環境
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水中写真連載 So Blue
鳥の羽根?海底の砂地で漂う生き物の正体とは
2024/5/8 06:00 1084文字白と青に彩られた、明るく心地よい海中風景です。でもシュールさを感じてしまうのは、何もない砂地なのに唯一存在する不思議な物体のせい。鳥の羽根なのでしょうか。 もちろん、何もない白い砂地にアクセントを加えようとして、私が突き刺したわけではありません。砂の中から、にょきにょきと「生えて」きたのです。
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ドローンで警告しても…バーベキューごみ放置トラック2台分 奥多摩
2024/5/7 16:30 1618文字観光立町を掲げる多摩川上流の東京都奥多摩町が、河川敷でバーベキューを楽しむ観光客が放置したごみに頭を悩ませている。ごみは河川敷だけでなく、住宅の敷地や公衆トイレ内にも捨てられている。観光客と観光ごみの間で揺れる町は、河川敷でのバーベキューを禁じる強硬策の検討も始めた。 ゴールデンウイークの中日の2
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水俣病患者の発言、途中制止は「暴挙」 団体側が環境相の謝罪要求へ
2024/5/7 14:28 463文字水俣病被害者・支援者連絡会(熊本県水俣市)は7日、伊藤信太郎環境相との1日の懇談で被害者側の発言中にマイクの音量を下げられるなどして途中で制止された問題について「被害者たちの言論を封殺する許されざる暴挙」だと抗議した上で、環境相に謝罪を要求する方針を明らかにした。十分に時間を取った意見交換の場を改
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豊かな「半自然」残る見沼田んぼ 道路建設計画に専門家ら警鐘
2024/5/5 11:00 1691文字さいたま市と埼玉県川口市にまたがる大規模緑地「見沼田んぼ」。県が保全のため開発を抑制してきた一帯では現在、「渋滞解消」を掲げて自動車専用道路建設の検討が進む。一方、道路建設が自然環境に与える影響や対策について、国などはこれまで明確な説明をしていない。生物多様性の保全が重視される中、専門家は「かつて
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「タケノコ以上、竹未満」はメンマに 放置竹林解決する特産品へ
2024/5/4 19:21 715文字自然あふれる山口市徳地で抱える放置竹林の問題をメンマ作りで解決を図る取り組みが進んでいる。中心人物の武石智絵さん(49)は「竹は毎年育ち、ボランティアの力で解決するにはあまりにも荷が重い。特産品として新規雇用をもたらし、地域活性化につながれば」と意気込む。 武石さんは、徳地の伐採業「樹(いつき)」
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名水=きれいな水ではなくなる? 間口広げた令和版の選定が難航
2024/5/4 13:00 1091文字日本を代表する湧き水や河川などを選ぶ「名水百選」令和版の選定作業が難航している。環境省内で選定基準作りなどに時間がかかり、当初目指していた2024年度中の決定を見送ることになった。観光の呼び水としても期待される「名水」選びの行方は不透明だ。 ◇昭和、平成に計200カ所選定 環境庁(当時)は1985
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コモンエイジ・公共のかたち
“強制徴収”やめれば募金額激減 善意が前提、森を守る財源の限界
2024/5/4 07:01 1935文字地球温暖化防止への森林の貢献が叫ばれる中、今年度からは納税者1人につき年1000円を徴収する森林環境税(国税)が始まる。ただ、全国37府県と横浜市では既に住民税(地方税)に300~1200円を加算する森林関連の独自課税がある。国、地方に加え、緑の募金まで。事実上の多重課税に悲鳴が上がっている。 ◇
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コモンエイジ・公共のかたち
「現代の踏み絵だ」 天引きされる緑の募金 反対できる雰囲気なし
2024/5/4 07:00 1868文字森林づくりに役立てる「緑の募金」。善意で集めるはずだが、自治会費から天引きしている地域があり、「事実上の強制」との声が出ている。少子高齢化に苦しむ地方を中心に募金の限界が見え隠れする今、募金を通じた共助のあり方が問われている。 ◇事実上の税金 「『募金』を集めるのは手間なんだよね」。甲府盆地の東部
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風力発電が脅かす生物多様性 幻の魚イトウへの影響、計りきれず
2024/5/4 06:02動画あり 1320文字再生可能エネルギー発電大手「ユーラスエナジーホールディングス」(東京)が絶滅危惧種イトウの繁殖地周辺で計画した最大出力100万キロワットの風力発電計画は、近年道内で増え続けている風車の総出力117万キロワット(2023年12月現在)に匹敵する規模だ。自然環境に優しいことが期待された再生可能エネルギ
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幻の魚イトウの聖域になぜ? 北海道北端、風力発電計画の背景
2024/5/4 06:01動画あり 1703文字雪が残る4月中旬の北海道最北部・猿払(さるふつ)村の山中。広葉樹が広がる森林で、ササをかき分けて進んだ先の清流に、大型淡水魚「イトウ」の姿を見つけた。体長70センチから1メートルくらい。産卵期で、「婚姻色」と呼ばれる胴が真っ赤に染まった複数の雄同士が雌を巡って体をぶつけ合い、水面に白いしぶきが上が
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幻の魚イトウの聖域に風力発電 原発相当計画に「最大級」の懸念
2024/5/4 06:00動画あり 618文字絶滅が危惧されている大型淡水魚「イトウ」の国内最大の繁殖地である北海道宗谷地方で、二つの大規模な風力発電事業が計画されている。このうち1事業の最大出力は、原発1基分に相当する計100万キロワット。周辺は国立環境研究所が「イトウに残された最後の聖域」と評価する場所で、地元住民や自然保護団体が懸念を示
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川の生態系保全に数値目標 国交省設定へ 湿地面積など定量化
2024/5/4 05:30 965文字河川やその流域の生態系の保全・再生に向け、国土交通省は河川や各河川の区間単位で数値目標を設定する方針を固めた。指標は湿地の面積などが想定されている。治水に関しては堤防の高さなど定量的な目標を定めてきたが、環境面でも具体的な目標を示して対策を強化する。 2022年の国連生物多様性条約第15回締約国会
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「日本一新幹線駅から近い」ラムサール湿地 生命の揺りかご
2024/5/3 17:24 423文字3月に延伸開業した北陸新幹線の敦賀駅から約2キロにある「中池見(なかいけみ)湿地」(福井県敦賀市)。ラムサール条約に登録され、「日本一新幹線駅から近い条約湿地」とも呼ばれる。 自然保護に取り組むNPO法人「中池見ねっと」によると、湿地は土地の隆起でできた池に、枯れた植物などが泥炭として積み重なるこ
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温泉熱で重油ゼロ 1806年創業の旅館、コストも温室ガスも削減
2024/5/2 13:00 578文字静岡・熱海にある老舗温泉宿の古屋旅館(内田宗一郎社長)が昨年度、温泉熱を活用して旅館での重油の使用量ゼロを達成した。コスト削減と温室効果ガスの排出削減を目指すもので、内田社長は「1806年創業の歴史と伝統を大切にしながら、これからも時代に合わせていきたい」と話している。【若井耕司】 同旅館の温泉は
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「脱石炭」の圧力に抵抗してきた日本 G7廃止期限合意の影響は?
2024/5/1 09:57 1445文字イタリア北部トリノで開催された主要7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合は30日、G7として初めて、石炭火力発電の廃止期限を盛り込んだ共同声明を採択した。 ◇中国、インドに削減努力促す契機に 2020年代に入り、G7で各国は「脱石炭」に向けた圧力を強め、日本は厳しい立場に置かれてきた。日本以外
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G7環境相会合、石炭火力は「2030年代前半に廃止」 声明採択
2024/4/30 20:04 1060文字イタリア北部トリノで開かれていた主要7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合は30日、二酸化炭素(CO2)排出削減対策が講じられていない石炭火力発電について、2030年代前半に段階的に廃止することを盛り込んだ共同声明を採択した。 G7の共同声明に石炭火力の廃止期限が明記されるのは初めて。産業革命
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クリーンエネルギー拠点で注目 北海道・苫小牧の取り組み
2024/4/30 17:01 1432文字北海道苫小牧市が次世代型クリーンエネルギーの拠点として注目されている。海上、航空の輸送の便がよく、事業に必要となる広大な土地を確保しやすい。積雪が少なく、太陽光発電にうってつけということもあり、エネルギー関連企業の事業計画発表が相次ぐ。市は民間と足並みをそろえるように、脱炭素化の取り組みに力を入れ
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G7環境相会合、石炭火力30年代前半廃止で「合意」 伊メディア
2024/4/30 05:26 523文字イタリア北部トリノで開催中の主要7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合は29日、二酸化炭素(CO2)排出削減対策が講じられていない石炭火力発電について、2030年代前半に段階的に廃止することで原則合意した。英国の高官が伊メディアに語った。 G7の共同声明に石炭火力の廃止年限が明記されれば初めて
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温室効果ガス排出量「G7は30年までに58%削減を」 独研究機関
2024/4/29 11:37 705文字産業革命前からの世界の気温上昇を1・5度に抑えるという世界共通目標の実現には、日本を含む主要7カ国(G7)と欧州連合(EU)は2030年までに温室効果ガス排出量を19年比で少なくとも58%削減、35年までに75%削減する必要があるとの報告書を、ドイツに拠点を置く研究機関「クライメート・アナリティク
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G7環境相会合が開幕 気候変動対策、石炭火力の全廃期限が焦点
2024/4/29 10:25 687文字主要7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合が28日(日本時間29日)、イタリア・トリノで始まった。昨年の世界の平均気温は観測史上最高となり、各地で地球温暖化との関連が指摘される被害が相次ぐ中、踏み込んだ気候変動対策に合意ができるかが注目される。会期は30日まで。 昨年の国連気候変動枠組み条約第
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