということがすべての人にとって当たり前になる時代がもうそこまでやってきている。

ではレコードはなくなるのであろうか。ではCDはなくなるのであろうか。では、SACDはなくなるのであろうか。そういったことが私の興味の焦点である。地球上に存在している60億枚のレコード。100億枚以上といわれるCDがなくなる日がやってくるのであろうか。私はその日が来ないと思う。一般の音楽ファンに対してはインターネットによるストリーミングが主流の音楽再生方法になるだろうが、オーディオマニアに対してはレコードもCDも残り続けるのではないかと考えている。CDはストリーミングで満足できないユーザーのための高音質な音楽メディアとして存在を延命させていくしかないのではないか。

#58 固定電話の未来

2016-04-19

一時1億加入ぐらいあった固定電話が減って減って2500万くらいになっているそうだ。昔は資産として値打ちのあった電話加入権はもはや紙切れ同然である。このまま固定有線電話が減っていくと採算分岐点を割れてNTTの赤字のもとになるそうだ。固定電話をどうしたらよいのか、考えてみたい。

まず固定電話の所有権を個人ではなくNTTのものにすることだ。すべての固定電話を公衆電話にすることだ。つまり各家庭に引かれている固定電話を必要な人は誰でも借りることができるシステムに作り変えることがいいのではないか。なぜなら、電波は有限であるからこのまま携帯電話が増えていったら無線はいっぱいになる。それよりも家にいるとき近くにマイクロ基地局があるときはそちらを通した電話に切り替えた方がよいのでないか。次に、固定電話網を固定電話の幹線と携帯電話の幹線とに統合するべきである。NTTとドコモが再合併をするということである。そして電話局から加入者までの線はISDNではなく、インターネットに切り替えるべきではないか。そうすると全国に2500万箇所のアクセスポイントが誕生する。自分の家の電話というアクセスポイントに無線でアクセスする人が増えると、儲かるというビジネスモデルにすれば人々は喜んでアンテナを外に向けるであろう。セキュリティはそんなに難しいことではない。つまり、WiFiやBluetoothを使ったマイクロセルに公衆電話網を切り替えていくことによって有線電話は生き延びるのではないか。

#57 ツイッターで売られたケンカに対する反論

2016-04-19

私はツイッターは嫌いだ。どうして嫌いなのかということを書くとそれだけでちょっとした文章になってしまうのでそれは次の機会に譲るとして、最近ツイッターで自分のした仕事にケチをつけられた。その内容は100ドルPCも1チップMSXも私の仕事ではないというものである、と。個人の名誉が関わってくるのではっきりと反論しておきたい。

私がMITのメディアラボで客員教授をしていたとき、私は4つのプロジェクトを提案した。1つ目が100ドルPC。2つ目が人工衛星を使ったインターネットアクセス。3つ目が電子マネー。4つ目が機械語翻訳のプロジェクトであった。100ドルPCは当時のMITの所長と意見がぶつかり、途中でやめた。最初に100ドルPCのために資金をだしたのは私だ。OLPC(One Laptop Per Child)という、100ドルPCを推進するNPO法人の役員もしていた。私はFPGAを使ったソフトウェアプログラマブルなアーキテクチャを提案し、ネグロポンテ氏は当時自分が社外重役をつとめていたモトローラ社のCPUを使うことを提案していた。いくら値段が安いからといってモトローラのCPUを使うなんて時代遅れも甚だしく私は反対した。また100ドルパソコンのOSとして、MicrosoftのWindowsも安く使わせてもらうことも提案した。余分なことだけど、スティーズ・ジョブズにAppleのMac OSを使わせてもらうよう、頼みにいくことも提案した。いろいろあって結局Linuxを使うことになった。CPUとOSとアーキテクチャが政治的に決められていくのをみて私は100ドルPCのプロジェクトを降りることにした。私が関わらなかったMITの100ドルPCは立派なものかというと、私はそうは思わない。こんなことなら中古のPCを世界的にリサイクルするNPO法人でもつくればよかった。100ドルPCの実態は利権の塊で関わった誰かがガバチョと儲けているプロジェクトだったのだ。

でも、降りたのはMITの100ドルPCのプロジェクトであって、自分としては100ドルPCをあきらめたわけではなかった。そうしているうちにFPGAのプラットフォームの上にMSXを載せようという集団があらわれ、日本で29,800円で売られることになった。この1チップMSXの発売にいたる紆余曲折もいろいろあってそれはそれで1冊の本になるぐらいの話がたくさんある。1チップMSXは5000台しか作らなかったので100ドルにはならなかった。商品のケースやコネクタやシステムダイヤグラムなど主な部分は私が最終決定をした。辻川さんという天才的なエンジニアがほとんどつくったものである。ツイッターの投稿の主は、西がなにもしていないとツイートをした。なんでそんなことがいえるのか、わからない。

ツイッターでツイートをしている人のなかには自分が頭で思ったことを1秒後にはツイートしている人が多いようだ。それ自体はツイッターがそういうものなのでどうこういうことではないが、私は問題を提起したいのは以下の点である。検索エンジンでいろいろなキーワードをいれて出てきた結果だけを読んで、自分なりの結論に到達し、それを匿名アカウントでツイートするのはいかがなものか。私は自分のウェブサイトを作っているが、そこに自分のやったことを全部載せているわけではない。むしろ自分のやったことのほんの一部しかインターネットには開示していない。その一部だけの情報をもとに、インターネットだけの世界がすべてだと考えて、インターネットやその他の公開情報だけでいろいろ判断をするということはまるで中学校や高校のインターネットの調べ授業のようではないか。まとめサイトのまとめにしてもそうだ。インターネットで調べたことでまとめている。インターネットに本当のことだけが書いてあるというのは間違いだ。まともなサイトもたくさんあるが、イカサマサイトばっかりではないか。単行本のほうがまともである。単行本でいい加減なことを書いている人もいるが、まともなことを書いている人の方が圧倒的に多い。

100ドルPCで文句がつけられたことがきっかけで、ツイートをしてしまった。何年も前に作ったアカウントである。ツイッター上で戦おうとは思っていない。ただツイートされたことが間違っているということはどこかにはっきり記録しておかなければならない。ところで、100ドルPCプロジェクトの次に10ドルPCプロジェクトと、1000ドルスーパーコンピュータプロジェクトをやろうという気持ちになった。電卓感覚で使えるパソコンと、パソコン感覚で使えるスーパーコンピュータを作ろうと思う。そのことを考え始めたところだ。

#56 新聞と出版は死ぬのか

2016-04-05

インターネットの時代になって新聞と出版の景気がどんどん悪くなってきている。夕刊はどんどん姿を消し、出版社の経営は悪化し、取次は廃業している。たしかに読者は変わりつつある。今まで家で新聞を読んでいた世代がなくなってしまった。スマホでニュースを読んでいる。マンガもスマホで読む。しかし本当にインターネットで出版と新聞が死につつあるのであろうか。そうでない部分も考えられる。ひとつは同じような議論がテレビが出てきたときにあった。テレビによって新聞はなくなる。そのなかで勇気を出してテレビをやるのだとテレビを始めた新聞社が成功を収めている。テレビ朝日やフジテレビや東京放送である。新聞とテレビは共存した。なぜならテレビはタダだったからである。新聞はテレビの番組表を夕刊に載せお互いに助け合う関係でこの半世紀進んできたのではなかったか。テレビと新聞の共存を見て出版界の人は、出版とウェブは共存すると思ったのではないか。たくさんの出版社が電子出版を大騒ぎして参入し、しかし黒字になったところはいまだ少数である。黒字の筆頭はマンガとエロ小説である。

ではなぜ新聞と出版が苦しんでいるのであるか。私はそれは読者の嗜好が変わっていきつつあるからではないかと思う。多くの読者がタダの情報を消費していて、タダの週刊誌の情報サイト、タダの電子出版サイト、もちろんタダのホームページを見るようになり、新聞や書籍につかっていたお金はスマホの通信料に変わってしまったのではないか。

新聞は憲法の言論の自由によって保護されているがゆえに何を言っても自由だ。右ならば産経、左ならば赤旗、インテリならば朝日、ビジネスなら日経、スポーツなら読売。ローカルなら東京新聞を筆頭にそれぞれの県単位の新聞などと、新聞は十人十色の以上のバラエティに富んでいる。このバラエティを嗜好する読者の情報選択行動がメディアの盛衰に直結するのではないか。右翼も左翼も需要は変わらないだろう。スポーツも需要は変わらないだろうが、読売はどんどんスポーツ新聞化するだろう。日経を読まないビジネスマンなんていない。おそらく一番部数を減らすのは、インテリにターゲットをしぼっている朝日新聞であろう。インテリはもはや新聞なんて読まない。今まで新聞を読んでいた時間にインターネットで自分がもっと情報を選び、誰でもが評論家のふりをしたブログを書く。

テレビ、ラジオ局は放送法によって公平中立が義務付けられている。最近総務大臣が変更している放送局は停波させるといって物議を読んだ。アメリカはこういう制限がない。こういう制限がなくなるのは時間の問題であろう。日本のテレビ局が新聞のように右と左とインテリとマネーと宗教とに分かれて、チャンネルがそれぞれ御用コメンテーターを抱えてバラエティに富んだテレビ放送が当たり前になるのが目の前にきている。

最近のメディアはマスコミ(新聞テレビのこと)もインターネットもひどすぎる。まだ立候補もしていないタレント候補者のスキャンダルや議員のスキャンダルやタレントのゴシップや犯罪者の犯罪の詳細についての記事が多すぎる。かくいう私もなんか事故が起こると全録ハードディスクレコーダーをみながら、どこの局がどういう論調で報道しているのかを比較して楽しんでいる。でも足腰をいかした機動力を持って取材をした記事は少なく、インターネットのまとめサイトみたいな番組ばかりでだんだん飽きてきた。結局ここ15年間スマホで育ってきた世代に対して、スマホ的な情報提供をするようになったテレビと、スマホ的なホームページを作り続けているメディア各社が売れているだけのことではないか。だから浅くて軽くて早いものはテレビとインターネットにまかせて、新聞と出版は時間がかかってもの深くて重いものに方向を変えていけばよいのではないか。高品質を好む読者はいつの時代にも必ず存在する。しかしそれが行き過ぎたら独りよがりの世界に突入して奈落の底に落ちていくだけである。不特定多数と特定少数の線引きが大切なのである。そういう変化が紙の世界とエレクトロニクスとの新しい共存を作りだしていくのではないか。

#55 シャープと東芝について思うこと

2016-03-24

シャープと東芝について考えてみた。シャープが台湾の会社とやるみたいではあるがもめているそうだ。後出しじゃんけんでいうのではないが、もめるだろうと思っていた。なぜなら自分の少ない経験からであるが、台湾香港中国系の企業とのビジネスとは、契約書にサインしてからはじまるねぎりあいと文句のつけ合いが必ずあるということが常識である。あの台湾の会社がいい条件を出したのは日本の競争相手を落とすためのことであって、あんなお人好しな値段をはらう経営者が台湾香港中国にいるはずはないと思っていたのだ。おそらく買収価格は半分くらいになるのではないだろうか。

シャープの経営陣の態度に呆れた。2度とシャープの商品を買うことはないだろう。鴻海にシャープが突きつけた要求は、役員を残せとか、現在の事業をそのまま続けさせろとか、うんぬん。救済出資を求める会社の役員会がやることではない。私もアスキーを助けれくれと銀行にお願いにいったが、そのときに「私はどうなってもいいからアスキーを助けてほしい」といった。日本の再生機構の再建案は役員総辞職だったと思う。自分たちが生き残ろうなんて今やっている仕事を続けるなんて、そんな再建のシナリオはありえないのではないか。これは日本の再建の常道である。日本の再生機構の考え方はシャープをバラバラに解体して、他の会社数社と再編をすることであったと思う。私はこの案でよかったのではなかったかと思う。シャープという会社の部分が日本資本の会社として日本に残り、たとえ新しい名前がついたとしても日本の産業の一部としてその役割を担うべきではなかったかと思う。台湾の会社に買われるということはシャープは台湾の会社になるということで、日本は貴重な資本を失うことになる。役員が生き残るために会社を外国の会社に売ったということは残念である。

鴻海のオーナーの気持ちを推測してみた。年商数兆円の下請け仕事をしているそうだ。iPhoneも作っているらしい。数兆円も下請けをしている男のストレスたるや相当に大きなものだろうと推察される。いつなんどきお客に切られるかもしれないという立場の男は何を考えるだろうか。お客が絶対に逃げない状況を求めるのではないだろうか。つまりアップルに対して独占的に自社の液晶モジュールを供給することができたらアップルは永遠に顧客であり続けるであろう。鴻海のオーナーの発想はシャープがほしいのではなく、シャープの液晶モジュールがほしいのである。それを100%所有して意のままに操り、アメリカの巨大企業から下請け仕事をとってくるのが目的ではないだろうか。鴻海が買ってもシャープはバラバラにされるだろう。

東芝がたいへんである。東芝メディカルは7000億円で売り飛ばされてしまうそうである。それでも自己比率は10%らしい。私は東芝がこの先まともな会社に復帰することができるかに関して疑問を感じる。東芝はいい成績を出せずにどんどんジリ貧の会社になるのではないだろうか。その理由は、今回の決算のドタバタが世間の知るところになり、企業の決算を監督してきた公認会計事務所を怒らせてしまったからである。自分がアスキーの経営をしていたときに粉飾決算をしていたということではなく、経済学部の大学院のビジネススクールで上場企業の有価証券報告書を数期比較して企業の経営分析をするという教えてきた立場として、企業とその企業の会計監査を行う監査法人との関係が非常に大切であるからである。東芝の内部告発によって今回の事件ははじまったといわれているが、歴代の東芝の幹部がやったことは、東芝と監査法人の関係がよいときには、粉飾ではなかったと思う。しかし、企業と監査法人との関係が今のように緊張関係にあるときにはあきらからに粉飾になる。つまり、会計監査の基準は企業と監査法人との緊張関係にうごいているということだ。今回の内部告発によって東芝は融通のきかない決算を強いられる企業に転落してしまった。手も足も縛られて猿ぐつわをされて、走れというようなもので、他の企業が弾力的にやっている決算ができない会社に東芝はなってしまった。厳しすぎる会計基準をこれから少なくとも5年は強制される会社となった東芝は利益を出して再浮上することは困難なことではないか。

東芝のこんなにやばい情報がただの一介の社員の正義感でなされた内部告発なのであろうか。私は違うと思う。私の経験によるとこれは社内の大きな派閥争いの結果ではないかと思っている。東芝には知り合いがいないので実態はわからないが責任を追求されているここ4代くらいのトップでない派閥が結託しておこなったことではないかと邪推する。しかしその派閥の人たちは決算基準が超厳格化されて会社が疲弊するということを考えてきたのか。おそらくそんなことまで考えていなかったのではないかと思う。

鴻海の社長は創業者でありオーナーである。シャープの社長はサラリーマン。東芝の社長もサラリーマン。やはり問題にすべきは経営者の力量の如何であろう。山ほど現金を持っている会社がお金を使わない。借金でM&Aをしてその借金の利払いのために社債を発行するとんでもない会社もある。21世紀の日本では経営者の劣化が一部おこっている。日本の戦後の成功は傾いた企業を業界再編という旗を振って蘇生再生をしてきた歴史ではなかったか。会社の名前がたとえなくなっても、歴史はその会社の名前を忘れないのではないか。

#54 すべての人が発信することをもう誰も止めることができない

2016-03-15

大阪のこの校長はおそらく処分されるのであろう。インターネットの時代に少しでも人がカチンとくるようなことを発言すればみんなで寄ってたかってそいつをいじめようとする社会になりつつある。今までは新聞や週刊誌やテレビがメディアの持つ見識と良識を元にしたアジェンダ機能、世の中に何が問題かを指摘する機能を果たしてきたが、それが変わりつつあると感じる。一人一人の受信者の感性がインターネットをとおして増幅され、一人一人の国民すべてがマスコミのように発言できる世の中になった。昔ニューメディアという言葉があって、この言葉はマスメディアに対して個人が発信できるメディアということで使われるようになった記憶がある。

一人一人が発信できる社会、匿名で発信すれば2ちゃんねるのような世界になる。実名で発信すればフェイスブックのような世界になる。アメリカの大統領選でトランプが発言しているのは下品な不動産屋の発言ではなく、アメリカ人が今まで発言できなかった本音をトランプ候補が発言しているからあんなに彼が受けているのかもしれない。今までの価値観にしばられた旧世代の我々にとってはとても発言できない内容であるが、そういうこだわりのないトランプ候補を支持しているのは、本音の発言をすることがあたり前で育ってきた30歳以下の若い世代ではないだろうか。インターネットの存在が国の形を変えつつある。その影響を受けるのはまずはアメリカであろうが、その影響は時間の問題で日本にもくる。またどんなにコントロールしようと中国やロシアでも拡がりこれによって国の形が変わることがあるかもしれない。ソ連が破綻したのは軍備にお金を使いすぎて経済が破綻したからであったが、中国は来るべき経済の破綻で大恐慌を起こすと考えられるが、私は大恐慌のときにインターネットが果たす自由な発言こそが中国を変えるエネルギーになるのではないかと思う。

#53 「男性」と「女性」でなく「個性」と「母性」

2016-03-15

大阪の市立学校の校長が「女性は子どもを二人産むように」という訓示を終業式でしたようだ。それを誰がか教育委員会にいいつけて、市はこの校長を処分するということになりそうだ。いっぽうこの校長は「自分のいっていることは間違っていない」と主張している。自分ならどういう話を終業式でいうのか考えてみた。昔から世界は男尊女卑の歴史がある。これについて「それがいいとか悪い」とかは我々にいう権利はない。男尊女卑が悪いといっているのは国連をはじめとする人たちだ。21世紀の現代は「男性」と「女性」というよりも、「個性」の時代ではないか。それぞれの人が持っている「個性」が尊重されるべきではないか。「個性」であって「男性」「女性」ではないのだ。しかし「男性」と「女性」は違う。「女性」が「男性」と違うのは、妊娠して身体のなかで子どもをそだて出産するということだ。そしてその子どもを愛して育てるということだ。私はそれを「母性」といいたい。子どもを産むという決心は家族の決心でもあろうが、究極的には女性個人の選択に委ねられるべきであって、「必ず二人産め」とお説教されることではないのではないか。日本が日本の人口を増やしたいのであれば、母となる人がそうしようと思うような制度を完備するべきであろう。それが何なのかは国と時代と土地柄によって異なるであろう。ヨーロッパの先進国の中でも人口が再び上昇し始めたところがある。やってやれないことではないか。

#52 言論の自由という偏向と、放送法という中立

2016-03-08

総務大臣が放送法違反は停波を命じるといっている。放送法の定める中立公平な放送をしないテレビ局は停波命令をだす、ということだ。私は放送法を改正するべきだと思う。放送法の唄う公正中立を廃止して、同時に電波料をもっとちゃんと徴収するべきではないか。国民の視聴料で放送しているNHKは引き続き公正中立を守るべきだと思うが、民放は偏向していてもよいのではないか。右翼のテレビ局や、左翼のテレビ局や、与党の御用聞きのテレビ局があってもよいのではないだろうか。もうすでにそういうテレビ局があるという人もいるだろう。時代はすでにインターネットの時代で、テレビ放送も免許なしでインターネットで放送が可能になっている。出版のように言論の自由が保障された(偏向の自由が保障された)映像メディアが可能になっている。

最近マスコミが「官邸が検閲をしようとしている」と報道している。これについては検閲しようともし官邸が考えているのであれば、それは時代認識が間違っている。メディアが政権から干渉されていると思い、自主規制をしているのではあれば、ただのような電波料を払ってぼろ儲けしていて、うしろめたいからそんなことをいうのではないか。かつて落書き掲示板の2chで頻繁におこっていた炎上状態がテレビにまでひろがっていっただけのことではないだろうか。今のマスコミの論調は紳士の祭りではないだろうか。

私はメディア業界にひとつお願いがある。検閲をされたり、自主規制をしたときに必ずその記録を残しておいて欲しい。後日「平成のメディア検閲と自主規制」というタイトルで本を書こうと思っているからである。

#51 アメリカ大統領選その後

2016-03-08

2月19日付の「西和彦の独り言」で、ブッシュの可能性を指摘したが、その後早々と撤退してしまった。たいへん残念である。アメリカ人でない私がアメリカの大統領の選挙について何をいってもいい加減な第三者の発言にしかならないのであれこれいうのはやめようと思う。

前ニューヨーク市長のブルーム・バーグ氏が立候補をしないと決心したという発表があった。古くはコンピューター情報処理会社であったロス・ペロー氏も大統領選途中で撤退している。企業経営者が政治家になるのはどうもよくないみたいだ。企業を経営するスキルと政治のスキルは別物みたいである。日本でいうと藤山愛一郎、河本敏夫、居酒屋チェーンの渡辺美樹など企業の経営者で政治家になった人はその出身母体の企業がみなおかしくなっている。経営者というスキルと政治家というスキルは別のものみたいだ。ベンチャービジネスで成功してその上に国会議員になるという成功物語の屋上屋はないのである。

#50 2016年の年末の予想

2016-02-19

2016年の年末に向けた予測をしてみた。

まず第1に、アメリカでシェールガス関連の投資の不具合から重大な経済問題に発展しそうな気がする。シェールガス関連のジャンクボンドの残高の値を調べている。どうもリーマンショックのときの10倍ぐらいのサイズがあるようだ。

第2に、石油の値段が下がり続けている。一時100ドルだったものが30ドルである。私は30ドルが10ドルになると思う。誰が困るのか。困る国は産油国としてのロシア、中東の産油国である。ロシアが外貨準備を取り崩し金融的に破綻をするのは数年先であろう。中東のならず者の力はいっそう弱くなるだろう。この資金難によってロシアは持ちこたえても、中東に大きなリスクが高まるであろう。宗教対立というよりお金がなくなった国がどうなるかを我々は今までの歴史でたくさん見てきた。

第3に、中国の通貨元が世界通貨になっていく過程で中国は多くの財務データを開示せざるをえない状況になっている。それによって全世界が中国のいままで発表してきた統計が間違った数字であることを認識し確認した瞬間に、中国のクラッシュが始まる。日本のバブル崩壊、リーマンショックの一桁上の経済インパクトを持つ大恐慌の可能性がある。もちろん日本もその影響を大きく受けるだろう。

第4に、朝鮮半島。ICBMの実験は成功かもしれないが、次の段階は再突入技術の確立と再突入時に搭載する核兵器としての小型原子爆弾である。この実験を北朝鮮はどこでするのであろうか。もはや南の方角に打ち上げて極軌道衛星を上げるようなことはしないだろう。次の実験の標的は東倉里(トンチャンリ)から米国のワシントンの距離に相当するどこかの島を狙って核爆弾を搭載したICBM実機を発射するのではないか。私はそれが南極大陸のどこかであると思っている。ロケットが完成し、原子爆弾の小型化が完成したら、それを積んで試し射ちをしたくなるのは自然なことではないか。

第5に、日本。日経平均が下がり続けている。日銀はやることはみんなやった。日銀に預金をするな、お金出て行けといったにもかかわらず、銀行はお金を貸さない。あがったりさがったりしているが、結局下がるのだ。株価が下がったときに政権を担う党が勝ったことはない。このまま日経平均がもどらなかったら、自民党はボロ負けする。自民党がボロ負けするのに衆参同時選挙をしたらどうなるか。自民党は過半数を失う。今考えている憲法改正などは夢のまた夢になる。民主党の政権になるか、維新の政権になるかわからないが、政権を担ったことのない政党が日本を舵取りして永遠の没落国家にまっしぐらになるだろう。日経平均が安くなっているのは外国の売りだと、総理大臣が明言した。しかしそれによって国民が怒り選挙で自民党が負ければとんでもないことになる。日本にとって悪夢の再来になるだろう。

この5つのことが起こるなかで、アメリカの次期大統領が決まる。この非常事態を乗り越えることができるのは、不動産屋のトランプでもなく、平和主義の元国務長官でもなく、ブッシュ弟で、それに喜んで協力すると意見表明したブッシュパパと、ブッシュ兄。ブッシュ三人組のような政治のプロが、意外にも大統領になるのではないかと想像する。

#49 4Kテレビ放送の録画禁止について

2016-02-19

テレビ局の密室の中でオリンピックに向けて始まる4Kデジタル放送を録画禁止にしようということが話し合われているということが報道された。そんなことは反対だという識者の論調が多いようだ。私はそれはそれでいいのではないかと思う。半導体で4Kから2Kを作って録画すればよいのだ。2Kで我慢すればよいのではないか。

でも2Kの放送が十分かといえばそうではなかった。今になって思う。つまりこの事実は未だにDVDの売り上げのシェアが50%であるということから思いついたことである。映画のような高精細度を必要とするソフトウェアをまだDVDで見ても文句を言わない人がたくさんいるということはDVDと2Kを比べて2Kに魅力がない、ということではないか。DVDがまだこんなに売れ続けているということはBDが欠陥品だということではないか。

ではなにがDVDを淘汰する仕様なのか、それは4Kなのであろう。DVDと4Kを比べれば明らかに映像は違う。だから、4Kのインターネットの情報配信4KのBD、4Kの地上波放送、4Kのデジタルテレビ。そういう事実があるのに4Kを録画禁止にして2Kで録画させるということを押し切るテレビ局の判断は、4Kテレビ放送にとってマイナスにはたらくことになるだろう。つまり、4Kインターネット放送、4Kインターネットオンデマンド、4KBDなどが、恩恵を受けることになるだろう。

#48 60歳を迎えて

2016-02-19

2月10日の誕生日にパーティーをしてもらった。藤原洋さんが発起人代表になってくれて、150人の人が集まってくださった。大変ありがたかった。しかし今自分と一緒に仕事をしてくれている身近な人は来てもらうことはできたが、会場がせまくて昔からの知り合いの人にお誘いすることができなかった。「なんで俺をよんでくれなかったのか」「なぜ私を無視したの」というお叱りを大変頂戴した。大変申し訳なかった。そのうち次の就職が決まったら、もう一度2度目の宴会をしようと思っている。

当日はパーティーでなにも食べれず、帰りの新幹線の中で、おみやげのお赤飯を食べた。お赤飯2人前を胡麻をかけて食べた。とても幸せな気持ちになった。

#47 60歳を迎えるにあたって

2015-12-30

2月に60歳になる。還暦である。15年ごとに転職してきたので、転職することにはした。しかしまだ決まっていない。この15年間メディアを中心に音楽や映像に取り組んできた。その方針は変えないで内容をもっとハードウェア的なものに移してゆこうと考えている。

還暦や還暦を過ぎた知り合いが本を出版したりパーティをすることが流行っている。藤原洋氏の本はたいへん正確であった。最近インプレスから出た古川享氏の本は自慢ばっかりでたいへん気分が悪い。まるで裁判の陳述書のようだ。1ページ読むたびに腹が立つ。古川個人が業績として何をやったのかをはっきり書かないで、オブラートに包んで全部自分が関係してやったように書いている。会社との秘密保持契約はどうなっているのか。こんなことをペラペラ本に書いていいのか。本を読みながら、自分の本は古川の本のような自慢タラタラの本には決してしたくないと決心した。知り合いが「腹を立てるのは60歳の大人らしくありませんよ」とお節介のメールをくれた。ほっといてくれ。しかしこれがきっかけとなって、自分も自分の本を書くことにした。年末までに15歳までを完成させ、1月中旬までに30歳。1月下旬までに45歳まで書いて、1日1年というスピードで取り組む計画を立てた。2月末に本が出なかったら還暦落第なのだ。出版社はまだ決まっていない。最悪でもKindleで出版はしようと思う。売れ行きをみながら出版社にお願いにいこうか。

来年から仕事は変わるが還暦という意識は捨てようと思う。昔の人の60歳と現代人の60歳は違う。だから60年間の人生の延長線上の上に2016年があると考えようと思う。「誕生パーティをしてやってもいいぞ」という誘いはまだないが、誕生日は普通の日のように過ごそうと思う。スパゲッティの出前でもとって。年末の30日も普通の日のように仕事をしている。健康な体があって自分の好きな仕事が山ほどある。気の合う仕事仲間がいる。こういうことがどんなに幸せなことなのかということにやっとこの歳になって気がついた。もっと早く気がついておればよかったのにね。願わくは自分がこれからする仕事が人に喜んでもらえて、世の中の役にたつようになればこんなうれしいことはない。そういう気持ちで今の仕事と新しい仕事に取り組んでゆきたいと思った。

#46 シリアとIS問題の最終的な構図を考える

2015-12-24

国際政治の素人がこんなことを書くのは、筋違いと専門家の人に言われそうなきがするが、素人がどう思っているのかを述べるのもインターネットの時代であるからゆるされると思って、手前勝手な予想を書いてみたい。

アメリカとNATOは空爆をし、ロシアが空爆をし、サウジアラビアを中核とするアラブの諸国も参戦し、イスラエルもこっそり爆撃している。この図式はシリア国内という戦地とそのシリア国内のグループや現政府軍や反政府軍の間のことではなく、シリアIS問題は、アメリカとNATOと、ロシアと、アメリカ側についているサウジアラビアやイスラエルなど世界の大国の意向がすべてを決めるようになってきているようだ。ここに世界の大国で名前が出ていない中国がどう関係してくるのかがたいへん興味深い。昨日から報道されているがまた日本人が人質で捕まったみたいだ。お金払わなかったら殺されるのであろう。今のところ中国人は人質に捕まったことはない。中国のISに対する公式な声明はいまのところでていないが、なにか動いているようだ。しかしアメリカとロシアがシリアの国土や利権を争っているときに領土拡大が大好きな中国が何もしないでいるかどうかは疑問である。将来万一このシリアIS問題に中国が参入するとしたら、それも積極的に参入しなくてもISの石油を買ったりしてISに対して資金協力するのであれば、シリアIS問題はアメリカとロシアと中国の領土問題になってしまうのではないか。そうなれば距離的に一番遠いアメリカは、一番立場は弱く、一番距離的に近いサウジアラビア連合軍は有利ではあるが、ロシアが勝つのではないか。

よってアメリカとイギリスとフランスとロシアと中国の代理戦争がシリアで展開されるのではないかと思う。国連の安全保障理事会がシリアの利益や未来を決める会議になるのであろうか。

#45 事業統合という撤退 東芝の悲劇、富士通の落胆、ソニーの諦め

2015-12-08

最近のニュースをみて久しぶりに椅子から転げ落ちようと思って、落ちてみた。

東芝が不採算分を切り始めた。日本のパソコン会社の中では一番ガッツのあった東芝がパソコンを外にだすという。前の前の社長の西田厚聰氏が昔担当していた事業だからなのだろうか。白物家電やテレビも売るそうだ。東芝の冷蔵庫、東芝の洗濯乾燥機は日本一の品質であると思う。東芝はどこよりも早く全録ハードディスクレコーダーを開発して業界を引っ張ってきた。そんな事業を売るなんて、そこまで東芝は追い込まれているのか。

富士通もパソコンで骨のある商品をどんどん出してきた会社だ。富士通ならではの特別なパソコンを数多く排出してきた。それらの背後には一家言をもつエンジニアが必ずいた。その富士通がパソコン事業を捨てるなんて…。スーパーコンピューターの京を作って、はたまた次世代の京を作ろうとしている日本の希望がパソコンやめるなんて。

とっくの昔にソニーに愛想をつかされたVAIOには同情しない。この10何年間に何台VAIOパソコンを買ったであろうか。ものすごい小さいの、小さく長細いの、薄いノート、大きなノート、タワー、オーディオ用の平置きパソコン、世界最初のオーディオパソコン。最初の一台を除いてみんな故障した。オーディオパソコンは今でも健在である。私はソニーのパソコンの凋落の理由はそのハードウェアの信頼性によるものであると考えている。

しかし、東芝のパソコンは未だに壊れていない。富士通のパソコンも壊れていない。それなのに事業撤退ということは何年も赤字が続いていたのかもしれない。それを東芝も富士通も公表してこなかったのだろうか。

VAIOパソコン会社と東芝のパソコン事業と富士通のパソコン事業が統合すると報道されている。社名はジャパンディスプレイにちなんで、ジャパンパーソナルコンピュータがよいのではないかと思う。IBMがレノボにパソコン事業を売却したときにがっかりしたことを覚えている。その後レノボを使ってきたが、レノボがスパイウェアを入れていることがわかり、レノボをやめた。今は古いIBMパソコンにWindows10をインストールして使っている。でもメインは自作のパソコンである。自分の欲しいデスクトップパソコンがない。DELLの標準品を欲しいかといったら、そんなものはいやだ。自分が欲しいパソコンは自分で作るしかないのだ。だからこれからできるジャパンパーソナルコンピューター会社にはぜひトップレベルのタワーパソコンを作って欲しい。必ず買う。もちろんSurfaceも使っている。LTEモデムのはいったSurface3は持ち歩きやすく重宝している。この前シアトルに行ったときにSurface Bookを使う機会があった。OSメーカーのマイクロソフトがパソコンに参入するときは、他のメーカーがパソコンから撤退するときなのであろうか。時代の移り変わりを強く感じる。しかし、1985年にマイクロソフトを辞めるときに私が言ったことはマイクロソフトのパソコンを作りたいということであったし、そのときはIBMやNECを怒らせてまでパソコンを作ることはできなかったが、それが30年後に実現しようとは、感慨無量である。

#44 来年10月までに世界恐慌がくるかも

2015-12-01

11月30日に国際通貨基金理事会は中国の通貨 人民元を5番目の世界通貨と指定することを認めた。2016年10月1日から効力が発生する、というニュースがでた。IMFのプレスリリースには中国をよいしょする言葉ばっかりがならんでいる。でもよく考えてみるとこれはとんでもないことになるのではないかと私はふと思った。IMFによる5番目の通貨になるために中国は様々な本当の数字を求められるであろう。世界の5番目の通貨になるためにはそれもやむをえないであろう。しかし、このことによって中国が今まで嘘の通貨統計を出してきたとしたら、中国の通貨は世界からそっぽむかれるだろう。

日本は円を国際通貨として押し出すことをあまりしてこなかった。アメリカの同盟国として長く固定相場にし国力がみとめられるようになってから、360円から100円までの辛くて悲しい歴史がある。通貨というのは国にとって会社の株と同じようなものだと思う。経営に自信のある経営者は、自分の会社の株式をどんどん発行するものだ。国の経営に自信のある政府は、通貨をどんどん発行するのではないか。サダム・フセインは石油の決済に使うお金をドルからユーロに切り替えたことが失脚の一番大きな原因であったような気がする。それはアメリカに対する挑戦状だったのだ。中国の元をIMFを操っているアメリカがそう易々と世界通貨にするなんておかしくはないか。元を世界通貨にしてやるといって誘い出し、関連事実を全部公表させ、挙げ句の果てに中国の国際信用を失墜させるというシナリオが書かれているのではないかと心配する。中国の統計が操作 されているものだということはみんな薄々知っている。でもその実態の数字がわかった瞬間に1929年のようなことにならなければよいのだが。2016年10月1日は土曜日で、市場は閉まっている。よかったよかった。月曜日は10月3日で大安だそうだ。

#43 テロの私的な分析 その2

2015-11-21

チベットのダライ・ラマ法王が
===
人々は平和を欲しているが、テロリストは近視眼的であり、それ故に彼らは自爆テロを行う。我々は、祈るだけではこの問題は解決できない。私は仏教徒であり、信仰を信じている。問題を作り出したのは人間なのにも関わらず、問題の解決を神に委ねることは論理的なこととは言えない。神ならばこういうかもしれない「問題を作り出したのは人間なのだから、自分たちで解決しなさい」と。

我々は、人間性と協調心を育て上げるためにシステマチックなアプローチを取る必要がある。今からこれらを始めるならば今世紀は前の世紀とは異なるものとなるだろう。それを始めるかどうかは、全ての人々、一人一人の考え方にかかっている。それを成すためには、神や政府に頼るのではなく家族や社会のなかから平和のために働くことを行うべきである。
===

と、言われた。私はこの発言に対して感動した。同時に自分はどうしたらよいのか、社会はどうしなければならないのかを考えてみた。この分野の専門家でない私の考えることなんてなんの値打ちもないかもしれないが、表明したい。

ネットの記事を読んでみると、テロを実行している人は純粋な人らしい。イスラムに対するひどい扱い、自分たちの受けた不当な仕打ちが怒りとなってそういう行動に出るのだそうだ。ウイグルの焼身自殺にも共通したものがある。ウイグルの場合は無言の抵抗ということで自殺をする。イスラムの場合は他者を巻き添えにしている。ほんとうにひどいことを考えている人は自分自らがテロをやることはないのではないか。純粋な人を先導してその人たちにテロをさせるように仕向けているのではないか。オウムのときもそうだった。911もそうだった。悪者はうしろに隠れている。

テロリストたちの生まれや生い立ちにおいて彼らは自分の生きている社会に喜んで受け入れられてきたのだろうか。イスラムだからとか、アラブ系だからとかといって差別されてこなかっただろうか。シリアの難民を受け入れるといったドイツに着いたときにそこには自分のいる場所がなく、シリアに送り返された人が受ける心の傷を考えるととても悲しい気持ちになる。私は日本が難民を受け入れることが可能かどうかを決める立場でもないし権限もないが、それぞれの人が平和な生活ができる場所をつくる努力をそれぞれの国がしなくてはならないのではないか。ただ単にアラブ系を受け入れて迫害を続けるとその人は居場所がなくなる。そういう風に追い込まれた人がテロに走る原因になるのではないかと想像した。実際に現場を知らない自分が勝手にそういうことをいうのは僭越ではあるが。パリにも助けを必要とする老人や老女がいる。この人たちの介護をするような仕事を移民の人たちに開くことをフランスの政府はしているのか。自分が日々手伝って感謝されて仕事をしている人たちとの人間関係がもし存在するならば、そういう人たちに対してテロ行為を行うであろうか。移民の人たちにも平和に生活をすることができる社会的な居場所を提供するという政策も求められているのではないか。表面的な物資の援助や平和維持活動だけではこの問題は解決しない。移民に対する人間的な対応、これは決して人道的という言葉であらわすことでなく、なぜなら今まで国連などでそういうことが語られたことを私は不勉強なので知らない。安全保障理事会は非難決議ばかりしている。今求められているのはテロの原因の正確な究明ではないだろうか。

それをしっかり行うことがダライ・ラマの言われた「人ができること」であるのではないかと思った。

#42 テロの私的な分析 その1

2015-11-21

11月21日からパリで仕事の予定があったのだが、キャンセルになった。会議のホストが危なっかしくて3月に延期すると通知があったからだ。パリのあとイタリアのクレモナに行ってヴァイオリン学校に入学の手続きにいくところだったのに。

パリのテロでお亡くなりになった方々に心から哀悼の意を表したいと思う。

最近海外のニュースをよく見るのでテロのことを少し考えてみたい。ISのテロは西洋諸国のアクションに対応して起こっているようだ。ロシアのシリアに対する爆撃に対してロシア航空機の爆破。フランスのシリアに対する爆撃に対してパリのテロ。こうなれば次は米国の爆撃に対して米国関係の何かがやられるのは時間の問題なのではないか。

最近の中国に関して思うことが2つある。中国とアメリカ、中国とイギリスのことである。

中国がAIIBを作ることでアメリカと対立した。日本はアメリカに同調し参加しなかった。日本の世論でAIIBに賛成した人たちの論調をしっかり記録しておこう。イギリスがAIIBに賛成して参加した。それについても考えたことがある。

次に中国が南沙諸島を埋め立てて軍事基地を作っている。アメリカは怒って駆逐艦を派遣し公海であるというデモを行った。この問題はこれからもっともっと大きくなるだろう。戦争の目的は2つあると言われている。一つは領土の奪い合い。もう一つは国民の殺し合い。南沙諸島のケースは領土の奪い合いに該当する。私が心から願うのは南沙諸島の問題に自衛隊を派遣することが起こらないことである。日米関係があるから仕方なく自衛隊を派遣するというシナリオを私は警戒する。

一方、中国と英国については、その両国の歴史を深く考えないと英国の考えていることがつかめないと思う。英国の軍艦の空砲数発によって清王朝は英国の属国になった。そのあと日本が中国を奪ってしまった。植民地政策、植民地経営で実績のあった英国の手口は鮮やかなものがある。一方、日本はお人好しのおめでたい国家ではないか。

AIIBに土壇場で参加を決め、習近平国家主席を国賓として英国に招待をするという報道をみたときに私は第二次世界大戦前に時の首相 チャンバレンがヒットラーをよいしょしたことを思い出す。詳しくはインターネットで調べればいくらでもでてくるので書かないが、イギリスの今の内閣は中国を意図的に褒めて調子に乗らせて実利を採る。ということを考えているのではないか、という大英帝国のシタタカさを感じた。やはりスペイン ポルトガルのあと世界中を支配した国の歴史的な大局観のなせる技かと。

アメリカ イギリス以外の国はどうか。ドイツのここしばらくの動きを見ていると、ドイツと中国とは仲がよかった感じがする。アメリカは当然不愉快だったろう。私はフォルクスワーゲンの偽装事件はドイツに対するアメリカの警告と考えてもよいのではないかと思う。陰謀論と一笑にされると思うが何か大きな事件には大きな作用反作用の因果律が存在していると考えている。こういうのが国際政治の世界なのであろう。

日本はどうか。ほとんど何もしないで、何をされても無反応で、難民も受け入れず、国際活動に関する協力金のバラマキばっかりして、本当にダメな国だという人もあるが、こういう日本の態度は賢い選択かもしれない。

宮沢賢治の詩に「雨ニモマケズ」というのがある。

雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫なからだをもち
慾はなく
決して怒らず
いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり
そして忘れず

野原の松の林の陰の小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば 行って看病してやり
西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば 行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろといい

日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうものにわたしはなりたい

少し長くなってしまったが、宮沢賢治のいうようなことを日本は世界にしようとしているなら、それはそれでよいのではないかと思った。

#41 日本中が市内通話に

2015-11-10

NTTが有線電話をすべてネット電話にするという、発表があった。ずいぶん昔に電話の未来ということで、シャープペンシルのような携帯電話で世界中を旅行して、価格は市内通話と同じが私の夢である。と書いたことがある。そのことが全部実現しそうになっている。感無量である。しかし私はこの際違うお願いをしたい。

ADSLでも光でもいいから各家庭にインターネットの線を引いて、その先に電話とWi-Fiのアンテナをつけて欲しいのである。Wi-Fiは暗号化するけど誰でもアクセスできるようにしてほしい。無線のホームセルを可能にしてほしいのだ。そうすることによって固定料金だけいかしてWi-Fiの利用は自分がWi-Fiを持っている限りほかでも無料にしてほしい。

ほとんどの人はもはや電話でダイヤルはしない。昔私は300件くらいの電話番号を覚えていたが、今は自分の家の番号も忘れてしまった。覚えているのはわずかに110と119である。家にある電話機はかかってくるためのもので自分ではかけない。家の中で家人を呼ぶ時にケータイから家にかけたりする。そのような使い方しかないのだ。NTTがアナログ電話を安くすると言っても、それをうれしいという人はいないのではないか。たとえ長距離が安くなっても。

知らない土地にいってWi-Fiサーチをかけて、たくさんルーターの名前がでるたびに、このルーターに少しでもつながしてもらえればいいのにと毎回思う。でもそれは叶わぬ夢。NTTにはぜひこのことを解決して日本全体がWi-Fiのマイクロセルでカバーされるような施作をお願いしたいものだ。

#40 ビル・ゲイツ60歳の誕生パーティー

2015-11-03

10月の末にビル・ゲイツの誕生パーティーがあって、シアトルにいってきた。場所はビル・ゲイツの自宅の大ホールだった。写真はたくさん撮ったが公表すると「次は呼ばない」と言われそうなので、写真は公表できない。招かれた人はビルのお父さん、お姉さん、妹をはじめとする家族。ウォーレン・バフェットを筆頭とする財界の大物、ジェフ・ベゾスもいた。ところが50歳の誕生日から変わったことがあった。ポール・アレンがいない。スティーブ・バルマーがいない。昔のマイクロソフトを支えた巨人たちが一人もいなかった。とてもびっくり。反対に今のマイクロソフトの大幹部は全員集合していた。もちろんゲイツ財団の大幹部も勢ぞろいしていた。そこで私は次のように思った。ビル・ゲイツは過去のマイクロソフトと決別して、新しい社長の率いる新しいマイクロソフトと本気で仕事をしようとしているのではないか。表面的にはCEOから引退したと言われているが、引退した創業者の元に創業仲間が一人もいず現役の大幹部勢ぞろいの誕生パーティーなんてあるだろうか。これなかった人がビデオで言い訳を述べているのが、傑作だった。ホワイトハウスの人、フェイスブックの人(お金出してもらっているからね)、有名なベンチャーキャピタリストなどなど、このビデオが上映されたときにみんなで大笑いをした。僕が欠席してもビデオを送れとはこないかもしれない。

話は変わって天皇とその取り巻きの皇族、華族、貴族との関係は、天皇との血の濃さ、天皇との距離感で決まるという。会場の端の席で眺めていて、着席の席順は綿密に考えらえた素晴らしい配列であったことを発見した。ビル・ゲイツの奥さんのメリンダに「素晴らしい着席順でした」と言ったら、「大変だったのよ。喜んでくれて嬉しい。」と言っていた。

アマゾンの社長のジェフ・ベゾス氏に会った。ベゾスが開口一番に言ったことは「おまえはビルの友達か?」「そうだ」と答えると、「俺はビル・ゲイツの友達で、お前はビル・ゲイツの友達だから、友達の友達は友達だ」と言った。私はこの言葉でベゾスが一発で好きになってしまった。

ビル・メリンダ・ゲイツ財団の理事長を7年間務めたジェフ・レイクス氏に会った。久しぶりに話をしていると、彼は、僕が1981年にしたスピーチの内容を覚えていて、「たしかお前はこんなことを言ってたぞ」と披露してくれた。なんでそんなことまで覚えているの?」と聞いたら「その日は自分がマイクロソフトに入社した日だったから」だそうだ。レイクス氏はマイクロソフトでOfficeというソフト群を束ねた企画者である。僕は彼のスピーチを大して気をつけていなかったのでなにか彼に関係することはないかと、一生懸命思い出して、レイクス氏の奥さんの結婚前の苗字を言った。たまたま覚えていたからだ。そしたら奥さんがすごく驚いていた。レイクス氏に「お前うちの奥さんに気があったのか」、と聞かれたが、「その時俺は結婚していたのよ」と言っておいた。

30年前に喧嘩してマイクロソフトを辞めた僕を忘れずにずーっと誕生日のパーティーなどに呼んでくれるビル・ゲイツに感謝したいと思う。喧嘩早く人と仲直りしたことのない僕に人と仲直りをするということの大切さを教えてくれたのは彼である。

#39 外国人観光客の増加をほんとうによろこんでいるのか

2015-10-21

先週仕事で京都に行った。 有名なホテルに泊まって、有名な日本料理屋でご飯を食べた。大学発ベンチャーの草分けともいえる著名な先生に会ってビジネスの話をした。泊まったホテルは有名なホテルで1泊3万3千円(税別)であった。ホテルから料理屋に向かうタクシーで「最近観光客は増えていますか」と聞いたら、「中国の人は増えたけどタクシーは全然儲からない」と言っていた。観光客はバスで集団移動するからだ。タクシーの運転手さんが教えてくれた。「中国人観光客の高級ホテルの宿泊原価は1泊5000円でっせ、お客さん。」僕は愕然とした。旅行代理店がかなりの部屋を抑えていてその原価はなんと5000円だという。この旅行代理店によるホテルのブロック買いが京都のホテルが取れなくなっている理由だそうだ。つまり、中国からくるお客さんがパッケージツアーのお客さんだ。だからご飯をするところも、買い物をするところも京都の中の外国人専用レストラン、外国人専用ショッピングセンターなのだそうだ。結果として今まで京都を楽しみにしていた、いい旅館に泊まっていい日本料理店に行って、いいお土産物を買う人は少なくなったということだ。観光庁ができ海外からの旅行客が増えても、その実態はパックツアーのお客さんが増えているだけ、の現状でよいのであろうか。

東京オリンピックが開かれる2020年。オリンピックを観るというパッケージツアーが押し寄せ、東京都内のホテルがパンクし大変になるのであろう。

文明が栄えたあとに国力が低下した国が最後に選ぶのが観光産業である。つまり、観光立国というのは、かつての大国の最後のビジネスである。ギリシャのエーゲ海のホテル群、ローマやベネチア、ミラノのホテル群。地中海沿岸の諸国。過去の文化遺産はもちろん大切で貴重な資源であるが、自分の住んでいる街がその街だということだけで、世界中からやってきてお金を使ってくれるのであれば、それは観光産業というビジネスとしては申し分ないが、かつてのイギリスやドイツや日本がたどってきた、産業立国とはまったく異なることである。日本も日本の未来に向けて、産業立国を続けるのか、観光立国に切り替えるのか、本気で決心するときが近づいてきている。

#38 週刊アスキーデジタル化とはなんだったのか

2015-10-13

週刊アスキーが紙媒体から撤退し、6月から電子版週刊誌になって、4ヶ月たった。最近会った広告代理店によると有料購読者はたったの6000人らしい。がっかりである。私の言ったとおりになった。週刊のときの発行部数が6万部だったのでこれは10分の1になったことになる。週刊アスキー最終号に、電子版のお試しパスワードをなぜつけなかったのか。これなら週刊アスキー廃刊まで時間の問題であろう。国会で数珠をもってお焼香をした山本太郎のような気持ちになってしまった。

ではどうすればよかったのか、どうしなければならなかったのか。まずとりあえずできることは、無料にすることだ。それから日刊タブロイド新聞を発行することだ。セーラー服、コスプレ、エロ、グロ、ギャンブルなんでもありの日刊夕刊紙、つまり、通勤帰りの人を狙った夕刊紙を首都圏および政令指定都市で発行するのである。そうすれば10万部はいくと思う。いろいろ考えれば生き残る可能性はあるのではないか。そうでないと、週刊アスキーの事業責任者は責任を問われてクビはカウントダウンではないか。角川がアスキーを買った2つの大きなクラウンジュエルは『週刊アスキー』と『週刊ファミ通』ではなかったか。王冠から宝石を取り出してゴミ箱に捨てたのがアスキー出身者でないことを祈る。

#37 賛美歌405番

2015-10-06

尚美学園大学の白石隆生教授が、今日亡くなった。今、弔問から帰ってきたところだ。同じオフィスに同居させてもらって、白石先生は音楽表現学科の学科長で大先輩だった。ご専門はピアノでウィーンで活躍された後尚美学園に着任された。今年の夏、入学試験の委員を務めたときに待ち時間にしみじみとこれからのことを話したときに「自分はどんなに病気が進もうともピアノを教えるということを全うしたい」とおっしゃっていてその心意気に感動したことを昨日のことのように思い出す。ピアノ演奏家、音楽教育者としての白石隆生先生のご冥福を祈りたいと思う。

ご自宅でお別れするときに賛美歌を歌いたかったが、そういう雰囲気ではなかったので、帰りのクルマの中で賛美歌を歌った。

===
神ともにいまして 行く道を守り
天の御糧もて 力を与えませ

また会う日まで また会う日まで
神の守り 汝が身を離れざれ

荒れ野を行くときも 嵐吹くときも
行く手を示して 絶えず導きませ

また会う日まで また会う日まで
神の守り 汝が身を離れざれ

御門に入る日まで 慈しみ広き
御翼の蔭に 絶えず育みませ

また会う日まで また会う日まで
神の守り 汝が身を離れざれ
===

最近数年に一度ずつこの曲を歌うたびに涙が上がってきて止まらなくなる。
帰りのクルマでたくさん泣いて先生のご冥福を祈った。でも、たくさん泣いたあとに泣き止んだ自分の気持ちは般若心経を何度も唱えたあとの気持ちとたいへん似ていてなにもない空っぽの気持ちになった。キリスト教と仏教の共通な静かな世界を感じた。

#36 60からの趣味

2015-09-17

来年の2月で還暦を迎える。つまり60歳になるのだ。目の前の差し迫った課題として、15年ごとの転職のことがある。30でアスキーの社長になり、45で大学教授になった。60からの仕事のことは何も決まっていないが、60から本気で取り組む個人的な趣味を新しくはじめることにした。それはヴァイオリン作りである。年を明けたらイタリアのヴァイオリン製造学校に入学してヴァイオリンの作り方を学ぶことになった。ヴァイオリン製造には修士とか博士とかはなく、入門した親方が「もういいよ」と言ってくれるまで勉強しなければならない。自分でどれだけできるかわからないが、やってみようと思う。楽器も今からスタートするのは遅すぎるかもしれないが、ヴァイオリンを作りながら、チェロかコントラバスをはじめてみようかと思う。

東京大学教授であった糸川英夫博士は日本のロケットの父と言われている。その糸川博士がロケットとともに研究をされていたのがヴァイオリンである。糸川式のヴァイオリンを開発されて、CDも出ている。普通のヴァイオリンのG線の裏にあるバスバー(低音支え板)だけではなく、E線の裏にあるハイバー(高音支え板)を付けてその分の重さを他の部品を削って軽くしてその分の重さを補償してヴァイオリンであると糸川先生の著書に書いてあった。そのヴァイオリンを演奏された、ヴァイオリニスト中澤きみ子さんのCDも聴いた。たしかにE線で発音する音が強調されていて魅力的な音がしていた。私は今までの伝統的なヴァイオリン作りを否定しないで、私なりの改造を実現させて私のヴァイオリンを作ってみたいと思う。ヒントはいくつかもうすでにあって、私はハイバーは使わないで、違う方法を使いたいと思う。また、ヴァイオリンの上板を改造してやってみたいと考えている。今までのスピーカーの製作の経験、スタインウェイのグランドピアノを分解した経験を生かしたい。

先日イタリアのミラノからクルマで1時間の町、クレモナに行った。クレモナのヴァイオリン博物館に行ってヴァイオリンの展示と本をたくさん買ってきた。11月には新作ヴァイオリンの展示会があるのでそれにも行こうと思う。1600年くらいからイタリアのクレモナで生まれた楽器であるヴァイオリンはその生まれた町、クレモナとは切っても切れない関係のような気がする。ヴァイオリンを作りながら同時にヴァイオリンの歴史も学びたいと思う。現在ではヴァイオリンはイタリアだけでなく、フランスやイギリス、アメリカ、中国でも作られている。世界に存在する音のなるヴァイオリンは約100万丁。そのうち最高のヴァイオリンと言われているストラディバリウスが約500丁、中国のヴァイオリンは1713年のストラディバリウスのコピーと言われているが、70万丁存在すると言われている。方やスタラディバリウスは10億円、中国のストラディバリウスのコピーは1万円だそうだ。この現実をどう捉えて、理解すればよいのかということも自分の大きなテーマにしていきたいと思っている。

#35 Windows10の次は、Windows10 TVか?

2015-08-25

持っているパソコンにWindows10をインストールしまくって、その動作を観察している。昔のCPUでは ダメなようだ。Dual coreのプロセッサーが最小最低条件のような気がする。これからバグが続々と直されて完成されたものになっていくのであろう。Windows10の最大のポイントはMicrosoftがOSビジネスを変えようとしているということだ。OSを1枚売っていくらから、OSの使用料がいくら、という風にビジネスモデルの転換をはじめたということであろう。とりあえず、MicrosoftのWindowsがタダになったが、タダほど高いものはない。無料期間が過ぎれば、有料にする理由はクラウドにファイルスペースが確保されているからである。Google driveもOne driveも基本的には無料であるが、One driveはWindowsにお金をはらった人に対して無料であって、One driveが無料ということではない。Windows10の次の名前は、毎月使用料の取られるパソコン、つまりWindows365ではないか。そしていったんOne driveとMicrosoft IDで決済口座が設定されてしまえば、Windows mobileやWindows TVなど、いろいろなコンテンツがお試し無料で提供されて、Windowsなしでは生きていけないような生活になるのではないか。

Office365などもある。アプリケーションソフトをレンタルしてOne driveと組み合わせ、作ったファイルを預かるサービスである。ビジネスベースでWindowsは圧倒的な優位を持つ。WindowsとOne driveの力を使って、この発想をいろいろな分野に展開していくのであろう。まず最初はWindows10 mobile。ノキアの製造部門をリストラして、1兆円近くの損を出した。このことによってノキア以外のメーカーがWindows mobileを使ったスマホを本気で作るようになるだろう。同時に、Microsoftは税金を納めずに済む。税金を納めないですんだ分で1兆円はとりかえすことができる。Microsoftが本当に欲しかったものは、AppleとGoogleに対抗できる特許群なのであろう。Windows mobileのスマホをハブとして、USBやBluetoothやWiFiでぶら下げたいろいろな機器がこれからのビジネスを作る。コンビニのプリンターに行ってプリント、コンビニのカメラでスキャン、をはじめとしてありとあやゆるものがインターネットに繋がって、そのデータはOne driveに集約されるのであろう。MicrosoftのIOT戦略の要はRaspberry Pi用のWindows10である。Raspberry PiのWindows10を通してアクセスする先は、One driveである。One driveにアップロードした音楽をIOTメディアプレーヤーやブラウザでクリックしたら音楽が聞けてしまう。そういうIOTベースの新しい商品群が続々と生まれてくるのであろう。Appleのどこを見てもAndroidのどこを見てもこういった戦略はない。Apple WatchはiPhoneのリモコンとディスプレイであってそれ以上でもそれ以下でもない。Apple WatchがiCloudに直接繋がったときに次のブレイクスルーがやってくる気がする。

パソコンもスマホも、もはや独立した個体ではなく、クラウドと通信で繋がった端末になってしまった。テレビとパソコンとスマホがクラウドに繋がって、インターオペラビリティ(相互操作性)が完成したときにAppleとGoogleとMicrosoftのシェアが大きく変わるのではないか。そのときの勝者はAppleでもMicrosoftでもGoogleのような単一会社がすべての分野でチャンピオンになるのではなく、どこかのクラウドと、どこかのパソコンと、どこかのテレビとどこかのスマホと、どこかのWatchなのであろう。私が考える勝者の候補は、クラウドはGoogleとMicrosoft、パソコンはMicrosoftとApple、テレビはAppleとYoutube。スマホはAppleとMicrosoft。WatchはAppleともう一社新規ベンチャー、なのではないかと思っている。

そのポジションをアメリカと日本と韓国と中国が争っているのではないだろうか。ヨーロッパは買った会社からWatchモジュールの OEM提供を受けて、エルメスとかルイ・ヴィトンとか、グッチのようなブランドをつけて高い値段で売るのだろうか。

#34 アメリカの日本に対する盗聴を知って

2015-08-06

「日の丸安全携帯電話」でなんとなく考えていたことは真実であった。しかもdocomoの携帯電話の通信の秘密はアメリカに破られていた。 それを「アメリカと日本は同盟国なのに同盟国同士でも盗聴をされて文句はいえない」などと言いだす人も出てきた。世の中は私が思っているよりもはるかにタフなようだ。そこで私は提案したい。政府の要人と思われる人にそれぞれ通信担当の補佐官をつけてその補佐官には陸上自衛隊の通信部隊から専門家を派遣してもらうことにしてはどうか。総理大臣が防衛大臣に頼む、というだけで自衛隊はそれぐらいのことをすぐにやってくれるのではないか。でもそういう積極的な政策をとらないで、「日本政府は携帯はアメリカ政府に盗聴されているからなるべく使わないように」というおふれしか出していなかったりして・・・

戦場で使われている通信システムは暗号化されている。特に米軍とNATO軍の暗号システムは共通で暗号鍵を変えることによってそれぞれのグループ内でしか通信できないシステムを構築できる。軍用トランシーバーには周波数ホッピングがつけられ、1秒間に数千回から数万回の速度で通信に使用する周波数を変更することができるようになっている。このホッピングの仕方を作戦毎に毎日変更している、と聞く。暗号を解くよりもこの周波数ホッピングを解くことの方が困難なのだろう。日本の軍用通信はどうなっているのであろうか。まさかアメリカのシステムを導入していないことを望むが、一応同盟国ということで、通信設備は同じ物をつかっているのではないか。表向きにはホッピングのキーを使えば、盗聴はできないとなっているのであろうが、マスターキーを使えば全部ダダ漏れになっているのではないか。日の丸通信企業が作った日本独自の暗号化システムを持った通信システムが必要ではないか。警察無線もそういう暗号化がされている必要があるのではないか。

現在こんなに広く浸透している携帯電話のインフラを使わずに政府が通信システムを構築することは困難なのであろう。よって通信担当の補佐官の背中に軍用通信機を背負わせ、首相や官房長官や大臣の横について回らせることは無理だ。結局残された方法は、携帯電話と携帯電話同士が毎回電話がかかったあとに暗号化セッションを貼り暗号化通話をするしかない。その暗号化のアルゴリズムは米国の決めた暗号システムではなく、日本独自の暗号化システムであることが必要がある。できれば暗号の解読に何十年もかかるような強い暗号であればよい。しかし、いったんこの暗号が悪人の手に渡り悪人同士が犯罪の話をするために使い始めたら困ったことになる。だから暗号システムというのは普通の人が暗号を解こうとするれば時間がかかり、マスターキーを使えば、瞬時に暗号が解けるシステムである必要があるのだ。docomoはそういうシステムを開発しなければならない。こんなに便利な通信システムが使われている現在、分、秒を争う国の政策決定が有線電話や手紙に逆戻りするようなことがあってはならない。

#33 One drive, one mobile, many PCs

2015-07-18

パソコンをWindows 8.2に切り替えてから数ヶ月が経った。ケータイもWindows mobileにした。便利である。この便利さはAppleでは得ることができない。この便利さはGoogle以上のものがある。 よって自分がこれまで考えてきたWindowsとクラウドによるパソコンとモバイルの統合はうまくいくと思う。またMicrosoftがそれを一番大切なシナリオとして位置付けているのがよくわかる。Windows mobileで写真を撮りまくってパソコンに戻ったときにパソコンのOne driveにすでにアップロードされている。これまでこんな便利なことはなかった。ケータイの写真を探して、ケータイの写真が本体にあるのかSDカードにあるのか探して、メールで転送していた。それがノータッチで自分の机からアクセスできるようになっている。あとはPCスティックを買ってテレビに装着してテレビのスクリーンもパソコンとモバイルとテレビのスクリーンとが連動することが次の課題である。すっかりパソコンを持ち歩かないようになってしまった。

ニュースでMicrosoftが100%子会社のNokiaの社員を8万人くらいクビにすると書かれていた。そのニュースの記者はMicrosoftがケータイ電話ビジネスから撤退するのだと伝えていた。僕はそうは思わない。MicrosoftはNokiaのよくできるエンジニアだけをMicrosoftに移籍させ、開発部門を移籍させ、Appleのように生産は社外にすべて委託することを考えているのではないか。Nokiaブランドをやめて、Microsoftブランドのモバイルを売るのであろう、今もやっているように。消滅するのはNokiaの名前であって、同時にパソコンのようにWindows mobileをライセンスして、スマホを作りたい会社にはライセンスするのだろう。1兆円ちかいお金を使ってNokiaを買収した理由はケータイで出遅れたことを挽回するためのウルトラCであったのだろうが、一番の財産はNokiaの特許群なのではないか。この特許群を持つことによってAppleの特許とGoogleが持つモトローラの特許と互角に相互ライセンスすることによって、特許問題はなんとか解決する。あとは、最先端のケータイ電話の技術を持ったエンジニアが欲しかった。北欧に研究開発部門の拠点を持つことができたことはすばらしいことではないか。Nokia買収の価格を償却するというが、税金を払わなくていい分、キャッシュフローは助かる。賢い節税の方法ではないか。だから私はこれからMicrosoftが本気で中国や韓国のOEMメーカーで作った本気のWindows mobileが出てくると信じる。そのときに一般のユーザー、特にビジネスユーザーはWindowsスマホとWindowsパソコンの連動の価値に気がつき大きくスマホのシェアは変動するだろう。Appleのシェアが落ちるか、Googleのシェアが落ちるかは、Microsoftの攻勢にどう戦うのかということであるが、僕はGoogleのAndoroidがかなりのシェアを落とすのではないかと思う。 GoogleはおそらくまずGoogle driveのダンピングに踏み切るだろう。MicrosoftはGoogleのダンピングに対してどこまでも追従するであろう。Appleはビジネスユーザーよりもクリエーターのユーザーが多いのでしばらくは高みの見物になるであろう。

#32 日の丸安全ケータイ電話

2015-06-26

フランス大統領3人が盗聴されていたという。ということは、 ドイツの首相も盗聴されていたのであろう。ということは、イギリスの首相もやられているのであろう。...ということは、日本の首相も電話は大丈夫か? と思ってしまう。もともとアメリカの標準の暗号システムに準拠して使われている情報機器はアメリカ政府がもっている暗号鍵を使えばすべて解読される性質のものである。HTTPSという表示が出るたびに私は誰かにこの通信が解読されているのであろうな、と思うことにしている。昔NTTが開発したといわれる、日本製の絶対解けない暗号アルゴリズムを実装した安全なケータイ電話をdocomoが作ってくれないだろうか。日本政府御用達になるための条件とはなになのだろうか。KDDIの前身はKDDであり、その前は国際電信電話と呼ばれた。政府の外務省と世界中の日本大使館との通話はKDDIが担当していたという。その歴史を考えるとKDDIも有資格会社なのかもしれない。ソフトバンクが名乗りをあげてもいろいろいう人はあるだろう。結局日本の安全保障を考えた通信はdocomoに頼むしかないのではないか。そういうVIP、防衛省、警察、首相官邸用の安全なケータイ電話はどういう機能を持つべきなのか、ということを考えてみたい。一番必要なことはすべての通話が録音記録されていることではないだろうか。万一なにかあったときにパンドラの箱を開けることができるようなシステムにしておくことがヤバいことをケータイ電話で話さないようにする唯一の方法ではないか。昔アメリカ政府の高官と話をしたときに聞いた話だが、ホテルの部屋に畳4畳の強化プラスチックで作った電話ブースを持ってきていると言っていた。もちろん天井も床も付いている。部屋で組み立ててアメリカ本国との電話はその部屋の中から暗号電話で行なければならないということなのだそうだ。彼は大統領の補佐官であったが当時はそれを見てやりすぎだと思っていた。が、アメリカは当時から世界中を盗聴していたのだなぁと今更ながら思う。

#31 二子玉川の蔦屋家電に行ってきた

2015-06-26

二子玉川のバス停のとなりにある蔦屋家電にいってきた。インターネットでもたくさん報道されているので有名であるが、カルチュアコンビニエンスクラブが運営しているTSUTAYAの一番最高級の電子グッズ、生活グッズのセレクトショップである。台湾の台北にもそういう店があったが、蔦屋家電の場合はスケールが違う。チラッと見に行くつもりだったのに2時間半も店にいてしまった。アイデアと想像力に満ちたいろんなデジタルグッズや家電と書籍や音楽やビデオが陳列されて売られていた。展示品を買うことができるMoMA(ニューヨーク近代美術館)のようである。代官山の蔦屋書店ができたときにとても驚いたが増田宗昭社長のイマジネーションはここまで進化したというべきか。展示品を売っている美術館だ。東京で一番おしゃれな百貨店は日本橋の高島屋と三越、新宿の伊勢丹であるといわれている。そのそれぞれの百貨店に時々行くが私のような情報世代にとっての百貨店になるのだろうか。一部の人たちだけが支持するセレクトショップで終わってほしくない。丸善なども店内のレイアウトを再考されてはどうか。ITOYAが文房具や知的生産活動の書籍を文房具の横で売っているような感じであった。情報としての本とその本が指し示す実物が並んで売られているということに強烈なインパクトを受けた。

時を同じくしてヤマダ電機がリストラで11店舗閉鎖という報道がなされた。家電の安売りの世界は厳しいようだ。プレミアム家電を扱う蔦屋家電はビジネスとして大成功を収めるのであろうか。その鍵は店員にあると思う。山ほどの商品知識を持った博物館の学芸員のような店員が客の質問に丁寧にしっかり答えることができる売り場であれば、大成功するであろう。ヤマダ電機の店頭に行って何を聞いてもほとんど答えてくれない店員や違う会社のものを薦める店員をみたらその会社からの派遣社員だったりする。インターネット時代にアマゾンや楽天でクリックでモノを買うというサービスの対極にヒューマンサービスを売り物にした店員が対応する蔦屋家電はインターネット時代のクリックに対抗する究極のモルタルソリューションであるといえる。この業態はなくならないであろう。こういうトンがったプレミアムセレクトショップを発案することができる増田社長の生活スタイルに興味を持ってしまう。どんな生活をしているのか幻冬舎のGOETHEややんちゃジジイのMADUROが特集を組んでくれたらいいのに。

#30 エンスーの次のテーマ:2人乗りマルチコプターと2人乗り潜水艇と2人乗り電気自動車

2015-06-16

メカと乗り物が好きだということで、私はエンスーと呼ばれるマニアである。一番最初に意識して乗せてもらった乗り物はブルトーザーだった。運転させてもらってとても嬉しかったことを覚えている。最初に乗った飛行機はグライダーだった。こんなものが空を飛ぶのかと疑問だったがいとも簡単に離陸して楽しかった。操縦は父だった。最初に船に乗ったときの記憶はないが、最初に自分で船舶を操縦した記憶は水上バイクであった。今はヘリコプターも船もほとんどのクルマもみんな売って通勤の足としての小さなクルマを主に乗っている。その意味では元エンスーと行った方がよいかもしれない。しかし今でも乗り物に興味はあるし、飛行機や船やクルマの雑誌は10冊ぐらい必ず買っている。

今欲しいと思っている乗り物は3つある。

2人乗りのマルチコプター。ドローンの技術を使ったプロペラが8つぐらいあるヘリコプターで、少なくとも数時間飛べるものであってほしい。自分で作りたいことろであるが、自分と同じことを考えている人も世界中にたくさんいるようであるし、1000万円以下で売り物は必ず出るだろう。それを輸入しようと思う。

ガソリンエンジンのクルマに長い間こだわって高速回転と低燃費のことを調べてきた。マツダのやり方、日産のレージングエンジンの取り組みなど、日本には素晴らしいエンジン野郎がたくさんいる。その開発の努力にいつも敬意を表している。しかし電気自動車がどんどんポピュラーになってきた。2人乗りの電気自動車を買いたいと候補を検討中である。テスラを買って乗るのは嫌だ。テスラを買って乗るは金持ち的で嫌なので、インホイルモーターをつけた改造車がいいと思っている。これは国産のものにしたい。

船に関しては、東京湾で船に乗っても全然面白くないということに気がついた。島がないからである。瀬戸内海をクルーズすることが楽しかった。関東ではもっぱら逗子葉山のあたりを水上バイクでウロウロしてきたが、これも飽きた。次は水上バイクのメカニズムが機密カプセルの中にはいった潜水艇が面白いと思っている。5メートルぐらい潜れてジャンプもできるような、イルカのようなボディーをした水中バイクが数社からでている。これを買ってきて乗ろうかと思っている。生き死にに関わることなので自作は、とりあえずは、考えないことにする。

大きな船、高いクルマ、大きな飛行機を買うことを考えたが、60近くになって自分の乗り物の趣味は自分の手の届く乗り物に落ち着こうとしている。でも手軽に飛べるということと、クリーンな乗り物、水上ではなくて水中を楽しむという新しい方向性で遊ぶための乗り物の開発に取り組んでみたいと思っている。

#29 ステレオの未来:2チャンネルの次は3.1チャンネル、その次は9.1チャンネル、その次は11.1チャンネル、最終は64チャンネル

2015-06-09

40年以上オーディオマニアをし、7年以上オーディオ機器の開発を進めてきた。最近その開発が完成しつつある。パワーアンプを作って、DAコンバーターを作って、スピーカーを作って、クロックを作って、パソコンプレーヤーを作った。長い開発のプロセスであった。CDのデータは16ビットで44.1kHzのデータ速度であるが、もっと機能の高いものをやりたいと思い、32ビット352kHzまでのスピードに取り組んでみた。そこまで取り組んでこれ以上の音はないと思った時にふと気がついた。オーディオファンが必要としているのは、32ビットの352kHzの音ではなくて、16ビット44.1kHzの音をいかによく再現できるか、ということの方がはるかに大切であるということに気がついた。いくところまでいかないと今のCDがどんなに大切なのかということがわからなかったわけである。だから、私が全力を挙げて取り組んでいることはCDの音から、32ビット352kHzに近い音に復元するということである。この技術が一番大切でないかと思う。

CDはステレオである。ステレオとは2チャンネルである。2チャンネルのステレオで未来もずっとこれでよいのかと思った。それは2チャンネルステレオの音を聞いて、その違いを比べることをなんども行ったときに気がついたことである。それは、ステージの音がステレオでは一直線にならんでいる。本物の音は2次元に分布している。この違いに最近気がついて目の前に2次元的に広がった音を聞く前に、3チャンネルのステレオの実験をしている。収録マイクを3本にして、センターマイクの位置はかなり高い位置まで持っていく方式である。これで録音した音楽は3chで再生してみて、今までとは全く違ったステージが再現できた。2が3になっただけでこんなにすごい違いになったのは驚きであるが、3だけでいいのかと考えて、部屋の四隅にエコーを再生するスピーカーを4つ、頭の上に、上からのスピーカーを1台つけることに現在取り組み中である。そうすると3チャンネル+4チャンネル+1、8チャンネルである。それに低音の0.1を加えて8.1。それにサラウンドの後ろを2本加えて、10.1。それにセンタースピーカーを加えて、11.1。私は2チャンネルのステレオがマルチチャンネルオーディオで5.1、DVDやブルーレイで7.1なったが、オーディオ用のマルチチャンネルとして11.1が主流になる可能性があると思っている。そのシステムは映画のサラウンドと共用できるスピーカーの配置になっていることが好ましく、水平面は5.1、その上がピラミッド型の5つのスピーカーとセンタースピーカーのさらに上のスピーカーの合計で5.1+5+1の11.1。

8Kのテレビのスピーカーは、22.2チャンネルだそうだ。ほんとにこんなたくさんのチャンネルがいるのであろうか。22以上の可能性はどうなのだろうか。最近64チャンネルのマルチチャンネルスピーカーのシステムを聞く機会があった。50本以上の全方向スピーカーとサブウーファーのミックスで各楽器が一つのスピーカーに割り当てられているシステムである。そのスピーカーの連立する林の間を演奏中にウロウロした。スピーカーが演奏しているときにステージの上を歩いているような感じがした。ホールで聞く音楽とくらべて、エコー。ホールの反射音が音楽についていなかったところが、違った。この64本のスピーカーをステージに設置して大ホールで音楽を聞くということをやってみたいと思うのは、私だけであろうか。実は64チャンネルはあるが1チャンネルが64本あるとういうことでちゃんとエコーがかかるシステムの1チャンネルの演奏、なかなか素晴らしいものになるという感じがしている。SPレコードをウエスタンエレクトリックの機器で再生するとちょうどこんな感じになるのではないだろうか。ということで1チャンネルから64チャンネルまでの音楽と映画を生むというのは興味深いし、私のライフワークの一つになりそうな気がしている。

#28 ソニーを潰したのはストリンガーだ

2015-06-02

ソニーの元社長の出井伸之さんが社長になる前から知っている。その出井さんが社長のときに一番評価していた外人がストリンガーだった。ストリンガーはソニー映画の立て直しのためにスカウトされた人物だったように覚えている。映画屋がソニーの社長になってソニーをズタズタにしたのだ。

私がソニーを評価しているのはいくつかの点がある。
一つ目は、トランジスタのライセンス生産を行いポケットラジオを作ったこと。
二つ目は、トランジスタを使ったマイクロテレビを作ったこと。
三つ目は、トリニトロンブラウン管を発明してトリニトロンカラーテレビを作ったこと。
四つ目は、ビクターと松下に負けたけどベータマックスというビデオカセットレコーダーを作ったこと。
五つ目は、再生専用カセットプレーヤーWALKMANを作り、ヘッドホンステレオの分野を確立したこと。
六つ目は、オランダのフィリップス社と共同でCDを作ったこと。
7つ目は、ゲームコンピューターPlayStationを打ち上げ、CDのついたPlayStation1、DVDのついたPlayStation2、BDのついたPlayStation3、インターネットに繋がるPlayStation4を完成させ、ソフトとハードの高収益連携ビジネスを展開したこと。

ここまでのソニーはピカピカの会社だった。ここからソニーの転落がはじまる。

一つ目は、DVDの標準化で松下に裏切られ、東芝に負けたこと。
二つ目は、サムソンと合弁でLCDの会社を作ってサムソンに技術を全部パクられて合弁撤退したこと。
三つ目、アップルにiPodを作られ、同じものがあったのにそれが売れなかったこと。
四つ目、エリクソンと合弁で携帯電話の会社をつくったのに、スマホを作ることができなかったこと。
五つ目、故障の多いパソコンを作り続けたこと。
六つ目、ミノルタを買ってデジタルカメラに力を入れたけど、GoProみたいなアクションカムを作れなかったこと。松下も4Kをやっていて、ソニーもしぶしぶ4Kをやっていたが、そんなものだれも買わない。なぜGoProだけが売れるのか。
7つ目、経費垂れ流しのソニー映画の経営。うまくいっているフリをしているが、ウィキリークスに出てきたソニー映画の内部はあきらかにおかしい。

ハードウェアの会社としてのイノベーションを続けてきたソニーが映画屋の間違った経営判断によって潰されてしまった。関連の証拠集めを今行っていて、ビジネススクールの講義に使うケーススタディにして、そのうちソニーの失敗を分析した本を書こうと思っている。シャープの凋落も独裁者の間違った判断であったように、ソニーの凋落も独裁者ストリンガーの間違った判断でこんな会社になってしまった。そのあとを任された経営者の苦悩は同情に値する。

#27 私のパソコン遍歴

2015-05-27

最初のバソコンはPET2001だった。次のパソコンはTANDYのTRS80だった。両方ともROMでBASICが入っていた。次にIMSAIのS100BUSのコンピュータだった。これらはみな8ビットのマイクロプロセッサで動くものであった。これらの経験がベースとなってPC8000を作ることになる。PC8000でPET2001とTRS80のレベルに追いついた感じがした。沖電気のIF800はディスプレイとプリンタとフロッピーディスクを一体化したパソコンであったが、それはそれまでのパソコンの総括みたいなデザインであったような気がする。このあとIBMパソコンを手がけることになって、基本的には沖電気のIF800を16ビットにしたマシンを作っただけであった。BASICしか動かない機械の限界をNECで感じていたので沖電気のIF800では8ビットのOSを搭載した。それらの考え方がIBMのパソコンで16ビットのOSとその上で動くBASIC、ワープロ、表計算という形で落ち着いてそれがIBMパソコンの爆発的な成功の元になったような気がする。それでもパソコンを本格的には使っていなかった。コンピューターにコマンドを入力することが嫌いだったからである。

ビジカルクという表計算ソフトウェアを作っていたパーソナルソフトウェアという会社がVISIONという名前のウィンドウソフトを発表したときに当時マイクロソフトの副社長だった私はびっくりしてこれ以上のモノを作らなければならいと覚悟を決めた。ゼロックスのパロアルト研究所に当時言われていた究極のパソコンALTOを見学に行った。チャールズ・シモニーというエンジニアが対応してくれて、聞けばワープロも作ったという。ただちにその場でマイクロソフトに来てくれ、と頼んだ。その関係でゼロックスがALTOをSTARという名前で商用化したときにフルシステムを導入した。このSTARのシステムが私のパソコンの原体験である。STARはスクリーン上にファイルフォルダとドキュメントを配置することができるようになっており、アプリケーションはワープロだけであった。STARにBASICや表計算を売り込もうとしたがゼロックスは聞く耳を持たなかった。ワークステーションとプリンタで一式1000万円くらいしたことを覚えている。私のWindowsのデスクトップはファイルが二次元的に机の上のように配置されたままである。

IBMのパソコンの仕事をしてからデスクトップではなくポータブルなパソコンを作りたいと考えた。グラフィックスの半導体を作ってソフトウェア互換性を持った液晶表示器を作った。今では当たり前になっているけれど。IBMがThinkPadという名前でノートパソコンを出してきた。黒いボディでキーボードの中央に赤いゴムキャップをトラックポイントというマウスポインタが印象的であった。以来ノートパソコンはずーっとThinkPadを使っている。IBMのパソコン事業がレノボに売却されたあともThinkPadを使ってきた。ThinkPadの特徴は、トラックポイントとハードディスクが脱着できるということであった。同じタイプのパソコンを複数台買ってハードディスクさえ変えればハードウェアが故障してもパソコンが使えるのがいいと思ったからである。ThinkPadのPCMCIAスロットに差し込むauのワイヤレスモデムもずーっと使ってきた。バッテリーをスタミナバッテリーにして複数本持ち歩けばどこに持っていってもインターネットの仕事環境が実現できるからである。ThinkPadが大きく重かったので、小さなパソコンにも興味を持った。ソニーが作っていた小さなVAIOシリーズはほぼ全部買ったが、スクリーンが小さすぎて使えなかった。GPSのモジュールをつけて地図のソフトを走らせてヘリコプターでGPS地図表示器としたこともあったが、ソニーのパソコンはほとんどが故障した。ソニーのパソコンが故障するたびにThinkPadを使っていて良かったと思った。

Windows XPの次にWindows VISTA、その次にWindows 7とどんどんWindowsが変わっていった。私は最近までCPUが速くなっても、Windows XPを使ってきた。なぜなら速いCPUで軽いOSを使うとサクサクして大変気持ちがいいからだ。しかしそういう世界もレノボのパソコンはアメリカ政府では使用禁止になったそうだ。BIOSにバックドアがついていて外からリモートログインをされてファイルを取られるということである。これが理由で私はThinkPadとの縁を切ることを決めた。

次のパソコンはSurfaceしかないだろう。この前後にiPad、NexusのPadを買ってみた。ホームページのブラウザとしてはいいけど、Windowsのデスクトップが欲しいと思った。だからSurfaceに決めたのである。Surface1を買った。Surface RTは友達が旅行のお土産にくれた。Surface1のキーボードをバッテリー内蔵型に変えてみた。重すぎた。ということで、4Kのスクリーンを使うことができるSurface3とドッキングステーションがでたときに、ThinkPadからSurfaceへの移行を決断した。今のところ使い勝手は大変よく複数のパソコン間で仕事ができる環境構築をしている。LTE内蔵のSurface3を買おうと思う。これをお持ち歩きのパソコンにして全部がWindows10になったときに次の方針を決めようと思う。やはり自分の使っているすべてのパソコンのデスクトップの同期と自前のセキュリティを強化したネットドライブの構築が次の大きなテーマになると考えている。

#26 シャープを潰したのは聖域にいた人かも

2015-05-19

シャープが減資して資本金5億円の会社になる(つまり中小企業)という記者会見の報道があった。シャープの社長は「聖域なきリストラをする」と発言していた。まてよ、シャープの今までのリストラには、リストラされない聖域があったのか、と、ふと思った。シャープの創業者に連なるお偉い一族の面々が本社で踏ん反り返っていたのかもしれない。

実は、私はシャープのテレビが嫌いだった。だからシャープのテレビを買ったことはない。シャープのテレビの何が嫌いだったのかといえば、2つある。1つ目はデザイン。特にリモコンのデザイン。2つ目はコマーシャルのキャラクター。デザイナーの名前は、忘れてしまったがシャープのテレビは、あのデザインでずいぶん損をしていると思う。あのデザインがいいという人もいれば、僕のように嫌いという人もいる。シャープのテレビがもっと普通のデザインをしていたらもっと売れていたと思う。シャープのテレビの広告は大女優吉永小百合様である。僕の知り合いは吉永小百合が宣伝に出ているからシャープのテレビを買った。最近引越しをするからそのテレビをもらってくれないかと言われて、丁寧にお断りをした。吉永小百合が売っているテレビなんて、誰が買うものか。私はシャープの聖域が変なデザイナーを使い続けるようにトップダウンの指示をして、吉永小百合を使い続けるように指示をしたわけであろうから、「シャープのAQUOS=あのデザイン、あの女優」となって、イメージが固定化してしまったのではないかと、疑っている。

大阪都構想の住民投票は大阪に住む老人層が反発して否決されたという報道があった。20代30代はこぞって賛成であったという。つまり、若者の考え方と老人の考え方はまるで違うのだ。若者が欲しいというものをどうして老人がデザインできるのであろうか、そんなことは無理であろう。昔、日産という会社があって、大物会長と大物社長が君臨しクルマのデザインもトップがOKしないとダメだったと聞いたことがある。僕は子どものときから家はセドリックだったので、日産のクルマに興味があったが、なんてかっこの悪いクルマだとずーっと思ってきた。日産の聖域に君臨する人と僕のデザインの趣味が合わなかったのだと思う。そういう日産は経営が傾きフランスの企業に助けてもらって外人独裁経営者のもとで蘇った。しかし、僕は今の日産のクルマは買わない。デザインが気に入らないからだ。シーマは1台目2台目3台目と乗り継いだが、社用車だった。誰が作ったという氏素性もはっきりしていて、日本製の究極を追求したクルマとして好きだった。当時の日産のメインバンクは日本興業銀行で、日の丸を背負った日産を応援していたことを思い出す。シャープを蘇らせるのは、日本資本ではダメだろう。ファンドが金を出してもダメだろう。シャープを蘇らせられるのは、エレクトロニクスの精神を持った経営者である。そしてそれは日本人ではないのではないか。日産のように有能な経営者を海外から迎え、生え抜きの日本人の幹部とともに頑張ればシャープは再生できるのではないか。私はその時に新生シャープの格好のよいテレビを買おうと思っている。

#25 ドローンその3 死刑になったのはドローンオペレーターではなくドローンそのもの

2015-05-15

首相官邸にドローンを打ち込んだ奴が死刑になる、と私は書いた。しかし公安警察は死刑にする値打ちのない奴だと判断したのである。威力業務妨害で一件落着にするつもりなのであろう。長野県善光寺で15歳の少年がインターネット中継をやって、やってくれた。警察に注意された帰りに東京でまた国会周辺であばれてくれた。これらの行動のおかげでドローンに対する規制が強化されることになった。皇居や国会、最高裁判所、首相官邸などの上を飛んではならない、ということになった。こんな制限で終わるはずがない。落ち着きどころは日本のあらゆる私有地の上空150メートル以下に侵入禁止になるであろう。つまり、ドローンがとぶなら150メートル以上。では150メートル以上になるまではどうすればよいのか。公有地の上で150メートルまで上昇するか、または、私有地の上なら上昇と下降なら良いとするか。世界的にドローンを規制しようとする動きがある。私はマンションに住んでいるが窓からいつもドローンが飛んでいないか気にするようになった。夜も朝も昼も。昔は偵察衛星かハップル望遠鏡が覗いているのではないか、心配していたが、もしかしてではなく、必ずドローンは盗撮にやってくると思う。こうゆう心もとないドローンオーナーの行動がドローンを禁止する法律を作らせたのだ。覗き見は即時逮捕される。不法侵入も即時逮捕される。ということは、住宅地でドローンを持って飛ばした瞬間に逮捕されるということである。

卒論のテーマを決める季節であるからドローンを撃ち落とす機械を開発させようと思う。10×10でスピーカーを並べてフェーズアレーを作りそこに大電力を流して、振動音を発生させ、ドローンを撃ち落とす迫撃砲にするやり方。

次に、炭酸ガスレーザーの大出力のものを買ってきて炭酸ガスレーザーを照射してドローンを焼き切る方法。しかしこの方法はドローンだけでなくいろんなものを潰すことに使えそうだから、作ること自体が犯罪に問われることになるだろう。

3つ目が大きめのドローンを3機ぐらい使って網を貼り、ドローンを生け捕りにする方法。3台のドローンが連動して動く、ドローン生け捕りシステムが一番良いと思う。空中で捕獲したドローンの所有権は一体誰のものなのだろうか。ドローンを捕獲して分解して再活用したら、犯罪になるのだろうか、などなど。ドローンで楽しませてもらっている。という話をしていたら、隣の席に座っていた人が、「屋上に猿を飼ったらいいのよ。」と言った。思わずどういう名前にしようか、と言ってしまった。中国製のドローン3台と鳥を生け捕りにする網のセットをインターネットで発売したら売れるのではないかと思った。高級ドローン生け捕りキット。 パトカーのカーロケセンサーみたいなもので、ラズベリーパイにカメラをつけてドローン発見ソフトを作ってみようと思う。窓に貼っているだけでドローンが来たら音が鳴る。9900円で1万台くらいは売れるだろうか。

#24 WindowsとWindows Mobileの連携について

2015-05-08

今年になってからWindows Mobileを使うようになった。Windowsも8.1にした。しばらく使ってみての感想と改良への期待をまとめてみた。

ハードはモバイル1台とパソコン4台で計5つ。Windows Desktopがそれぞれ4つ、5つのModern UIを足して合計で9つのデスクトップ画面を記憶しなければならないのは苦痛である。持ち歩くパソコンと会社と大学と家のパソコン合計4台のパソコンのデスクトップがそれぞれ違う。ファイルはどこに置いたのかなぁとウロウロ探している。クラウドドライブにアップすればよいのだが、毎回そんなことはできない。アップするたびに誰かがチェックしているのかと思うと、気分が悪い。インターネットに繋がらない環境もある。ここのところをなんとか解決しないとパソコン環境は混乱を極める。iPhoneとiPadでは当たり前のどちらかにアプリをインストールしたら片方にも自動的にインストールされているという機器間のファイルとアプリの同期がこれから必要になるだろう。Modern UIはアプリをあつめて成立している。パソコンのデスクトップは私の場合、ファイルを並べてある。Windows Xpのデスクトップにファイルをたくさん並べていたからスピードはものすごく遅かった。でも、机の上にファイルやフォルダが並んでいて、ファイルをクリックするとアプリも自動で起動される。長年のこのジェスチャーになれていてた。私はアプリ中心のModern UIに違和感を感じる。

ではどうしたらよいか。すべてのデスクトップとすべてのModern UIをクラウドでシンクロさせることしかないであろう。どこの机の上にあってもどこのパソコンでもみれる。ということを、ファイルのプライバシーのセキュリティーとともに保証するしか、使い勝手はよくならないのではないであろうか。マイクロソフトのクラウドに接続すればそういうことができる、と言うであろう。グーグルも同じことを言うだろう。でも、アメリカ政府や警察庁が読むことができるクラウドドライブに自分のファイルを置くのは絶対にイヤだ。私は危険思想の持ち主の革命活動家ではないが、公安警察が自分のパソコンをチェックするのだけは絶対にイヤだ。それに日本政府が役所で使うパソコンがそうなってはいけないと思う。だから、自衛のクラウドストレージとそれぞれのパソコンとをVPNで結んでデスクトップとModern UIを同期させるアプリを作るしかないと思う。でもWindows 11か12かで、そういう機能がインストールされたらいいのと、願っている。

まとめると、自分でサーバと立ててグローバルIPアドレスをつけて自分の使う複数台のパソコンからそのハードディスクを共有するのと同じではないか思われるが、それは違うのである。共有するのはハードディスクではなくて、デスクトップである。デスクトップ上のファイルやフォルダの位置まで同期させたいのである。実はこれはハードディスクのデスクトップフォルダを共有してWindowsのデスクトップ表示ブラウザと結合すれば直ちに解決する問題であると睨んでいる。やってみようと思う。

そういうモノを欲しい人は僕だけではないだろう。スマホとWindows Desktopを連携するアドオンソフトを作って売るようなベンチャーをやってみてもいいかもしれない。

#23 官邸ドローンその2

2015-04-28

ドローンの犯人が捕まった。放射能に対する怒りがその原点だという。威力業務妨害で捕まった。「大したことではないではないか」という論調である。私はそうは見ていない。というのは動いているのが公安警察だからだ。オウムの捜査を行った部門である。いきなり警察庁長官が記者会見をしていた。これは警察内部がテロも想定して動いていたことを示している。福島に反対するだけで誰があんなドローンを3台も買うだろうか。スポンサーは誰なのだろうか。疑問は尽きない。

#22 ただのネットドライブなんて使わない

2015-04-28

Dropbox、Google Drive, One Drive, iCloudなどの無料のドライブのサービスがある。私は使わないことにしようと思う。自分でハードディスクをぶら下げたネットドライブでVPNで暗号化して自分で管理でき、他の誰にも見られないような仕事環境を構築しようと思う。そして、そのドライブをRAID7にして金庫の中に入れ、金庫からケーブルを引っ張り出してネットにつなぐようにしようと思う。なぜなら時間の問題で人工知能がネットドライブの内容をスキャンしてユーザーを分類して国民データベースに登録されるということは目に見えているからである。まずアメリカがやるだろう。その次にアメリカから指示をされた日本がやるだろう。国民背番号なんて社会ではなく、国民一人一人の思想管理まで政府はやるだろう、我々の承諾なしに。自分で自分を防衛するしかない。

盗聴された経験がある。昔NTT民営化の時に、NTTの分割についての論陣をはっていた。そのとき家の電話も携帯電話も盗聴されていたと思う。家にくる郵便も開封されていたと思う。警視庁にいって相談をしたら「あなたは心配しすぎですよ」と言われてるかと思っていたら、反対に「JRかNTTか郵政関係のお仕事をされていませんか」と言われた。「NTTの電話をやめて大切な話は電力電話を家に引いて、電力電話でされたらどうか」と言われた。警察はこの日本でどういう盗聴、無断検閲が行われているのかを知っているようだ。そういう組織暴を告発しても誰もなにもしてくれない。自ら知恵を働かせて自分を守るしかないのだ。昔アスキーで暗号アルゴリズムの開発をしていた。スーパーコンピューターでも解き難い暗号システムを完成させたが、アメリカのコンサルタントに「やめたほうがよい」と言われた。なぜなら、「本当の暗号とはマスターキーを使えば一瞬にして解読ができ、マスターキー以外ではたとえスーパーコンピューターでも解読できないのがよい暗号システムだといわれている。当事者だけしか解読できない暗号はダメ」と言われた。郵政省の参与に任命されて標準化国際会議に参加するためにワシントンD.C.に行ったことがある。そのときに受けた注意は「たとえ公衆電話であってもホテルの電話であっても、どんな電話でも録音されているからそのつもりで」と言われた。このように世の中はずいぶん前からハッキングされていたのだ。それもハッキングが好きなハッカーによってではなく、仕事としてそういうことをやる人たちに。

データを守るには、
1、物理的に守る。つまり、パソコンを取られないようにしなければならない。パソコンを金庫に入れておく必要がある。その金庫は持ち出せないようにしなければならない。
2番目、電子的に守る。強力なパスワードをかけておく。
3番目、データの窃盗は、刑法で窃盗にあたることを認識してもらう。
4番目に、他人のデータを盗むことは道徳に反することをアピールすることではないか。

盗聴、盗撮、盗アクセスが情報戦において最高の戦闘であることは疑いない。そういう権力者の暴挙は止めることはできない。しかし、見ざる、言わざる、聞かざるを実践することが我々一般市民のそれに対する無言の抵抗になるのではないだろうか。日本は他の国に比べて比較的平和で安全な国ではある。

#21 官邸侵入ドローンの犯人は死刑になるかも。

2015-04-24

とうとうやってくれたわ。恐れていたことが起きてしまった。これで日本のアマチュアドローンは終わるかもしれない。こんなことしないでマニアだけがこっそり飛ばしていればもっと長持ちしたのに・・・

MITにいるときに、実はドローンもやっていた。10cm×10cm×10cmの超小型のドローンで、ペンタゴンに補助金を出してもらおうと思ってお願いにいったら、「お前は日本人だからダメ」と断られてトホホしていたら、それはオレが代わりにやってやると、引き取ってくれた人がいたので、今ではもう実用化されて戦争で使われているのだろう。私の秘密保持契約も切れたことだし。

NHKの報道は「ハードディスクを積んでいる」と言っていたが、実は「遠距離用の無線ブースターだった」ということだ。警視庁はブースターとハードディスクの区別がつかなかったということになる。とても恥ずかしい話だ。オウムのサリン事件を思い出した。セシウムを含んだ液体が搭載されていたということだ。発煙筒からケーブルが伸びておりリモコンで発火発煙するように見えた。これがもしサリンが積まれて官邸に落ちてきたと考えるならば恐怖感を感じる。そういったことが二度と起きないように警察と司法は今回の犯人を探し出してかなり重い刑に処するのではないか。放射性物質を官邸に打ち込んだ行為は、殺人罪よりもテロ未遂と言われてもしょうがないだろう。テロ未遂はどのような刑が待っているのか。刑法199条で殺人は死刑もしくは無期、もしくは5年以上とされている。未遂も同じようなものだ。裁判員裁判では軽くなるが、司法に見せしめという意図があれば死刑になってもおかしくはないのではないか。そうしないとやってみようと思う人が次々出てくるのではないか。

ドローンに興味があって大学院の院生に卒業制作で大学の4Kビデオなどを作っていたが、それ以上の活用の仕方はさすがに考えなかった。私がやってみたいのはドローンを大量に使って空飛ぶジュータンを作るということだ。アラビアの千夜一夜物語の世界だ。15×15のマトリクスで空飛ぶジュータンを作れば、225個のドローンだ。Phantomは約8万円だから225×8で、約2千万円だけど、メーカーに交渉すれば安くしてくれるかもしれない。15×15の格子の上にペルシャジュータンでも買ってきて乗せればかっこいいだろう。電池の持ちが悪いから発電機を乗せてガソリンで発電しながら飛ぶ。そこらへんをこちょこちょ改造すればかなり飛べるジュータンができるのではないか。発電機とガソリンを乗せたらヘリと同じという人もいるだろうが、10m×10m×30cmのジュータンだからこそ意味があるし、夢がある。そのうち誰かが必ずやるだろう。アラブ の人だったりして・・・

「現在開発中のアメリカの次世代戦闘機が最後の有人戦闘機となるだろう」と国防長官が発言したそうだ。ということは偵察用に空を飛んでいるドローンではなく戦闘用の飛行機としてドローンが使われるようになるのだと思う。現に偵察用のドローンに空対地ミサイルを載せた使い方を中近東ではしているではないか。このドローンを迎撃するためにドローンが開発されている。ドローンに空対空ミサイルを搭載すればこのシナリオはにわかに現実化する。それは2020年には常識となっているであろう。とにかく10万円もしない安価な機器で恐るべきことが可能になった時代なので政府が戒めの意味を込めて今回の犯人を捕らえて死刑にするようなことになれば、困ったことだ。

#20 アップルのiPhoneユーザー囲い込みのギミックだったApple Watch

2015-04-24

Apple Watchを買ってしまった。しまった!

Apple WatchはiPhoneがなければ使えない。普段使っていないiPhone 6を出してきて充電してApple Watchのイニシャライズの画面の写真を撮らないとペアリングができないようになっている。なんかおかしい。ガラケーとiPad miniとWindows Mobileとを普段は使っているのでiPad miniを持ち歩きながらApple Watchで電話ができたらいいのにと思っていたが、それは夢のまた夢であるみたいである。アップルはiPhoneにしか今のところApple Watchを繋がせないようだ。そこにアップルの意図を感じると言ったら言い過ぎだろうか。

つまりこうだ。iPhoneのユーザーにApple Watchを買わせてiPhoneのワイヤレスリモコンのように使わせる。iPhoneの新しい機種が出たときに買えばApple Watchは継続して使えるのであろう。しかし、iPhoneを裏切ってANdroidやWIndowsMobileに乗り換えたら、Apple Watchは重いブレスレッドになってしまう。新しいApple Watchが出てもApple Watchは、永遠にAndroidのタブレットや、Windows Mobileには繋がらないだろう。アップルに勤めていた人がやめて、繋げられるソフトを作ったら訴えられるだろう。とにかくiPhoneを持っていて新しい物好きでApple Watchを買う人たちを永遠に逃がさないための小道具なのであろう。でも私はこの戦略は間違っていると思う。Apple Watchは、iPhoneだけでなくAndroidや、iPad、Windows Mobileなど、すべての機器につながり、デジタルリモコンとして使えるようなものになるべきではなかっただろうか。そういう機能を持った競合製品が半年以内で出てくるであろう。 アップルはiPhoneだけにしか繋がらないということで将来の競争相手を作ってしまったことになるのではないか。

とりあえずiPad miniと繋がって電話ができるようになったソフトウェアのアップデートを希望する。アップルのMacが少数派だから好きだったのに、すべての人にApple Watchを買わせようとするアップルは好きになれない。ということは自分はマイノリティーということか。時計なんてバラエティがあって当たり前なのに色や材質だけ差別化した同じ時計はしたくない。明日ハンズに行ってサイズの合う時計工具を買ってきてApple Watchをバラしてみることにした。そのうち中身を入れかえてAndroidに繋がる基板がキックスターターで提案されたりして、即買いたいと思う。

#19 とうとう4KとSurface3に引っ越し

2015-04-14

今日は記念すべき日だ。IBMのThinkPadと2Kのディスプレイを捨てて、Surface3とドッキングステーションと4Kディスプレイに引っ越した。4Kディスプレイはたったの8万円だった。40インチである。それを使ってこの原稿を書いている。ディスプレイのブランドは「Philips」である。どこ製かと調べてみたが、予想通り中国製であった。中国のメーカーにPhilipsが指定した仕様で作られた4Kのモニタである。韓国製の湾曲したモニタも1台買ってみようと思う。スクリーンの左右に目を動かすときに疲れなくてよいかもしれない。日本のシャープやソニーのモニタは値段が高すぎてとても買えなかった。ここら辺に日本のメーカーがコンシューマー市場で売れない理由があると思う。

1985年にMSXの次世代を議論していたときにHDTVにパソコンのビデオ出力をつなぎたいとソニーのひとに言ったら「そんなことはありえない」と言われた。あれから30年たつのだ。

1992年にMITでアナログのHDTVではなく、HDTVはデジタルでやるべきだと提言した。そのときにインタレスではなく、2000×1000でプログレッシブでDCTベースのコーディングがこれから世界標準になると発言した。図らずも私の予測は実現した。

2000年にIBMのノートPCを買って、ドッキングステーションを繋いでPCIのMATROXを基板を繋いでHD1920×1080のディスプレイを繋いで使ってきた。以来ThinkPadは3回くらい代替わりをしたが、Windows XPを使い続けてきた。CPUが速くなって軽いOSだからスピードが抜群に速い。途中横長のディスプレイを縦長にした。そうしたらA4フルページのディスプレイがきれいに表示されたので、とても気持ちが良かった。ウィルス駆除ソフトの期限が切れて、ウィルス駆除ソフトが悪さをして、WindowsXPのスピードが下がってしまった。もはやこれまでと思い、サブで使っていたSurface3をメインのシステムにすることにした。

2015年のこれからSurface3とドッキングステーションと4Kのディスプレイの組み合わせにクラウドを連動させ大学と高校と会社と家と新幹線とクルマの中、どんなところにいてもシームレスにすべての情報にアクセスできるような環境を構築していきたいと思う。新幹線の中ではさすがに4Kのディスプレイではなく、Surfaceであるが、4KのSurfaceがはやく出てくれたらいいのになぁ、と思う。名前は「Surface4K」と勝手に期待している。このシステムにノキアの一番安いWindows Mobileを連動させてみようと思う。

パソコンとスマホの割合が2012年の12月の末に逆転してから1年少しになるが、パソコンはスマホに負けたのかという話があるが、パソコンとスマホを比べることがおかしいと思う。パソコンは情報を生産加工するデバイスでスマホは情報を消費するデバイスではないだろうか。すべての消費者が生産者でもある、というのが本来の姿ではないかなと思うが、消費だけする人と、生産と消費をする人の割合がどのくらいで落ち着くかということが注目される。サイレントマジョリティとは何パーセントのことであろうか。メールを書くということとTwitterで発信するということは違う。LINEが流行っているというが、スレッドを自動的に分けてくれるメールソフトはLINEと同じようなインターフェースになりつつある。今のところLINEもTwitterも大嫌いだ。

#18 政治学とマスコミ報道の建前と本音

2015-04-08

国際政治学について興味があるので、国際政治学会に参加している。しかし友人から国際政治の研究はやめたほうがいい、と言われた。なぜかと聞くといつの時代にも政治家の本音はわからないというのだ。もう少し詳しく教えてくれと言ったが、国際政治の世界では建前と本音がセットで流通していてその2つを研究するということは至難の技であるからだそうだ。いろいろな政治活動の究極は大国同士の対立であったり、一部の人たちが大金を儲けるための行動であったりするのだが、表面的にはそういう話は一行も報道されない。ほとんどの人たちは、表面的な国際政治を語っている。本音をテレビ番組で発言した古賀某は抹殺されたが、司会者や官邸はきれい事しか言わない。霞ヶ関を歩いているデモ隊はお金をもらって動員されている人たちである。誰が払っているのか、一人いくらもらったのか、弁当はついているのか、などを報道した新聞はない。政治に建前と本音があるようにマスコミにも建前と本音があるようだ。民衆を愚弄した世界ではないか。これが国際関係にまで拡大されるとヨーロッパ金融資本の陰謀論や人種問題などが出てきてさらに複雑になる。

どこかの新聞社のひとにきいたことであるが、「うちは左がかっているのではありません。日本の保守層に潜む左的な気持ちを代弁しているだけです。我が新聞はバリバリのエスタブリッシュメントです。野球の好きな新聞や日の丸の好きな新聞とは違います。」などと言っていたりする。本音の発言として歓迎したい。

だから政治学は常に両建てで大衆のための建前と支配者の本音を論ずるべきであり、マスコミはテレビラジオを含めてマスコミとその背後にあるもの、つまり、マスコミに金を出しているひとの意図と、マスコミを監督している権力者の意図を論じるのが本質的なことではないかと思う。

「サントリーのレモンジーナが品薄だ」、とインターネットでつぶやきが流れた。そうしたら「そんなもん山ほど在庫があるぞ」、と第二のつぶやきが流れた。フランス人にこれは「貴重なレモンジーナだ」とあげたら、「フランスにはない商品だ」と言っていた。「フランスも売り切れているのか」と聞いたら、「フランスには存在しない」と言っていた。フランスにないフランス製とはどうなっているのだ。

アジアインフラ投資銀行に日本が投資しなかったことを巡るインターネットの論調はもっと傑作である。イギリスが投資した。わざわざ王太孫が中国に参加すると言いに訪問した。香港をめぐって中国とイギリスはずっと特別な関係であって、これからも特別な関係にありたいということをもったいつけて言いに行ったのだ。そのあと、そのトリックに引っかかったのこりのヨーロッパの国々が参加を表明したのは周知のとおりだ。安倍首相は外務省の幹部を呼んで「どうなっているのだ」と騒いだというネットの記事があった。「日本は出資するべきだった」という論調が出はじめている。誰でも好き勝手なことを言える世の中であるが、なにかおかしくはないか。日本のインターネット論壇には中国の友達がたくさんいるようだ。戦後70年の歴史を学べば日本が出資するわけがないということなど中学生でもわかるのに。

インターネットの時代はレベルの低いウソは通用しないということを皆が知るいい機会であったと思うのは簡単すぎるのではないかと思う。三重四重に大衆の心を心理学的に分析して動かそうとしている人たちがいるということを忘れてはならない。政治もマスコミもインターネットも。

#17 「週刊アスキー休刊、ウェブに全面移行」私ならこんなことはしない

2015-03-31

知り合いから電話がかかってきて「週刊アスキーが休刊するって知っているか」、と教えてもらった。思えば20年くらい前に会社再建の社運をかけて立ち上げた週刊誌だったのにやめてしまうのは、とても残念である。

週刊誌がウェブに負けるのはスピード問題である。角川の内部のことはなにも知らないので、そとから見た想像の話であるが、誰かが歴彦さんにいい格好して「ウェブに全面移行しましょ」なんてささやいたのだろう。どうかと思う。角川のような大出版社は大金をはたいて買収した週刊誌でも、トイレの水を流して電気のスイッチを切るような感じなのだろうか。

ウェブの発表文にはインターネットに移行すると書いてあるが、誰が書いたのか知らないが間違った戦略である。1週間待てないなら、週刊誌から日刊紙に変えればよいではないか。Windowsの発売日に使える割引クーポンを印刷したマイクロソフトの広告なんて載っていたりして。あと、金曜日に特集主体の日曜版を出して週刊誌も温存することも可能ではないか。週刊誌を休刊したあとにしなければならないことは日刊紙の夕刊アスキーを刊行することではないか。インターネットの時代ですべてはウェブになると言う人がいるが、私はそれは間違いだと思う。紙にインキで印刷したメディアは決してなくならないし、有料で情報を買ってもらうことができる最適なメディアである。無料のウェブサイトの広告をあてにするのはテレビの民放モデルである。出版は広告よりも記事の中身で読者に買ってもらうのが本筋ではなかったか。

私なら夕刊フジのようなタブロイド版の日刊 夕刊紙を出す。「夕刊アスキー」である。東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、仙台、広島、札幌、福岡で発売するのだ。新聞社と提携して宅配もする。もちろん電子版も。ウェブも連動させる。出版業界にいない負け犬の遠吠えと言われるのであろうか。しかし、週刊アスキーの初代発行人としてそれぐらい言ってもいいだろう。

#16 次の研究テーマは、「クリーンエネルギー」と「マイクロ手術ロボット」

2015-03-25

60歳からの研究テーマを模索中であるが、新しくターゲットにすることに決めたのはエネルギーである。その背景として福島の原子力発電所が3.11のときにメルトダウンを起こしていたことが最近明らかになった。この報道がなされたのは最近のことであるが、原子力の知識のある人なら爆発が起こった時点で当然予想されたことであろう。しかしそれが事実として確認されてみると大変なショックである。私は原子力発電に対して賛成でも反対でもない立場であるが、メルトダウンはショックである。

21世紀のエネルギーの研究をはじめようと思う。第一の条件は石油やLPGや原子力を否定することなく、クリーンを追求することではないか。その方法を模索することにしたい。

2つ目はコンピュータと医学である。最近CTやMRIを使って自分の体の中を見る機会があった。あと3次元プリンターを使ってそのデータをプラスチックモデルで作成中である。また、マジックハンドのような内視鏡でのロボット手術もはじまっている。これらのデータを統合することによって新しい時代のマイクロロボット手術の可能性について考えてみたいと思っている。2020年を目処になんらかの形になるようなものを仕上げたいと考えはじめた。

#15 私の予測するWindows 10とWindows Mobileのシナリオ

2015-03-18

Windows 7とWindows 8のユーザーに対して、Windows 10のアップデートを配るという発表があった。スティーブ・バルマーが社長をしていたことのマイクロソフトなら決してありえないはんだんであり、新しい社長になってこそ可能となった戦略なのだろうと思う。すべてのユーザーベースをWindows 10に誘導し、クラウドビジネスをさらに推進しようと考えているのだろう。どうもアメリカには「10」という数字に対して特別な思いがあるようだ。 「10」というのは、超セクシーで美しい女性、満点美女という意味のスラングである。だからWindowsも完成に近づいたOSとして、9を飛ばして10になった。Whindows 10は完璧なWindowsであるという気持ちが秘められている。

さて、WIndowsPCとAppleのシェアについては、インターネットのウェブアクセスのトラフィックから分析すると、Appleが10%くらいである。あとは、Windowsである。しかし、この90%くらいのWindowsは、Xpや、7、8など、さまざまなバージョンのWindowsであり、マイクロソフトのクラウド戦略の障害のひとうになっていた。これがWindows 10といういひとつの統一されたプラットフォームになれば、クラウドサービスとクライアントOSの最多のシステムとなる。

全世界のパソコンの8割や9割がいきなりwindows10ベースになったとき、多くのアプリケーションやサービスが間違いなくその上で展開されることになる。そのWindows10のユーザーインターフェースの「Moder UI」になれたユーザーが自然に移行していくのが、Windows Mobileになるのである。だから日本でのWindows Mobileの投入はWindows 10のリリースのあとであろう。AppleのiPhoneとiPadとMacの世界に生きている人もいる。AndroidスマホとChromeBookに生きている人もいる。マイクロソフトはパソコンのユーザーベースをテコにWindows Mobileのユーザーをじっくり増やしていきたいのであろう。そのときに鍵になるのは、パソコンのModern UIとモバイルのMdern UI、両方で動くアプリケーションである。これが、x86とAtomで両方動くバイナリを効果的に作る方法が確立されば可能になる。もちろんとっくにこのようなことは計算済みなのであろう。

スマホとパソコンがクラウドを経由して繋がったユーザーアプリケーションとは一体どのようなものなのであろうか。それは一つは、メールソフトがすべて統合されてfacebookのメールも、Gmailも、Hotmailもどんなメールも読むことができるメールソフトがでてくるであろう。されにWordやExcelなどのデータがクラウドにファイルされて、どこからでもファイルが見れることではないか。カレンダーにいろんなデバイスからアクセスできる。また、カレンダーをいろんな人と共有できる、などなど。ほとんどすべての生活環境の情報がModer UIやiOSやAndroidの上で動くようになるのであろう。そうすれば、そういうことを考えるAppleの次期OSは、iPhoneとMacのOSが統合されるのではないか。AndroidとChrome OSが合体したOSが出たとしてもGoogleの優位はあまりない。いずれにしてもマイクロソフトのWindowsとWindows Mobile、AppleとMac OSとiOS、GoogleのChrome OSとAndroidのこの3大OSメーカーの競争の中で必死に生き残ろうとしているBlackBerryの戦略も面白かったりする。

#14 ガラスのCD-Rのメリット

2015-03-11

CDをガラスのCD-Rにコピーして音が良くなるのはなぜか。ガラスのCDがあって、普通のCDプレイヤーで再生しても音が良いといいわれてきた。ただ問題は値段が高くて1枚10〜20万円もする。だからなかなか手が出ない。これが5万円以下になれば買いたいと思っていた。知り合いの知り合いの人が勤めている会社が、このガラスCD関係の開発をしていて、ガラスのCD-Rを作った。その試作品を聞く機会があったのでレポートしようと思う。

結論から言って音が大変良くなったことに驚いた。プラスチックのCDとガラスCD-Rの違いは、プラスチックとガラスの乱反射の違いではないかと推察される。つまりプラスチックのCDのディスクのなかでレーザー光線は乱反射して、乱反射すればデータはなまり、それがジッターとなってプレイヤーから出てくる音楽信号にジッターが乗っていることになる。このジッターがガラスディスクの場合は乱反射の量が少なく、プレイヤーの出力はジッターの量がすくなるという仮説を立てたのである。ちかくジッターを測る計測値を使って効果を確認する予定である。プレイヤーとDAコンバーターがワードクロックで結合されていてルビジウムのようなクロック発振機を使っていると、プラスチックCDとガラスCDの差はほとんどでないようだ。だからジッターの多い少ないが音の良さ悪さになっているのであろう。

もう一つプラスチックCDとガラスCDの違いがある。それは、プラスチックCDにおいてはプラスチックに紫外線があたるとプラスチックが分解され水は酸素や水素が発生する。これらがCDデータが書かれているデータ層の穴を腐食させ音を悪くするようだ。ガラス素材は紫外線をいくらあてても水分や酸素や水素を発生させない。ガラス素材に封入された色素は温度的には常温でも大変安定しており経年変化に強い。だからプラスチックCDをガラスCD-Rで書き直しておくことがデータの保存によいのではないか。プラスチックCDを買って窓際などにおいていたら間違いなく読み取りエラーがでるようになる。そのような状態でもガラスCD-Rは大丈夫のようである。ガラスCD-Rのデータの安定性を調べる加速テストをやってみようと思う。

ガラスCDやガラスCD-Rのメリットは必ずあるが、問題はその価格であろう。5万円を切っていくらの値段になるのかが注目される。開発している会社によるとこの夏には商品として発表と出荷を考えているようだ。ガラスのCD-Rを対象とした高性能なCD-Rライターを開発することにした。ベースクロックにルビジウムを使って、ディスクの回転モーターを改良し、書き込みヘッドのモーターも改良する。この3つを改良することで高性能なガラスCD-Rが作成できるのではないかと期待している。

#13 戦艦武蔵を見つけたポール・アレン氏について

2015-03-04

マイクロソフトの共同創業者のポール・アレンが戦艦武蔵を見つけたというニュースが流れた。これは彼の所有する全長200メートルのメガヨットに搭載された60メートルの本格的な潜水艦で潜ってみつけたものなのだと思った。マイクロソフトといえばビル・ゲイツの名前がいつもでてくるが、マイクロソフトを支えたもう一人の天才がいる。それがポール・アレンである。ポール・アレンなしではマイクロソフトはありえなかったほどの重要なはたらきをしてきた。一時ビル・ゲイツとの関係が悪化し、また病気になってマイクロソフトをやめてしまったが、金持ち喧嘩せずのとおりビル・ベイツとの関係はよくなって最近では自叙伝『アイデアマン』を出すなど元気なようだ。私も招待されたベニスで音楽会とかアラスカでサーモン釣りとか夢にあふれた遊びの企画をときどき催す人である。

昔63フィートぐらいのクルーザーを持っていたが、オラクルのオーナーが180フィートのメガヨットを自慢しているのみて、もっと大きな船を作ったという話を聞いた。その船はただの船ではなくて潜水艦を内臓していて1000メートル以上潜れる。遊びのためにだけ使っているのかと思ったけれど、こういった発見をして素晴らしいと思う。

ポール・アレンはまた、船だけではなくて、宇宙も興味を持っているみたいだ。10年ぐらいまでにフェラーリとランボルギーニ、ブガッティの上をゆくエンジンを載せたクルマを作りたいのでスポンサーになってくれと頼みにいったら、早く走るクルマはもう飽きた。クルマよりも早く飛べるロケットの方がいい。ロケットの次は宇宙開発だと言っていた。僕は使い捨てのロケットには興味がなかったので辞退した。

ポール・アレンの好きな言葉に「物事の限界はお金ではなくて、想像力の大きさで決まる」というものがある。お金を持っているから大きなことができるということではないのだ。これはビル・ゲイツのことを意識しての発言のように思える。お金をたくさん持っていることでできることが決まるのではなく、夢の大きさでできるが決まるのだということである。今後も彼の夢みたいな活動を注視していきたいと思う。

#12 4Kテレビは安くなった。そして売れている

2015-02-25

ずいぶん前にアゴラウェブで「4Kテレビは安くなる。そして売れる」というコラムを書いたことがる。当時1台100万円くらいしていたが、私はやがて10万円を切るだろうと予測し希望を述べた。先週オークションを見ていたら4Kテレビが投げ売りされていて10万円だった。 1年ぐらいの間に実勢価格が10分の1になったわけだ。この値段が安くなったのは大量生産のおかげではない。来たるべき4Kがそなえなればならない、HDMI2.2 HDCPという著作権保護の機能と、ハイダイナミックレンジ(HDR)がはいっていない商品だったからだ。さすがに10万円でも買わなかった。今年の年末にそういう商品が出て値段がいくらまで下がるかが、業界が予想する。来年の年末に中国・台湾・韓国製の4Kモニタの値段が10万円で何インチに興味の的になるのではないか。

2020年向けて8Kのテレビ放送が動きはじめている。オリンピックの映像は8Kと4Kのミックスになるのであろう。ライブの映像は8Kの映像になるのであろうが、2020年のオリンピックのメディアセンターは、すべての試合が8Kで記録されたデータベースコンピュータをテレビ局各社が自由にアクセスして放送番組を作るシステムになるのであろう。そうしたときに私はあえて言いたい。8Kテレビは安くなる。しかし売れない8Kが売れない理由が何か。それは8Kのディスプレイがたくさん売れない理由は、4Kテレビがきれいだからだ。私の予測は映画業界が8Kで映画をとって編集をするようになるだろう。テレビ業界も4Kで作成するよりも、ちょっと予算がかかっても8Kで制作するようになるだろう。一般の人たちは4Kのテレビでそれを観る。制作クオリティと視聴クオリティに半分の違いがある。それが世の中の流れになるのではないか。つまり、放送設備は8Kになるが、受信機は4K。

#11 10億台のDVDプレイヤーを無視した4K BDソフトは成功するか

2015-02-20

お正月のラスベガスCEショーのレポートが雑誌にたくさん載っている。なんといってもハイライトは4Kのブルーレイディスクである。ソニーとパナソニックが中心になっているコンソーシアムが4Kテレビ向けのディスクの規格を発表し、同時にパナソニックは試作品も公開した。ソニーはなにも公開していないが、Playstationk4にソフトウェアをダウンロードするだけで4K対応のプレイヤーが一気に実現するのではないか。ソニーはパナソニックの商品を発売するため仁義を通すためにただ待ってるだけでなないか。

4KのレゾリューションでHDRで色が豊かになっていいことづくめの4K BDではあるが、私は異論がある。世界に10億台あるといわれているDVDプレイヤーにこの4Kディスクはかからない。パソコンでもかからない。最近のパソコンはほどんどDVDドライブが搭載されている。4Kの映像をパソコンで見ることができない。私が言いたいことはなにか。オーディオディスクの主流は今でもCDであるが、ハイブリッドのSACDは、CDとSACDがサンドイッチになっていて、ほとんどのCDプレイヤーで再生が可能である。SACDがでたときにハイブリッドディスクの可能性をソニーミュージックの人に尋ねたら、そんな高いものはダメだと即座に否定された。当時SACDプレイヤーは非常にたかたったので、誰もSACDを買わなかった。なので、しぶしぶやむなくハイブリッドSACDが発売されたのであった。

4K BDを打ち上げた企業の幹部はわずか15年前の出来事を覚えておられるのであろうか。今年の年末に発売される4K BDは、4K BDプレイヤーにしかかからない商品である。それならば、私はほとんど売れないのではないかと思う。PS4がプレイヤーになるからいいではないか、という話もあるが、すべてのDVDプレイヤーやすべてのパソコンは、4Kの映像から置いてけぼりになるのである。4K BDハイブリッドディスクを作るのがよいのではないかと思う。通常のBDのプロセスに厚さ半分のディスクを作り、DVDのと張り合わせればよいのだと思う。DVDが要求する反射率は満たさないかもしれないが、ほとんどのDVDプレイヤーなら読めるのであろう。

DVDを発明したのが東芝で、ソニーはその時の経緯があるので、ブルーレイとDVDのハイブリッドをつくらなかったのであろう。ユーザの利便性よりも企業のプライドが優先しているのである。

DVDや2Kの映像をアップスケーリングして4Kにして楽しむことと、4Kの映像を表示するという2つの理由で4Kテレビは売れている。この4Kテレビに4Kしか再生できないプレイヤーをいくら安いとはいっても4Kしかはいっていないディスクを買えというよりも、ハイブリッドの4Kディスクを提供する方が理にかなっていると思うのは私だけであろうか。もっともハイブリッドディスクを作るよりパッケージの中にDVDと4K BDを同梱する方がコスト的に安いかもしれない。

日本ビクターでVHSを作った高野氏は、ソフトウェアの互換性ということを一番大切な原理原則としてVHSのソフトの互換性を追求された方であったが、ソニーのβマックスは、ソフトの互換性はことごとく無視した。昔のβマックスを使っているお客のことなど、どーでもよかったのである。だから東芝の作ったDVDプレイヤーなんかどうでもよくて「 Playstation4にアプリをダウンロードしたら、4K BDがかかるモン」というソニーの高笑いが聞こえる気がする。

#10 59歳の誕生日を迎えて

2015-02-12

この2月10日で59歳になった。還暦まであと1年である。このウェブサイトをリニューアルするために自分の経歴や業績をまとめている。3月末には大学評価のための研究業績書を提出しなければならないから、ちょうどよい機会である。自分の人生を振り返って、どうも人生は15年で転換してきたことに気がついた。

15歳までは普通の生徒であった。わんぱく小僧である。15歳になって自分はモノを作りたいという気持ちがとても強いということがわかった。30歳までの15年間の大きなテーマは、コンピュータを作るということであった。そのためのソフトウェア、そのためのネットワーク、そのための半導体、の開発に関わった。

30歳になって、日本に戻ってきて会社の経営に取り組んだ。30〜45歳までの15年間で、会社を上場させ、バブルを体験し、リストラを体験し、最後に会社は人手に渡ってしまった。お金持ちの会社に経営してもらうことによって、会社が永遠に存続する選択をしたのだった。

45歳のときに大学の教員と中学高校の管理者になることを選んだ。この14年間に教員として教育と研究、管理者として新しい中高一貫教育のあるべき姿を模索してきた。それらも一段落ついて私は60歳を迎えようとしている。

60歳からの人生の次の区切りはおそらく75歳であろう。幸いこれまで大病もなくやってこれたので、日本人の平均年齢を考えるとあと15年は生きていけるであろう。さて問題は、これからの15年で何をやるのかということである。オプションは色々ある。

まず、来る4月から大学の管理者の末席(学科長)に連なることになったので、このキャリアをどうすすめていくのか、ということが考えられる。次にまだ積み残しの研究テーマがたくさんあってその研究を続けたいという気持ちもある。

高級オーディオのビジネスをやっているが、これをちゃんと立ち上げたいという気持ちもある。

出版と電子出版についてもしっかり取り組んでみたい。

自分の専門はメディアとかビジネスであるが、それ以外に歴史研究を進めてきた。日本古代史、日本戦国史、フランス革命史研究なのである。これらの分野についても研究の成果を本にまとめたいと考えている。

この前、ビル・ゲイツに会ったら彼が「頭がシャープなのはお互いあと10年くらいだから、時間を大切にしなければな」と言っていたのを聞いて少しびっくりした。あと10年はしっかりはたらいて、頭がボケてきたらのんびりしようかと思った。それとも、頭がはっきりしている今からのんびりするのもいいかもしれない。結論をだすのにまだ1年はある。のんびり考えよう。

#9 2015年のテーマ

2015-01-14

年末年始風邪をひいてダウンした。理由は摂氏3度の倉庫で、4日間資料の整理をしたからだ。ほこりが肺にはいって気管支炎になってしまった。年末はテレビもネットも電話もかけなかった。年始はテレビとネットしか観なかった。そのあとメディアとの付き合いを一切断った日があった。メディアと付き合いがなかった日が一番ハッピーであった。

どうも去年は並行していろんなことを一生懸命やろうとしていたようだ。今年はいろんなことを一生懸命やるよりも過去の人生を振り返って整理してまとめることをしっかりしようと思う。自分がやったことや、自分が作ったモノについてタラタラと述べることとはなんだか自分の自慢をしているようでずっと控えてきたが、今までの自分を振り返って自分の活動がどうしてそのように発展してきたのか、について思い出しながら少しずつウェブにまとめていきたいと考えている。

#8 インターネットの次のフロンティア

2014-12-24

北朝鮮が米国のソニーピクチャーズに対して、DOS攻撃をしたということが理由で、北朝鮮は一時インターネットから切断されてしまったらしい。アメリカが中国に頼んで中国が切ったそうだ。事故でネットワークが切断されるということはあっても、人為的にインターネットが切断されたことは、インターネットの歴史がはじまって以来はじめてのことではないだろうか。他に危害を加えるノードを強制的に切断するとということはネットワークの安全性を確保するということでは必須のことであるが、とても悲しいことだ。これだけインターネットが拡まった世界でネットワークから切断されるということは、空気を吸うな、水を飲むな、というわれるようなものだ。インターネットが無料で人類に知識を提供している限り、インターネットへのアクセスも基本的人権の一つとして数えならなければならないのではないか。

考えてみればインターネットのカバレージは米国からはじまりヨーロッパに、アジアに伸びてきた。ほとんどの陸上では高速デジタル回線でつながる。またケータイ電話の基地局がカバーする空中や衛星のカバーする地域でもつながる。航空機の中でもつながる時代になってしまった。次はどの部分が未接続の世界なのであろうかと考えた。

一つは地球の大部分を占める海の中、もう一つは地球の周りをカバーする宇宙空間であろう。

海の中については、電波が通じないので、おそらく光であろう。世界中の海にインターネットのアクセスのための光送信機と受信機をつけた自家発電可能なブイの開発が望まれる。

最近地球から発射される宇宙探査機や宇宙ステーションのインターネット接続はどうなっているのであろうか。冥王星や天王星の近くを飛んでいる探査機がルーターになって、宇宙ステーションもルーターになって、インタネットのカバレージが太陽系全体になったときに、ドメインに「.earth」「.mars」「. moon」などがつくのかと思うとワクワクするのである。今年の年末、来年の正月の宿題は水中インターネットと宇宙インターネットにしようと考えている。

#7 パソコンスティックを買った

2014-12-17

40年近くホームコンピュータとはなにかを捜し求めてきた。1983年にMSXというパソコンを作った。数百万台売れたが若い人にしか売れなかった。パソコンが安くなれば一家に一台になるかと思ったが1万円になっても一家に一台にはならなかった。コンピュータを設計する人間として大きな挫折を味わった。電話やテレビのように一家に一台になるコンピュータとはどのようなものか、模索が始まった。答えばネットワークであった。当時はまだインターネットがなかった時代なので、電話回線に電子メールやBBSなどをつなぐぐらいであったが、80年代の後半に安いコンピュータとネットワークが繋がったものが一家に一台になる、一人に一台にになるコンピュータになると確信した。インターネットブラウザをはじめて見た90年代の始め、インターネットとパソコンの組み合わせがパソコンを一人に一台にする可能性があると信じてきた。

最近パソコンの上で動いているブラウザよりもケータイ電話の上で動いているブラウザの方が、インターネットのアクセス数が増えている。この現象をどう考えたらよいか。パソコンがケータイに負けたのか、WindowsがiOSとAndroidに負けたのか、見極めるにはまだ時間が必要であるが、パソコンもスマホとインターネットに繋がっている。次にインターネットにつながる端末としてテレビがある。2kのテレビや4kのテレビがたくさん売られるようになった。インターネットに繋がって映像を観る機能は付くようになった。インターネットのブラウザが搭載されている。しかしそれはどこまでいったとしてもテレビにブラウザが付いただけで、コンピュータの機能が全部そこにあるわけではないのだ。テレビと一体化したコンピュータとはどのようなものであるか、考えてみたい。可能性は幾つかある。Windowsの動くテレビ、Chromeブラウザの動くテレビ。3つ目はiOSの動くテレビ。この3つの商品の可能性がテレビの未来と言っていいのではないかと思わざるを得ない。

最近Chromecastというテレビアダプタを買った。5000円もしない抜群の商品で、テレビをYoutubeをみるのに最適な商品であるが、ほとんどのテレビはYoutubeを観る機能が付いている。だからChromecastの機能はChrome OSが動けばよいのではないか。また最近Windowsスティックも買った。中にWindowsパソコンがそっくりそのままはいっているパソコンである。Windows PCもこんな時代になったのかと考え深いものになったものだ。Windowsスティックを使いながら、 このWindowsの上にいくつかのキラーアプリが動き始めたときがネットTVがホームコンピュータに移行するときなのだと予測した。AppleはMacは送り手のプラットフォーム、iOSは受け手のプラットフォームという区別をしているが、Apple TVは、どこまでいってもTVであって、安いのだが売れないのでないか。iOSが動くApple TVのような商品があってもよいのではないかと思う。

#6 私の使っているパソコンとケータイ

2014-12-10

世界で200台しかないといわれているApple Iがオークションにかけられて予想落札価格が1億円という。1977年にサンフランシスコのシビックオーディトリアムのウエストコーストコンピュータフェアの会場で、スティーブ・ジョブズに、現金なら500ドルにしておくといわれたが、いらないと言ったことが昨日のことのように思い出される。

マイクロソフトで仕事をしていた経緯もあって自分が使っているパソコンはWindowsである。XPと7と8を並行して使っている。アタックされたくないのでXPはオフラインである。スマホはiPhoneとAndroid、タブレットはiPadとAndroid、Surfaceを使っている。なんでも使える環境にあって、自分は今までガラケーとiPad miniを使ってきた。なぜなら、一番電池の保ちがよく、重さが軽いからだ。 このふだん使いのガラケーとiPad miniを変えようと思い始めた。それは自分のワークスタイルをクラウドに移行させていこうという決心をしたからである。まず手始めにガラケーをスマホに変えたい。Amazonで海外からWindows mobileを注文して日本では絶対に盗聴されないdocomoのSIMを入れることにした。Surfaceは一番軽くて薄いSurface 3にする。ケータイとWindowsパソコンとの連携を追求するアプリを作ってみようと思う。

最近テレビに差し込むWindows PCスティックが発売された。初期ロットは即日完売ということだ。そのうち4Kのスクリーンをサポートする機種も出てくるであろう。そうしたらこれをクラウドにつないで、スマホとタブレットとTVがクラウドにぶら下がる。そこに順次仕事のベースを移行するようにやってみようと考えている。自分は国家安全保障や過激派とは何の関係もないし興味もないので、クラウドに置いてある自分のファイルを誰に見られても一向に構わないが、気分が悪いのでOneDriveやGoogle driveに頼らないで自分ドライブを作って少なくても日本国内でのパソコン使用については自前で完結するシステムを構築するのだ。

昔ビル・ゲイツにGoogle driveが出たときにWindowsの客がGoogle drive経由でMacintoshに逃げていくのが怖いと言ったことがあったが、Windowsの客はGoogle drive経由で、AndroidやChromeに逃げていくのであろう。Chrome OSでWindowsと同じ仕事ができるのか、実験してみようと考えている。

#5 NTTはdocomoに負けたか!?

2014-12-03

先週アメリカに出張した。スマホの売れ行きを見にショッピングセンターに行った。ソフトバンク=スプリントの影も形もなかった。孫さんは長く厳しい戦いになるだろうと認めたそうだ。借金10兆円で5000億円しか儲からないというのは、10億円のビルを貸して月に400万円しか収入のない不動産事業の1万倍規模である。不動産は地震がない限り潰れないが、企業はいきものである。10兆円を返すことができるのであろうか。中国の企業を上場させヤフーのように売り飛ばして借り入れを返すのだろう。だから心配していない。お手並み拝見である。

ところがNTTグループは外から見ててもたいへんであろう。有線電話のNTTには未来はない。長距離通信をdocomoに貸せばよいのに、docomoは自前の長距離通信を持っている。NTT東と西はdocomoと再編して両者が生き残ることのできるようにしなければならないのではないか。ニュースやNTT発表の資料を読む限り、そのような経営努力は行われていないようだ。大きな会社は本当に困るまで動かないものなのだろうか。今から20年前、NTTグループの再編成の論文を書いたことがある。今読み返してももっともなことを書いていた。マスコミはNTTとdocomoのボロ負けについてしっかりと書くべきではないか。広告をたくさんNTTにもdocomoにもソフトバンクにも出してもらっているのでクライアントを不機嫌にする記事は書けないのであろう。気がついたら日本の電気通信はボロ負けになっているのがオリンピックの2020年か・・・

#4 パソコンはスマホに負けたか!?

2014-11-26

去年の年末にWebのアクセス分析を見ていて、アクセスの50%以上がスマートフォンになった瞬間を目撃した。それからこの1年パソコンとスマホの綱引きがいたるところで スマホの勝ちになり、この年末にパソコンはスマホに負けたことになる。しかしそれはあくまでも数においてであって、パソコンにはパソコンの役目が、スマホにはスマホの役目がある。パソコンは情報を作る道具である。スマホは情報をアクセスし消費する道具である。このスマホの情報消費装置が情報生産装置になったときがパソコンの終わるときであるだろう。スマホを使って小説を書いている世代がはじまっている。大学の卒論をスマホで書くのは時間の問題であろう。スマホに必ずついているカメラで写真を撮ってアップすることが当たり前になって、検索結果は文字よりも写真で探す方が便利である。

Chrome CastやApple TV、Amazon TV、などのようなテレビのHDMIに差し込むビデオスティックも各社お客の囲い込みのために安く発売している。パソコンのスクリーンを無線HDMIケーブル的にテレビに表示するものもあるが、インターネットに繋がった完全なスタンドアロンコンピュータ的な性格を持ったものも増えてきた。これにクラウドベースのアプリケーションが載れば、100ドル以下のホームコンピュータである。私がずっと欲しかったホームコンピュータはセットトップでもセットダウンでもなく、HDMIスティックだったのだ。

パソコンはスマホに負け、次にHDMIスティックの繋がったテレビに負けるであろう。しかしハードウェアとしてのスマホやデジタルテレビに負けたのではなく、パソコンの機能がクラウドに移行したというのがシステム全体を見たときの状況であろう。スマホやデジタルテレビが受信機としてだけでなく、送信機としてのアプリが盛んに使われるようになったとき世の中はクラウドとパソコンとスマホとタブレットとデジタルテレビがぶら下がった送受対称のメディアシステムが私の考える未来である。

#3 ハイレゾオーディオと4Kビデオは、レコードとフィルムになれるか

2014-11-19

最近エジソンが発明した円筒式蓄音機を聞く機会があった。ゼンマイ式で、とてもきれいな音であった。持っている人に聞いたところによると、音声ピックアップにも何種類かグレードがあって、さらにもっといい音にもなるということであった。20世紀初頭の商品として十分なクオリティを持っていたが、円盤式レコードの生産性が勝ってエジソンしきプレイヤーは負けたのである。20世紀初頭といれば同じ頃フィルムが発明され、映画が生まれた。音楽遺産、映像遺産としてレコードとフィルムは約80年も現役で生き続けてきたわけである。それが、デジタルに変わりつつある。それではいったいレコードやフィルムのように人の人生よりも長いあいだ続くフォーマットとしてどういうデジタルが勝ち残っていくのであろうか。

オーディオについてはハイレゾが立ち上がりつつあるが、16ビット、24ビット、32ビットのどちらかで、44、88、176、352kHzのどちらかなのであろう。私は32ビット352kHzがプロのフォーマットになると期待する。最近DSDが流行になっているが、ライブを録音した高速のDSDは確かにいいが、PCMに変換しないと処理できないDSDの未来に疑問を感じる。

ビデオについてはプロが使うデジタルフィルム的なスペックは4Kであるといわれてきたが、どうも違うようだ。2Kの次は4Kではなく8Kの映像制作編集が標準になりそうだ。16Kのテレビというのはまだ聞かない。4Kは2014年11月の展示会で標準としての地位を不動のものにした。どうせこれから投資をするなら、少なくとも5年は持つ8Kにしようというのが放送局の人であれば考えることであろう。

32ビット352kHzオーディオで8Kビデオ(8-8-8)というのがこれからの映像システムのスタンダードになって少なくとも2050年まではこれでいってくれたらいいと思う。

すると次の課題はなにだろう。私は次の課題は2つあって、1つ目がサラウンド、2つ目が映像圧縮方式の見直しであると思う。

映画と音楽、両方に使えるサラウンドであると思う。8Kが22.2チャンネル使うといっているが、7.1や11.1チャンネルでいいという人がある。スピーカーの数を多くしてリアルな音場を再現しようというのは良い考えであるが、現実的には疑問を感じる。それを解決するために論理モデルと物理モデルの考え方を導入したのがドルビー研究所のDolby Atmosである。Dolby Atmosは128個までのロジカルサウンドオブジェクトをそれぞれのシアター別にフィジカルスピーカーに演算マッピングするというシステムである。素晴らしすぎて、なんとも言えないがもはや次世代サラウンド議論を先送りできるご時世ではなくなったことは確かである。ちなみに私は左右2チャンネルオーディオに、天井の高さを与える4チャンネル天井サラウンドの6チャンネルオーディオシステムが欲しい。

2K用のH.264進化させた4K用にH.265(HEVC)コーディングが標準になっているが、これに疑問を感じる。さらに高圧縮のために画質が犠牲になっている。

H.265の動きも色も4Kにはふさわしくないと思うのだが。8Kの圧縮を決めるときにこのような失敗を繰り返してはいけない。プロ用の永久にデジタルで保存するフォーマットが求められている。機種を問わないRAWのフォーマットである。

#2 そろそろ4Kを買いたいが・・・

2014-10-29

昔「4Kテレビは安くなる。そして売れる」というコラムを書いたことがある。反論する人もいたが、4Kが売れているようだ。そのとき私が言ったことは、中国、台湾、韓国製の4Kモニタが安くなったら、買い時ではないかと言った。ビックカメラに行ってソニーの4Kチューナーと、4Kテレビを買おうとした。4Kチューナーそのものは3万8000円で値段も手頃で、1万3000円くらいのHDDをつながればよい。しかし、HDMI2.2のコピープロテクションのかかったディスプレイでしか見れない、という。4Kのチューナーであるが、2Kの現在存在しているテレビで見えるようになる必要があるのではないか。 4Kの映像が4Kのテレビでしかみれないというのは、4Kのプロモーションにとってマイナスである。
各社の4Kテレビが並んでいるところで4Kの映像を比べてみた。確かに全部4Kのレゾリューションであるが、各社色が違う。だいたいにおいて色彩がどぎつすぎる。どぎつさでいるならば、中国、韓国、台湾製のモニターが絵作りのことを考えずに、どぎつい色を強調していることが目立っている。 4Kにおいては、日本のメーカーも同じような感じだ。 8Kが出てくるまでまだ間があるので、4Kの商品価値は自然な色を再現する絵作りになるのではないか。

#1 ハイレゾが必要か

2014-10-22

ソニーが社運をかけたオーディオ事業としてハイレゾをやるという。ハイレゾとは24ビット176.4kHzのデジタルオーディオのことである。確かに音はいい。アップルはMP3の高音と低音を削った音でこの15年、音楽ビジネスをやってきた。アップルをバカにしたソニーの対応がハイレゾなのだ。私はそれは間違っていると思う。今一番必要なことはCDを真っ当に再生するオーディオではないか。つまり、16ビット44.1kHzをハイレゾに変換するアルゴリズムの開発が重要ではないか、と思う。世の中には数億種類のCDが存在している。その音楽遺産を大切にすることが必要ではないか。

#0 私の独り言

2014-10-22

ブログでは長すぎる、しかしTwitterでは短すぎるというのが、私の感想である。よって、自分のホームページにそのときどきの自分が考えていることを書くことにした。どれぐらい続くかわからないが、やってみよう。

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