環境
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温泉熱で重油ゼロ 1806年創業の旅館、コストも温室ガスも削減
2024/5/2 13:00 578文字静岡・熱海にある老舗温泉宿の古屋旅館(内田宗一郎社長)が昨年度、温泉熱を活用して旅館での重油の使用量ゼロを達成した。コスト削減と温室効果ガスの排出削減を目指すもので、内田社長は「1806年創業の歴史と伝統を大切にしながら、これからも時代に合わせていきたい」と話している。【若井耕司】 同旅館の温泉は
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「脱石炭」の圧力に抵抗してきた日本 G7廃止期限合意の影響は?
2024/5/1 09:57 1445文字イタリア北部トリノで開催された主要7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合は30日、G7として初めて、石炭火力発電の廃止期限を盛り込んだ共同声明を採択した。 ◇中国、インドに削減努力促す契機に 2020年代に入り、G7で各国は「脱石炭」に向けた圧力を強め、日本は厳しい立場に置かれてきた。日本以外
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G7環境相会合、石炭火力は「2030年代前半に廃止」 声明採択
2024/4/30 20:04 1060文字イタリア北部トリノで開かれていた主要7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合は30日、二酸化炭素(CO2)排出削減対策が講じられていない石炭火力発電について、2030年代前半に段階的に廃止することを盛り込んだ共同声明を採択した。 G7の共同声明に石炭火力の廃止期限が明記されるのは初めて。産業革命
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クリーンエネルギー拠点で注目 北海道・苫小牧の取り組み
2024/4/30 17:01 1432文字北海道苫小牧市が次世代型クリーンエネルギーの拠点として注目されている。海上、航空の輸送の便がよく、事業に必要となる広大な土地を確保しやすい。積雪が少なく、太陽光発電にうってつけということもあり、エネルギー関連企業の事業計画発表が相次ぐ。市は民間と足並みをそろえるように、脱炭素化の取り組みに力を入れ
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G7環境相会合、石炭火力30年代前半廃止で「合意」 伊メディア
2024/4/30 05:26 523文字イタリア北部トリノで開催中の主要7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合は29日、二酸化炭素(CO2)排出削減対策が講じられていない石炭火力発電について、2030年代前半に段階的に廃止することで原則合意した。英国の高官が伊メディアに語った。 G7の共同声明に石炭火力の廃止年限が明記されれば初めて
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温室効果ガス排出量「G7は30年までに58%削減を」 独研究機関
2024/4/29 11:37 705文字産業革命前からの世界の気温上昇を1・5度に抑えるという世界共通目標の実現には、日本を含む主要7カ国(G7)と欧州連合(EU)は2030年までに温室効果ガス排出量を19年比で少なくとも58%削減、35年までに75%削減する必要があるとの報告書を、ドイツに拠点を置く研究機関「クライメート・アナリティク
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G7環境相会合が開幕 気候変動対策、石炭火力の全廃期限が焦点
2024/4/29 10:25 687文字主要7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合が28日(日本時間29日)、イタリア・トリノで始まった。昨年の世界の平均気温は観測史上最高となり、各地で地球温暖化との関連が指摘される被害が相次ぐ中、踏み込んだ気候変動対策に合意ができるかが注目される。会期は30日まで。 昨年の国連気候変動枠組み条約第
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検出相次ぐ「永遠の化学物質」 欧米で規制強化の動き 日本は…
2024/4/29 06:00 2320文字分解されにくいことから「永遠の化学物質」と呼ばれる有機フッ素化合物(PFAS)。米国は今月、飲み水に含まれるPFASについて、初の法的規制値を決定した。日本でも河川などから検出が相次ぐが、健康影響や規制値を巡る議論には欧米と差があるようだ。製造・輸出入禁止も続く環境汚染 PFASは1万種類以上ある
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ニホンジカ減らず…246万頭でほぼ横ばい イノシシは減少 環境省
2024/4/27 09:30 622文字環境省は26日、本州以南のニホンジカについて、2022年度末の生息数は約246万頭だったとの推計結果を公表した。近年はほぼ横ばいの高い水準で推移しており、農作物被害などを減らすための国の目標達成にはほど遠い状態が続いている。 ニホンジカとイノシシを巡っては、農作物などへの被害を減らすため、環境省と
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「世界一美しい鳥」をスマホで撮影 コスタリカのエコツーリズム
2024/4/27 05:30 1857文字国土の4分の1以上を自然保護区とする中米コスタリカは世界有数の生物多様性で知られる。保護区間をつないで野生動物が往来できるようにする「生物回廊」の取り組みを2023年11月の記事で紹介した記者は、24年3月に現地を訪れ、同国のエコツーリズムの先進性を体感した。野生動物との関わりを中心に紹介する。
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日本書紀は古代の「カルテ」 京大グループが記述から先天異常を分析
2024/4/24 12:00 1417文字奈良時代に完成した「日本書紀」に、先天異常を有した可能性がある天皇や当時の人々らに関する記述が計33例あり、5タイプに大別できると京都大学の研究グループが論文にまとめ、発表した。古代史を医学的な視点で研究した例はほとんどなく、京大白眉センター特定助教の東島沙弥佳さんは「書紀は古代のカルテ。今後は中
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プラ汚染防止へ各国協議 年内の条約案合意目指す カナダで会合
2024/4/24 11:53 600文字プラスチックごみ汚染を国際的に規制する条約作りを目指す政府間交渉委員会が23日、カナダの首都オタワで始まった。会合は4回目。厳しい規制をどこまで盛り込むかを巡り各国の隔たりは大きく、交渉は難航が予想。11~12月の次回会合で目指す条約案合意に道筋を付けられるかどうかが焦点だ。29日まで。 欧州連合
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水中写真連載 So Blue
温暖化の影響受ける「海のネコ」 生息海域、二つの特徴
2024/4/24 06:00 1116文字日本語でネコ、英語ではウシと呼ばれているサカナがいます。その正体はサメ。標準和名は「ネコザメ」、英名では「Japanese bullhead(雄牛の頭) shark」です。 眼上の盛り上がりを日本ではネコの耳に、英語圏ではウシの角に見立てて名づけられました。全長は1メートル前後。「ニャー」とも「モ
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川辺川ダム計画 水没予定地・五木村も受け入れ正式表明
2024/4/21 17:14 764文字熊本県の球磨川支流の川辺川に国が建設予定の国内最大規模の流水型ダムを巡り、水没予定地がある五木村の木下丈二村長が21日、村民集会を開き、ダム建設の受け入れを正式に表明した。住民の一部からは反発の声も出たが、目立った混乱はなかった。構想から半世紀以上。賛成派と反対派による地域の分断、その後の計画の方
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「また国に負けた」 全員救済ならず、悔し涙 新潟水俣病訴訟
2024/4/19 12:30 2002文字今回の訴訟でも、国の責任は認められなかった。水俣病被害者救済特別措置法(特措法)に基づく救済を受けられなかった新潟水俣病の未認定患者らが国と原因企業の旧昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)に損害賠償を求めた新潟水俣病5次訴訟。新潟地裁は18日、26人を水俣病と認め旧昭電に賠償を命じる一方、原
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新潟水俣病訴訟 環境省「丁寧な運用積み重ねる」 地裁判決受け
2024/4/18 19:59 474文字水俣病被害者救済特別措置法(特措法)に基づく救済を受けられなかった新潟水俣病の未認定患者らが国と原因企業の旧昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)に損害賠償を求めた訴訟の新潟地裁判決を受け、環境省は18日、「今後とも、公害健康被害補償法の丁寧な運用を積み重ねていくとともに、地域の医療・福祉の充
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脱炭素へ 燃料電池トラックの実証実験 食品配送し燃費など検証
2024/4/16 13:00 729文字エネルギー関連企業など産官学でつくる大分県エネルギー産業企業会は、脱炭素社会の実現に向け、水素で動く燃料電池トラックを走らせる実証事業に乗り出した。6月末まで、大分、別府、杵築、日出の4市町で週6日ほど走行させ、課題や導入可能な台数などを検証する。【李英浩】 燃料電池車の将来的な本格導入に向け、水
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クマが「指定管理鳥獣」に 人身被害最多、国が捕獲支援
2024/4/16 11:02 577文字環境省は16日、鳥獣保護法の「指定管理鳥獣」にクマを新たに指定したと発表した。昨年度のクマによる人身被害が過去最悪になったことを受けた対応で、都道府県による捕獲などを国が支援する。 指定はニホンジカ、イノシシに続き3例目。個体数が減っている四国のツキノワグマは除外する。九州では既に絶滅しているため
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みどりの大使・安藤きらりさんが表敬訪問 首相「森を次世代に」
2024/4/15 17:11 209文字岸田文雄首相は15日、首相官邸で「2024ミス日本みどりの大使」の安藤きらりさん(23)の表敬を受けた。林野庁は毎年、同日から5月14日までを「みどりの月間」と定め、環境問題の啓発に取り組んでおり、表敬訪問はその一環。 安藤さんから「緑の羽根」と木のコサージュを贈られた首相は「森林や豊かな里山をい
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鳥類の鉛中毒なくせ 銃弾誤飲した水鳥を食べる「2次汚染」リスクも
2024/4/14 11:30 2054文字鉛は安価で加工しやすく、鉛製の銃弾はシカなどの捕獲に広く使われる。有害鳥獣対策として猟銃による捕獲は必要だが、鉛弾が死んだシカの体内や環境中に残ることによって、結果として他の野生生物の命が奪われる問題が続いているのだという。 「河川沿いに弱ったオジロワシがいる」 2023年2月、民間の研究機関「猛
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