本・書評
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『奴国の王都 須玖遺跡群』刊行 春日市文化財課の井上さん 最新の調査結果まとめる
2024/4/19 05:09 690文字<金曜カルチャー 西部発 文化&芸能> 邪馬台国と共に中国の歴史書『魏志倭人伝』に記された「奴国」の王都・須玖(すぐ)遺跡群(福岡県春日市)の最新の調査結果をまとめた『奴国の王都 須玖遺跡群』(新泉社)が刊行された。著者は春日市文化財課の井上義也さん。 奴国は弥生~古墳時代初めごろ、福岡平野にあっ
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子供とスマホの付き合い方 絵本で分かりやすく 下関の小児科医 CF募り1400部出版 /山口
2024/4/19 05:06 952文字◇依存を防ぐため 「気づきの一助に」 下関市の小児科医が、子供とスマートフォンとの付き合い方を分かりやすくまとめた絵本「『スマホくん』~スマートフォンを使う前、渡す前に読む絵本~」(瞬報社写真印刷)を出版した。乳幼児でも依存症に陥りやすい症例をまとめており、医師らは「子育て世代の親にも話を聞いて構
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大人な神戸「旅色」お届け 観光スポット電子書籍で特集 鈴木杏樹さん撮影臨む /兵庫
2024/4/19 05:04 410文字大人向けに上質な旅を提案する電子書籍「旅色」で神戸市が特集されることになり、ナビゲーターに起用された同市東灘区出身で俳優の鈴木杏樹さん(54)が18日、同市中央区で撮影に臨んだ。 撮影は4月下旬にリニューアルオープンを控える神戸ポートタワー、中華街・南京町、旧外国人居留地であり、5月27日に公開さ
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「完全試合」のキセキ、本に センバツ史上初 前橋高元主将、新座の川北さん 「野球は残酷、でも素晴らしい」 /埼玉
2024/4/19 05:02 1190文字1978年の第50回選抜高校野球大会で、走者を一人も出さない完全試合をセンバツ史上初めて達成した群馬県立前橋高野球部の主将だった川北茂樹さん(63)=新座市=が「昭和高校球児物語 前高完全試合のキセキ」を出版した。進学校の普通の高校生だった川北さんらが、偉業を成し遂げるまでの軌跡とその後を振り返っ
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Interview
黒川みどりさん(静岡大名誉教授) 個の自立阻む構造に目を 今に通じる丸山真男の処方箋、評伝刊行
2024/4/18 13:11 1471文字黒川みどり静岡大名誉教授が「評伝 丸山眞男 その思想と生涯」(有志舎)=写真=を出した。東京大で日本政治思想史を教えた政治学者、丸山真男(1914~96年)は「リベラル」の代名詞。なのに本人の議論をつぶさに追った本は多くない。黒川さんは「精神構造としての天皇制と格闘し、自立した『個』の大切さを説い
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Interview
新川帆立さん(作家) 性差別の現実と希望 永田町舞台に新作ミステリー
2024/4/18 13:11 1396文字「女に生まれてごめんなさい」。新川帆立(ほたて)さんの最新作『女の国会』(幻冬舎)はそんな衝撃的な一文から始まる。今作では永田町を舞台に、真正面から性差別を描いた。「普段は作品をただ楽しんでもらうことを大事にして書いています。でも、この話は自分が生活の中で感じる痛みに近い題材。世の中に言いたいこと
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かがわ本めぐり
本屋ルヌガンガ(高松市亀井町) 世間とは別の時間軸提供 /香川
2024/4/18 05:08 961文字郷里の高松に戻り本屋を開いてから、もうすぐ7年がたとうとしています。本屋がつぎつぎなくなる時代に、持続可能な「これからの街の新刊書店」を始めようという試みは、少しずつ商いも安定し、街にもなじんできたなという気がしています。一冊ずつ選書した本を並べ、読書会やトークイベントを行い、お茶を飲んで少しゆっ
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「公園の父」素顔の足跡 林学博士・本多静六 写真集刊行 久喜・顕彰する会、没後70年で /埼玉
2024/4/18 05:01 804文字「日本の公園の父」と呼ばれる本多静六(1866~1952年)の足跡をたどる写真集を、出身地・久喜市で活動する「本多静六博士を顕彰する会」が出版した。希望者には無料で配布する。【萩原佳孝】 同会が没後70年を記念して企画した。本多家が久喜市に寄贈した写真などから計180点を掲載。タイトルの「人生即(
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「80年代音楽ノート」 田家秀樹が新刊発売
2024/4/17 13:05 297文字本紙「特薦盤 歌謡曲・ポップス」欄を執筆している音楽評論家でノンフィクション作家の田家(たけ)秀樹が「80年代音楽ノート」(ホーム社)を出版した。 本紙連載をまとめた著書「70年代ノート」(2011年)の続編。20年4月から2年間、共同通信で配信した100回の連載コラムに加筆した。近年の「シティー
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命がけで2000キロの旅 養蚕業の父・上垣守国の功績が漫画に
2024/4/17 13:00 1217文字日本の近代養蚕(ようさん)業の父と称された兵庫県養父市の養蚕家、上垣守国(うえがきもりくに)(1753~1808)の伝記漫画本が発行された。作者で養父市出身の漫画家、コンタロウさん(72)=本名・高階(たかしな)光幸、東京都在住=は「古里の養蚕のレベルアップのため、少年が命がけで遠い旅をして技術を
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絵本においで
魔法 ハグして ぎゅっ! /福岡
2024/4/17 05:16 414文字皆さんは職場や学校などに出かける際に家族とスキンシップを取っていますか。講演会などで尋ねると、手を挙げるのは30人中1人ほどです。日本にはあいさつで抱きしめ合うなどの文化がなく、抵抗があるかもしれませんが「ハグして ぎゅっ!」を読むと、そのすてきさに気づくきっかけになるかもしれません。 「うれしい
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養父の上垣守国、養蚕振興の功績を漫画化 地元出身・コンタロウさん、江戸期の「冒険」描く /兵庫
2024/4/17 05:10 1219文字日本の近代養蚕(ようさん)業の父と称された養父市の養蚕家、上垣守国(うえがきもりくに)(1753~1808)の伝記漫画本が発行された。作者で養父市出身の漫画家、コンタロウさん(72)=本名・高階(たかしな)光幸、東京都在住=は「古里の養蚕のレベルアップのため、少年が命がけで遠い旅をして技術を持ち帰
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ピックアップ
子どもも大人も楽しく紙工作 紙造形作家・秋山美歩さんが本出版
2024/4/16 05:05 398文字<カルチャー> 紙造形作家の秋山美歩さん(兵庫県西宮市)が「○△□で作る紙工作 いきもの・くさばな・のりもの・たてもの」(講談社、1320円)を出版した。 子どもから大人まで簡単に紙工作が楽しめるよう、折り紙を○△□に切って組み合わせ、犬や花、電車などの作り方を写真付きで説明している。 秋山さんは
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宗像大社の社僧、小説「色定法師」出版 元毎日新聞記者の大垣堅太郎さん、「空海にも劣らぬ高僧」6年かけ執筆 /福岡
2024/4/16 05:05 781文字◇「知られざる不屈の人、分かりやすく紹介」 宗像市の元毎日新聞記者、大垣堅太郎さん(83)が、戦乱で荒廃した鎌倉時代初期に安寧を願い、全ての経典(一切経)を書写した宗像大社(宗像市)の社僧、色定(しきじょう)法師(1159~1242年)を独白体で描いた小説「宗像大社の社僧 色定法師 生涯40年かけ
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埼玉近刊
『大宮詩集46集 2023ANTHOLOGY』=大宮詩人会 /埼玉
2024/4/16 05:02 88文字大宮詩人会(新井良和会長)会員の作品集。中村稔さん「早春の大宮公園」、秋田芳子さん「スポットライト」、あさい裕子さん「始まり」など24人の30編を収録。(私家版、1400円)
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今週の本棚・次回の予定
4月20日の毎日新聞書評欄は『Mine!』ほか
2024/4/15 11:00 540文字4月20日の毎日新聞朝刊「今週の本棚」で掲載予定の本の主なラインアップを紹介します。①橋爪大三郎さん評『神論 現代一神教神学序説』(中田考著・作品社)②飯島洋一さん評『マッカーサー 20世紀アメリカ最高の軍司令官なのか』(リチャード・B・フランク著、ブライアン・ウォルシュ監訳、ウォルシュあゆみ訳・
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観客育む、歌舞伎絵本 中村壱太郎さんつづる 専用アプリで読み聞かせも
2024/4/13 13:00 1663文字「歌舞伎の楽しさを知って、親子で劇場に来てもらいたい」――。歌舞伎俳優の中村壱太郎(かずたろう)さんが中心となってつくった歌舞伎絵本「恋するお三輪(みわ)」が、2024年1月に発売された。「見て 聞いて まねして 楽しむ」がキャッチコピーのシリーズ3冊目。壱太郎さんに「なぜ、歌舞伎と絵本を組み合わ
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今週の本棚・著者に聞く
浅倉秋成さん 『家族解散まで千キロメートル』
2024/4/13 02:01 854文字◆浅倉秋成(あさくら・あきなり)さん (KADOKAWA・1870円) ◇「伏線の狙撃手」の新たな伏線 「伏線の狙撃手」の異名を持つ浅倉さんが、新作で挑んだテーマは「家族」だった。 喜佐(きさ)家は次男・周(めぐる)の婚約を機に、山梨県内の実家を取り壊して「家族を解体」することを決めた。引っ越し直
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今週の本棚・編集後記
「今週の本棚」の編集担当に就いて2週間ほど…
2024/4/13 02:01 164文字「今週の本棚」の編集担当に就いて2週間ほど。仕事で必要な本を買うため、書店に足を運ぶ機会が増えました。東京都内の大型書店をよく訪れますが、レジ前にはほぼいつも、長蛇の列ができています。世は「出版不況」とも言われるが、紙の書籍の人気はやはり底堅い……。列に並んでいる間に、そんなことを考えました。(代
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今週の本棚・情報
ベストセラー
2024/4/13 02:01 181文字<1>国民の違和感は9割正しい(堤未果著・PHP研究所) <2>話す力 心をつかむ44のヒント(阿川佐和子著・文藝春秋) <3>メンタル脳(アンデシュ・ハンセン、マッツ・ヴェンブラード著、久山葉子訳・新潮社) <4>世界は経営でできている(岩尾俊兵著・講談社) <5>テクノ・リバタリアン 世界を変
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