雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

やっぱりダメダメだった「おっさんずラブリターンズ」

物語はこま切れ、内輪な同窓会ドラマで良かったのに

ようやく「おっさんずラブリターンズ」が最終回を迎えました。当初から危惧はしていたのですが、すでに3話めくらいから消化試合となり、結末に近づくにつれて「やっぱり続編なんかやめときゃよかったのに」という気分に。


期待が薄かっただけにそこまでの失望はなかったのですが、どんどん「おっさんずラブ劇場版」の失敗を繰り返していく様子に二度あることは三度ある・・・という暗澹たる思いになりました。


やりすぎなくらい出血大サービスだった、春田×牧カップルのラブラブシーン。なんだか唐突にラブラブ合戦が展開されて、私はちょっと戸惑い気味でした。まあ、これは前回まで焦らし焦らされてお怒りだったファンへのお詫びだったのでしょうね。


全編イチャイチャラブラブして、それはOL界隈は喜びの渦のようでしたが、私はなんだか節操なく盛り上がれなかったなあ。必要な場面と流れを意識して入れてくれた方が効果的なのに、とか思って見てました。


もともとリピートしてないので、記憶に残ってるのは最後の桜並木でのキスシーン🌸くらいですね。それも「劇場版」ラストのキスシーンとソックリの台詞回しにしなくてもいいじゃないかとは思いました。


失敗しても成功しても同じことを繰り返しがちな脚本、なんかねえ、そんなに視聴者を舐めてもらっちゃこまりますっての。


それから春田ファンの私にしても、やっぱり5年の歳月は長すぎた・・・😢。容色の衰え、どうしても気になりました。アップでの変顔でのシワシワが辛くて、もうやめて!っと心の中で繰り返してました。


やっぱり続編オンエアは、インザスカイ無しで2年後の2020年がベストだったな~。コロナや田中圭ブームがあって延び延びになったことが悔やまれます。


とはいえ、あの脚本の出来では今回同様、どこまでいっても冷や水で終わったかもしれませんが。

割を食った脇役陣

それでも、春田と牧はまあ、いいんですよ。主役にしては出演シーンが少ない?いえいえそんなことはない。スピンオフもそこそこあったようですし(テラサ入ってないし追っかけて迄見てないけど)。


ダメダメだったポイントは下記の通り。

①和泉と菊之助の見せ場が散乱
②とにかく黒澤武蔵が邪魔
③武川政宗の婚活は意味不明
④春田母、牧父の扱いが添え物以下
⑤天空不動産のメンバーをもっと見せて
⑥売らんかなの商法が鼻につく
⑦お寒いボキャブラリーと放置プレイ


和泉と菊之助の恋の行方、あんな細切れでなく、もっと落ち着いて描いてくれたら、多少は浸れたと思うんですよね。特に菊之助は、今回のキャスト陣の中でもとても魅力的なキャラクターでした。


ただそもそも公安の仕事はどうなった?って時折脳裏をよこぎりました。和泉の秋斗への想いもそれが春田に向かうところとか不要でしたね。とにかく余計な描写が多すぎて全部中途半端で終わってしまうのが消化不良でした。


実力派の役者2人を呼んでいたので大幅に出演シーンが割かれていて、天空不動産メンバーのシーンが相当削られているのが切なかったです。そこまでしても、和泉の心の微妙な変化や恋心が今一つ描き切れていない。


これは脚本家とスタッフさんの力量がモロ出ているところなんだと思います。他の脚本家をつけるかプロデューサーを変えるかしないと、どうやったってBLドラマ的な化学反応は起きない、と改めて痛感しました。


血の通った人間じゃなくて、まるで将棋盤の駒のように人物関係を動かしているだけ・・・こういっては何ですが、恋愛ドラマ、いや人間ドラマをちゃんと作れない人達なんだろうなあ。

活躍すればするほど嫌われる武蔵

さらに結局、同居するカップルの邪魔でしかなかった地雷男・黒澤武蔵。最初の家政婦さん的な登場はなかなか良かったですし、最初のうちはそれなりに一線を超えないようにと自制しましたしね。


ところがどっこい、結婚式や温泉旅行もしゃしゃり出て、そもそもが以前からフラれてもしつこいぐらいにはるたんへの猛アタックを繰り返してましたが、ストーカーまがい(?)の行動連発はやりすぎ。


8話で「余命一ヶ月」と勘違いしてからの暴走は特にひどかった。重病をダシに使うのはコメディードラマとはいえセンス悪すぎで笑えないです。まさか悲劇で終わらせるわけはないので病気は武蔵の勘違いであることは想像できましたが、失望した人が多数ではないか、と。


もともと「おっさんずラブ」は、武蔵と春田が主演で始まったのですが、それが最後まで重い足枷になっていました。とはいえ、シーズン1の成功が春田と牧のBLラブストーリーなのですから、そこは切り離さないといけないのに、いつまでたっても方向転換ができない。


兎に角、武蔵を春田と牧の「お義父さん」的地位に落ち着けないと、いくらドラマを繰り返しても無理だと思います。記憶喪失だの重病だの、やたらと猿回しのサルのような役回りを与えられ続ける鋼太郎さんも気の毒です。


一番扱いが酷かったのは、武川さんでしょうね。元カレとして牧に迫ったり、「オムツパートナー」を連呼したり、マッチングアプリやら婚活パーティやら挙句に最後に出てきた相棒は猫、ってふざけるな!レベル。


多くシーンを作ればいいってもんじゃない、という感じで、相当に割を食ったキャラクターだったと思います。


逆に「リターンズ」で、すごく良かったのは、麻呂と蝶子さんでした。特に麻呂の金子大地くん、ちゃんと5年後の進化を遂げていて目を見張るほどの安定感で楽しませてくれました。


要所要所に出てきて、決して邪魔せず、それでいて存在感を出してくれる蝶子さん(大塚寧々)も、サスガです。ちず、舞香、鉄平、不動産キャラクターは変わらず良かった。


まあ、粗が出るほどの出番がなかったせいもあるかもしれませんが💦、もっとこういう脇役キャラを生かした方が良かったのに。2時間のスペシャルドラマくらいで徹底的に同窓会ドラマに専念すれば良かったと思います。


続編ドラマとなると話数も稼がないといけないし、話題性をとるため、あれこれ詰めこまないといけないでしょ。素材をいくら詰め込んだところでちゃんと料理できないのだから結果は同じです。


ぶつ切りで次々にいろんなことが起こってましたが、ほとんどが投げっぱなしで伏線回収しないで放置された箇所も沢山ありました。親子の情とかもほとんど練り込まれてませんでした。


私がOLファンでなければ、途中でリタイヤしてもおかしくないくらいドラマの出来が良くなかった。そして、春田×牧のラブラブにキャッキャするような感想しか目に入ってこなかったので、関係者にこの失望が伝わっているのか謎です。


それとも続編でこのくらいだったら上出来、と満足しているのかしら?いやさすがに知り合いファン達もXでの言葉少なめ、熱量低め。リターンズのドラマ批評なんてほとんど見かけなかったし、当然出版ラッシュもグッズのSOLD OUTもほぼ見かけなかったです。


次第に結果が見えてきたら、ドラマ関係者にも伝わるかな・・・されど、また映画とか、続々編とか、スペシャルドラマとか懲りずに考えてそうで怖いです。


これだけ買ってエンドにします。


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