Microsoft 365 Teams にショートカット URL が搭載されます

Microsoft Teams を利用して会議を開催した時に相手まず伝えるのは会議 URL になるのですが、この会議 URL はかなり長いアドレスになっています。

一部マスクをしていますが、以下のようなものになっているため、まず覚えることは不可能なものになっているのです。

https://teams.microsoft.com/l/meetup-join/19:meeting_Nzg2MTgwZmEtZDJmMCXXXXXXXXXXXXXtOTdlY2Q5NDA0NTg4@thread.v2/0?context=%7B%22Tid%22:%2248a786db-XXXX-XXXX-XXXX-61c96c48ba2f%22,%22Oid%22:%22bda06d9b-XXXX-XXXX-XXXX-3c8088a68f51%22%7D

このアドレスは会議に参加した後にその他の会議情報から入手することができます。

参加情報をコピーするか、 Join the meeting now のボタンをクリックするかでアクセスできる形になっています。

この会議情報には URL と同時に会議 ID の表記があるのですが、この ID を利用して会議に参加することもできるようになっていました。

カレンダーアプリから # ID を使用して参加ボタンを押して会議 ID とパスコードを入力するパターンですね。

これだとかなり文字サイズが短くなるので利用しやすいでしょう。

ただ、このカレンダー機能は Exchange のライセンスが付与されていないと使えないという点には注意が必要です。

そんな会議 URL 問題を解決すべく、 2024 年 5 月から 7 月にかけて会議 ID を会議 URL に組み込んでしまおうという取り組みが行われることになったようです。

この期日になると Join the meeting now ボタンでのアクセス先が以下の URL に変更されます。

https://teams.microsoft.com/meet/?p=

この URL は今も有効で、会議情報の画面で入手した会議 ID とパスコードを使えば会議に直接入ることができます。

この型を覚えておけば会議の URL を簡単に作れるようになりますね。

こういった機能追加とても良いです。今後もこういったレベルの改修をどんどん続けていってほしいですね!

音楽:海賊のシンフォニー

Microsoft 365 SharePoint に制限付き検索が導入されるようです

Microsoft Copilot for Microsoft 365 向けに素晴らしい武器が提供されることになったようです。

それは SharePoint の制限付き検索機能です。

以下の Learn に詳しくまとまっているのですが、要は Copilot が検索対象とする範囲を強制的に絞り込むことができる機能となっています。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/SharePoint/restricted-sharepoint-search?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

いまの SharePoint 検索は、検索の Index を作成しないようにリスト単位で設定することはできるのですが、管理者が一元的に制御するということができなかったんですよね。その SharePoint 検索を利用する Copilot では、意図しないサイトからデータを取ってきてしまうというのがリリース前から懸念されていたことでした。

Microsoft の初期アナウンスでは、組織全体共有をかけたアイテムをチェックするための機能を利用して問題を防げ。としていたのですが、これはかなり難易度の高い制御だったので今回の機能はまさに待ち望まれていた機能という感じなのです。

上記 Learn にもイメージが分かりやすいように動作概要が書かれていました。

こんな感じです。

サイトの所有者が適切なアクセス許可をしていないケースがある。その際は意図しない人が使った Copilot でも応答してしまう。すなわち機密情報があっても見てはいけない人に開示してしまう。という問題が書かれています。

制限付き検索を使えばそういった情報が入っているサイトを検索除外とすることでこの問題を防ぐことができますよ。と。そういう感じに書かれていますね。

本機能は 2024 年 5 月までパブリックプレビュー、その後 6 月には一般提供するという流れで考えているようです。

もうすぐそこですが、この機能を有効に使えないと Copilot の利用で思いもしない情報が出ていく。ということが考えられます。

Copilot for Microsoft 365 の利用を考えられれている人はこの機能を利用する準備を行っておいたほうがよさそうです。

音楽:Girl with Power

Microsoft 365 Apps Cloud 更新の機能を見てみましょう

Microsoft 365 Apps 管理センターを見ていたら、いつの間にか一番上にクラウド更新という機能が追加されていました。

最近この辺りを触っていなかったので、ついていけていないという、、、ちゃんとチェックしておかなくてはだめですね。

というわけで、調べてみたところ以下の Learn に当たりました。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/DeployOffice/fieldnotes/adopting-cloud-update?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

簡単に説明すると、月次エンタープライズチャネルもしくは現在チャネルの Microsoft 365 Apps のバージョン管理を行えるようになる機能となっています。

利用するためには以下のページをまず見てみます。

https://config.office.com/officeSettings/MPProvisionCheck

以下のようにクラウドの更新を有効にするには~から始まる文が書かれていたらまだ有効化されていないという状況となります。「ホームへ」ボタンを押してホームから有効化してきます。

ホームにあるカードから、「クラウドを有効にする」ボタンを押します。

日本語訳がちょっと気になるのはご愛嬌ということで。

有効化されるとチャネル間のデバイスというところに記されていた無効の文字が有効に変わります。

これで利用の準備は完了です。

この状態になればあとは Microsoft 365 Apps をインストールすればそれだけで完了となります。

管理対象になったかどうかは、在庫のメニューからいけるデバイス一覧を見るとよいでしょう。直リンクは以下となっています。

https://config.office.com/officeSettings/inventory/devices

ここに入ると Microsoft 365 Apps をインストールされている PC 一覧が表示されます。

その中で一番後ろを見ると、クラウド更新の状態が見て取れます。

インストールした直後だと、○○へのオンボードと書かれている形になっています。

これ、次のインストールが始まらないとオンボード状態のままとなるようです。

インストールが始まるとマネージドとなり、管理された状態になるというわけです。

この機能で管理すると、チャネル間の行き来をこの画面から行えるようになるようです。

そう、この機能は Copilot for Microsoft 365 のためにあるようなものなのです。現在のチャネルでないと Copilot が使えないんですよね。月次や半期チャネルの PC を切り替えさせるというようなときに利用することななるのかと。

今まで Intune やらなんやらで管理していたかと思いますが、これを利用するとエージェントなどもなく簡単に整理できるので、利用することをお薦めします。

Copilot の利用前に使えるとよいですね!

音楽:Woodcock

 

Microsoft 365 ページライブラリに独自の aspx ファイルを展開してみよう

最近 SharePoint Online でモダンページとクラシックページを合わせた構成を作っているのですが、それらを同じ場所で扱いうことができないかと考えていました。

そういえば。ということで過去に行った設定でそういったことができることを思い出したので、 2024 年でも同様のことができるか念のため試してみました。

というわけで今回は以下の対応を再度実施してみたいと思います。

Office365 SharePointページにカスタムページをアップロードするには - ()のブログ (hatenablog.com)

まず行うのは SharePoint PowerShell モジュールのインストールとなります。当時は SDK のダウンロードから開始だったのですが、今はリモートインストールができるので、それを活用していきましょう。

以下のコマンドレットで SharePoint 向け PowerShell コマンドレットのインストールを行います。

Install-Module -Name Microsoft.Online.SharePoint.PowerShell -Scope CurrentUser -Force

インストールするとこのような形で次の入力が行えるようになります。

続いて SharePoint Online への接続から設定変更です。

コマンドレットを続けて実行していきます。

Connect-SPOService -Url https://テナント名-admin.sharepoint.com 

$siteAddres = "https://テナント名.sharepoint.com/sites/サイト名"

Get-SPOsite $siteAddres | select DenyAddAndCustomizePages

ここまでで事前の状態確認が行えます。 DenyAddAndCustomizePages はカスタムページを許可するかどうかですね。サイトに対して与えるものなのですが、これが与えられていればモダンページを格納するサイトのページライブラリでもファイルをアップロードすることができるというわけです。

この値に 0 を与えると有効になります。

Set-SPOsite $siteAddres -DenyAddAndCustomizePages 0
Get-SPOsite $siteAddres | select DenyAddAndCustomizePages

これで準備は整いました。

続いてサイトページのリンクに入り、左下から「従来の SharePoint の表示に戻す」をクリックしましょう。

これをクリックするとファイルをアップロードするためのインターフェースが表示されるので、ここからアップロードを行います。

アップロードはダイアログで行うのですが、 aspx の拡張子を持った html ファイルをアップロードするようにします。

するとそのまま表示可能なファイルがアップロードされるのです。

この状態であればモダンページとカスタマイズしたページが同じライブラリに同居できますね。

利用するケースは多くないかも知れませんが、覚えておいて損はないので必要になったら活用してみてください!

音楽:元朝秘史

Microsoft Copilot for Microsoft 365 用 Teams アプリは 2024 年 4 月末で EOS となります

Microsoft Copilot for Microsoft 365 はリリースされてからまだ数か月という短いスパンですが、早くも Teams のアプリである M365 チャットが 2024 年 4 月 30 日で EOS となります。

以下のように M365 チャットアプリを開くと終了日が表示されるようになっています。

この M365 チャットはこれで終了なのですが、その代わりに Copilot アプリが同種の機能を提供する形になっています。ちょっとわかりにくいですが、どちらも同じアイコンなんですよね。名前で判断するようにしましょう。

または、 Copilot アプリの場合、先ほどのように上部に情報バーは出ないため、そこでも判断が付きますね。

ただし以下のコミュニティブログにあるようにアプリ間でのデータ移行はできないので、必要に応じて履歴をユーザー自身が保存しておく必要があることを忘れないようにしましょう。

https://techcommunity.microsoft.com/t5/copilot-for-microsoft-365/introducing-the-new-microsoft-copilot-experience-in-teams/ba-p/4055040?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

とはいえこのチャットの利用方法としては本来ストック情報を蓄えるようなものではなくフロー情報を扱うものなので、大きな問題はないという判断なのかなと思われます。

最終的にどう使うのかはユーザー次第ではありますがこういった機会に当たっては設計思想というものを意識して考えてしまいますよね。

もうあまり時間がないので、 M365 チャットを利用している方は乗り換えの準備を進めていきましょう。

音楽:Music Box

Windows 11 Insider Preview Build 22635.3495 リリース

今週は残念ながら Canary / Dev Channel での Insider Program はリリースがありませんでした。

しかしながら Insider Program 全体では以下 2 種類のリリースが行われています。

Beta Channel : Build 22635.3495

Release Preview Channel : Build 22621/31.3520

どちらもバグフィックスが中心となっており、大きな変更はありませんでしたが、やはり Canary / Dev Channel には搭載されていない機能が数多く Insider Program としての位置づけが変わってきていることを物語っているようです。

Beta Channel では、 Copilot in Windows の表示方法が変わったとのこと。

通常であれば右側の端全体に表示される Copilot ウィンドウが小さいサイズに変わっているキャプチャが挙げられていました。

流れが Cortana のような感じにも感じますが、せっかくの Windows なので画面は広く使いたいというのが心情ですよね。この表示は見やすそうなので早くほかの Channel 二も出てほしい表示方法です。

また、 Windows スポットライトの右クリック、ダブルクリック時の動作について、 AB テストを行っているようです。

右上に表示されるこのボタンの取り扱い方法について、ダブルクリックだとブラウザーが起動する仕様がもともとだったところ、右クリックに準ずる動きに変更する流れを考えているようです。

これ、右クリックのキャプチャを取りたかったのですが Win + Ctrl + S のスクリーンショットだとレイヤーの問題なのかキャプチャできないのですよね。

そんな時は動画撮影モードにして切り抜けばよいのですが、こんな感じのスポットライトに関する説明がダブルクリックでも出るようになるというわけです。

Release Preview Channel はもとより機能追加の視点はなく、バグフィックスのものなので、良いのですが、 Canary / Dev / Beta はそろそろ再編されるんじゃないかというくらいに状況が変わってきていますよねぇ。

この辺りの整理はぜひどうなるか見届けていきたいですね!

音楽:荒れ花道

Microsoft Build 2024 への参加登録が開始されています

今年も Microsoft が送る開発者の祭典 Microsoft Build 2024 の参加登録が開始されています。

今年は 2024 年 5 月 21 日から 23 日での開催となっています。

では早速今年も登録していきたいと思います!

まずはサイトにアクセスを。

今年のサイトは至ってシンプルです。さらに、開発という言葉を前面には押し出さず、 AI を持ってきていますね。やはりここ数年のトレンドは AI です。これなくして今の Microsoft は語れないということでしょう。

https://build.microsoft.com/en-US/home

Register now を押して登録に向かうと、シアトル参加とデジタル参加が。

デジタル参加はコロナの影響で生まれたパターンなのですが、コロナが収まったかといってもうなくすことはできない重要な参加方法に根付いてくれていますね。ありがたい!

そしてシアトル参加は今年も事前割引が。 4 月 22 日までは $300 のオフが行われます。今回も私は Digital 参加となります。

続いてサインインです。

今までは MSA と組織アカウントは入口が分かれていたような気がするのですが、今回はマイクロソフト アカウントという項目に集約されています。そういえば、 MS 社員向けの登録項目もなくなっていますね。

サインインを終えるとそのまま継続してよいか聞かれます。

特に Microsoft アカウント複数アカウントを持っているケースも多いのでこういった確認のあるインターフェースはありがたいですね。開発時は見習いたいものです。

次はどのパターンで参加するかです。

Digital access pass を選択していきます。

するとこんな感じに開くので、ラジオボタンを選択してから Save and continue を押してください。ラジオボタンは忘れがちなので注意!

シアトル参加は一番上の項目を選択します。

通常価格は $2,125 と 30 万を超える価格になっています。いつもながら、個人参加は極めて厳しい価格帯になっていますよね。

参加コードをもらっている場合はこちら。コードによって参加方法も変わるのかもしれません。

続いて毎回同じようになるのですが、個人情報の入力となります。

この辺りは MSA を利用する利点などを活用してほしいところなのですが、難しい理由もあるのでしょう。

メールアドレスは最初から入っていますが、変更も可能です。

今までは自動入力はなかったのですが、少し改善していますね。

ただ、今までラジオボタンでの選択制だった組織ロールがドロップダウンからの選択に変わっています。そしてより細かな粒度となっているので探すのが大変に笑

IT 系は Information Tecnology から始まる項目を選びましょう。

後半はアクセシビリティや他者への公開、規約への同意という項目が並びます。

規約への同意はチェックを押すと詳細な規約が出てくるので、読んで問題なければ Accept terms をおしていきましょう。ブラウザーの翻訳を使うと読みやすくなりますね。

最後に興味のあるトピックの選択です。

AI Development と Copilot が分かれたのが印象的です。

これで登録は完了です。以下の画面に遷移するとともにメールが送付されてきます。

メールは build@microsoft.regsvc.com からですね。

このドメインは AI Tour や Ignite でも利用されているので、もしブロックされているようであれば解除しておきましょう。

というわけで年々改善が図られる参加登録です。

この辺り、そろそろ Build や Ignite, Envision, Inspire あたりは統一されないですかねぇ、、、

音楽:幕の内ウエスタン